インドに関する書籍の紹介 5

  

ここに紹介するものはあまり専門的知識を必要とせず、そして誰もが簡単に活字という「窓」からインド世界が覗き見できるといった手頃なものを主にとり上げていますが、なかには手ごろでないものも(?!)あるかもしれません。インドに興味はあるけれど、何から読んでよいか分からないという方は活用してください。絶版になったものもあるかもしれませんが、散歩がてらに古書店をまわってみて下さい。見つかることも好くあります。また、一冊丸ごとインドというものばかりではなく、インド関連のもの、あるいは「章」単位で書かれているものも載せてあります。インドの本質が書かれているのであれば、「章」単位であろうと、さらにそれより短い文章であろうと取り上げています。最後に掲載順序はアットランダムです。素敵な読書の旅をお楽しみ下さい!!

タ   イ  ト ル
著  者  名
出版社名
初版年月日
コ メ ン ト
1 タゴール詩集 渡辺 照宏訳 岩波文庫 1977.1.17 内容が充実しています。
2 民族対立の世界地図 高崎 通浩 中公新書ラクレ                           2002.3.25 民族対立はすなわち宗教対立でもあるというごく自明なことが改めて実感される一冊でした。
3 ヒンドゥー・ナショナリズム 中島 岳志 中公新書ラクレ                           2002.7.15 インドの未来は相変わらず混沌としているように思えます。
4 アジアへごはんを食べに行こう 向山 昌子 講談社文庫 2002.5.15 食は文化なり、といいたいところですが、消化不良の気味がありますです。
5 道のアジア史 鶴見 良行・
村井 吉敬編著
同文館 H3.1.16 おもにアジアと日本の関係史が取り扱われており、中の一編に「仏像の道」が収められている。
6 マハーバラータ 山際 素男 光文社新書 2002.6.20 マハーバラータの抄訳。副題にインド千夜一夜物語とあるが、様々な物語が教訓的、寓話的に書かれていて楽しめる。
7 マハーバラータ戦記 M.シンプソン編 PHP新書 2002.12.27 マハーバラータの抄訳。しかも編者はイギリス作家ときているから再々訳ということになる。とは言え原作に忠実で、物語の荒筋もよくわかり、楽しめる。山際素男のマハーバラータと併せて読むと楽しさは更に倍化する。
8 仏教要説 前田 恵学 山喜房仏書林          S43.6.20 仏教の歴史。インドに発祥し滅びていったその荒筋。中国に展開した仏教の荒筋などが簡略に書かれている入門書。
9 民族と国家 松本 健一              PHP新書 2002.5.29 ナショナリズムと民族は必ずしも一致するものではない。あたりまえのようだけど、多くの人はなかなかそこに気づかないんだよね。多民族国家といわれる国々の今後はどうなるのでしょうね。その点をもう少し突っ込んで論を展開してもらいたかったなあ。
10 玄奘三蔵 慧立・彦宗
長澤和俊訳
   
講談社学術文庫 1998.6.10 玄奘の伝記。古代インドの地名が出てきて興味深い。読みやすい。興味のある方は一読お勧め。
11 インド思想史 J・ゴンダ著 鎧 淳訳               岩波文庫        2002.12.13 インド思想案内書。素人にもわかりやすく、一度は眼を通しておきたいものです。
12 地球の歩き方見て読んで旅するインド ダイヤモンド社編集 ダイヤモンド社     2003.6.                           旅行ガイドブックというには内容が充実している。ジャンルが多岐にわたり、広く浅くはあるもののとりあえず壷を抑えた選択が、インドの入門書としては大変よい。
13 ナラ王物語 鎧 淳訳     岩波文庫    1989.11.16 マハーバラータの中の一説話を採った読物。しかし、本来は独立した物語として伝承されていたのではないかと言われており、マハーバラータ成立とともに組み入れられたものだといわれる。
14 ムガル帝国史(一、二巻) ベルニエ著 倉田 信子訳   岩波文庫 2001.12.14 日本の幕末から明治の初期、日本関係の情報がヨーロッパを中心に世界を駆け巡った。この書物にも同様の印象を受ける。ヨーロッパ人の自己中心主義が露呈していて、独善的ヒューマニズムが鼻につくが、インドのムガール時代を知る貴重な一書。一読をお勧めする。
