さて、ゴルフである。打ち納めである。実は俺はパターを新調していたのであるが、買ってからゴルフに行ってないので今日がデビューとなる。ピンよピン。ピンアンサーである。欲しかったんだー、ピン。

　しかし朝からあいにくの雨。実はお正月休みで雨が降ったのはこの日一日だけ。行い悪いんかな、俺。コースはショートコースなのだが、クラブハウスは結構立派でびっくり。27ホールもあるし、ミドル300ヤードのところもあってドライバーも打てたりする。ショートコースとしてはなかなかよろしい。つい意気込んじゃうんだが、ゆっくりアプローチの練習すればよかったなと思った。どうせ練習のつもりで行ってんだから、のせることよりもたくさん打ってｌくりゃよかった。残念ながら雨が強くなってきたのでハーフで終了。風邪ひいてもつまんないしね。ちなみにパターは絶好調であった。

　ゴルフして、おとしとりをして、紅白を見て寝る。何て素敵な大晦日。

　そんな訳で田舎へ帰る。今年はインフルエンザの予防接種が効いたのか、イソジンでのうがいが効いたのか知らんが、年末風邪もひかなかったし、寝込まずにすんだ。いや健康ってのはありがてえもんだ。ほんとだよ。3億持ってたって寝たきりだったら使えないんだから。死ぬほど金持ちの寝たきりよりも、健康でお出かけして120円の缶コーヒー飲めるほうがありがたいに決まってる。　

　今年は指定席を取っておいたので、楽々。まあ帰省ラッシュと逆走なのでいつもそんなに混まないけどね。わりと気に入っているとんかつピラフなどを食しながらもたもた帰る。ちなみに珍しくビールはおあずけ。

　で、ゴルフの打ちっぱなしに行ったら積雪でクローズしてやがんの。さすが田舎である。くやしいので近所の練習場をネットで探していたら、父がその辺にショートコースがあるというのだ。で、それをネットで調べると車で1時間くらいのとこらしい。しかもこの年末にやっているというのだ。というわけで急遽大晦日にゴルフに行くことになる。大晦日にそんなことしてていいのかと思ったが、元旦からゴルフする奴もいるのでそれはいいらしい。ま、昔はスキーに行ってたしな。思わぬところでうち納めをすることになる。

　年末なので大掃除をする。いや、ほんとはいろいろと整理したいところもあるのだが、細かいところをやってると大物に手がつかないのでとりあえずバスルームとキッチン回りだけは丁寧に掃除をする。なかなか隅々まで掃除する機会も根性もないし、水回りは綺麗になるとなんとなくすっきりするしね。

　年賀状を書く。準備はちょっとしていたのだが、本格的に書くとなると結構時間がかかるもの。今頃書いてる奴もどうなのかなと思うが、世間では年賀状コーナーがまだ賑わいを見せているので同じように今から年賀状を書くやっつけ仕事の奴って結構いるようだ。だいたい年末ムードになる前に年賀状なんか書けねえっちゅうの。ワードや年賀状ソフトでいろいろやってみるのだが、意外と使えないことがわかった。使えないのは、俺かソフトか。ま、市販のソフトが俺より使えねえってことは考えにくい。

　便利なものも使いこなせなければ今までどおりのただの不便なもの。機械でもソフトでもね。多機能になっても使いこなせねえんじゃアップデイトした意味がない。時代についていけ、俺。

　さて今日からお正月休みである。楽しい。今年は結構長めなので、余裕のよっちゃんである。

　寒い。朝からパッチをはいてみる。パッチはくせになるのであまりはきたくないのだが、寒さには勝てないのでまあしょうがあるまい。風邪でもひいたらまた年末の楽しいお休みが台無しになっちまう。珍しく午前中からお出かけをして、お買い物をしたりする。午前中の街は人も少なめで、なんだか年末お休みモードになったことを感じさせる。しかし街はかなりの人出、年末になってきたぞ。

　仕事納め。いつでも、毎年思うが、やり残しとか心残りってのはいつでもあるもの。まあ毎日毎年そんなにすっきり終われるものでもないがね。ほんとは長丁場の休みはすっきりして終わりたいよな。年末のバタバタでゴタゴタもあったし。まあ、しょうがねえか。この年の瀬にゴチャゴチャ動いたってうまくいかないことはわかってるしね。ちょっと挨拶回りして、知人と飲み納め。

