日々のつまらない出来事を、つらつら書き綴っています。
毎日毎日面白い出来事がある訳ではありませんが、ちょっと気になった事を書いてます。

何を今更とお思いでしょうが、

うちのベランダの遅咲きの朝顔。今真っ盛り。

     

9/30 sun.

 大好きだったおばさんの法事。俺以外は解らないと思うが、一度この日記にも登場してもらったことがある。餞のつもりで、新しいタイを用意し、フォーマル用につくっておいた新しいシャツをおろし、サラのカフスもおろした。何も出来ないのでせめてカッコだけでもちゃんとしてきたよって見せたかった。サラのカフスはしばらく前に手に入れたものなので、シルバーの部分が例によって変色していた。

 よくできたひとってのは大概、連休とか日曜日に合わせてくれるもんなんだな、なんてちょっと思う。金曜日になくなって土曜のお通夜、日曜日の告別式だもん。でも空は涙雨。新幹線でおばさんのもとへ向かう。どっかできしめんでも食おうと思っていたのだが、結局は食いっぱぐれた。

 会場へつくと知らない顔がたくさん。結構大掛かりだな。でも中に入ると知った顔がいて一安心。おばさんの顔を見せてもらう。顔が見れてよかった。うちの方だと告別式の前に焼いちゃうので、ちょっと心配してたのだ。「美人だでね、良い顔しておられるよ」母が言う。美人ってのは最期まで得するもんだな。

 遠い昔に会った親戚の子はもう誰が誰だかわからないくらい大きくなっている。だって、最後に会ったのが三歳くらいだった子にもう嫁がいたりするし、初めて会う子もいる。多分俺も誰かにそう思われている。あるおじさんに「覚えてる?」と聞かれたもの。うーん、歳とるわけだ。

 可愛がってくれたおばさんだった。今日、最後の贈り物をもらった。

9/29 sat.

 なんか久しぶりの我が家。でもちょっと気忙しい。昨日結構飲んだので、ちょっとお寝坊。出張の片付けをしたり、洗濯をしたり、ちょっと仕事をしたりしてるともう午後のいい時間。

 タイを買いに行く。もともと新調するつもりではあったのだが、部屋を探してもなかったので、結局買うことになる。ブラックタイを探して右往左往。まあ、どこにでも売ってるもんなんだが、気に入った奴を買おうとすると意外と探さなきゃなんない。不祝儀にブラックタイを使うのは日本だけで、ブルックスの兄ちゃんはキヨスクで売ってる安いブラックタイを使ってるといっていた。世界はともあれここは日本で、俺はとりあえず日本の慣習にしたがっておきたい。

 うーん、中途半端だがあげちゃう。

9/28 fri.

 久しぶりの人と飲んだ。楽しかった。近くに住んでるし、似たような商売してるし、といってもサラリーマン同士ってのはなかなか忙しくてそうそうは会えないもの。

 ウィークデイの真昼間から故郷の実家からケータイに電話が来る。どう考えたって良い話じゃなさそうだ。案の定、不幸の話。俺はうっかりすると涙ぐみそうになりながら、営業を続ける。サラリーマンてのはつらいね。

 可愛がってもらってた。可愛がってもらってたひとがいなくなるのは、かなしい。でも、かなしくなるくらい俺のことを可愛がってくれたひとがいることが嬉しい。可愛がってくれたひとがいなくなるのはかなしいけど、可愛がってくれたことを、今は感謝したい。感謝じゃないな、うれしい。今はそう思いたい。合掌。

9/27 thu.

回る世間と止まるWEB

 そんな訳で、日記はごぶさたである。実は俺は4泊5日という東京行脚をしてきたからである。日記は止まっていたが、俺の中では日記を書く暇もないくらい、日々いろんなことがあったのである。というか、出先からは今は環境が整っておらず、アップできないのである。残念ながら、日々のいろんなことは書きとめていないので、面白かった小ネタはどこかへ飛んでいくだろう。我ながら残念だ。

 ここに来て頂いているみなさまからしてみると俺の日常が止まっていたかに見えると思うのだが、実は俺は今日もヘロヘロになるほど動いている。そんな訳で、今日は文字通りなげやり日記である。実は明日も飲み会なので、一週間分の日記はこの土日にでも。記憶の薄れた中途半端な日記になるとは思いますが。

 しかし最近疑問に思うのだが、私生活さらけ出し過ぎじゃないだろうか。思ったことや考えてることをアップするのはいいが、こんなに日々の日常をさらけ出していいんだろうか。なんかちょっとこわくなってきた。なら止めればいいんだが、なんかちょっと違うような気がしてきた今日この頃。

9/26 wed.

 クライアントを招いてのプレゼン会議。意外とちょこまか動くが、誰の指示というわけでもなく、ボランティアで動いている。なんだかへんな会社だ。まあカッコついたような、内容はまあよかったような、中途半端な感じで終わる。

 最終片付け居残り組に加わり、打ち上げに参加出来たのは23時近く。食うもんだけ食って、二次会はカラオケ。なかなか趣き深い。場違いな奴がいたり、思わぬエースがいたり、最初から最後まで外で電話してる奴がいて、それぞれの思惑が蠢く不思議な空間。それはそれで面白い。

 なんだかんだで三次会。ここまで来るとなんでもありの面子。まあゆってもぐだぐだの飲み会。朝4時まで続く。ホテルでひと悶着。

9/25 tue.