15 アレクサンドロス大王東征記(上下巻) アッリアノス著 大牟田 章訳  岩波文庫  2001.6.15 読み応えあり。付録にインド誌が載せられているが、インド関係のものは本文中にも出てくる。
16 リグ・ベーダ讃歌  辻 直四郎訳 岩波文庫  1970.5.16 インドで一番古い宗教文献をヴェーダといい、その中でリグ・ベーダは特に古く、かつ最も重要な部分をなしている。という前置きはさておき、詩として読んでも好いし、神様の性格調として読んでも楽しめる。堅苦しく考えずに楽しんで読みましょう。
17 インド展の憂鬱  RT・コンロイ 創元推理文庫                           2000.1.20 それなりに‥。気楽に読めるのがよい。しかし、気楽過ぎてフィクションも多いから、あくまでも創作読み物として楽しんでください。
18 世界の宗教と戦争講座 井沢 元彦 徳間文庫 2003.7.15 世界の宗教について。当然仏教も含まれております。2001.5初版
19 戦争と人間 森本 哲郎 PHP文庫 2003.7.18 南インドの馬についてのエピソードが面白い。1988.11初版
20 インド美術 ヴィディヤ・デヘージア 
宮治昭・平岡三保子訳
岩波書店 2002.1.28 写真、文章、内容ともに調和のとれた充実の一冊。文章も平明で素人でも分かりやすく書かれています。装丁を凝らさず、シンプルな仕上がりで、読者が買い求めやすい値段に設定されていることにも良識が感じられる。お勧めの一冊。
21 教祖ゾロアスター 前田 耕作 筑摩学芸文庫 2003.7.9 ゾロアスター教がどのようなものであるのか、ちょっとばかりお勉強。しませう。
22 ヒンドゥー教 森本 達雄 中公新書 2003.7.25 目新しさはありませんが、それなりに‥。
23 日本語の水脈 大野 晋 新潮文庫 H14.8.1 相変わらず読んでいて楽しい一書。
24 砂の文明・石の文明・泥の文明 松本 健一 PHP新書 2003.10.31 画一的割切り方で文明文化論を語っているが、どこか「文明の生態史観」の二番煎じの気味がうかがえ、オリジナルなものが感じられません。
25 日本語と私 大野 晋 新潮文庫 H15.7.1 大野さんの珍しい随筆。インドとの出会いも語られています。
26 インパール作戦従軍記 丸山 静雄 岩波新書 1984.6.20 歴史を客体化して眺めるには著者の感想はまだまだ生々しい。
27 責任なき戦場 インパール NHK取材班編 角川文庫 H7.7.10 同上。
28 カシミールから来た暗殺者 V・A・チャンドラ 角川文庫 H14.1.20 インド人のインド人によるインド人のスパイ小説。現在抱えているインドの国境問題がリアルに描かれています。単なる小説として読んでも好い。
29 不可触民と現代インド 山際 素男 光文社新書 2003.11.20 あの「不可触民の道」から40年が経ましたが著者の視線はその当時から一歩も変わっていないように思われる。本多勝一の「南京への道」とまったく同一手法でインドへのシンパシーは感じられるものの、一方に拘りすぎ、全体像が見えてこない憾みが残る。
30 原理主義とは何か 小川 忠 講談社現代新書 2003.6.20 原理主義の厳密なる定義とその歴史的変遷が細かく分析されております。原理主義とはなにもイスラム世界ばかりでなく、ヨーロッパ、アメリカ、インド、日本など世界中の国々に当てはまるものだということもよく分かりました。
31 歴史と風土 司馬 遼太郎 文春文庫 1998.10.10 日本における仏陀と仏教の道筋が大変わかりやすく述べられている。司馬史観がこんなところにも垣間見られて面白い。日本の葬式仏教の在り方が仄かに批判されているのはさらに面白い。
32 ある日、カルカッタ 俵 万智 新潮文庫 H16.3.1 インドを三十一文字の世界に読み込むのはさぞかし難しいだろうにと思ったが、やはりそのとおりであった。紀行文として読んでみてもさらっとして特別なものはない。しかしさらっとしている感じがこの著者の持ち味なのだろう。「サラダ記念日」から長の歳月が流れてしまったが、その後の短歌の道はどこへいってしまったのだろうか。
33 大東亜会議の真実 深田 祐介 PHP新書 2004.3.31. チャンドラボースの挿話が鏤められており日印の紐帯の深さが伝わってくる。一概に戦前の「日本の行いがすべて悪であった」とするこれまでの史観は訂正されなければなりません。
