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Jornada690。
言わずと知れたヒューレットパッカードの誇る最強PDAです。(ミニ知識: Personal Digital Assistantの略 日本語では携帯情報端末と言う) 似たようなものに、NECのモバイルギアとか日立のペルソナなどがあります。
(最近解ったのですが、PDAというのはカシオペアとかワークパッドのような胸ポケットに入るようなものの事を指すようです。Jornada690の場合はハンドヘルドPC(H/PC)とか、WindowsCEマシンといわれるのが一般的です。 2000/6/10追記)
最後まで正式な日本語版が出なかったのにもかかわらず、究極のモバイルマシンと誉れ高い伝説の「HP 200LX」の後継機、らしいです。690の前にはJornada680という16MBの機種があります。
特徴としては、
・普通のパソコンとは違って、「Windows CE」という、OSで動きます。CE対応のソフトはそんなにたくさんないみたいです。普通のWindows98などのソフトは動きません。
・ハードディスクがないので、電源オンですぐ使える機動性が魅力です。当然保存しておける量は少ないです。RAMが32MBしかないので、(それでも全機種の倍)ほとんどのものをコンパクトフラッシュに保存する形になるでしょう。
・バッテリーが長持ちする事。公称9時間使えるので、一泊くらいの出張ならACアダプタを持って歩く必要がないし、出張などで何時間も電車に乗る時でも安心して使い倒せる。
・キーボードつきの携帯端末としては、多分最小。W189×D95×H34で重さは510g。キーボードもフルキーボードの76%サイズで、私の手なら楽勝。
これで、カラー液晶で(STNだけど)、56kモデム内蔵で、通信も出来る。ま、けして安くはないけどこのサイズでここまで出来るのはかなり驚異的だと思います。
弱点としては
・市販ソフトが少ない。
・WEBページの読み込みがかなり遅い。
・かなりの事は出来るがパソコンのようになんでも出来るわけではない。
といったとこでしょうか。
それまで私はWindows CEマシンなんていうものにまったく興味はなかった。
「日経モバイル」くらいは買っているのでハンドヘルドPCとか、PDA まあ、モバイルギアやワークパッド程度は知っていたが、電子メモという認識しかなかった。
ザウルスなんかはたまに持ってる人がいて、あれば便利だろうとは思っていたが、所詮は電子手帳のでかいやつ。スケジューリングや住所録は紙の手帳のほうが絶対便利なことは判っていたし、仕事先で予定を書きこむ時にこれ見よがしにザウルスやらワークパッドなど取り出すわけにも行くまい。 また、後で書きなおすほど私は予定表オタクでも几帳面でもない。
第一私は今使っているスタイロファックスのシステム手帳が気に入っているし、おまけに30000円近くするファイロファックスのシステム手帳(未使用)も持っている。
電話番号はケータイのスクロールがあれば十分だ。というか、電話帳としてはベストだ。今、手帳の住所録なんてものはほとんど使っていない。
モバイルギアにしてもあんな中途半端なマシンなぞ使いものにならんだろうと勝手に決め込んでいた。あんなものは金持ちの電脳オタクのおもちゃだと思っていた。
ところが、である。
ここのところ電車でThinkPadくんを持ち歩くのに少し辟易していた私はもっと小さいマシンが欲しくなっていた。おまけに2年目のThinkくんのバッテリーは もう完全に死んでいて、ホテルについて、開けた途端に「バッテリー不足」と言われてしまう始末。
2月のとある日俺は出張先のホテルの横にあるツクモ電器に入った。
出来てから3ヶ月くらいだろうか。新しい店なのだが、ついぞ入る機会がなかったのだ。そこでモバイルギアの隣にある「Jonnada680」 が目に入ったのである。
「ジョルナダ」という変な名前のハンドヘルドPCがあることは知っていた。
このちょっと前に「週刊アスキー」で神足裕二氏が体験レポートをやっていたからである。日本ヒューレットパッカード製のそのマシンは一目で私を虜にした。
何しろ小さい。モバイルギアよりも一回り小さい。そのくせキーボードがついている。ワードもエクセルもついているし、パソコンとの互換も出来る。おまけに通信も出来るという。完璧だ。