 この日3日間気の重かった電話をする。先週の金曜日に、月曜の朝イチで電話をする約束をしており、ほんとに三日間そのことばかり気になっていて気が重かった。まあ上手くはいかなかったが、仕事が終わったのと、結論が出て一安心。会議は不愉快。

 夜は気心の知れた面子と飲む。でも思いの外大勢だったのでちょっと大変。やっぱ飲み会の陣取り方ってのは重要だな。大人数だと向こうで盛り上がっててもなかなか話に食いこんでいけないし。仕事のことで泣いちゃう女の子がいた。一生懸命なのは素敵なことだが、親父は意外と醒めて見ているようだ。仕事場じゃないんだから、泣いてもいいし、泣くほど仕事のことに一生懸命なのはうらやましいのだが、その後の空気の回復にはちょっと困るな。ま、よく考えたらくだ巻くオヤジと一緒か。タイ料理は食うものがなくてちょっと困る。

 そこにはタイ系の飲み物やカクテルしかなく、ビールしか飲めなかったので、ホテルに泊まるチームを無理やり二次会に誘う。ちょいと一杯のつもりで飲んで、あっという間に1時間半。25時頃ホテル入り。

 
9/24 mon.

 みんなで買い物。綾や優はともかく、二年生の麗ももうすっかり女の子。トップスとボトムの組み合わせがもうとっても気になるらしい。おまけに俺のセンスとは合わん。

 いただきストリートでみんなで遊ぶ。みんなでお風呂に入る。エビやイルカの釣りをするおもちゃで遊ぶ。イルカがへこんで大騒ぎ。めずらしく麗が俺と寝るというのでふたりで寝る。麗の寝息があまりに静かなので、夜中に心配になって息をしてるのを確かめる。しばらくすると麗はやっぱり床で寝ていた。どうやら冷たい床が好きらしい。

9/23 sun.

 週明けから東京出張なので、遊びを兼ねて東京へ前乗り。大阪を二時頃でたのに、結局東京へついたのは19時近く。みんなで晩ごはん。プレステで人生ゲームをしてたらそのまま寝ちゃう。気がついたら麗は俺に布団を追い出され、床で寝ていた。

9/22 sat.

秋が来た

 いい感じで目が醒めた。ゆっくり眠れて、三連休の初日で、ベッドから見る窓の外は雲ひとつない青い空。久しぶりに幸せなお目覚めだ。昨日もクーラーを入れて寝たのだが、朝起きたら涼しかった。窓を開けてみると風が強く、すっかり秋風である。Tシャツ一枚じゃ寒いくらい。晴れているのに暑さのかけらもない。

 そんなわけで1年も履いていないのにもうへたってしまった靴を修理に出し、髪を刈り上げにいき、何年かぶりにプレステなんかし、楽しいおやすみはまだ続くのであった。

9/21 fri.

よくありがちないやなやり方

 いきなり愚痴モードであるが、サラリーマンによくありがちなやなパターンをひとつ。誰しも嫌な仕事はしたくないものだが、人との根回しってのはやな仕事のひとつ。で、最初は自分でやるって言ってたくせに、なんかかんかで人に回してくる奴がいる。

 で、そういう時の逃げ向上で「俺がやってもいいんだけど」って奴がいる。いいならやれよ。でも「けど」をつけた場合は絶対何だかんだ言ってやらないんだなこれが。いつもはあいつのことはよく知ってるとか、仲がいいとか言ってるくせに、肝心な時には引くのだ。

 今日の奴は最悪で、てめえが最初にやるって言ったのを逃げた上に、「俺がやると個人的なことになっちゃうから」と訳のわからない理由でさらに俺に都合の悪いことを押しつけてきた。個人的に仲が良いんならてめえがやれよ。と思ったが、「あ、こいつ口で偉そうなこと言ってるだけで、やりたくねえんだな」とすぐ感じたので、しょうがなく引き受けることにした。仕事だからしょうがねえ。

 で、なんとかおさまった後、最後の締めだけさせようと思ってたのだが、「そのくらい出来るようにならなきゃだめだよ。こういうことはトレーニングなんだし、君も新人じゃないんだから」と説教の上乗せをしてきやがった。てめえができねえんじゃねえか。できねえことはできねえって、はっきり言いやがれ。できねえくせに、てめえでやろうともしなくてなおかつ人に説教くれるとはどういう了見だ。しかし、こういうもの言いで人に自分のやりたくないことをやらせる上司と言うのは世間にはままいるのである。無論俺もやりたくない仕事なのでなんとか奴に押しつけようとしたのだが、自分のことは棚に上げておこう。でも、俺はきちんと依頼をし、お願いをした。

 まあ、これで奴が口だけ野郎だということが発覚したので、彼の能書を俺がまともに受けることはないだろう。というか信用できない奴だということが明確になったことを良しとしよう。

 できねえんなら普段から偉そうなこと言ってんじゃねえよ。俺は得意じゃないが、「強がり」とか「ハッタリ」ってのは嫌いではない。時には必要な場面すらある。世の中ハッタリだけで渡ってる奴いくらでもいるしね。よく出来たハッタリのメッキをはがすのって、意外と難しい。ハッタリが十のうち一回くらい実現すると、結構瞬間的に信用しちゃうしね。「強がり」に背中を押されてやっちゃう、って言うのならいいんだが、普段強がってる奴がいざって時にケツまくるのは死ぬほどカッコが悪いと思う。俺は出来ないことは出来ないって泣きを入れちゃうタイプなので、世間様から見るとほんとに頼りないタイプだと思うのだが、偉そうなこと言って土壇場でケツをまくる奴よりも数段マシだと思っている。ま、社会じゃ通用しない腰抜けだがね。

9/20 thu.

 酔っ払って書いた時の日記って、面白いのだが、自分でも途中から何書いてあるのかわからなくなることが多い。例えば今日の日記がそうだった。

 俺は「既得権」って言葉が嫌いだ。で、今日の日記は最初は「既得権」について書かれていたのだが、途中から既得権を持っている嫌いな奴の悪口になっており、最後のほうには登場人物が増えて単なる愚痴になっている。客観的な部分だけ抽出すれば面白いんだけど、面倒なので消しちゃった。何故かというと金曜日のネタとちょっとかぶるから。

 この日はたいして忙しくもないのに22時まで仕事。でも本社から電話が掛かってきて、東京の小娘たちもこんな時間までやってるらしい。みんな働き過ぎだ。俺はある程度時間はコントロール出来るのだが、出来ないひとは大変だなー、何て最初は思っていたのだが、よく考えたら彼女たちには残業手当がつくのだった。無論俺にはつかない。はじめは大変そうだなと同情していたのだが、ギャラのこと考えたらだんだん腹がたってきた。やはり金がかかると人間現金なものである。

9/19 wed.

