ウォ−ターベッド購入記


これはびっくり。

趣味は日々の生活。

    

   INDEX

    ウォーターベッドが欲しい

   ●ウォーターベッドなんか買わない

   ●ウォーターベッドを買いに行く

   ●ウォーターベッドのできるまで

   ●ウォーターベッド使用感 

    

 ウォーターベッドが欲しい

 ウォーターベッドが欲しいのである。それはもう小さな頃からの夢なのだ。子供の頃スヌーピーがウォーターベッドで揺られているのを見てから、いつかウォーターベッドを買おうと決めていた。

 今までにも何回か見に行ってはいるのだが、予算の都合上とても俺に手の出せる代物ではなかった。一番安いものでも20万を切るものってのはほとんどなかったし。で、何を思い立ったのか今日見に行ってきた。実はネットで探したら激安のウォーターベッドを売っている店があって、その店は俺んちからそんなに遠くなかったのだ。

 その店はホームページに比べるとなんだかしょぼい店で倉庫みたいな外観だった。一階は倉庫みたいだったが、二階にも10個近くベッドが展示してあって、ゆっくり見る事が出来た。あれこれ寝転ばせてもらって、色々聞きながら30分ほどいただろうか、かなり楽しめた。

 バッグによってそれぞれかなり寝心地が違う事も解ったし、やはりハードタイプといわれる水量が多いものの方が気持ちいい。しかし二人寝れるくらいのクィーンサイズに寝てしまうと、もうシングルやセミダブルは眼中になくなってしまう。お値段も安いとは言い難いが、今となっては手の出ないほどじゃない。問題はサイズである。

 実はそのクィーンサイズというのは6畳間の3分の2程のスペースを取るほどでかいのだ。もしかしたら入らないんじゃないかと思うほどでかい。おまけに一度置いたら動かせないし、いざ動かすとしても費用が2万円かかるという。よほど置き場所を考えて、覚悟を決めてからじゃないと買えない。だいたい俺んちの6畳にそんなもの置いたらこたつも置けなくなってしまうので、キッチンで生活しなければいけなくなってしまう。家へ帰って計ってみたら、入ることは入るが、やはりこたつを置くスペースもなくなるので、ほぼベッドルームとしてしか機能しなくなってしまう。たんすもキッチンの方に移動しなければならないし。どうしようかな。

 しかしそれでもまだ俺はあきらめきれずにいる。

     

 ウォーターベッドなんか買わない

1・でかすぎる。

6畳の部屋にそんなでかいものを置いたらこたつがおけなくなってしまう。

2・重すぎる

一度設置したら自分で動かせないようなめんどくさいものが部屋にあっちゃ困る。

移動するだけだって業者さんに頼んだら2万円近くかかるんだから。

もし田舎帰るとしたら、木造住宅の二階におけないじゃん。

3・場所がない

ウォーターベッドを買ったら今使っている布団を置く場所がない。

今都合上、敷布団2枚と掛け布団1枚を敷いて寝ているが、ウォーターベッドが来たらそれを置く場所がないじゃん。

おまけにベッドの下に入れてある衣装ケースとかはどうすんの。

ウォーターベッドの下には何も入れられないから、その分また部屋に荷物があふれるじゃん。

捨てるんだったら別だけど、どうせ捨てられないんだしさ。

もっと部屋の荷物を片付けてからにしたほうがいいんじゃないの。

4・ほんとにいいのかどうかわからない

ちょっと寝てみた分にはとっても気持ちいいんだけど、

眠るのはまた別物だからね。

もし眠りごこちが悪かったらそれこそ取り返しがつかないし、売るとか捨てるっていったって、また2万円もかかっちゃう。

むう、いくら能書言っても欲しい物は欲しいな。

     

 ウォーターベッドを買いに行く

 2001/5/4 fri.

