8月31日(木)wさんから教えてもらった『めかくしプレイ』(MUSIC MAGAZINE増刊)を購入。「狸親父」など悪態をついたことをお詫び。 Fuzzy Warbles Collectors Albumは、私の場合コレクターズアルバム(おまけのbonus CD/booklet/stampsつき)とVol.7、Vol.8だけをApe Houseで注文できるようになった。 手持ちとダブらずにすむ。 8月30日(水)4回で打ち切りの憂き目にあったシリーズ"Wonderfalls"。 いろいろ理由はあるものの、要は観てみたいの一心でThe Complete Series 注文してしまった。 テーマソングはAndy Partridge。Wonderfalls is probably the most hilarious show you've never seen. An hour-long "dramedy" about a young woman who hears the voices of inanimate objects--which instruct her to help out total strangers--
8月28日(月)世界ショートショート傑作選(1)から:「風のなかのジェレミイ」カカシと旅をするにしても、「オズの魔法使い」のドロシーとこの語り手はたいそうな違いだ。 作者ナイジェル・ニール短編集『トマト・ケイン』を俄然読みたくなった。 妙に視覚に訴えかける作品だと思ったら、ホラーからサー・ローレンス・オリヴィエやアラン・ベイツ出演の「寄席芸人」まで脚本家としても活躍している人らしい。 俳優としての活動をみるとTV版「1984年」の「Voice from Telescreen」おっ、新語法で喋っているのかな。 ロマン・ギャリ「ヒューマニスト」、アンドレ・モロア「夢の家」(星の時計のLiddellショートショート版)、シャイニング(キングでなく絶対キューブリックのほう)的なL・P・ハートリイ「メリー・クリスマス」、オチのバカバカしさに呆れつつ、笑ってしまったフレドリック・ブラウン「赤色の悪夢」(これによく似た、巨大ドミノに追いかけられるCMがあったな)とシェクリイの「密室殺人」いうことなし。 ウィリアム・P・マッギヴァーン「死刑囚監房」、ジェラルド・ミゲット「ヒーロー退場」のように、しみじみと胸をうつショートショートも収録。 自分もこんな美しい心で死ぬことができるだろうか。 マッギヴァーンの長編『緊急深夜版』は積読の一冊。 8月27日(日)先日届いた『世界ショートショート傑作選』は三分冊。 未購入と思っていた(2)を積読の中から発見(バカ)。……したらば、と(3)を楽天フリマで同じ県内の出品者から注文。『暗黒太陽の浮気娘』あらすじによるとSFマニアのお祭り会場で起きた殺人事件。 表紙にもMr.スポック(だって顔がレナード・ニモイだもんね)が。 SFマニアが登場する作品といえば、これまた積読の山の中にある(はずの)『天使墜落』もまだ読んでいないのだ。 読みたいときにすぐ読めるように収納場所を入れ替えておかなくては。 『妖精たちの森』DVD到着。 8月25日(金)今日からディヴィッド・イーリイ『観光旅行』を読み始める。 今年の夏どっこもいかなかったからね。少なくとも、恐水病にかかったイグアナに遭遇しそうなところへは……
8月24日(木)米谷ふみ子『サンデー・ドライブ』(集英社)を読む。 短編集。歯切れのいい大阪弁をまじえた言文一致体。シャーロット・アームストロング『毒薬の小壜』(ハヤカワ・ミステリ文庫HM46-1) を通勤の電車と昼休み、帰宅後に一気に読んでしまった。 高野文子の「奥村さんのお茄子」のよう。心温まる、善意によるサスペンス。 1959年度アメリカ探偵作家クラブ最優秀長編賞受賞作。 こういう作品がお芝居になったらカーテンコールが楽しみだ。小笠原豊樹訳はやっぱり会話が魅力的。
8月22日(火)
8月20日(日)昨日から今日にかけて、キャサリン・エアード『そして死の鐘は鳴る』読了。 時系列順、といっても3作しか邦訳されていないので、最後の長編『死体は沈黙しない』を読み始め読了。 糖尿病の合併症で亡くなったというシド・バレット訃報も耳に新しいが、『死体は沈黙しない』の被害者も糖尿病の高校教師。 「ミステリ史上最も頭の悪い警察官」といわれる部下クロスビー刑事の天然ぶりはこの作品でも健在の様子。『そして死の鐘が鳴る』