 しあわせな次の日がしあわせであるとは限らない。でも、幸せな時は失敗も前向きに考える事が出来るし、優しい気持ちになっていれば、人の優しさにより気付きやすいと思う。だから、いや、だからというわけではないが、自分を穏やかな気持ちに保っている事は大切な事なんだと思う。

 話は変わるが、端で見てる事と現実は意外と違う。例えば「きちんとこちらの言うべきことを伝えてくる人」は「自分の言いたいことしか言わない人」って言われる場合もあるし、「先方の意見を推測すると何も言えなくなってしまう人」は「何も言わないので全然わかんない人」になってしまったりする。俺は昔このパターンを好きな人から注意してもらったことがあるので、言うべきことは言う、言った後で譲歩することは譲歩する、出来ないことは出来ないと言う、ということを心がけている。そんなに簡単にゃ出来ないけどね。

 今日ちょっと気になったのは下ネタの話。俺はお笑いのネタとして下ネタは最悪だと思っているのだが、下ネタごときかわせないのはガキだとも思っている。

 で、話し上手で割と世間が広い子がいると思いねえ。腕っこきでみんなに好かれてる。この子、割ときつい下ネタが得意なのだ。洒落としか思えないほどのきつい下ネタ。ネタがネタだけに親しい子にしか振らないと思ってたのだが、今日、「あのネタはちょっと愉快じゃありません」というご意見を聞いた。大人数がいる時は笑って済ませるのだが女子からすればやはりあまり好ましいネタではないらしい。笑ってかわしてるけど、やっぱ違うんだな。セクハラと言われて久しいが、笑ってすまされているけど、実は表面上の反応と内面の反応は違うんだなとそんなことで思い知らされる今日この頃。

 そんなわけで、明日の幸せの為に今日もぐっすり寝よう。

9/18 tue.

しあわせな日

 昨日一日寝不足だったので、ぐっすり寝た。やっぱり人間は楽しく快適に生きていくためにはよく寝ることが必要だ。少なくとも睡眠不足による体調不良とイライラは防ぐ事が出来る。何よりよく寝た後は気持ちがいい。

 オフィスに行く。めずらしく一週間の中でなんのアポイントもない日なので、自分の意思でスケジュールを決める事が出来る。アポがないのは気楽だ。そうこうしていると月に一回しかオフィスに来ない契約社員さんがやってくる。この子がなかなか可愛いのだ。たまにしか合えないし、若い子の考えてる事を聞くのはなかなか楽しいし、勉強になる。しかし彼女の親父は俺とほぼ同い年。暴れるぞ。

 そうこうしているうちに名古屋の同僚から電話が入る。「今日みなさんお忙しいですよね」「忙しいよ」。トラブってる感じはわかったのだが、「おお、暇で困ってんだよ」と言う訳にも行くまい。聞けばダブルブッキングで先約の仕事がどうしても長引くので、名古屋まで助っ人に来て欲しいとのこと。人間、自力で解決できるアクシデントってのは面白いんだよね。というか、自力で解決できるのならちょっとしたアクシデントはわくわくする。彼女にとってはパニくってるんだろうが、俺は今日アポがなくて、名古屋はしばらく仕事をしていた土地で、クライアントもまんざら知らないとこじゃない。俺としては望むところだ。大阪の同僚の台詞。「なんか楽しそうですね」。見透かされてる。

 「しょうがねえな、俺が行ってやるよ。部長の承認だけ取っとけ」などとちょっと偉そうに言った後、俺は急に名古屋に出張する準備を始める。まあ日帰りだし新幹線で1時間だし、どうって事はないんだがね。それでもちょうど一年ぶりの名古屋出張に俺はちょっとわくわくしていた。久しぶりだなーとか、昔名古屋で仕事にした人に会えるのかなとか、何しろちょうど去年の今頃、俺は名古屋で転職の挨拶回りをしているのだ。因縁ってのはあるのかな。

 そんなこんなで名古屋へ向かう。昼飯は新幹線の中でおべんとうにしようと思ってたのだが、お弁当を買う間もなく都合のいい新幹線が来たので、とっとと乗り込む。名古屋に着いてからきしめんにしようと思ったのだが、結局名古屋で昔よく食ってたラーメン屋でラーメンと天むすのセット。

 仕事はまあ滞りなく終わり。勝手知ったるなんとやら。どこへ行ってもやることは同じだし、見ず知らずのクライアントじゃないし、ひとりふたり知ってる人もいて、まあやりやすい。一通り仕事が終わった頃、名古屋の同僚がかけつけてきた。様子を見ていると、なかなかみんなに可愛がられてるようで、頼もしい。

 なんだかんだで7時頃に仕事を上がって、同僚と飯を食うことにする。河岸は俺が名古屋で仕事をしてた頃ちょいちょい行ってた焼鳥屋。今日の出張が決まってから、絶対ここで晩飯を食って帰ろうと決めていた。表をちょっと改装したらしく、小綺麗になっててちょっと迷った。1年ぶりにもかかわらず、大将とおばちゃんは俺の顔を覚えていてくれた。そんなに常連というわけじゃなかったんだが、これはとても嬉しい。「いや久しぶりじゃん。どうしてたの」なんて親しげに言うわけじゃないんだが、「あ、どうも。ちょっと表、変えまして」「綺麗になったから迷っちゃった」「そっちの大きいテーブルの方、座って」位の心遣いが嬉しい。

 実は同僚も因縁深くて、俺が名古屋で仕事をしていた頃に俺の取引先だった奴である。それが今は同僚として働いている。世の中って面白い。意外と狭かったり、ちょうど1年ぶりに同じような事が起こったり、思わぬほど遠いところで繋がったりね。

 そんなに盛り上がったって訳じゃないんだが、ゆっくり話をした。好きな子とゆっくり話をできる機会ってのは実はそんなにないし、同僚とはいえ、たまにしか合わないし、たまに合うと大勢なので膝を詰めて話をする機会ってのはあまりない。昔、俺になついてくれてた子にちょっと似てるせいもあるんだろうか、可愛いし、可愛がってやりたい。

 対応できるアクシデント、懐かしい土地での仕事、久しぶりに行った昔馴染みの店、早上がりでゆっくりとした晩飯、しあわせ。幸せを感じることって、あるんだけど、この日は特に楽しかった。だってしあわせだったんだもん。

 帰ってきて今日誕生日の友人に電話。この子にもごぶさた。しあわせのおすそ分けをしてあげた。いつもこんなにしあわせだといいのに。

9/17 mon.