　会議で忘年会。なんかもう仕事終わりモードかも。おいしい話っておいしいとこだけ聞くとおいしいんだけど、とんでもない条件がついてたり、話半分だったり理想論だったりするんだよな。

　イブだからってどうってこともない。一回クリスマスやっちゃうとね。ちょいちょいっと気になってる仕事して終わり。早上がりするつもりだったが普通にお仕事、うちに帰ってちょっと書き物なんかしてたらあっという間に時間は過ぎちゃう。3時間なんてあっという間だね。それでももっと時間のないときもあったし、ない人もいるしなー。ちょっとでもプライベートな時間が取れるって、ありがたいかも。

　まあ何事もなく、年賀状なんか書いたりして終わる。

　ちょっとお出かけして年末用のお買い物なんかする。トイザラス、ヨドバシ。ちょっと年末気分になってきたかな。一応うちでクリスマスをする。いや、晩御飯の鍋の前にワイン飾っただけなんだけどさ。

　お出かけをしようか、年賀状を書こうか。ま、どっちでもいいか。好きなことをすれば。時間あるんだしね。焼肉屋。カラオケ。

　雪である。大阪では今年の初雪。寒い上に風も強く、傘が飛ばされそうな勢い。おでかけしようと駅まで行ったのだが、あまりの寒さに引き返してしまった。

　寒かった。今年一番の冷え込みじゃないだろうか。久しぶりにピザを食う。

　忘年会。今年は久々に忘年会をやろうということになり、一応俺の発案で、後輩の仕切りですることになる。ところが久々のメンツを集めようとしたら、あいつが来るならやだって言い出す人がいたり、当日になって「出張で大阪行くから今日飯でも食わないか」ってお声がかかったりで、メンバーの決定でひと悶着。おまけに当日ドタキャンの人がいたりして、なんだかおかしな感じ。まあ、二つのグループで一度に忘年会をやろうってのがもともと無理な話か。久々に座敷を予約しての忘年会だったのに、なんかもひとつ。日が悪いってのはこういうことを言うのかな。

　というわけで、今年はいよいよ石油ファンヒーターの登場である。実は俺んちは昨年念願かなってデロンギくんが導入されたのであるが、このデロンギくんがまったく使いものにならない。いやまあいいところもあるんだろうけど、こいつがとにかくうちのブレーカーを上げまくるのである。デロンギくんをつけたまま電子レンジをつけると100％、ブレーカーがぶっとぶ。また、今年はエアコン、こたつ、デロンギとつけているだけでもぶっとんだのである。パソコンオタクとしてはこれは致命的である。おまけにデロンギをまともにつけていると恐ろしいほどの電気代になるのである。

　そこで俺はとうとう石油ファンヒーターを導入することにしたのである。石油は確かにめんどくさいし、うちの近所に灯油を配達してくれるところもないので自分で買いに行かなきゃいけない。給油だってめんどうだ。しかし俺はもうデロンギくんに我慢できなくなってしまったのだ。

　買ったのは小さめのファンヒーター。だってでかいとまた邪魔になるじゃん。で、これのいいところは給油のときに石油タンクをひっくり返さなくていいところ。これはなかなか便利である。手も汚れないしね。あとはポリタンクと、ポリタンを乗っけるキャリアを買って出来上がり。ポリタンクをガラガラ引っぱって近所のガソリンスタンドまで灯油を買いに行く。何十年も生きているがガススタンドに灯油を買いに行くなんてのは初めてなのでちょっと面白い。初体験はいつだってドキドキするね。灯油は意外と安く、18リッターで1000円もしない。まあ月にいくらかかるかわからんが、電気代よりは安そうだ。

　そんな訳で、今年の冬はあったかい。いや、やっぱり直火はあったかいね。デロンギくんやエアコンとはケタが違う。とりあえず今年は暖かい冬が過ごせそうである。

　忙しいんだか暇なんだかよくわかんねえ。いや、締め切り過ぎの仕事もあるし、やらなきゃいけないこともあるし、プライベートをかますと息を継いでるヒマはない。なのにすこし余裕をこいてる感じ。なんだろな。ある同僚は土日も追いつめられてバリバリ仕事してますよという。ある同僚は相変わらず。ある同僚はとちってる。不穏な動きもある。俺がやればいいと思う方向とやらなきゃいけない方向が違うのかもしれない。ま、多少違ってもしょうがねえな。俺は経営者でもマニュアルでもないんだし。プライベートだってやりたいこととやってることと違ったりするしな。

