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5月31日(木)

    仕事は休み。郵便局へ行った帰りに市のリサイクルセンターに寄り、装幀・イラスト/和田誠につられ児童書コーナーから1冊いただいて帰る。 児童書ではないのだが……トリュフォー監督自身によるノヴェライズ。
  • フランソワ・トリュフォー『子供たちの時間』(講談社)
NHK-BS2で『ラ・スクムーン La Scoumoune』(1972年仏)を観る。
冒頭とラストのある共通点、ストリートオルガンによるテーマ曲の使い方など、『狼は天使の匂い』と同じくらい気に入った。 ジャン=ポール・ベルモンドとミシェル・コンスタンタン、二枚目ではないがかっこいいなぁ。 「その筋」出身のジョゼ・ジョヴァンニ作品だから囚人の会話も「女房は俺が殺した」、一瞬ぎょっとする囚人仲間に絶妙のタイミングで「性格の不一致でな」なんて場面があり、不謹慎だがやっぱりおかしい。 減刑目当てに囚人たちが参加した地雷と不発弾の撤去作業には、見ているこちらの身がすくむ思い。 フランス北部の海岸線にはドイツ軍による大量(600万とも1000万とも)の地雷が敷設されていたという。 ロンメル将軍て。

イギリスからShriekback11枚目のアルバム"Glory Bumps"到着。 紙ジャケに金色のイボ(突起)つき、アルバムタイトルを暫く考えてから笑ってしまった。 2003年にメールオーダーで限定リリースされたミニアルバム(先着100枚)とアルバムタイトル入りピンバッジのおまけつき。

5月30日(水)

昼録画しておいた「新・ヒッチコック劇場」を観る。 4月から白黒のオリジナル版が放送されていて、今週分からカラーの新・ヒッチコック劇場に変わったようだ。 カラーだからおかしいなと思っていたらリメイク、ダンスのレッスン場場面にPhil Collinsの "Sussudio" が流れて驚いた。
  • 「錯乱の白昼夢 (Revenge)」
  • 「殺意の放課後 (The Gloating Place)」

    5月29日(火)

    今日からカミ『エッフェル塔の潜水夫』を読み始める。 真鍋博表紙の本が多いようだが、講談社文庫版は「アンクル・トリス」キャラクターの生みの親、柳原良平の表紙。
    1929年、パリ、エッフェル塔下のセーヌ河へ一人の青年が飛込み自殺。 潜水夫が死体を引き上げるが、いつしかまたセーヌ河へ。 そして潜水夫も死体で発見―「さまよえるオランダ人」の故事を下敷きに、革命ソ連の陰謀とエッフェル塔の怪、 そして複雑奇異な幽霊船の謎を鮮やかに解く、謎解きミステリー且つ風味豊かな<シャンソン文学>の傑作。

    5月28日(月)

    読了した本:
  • ラリイ・ニーヴン「パッチワーク・ガール The Patchwork Girl」
    通勤時間と昼休みで1週間がかりで読んだ。 国連警察捜査官「腕のギル」もの。さらに容疑者が昔の恋人というギル、今回は「悩める探偵」である。 フラットランダー(地球に住む人類)、ベルター(小惑星帯住人)、ルーニー(月の住人、綴りもloonyならいっそうおかしい)の風俗習慣の違いもおもしろいもの。 <ノウンスペース>ものはこれでひと休み。
      上前津の古書店にて:
    • カミ『エッフェル塔の潜水夫』(講談社文庫)
    • クロード・クロッツ『パリ吸血鬼』(ハヤカワ文庫NV337)
    • クリス・ストラットン『黒の捜査線』(角川文庫)
    • レアド・ケイニーグ&ピーター・L・ディクスン『子供たちの時間』(角川文庫)

    5月27日(日)