8月18日(金)フランシス・アイルズ『殺意』読了。 倒叙作品という犯人側からの立場で書かれた物語は、特に犯人に感情移入しないまでもいつ誰が何をもってこちらの犯行を嗅ぎつけるかという緊張感が好きだ。 うまく周囲をだしぬいたつもりで自信満々のビクリー博士も、下手な小細工や過去の愛憎関係の発覚に、不安と安堵の間で激しく揺れる。 苦しむ妻に一抹の申し訳なさを覚えつつ犯した第一の殺人と次の犯行はいずれもビクリーの身勝手な欲望によるものだが、第二の犯行で彼の目に映っているのはすでに人間の姿ではなく、彼の「殺意」そのものの象徴。 ビクリー博士は「妻殺し」をうまく隠しとおせるか?意外な結末に「それも仕方がなかろう」とも思う。今日からキャサリン・エアード『聖女が死んだ』が通勤の供。 往復の電車と帰宅後で一気に読了。 「ステーキともつのプディング」←修道院でも食べているのね。 周囲の物事にも心乱されないよう集中し、「目の管理」をしているという修道女は目撃証人としてはまったく役に立たず、イライラするスローン警部と部下のクロスビー刑事。 次は『そして死の鐘が鳴る』『死体は沈黙しない』だ。エアードの邦訳長編がたった3冊とは物足りない。
8月17日(木)The Ultimate Fuzzy Warble9月発売予定のFuzzy Warbles7,8も含めた、御大による「宅録あれこれ」ブックレットつきデモ音源集152曲8枚組+9曲入りボーナスCDつきボックスセット。 またボートラCDつきボックスセットだよ。この狼親父が。 どこかで批判されているような、儲け主義で出しているのではないのだとは思うのだよ。 こういうパッケージものを企画するのが好きで好きでたまらんだけなのだろうなぁ。 悪いことに、バカバカしいとは思いながら私もこういうオマケつきが好きなのだな。 しかしこのボックスセットを入手すると、今まで聴いていた1〜6が重複してしまうのだな。 オフィシャルのフィギュアは売れたんだろうか? 8月16日(水)退社後の一番暑い時間帯だが、運動不足解消のためと自分に言い訳をしつつ鶴舞まで歩き、空調の効いた大学堂へ。5冊で300円。
8月15日(火)
文庫で割愛された最終章(第三部七章)収録の「時計仕掛けのオレンジ」が60円には震えた。 この店は『法の悲劇』も100円だったっけ……。 Andy Partridge(XTC)のデモ音源集"Fuzzy Warbles"は "What you got back home, little sisters, to play your fuzzy warbles on?" というアレックスの台詞から取ったものだ。 原書も持っているが、音楽雑誌(UncutかMojoだっけ)のおまけ。 太っ腹なこと。 8月14日(月)東京で大停電がおきた。 ディヴィッド・H・ケラーの1928年の短編『健脚族の反乱』を思い出す。この下で、この周囲で、二千万人の市民がオフィス、商店、家庭で死にかけているということだ。 地下鉄、エレヴェーター、列車の中で、路上やレストラン、フェリーボートの中でも、二千万人が不意に動けなくなったというわけだ。 誰の助けも借りられない。車を捨て、両手と萎えた足を使って、懸命に這っているはずだ。 お互いに助けを求めながらも、この災害がどれほどの規模なのかすら知らない…… 8月13日(日)
8月12日(土)
8月11日(金)ロバート・マキャモン『ブルー・ワールド』より「夜はグリーン・ファルコンを呼ぶ」を読む。 強く正しき正義のヒーロー、グリーンファルコン。 「ファルコニアン第一号」に泣けた。
8月10日(木)
1.専用心配係 (Jeeves Takes Charge) 2.子守歌騒動 (The Ordeal of Young Tuppy) 3.心配係の休暇 (Scoring Off Jeeves) 4.預かった犬 (Episode of the Dog McIntosh) 5.君子豹変談 (Bertie Changes His Mind) 8月8日(火)