 つまらない事でへこんだ。いつもより2時間ほど睡眠時間が足りなくて、一日中調子が出なかったので体調のせいもあると思うんだが、大喧嘩でへこむより、つまらない棘の痛みのほうが効く時もある。頭で考えればへこむほどの事じゃないんだけどな。なんか、やな気持ち。そんなへこみで楽しみにしてた久しぶりに会うひとにもテンションが上がらなかった。まだまだガキだ。つい歳のせいにしてしまうのだが、若い頃は多少へたっててもお構いなしだったし体調が悪くてもがんばれたような気がするのだが、今は自分が体調管理やテンションが保てなくて、ひとにきちんとした態度がとれないのがちょっとやだ。自惚れか諦めかはわからないが、出来るだけ日々ベストコンディションを保ちたい。無理がきかないんだから、なるべく無理しない。やっぱおっさんだな。

9/16 sun.

 唐突な話で恐縮だが、俺の従姉妹は水泳をやっていた。どの程度やっていたのかは知らないが、素人とは完全に一線を画していた。

 彼女が現役を退いて、俺もおっさんになって、田舎でめいっこをプールに連れていったある日のこと。俺達はたまたまプールで泳ぐ事になる。身内びいきもあるし、身内だからたいしたことないだろうって場合もあるのだが、やってみなけりゃわからない。それでも彼女の体は水泳部の体型をしていたのをよく憶えている。圧倒的ないかり肩の逆三角形。トレーニングによって培われたそれは明らかに水泳体験者の者だった。鈴木大地、田島寧子みたいなスイマーならではの体つきをしていた。

 で、実は凄いのは体格じゃない。実際に泳いで見ると素人の俺がクロールでバタバタ3回くらい水を掻くうちに、彼女はひと掻きで俺の倍も進むのだ。こっちがバタバタ必死になっているのに、彼女は優雅にすら見えるひとかきで、見る間に先へ進んでいく。まるでイルカのように。そしてその姿は美しいのだ。獲得するまでに嫌になるくらいトレーニングをしたに違いない。しかし努力によって培われ、獲得されたその優雅さは、もう見事と言うか見とれるしかない。箸の櫂とオールくらいの差だ。同じ掌だというのに。

 いつでも思うのだが、プロ、というか経験者と素人の差はここにある。いくら必死にやっても素人は経験者にはかなわない。そして、コツはあるのだが、そのコツを掴むのに莫大な時間を費やしている。それがプロだ。

 物事には簡単なコツもあるし、絶望的に繰り返しをしないと出来ないこともある。例えばギタリストにとって、「小指さえ動けば簡単だよ」ってことがある。小指が動けば簡単なのだが、普通の人は小指は動かない。

 そんな従姉妹の凄さを思い出した今日この頃。

  

 ミニモニが大きくなってもミニモニである為には、飯田を入れれば相対的に小さく見えるので、解決策になるんじゃねえかってネタがあった。じゃあバランスとるために中間の背丈のなっちとかも入れて、それじゃモー娘。じゃねえかよって、よく出来たネタだ。特徴を保っていくのに必要なのはバランスじゃない。覚悟なんだってことが今更ながら解った。特徴を出す為にはバランスなんかいらない。特化させる事が必要なんだ。飽きられるまではね。

9/15 sat.

敬老の日

 人って、本人の意識とはなんの関係もないとこで人を傷つけることが出来るのよ。いやたいした話じゃないんだが、昨夜の帰りしな、ドトールの前でおねえちゃんが花を売っていた。「敬老の日におじいちゃんとおばあちゃんにお花はどうですか」って。

 なんで安コーヒー屋のドトールで花なんか売ってるんだろうなと不思議だったが、まあ誰が何を売っても不思議はない。彼女も好きで売ってるんじゃなくて仕事でやってるんだと思うが、それでも彼女は俺を泣かすのよ。だって俺にはもう花を贈るべきおじいちゃんもおばあちゃんもいないのよ。この世には。そう考えたら俺はもう悲しくなってしまって、地下鉄の駅に降りるエスカレーターで涙ぐんじゃうんだこれが。なんでそんなこというんだよ。敬老の日だからって、いらんこと言うな。てめえ花を贈るおじいちゃんおばあちゃんがいない人のことを考えた事があんのか。ないだろうな。敬老の日何もしたことのない俺は、今更ながら悲しくなっちゃう。いや、健在ながら父の日や母の日にも何もしないんだがね。声高に敬老の日を商売にすんな。いやなんでも商売にしていいんだが、少なくとも俺に言うな。泣くぞ。

 そんなわけで今日はお休み。土曜日の祝日は一日損なのでそれはそれで腹が立つ。なんだかんだ言いながらお線香のひとつもあげるわけじゃないしね。今日はほんとに何もしなかった。選択も掃除もせず、日がな一日パソコンの前にいたくらい。

 朝起きて、シャワーを浴びて、朝ごはん食べて、日記を書いて、友人の電話を受けて、お昼を食べて、パソコンで遊んで、電話をして、ちょっと仕事らしき事をして、またシャワーを浴びて晩ごはん。ちょっと気になる事があったので情報収集もあるのだが、ほんとに一日なんにもしなかった感じ。まあ、それはそれでいいけどね。したいことはちょっとずつしてるし。

 そんなわけで何もしないまま今日も寝る。今日も努力しなかったが、明日はしようっていう意欲があるので前向きに寝れる。大事なのは前向きな事さ。ふて寝じゃないんだもん。いやふて寝もありだけど。

9/14 fri.