    読了した本:
  • 小林信彦「おかしな男 渥美清」(新潮文庫)
    お茶の間の人気者、“失恋ターミネーター”車寅次郎を演じる渥美清、その役者渥美清を演じる田所康雄。 飽くことなき上昇志向と他人を寄せつけない人間不信、計算高い一方で純粋で無垢なものへの強い憧憬。 タイトルと裏腹に、読んでいて息苦しくなるような評伝(筆者の言葉を借りればメモワール)だった。
    「主役をずーっと続けて、歳をとったら、どうなるの?」 ぼくは無邪気な質問をした。 待ってましたとばかり、彼はこう答えた。 「トメになるんだ。クレジットに主役の名前があって、脇役の名がずらずらっとあってさ、最後に線が引いてあって、重い役者の名前がある。 これをトメというんだ」 おそらく<止め>と書くのだろう。 主役→トメ、それが彼の理想であった。(p245)

    5月26日(土)

      ブックオフで文庫2冊500円のサービスデーだった。家人が買う本の数あわせに、渥美清評伝を選ぶ。
    • 小林信彦『おかしな男 渥美清』(新潮文庫)
    • パトリック・クェンティン『わが子は殺人者』(創元推理文庫)
    • ドロシー・L・セイヤーズ『学寮祭の夜』(創元推理文庫)
    • ロバート・L・フィッシュ『シュロック・ホームズの迷推理』(光文社文庫)

    5月25日(金)

      到着便:
    • アントニイ・バークリー『ウィッチフォード殺人事件』(晶文社)
    • エドワード・D・ホック編『アメリカ探偵作家クラブ傑作選(7) 密室大集合』(ハヤカワ文庫HM80-9)

    5月23日(水)

    休み。 先週末NHK BS-2で放映された『晩秋 (Dad)』(1989年米)を観る。 放映のたび観逃していた作品でようやく録画できたのだ。 原作は『バーディ』『クリスマスを贈ります』のウィリアム・ウォートン。 寡黙で仕事一筋だったが愛情あふれる父親、ジェイク役のジャック・レモンがすばらしい。

    家族の絆と別れの予感が時おりユーモアをまじえて描かれ、しっかりものの妻を演じたオリンピア・デュカキスをはじめ、息子役テッド・ダンソン、まだ少年の面影を残している孫のイーサン・ホーク、陽気な娘婿ケヴィン・スペイシーなど脇役も、じゅうぶん主役を演じられる実力の持ち主ばかり。 老人介護、病気の告知、患者のQOL(Quarity of Life)について考えさせられる部分が多く、 とくに命にかかわる深刻な病状なら、誰(医者、家族)が告知するかまたどのタイミングで告知するか慎重に考えたい。 ジェイクの二度の癌告知場面に(もちろん『晩秋』で恐怖心から一時的な心神喪失状態に陥るのはフィクションだが、十分ありうる事)、強くそう感じた。

    病床から「もっとお前を抱いてやりたかった」と40代の息子に語りかけるジェイク、いくつになっても親は親、子は子だ。

    5月22日(火)

      先週見送った本がまだ残っていたら買ってこよう、と昼休みに古書店を覗く。 退社時刻まで待ちきれないところがなんとも自分らしい。『迷宮へ行った男』は数合わせ。
    • クレイトン・ロースン『帽子から飛び出した死』(ハヤカワ文庫HM30-1)
    • エドワード・D・ホック『コンピューター404の殺人』(ハヤカワ文庫HM67-2)
    • マーティン・ラッセル『迷宮へ行った男』(角川文庫)

    5月21日(月)

    神輿は英語でportable shrine(携帯神社)、だそうだ。 ドラえもん流では「どこでも神社〜」か。

    刀削麺(トウショウメン)を食す。 愛・地球博に出店した時は一番人気だったそうで、一緒に行った同僚も食べ損ね悔しい思いをしていたというので期待して行く。 中国山西省の郷土料理で、料理人さんが麺だねの塊をバイオリンのように構え、牛蒡をササガキするようにしゃっしゃっと削って湯の沸き立つ鍋の中へ次々と落としていくパフォーマンスを見ながら出来上がりを待つのも楽しいものだ。 麺にはすいとんのようなもっちり感があり、私は基本のスープ(韮と挽肉の入ったピリ辛)で、多少予算に余裕のある同僚はふかひれ入りスープでいただいた。

    5月20日(日)

    Shriekbackの新作 "Glory Bumps"をMalicious Damageにて予約。 入荷は5/28とのことだが予約先着100枚につくというおまけCDはさて間に合ったか?

