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3月31日(土)

今朝は『名探偵再登場』を録画し、先週末に録画した『名探偵登場』を観る。一週間ずつずれているっちゃ。
    移転した市のリサイクル展示室でリサイクル本をいただく。
  • ロス・マクドナルド『ドルの向こう側』(HPB1080)
  • 安部公房『第四間氷期』(HPB SF3062)
  • 荒巻義雄『白壁の文字は夕陽に映える』(HPB SF3289)
  • レニー・エアース『闇に濁る淵から』(講談社文庫)
    帰ると到着便:
  • ピーター・ディキンスン『ガラス箱の蟻』(HPB1144)
  • ロバート・アルトマン監督『ストリーマーズ』DVD
『ストリーマーズ』はとても好きな作品で、VHSテープを大事に持っていたのだが、今回中古DVD購入で手放せる。 最近までアルトマンDVD-BOXにしか入っていなくて、高くて手が出なかったのだ。

3月30日(金)

    合計750円:
  • フレドリック・ブラウン『モーテルの女』(創元推理文庫)
  • E・D・ビガーズ『チャーリー・チャンの活躍』(創元推理文庫)……先週末WOWOWで録画したニール・サイモン脚本の『名探偵登場』(DVD出ているがケチって録画で済ます)、ピーター・セラーズが演じた探偵シドニー・ワンはこのチャーリー・チャンがモデルなんだな。
  • 式貴士『カンタン刑』(角川文庫)……間羊太郎名義の推理小説解説本なら読んでいたのだけど、式貴士の小説は初めて。 『カンタン刑』は「邯鄲」を当てるのかな……、そうでした。ゆゆ許して下さい。
  • 式貴士『連想トンネル』(角川文庫)
  • SFの本4号
BSで一挙放送中の「あしたのジョー」と、ちょっと前に録画しておいた「ブルー・ベルベット」を深夜に鑑賞。 何回観てもローラ・ダーンの泣き顔(口元)は印象的だ。

ボンフィリオリを読み終えたので、アンガス・ウィルソンにとりかかろうと思ったが相当長い。 あとがきの著者紹介によると、ついに働くことを知らず財産を食いつぶした上流中産階級出身の両親から6人兄弟の末っ子として生まれ、大家族で安ホテル生活を送っていた。南アフリカの宝石商の娘だった母親の僅かな遺産でオックスフォード大に進み中世史を専攻、卒業後2年の就職浪人の末大英博物館図書館に勤務。対戦中は外務省に徴用され、終戦後図書館に復帰し執筆活動に入る。外務省時代にかかった神経衰弱の作業療法として小説を書くことを医師に勧められたのがきっかけとか/以上私の覚書き。
読めるのかこの大河小説「笑いごとじゃない」

3月29日(木)

読んだ長編:
  • キリル・ボンフィリオリ「深き森は悪魔のにおい」(サンリオSF文庫)
    ……。 チャーリー・モルデカイ閣下、すばらしくおかしい。 ボンフィリオリの悪漢ピカレスク小説、俗っぽいところもなんのその気に入った。 モルデカイを主人公とした三部作で訳されたのはこの1冊だけだが前後のお話も読んでみたい。 ただ、これがどうしてサンリオ「SF」文庫に……?

    3月28日(水)

    ひとくちに脱皮といえどいくつかのタイプがあるようで、ウィキペディアによると
    1.前へ抜ける
    2.腰から後ろへ抜ける
    3.部分的に脱ぐ
    「トカゲ類では体の表面がバラバラに剥がれる形で脱皮が行われる」
    ならば恐竜も脱皮していたのだろうか?もし脱皮が行われていたとしたら、その抜け殻で着ぐるみが作れそうである。 しかしその前に恐竜時代への時間旅行が可能にならねば……。

    読んだ短編:
  • ジェラルド・カーシュ「豚の島の女王」

    3月27日(火)

    きのうは上着もいらないくらいの暖かさ。遠目にも桜の枝が赤らんできた。通勤の行き帰りに花見ができるのももうすぐだ。
    半分がとこ読み進んだキリル・ボンフィリオリ 『深き森は悪魔のにおい Something Nasty in the Woodshed』、主人公モルデカイの用心棒でおいしいお茶を入れてくれ、(ちょろまかした食材で作る)まかない料理の達人ジョックはわが家に引き抜きたいものだ。からしをたっぷり効かせ、厚切り玉葱をはさんだコンビーフ・サンドもうまそう。 花がよく育つおまじないに蝦蟇も一緒に埋めるというジャージー島の変わった風習、げこげこ。

    3月25日(日)