8月6日(日)アンソロジー『黄金の十二』所収の短編「黄色いなめくじ」(H・C・ベイリイ)を読む。 天井から「まだらの紐」が降りてくるのもヤだけど、たとえ自分が死んで感覚がなくなっても、なめくじに這い回られるのは勘弁。 いままで見聞きした気色悪い題名のベスト5に入るかもしれないが、もっと気色の悪い題名の長編が今月復刊ではなかったかな。「ハマースミスのう(以下自粛)」 ポール・アンダースン&ゴードン・R・ディクスン『地球人のお荷物』(ハヤカワ文庫SF68)を読む。 うだるような暑さの中で一日笑わせてもらった連作短編集で、訳者は稲葉明雄・伊藤典夫。 50年前の作品で、偶然だが今月復刊されるらしい。 シリーズ続編の『くたばれスネイクス!』が密林で1円だったのでさっそく注文。 宇宙警備軍の一員だった地球青年アレグザンダー・ジョーンズは、船の故障によって太陽系から500光年離れた一惑星上に不時着した。惑星の名はトーカ、住民の名はホーカ。 このホーカ人は、テディベアをそのまま大きくしたようなすこぶる愛嬌のある生物で、想像力にあふれ純真無垢。 地球の文化に夢中になると、ありとあらゆるものをそっくり模倣してしまった――西部の男、ドン・ジョヴァンニ、宇宙パトロール、シャーロック・ホームズetc.(文庫あらすじより) 8月5日(土)葉を虫に全部食べられてしまった山椒が少しずつ復活。生命の力はすばらしい。午後、まだ発送通知ももらっていないのに"From These Ashes: The Complete Short SF of Fredric Brown"がペリカン便で到着。 I belieff he sboke another himself originally, budt in America he always sboke Englitch to become more vamiliar mitt it. It iss a beautiful sbeech, is it nodt?シーリア・フレムリンの短編集『死ぬためのエチケット』(創元推理文庫)読了。 13編のラスト「奇跡」だけは他の作品とは毛色が変わっていて(だからこそ、この作品で短編集をしめくくったのだろう)、 目の前にテムズ川が、その光景が(テムズ川など実際に見たことはもちろんないのだが)開けたような気分になったが、 一方でこのような奇跡でも起こらない限りこの父と子の関係は変わることがないのだろうか、と薄ら寒くも思う。 「ほんとうに彼はレニーを愛している。レニーのためならどんなことでもやるだろう。 ただ、彼はどんな話をすればいいのか、一緒にどうやって遊んでやればいいのかわからないのだ。 自分の子供の頃とはおよそかけ離れた異質な息子にどうやって接触すればいいのか、彼には見当もつかないのだ。解説の柿沼瑛子さんによると「ラブリーなおばあちゃま」だったというフレムリン。 江戸川乱歩が紹介しているという『夜明け前の時』はさて、今も読めるのかな……と調べたら、アメリカ探偵作家クラブ最優秀賞受賞作だった。 8月4日(金)月に一度の古書会館倉庫市なので、猛暑の炎天下を職場からてくてく歩いて会場へ。 良心的な値段で、時給の安い私でも2時間働けば取り戻せるお買い物。 合計金額は刊行当時の定価で買うのとほぼ同じだった。
8月3日(木)
8月2日(水)
少年時代母と兄を父親の敵の四兄弟に殺され、現在成功し大金持ちとなった鉄鋼業者。 家族の敵に復讐を誓った彼が医師と口の固い召使らとともに暮らす山荘に、どこか似合わない押しボタン式ドアベルの秘密。 鉄鋼業者は四兄弟を「一人ずつ(というのがミソ)」招待して歓待する。 たらふく飲み食いして二日酔いになると、名医の処方と偽り薬のカプセルを手渡す。 次に招待された兄弟が山荘に到着。ドアベルに連動した「4トンの鉄でも吸いつけられそうな」巨大な電磁石のスイッチが入ると、 真下の部屋で眠る先客、というのは先に招待されていた兄弟だが、 その腹に巧みに仕込まれていたある物にまでその強い磁力は及ぶ…… 8月1日(火)駅前の駐輪場で自分のを含め数台の自転車が重なり合って倒れていた。 絡まったハンドルやペダルをなんとかはずし、乗って帰ろうとしたら後輪がパンクしていた。 自転車を引いて帰るといい運動になったよ。
過去五年間、アメリカ文学にひとつの明瞭な進軍ラッパを響かせたのです。ところがその名声を維持するのがコルク抜きなのです。(p99)
2003Jan
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