34 インド怪人紀行 ゲッツ 板谷他 角川文庫 H15.12.25 この手の本が未だに文庫化されて読まれていることに驚きました。
35 インドへ行こう 長谷川 まり子 双葉文庫 2002.2.20 同上。
36 三大大陸周遊記 抄 イブンバットゥータ 中公文庫 2004.3.25 著書は14世紀初頭の人。物珍しい挿話がいっぱい詰まっています。当然インドも詰められております。
37 喪失の国、日本 MKシャルマ 文春文庫 2004.1.10 日印の比較。インド人の視点から見た日本の姿はどのよう映ったか。詳しくいうまでもありません。タイトルが全てを語っております。
38 ヒンドゥー教 山下 博司 講談社選書メチエ 2004.5.10 ヒンドゥー教をタイトルとした本は実に多数ありますが、何を読んでも大同小異と言ったところでしょうか。一冊の本を選びしっかり読むこと。そのほうがヒンドゥー教理解にはいちばんの近道だと思います。
39 三日月の世紀 那谷 敏郎 新潮選書 1990.5.15 世界史を近代で区切る時、どうしても産業革命が東西の歴史の大きな分かれ目であったと思われてなりません。産業革命以前の世界をリードしていた大国は本書に記されている三日月の帝国でもありました。他に、この著者には「魔の世界」があります。
40 インド多様性大国の最新事情 小川 忠 角川選書 H13.10.31 インドの「最新事情」といいながらこれまで最新事情でない読み物ばかりが多かったような気がします。この本は比較的よく最新事情を扱っていて面白かった。
41 荒野の宗教・緑の宗教 久保田 展弘 PHP新書 2004.9.1 「日本人とユダヤ人」の基本をそのまま宗教に置き換えたような論の立て方でした。
42 ブッダとそのダンマ B.R.アンベードカル 光文社新書 2004.8.20 仏陀の伝記です。分かりやすく書かれているので誰でも簡単に読めるでしょう。
43  アジアの海の大英帝国 横井 勝彦 講談社学術文庫 2004.3.10 インド植民地がいかに大英帝国を支えたか、その実態をご覧下さい。
44 アジア逍遥紀行 中川 偉弘 駿栄社 1996.9.28 一言でアジアっていっても本当に広いですね。密度は薄いですが、なんとなくその広さを実感してください。
45 古代インド 中村 元 講談社学術文庫 2004.9.10 ご存知中村さんの名著、文庫版で出ました。 
46 遊牧民から見た世界史 杉山 正明 日経ビジネス人文庫 2003.1.6 ムガール帝国の初代も遊牧民族でしたね。 
47 オスマン帝国 鈴木 董 講談社新書 1992.4.20 これは上記読み物の次いでに眺めてみてください。 
48 侵略の世界史 清水 馨八郎 祥伝社黄金文庫 H13.11.30 世界は侵略戦争によって発展してきたのだといっても過言ではありません。で、この一冊。 
49 イギリスとアジア 加藤 祐三 岩波新書 1980.1.21 大英帝国がいかに発展してきたか、その軌跡を数字を使って読み解いています。 
50 親日派のための弁明 金 完燮 扶桑社文庫 2004.11.30 西洋列強と日本の植民地統治の違いが簡略に述べられています。
51 世界宗教事典 村上 重良 講談社学術文庫 2000.7.10 文字通り世界の宗教が簡略に述べられています。暇なときにはパラパラと‥めくってください。
52 インドの誘惑 安引 宏 河出書房新社 1986.9.20 いまいち入り込めない内容でした。日本人のインドを舞台にした小説です。
53 アジア逍遥紀行 中川 偉弘 駿栄社 1996.9.28 アジアの周辺を経てインドはカルカッタに到る。ありふれた旅でした。
54 世界文明一万年の歴史 マイケル・クック 柏書房 2005.7.1 人類一万年の歴史をさらりと学習。一冊で世界の歴史がわかります。しかし内容はかなり薄い。
55 ミラバイ訳詩集 美莉亜 星雲社 2005.8.26 神に対する敬虔な思いが肌を通じ伝わって来るような、現代人がとうの昔にどこかに置き忘れてしまった神に対する信頼を改めてつよく感じさせてくれる不思議な詩集です。献本していただきました。素敵な詩集に感謝。
56 古代インドの神秘思想 服部 正明 講談社学術文庫 2005.10.10 インド思想の入門書。ウパニーシャッドをベースに語られているので、併せて読んで。