    読んだ短編:
  • グレッグ・イーガン「しあわせの理由 "Reasons to be Cheerful"」
  • グレッグ・イーガン「適切な愛 "Appropriate Love"」

    ハヤカワ文庫SF1451『しあわせの理由』所収。 グレッグ・イーガンは理系向き、と聞いてその手の理論や知識がないためなかなか手を出しづらかったのだが、この短編集には認知科学(まったくの素人だが情報伝達のメカニズムについての記事を読むのが好きなのだ)の領域を描いた作品もあり、比較的読みやすい作品が集められているようだ。
    わっ、しかしいきなり、たいそう哲学的な。

    5月19日(土)

    聴いたCD: Eliott Smith、1995年から1997年のセッション+デモ音源2枚組など。 はからずも全てアメリカ人アーティストだ。
  • Elliott Smith "New Moon" (KRS455)
  • Mike Keneally "Boil That Dust Speck" (EXOWAX 2302)
  • David Yazbek "Tape Recorders : Collected Works" (What Are Records?, Ltd.)
      到着便:
    • アントニイ・バークリー『地下室の殺人』(国書刊行会)

    5月18日(金)

    休み。白泉社文庫の『パタリロ!』を数冊読み、午前中1時間、午後2時間ほど眠った。

    きのう上映の待ち時間に喉が渇いて映画館脇の飲食コーナーで販売している「カシスソーダ」を、カクテルと知らずカシスジュースの炭酸割りと思い込んで注文したのだ。 ストローで一気に飲んだらじきに耳が詰まるような感じと動悸がし始め、足もとはふらつくし、おまけに映画終盤から頭が痛かったよ。

    5月17日(木)

      職場そばの古書店にて:
      自身マジシャンでもあるロースンの『帽子から飛び出した死』やホック『コンピューター404の殺人』など変わったところが何冊か入荷していたが、 読む、という目的にしぼるとこの3冊に落ちつく。 『闇の聖母』だけは800円と高く店主が「ごめんなさいね、これは絶版なものですから」と申しわけなさそうに言ってくれたのだが、 実際は3冊とも絶版、それも古書店やリサイクル書店で見かけなかった本ばかりなのでそれでも御の字である。 『警察官に聞け』は大好きなアントニイ・バークリーその他によるリレー小説、『夜の冒険者たち』は和田誠による夢のある表紙が気に入り、荷物になったが今日はよい買物をした。
    • フリッツ・ライバー『闇の聖母』(ハヤカワ文庫SF361)
    • アントニイ・バークリー他『警察官に聞け』(ハヤカワ文庫HM99-1)
    • ジャック・フィニイ『夜の冒険者たち』(ハヤカワ文庫HM38-3)
    木曜日は女性料金が1,000円になるレディース・デーなので、ミッドランドスクエア内の映画館で上映中の「スパイダーマン3」を観るため、退社後直行。 上映の1時間前に着き、窓に面したカウンター席でのんびり入場アナウンスを待つ。 映画の個人的なテーマは今回「力もつ者はそれを正しく使わねばならない」「人を呪わば穴二つ」である。 関係ないが、悪意にとり憑かれたピーター・パーカーの容貌がウェンツよりはるかにゲゲゲの鬼太郎に似ていた。

    5月16日(水)

