2月28日(水)仕事を早めに終わらせ、髪を切りにいく。 半年に一度の人が前回から2ヶ月半で現れたので驚かれたよ。2月27日(火)
バラードのペーパーバックは200円。 原書まで読む余力はないに決まっているが、地元にこの値段で買える洋書専門店はなかろうて。 2月25日(日)読了した長編:パフューム―ある人殺しの物語、うう、主演の俳優みたさに映画を観たいけど、小説で十分堪能した気もする……。匂いにとり憑かれた人々が最後にひきおこすあれ、ものすごいよねぇ。 今日の一枚: 2004年10月に聴いていたお気に入りのCD。 JUNE TABOR - The Fiddle And The Drum (25/1/77) 収録で当時の日記になんと「June Taborの声が気に入った」と書いている。 ついでに簡単な経歴まで調べていた。好きな声質が一貫していることを実感した。 そのまま彼女の名前は忘れてしまったが、同じ声に再会し、今度は「June Taborの歌」と向き合おうとしている。縁は異なもの。 2月24日(土)家人は大阪出張中、ついでに今日は息子と食事をするそうなので朝から音楽を聴き放題。 BGMはThe John Renbourn Group "A Maid In Bedlam" アイリッシュトラッド"My Johnny Was A Shoemaker"をつい一緒に口ずさんでしまう。
2月22日(木)調べもののついでにallmusicで試聴したアルバムがとてもよかったので、密林マーケットプレイスで注文。 出品者の方は2002年にKevin Ayersを見に東京へ行っていた(お台場TLGだ!)。 大先輩だった。 いいなぁ、いい体験だなぁ。うらやましいなぁ。本の話も。 英IMPULSE誌で『パヴァーヌ』を読んでいるのだそうだ。 主要人物の名前が変更されているとか、雑誌の表紙が「パヴァーヌ」の世界そのままだとか……と未読ならぜひ、と強く薦めていただく。 IMPULSEの編集長キリル・ボンフィリオリの屈折ピカレスク小説「深き森は悪魔のにおい」もおもしろいとのこと。 職場近くの古書店では6000円という高値(高嶺だ)の花でとても買えないこの本、オンライン古書店で注文。
2月21日(水)『香水』ちょうど半分読んだところ。 すさまじいオブセッションの物語だが、グルヌイユが警察犬やトリュフ豚のように匂いを手がかりにその主を追うところなど、映像でどのように見せているだろうか。 人の未踏の地(2000メートルの山頂)に辿り着き、どこに鼻をめぐらしても人の気配がないことに歓喜して踊り狂う男、人といかなる関係も築けないその絶対的な孤独。 洞窟にこもり必要最小限の排泄と食事(トカゲなんか食べながら)のほかは「匂いの記憶の宮殿」で幸福な7年間を過ごすさまも、滑稽でいながら不思議と感動的ですらある。2月20日(火)長崎から今年も桃カステラが届く。昨夜NHKの「クイズ日本の顔」はアコーディオン奏者のcobaがゲスト。 お子達の高校の先輩なので、おととし学校で講演+演奏をしてくれたのだが、話好きというだけあって大幅に予定時間を超過したそうだ。 私は仕事で行けなかった、もったいなかったなあ。 映画がもうすぐ公開とのことで、積読のパトリック・ジュースキント『香水』を読み始める。鼻がまがりそうだ〜。 チェスタトンは一時お預け。
2月18日(日)17日深夜からNHKで「アーチストドキュメント 奥田民生 −我が道を行く!奥田流音楽のルーツ− 」を観る。いやいやいや眼福。 いいもの観た〜。
2月17日(土)読んだ短編:「そしてわたしは淋しい」今日も素敵な物語を読めた。 速読、ファストフード、インスタント○○の氾濫している今の時代からずうっと先の時代につくられた人工知能フロスト。 とても哲学的で、最後のページまで読んで自然に涙が流れるような物語。 家人が「MONSTER」の欠けた16巻を買ってきたので、11巻から再読してすべての記憶、もとい物語が繋がった。 2月16日(金)