　インフルエンザの予防接種を受けた。俺は実はここ２年ほど年末に必ず寝込んでいるのだ。いや、年に１回は毎年ひどい風邪で寝込むのだが、2年続けて年末にインフルエンザらしいので今年はやろうと思って決めていた。ところが、そんな年に限ってワクチンがないんだな。

　近所の医者にかけたらやっぱりワクチンがないという。で、保健所だか市役所だかの番号を教えてもらって問い合わせをしたら「豊中市にはもうワクチンがありません」ときっぱり言われてしまった。そこで大阪市内のワクチンがありそうな医者を教えてもらったのだが、電話での問い合わせはしないでくださいと訳のわからないことを言う。ひでえもんだ。

　面白いもんで２、３問い合わせをすると「うちはやってません」とか「在庫がありません」とか対応がいろいろ。在庫がありませんって、やっぱ医は仁術じゃなくて算術なのかな。在庫って、雑貨じゃねえってんだからもっと他の言い回し考えろよ。

　しょうがないのでネットで調べてあちこちに電話をかけたら、わりと近所にまだワクチンがあるってとこがあったので、行くことにした。がんばれば歩けるところ。これが面白いことに同じことを言う。「いやメーカーがもう作らない限りはワクチンの在庫はないし、返品でもあればまた可能性はあるでしょうけどね」だと。俺は商売の話に来てんじゃねえぞ。在庫とか返品とか医者が言うんじゃねえ。なんだかよくわからんが、インフルエンザのワクチンは返品がきくんだよね、ネットで見たところ。普通の薬は買取なんだろうな。薬九層商売っていうしな。

　実は医者にいって念のため熱を計ったら37度もあった。俺、平熱が低いので37度って俺にとっては微熱がある状態なのだ。でもめんどくさいので何も言わなかったら打ってくれた。そんなわけで、熱が出ないうちに今日は寝よう。

　犬が嫌いだった。いや、犬だろうが猫だろうが基本的に生き物は嫌いだった。人間だってあまり好きじゃないのに畜生ごときにかまってるヒマはないし、付き合いたくもなかった。だって嫌いなんだもん。たぶん人生において俺と一番仲良しだった奴はとなりの猫のえりちんだ。どっか行ったけど。

　ここんとこ、ある犬となかよくなる機会があった。犬嫌いの俺は最初ちょっと怖かったのだが、ちょいちょい会ってるうちに仲良しになってきた。おやつをあげたりなでなでしたりしてるうちに、結構なついてきてくれた。たぶん、向こうが俺を好きになってくれたんだと思う。怖がる俺を尻目にぐいぐい寄ってくるし、しっぽもちぎれんばかりに振ってくれるのだ。これは可愛い。

　今はだっこもするし、ちゅうもするし、どこへ行っても俺のあとをついてくる。子供と同じなのかな。何言ってるかわかんないけど、なんとなくわかる。寝顔を見てるだけで可愛くてしょうがない。眠くても何となくそばに来て、ちょっとだけ俺に触りながらじーっとしてる。もう俺のほうをちょっと見るだけでも可愛いんだよね。

　俺にだっこされてる犬はなんだかうれしそうだし、俺もうれしい。犬慣れしてない俺のだっこは奴にとってはそんなに快適なものではないのかもしれない。でも、だっこしてあげられるようになったってことが、成長したってことかもしれない。だっこしてしてあげるってことと、だっこしてもらうってのは実は同異義語で、同じように幸せなんじゃないのかな。

　こんなことってあるんだなー。何十年も生きてきたのだが、まさか犬をだっこしてちゅうして、おなかも向けられてごろごろしてあげて、こんなに好かれる日が来るなんて思ってもみなかった。俺、長いこと自分が犬嫌いだと思ってたし。歳の問題じゃないんだな。自分の環境や趣味や固定概念が変わるってのはある日突然変わることがあるんだな。

　でもよく考えたら昔は生き物は嫌いじゃなかったのよ。ひよこも飼ったしインコも飼ってたしね。うちの向かいの親戚のおばちゃんちにクロっていう犬がいて、真っ黒で大きかったけど眉毛だけまろみたいに白くて大好きだった。死んじゃってからも何年もお墓まいりに行ってた。隣のうちにはすごいでっかいコリーもいたし、近所のバーにはマルチーズと白黒の小型犬もいた。人生って、どこで何が変わるかわかんねえな。

