1月28日(土)
ブックオフにて。黒川店は今単行本が2冊で1,000円。
- W・デ・ラ・メア『死者の誘い』(創元推理文庫)
- マイケル・ムアコック『白銀の聖域』(創元推理文庫)
- エラリー・クイーン編『犯罪文学傑作選』(創元推理文庫)
- ピーター・ストラウブ『ミスターX(上下)』(創元推理文庫)
- ミシェル・スラング編『レベッカ・ポールソンのお告げ』(文春文庫)
- クリストファー・シルヴェスター編『インタヴューズ』(1)(2)(文藝春秋)
This anthology ranges from the first interview (with Brigham Young, the leader of the Mormon Church) which appeared in 1859 in the "New York Herald" right up to the present day. It is not only a history of the art of the interview, but also a picture of the last 130 years. Karl Marx, Giuseppe Verdi, Mao Tse Tung, Ginger Rogers and John Lennon are among the interviewees, whilst interviewers include Tom Driberg, Truman Capote, Djuna Barnes and Alistair Cooke. Notable pairings are: Josef Stalin interviewed by H.G. Wells, Joseph Heller interviewed by Mel Brooks - and Oscar Wilde by himself.
これが英国密林の(オリジナルと思われる本の)解説だが、メル・ブルックスによるジョーゼフ・ヘラーのインタヴューが邦訳では(1)(2)とも見当たらない。
読みたかったぞ。
- 『ウェザビー(Wetherby)』(1985) VHS
250円!
ヴァネッサ・レッドグレーヴ主演、1985年ベルリン映画祭金の熊賞。
イアン・ホルム、ジュディ・デンチが共演し、ジョエル・リチャードソン(ヴァネッサの娘)が彼女の少女時代を演じているというので。
1月27日(金)
WOWOWで録画しておいた『オリエント急行殺人事件』を観る。
原作は既読だが実力ある豪華キャストだけに、見ごたえ十分。
アンソニー・パーキンスの役どころがマザコンを思わせる青年で、どうしたってノーマン・ベイツを連想してしまう。
同じ寝台車に乗り合わせたポワロが夜中に二度も「ママ!」と彼が寝言を言うのを聞いたと言うところで、絶対観客は笑うんだろうな。
髪の色と同じ色の赤い衣装で颯爽と登場するヴァネッサ・レッドグレーヴの美しいこと。
『フィーヴァードリーム』(ジョージ・R・R・マーティン)読み終える。
原題はマーシュ船長の故郷に流れるフィーヴァー(Fevre)川にちなんだ船名「Fevre Dream号」だが、カタカナにするとそのまま「フィーヴァードリーム」なので最初から「Fever Dream、ホラーらしい題名だ」と思い込んでいた。
それはおいおい物語の中で暗示される言葉なんだってば。
影の薄い女性キャラクターに比べ、男性陣のなんと魅力的なこと。
『「本の雑誌」傑作選・風雲編』に再録「1991年度ミステリー・ベスト10」でこの作品が2位。
「河川冒険小説(笑)」としても読め、ホラーを入れたら選者の北上次郎氏ベスト1だそうな。
1月26日(木)
- ミステリマガジン1989年8月号(創刊400号記念特大号)
シャーリイ・ジャクスン「美しき新来者」
ジョイス・ポーター「急げ!ドーヴァー」
ジョルジュ・シムノン「小さなレストラン」
これだけでもおなかいっぱい。
- グレゴリー・マクドナルド編『アメリカ探偵作家クラブ傑作選(10)愉快な結末』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
- Shirley Jackson "Just An Ordinary Day"
単なる作品集ではなく彼女の「野蛮人たち」(ローリーとサリー)が編纂していることを知ったので。
This book is like a chocolate box of tiny treats." - New York Post
1月25日(水)
ROCK THE CLASSIC from 1975 "QUEEN A NIGHT AT THE OPERA" をWOWOWで観る。
『世界に捧ぐ』以降は興味が別方向に向いたのでなんとなく遠ざかってしまい、MTVなどで流れるPVで「ああ、シングルが出たんだ」と気がつく程度だった。
『オペラ座の夜』のお気に入り"Death On Two Legs"と"39"、当時悲しいかな全然内容が(対訳を読んでさえ)わからず、前者は当時のマネージメントへの怒り、後者は「SFスペース・フォーク」だというBrian Mayの説明で目から鱗が落ちる思い。
"39"の「船」は宇宙船!