2月15日(木)読んだ短編:シーベリイ・クインの「道」が出発点ならこちらは目的地。 「愛のコリーダ(変な意味じゃなくてね)」という言葉を連想する。美しくも厳しい愛の物語。 キャラクターの言葉遣いにも酔えましたなぁ。3回くらい読み返した。 はじめはエルフのような姿のキャラクターを脳内に描いて読んでいたのだが、とある事情で路線変更を。 いや、だって複眼がね……
2月14日(水)TOKUMA Anime Collection『天使のたまご』を観た。 少女の目覚め、方舟、始祖鳥、魚影(シーラカンスのよう)。 タルコフスキーの『ストーカー』にも通じる、好きな世界。 あと、昔教育テレビで観た『紅い服の少女』(原題『紅衣少女』)の詳細のわかるページを見つけてごきげん。2月12日(月)
2月11日(日)息子の部屋からコナン・ドイルのシャーロック・ホームズものを借りてくる。 新潮文庫10冊中「冒険」〜「叡智」まで9冊。借り物に「どのヴァージョンで」なんて贅沢はいえない。 親と違って古本嫌い・新刊派なので表紙がつるつるだ〜。思わず頬ずりしたくなるよね。抜けた1冊『緋色の研究』は下宿に持ってきているとのこと。「ドーキー古文書」検索中、この作品とエリック・マコーマック「パラダイス・モーテル」を数日の間に読んでどちらも好感触の読書日記に当たる。ちょっと嬉しい。
プラネットアース第11集「青い砂漠 外洋と深海」。 青く光るコウモリダコ、クラゲとみまごう優美なユメナマコ、足先の細かい毛を動かして水中を歩くミズムシ。 海底に沈むクジラの頭部が群がる魚たちに数時間で食い尽くされてしまう様子をしんかい6000が捉える。 2月10日(土)Fさんから行き倒れサンタのクリスマスカード以来、久しぶりのおたより。 例年並みの気温だそうだ(氷点下)、あうあう。そのFさんよりお薦めの映画: Devil's Backbone ペドロ・アルモドバルプロデュース、偶然にも「ヘルボーイ」「ブレイド2」のギレルモ・デル・トロ監督作品なんだ〜。 ギレルモ・デル・トロの新作"Pan's Labyrinth"には群れなす団子虫だの、巨大ガマガエルだの、顔に大きな口しかない怪物だの……。 紹介ではビクトル・エリセ『ミツバチのささやき』に似た匂いのダークファンタジーらしい。 あとはカナダ国営の音楽専門局Espace Musiqueのユニークな選曲の話などなど。日本時間で月〜木の23時から聴けるシャンソン専門番組がなかなかいいそうだ。 Espace Musique 2月9日(金)電車の中で読んでいた「新ナポレオン奇譚」に肩を揺すって笑いこけてしまった。 巻頭の「ノッティング・ヒル界隈図」を見て、ケンジントンだのキャムデンだのミュリエル・スパーク短編にもある「ポートベロー通り」など、名前しか知らなかった通りの位置関係がちょっとわかった。
2月8日(木)TVをつけたら額に青筋立てている純血ヴァンパイア、ウド・キアのアップだった……。 ヴァンパイア映画「ブレイド」オンエア中。
2月7日(水)仕事は休み。 下の子の第一志望校から合格通知。 夢に一歩近づいた。2月6日(火)読んだ短編(新青年傑作選4 所収):わが家は20年来同じ新聞を読み続けているが、実家の新聞は帰省するごと……深く追究しないでおこう。 「怪我をする会」でも、1年分の購読料と引き換えの傷害保険の権利に目をつけた仲間たちが、お金を出し合って新聞をとる。くじ引きで負けた一人が怪我をして、見舞金をせしめようと……ところが世の中では鰐に噛まれたり鉄骨が落ちてきたりあらゆるところに怪我の種があるのに、彼はぴんぴんしている。これではお金が入らないばかりか、出し合った分のもとも取れない!こうなったらわざと怪我をするしかない……