ぶっとび

 やな予感ってのは当たるものである。そして問題ってのはいつでも連続して起こる。泣きっ面に蜂というか、落ち目を叩けとばかりにまとめてやってくる。

 今日は朝から仕事だったのだが、遅れそうだったので自腹でタクシーを使った。この辺が「独身貴族」と言われるゆえんなのであるが、車の維持費に比べたら安いもんであろう。ドアtoドアで乗り捨て出来るし。

 それはさておきタクで急いで行ったにもかかわらず、業者が来ない。30分待ったが来ないので連絡をしてみると、そんな話は聞いてないと言う。しょうがないので本社に確認すると連絡はしてあると言う。しばらく待っていると業者から電話が入る。「すいません、手違いでこちらに連絡が来ていなくて。今、別の現場にいますのでこちらが終わってから向かいます」とのこと。10時の約束が13時になる。しょうがないので関係各位に頭を下げて出直す事に。なんだよ俺のせいじゃないのになんで俺が謝らなきゃいけないんだ。

 さて、どこへ行く訳にもいかず、現場で待機。待機してるうちに応援の同僚もやってくるが、する事もないので飯を食う。飯を食っていると「今日ちょっと来い」というクライアントからの電話。こっちの現場を同僚に任せて行こうかと思ったのだが、彼の方にもクレームの電話があり、結局はクライアントのとこにも行けず、現場も俺ひとりでやる羽目になる。

 お約束の13時。業者から電話が入る。着きましたって電話かと思ったら、「まだ神戸です」とふざけた電話。最悪15時くらいになるとのこと。しょうがないのでさらに待機。コーヒーの飲みすぎでもうおなか一杯である。あまりに暇なので久しぶりにメンズクラブなんか買って読むが、これがまたつまんねえ。暇を潰していると業者から電話、「もうすぐ着きます」とのこと。場所が解りにくいので迎えに行って待っているとクライアントからのクレーム。「なんで10時の約束が14時になって始まってねえんだよ」

 まあ、そりゃそうだ。というか俺も怒ってるんだが。そうこうしていると業者がやってくる。さて、仕事開始と思ったらその業者、必要なものを組み立ててもおらず、組みたて工事を始めやがる。聞いてねえどころか、なんの準備もしてねえじゃねえか。急いで一緒に組み立て工事をする。残暑とはいえ、外はまだ暑い。ネクタイまで汗びっしょりになるほどだ。しょうがないので「業者さん来ましたので、もう、すぐそちらへ行きます」とクライアントに電話を入れる。まだ蕎麦を茹でてるのに「はい、今出ました」という蕎麦屋の出前電話状態である。結局組みたて作業に小1時間かかり、なんだかんだで始めたのが15時。まあ今日は穏便なクライアントだったのでなんとかなったが、俺も辛抱強いもんだと我ながら感心する。

 さらに汗だくになりながら仕事を続けていると、もう最悪の電話。

マ○カル、とんだみたいです

「うそだろ」。

 ヤバいヤバいと言われていたものの、いざとんだときにはやっぱり「うそだろ」って言っちゃうもんなんだな。いつ飛んでもおかしくはなかったのだが、こんな取り込み中に飛ぶな。まあ飛ぶ時ってのはそんなもんなんだろう。たったひとつの歯止めがはずれれば、もうひとたまりもない。そしてそれは実は再建中の企業に限ったことでもないのだが。1ヶ月のキャッシュフローが回らなきゃ中小企業なんざすぐとんじまう。

 そんなわけで関係各位に電話。あちこちに探りを入れる。遅刷りの夕刊をみるときっちり「倒産」って書いてある。こんなときって必ずガセネタが飛ぶし、当事者は最後の最後までとぼけるもんなんだな。オフィスに戻ると「倒産は誤報らしい」なんて情報も飛び込んできた。結局は民事再生法申請らしい。まあ正確に言えば「倒産」じゃないのかもしれないな。今日はたいした仕事量でもないのだが、心理戦が多くて結構疲れた。

 へろへろになったので晩ごはんは久しぶりにひとりで外飯。最近出来た蕎麦屋へ行ってみる。店構えは立派なのだが、たいして旨い蕎麦でもなかった。ビールと板わさと天ざる、追加でお調子一本。おっさんか俺は。いや、これが蕎麦屋での由緒正しいメニューである。

9/13 thu.

 友人と飲む。久しぶりに焼肉。俺はここんとこ焼肉が食いたくて仕方なかったのだ。しかしよく考えてみるとよほど食いたかったのであろう、昨日の晩ごはんも焼肉、今日のお昼も焼肉だったのだ。しかしちゃんとした焼肉は久しぶりなのでそれはそれでいいことにする。

 飲みすぎていうほどでもなかったと思うのだが、久しぶりに居眠りして電車を乗り越した。最終の帰りの電車があったので無事に電車のあるうちには帰れた。

 話題は多岐にわたった。帰ってきて日記を書いてみるとNYの爆撃に関して俺は割と過激な意見を持っているらしい。俺、意外と歯止めの効かないタイプなのかな。ちょっとひとさまに読ませる出来でもないので、プライベート日記に置いとくことにする。どうするどうなるNY。穏便に済めば良いのだが、生憎アメリカはやられて黙ってる国ではないし、振り上げた拳を黙って収める国でもない。倍から返さなきゃ気がすまねえだろう。誰か止めてやれよ誰か。自分じゃとまらねえんだから、煽らずにおさめてやってもいいんじゃねえのか。鉄の熱いうちに。

9/12 wed.