 20数年来の夢がかなった時、先輩諸兄はどんなリアクションを取るのであろうか。私はただただ微笑むだけでありました。

 それは車が欲しい、とか、家が欲しいとか、割と世間一般に認められやすいものではなく、割とばかげた類のいわゆる「夢」に近い物であったと思う。家や車などの物欲は比較的必要に近い夢だが、私の夢は例えば役者になりたいとか、スイカを丸ごと食べたいとか、バケツくらいでかいプリンを食べたいとか、プリンのお風呂に入りたいとか、割と世間では必要とされていない系のくだらない夢だと思う。

 そして、夢見つづけたそれはある日突然やってくる。ある日突然かなうのである。いやもちろん誰かが急にくれるわけじゃない。毎日毎日祈ってたわけじゃないが、ことあるごとにその事を気にかけていたのは間違いない。ただ、何でもそうだがくる時は突然。昨日まで夢見つづけたものが、今ここにある。そしてそれは俺のものだ。ざまあみろ。

 という訳でとうとうウォーターベッドを買ってしまいました。もう訳わかんない。しかしとてつもなくうれしい。なにしろ軽量ソフトサイド、マットタイプなんて中途半端な奴じゃなくて、ベッドごと全部水のハードサイド。小型プール並み。いやそんなにでかくはないが。そんな訳でこんなページを作ってしまいました。

   

 2001/5/3 thu.
 とうとう思い立って、ウォーターベッドを買いに行く。何の予定もないゴールデンウィーク後半の初日。うちから小1時間のところにそのベッド屋さんがある。実はここを訪れるのは2度目。4月に一度来て、さんざん話を聞いてゴロゴロ転がったりしている内にどうしてもあきらめられなくなってしまったのだ。

 きっかけは幾つかはある。友人が家を買うことにしたとか、新しい嫁をもらったとか、ここんとこ寝つきが悪かったりとか、まあいろいろ。なにか自分の環境を変えたいということもあったのかもしれない。しかし踏みこませる最大のきっかけとなったのは、「マンションに住んでいる間しかハードサイドのウォーターベッドには寝れない」ということであった。俺はいつまでここに住んでいるかわからないが、もし田舎に帰って木造住宅に住むことになったらもう俺は一生ウォーターベッドで寝る事が出来ないかもしれないのだ。それはもう絶望的な事だ。子供の頃から夢見ていたことができなくなってしまうなんて。今ならかなう夢が届かぬ夢になってしまう可能性は高いのだ。

 であれば、今やらずしていつやろう。俺は今マンション住まいで、ウォーターベッドを買う程度の小金を持ってて、幸いなことにその夢を叶えることができる環境にある。シングルふたつかクイーンサイズか迷う必要もないし、誰も俺を止める奴はいない。普通のものは金さえあればいつでも買える。車だって新しいパソコンだって、いつだって買える。しかしウォーターベッドは今しか買えない。そして、いつか買えなくなる日がやってくるのだ。死ぬ間際に「あー、ウォーターベッドで寝たかった。。。」などという後悔の人生を送らない為に俺には今ウォーターベッドが必要なのだ。

 どのモデルを買うかはもうほとんど決めていたのだが、それでも高い買い物なのでやはりもう一度寝心地を確かめる。が、俺の買おうと思っていたベッドのバッグは展示されていなかった。しょうがないので、いろんな奴にゴロゴロ寝てみる。もう今すぐ買う気なので歯止めは効かなかった。

 ところが気にも止めていなかった軽量サイズのベッドに寝転がってみると、これもなかなかよい。普通のベッド並みに小さいし、これならもしかしたら木造の2階でも入るかもしれないなどと結構心が揺らいだ。しかし、マット形式の水深9cm程度のものなどウォーターベッドではない。俺の欲しいのはハードサイドのフルモーションのウォーターベッドなのだ。昔スヌーピーがゆらゆらしていた奴でなくてはならん。

 うまれついての優柔不断。結局いつもの通りその場ではふんぎりがつかず、店を出て30分ほど煙草を吸いながらその辺をうろうろして考える。安い買い物でもないんだが、結局は金の問題じゃなかったりするんだなこれが。寝心地が悪かったらどうしよう、とか、絶対動かせないんだから、部屋の模様替えも出来ないし、ただ動かすだけで2万もとられちゃかなわんな、とかやはり色々考えてしまう。

 とある不動産のポスターに目を止める。3600万。ま、世間では俺の歳で家もってる奴はゴロゴロいるし、車持ってるのなんか当り前だし、そう考えたらこの位の出費はどうってことないだろう。万が一失敗したって売り飛ばしちまえばいいんだ。何しろ俺が人生で今一番欲しいものはいい服でも靴でも鞄でも家でも車でも旅行でも他の何物でもなく、ウォーターベッドなんだから。

 そんなわけで本日我が家にウォーターベッドがやってきました。ではウォーターベッドはどうやって作られるのかみんなで見てみましょう。

   

 ウォーターベッドのできるまで までいってみる



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