    土日は家族で実家へ。 弟一家とも合流し楽しい週末を過ごす。 一泊して朝食中にぐらり、地震だ。 すぐに速報が入り能登半島でかなり大きな揺れとのこと。 今回は被害が最小限におさまりますように。
    息子を下宿に送りがてら3人で帰る予定だったが、娘は実家にもう一泊して大阪をぶらつきたいとのこと。
      梅田古書倶楽部:
    • G・K・チェスタトン『ブラウン神父の醜聞』(創元推理文庫)
    • G・K・チェスタトン『ブラウン神父の秘密』(創元推理文庫)

    3月23日(金)

      職場近くの古書店と密林マーケットプレイス、オンライン古書店:
    • クロード・シモン『三枚つづきの絵』(白水社)
    • ジョン・スラデック『スラデック言語遊戯短編集』(サンリオSF文庫)
    • ジョン・スラデック『見えないグリーン』(ハヤカワミステリ文庫HM103-1)
    • アンガス・ウィルソン『笑いごとじゃない No Laughing Matter』(講談社)

    3月21日(水)

    Angels Candles / Maire Breatnach / CD(Blix Street Records G2-10018)
    1. The Mystics' Slipjigs
    2. Eist
    3. Angels Candles
    4. The Carillions / Moling
    5. A West Ocean Waltz
    6. The Swans at Coole
    7. Beta / Carnival
    8. Breatnaigh Abu!
    9. Roundabout / Parallel
    10. The Goban / Halloween Jig
    11. Dreamer Music
    12. Cuimhne
    13. Aisling Samhna
    14. Hop, Skip, Jump!
    モイヤ・ブラナック1993年のこのファーストアルバムは全曲オリジナルだそうだ。 "The Swans at Coole" たしかSteve Tilstonに同名のアルバムがあったっけ。アイルランドの詩人William Butler Yeats "The Wild swans at Coole"から?

    音楽と同じように美しいRobert Ballagh(1943-)のアートワークが気に入った。 調べてみると、画家・デザイナー・舞台芸術家など多彩な顔を持ったアイルランド屈指のアーティストとのこと。デザインした切手は70枚!また(ユーロ導入前の)アイルランド最後の紙幣は、国内9名のアーティストのコンペからBallaghのデザインが採用されたそうだ。舞台装置家として手がけたものはRiverdanceのセットなど。

    3月18日(日)

    Real Time / Van der Graaf Generator / CD (FIXD 001)
      Disc One
    1. The Undercover Man
    2. Scorched Earth
    3. Refugees
    4. Every Bloody Emperor
    5. Lemmings
    6. (In the) Black Room
    7. Nutter Alert
    8. Darkness
      Disc Two
    1. Masks
    2. Childlike Faith in Childhood's End
    3. The Sleepwalkers
    4. Man-Erg
    5. Killer
    6. Wondering
    19.43-22.08 GMT Friday 6th May 2005
    51°30.4' N   0°7.0' W
    Royal Festival Hall

    CDの製品番号が「FIE」でなく「FIXD」なんだな。 FI  X-Day の意味なんだろうか?深読みだろうか? 四つ折のスリーヴシートを広げたとたん、わあ!客席をうめつくすオーディエンス(立ち上がり、両手をあげ、声援をおくり、拍手する)と演奏を終えたメンバーの後姿。まさにリアルタイム。
    2005年5月6日グリニッジ標準時19時43分−22時08分
    北緯51度30分4秒 東経0度7分
    Royal Festival Hallにて。

    3月17日(土)

    The Voyage of Bran / Maire Breatnach / CD (CELTIC HEARTBEAT UD-53094)
    1. Bran
    2. Inis Sui
    3. Branohm
    4. Manannan Mac Lir
    5. Imhewin
    6. Tiolar Firean
    7. Tir Na Mban
    8. Argatnel
    9. Piobaireachd
    10. Maarein
    11. Lament for Nechtan
    12. Ohm Ripples
    フィドラー、モイヤ・ブラナックが『ブランの航海』"The Voyage of Bran : Son of Febal to the Land of the Living" から紡いだ1994年のコンセプトアルバム。この人のことは全然知らなかったのだが、少し哀愁をおびたフィドルと、口の中で小さな玉をころがすようなモイヤ自身のヴォーカルが気に入った。"Women of Ireland'が収録されているAndy Davisのソロアルバム"Clevedon Pier"などと一緒に休日のBGMにしたい音楽。