 神経性腰痛ってのがあるのかな。昨日クレームの電話の後、突然ぎっくり腰なみの腰痛がきて、今朝まで痛かった。医者に行こうかなと思ったが、出かけた。もちろん今日もクレームの事後処理の確認の電話があった。1時間半ほど駅のホームの喫煙所にしゃがみこんで、電話をしていた。一応のクレーム処理が終わったあと、立ち上がってみたら嘘のように腰痛は消えていた。まあただ単にずれてたとこがはまったんだろうけど、クレーム処理が終わったら見事に痛みが消えたので、これは心理的なものがあるなーなんてちょっと思った。

 そんなわけで今日はNYの事件がゆっくりTVで見られる。昨日の俺は「明日世界が消えちまう事より、今日彼女にふられることのほうが大事件だからな」状態だったのだ。まあ、彼女にふられる話の方が色っぽくてまだマシだな。NYの爆撃より仕事のクレームの方が大事だなんて、局地的に生きてるな。馬鹿げてるというか、意識が低いというか、世間が狭いというか。本人、ずいぶんワールドワイドになったつもりなのだが、結局は世界戦争より、俺への罵倒の方が気になる。まあ日本の台風はエクスキューズになるが、NYの爆撃は俺へのクレームのなんの手助けにもならん。

 凄いなと思うのは、あの爆撃は完全にプロの仕事であるということ。ハイジャックをし、おそらく自分で操縦をし、ビルにぶち当て、自爆するという凄さ。まあ大概の人はハイジャックをするのは一生に一回だと思うのだが、ハイジャックをする能力、ボーイングを操縦する能力、操縦するだけでなくビルを狙う能力が必要なのだ。まあ自爆は狂信的妄信的になりゃ簡単だ。が、どれほどトレーニングをしても一発目でトレーニングの結果を出すのは難しい。そうとうなプロの仕事であろう。許せるわけじゃないが、プロの仕事はいつ見ても気持ちがいい。

 日本のバンザイアタックを思い出す。やっぱ最後は肉弾戦なのかな。良かれ悪しかれは別として。

9/11 tue.

Skyscraper got scraped

 ネタ、結構書いたんだが、載せきれなかった。NYのトレードセンターが空爆されても、俺の悩みは明日のクレームさ。俺としては台風が関東直撃してくれたほうが話題としてはまだマシだったんだが。

 今日の結論は、正直に言うのがベストだが、お互いの被害を最小限に食い止めるには「黙っていた方が良い」ということもあるというもの。そしてそんなことはある。俺は正直なのが一番だと思ってるんだが、物事、正直に言って解決しない事はいくらでもある。

「だって出来ないもん」「やりたくないもん」「そんな小銭稼ぎより大口の方が大事だもん」「お前なんか嫌いだからお前の言うことなんか知らないよ」

 そんなこと言ってどうする。内部的な本音を言ったり、出来ないことを出来ないって言ってたら営業なんて勤まらない。確かに出来ないことを出来ないって言う勇気が必要な場合もある。そんなケースは少ない。普通は能無しの烙印を押されるだけだ。ケツまくる時以外は。

 酔ってるね。書きなぐりだ。

 

9/10 mon.

 めざましテレビの星占いでは第二位。上々の出だし。「意中の人とさらに親しくなる予感」。で、その意中の人が誰なんだか知らんが、二位は悪くない。ところがこのめざましテレビの星占いって奴は、良くてもいいことがないくせに、悪きゃ当たるんだこれが。

 朝、頼まれてた仕事でしぶしぶオフィスへ。2m近くある木の塊を運び出し、車へ押しこむ仕事。業者さんの段取りが悪かったというか、こっちも準備不足というか、お互い様なのだが、月曜の朝から台風の中2mの木の塊をトラックに押しこむ仕事ってあんた、もう一日のエネルギーを使った感じよ。言っとくが俺は土建屋じゃなく、夢を売る商売である。まあ、建築業がどうこうじゃなく、俺が運送屋か土建屋ならこの仕事でもっと稼ぐ。

 一仕事終えてへとへとになっていると電話。「えーと、来週の月曜日、朝8時から搬入お願いします」。だから俺は運送屋じゃねえってばよ。

 ひとの仕事の応援が終わったので、自分の仕事へ。店舗の改装作業である。おれの商売を知らない人は、絶対俺が何屋かわかんねえだろうな。インチキな商売するのには、いろんなことがあるのである。本業でもプロを期待されるし、訳のわかんないところでも段取りを期待される。ああ、愚痴はもうやめよう。

 まあ、強いて言えばちょっと苦手な人と少しコミュニケイションを持つことができたのが今日のいいことだったかも。たいしたことじゃないんだが、たいしたことじゃない苦手な隙間を埋められる機会って、ほとんどないから。それで、良しとしよう。いや、大きな1歩だ。と思いたい。

 相米慎二逝く。俺は映画はほとんど見ないが、好きな監督だった。合掌。

9/9 sun.

 大事件である。小山卓治のCDに俺の声が入っている。どう聴いても俺の声だ。ライブテイクに観客のコーラスが入ってて、それが俺の行ったライブのテイクなのだが、どこをどう聴いても、コーラスで一番でかく聞こえるのが俺の声だ。これからもう一回聴いて確認してみるが、どう聴いても俺の声だもんな。これは嬉しい。誰かに確認してほしいので、誰か一回聞いてみてください。買うのが嫌なら私がCD持参で聴かせます。

9/8 sat.

 最近、寝つきが悪い。寝れないというわけじゃないのだが、ぐっすり寝た感じがしないというか、夜中に目が覚めると言うか、二度寝しにくいというか、眠りが浅い感じがする。夢見があんまりよくないのかな。

 で、今日は久しぶりにおひるねをしてしまった。おひるね自体は吸い込まれるように眠れたのでとっても気持ちよかったのだが、テレビを付けっぱなしにして寝てしまったのは失敗だった。普通のテレビだったら気にならないのだが、よりによって北島三郎スペシャルをやっていたのだ。おひるねの間中サブちゃんの唄が頭の中をかけめぐり、ちょっとやだった。

 そんなわけで何もしない土曜日。朝ごはんを食べて、日記を書いて、おひるねをして、パソコンで遊んで、晩ごはん。何をするわけでもないのに時間はあっという間に過ぎていく。こんなことをしていると、あっという間にじーさまになってしまう。

9/7 fri.

