4月29日(土)楳図かずお「ロウソク」処刑を翌朝に控えた無実の男が独房の片隅に置かれた1本のロウソクに気づき、それを灯してみる…… 真犯人は捕まった。 優しい妻とともに子供の成長を見届けた男は、燃え尽きたロウソクの前で幸せそうなほほえみを浮かべ老人の姿でこときれていた。
4月28日(金)ジョイス・ポーター『案外まともな犯罪』読了。
例えば、肉でも野菜でも、鉛筆でも紙でも、何でも切ることの出来る丈夫なよく切れる一丁のナイフ−そういう本にしたいと思います。 (読者へのことば − 「たった一つのこと」) 4月27日(木)
4月25日(火)
4月24日(月)息子の年金学生納付特例の申請をしに市役所へ行き、帰り道の途中にあるブックオフで自転車を置いて一休み。
4月23日(日)週末実家へ。 行きの近鉄特急でシェリイ・スミスの「千夜一夜風ミステリ」『午後の死』を一気に読み終える。 二重三重の仕掛けに脱帽、おもしろかった!
母は大阪の空が落ちてくると言う。 本当に落ちてくると言う……というと「智恵子抄」のようだが、いかなごの釘煮を今年も作ったが、神戸空港の影響かどうか出始めのいかなごがまだ小さく、ざるの目から落ちてしまうものも多かったとか。 「伊丹、関空、神戸と空港が三つもできて、今にみていてごらん、上空で事故が起きるよ」 どうかそれが(故事どおりの)杞憂にすぎませんように。 4月20日(木)昨日の続きを18冊買いこむ。 さらに重い荷物を持ち帰ることがわかっているので、さすがに靴底にクッション性のあるものを履いていく。 なに、誰が見るわけでなし。 80年代のミステリマガジンにはジャック・リッチーの短編が頻繁に掲載され、1冊に2作ショート・ショートが載っている号もある。 変り種は野坂昭如訳のカポーティ短編や、イーヴリン・ウォー。禍々しいお話からちょっと離れて、おなじみのドーヴァー警部にご登場いただく(ドーヴァー2)。さくさく読めて相変わらず楽しい。しかし。 おれの名前は 重婚バーティ!↑子供たちが輪になって回りながら、こんな歌うたうなんて……。 ウィッカーマンの世界みたいだ。 4月19日(水)
4月18日(火)数日来気色の悪い話ばかり読んでいたので口直しに大好きなシリーズ、ジョイス・ポーター『ドーヴァー2』を読み始める。
4月17日(月)ベロック・ローンズ『下宿人』を一気に読み終える。4月16日(日)アンドリュウ・ガーヴ『ヒルダよ眠れ(No Tears for Hilda)』を一気に読み終える。 ミステリ史上まれにみる特異なキャラクター、ヒルダ。 冒頭2ページ目には死体で登場するのだ。 メソジスト派の厳格な家に育ったという設定だが、あのドーヴァー主任警部もトム・ロビンソンもメソジスト派。4月15日(土)
シムノン作品は偶然非メグレものを拾えると嬉しい。 昭和32年の初版で定価120円。貸本の名残か、綴じ込み用の穴が三箇所にあいているが読むには差し支えなし。 4月14日(金)
4月9日(日)
4月8日(土)
『カルパチアの城』はまずメビウスの表紙、次に「ヴェルヌ随一の伝奇ロマン」という解説につられた。 すべて105円コーナーのもの。 4月7日(金)職場からひと駅歩いてぶらぶら古書店街へ。 ハヤカワの銀背とポケミスが100円〜200円で棚3列にも並び壮観。 シリーズに手を出すときりがないため、シムノンと昔母親が読みふけっていたペリイ・メイスンものだけ選び、SF、ハードボイルド、87分署、隻腕探偵、泥棒探偵、ゲイ探偵、各種警部ものはいつ読めるとも知れず諦める。
4月5日(水)
あの人は、耳で聞えないどんな音楽を心で聞いているのだろう。それはだれにもわからなかった。もし口がきけたなら、あの人はどんなことを話すだろう。それもだれにもわからなかった。(p67) 4月3日(月)今読みかけているのはジョイス・ポーター『天国か地獄か』 主人公はイギリスの情報部員で、ソヴィエトのイギリス人好き女囚の死刑を回避するための(妊娠していれば死刑にならない)種馬としてパラシュートで集団農場のど真ん中に落とされるという筋書き。
4月2日(日)なんとおくTさんも『シベールの日曜日』のファンであることが判明。借りてきた『NANA』と『メゾン・ド・ヒミコ』を観る。 『NANA』はなかば押しつけられたようなもので観る前から腰がひけ、エレベーターのない7階の物件とか、床にばらまいたステーキ鉄板の敷き皿をアルバイトが拾い集め洗いもせずに食器棚に戻すファミレスのひとコマとか、内容と関係のないところで許容範囲を超えていた。 それはそれ、これはこれ。 宮崎あおいだけ図抜けて上手かった。 『メゾン・ド・ヒミコ』はゲイのための老人ホームの話。 ホームの設立者ヒミコに田中泯。 末期癌でほとんど寝たきりという設定なので出番は少ないが、皆で食卓を囲む場面でただ座っているだけでも圧倒的な存在感がある。 ヒミコの若い恋人役オダギリジョーはLIFEカードのコミカルな姿からは想像もつかず、伸びすぎたイタドリのような柴咲コウより色気があった。 しみじみとしたいい場面もたくさんあるが、声が小さかったりはっきり喋らなかったりしてセリフが聴き取りにくく、もどかしく感じた。
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