2月5日(月)読んだ短編(危険なヴィジョン 1 所収):
2月4日(日)「アメリカ探偵作家クラブ」をひとつづきに変換しようとすると必ずアメリカ探偵「錯覚ラブ」と出てしまう。読んだ短編(新青年傑作選4 所収): 「撓ゆまぬ母」は羽振りのよい遠縁の息子アーチーと娘たち(どちらでもよい)との縁組をもくろむビンドロス夫人のお話。訪問と手紙攻勢でようやくアーチーを遊びに来させるところまでこぎつけたが、汽車から降りたアーチーはぱっとしない少年で娘たちと趣味も合わないようす。あげく熱まで出され……。でも夫人は負けない!夫人に代表される「こう云う質の精神が、都市を築き、植民地を作り、帝国を拡大したのである」 『新青年傑作選(4)』月報に「新青年あれこれ」と題した座談会が掲載。 出席者は監修者(編集長経験者の横溝正史・水谷準)と編者(中島河太郎)の3名で、翻訳原稿に関するすごい話が。 50枚ぐらいの原稿を、25枚ぐらいにしようというとき、あいだ7枚ぐらいパッと削って、2、3行でつなぐ 2月3日(土)古書会館倉庫市2日目。前回見た本がそのまま並んでいたりして目新しいものは見つからず。 たまに立ち寄る近隣の古書店も即売会の流れで混みあい、1000円均一の国書刊行会「世界幻想文学大系」端本10冊くらいが目の前でさらわれていった。500円の『(12)詩人と狂人たち』を買っただけだが、安西徹雄による解説「四人のチェスタトン」は私のような初心者にはとても親切な手引きとなったと負け惜しみをいってみる。 チェスタトン著作集(春秋社)10巻揃いが2セット積まれている。『新ナポレオン奇譚』を融通してもらえそう。来週中に受け取れるかな? チェスタトンの研究本やミュリエル・スパーク短編集(原書)、The Oxford Book of English Ghost Storiesなど並んでいる本を眺めるだけでも楽しい。帰りがけに中古盤専門店でMotorpsychoの新譜2枚組"Black Hole/Black Canvas"サンプル未開封1400円。サンプル品は本来貸与品なので勝手に売ってはいけないらしいが、中古盤屋ではよく見かけるね。 とりあえず二つ桜が咲いたのでケーキをひとり2個ずつ選び、誕生日の母にお祝いの電話を入れる。
2月2日(金)読んだ短編:大正11年11月号掲載、さすがに読みにくいけれどしみじみ。 遺族からの寸借詐欺専門の詐欺師「葬式フランク」。 重病の愛犬の行方を捜し、容態を案じながら、他人の悲しみを笑い餌としてきた生き方を振り返る。 心もあった、狭い狭い心、ただ小犬一つを容るるに足るだけの小さい心ではあったが、それでも石ではなかった。
2月1日(木)読んだ長編:「恐るべき子供たち」「不思議の国のアリス」のように映画を観ている感じ。 「ロンドン警視庁新刑事部のまっくらな部屋にいる」局長もその得体の知れなさから逆光を浴びた真っ黒なシルエットに脳内変換して読んでいたし、秘密の小部屋、変装、秘密結社、追跡というおいしい要素もたっぷりで、スパイ小説も好きな私のツボにはまってしまった。 解説によるとチェスタトンはセント・ポール学院時代の友人(E・C・ベントリー含む)のほとんどが大学に進学するなか、美術学校に入学したそうだ。 夢見がちで詩作や絵の好きな子供が絵筆をペンに持ち替えて、こういう作品が生まれるのだろうか。 短編集『ポンド氏の逆説』も運よく手元にあるのでしばらく楽しもうっと。
2003Jan
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