 久しぶりのどしゃ降り。それでもサラリーマンは仕事に行かねばならん。ほんとにサラリーマンは飴が降ろうが槍が降ろうが核ミサイルが降ろうがまず会社に行こうとするだろうな。

 そんな訳で今日は小山卓治ベストCD「stories」の発売日である。うちには小山卓治のページもあるのだが、宣伝をかねて日記にもちょっと書いてみる。

 小山は今、インディーズなので、普通のレコード屋にはまず並ばない。きょうびレコード屋ってあんた。俺はもちろん予約をしていたので、いそいそと新星堂に取りに行く。とっとと家に帰って酒でも飲みながら聴いて、小山ページの更新でもしたいところなのだが、しかし、こんな日に限って今日は21:00から仕事のアポがあるのだ。思いの外時間がかかって結局終電を逃し、タク帰り。家に着いたら午前様。金曜の夜だというのに、しらふで午前様まで仕事なんてよく働くもんだ、俺も。おまけに残業代も夜食代もつくわけじゃないのに。

9/6 thu.

公開修正日記

 ある方より9月4日の日記についてメールを頂いた。「ニューヨークメッツの4番以上のものがあるんだろうか。いやない。」この部分についてである。お便りの内容は「いや、何がなんでもニューヨークヤンキースの4番が一番だ」というものである。

 これはもっともな話である。やはりメジャーリーグと言えばヤンキース、ニューヨークと言えばニューヨークヤンキース、これは一理も二理もある。でも、現実的にヤンキースを一番と認めてしまうと、日本人最強のピッチャーは伊良部だということになってしまうし、それはちょっとやだ。そんなわけでそれをふまえて、日記を修正してみることにする。

   

 問題は新庄である。野茂も凄いし、イチローも確かに凄い。でも俺を感動させてくれるのは新庄である。何しろ日本初の大リーガー4番である。しかも、あのニューヨークメッツである。日本企業に買われそこなったチームや、どこにあるんだか解らないチームとは訳が違う。何しろ水島新二の野球狂の詩のモデルになった東京メッツの原版である。野球をちょっとでも知っている人にとって、ニューヨークメッツの4番以上のものがあるんだろうか。いやない。

 イチローがいなければ、もう少し扱いが大きいのかもしれない。でもイチローがどうであろうと関係ない。俺にとっては地道に努力を続け、記録を作っていくイチローより、メジャーリーグ初の4番打者になった新庄のほうが凄いのである。シアトルマリナーズの記録的な1番より、メッツの4番のほうがどう考えても華がある。

 ニューヨークメッツの4番を打った新庄はイチローより中田より凄い。だって凄いじゃん。今だかつて、メジャーで4番打った奴いないんだよ。大久保が巨人の4番打ったことがあるってのと訳が違うじゃん。俺にとってはシカゴブルズのエースナンバーつけるより凄いな。まあ日本からは絶対でないと思うが。

 よく考えると、新庄は「やれば出来る」ってことを感じさせてくれるのかもしれない。野茂やイチローはなんか凡人とはちょっと違う感じがするが、新庄は「あの新庄が」やるんだから俺にも何か出来るかも、という安心感と言うか、等身大の感じがするのかな。まあ、天才肌ということで言えば新庄のほうが天才肌だとは思うが。

   

 以上が修正版である。で、ニューヨークヤンキースが一番だと言う話はどこへ行ったかというと、ちゃんと俺の中ではそれはふまえられている。ふまえられているので書いていなくてもちゃんと行間に織り込まれているのである。

9/5 wed.

 一年振りくらいで5分ほど会社に遅刻した。見透かされたように「もう毎日嫌になりますよね」と言われた。怒られるより、同情されるより、理解されるより、見透かされたことが悔しかった。社会人のアドバンテージは5分で取れるし、信用は5分で失う。時間にうるさい業界じゃないが、5分の重みを久々に感じた。

 継続は力だ。最終的には有効なことを日々重ねてきた奴が勝つ。瞬発的に勝つ奴も多々いるが、持続することによってしか身につかないことは地味な努力を重ねてした奴しか獲得できない。がんばれ、わし。

9/4 tue.

 問題は新庄である。野球に携わるものとして、いや俺は携わらんが、野球を見るものとして、ニューヨークメッツの4番以上のものがあるんだろうか。いやない。イチローがいなければ、いやイチローがどうであろうと関係ない。ニューヨークメッツの4番を打った新庄はイチローより中田より凄い。だって凄いじゃん。俺にとってはシカゴブルズのエースナンバーつけるより凄いな。大久保が巨人の4番打ったことがあるってのと訳が違うだろ。マイブームは新庄。

 久しぶりに餃子を食う。大阪によくありがちなちっちゃい餃子をたくさん食う奴。続いてお気に入りのバーへ行く。久しぶりなのだが、バーテンは俺達のことを覚えていた。これはなかなか気分がいい。「いきつけの店を作るなんざ田舎もんのすることよ」という訳の解らない説に俺は心引かれるのだが、まあ気に入ったのバーがあって、バーテンが俺の事を覚えてくれてるってのは悪いもんじゃない。プロってのは大変だな。

 俺も比較的いろんな人に合う商売なのだが、俺は顔と名前を覚えるのがめちゃめちゃ苦手なので、人の顔をちゃんと憶える人ってのは尊敬する。人の顔をどのくらい憶えないかと言うと、俺は実はそこのバーテンが代わったことに気付いておらず、先代のマスターの名前だけをずーっと憶えていたのである。

9/3 mon.