    読んだ長編:
  • ラリイ・ニーヴン&ジェリー・パーネル「インフェルノ SF地獄篇」
    SF作家大会の宴会で、ホテルの窓に腰をかけ酒をひと壜飲みほす賭けをして、地上八階から落ちて死んだ作家、それがわたしだ。 そう、わたしは死んだはずだった……
    14世紀のダンテ「神曲」地獄篇が主人公アレン・カーペンタイアー風にアレンジされた「地獄(インフェルノ)ランド」めぐりの旅。 道案内をつとめるはベニトという大男で、なにやらいわくありげな過去の持ち主らしい。地獄に落ちているくらいだから当然それなりのものは背負っているのだが、このベニトと共に下へ下へと進むうちに、新たな道連れがひとり、またひとり。 自らは地獄から(出られると言いながら)出ようとしないベニトは神の遣いか悪魔の手先か?その本心は? 主人公は本当に出られるのか、途中で脱落した道連れたちはその後どうなるのか。

    読者は消化不良のまま取り残されるのかという思いもちらっとしていたのだが、物語の結びは本当によくできている。
    地獄めぐりの第六圏に点滅するネオンサインの「そういうものだ」、この決め台詞はもちろんヴォネガット。 さすが屠○場だ。

    第八圏の地獄までたどり着いた時に、スタンリイ・エリンの長編『第八の地獄』を思い出した。 そうそう、汚職者、偽善者、盗賊、謀略者、詐欺師など悪意を持つ者の地獄だったっけ。

    5月13日(日)

    下の子より明治屋のりんごジャムのプレゼント。 サラリーマンNEOの第一シーズンDVDを家人が借りてきたので鑑賞。

    5月12日(土)

    買った帰りがけから読み始めた『弁護側の証人』を読了。
    発表は40年以上前、昭和38年の作品だがモダン(「黒衣の花嫁」のようなレトロモダン)な作風。 巧みなミスディレクションにまんまと引っかかってしまった。 それ抜きでも真犯人を追いつめるまでの緊張感あふれるストーリーに読書の醍醐味を十分味わえるのだけれど、翻訳ミステリ(でなければアイリッシュなどのノワール)からの影響、または憧れが鼻につきかかったので、この作品には満足したが他の作品まで手をのばすか?といわれるとどうだろう。

    5月11日(金)

    ラリイ・ニーヴンが思いのほかおもしろく、職場そばの古書店でノウンスペースものとウォーロック・アンソロジー計5冊購入。 うち1冊はARMのギルが主人公だ。ボブ・ショウやロジャー・ゼラズニイも何か書いているみたい、ふっふっふ。 かなり整理してもう本は増やすまいと思っていたのに、これでは元の木阿弥。 でも<ノウンスペース>シリーズがおもしろいんだもの。 何冊か積読のまま本棚のどこかに眠っているニーヴン作品、この機に読み始めようか。
      鶴舞の古書店にて:
    • ラリイ・ニーヴン『パッチワーク・ガール』(創元SF文庫)
      ARMのギル・ハミルトンもの長編だ。
    • ラリイ・ニーヴン他『魔法の国がよみがえる』(創元SF文庫)
    • ラリイ・ニーヴン他『魔法の国よ永遠に』(創元SF文庫)
    • ラリー・ニーヴン『プタヴの世界』(ハヤカワ文庫SF506)
    • ラリー・ニーヴン『リングワールド』(ハヤカワ文庫SF616)
    • 小泉喜美子『弁護側の証人』(文藝春秋新社)
    3冊200円なので数あわせに『弁護側の証人』も選ぶ。生島治郎(EQMM編集長小泉太郎氏)の最初の夫人だということを、高木彬光のまえがきで知る。

    5月10日(木)