私に必要なのは、ネットが出来て、キーボードで書き物が出来て、毎日持ち運べる出来るだけ小さいマシンだ。これがジョルナダ以外で考えられるだろうか。もちろんVAIO C-1も考えては見たが完全に予算オーバーの上に結局はパソコン。2時間程度でバッテリーが切れてしまうのでは基本的にはACアダプタがいるということだ。バッテリ切れに悩んでいる私にとってはジョルナダくんの駆動時間は大きな魅力のひとつであった。
タッチスクリーンが使いにくそうではあるが、カラー液晶だし、何より起動は速いし、このサイズなら毎日持ち歩き出来る。
私は普段パソコンショップへいってもそんなに真剣に試してみる事はないんだが、珍しく30分近く触ってみたりしたと思う。そこにあったのはポストペット入りの680だったのだが、690という32MBのモデルがあることをカタログで知る。
それ以来、ジョルナダの事ばかり考えてた。
週刊アスキーのバックナンバーを読み返したり、ネットで「ジョルナダ」で検索をかけて調べてみたり。
今考えたらこれは大失敗で、ジョルナダ関係のホームページはもう、ジョルナダにはまっている人しかいないのだ。多少の批判はあるものの、もうべた惚れといった感じ。今から考えたら当たり前の話だ。好きでしょうがないからそんなページ作ってるんだもの。
次の土曜日、出掛ける用事があったので日本橋に寄り、電気街をチェック。
ソフマップには在庫はなく、アイ・ツーモバイル館にもない。やっぱ品薄なのかな。T-ZONEにはあった。どうしようかと悩んでは見るもののこの日はなんとか思い留まり、衝動買いは避けられた。
この間、10万出すんならもうちょっとがんばってリブレットにしようかなとか、いや、いっそソニーのC1にしちゃおうかとか、でもパソコンでは結局バッテリーが持たないから同じ事だとか、結構楽しみながら迷いました。
2月28日
とうとうその日はやって来た。
いつか買っちゃうだろうなと思いつつ何日か過ぎ、やっぱり買ってしまいました。思い立って、日本橋へ。
以下それまでの葛藤。
B5といえどもThinkpad535E(改)くんは、出張の時、書類と着替えの上に持って歩くのにはちょっと重いしな。 バッテリーも弱ってるし、バッテリー買いかえるだけでもけっこうするし、どうせなら新しいノート買おうかな。でも新しいノート買っちゃったらどっちがメインマシンか判らなくなるしな。10万あったらデスクトップ買えるんだけどな。
などとさんざん考えましたが、やはり、本格的なモバイルマシンが欲しいんだと心に決め、一応先週在庫のあったT-ZONEに電話で在庫を確認してから日本橋へ向かう。
買う気満々なのだがそこはそれ、生まれついての優柔不断。けっこう悩む。 まずは最近ポイントカードを作ったJ&Pへ。在庫もあるし、値段は998。まあ普通だ。
ここで一旦よーく見てから念の為他の店へ価格チェックへ出掛ける。
ソフマップなんとか館へ。おんなじだ。値段は横並びなんだな。
ポイントカードを持っているのはJ&Pとソフマップなのでどちらかで買う決心はしていた。ま、激安店でもない限りポイントがついた方がお得だし。
更に念の為最近よく行くソフマップ本店へ。やはり在庫はない。
最終決断をするため、喫茶店へ入る。狭いけどアンティークな茶店で、ちょっと落ちついた。もらってきたパンフをまた端から端まで読み、やっと最後の一線を越え、決心する。
結局一番最初に見に行ったJ&Pへ戻り、買うことにした。横並びの値段なので値引きはしてくれないかと思ったのだが、定価同然の表示価格で買うわけにも行くまい。
念の為「これで一杯なの?」と聞いてみると、
「うーん、人気機種なのでこのくらいですね」という。
「このくらい」というのは「お持ちの携帯端末4000円で下取りします」というPOPに書いてあった4000円引きのことだ。買う気満々の私にとってはもう4000円まるもうけみたいなものだ。これもとどめになってここで購入。
コンパクトフラッシュも一緒に買うつもりだったので、
「みんな何MBくらいの奴を買うんですか?」と聞いてみたが、
「初めは本体だけの方が多いですね」というので、とりあえずやめてみた。
いつ買ったっていいんだし、16MBでいいのか高くても64MBいるのか今の私には判断がつかないしね。
とりあえず「やったー」といううれしさと「やっちゃったー」という自戒の念半々でそれでもワクワクして家に戻る。
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