　打ち合わせで昼飯抜きで6時間くらい拘束される。これはしんどい。しかし、いざ事を起こそうということになると、愛想がよくて仕事ができない奴よりも、ちょっとやな感じだけど仕事ができる奴のほうが使えることがよくわかった。

　先方のチーフはちょっとやな感じだったのだが、俺の担当さんは愛想のいい感じの人だった。しかし、愛想のいい担当さんは俺のリクエストに応えてくれなかったのだが、うるさがたのチーフはなんとか俺のリクエストに応えようと努力してくれた。ものごとは普通の場合だったら愛想良く楽しくしてくれるほうがいいのだが、いざ何かをしたいとなるとちょっとやな子でもきちんと仕事をしてくれるほうがいいなー、なんてちょっと思った。

　まあ、それが俺の気に入るかどうかは別の話なのだが、技量が同じなら愛想が勝つし、レベルが違えば腕が勝つって感じがした日。人の振りみて我が振りなおせ。

　気ばっかりあせっていたのだが、ちょっと一息飲んだ感じの日。目先の急用がうまくいかないので、焦ったってしょうがないみたいな感じ。客商売、俺一人じゃどうにもなんないしね。パニックって一回引いてみる必要があるのかも。ってそんな余裕があるときは少ないがね。

　なんだかバイオリズムってのはあるのかな。あまりゆっくり話をする機会がないローカルの子から電話がかかってきて、久しぶりにちょっと業務じゃない話をしたり、会社辞めた子から電話が来たり、そうかと思うと上司から「最近どうかね」なんて仕事の督促じゃない話をしたりね。みんなほんとは疲れてて、業務連絡じゃない話もちょっと出来ればしたいんだよね。でも、日々目まぐるしく、あれもこれも間に合わないくらい忙しい。でもだから、ふっと息を抜きたい日って重なるのかなーなんて思った一日。

　最近、多分三谷幸喜系の八嶋っていう役者さんがちょっと気に入ってるのだが、その人がトリビアの中で言った台詞が気に入った。

「大変かどうかは各々の価値観ですから」

　ちょっとウケ狙いというか揶揄する感じで言ったのだが、妙に納得した。俺は人嫌いなので知らないひとに会うのはだいっ嫌いなのだが、中にはいろんな人と知り合いになりたいって人もいるしね。

　仕事嫌いの俺から見てみれば仕事に人生かけてる奴ってなんだろなって思うし、サラリーマンの俺からみればこの寒い中夜中の4時にミナミで客引きしてるホストも大変だろうと思うが、奴らは奴らで安月給のサラリーマンよりましだと思ってるかもしれないしね。ま、何が大変かはわからない。100知ってる奴は10の問題くらいたいしたことないんだが、10しか知らない奴の10の問題は人生が止まるくらいの大問題だしな。ま、いい台詞だった。

　酒飲まなきゃ2時間くらいの時間は作れると思うのだが、酒でも飲まなきゃやってられねえな。先も大事だが、今も大事。今も大事だが、先も大事。明日をも知れぬわが身なら、今を大切にしたほうがいいのかな。だって大切なのは今じゃん。ガキみたいな事をいうが、なんかそう思う。一番大切なのは命じゃなくて、いかに楽しく毎日を生きるかってことのような気がする。

　でかけなきゃーって思いながら事務仕事に終始する。気は焦るわ事務仕事ははかどらねえわでだんだんいらいらしてくる。すると仕事じゃないひとにあたるんだなこれが。宅配便屋とかちょっともたもたしてる電話の向こうのホテルの予約窓口のにいちゃんとかな。まあホテルのにいちゃんも態度悪かったけど。

　余裕がないってことはこういうこと。自分のイライラを関係ないひとにぶつけちゃうのはあまりよくない。こちらが丁寧であれば向こうも基本的には丁寧にしてくれるもの。うっかりしてると忘れちゃうんだよね。向こうが丁寧に接してくれるからこちらも丁寧にするんじゃない、いかに自分のスタンスを崩さないかが大事なんだ。どんな失礼な奴でも自分は丁寧にする。それが自分の格だし、素敵なことだと思ってるはずなんだけどな。まだまだ人間ができちゃいねえ。　