    同じようなケルト風といえばGlobal Journeyから取り寄せた"Celtic Sunset"をいっとき愛聴していたっけ。フルート奏者Chris Michell のオリジナル曲を Stuart Gordon と共同プロデュースしたアルバムで、聴いていると気分のささくれが少しずつ消えていくような美しい音楽だった。 おやっ!Global Journey今月のセレクションは"Celtic Sunset"からの1曲'Solitude'だ。

    3月16日(金)

    読んだ本:
  • 結城昌治『軍旗はためく下に』(中公文庫)
    • 「敵前逃亡・奔敵」
    • 「従軍免脱」
    • 「司令官逃避」
    • 「敵前党与逃亡」
    • もっとも胸にせまった「上官殺害」
    兵隊は戦争が好きで征ったわけではありません。金のためでも勲章が欲しいためでもありません。 たとえ厭々ながらでも、祖国を信じ、命を投げ出して戦ってきたのです。その命は、たった一つの命で、犬ころのように死ねる命ではありません。

    憲兵が三人の後に立った、 「手を寄越せ、手を寄越せ―  おれたちは一緒だぞ、おれたちは一緒だぞ― 」 富樫が両手を左右に伸ばし、嗄れたような声で叫んだ、

    3月12日(月)

    • ピエール・ブール『E=mc2』(HPB SF3188)
    • アンドレ・モーロワ『読心機』(HPB SF3227)
    • クリフォード・D・シマック『<シマックの世界2>大きな前庭』(ハヤカワ文庫SF456)
    • J・G・バラード『ヴァーミリオン・サンズ』(早川書房)
    銀背は『猿の惑星』で有名なピエール・ブールと『英国史』アンドレ・モーロワの短編集。 銀背の『読心機』では講談社文庫に収録されなかった「アルティコールの国への旅」「デブの国とやせっぽちの国」が読める。 『ヴァーミリオン・サンズ』は文庫も含め3冊目だ。 いやこれは帯つき300円だったので……

    3月11日(日)

    読んだ本:
  • レニー・エアース「赤ちゃんはプロフェッショナル!」
    楽しかった! イヴ・モンタン主演(モーランド役に決まってる)で映画化(Le Grand escogriffe 1976年)されたというのもよくわかる。 コーエン監督の『赤ちゃん泥棒』は子どもほしさに赤ん坊をさらってきてしまう夫婦(ニコラス・ケイジ&ホリー・ハンター)、こちらは 身代金目当ての誘拐だが、替え玉用に借りてきた赤ん坊アルベルトにすっかり情がうつってしまった誘拐犯一味、結局どうしたかというと……。 ハリー・ブライトンの生業、ローマの下町で呼ばれていた「先生」の意味などあちこちに張られたさりげない伏線が素敵なラストへ。

    3月9日(金)

    • ジョルジュ・シムノン『ゲー・ムーランの踊子 他』(創元推理文庫)
    • ジョルジュ・シムノン『サン・フォリアン寺院の首吊人』(角川文庫)
    • E・R・エディスン『ウロボロス』(創元推理文庫)
    • クリフォード・D・シマック『<シマックの世界1>愚者の聖戦』(ハヤカワ文庫SF454)
    読んだ短編:
  • クリフォード・D・シマック「緑の親指 Green Thumb」
    植物を育てるのがじょうずな人のことを「緑の指をもつ」といい、フランスには『みどりのゆび』というすてきな童話もあったっけ。 植物型の知的生命体とのファーストコンタクトもの。とはいえ理想的な出会いではなく、心通わせたあとの別れがもたらす、さらなる孤独感。それに、彼はもう罪悪感なしに食事をすることはできないのだよなぁ。

    3月8日(木)

    • アシモフ編『海外SF ショート・ショート秀作選(1,2)』(集英社文庫コバルトシリーズ)

    3月7日(水)

    読んだ長編:
  • クレイ・レイノルズ「消えた娘 The Vigil」(1986)
    アイスクリームを買いに行った娘コーラを待つ、ただそれだけのために縁もゆかりもない町アガタイトのベンチに座り続けるイモジン。 保安官エズラは彼女に同情しつつも、娘が母の束縛から逃げ出したのだとほぼ確信するようになる……。 原題 The Vigilはベンチで不寝番を続けるイモジンと、悪夢に怯え寝られない夜を過ごすエズラの両方をさすのだろうか。 いつしかイモジンは町と同化し、ここで過ごした年月をふりかえってある感慨を覚えるのだ。
    希望は、魂にとまる小鳥 ― エミリー・ディキンスン

    3月6日(火)

    ガードナーの、ペリー・メイスンものでない1冊とフレンチ・ミステリ。
      職場そばの古書店にて100円:
    • E・S・ガードナー『検事踏みきる』(HPB486)
    • ドミニック・ファーブル『殺人は殺人』(HPB1262)