57 ウパニシャッド 辻直 四郎 講談社学術文庫 1990.7.10 インド古典の思想、哲学書。理解すると否とにかかわらず一度は読むことをお勧めする。
58 インドを知らんで明日の日本を語ったらあかんよ 竹村 健一 
榊原 英資
PHP 2005.11.28 テレビによく登場する二人の対談形式で語られるインドの展望。
59 国家の品格 藤原 正彦 新潮文庫 2005.11.20 インドの地で「天才と風土」についての考察がエピソード風に記されています。
60 ヒンドゥー教とインド社会 山下 博司 山川出版社 1997.4.25 本というより小冊子という体裁で、内容はオーソドックスで初心者向き。値段も手ごろだからインドに興味を持ち始めた方どうぞ。
61 遺跡が語るアジア  大村 次郷 中公新書 2004.4.25 とりあえずアジアは網羅されているらしいが、解説は簡単だし,写真も少ない。こんな企画がよく通ったものだと関心している。
62 ヒンドゥー教巡礼 立川 武蔵 集英社新書 2005.2.22 ヒンドゥー教のエピソードを交えながら語られている。これまでの本とやや視点が違って面白い。
63 世界の神々がよくわかる本 東 ゆみこ監修 PHP文庫 2005.12.19 挿絵が漫画チックで説明も要領よくなされている。世界の神々というタイトルはちょっぴり大げさだが、漫画を読むように楽しんで読めます。
64 ヴェーダからウパニーシャッドへ 針貝 邦生 清水書院 2000.7.10 神々の成立とその性格の要約。インド思想の底流にあるものが仄かに垣間見える感じ。
65 踊るマハーバラータ 山際 素男 光文社新書 2006.1.20 物語。大人の物語としても退屈しないで読める読物。
66 週刊世界遺産 インド No36・83 講談社編 講談社 2006.3.21 写真を見ているだけでOK。それだけ‥。
67 モンゴルが世界史を覆す 杉山 正明 日経ビジネス人文庫 2006.3.1 「ムガール」帝国は「モンゴル」から生まれました。その流れをかいつまんで知っておきましょう。「遊牧民から見た世界史」の作者でもあります。
68 知っておきたい日本の神様 武光 誠 角川ソフィア文庫 H17.11.25 神様の変幻自在さは、まさに人間の都合のよいように変幻自在だったことがわかります。それでもご利益を信じますか。インドの縮小版といったところです。
69 世界で一番面白い地図帳 おもしろ地理学会 青春出版社 2005.7.10 世界物知り事典の地理版です。雑学書の一ジャンル。こんなところかな。暇つぶしにはもってこいです。
70 日本庭園を行く No30 小学館編 小学館 2006.5.9 No30は世界の名園というタイトルで出されたもので、タジマハールの見開き写真が載っています。たった、それだけ。
71 秘密結社の手帖 渋澤 龍彦 文春文庫 2004.9.10 1966.3初版世界中の主だった結社について書かれている
72 マハーバラータ(上中下) C.ラージャーゴーパーラーチャリ 第三分明社 1983.7.10 まあ、こちらもコンパクトで読みやすいのでしょう。
73 アジアパー伝 西原 理恵子
鴨志田 譲
講談社 2001.7.23 相変わらずというべきか、トボけたことです。
74 美人女優と前科七犯 佐々木 淳行 文春文 1998.2.10 「インド王女の宝石盗難事件」も一編として載せられている昭和30年頃のお話。
75 中国五千年(上下) 陳 舜臣 講談社文庫 1989.11.15 中国を知るということはインドも深く関わっているのだということを知ってください。
76 大谷光瑞の生涯 津本 陽 角川文庫 H11.3.25 この主人公の生涯はその時代の徒花でもあったろう。その時代と生まれてきた環境が主人公を突き動かしたように思えてなりません。
77 マリファナ青春旅行
アジア中近東編
麻枝 光一 幻冬舎アウトロー文庫 H9.11.25 再度、相変わらずというべきか、トボけたことです。
78 世界の宗教と戦争講座 井沢 元彦 徳間書房 2003.7.15 ヒンドゥー教が特別取り上げられているということではありませんが、イスラム教が載っていたのでここでも取り上げました。
79 残酷の世界史 瑞穂 れい子 河出書房新社 2005.9.30 世界の残酷物語がエピソードのように取り上げられている。面白くもあり面白くもなし。暇なときにでも。