　最近聞いたいい話。どっか田舎のスーパーの駐車場かなんかでベビーカー引いた夫婦の会話。

　「おまえっていらんとこ細かいわりに大雑把だよなー」

　「繊細かつ大胆っていってくれるか」

　ものは言いようだなと思った久しぶりに聞いたパンチのある台詞でした。

　うーん別にゆっくりテレビばっかり見たりゲームやパソコンにはまってるわけでもないのだが、時間だけがどんどん過ぎていく。まあ、血相変えてあれもこれもってやってるほどでもないんだが、土日に血相変えてもな。倒れちゃうっちゅうねん。なので自分ではいろんなことをしたくてしてるつもりなんだが、あんまり何かが片付くわけでもない。気になったことひとつふたつが片付く程度。

　久しぶりにＣＤなぞ借りてみる。昔はＣＤっていちいちカセットに録音しなきゃいけなかったので結構時間がかかったのだが、今は便利。パソコンってのはほんとにたいしたもんだな。あっという間にＣＤデータなんか読んじゃうし、調べればアルバムタイトルや曲名までパソコンで入っちゃう。なので8枚借りてきても１、２時間でパソコンへのダビングは終わっちゃう。あとは時間のあるときにＣＤにでもＭＤにでも落とせばいいのだ。実はネットMDコンポってのも買おうと思っている。今そんなに音楽好きでもないくせにな。

　昔はなー、大変だったよなー。うち、田舎だったのでレンタルレコード屋なんてなかったし、高校生の頃の2800円なんて大金だったしな。友達に借りるのもけっこう気を遣ったよな。レコードって、今で言うとパソコンやビデオデッキ貸してくれっていうくらいの感じかな。大事なもんだったよな。レンタルレコードだってＣＤだって、結局一枚録音するのにまるまるそのＣＤ分の時間かかったんだもんなー。レコードを聞く間、カセットのインデックスにアルバムタイトル、曲名、録音時間まで事細かに書いたりしてね。

　今から考えるとちょっと素敵な時間かもね。好きなアーティストのレコード一枚聞く間、インデックスの写真はどれにしようかなんて考えたり、曲名もいちいち自分で手書きして、ライナーノーツや歌詞カードもゆっくり読んだりしてな。そんなカセットはもう宝物みたいなもんだった。俺はレコードをカセットに録音するとき、必ず針を落とす音から入れてたんだよね。そんなに昔の話でもないんだけどな。俺の中ではな。

　今は情緒がないなーなんて思うが、まあそれは今にして思えばってことでその頃だって速い方がいいに決まってる。レンタルＣＤだって安くなったし、ＰＣで速攻ダビングだし、音質劣化せずＣＤにだってＭＤにだって焼けるのだ。歌詞カードだってうちでコピーできちゃう。幸せな時代になったもんだ。ほんとにあの頃の俺に逢えるんだったら100枚でも200枚でもダビングしてやりたいね俺は。

　しかし、時代がデフレになり、便利になったときには俺はもうそんなに音楽好きじゃなくなっちゃうんだな。うーん、世の中ってのはうまくいかねえさ。こんなに何でもあって便利なご時世に逆に廃盤のＣＤ探して歩いたりするんだからな。

　そういえば俺、小山のレコード、レンタルで借りたんだよな。今から考えたらすごいな。今買うのも難しいのにな。思い起こせばあの頃はレンタルされていたんだ。そこそこいってたんだろうな、奴も。今じゃ考えられねえ。

　やっとおやすみ。プライベートなことをゆっくりしようと思ってたのに、昼まで寝てしまった。午後、ちょっとやりたかったことをするが、あっという間に時間は過ぎる。まあ、掃除も洗濯も後回しにしたのだが、気になってることができたのでひと安心。

　時間が過ぎるのは早いな。おなかすいたので早めにごはん食べて、ちょっと電話でもしてたらもう夜中だ。年とると時間の流れが速くなるって言うが、ほんとに早いわ。ぼけぼけしてると歳越しちゃうな。