100年後の地球に帰還した乗組員の悲哀を歌っていたのだ。
今なら気がついたかもしれないが、当時の貧しい想像力では「船」といったら「船」しか思いつかなかっただろうなぁ。
「いろいろ8冊500円」到着。
- エリザベス・ヘイドン『ラプソディ血脈の子(上下)』(ハヤカワ文庫)
- J・グレゴリイ・キイズ『水の中の王女(上下)』(ハヤカワ文庫)
- グレッグ・ベア『無限コンチェルト』(ハヤカワ文庫 FT104)
- ディ・キャンプ&ドレイク『勇者にふられた姫君』(ハヤカワ文庫 FT218)
- タニス・リー『冬物語』(ハヤカワ文庫 FT43)
- タニス・リー『黄金の魔獣』(ハヤカワ文庫 FT224)
『ラプソディ血脈の子』『水の中の王女』はお子が持っていった。
1月22日(日)
ミステリマガジン1989年7月号収録「恩寵の状態」(マルセル・エイメ)を読む。
(竜巻竜次の漫画にもこういう状況に陥った男の話があるが)、神様から頭上に光輪を授けられた、敬虔な男の話。
日常生活を営む上では何かと不便で妻にも嫌がられ、なんとか輪をはずしてもらおうと慣れない罪をひとつずつ犯してはみるものの……
下の子の修学旅行準備で買物へ。
帰りがけにブックオフ。
- リチャード・ハル『伯母殺人事件』(創元推理文庫)
- アイラ・レヴィン『死の接吻』(ハヤカワ文庫HM20-1)
- マキャモン他『幽霊世界』(新潮文庫)
- ストラウブ他『カッティング・エッジ』(新潮文庫)
- V.A. "The Celtic Circle 2" 2CD
- Nirvana "In Bloom" CDS (NVCG 13002)
クロ / 遊佐未森 / CDS (YAMAHA MUSIC YCCW-30005)
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- クロ
- コハク
- クロ(オリジナル・カラオケ)
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只今のヘヴィーローテーション曲。
NHKみんなのうた 今冬の新曲としてオンエア中。
偶然が重なって、ともに暮し始めた小さな命との出会いと別れ。
生きていく中での「素敵な出会いの時間」が凝縮された珠玉のストーリーです。
「コハク」はNHKラジオ第一放送『わたしの戦後60年』挿入曲
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1月21日(土)
ミステリマガジン@150円
- 1988年8月号 [スティーヴン・キング特集]
- 1989年7月号 [幻想と怪奇特集号]
なるほど、毎年夏は幻想と怪奇特集なわけだ!
先日お子の好みも考慮して「文庫いろいろ8冊500円」で即決した中に、グレッグ・ベア『無限コンチェルト』あり。到着待ち。
手数料と送料を加算すれば倍近くになってしまうが、坂田靖子表紙の本もあり「そう的をはずれてはいないだろう」と、(手を出したことはないが)デパートの福袋感覚。
『無伴奏ソナタ』や『風のガリアード』など題名に音楽(用語)がついていると、つい目をとめてしまう。『無限コンチェルト』と『ブラッド・ミュージック』は以前Mさんに薦めてもらった作品だったし。
文字という記号の連なりから五感を呼び覚まされる作品をずっと追い求めている。
1月20日(金)
ミステリマガジン@250円、すべて8月号
- 1978年[モンスターのライヴァルたち]
- 1982年[モダンホラー]
- 1985年[ロアルド・ダールの編んだ幽霊物語]
- 1986年[女流作家のゴーストストーリー]
- 1987年[日本作家特集/モダンホラーベスト30]
- 1990年[マキャモン]
納涼お化け特集?中身は到着してのお楽しみ。
『世界SFパロディ傑作選』『時と次元の彼方から』が到着。
出品者のブログには検索で一度訪問したことがあり、出品内容からすれば不思議はないが、ちょっとした驚き。
スタンリイ・エリン「特別料理」(積読の1冊『16品の殺人メニュー』にも収録)を読む。
チェシャ猫のような表情を浮かべたシェフが喉を鳴らして喋る様子は、熊倉一雄吹替えのヒッチコック劇場(あの有名なテーマ曲は「マリオネットの葬送行進曲」とのこと)で見てみたい。なってないかな……と思ったら、132話に「特別料理」が。やっぱり!