80 インド旅行記1.2.3.4 中谷 美紀 幻冬舎文庫 H18.10.10〜 この本の作者は女優でした。少しも知らなかった。さらりと書かれている点が好いのかな。
81 インドまで行ってきた! 堀田 あきお&かよ 小学館 2002.2.20 漫画ですが、つまらなく面白くもなし。文章が0.5%くらい挟まれています。
82 年老いたバンヤンの樹 タゴール 丸善出版センター 2002.8.24 タゴールの詩を子供の読み物風絵本にしたもの。
83 タゴールの絵について タラションコル・ボンドバッダエ 第三文明社 1988.6.30 タゴールの精神性と芸術性などが解剖学的に語られています。くらい内面をどのように昇華していったのか、よくお読みください。
84 ギータンジャリ タゴール レグルス文庫 1994.9.20 こちらはもうご存知のことだと思うので、何もいいません。
85 日本人としてこれだけは知っておきたいこと 中西 輝政 PHP新書 2006.10.30 大切なことは日本の将来。しかしその展望はかなり暗い。書かれているほど楽観的にはなれません。近代日本と絡めアジア諸国のことも荒い内容で語られています。
86 ユダヤキリストイスラム集中講座 井沢 元彦 徳間書店 2006.11.15 それほど中身はありませぬが、立場によって宗教者もおのずと言葉を選んで喋っている。この言葉の隠されている部分が読み解ければ宗教という厄介なものも、うっちゃってしまえるかも知れませんが…。
87 停電の夜に ジュンパ・ハヒリ 新潮文庫 H17,6,5 両親がカルカッタ出身の作家。文脈の背後にインド人特有のデリカシーがほの伺える。
88 太陽と砂漠の国々 徳岡 孝夫 中央文庫 1991.6.25 国産車を使った初のユーラシア大陸走破の記録。駆け抜けるような筆致で臨場感のあるエピソードも綴られている。が、密度が薄いのはご愛嬌か。
89 ムガル帝国とアクバル大帝 石田 保昭 清水新書 S59.9.25 ムガル帝国草創期と帝国の基礎を固めたアクバル大帝の波乱万丈の生涯のお話し。
90 バウルの愛の歌(上下) B.C.ラジニーシ めるくまーる社 1983.9.10 バウルはインドベンガル地方に昔から伝わる放浪詩人のことをさす。これはその講演記録を文章に起こしたものである。
91 インド人はなぜゼロを見つけられたか 門倉 貴史 小学館文庫 2007.2.1 著者はエコノミストである。だからこそインドに対する過剰な思い入れがない。その視点がよい。情報も新鮮である。
92 手に取るようにアジアのことがわかる本 三和総合研究所 かんき書房 1995.6.16 インドというよりグローバルなアジアの姿を確認し、その中でインドという国を眺めてください。情報がやや古いのが難点ですが、アジアの姿が見えてくるのも確かなことです。
93 バカヴァタ・バヒニ S.S.サイババ 蝸牛社 1982.6.5 サイババの述の翻訳。掌編が積み重なってひとつの物語になっている。
94 インド 黄色い花の海 新堀 通子 国際語学社 1999.12.15 インドといえばこんな本が通俗的に出まわっているイメージがあるのは私の偏見なのだろうか。つまらない。
95 江戸のダイナミズム 西尾 幹二 文芸春秋 2007,1,26 インドの話しも重要なところで出てまいります。
96 この一冊で 世界の歴史がわかる! 水村 光男 三笠書房 1996.6.20 世界の歴史を一望。の中のインド読む本がない時などに。どうぞ。
97 世界 失われた王朝 歴史読本 新人物往来社 H19.3.14 世界各国の王朝の滅亡の物語。インドはムガール帝国でした。
98 ブッダ 宮本 啓一 光文社文庫 1998.8.20 ブッダの簡単な伝記。
99 インドIT革命の驚異 榊原 英資 文春新書 H13.5.20 21紀はインドの時代という実感を持ちますね。こんな本を読むと。
100 不可蝕民 山際 素男 光文社文庫 2000.10.15 1982年2月15日「三一書房」から出版されていたものを文庫本で再版されたもの。
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 ★2013年 東大寺奉納舞

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