　外人のボスがやってくる。外人て、困った人種だな。自分の論理を力説するのは得意なんだが、人の言う事を聞こうとしない。おまけに論理が覆されそうになるとすねだして自分の論理は間違ってないと言い張るだけだ。経営陣の苦労がよくわかったよ。あれじゃ何言っても無駄だなってことになるだろうな、よほど我慢強いか数字的に間違ってなければな。しょうがねえな。理想の数字と現場知らない奴の机上論と、てめえのプライドだけ振り回す奴にゃ何言っても無駄だろう。でも、誰かが止めてやんないとダメなんだけどな。ローカルのチンピラの言うこと聞くとも思えねえが、言ってやるべきかな、どうせ誰も言えないんだし。外資って、実力主義じゃなくて、階級社会で、上司にＮＯって言うことはありえないって誰かが言ってた。そんな気もする。

　事務仕事を減らすために今やってる事務処理を全部報告しろって、よけい事務仕事増えるだけじゃねえかよ。バカなのかお前は。

　久しぶりに外飯。おごってもらえてうれしかったが、何となくぎこちない飲み会で、それはそれで面白かった。

　わりと真面目に仕事をする。12時間外へ出てるってのはやっぱり肉体的にきついな。帰ってきても何にもする気にならないし、帰ってきたら飯食って寝る時間。仕事って、ほっといても何とかなることってあるんだが、ほっとくといつまでたってもそのままのこともある。2年ぶりに見てみたら2年前のままだったとかな。いいとこばっかりみてるのもいいけど、悪いところもそれはそれで現実。いいとこ取りが一番おいしいんだけど、そうそううまくはいかない。現場じゃない奴にはわからねえんだろうな。せめて聞く耳くらい持ちやがれお前ら。

　和歌山とか岸和田とか、そんなとこへ行く。結構遠い。電車に乗ってる時間が長いので、いろんなことを考える。本を読んだりＭＤを聞くこともなく、ただただ気になってるいろんなことを考えられた。考えていて楽しいこともあるし、解決しないこともある。時間が経たないとわからないこともあるし、俺一人じゃ決められないこともある。じゃあ、俺一人で決められることは決めちゃえばいいじゃんってあたりまえのことを思いついた。決められることは決めて、やっちゃっていいことはやっちゃえばいい。そんなに時間はないんだし、今できることはやっておけばいい。なんか決めるのがやなのかな、俺。でも自分ひとりでできることはどんどんしておこう。出来なくなることもあるしね。時間的にも物理的にも。先延ばししてたってどうせやることはやるんだし。自分の思い通りになることは思い通りにしていいんだよ。どうせそんなことは少ないんだから。

　まあ、やっぱり誰かに気にかけてもらってるのはうれしいな。例えば思わぬひとから電話をもらったり、仕事も笑いが出ながらうまくいったり、無理を聞いてもらったり、向こうから声かけてもらったり。幸せって、そんなに長く続かないけど、幸せなときは幸せをかみしめればいいんじゃん。明日は絶望が待ってるかもしれないし。

　一番いやなことをとぼけることにした。とぼけてるだけでいつか痛い目にあうかもしれない。でも、俺はそれだけで日常が快適になった。それはそれでいいんだと思うことにした。根本的な解決は難しいし、解決ができるかどうかもわからない。潜在的な問題を表面化させる必要もないかもしれない。予防は大事だが、痛くない腹を探る必要もないだろう。

　自分が快適に行ける道を探すのは悪いことじゃないと思う。俺の力量はそんなとこさ。出来ることしか出来ない。いや、きょうはおだやかな気持ちなんだけどね。

　これはもう戦争だろう。イラクで、日本人殺されちゃうんだよ。たまたまでもな。もちろんご冥福をお祈りします。でもね、報復を指定されてやられてる。帳面上向こうの思い通り。戦場に非戦闘地域なんてあるのかよ。敵が移動してくればそこは戦闘地域だろ。机の上でやってるわけじゃねえんだ。宣戦布告して戦闘地域に指定する戦争なんてねえだろう。

　じゃあ日本人は日本のイラク人リンチする根性あんのかよ。ないだろう。ないのが好きなとこなんだけどさ。バリバリの戦闘は収まった感じはあるが、終戦してねえだろう。怖いのは草刈場じゃねえのかな。建前なしのな。

　それでも行けってか。送るってか。俺の知ってる日本史上最悪だ。同胞を救うために進出ってのはあっただろうが、今やろうとしてることは世間体に押されてしぶしぶ軍隊を戦闘地域に送って、敵を作って、日本軍を確立させるだけだ。小泉うまいな。いつから日本はこんなに簡単に軍隊を専守防衛でもない国に送れることになったんだろう。

　俺の中で、戦前が始まった。

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