国内版DVDボックスセットも既にリリースされているのか。
第四集まであるも「特別料理」なし。『16品の殺人メニュー』のロアルド・ダール「おとなしい凶器(Lamb to the Slaughter)」は収録されているのに、残念。
確かヒッチコック劇場はUSA版でひとつだけDVDを持っていた筈だ。探してみなくては。
1月19日(木)
先日『フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー 3つの闇の物語』のビデオを観たので、アンソロジー『魔法の猫』収録の(第2話「黒猫」の原作)大魔王の「魔性の猫」を拾い読み。
原作では黒猫でなく、顔の片面が黒、片面が白というもの、さすがにこういう猫を見つけるのは難しいだろうから黒猫にしたのかな。
物語としてはあえて老人の最期まで書かない原作のほうが不気味な余韻を漂わせていい。
映像版の猫はモンティパイソン「聖杯」の殺人ウサギ顔負けの大活躍、それもそのはず。脚本が『ゾンビ』のジョージ・A・ロメロ……
「魔性の猫」の前には大好きなコードウェイナー・スミス。最高のパートナー、レイディ・メイの「鼠と竜のゲーム」が。
1月18日(水)
お仕事柄恐怖映画三昧の生活というIさんから、約束どおりずしっと重い包みが到着。
最初に読みたいのはなんといっても「特別料理」、もし予想がはずれていなければ、それはきっと……。
- 異色作家短篇集(2)スタンリイ・エリン『特別料理』
- 異色作家短篇集(4)チャールズ・ボーモント『夜の旅その他の旅』
- 異色作家短篇集(5)レイ・ブラッドベリ『メランコリイの妙薬』
- 異色作家短篇集(6)ジョン・コリア『炎のなかの絵』
新装版発売中だが、(『一角獣・多角獣』のほかは)いくつか旧版で持っており並べた時にかえって好都合。
角川ホラー文庫、異色作家短篇集、ブラックユーモア選集それに木枯し紋次郎DVDボックス2箱にKate Bushボックスで、本棚の一段が見事に真っ黒け。
1/20追記:シャーリイ・ジャクスン『くじ』だけは訳者深町眞理子さんによる全面改稿と聞き、新装版でも入手しようと思う。
1月16日(月)
- 柴田元幸(編・訳)畔柳和代(訳)『いまどきの老人』(朝日新聞社)
“Dont Trust the Over-60s 不気味なおばあさん・不思議なおじいさんたちの物語8編”
シャーリイ・ジャクスンの未単行本化作品「おばあちゃんと猫たち」収録。
「ハムナイフであんたたちのお父さんを刺したのは私じゃありませんよ(エレン・カリー)」の原題は "Old Hag, You Killed Me(柴田氏によると「ちくしょうこのアマ、やりやがったな」)"なんだそうだ。
1月15日(日)
今日でリサイクルセンター展示室は一時休館、再開は未定だそうだ。
家人と二人分で6冊いただいて帰る。
- ロバート・シルヴァーバーグ『一人の中の二人』(創元推理文庫)
- H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集4』(創元推理文庫)
- ロバート・L・フィッシュ『シュロック・ホームズの冒険』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
- ロバート・L・フィッシュ『殺人同盟〔2〕お熱い殺人』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
- エラリイ・クイーン『クイーンのフルハウス』(ハヤカワ・ミステリ文庫)
クイーンは四半世紀以上前にかなり読んだが内容はほとんど忘れたから白紙に近い。
- ジャック・ヴァンス『竜を駆る種族』(ハヤカワ文庫SF220)
ブックオフにて。
- アンヌ・フィリップ『丘の上の出会い』(福武文庫)
- マシスン、マキャモン他『震える血』(祥伝社文庫)
- 貴志祐介『黒い家』(角川ホラー文庫)
エーツーにてミステリマガジン@90円を13冊。
1984年から1994年までの3月号(各年度の翻訳ミステリ回顧)と1989年9,10月号。
残念ながらシャーリイ・ジャクスン掲載号はなかったが、1990年3月号のシムノン追悼特集は嬉しい収穫。
深町眞理子「インスタント・ママ奮戦す」、クリスチアナ・ブランド「この家に祝福あれ」、クレイグ・ライス「最後に生き残った男」を拾い読み。
1月14日(土)
ブックオフにて。
- ピーター・ジェイムズ『ポゼッション』(角川ホラー文庫)
- マイク・リプリー『名ばかりの天使 (Just Another Angel)』(ハヤカワ文庫)
原題はDire Straitsのファーストアルバム収録 "Wild West End"の歌詞 (You’re just another angel in the crowd)からだそうだ。