 言いたいことは言おうと決めた。ずいぶん昔のこと。中でも、感謝の気持ちとほめ言葉だけは言おうと決めた。

 言いたいことはいくらだってあるし、そんなこと言いまくってたらたらキリがない。言い難いことはいつだってある。仕事だって、プライベートだって、言わなきゃいけないことはいつだって言いにくいことだ。でも俺が言おうと決めたのは、仕事のことじゃなくて、感謝の気持ちと、ほめ言葉。

 挨拶と、感謝と、人をほめる言葉を発するのは難しい。でも、感謝されたりほめてもらうのは誰だって悪い気がしない。だからどんどん言えば言いのだが、でも言うことは難しい。

 ずいぶん昔、つきあってた娘がいた。可愛い子だったが、付き合いでだしてから俺は甘えてばかりで一つもほめてやらなかった。ある時、忘れもしない、彼女が何かとてつもなく愛らしいことを言ったのだ。俺は抱きしめて可愛がってやりたかったのだが、なんか照れてしまって、素っ気無いそぶりをした。そんなことをいまだに後悔している。

 彼女だったんだから抱きしめてキスすることはたやすい事だった。でも、おれは照れてしまって強がってしまったのだ。その台詞や仕草が何だったのかはもう忘れた。でも俺はとても嬉しかったのにその事を彼女に伝えなかった。もうやめてって言うくらいきつく抱きしめればよかった。抱きしめてもうやめてって言うくらいキスをすればよかった。キスでなければ、頭をなでなでしてあげればよかった。それも出来ないのなら、せめて、「可愛い」って言葉で伝えればよかった。彼女にはもしかしたら伝わっていたかもしれない。俺の考える最大の会話方法は以心伝心だから。願わくば俺の照れ隠しが彼女に伝わっていればいいのだが、照れ隠しがわかっても、言葉で伝わった方がリアルだ。長い事付き合ってても、抱きしめたくなるほど可愛い仕草をする事ってのは少ない。はまってるときは別だがね。俺は、それを伝えられなかった事を今でも後悔している。

 だから、今は出来るだけ言葉で伝えようとしているし、相手の嫌がらない感謝とほめ言葉は出来るだけ言おうと思ってる。ちょっと恥ずかしいけど、後悔するよりは全然マシだ。

 昔、会社でお茶を入れてくれたおねえさんに「あー、おねえさんの入れてくれるお茶はうまいなー」と棒読みで言ってみたら、とてもよろこんでもらえた記憶がある。人間誰でもほめられて悪い気はしない。無論その棒読みは俺の照れ隠しで、俺はほんとに嬉しかったのだ。なにしろ俺の会社にはその頃女性がお茶をいれるなんて習慣はなかったのだ。

 そんなわけで今日である。先週末、あるおねえさんにメールを打った。普段はプライベートな話はほとんどしないのだが、へこみ気味らしいという噂を聞いて、応援メールでエールを送った。今日、そのねえさんから電話があった。メールの話は特になく、俺が今日トラブってたので、仕事の話に終始したのだが、いつもより感じが違ったような気がする。気がするだけなのだが、大丈夫って聞けばよかった、そして俺の事を心配してくれたんだから、電話くれてありがとうって言えばよかった。「ありがとう」って言うのは簡単だが、「「俺のこと心配してくれて」ありがとう」って言うのは至難の技だ。

 可愛ければ可愛いって言えばいいし、嬉しいと思えば嬉しいって言えばいいし、感謝してるんならありがとうって言えばいい。肯定的な意見を言わないで後悔するなんてのはばかげてる。でもな、親しけりゃ言いにくいし、親しくなきゃ言いにくいし。俺はイタリア人になりたい。いやそうじゃない。せめて、感謝の気持ちだけは伝えられるようになりたいものである。そんなおセンチな今日この頃。

   

 人が会社を辞めるときに、残された奴はなんの役にも立たない。俺がそいつを辞めさせる当事者で、俺がやめない限りはなんのファクターにもならん。辞められると困ります、あなたがいないと回りません、一緒にやりましょうよ。多分何て言われたって、俺ごときなんの引止めにもならん。何人、何十人も見送ってきた。でも別れの場面はいつもいつも立ち去るものだけが美しい。辞める決心をした奴に何を言っても無駄だし俺ごときはなんの引き止めの役にも立たん。そんなことは充分解ってるんだが、役立たずを認識する。

   

今日の教訓

気の利いたことを言えないんだったら、ありがとうくらいちゃんと言え。

 

9/2 sun.

 何をするわけでもないんだがな。一日は早い。メールチェックをする。朝ごはんを食べる。日記を書く。エアコンのフィルターを掃除する。お昼ごはんを食べる。電波少年を見る。買い出しに行く。クリーニングをとりに行く。お酒屋さんに行く。パソコンで出来る仕事をする。靴を磨く。観葉植物に水をやる。もう夕方。酒を飲む。

 おれの休日はそんなことで過ぎていく。もっと効率よく出来るのかもしれないが、休日まで効率なんか考えてられるか。予定とやらなきゃいけないことに縛られる休日なんておやすみじゃないじゃん。こんなおやすみが俺は好きだ。

 誰がなんて言ってもね。

9/1 sat.

 さてうっかりしていたらもう9月である。残暑厳しかろうがなんだろうが、9月は秋である。今年ももう4ヶ月しかないのだ。にもかかわらずうちの朝顔はやっと咲き出したのである。飼い主に似てなまけものというか遅咲きというか。

で、飼い主はいつ咲くんだ。

  

 夜、一杯飲みながらボクシングの世界戦を見ていたら、寝てしまった。西岡−ウィラポンは見たのだが、よっぽどセレス小林が面白くなかったんだろうか、12ラウンドを待たずに爆睡。で、11時頃眼が覚めてしまった。そのまま寝直そうと思ったが、妙に目が冴えてしまう。かといって酒を飲み終わった後なので何をするでもなく、飲みなおせるでもなく、なんか中途半端である。しょうがないので久しぶりに英語のヒアリングもかねて「大脱走」を見る。これもオチまで待たずに寝る。とことん中途半端な夜である。



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