    読んだ中編:
  • ラリイ・ニーヴン「腕 (ARM)」
    『不完全な死体』読了。意外とお調子者のギル、いいぞ。

    Mike Keneallyオフィシャルの代理店Lou's Recordsからジョーのガレージ……もとい"hat."(1992)、"Boil That Dust Speck"(1994)限定2枚組リマスターCDが届いたので、おのおののDVDを鑑賞。うっふふふ。 アルバムレコーディングのメイキング映像や当時のライヴ、去年の再結成ライヴ、インタヴュー(XTCががFrippがEnoが、とか言っているようだが聞き取れませんて)、おまけにオーディオアーカイヴズ(ケネリー版Fuzzy Warbles)がアルバム1枚分くらい入っている親切設計。 その中のピュルルン、ピュルルンと特徴的なキーボードのインストヴァージョン"My Immense Superiority Over the Silverfish"は、当時住んでいたアパートによく出没した“友”に捧げる曲なんだそうで、silverfishといえば響きはいいが西洋紙魚(セイヨウシミ)、畳の隙間や古本を住処とする足の少なめなフナムシみたいな奴のことだ。

    ライヴではYESの「燃える朝焼け」のギターとキーボードとヴォーカルをひとりでカヴァーしてしまうケネリー、"Boil That Dust Speck"のブラッフォードとハウ風味を効かせた"Faithful Axe"は何回聴いてもどう聴いてもヴォーカルが「じょんあんだーそん(ハモるクリス・スクワイアのようでもある)」でとっても楽しい。 体型はさらにビヤ樽のようになっていたがまだ45歳なんだな。

    5月8日(火)

    読んだ中編:
  • ラリイ・ニーヴン「不完全な死体 (The Defenseless Dead)」(1973)

    5月6日(日)

    どしゃ降り。 昼食を家ですませ、大阪の下宿に戻る息子(と猫)を名古屋駅まで送る。 オープンして2ヶ月たったミッドランドスクエア地下の富澤商店で越後ゆのたにの「ふきのとう茶漬け」を調達し、隣のDean & Delucaで噂だけ聞いていたクスミティーを発見。缶(蓋)デザインの美しさにうっとりするも、値段の高さに尻尾を巻いて退散した。
      帰り道にあるブックオフにて:
    • アルベルト・モラヴィア『ローマ物語II』(集英社文庫)
    • アントニイ・バージェス『どこまで行けばお茶の時間』(サンリオSF文庫)
    • レイモンド・T・ボンド編『暗号ミステリ傑作選』(創元推理文庫)
    読んだ中編:
  • ラリイ・ニーヴン「快楽による死 (The Organleggers)」 (1969)
    ニーヴン独自の歴史空間「ノウン・スペース」が舞台。国際連合警察ARM (Amalgamation of Regional Militia)の捜査官で、第三の「想像の腕」を持つ男ギル・ハミルトンが主人公のSFミステリ中編集『不完全な死体 (The Long Arm of Gil Hamilton) 』所収。
    死刑判決を受けた犯罪者は、病因で処刑されなくてはならない、またその際、外科医たちは可能な限り多くの部分を臓器銀行のために救わなければならない。
    「快楽による死」は1969年発表作だが、臓器を密売するギャング「オーガンレッガー」の存在も現在では絵空事でなくなっている。死刑囚の貴重な臓器は移植に利用されるが、常に備蓄臓器は不足しており死刑制度の枠がどんどん広げられた結果、犯罪抑止効果が高まり人々は犯罪の実行をやめてしまった…… そこで臓器密売人の暗躍。
    ギル自身も事故で右腕を失っている。失意の日々を送るうちに彼は自分の「想像の右腕」が使えるようになっていたが、新しい腕を移植されてからもその目に見えない「第三の腕」は残った。その腕を使えば壁越しでも真空でも物を掴んだり持ち上げたりできるのだ。人の注意をひくためちょっとした芸当をしてみせたり、犯罪捜査や危機脱出の役に立ったりと、この「想像の手」が大活躍。