"Sultans Of Swing"はFMでしょっちゅうかかっていたが、何度聴いても全然飽きなかったなぁ。
- タニス・リー『白馬の王子』(ハヤカワ文庫FT48)
- タニス・リー『熱夢の女王(下)』(ハヤカワ文庫FT122)
- タニス・リー『闇の公子』(ハヤカワ文庫FT45)
1月13日(金)
- 福島正実編 『時と次元の彼方から 海外SF傑作選』(講談社文庫)
- 風見潤・安田均編 『世界SFパロディ傑作選』(講談社文庫)
2冊で200円。嬉しいよう。
特にバラードのパロディという『昇華世界』が楽しみ。
1月12日(木)
今日から始まる東野圭吾原作「白夜行」を観る。
武田鉄矢の大阪弁はいただけないが(それに平田満がすぐ死んでしまったのが残念だが)、吸引力のあるドラマだった。
「女王の教室」でひかる役の女の子がヒロインの子供時代を好演、少し背が伸びていた。
この子、なんて不幸の似合う女の子なんだろう。
家人が原作本を持っているのでまた読ませてもらおう。
1月9日(月)
午前中は「心理探偵フィッツ」エピソード5「歪んだ信仰(3回)」を観る。
被害者となった真面目な少女は『ギター弾きの恋』のサマンサ・モートン、十代の頃だが演技が際立っていた。
午後からはビデオの『フロム・ザ・ダークサイド 3つの闇の物語』を観る。
冒頭からデボラ・ハリーの奥さま登場、屋敷に閉じ込めた少年を料理するためオーヴンに火をかける。
お腹を切って内蔵を取り出し、詰め物をするのよ…という彼女の気をそらすために少年は「おもしろい本を読んであげる」と必死の抗戦。
読み始めた物語はコナン・ドイル『競売ナンバー249』、ミイラの腹の詰め物の中から出てきた巻物は……。
ジュリアン・ムーア、クリスチャン・スレーター、それに、歯並びですぐわかったスティーヴ・ブシェミ!
1月8日(日)
ブックオフにて。
- ピーター・アントニイ『衣装戸棚の女』(創元推理文庫)
双子の劇作家ピーターとアンソニー・シェーファーがミステリを合作する時に用いるペンネーム。
解説でちょっとおもしろかったところを引用:
アメリカのミステリ・シーンでは、1941年の参戦を境に謎解きを主眼とした本格ミステリがなりをひそめてしまうが、イギリスの大衆は空襲に遭いながらも防空壕や避難所で本格ミステリを読みふけっていた。
- オットー・ペンズラー編『復讐の殺人』(ハヤカワ文庫)
- ジョルジュ・シムノン『メグレと火曜の朝の訪問者』(河出文庫)
- D・シモンズ『夜の子供たち(上下)』(角川文庫)
- ネルヴァル『暁の女王と精霊の王の物語』(角川文庫)
- 坪田譲治編『赤い鳥傑作集』(新潮文庫)
- Elvis Costello "Smile" CDS
1月7日(土)
ノーマン・ジュイソン監督のコメディ『アメリカ上陸作戦(1966)』を観る。
原題が"The Russians Are Coming! The Russians Are Coming!"
手違いでアメリカ領の島に座礁したソ連の潜水艦にてっきりソ連軍侵攻と早とちりした島民がパニックに陥り、大統領直通ホットラインまで使ったものだから……。
アラン・アーキン扮するソビエト潜水艦乗組員がNATOを「ニャトー」と言って部下に訂正される場面など、ロシア語を知らなくてもおかしいからわかる人にはなおおもしろいのではないか。
ところでCaptain Sensibleに"The Russians Are Coming"というシングルがあるのだが、この映画と関わりがあるかどうかは知らない。
アシモフ編『ミニ・ミステリ100』から「六つの言葉」「ちょっとしたこと」「生と死の問題」それにジョン・ラッツの「腐れイモ」を読む。読んで笑いが止まらなかったのは久しぶり。
1月5日(木)
わたしの仕事はじめ。
午後半休を取った家人に退社後拾ってもらい、車で上の子を名古屋駅まで送る。
名鉄セブン館のナナちゃんを見せたら大喜び、大阪の友達にも教えると携帯のカメラで何枚も写真を撮っていた。
1週間ぶりに下宿に帰ってきた猫は最初わが家を忘れていたらしい。
1月4日(水)
イチロー犯人役の「古畑任三郎」を観る。
1月3日(火)
猫同士がお互いの存在を徐々に受け容れる様子を内心はらはらしながら見守りつつ、大所帯で賑やかに新年を迎えた。
- シャーリイ・ジャクスン『<スラップスティック式育児法>野蛮人との生活』(ハヤカワ文庫NV68)
- アイザック・アシモフ他編『ミニ・ミステリ100』(ハヤカワ文庫HM89-4)
- ジョルジュ・シムノン『メグレと老婦人』(ハヤカワ文庫HM16-2)
- ウィリアム・ホープ・ホジスン『幽霊狩人カーナッキ』(角川ホラー文庫)
『幽霊狩人カーナッキ』はSさんからのいただきもの。
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