    3月5日(月)

    読んだ本:
  • ニール・ゲイマン『デス―ハイ・コスト・オブ・リビング』(インターブックス)
    1世紀に一度、デスは死ぬべき運命の体を得る。 それは己が命を奪う諸々の者の感じることをより理解するためであり、そして生と死というものの苦しみを知るためである。 それこそがあらゆる生者を去りし者と来る者とに分ける代償なのだ。(帯より)
    「人にいいことしてもらったらね、ちゃんとお礼を言ったほうがいいわ。 生きるのがすっごく楽になるから」
    「親切にするのは意地悪にするのと同じくらい簡単よ。 おまけにずっと楽しいわ」

    死ぬことばかり考えていた少年がディディ(デス)と出会って生きることに目を向ける。 素敵な死神の話。

    3月4日(日)

    昔のクラフト本や漫画の単行本、事典などをブックオフで処分。 ミステリ好きが一度読んですぐ放出したらしい国書刊行会(悪党どものお楽しみ、トレント乗り出す、銀の仮面)や新樹社(結末のない事件)の単行本が半額程度で何冊も出ていた。 『銀の仮面』を読んでみたが、ウォルポールは……ちょっとパス。 パーシヴァル・ワイルドやベントリーも惜しいが今読む予定がないので、読みたくなった時にあらためて探すことにする。 ここの本は私よりもっと読みたい人が喜んで買っていくだろうな。
    そのあと寄ったブックマーケットに私向けの100円本がいっぱい!ただ『クライム・マシン』だけはさすがに525円だったけれど。買った本の統一感まったくなし。
    • オドエフスキー他『ロシア・ソビエトSF傑作集 (上)』(創元SF文庫)
    • モーリス・ドニュジェール『暗号名はフクロウ』(創元推理文庫)
      これは誰も知らないことだが、わたしは真っ暗闇でも目が見えるのだ。 ところが、この誰も知らないはずの特異体質をかぎつけた連中がいる。 フランス軍防諜機関だ。 軍歴といえば、ケーキの食べすぎで肝炎になって、たった三ヶ月で除隊になった人間に!
    • クレイ・レイノルズ『消えた娘』(新潮文庫)
      1940年代のある日、イモジンは18歳の娘コーラを連れ、アガタイトの町に辿り着いた。 夫に愛想が尽き、家を出てきたのだ。 車が故障し、役所前広場のベンチで修理を待つ間、娘は5セントを持って向いの店にアイスクリームを買いに行った。 そしてそのまま、30分、1時間、1週間……。
    • ウィリアム・B・スペンサー『ゾッド・ワロップ―あるはずのない物語』(角川書店)
      精神が融合するという謎のドラッグの人体実験によって、童話の世界に呑み込まれてしまった精神病院の入院患者たち。 彼らは退院した童話の作者を巻き込み、聖地へと向かう…。
    • シェイマス・ディーン『闇の中で』(晶文社)
      行方知れずの伯父さんに何があったのか。対立と憎しみが渦巻くミステリアスな町で、のびやかにして繊細な少年の心に刻まれる愛と死と孤独。 アイルランドの幽霊伝説や妖精譚に彩られた日々を詩情ゆたかに描く傑作。
    • ジャック・リッチー『クライム・マシン』(晶文社)
    • トマス・ピンチョン『スロー・ラーナー』(筑摩書房)

    3月3日(土)

    朝8時からWOWOWで放映していた『魚が出てきた日』を観逃したのが痛い。 6時ごろ目を覚ますも、肩凝りからくる頭痛で吐き気までする始末、結局昼まで寝ていた。 ここまでひどいのは久しぶりだ。 薬が効いた午後からうそのように楽になったが、せっかくの休日なのにもったいない。

    3月1日(木)

    下の子の高校の卒業式。 小中高とも同じ学校で学んだお子たちの進路がここで分岐する。
    今週末はPauliina Lercheの来日公演なのだ。 時期が時期だけに今回は見送りだが、夫君のPeter Lercheと一緒にバンド編成での演奏はさぞ聴きごたえのあるステージだろうなぁ。 愛・地球博で聴いた、エレクトリック・カンテレやアコーディオンの弾き語りだけでも十分魅力的な音楽だったのだから。
    • 『別冊宝石75号 世界探偵小説全集 ディクスン・カー&11人集』
    • キース・ロバーツ『パヴァーヌ』(扶桑社)
    別冊宝石は何週間も入札なく回転寿司の一冊。クェンティン・パトリックの短編「白いカーネーション」が目当て。

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