    ところでギルが飲むスペシャルドリンク「コーヒー・グロッグ」。熱いミルクコーヒー+シナモン+ラム酒だそうだ。グロッギー(泥酔状態)はラム酒の水割り「グロッグ」から。18世紀、洋上での水分補給に積んでいたラム酒を水割りで兵士に支給した英国海軍エドワード・バーノン提督の仇名(グログラム生地の上着を着用していたことからOld Grogと呼ばれた)からとられたもの。ビタミンC不足による壊血病予防のため、この水割りラムにはのちに絞ったレモンが加えられましたとさ。

    5月5日(土)

    読んだ短編:
  • アルフォンス・アレー「親切な恋人」
    こごえた恋人の足を、ナイフで切り開いた自分の腹の、湯気のたつ虹色のはらわたの中で温めてあげる若者。 その工夫と優しさにうたれた恋人は翌朝絹糸と針を買いに行き、はみ出そうとするはらわたを左手で押し込みながら、彼の腹を元どおりに縫い合わせてあげる……。
    これが二人にとって最良の思い出となったというのだからとてつもなくへんてこりんな話なのだが、その様子を想像するとグロテスクながら不思議とほのぼのとしてくるのだ。

    甥(義姉夫婦の次男)夫婦に生まれた双子の男の子の初節句の内祝に「鯉菓子」というものが届いた。 鯉の形をした餅の中に餡(真鯉には小豆餡、緋鯉には白餡)を詰めてありずっしりと重く、みるからに甘そうだ。 桃の節句には「桃カステラ」、端午の節句には「鯉菓子」と、縁起ものの多い土地柄であることよ。
      鶴舞の古書店にて:
    • シェリイ・スミス『逃げる男のバラード』(HPB807)
    • E・S・ガードナー『ダグラス・セルビイ・シリーズ 検事他殺を主張する』(ハヤカワ文庫HM3-15)
    きのう迷った末買わずに帰った本だが、『午後の死』のシェリイ・スミス作品だからきっとおもしろかろう、と諦めきれずに再訪して購入。

    5月4日(金)

    読んだ長編:
  • レニー・エアース「闇に濁る淵から」
    「夜の闇を待ちながら」の続編にあたり、塹壕戦の後遺症も癒え、警察を辞し女医ヘレンと幸せな家庭を築いたジョン・マッデンが再び殺人事件に、今度は第一発見者として関わることになる。 前作は戦争が奪った多くの命や心の平和への鎮魂歌であり、心身に負った傷を克服しつつある人々への作者のまなざしが感じられたのだが、この続編はただ「またサイコパスによる猟奇犯罪ものだ」と途中から食傷気味になった。 猟奇犯罪についてはどれほどよくできたフィクションより実録を読むのが一番好き(というと語弊があるかもしれないが)。 事実は小説より寄なり、の言葉のとおり。
      密林より到着:
    • パトリック・クェンティン『金庫と老婆』(HPB774)
    • Samuel R. Delany "Babel-17 / Empire Star" (Vintage)
      「ダブル・エース」という、2冊の本が背中合わせになった形の合本。
      古書会館即売会 オールディズクラブ:
    • アレー『悪戯の愉しみ』(福武文庫)
    • ロイド・ビッグルJr.『ダーセック・シリーズ 暗黒のすべての色』(サンリオSF文庫)
    • クリフォード・D・シマック『都市』(ハヤカワ文庫SF205)
    • モーパッサン『ロックの娘』(パロル舎)

    5月3日(木)

    息子が連休を利用して帰ってくる。

    5月2日(水)

    読んだ長編:
  • レニー・エアース「夜の闇を待ちながら」

    5月1日(火)

    読んだ長編:
  • サミュエル・R・ディレイニー「バベル-17」
    「私は常に真実を言う、水曜日以外は。水曜日に私が言うことはすべて嘘である」
      MooseMartより発送通知:
    • Mike Keneally "hat." Special Edition
    • Mike Keneally "Boil That Dust Speck" Special Edition
      到着便:
    • シャーリイ・ジャクスン『こちらへいらっしゃい』(早川書房)

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