21時からお仕事。しかもかなりのサービス仕事。これはあまりよろしくなかった。頼まれやすいってだけで頼まれてしまい、下手すると恒例になりそう。見返りもそんなにあるわけじゃないので次回からは断ろう。サービス過剰になると、そのサービスが当たり前だと思われてしまうしね。

　久しぶりに久しぶりのひとと外飲み。ひとって思わぬ側面があるもので、固いのかなと思ってたら妙にはじけたところがあったり、真面目そうな人がめちゃめちゃ遊び人だったりね。くだけて付き合ってみないとひとってわからないね。ま、なかなか面白い体験ができました。

　今日も今日とて朝からいろんな奴がやってくる。事務所が移動するってのはこういうこと。今まで普通にできていたことは設備があって、ネットワークがあって、みんなが認識していたから。特に何もなくてもね。何かがなくなるとやっぱり混乱が起きるし、設備だっていろいろ必要。はたから見るとそんなに変わっちゃいないんだろうけど、当事者は1から10までだからね。わかんねえだろうな。ま、世の中当事者以外にはわからねえことだらけだがね。

　電話工事も完了し、部屋は散らかったままだが何とか稼動しだす。俺の状況がどうであろうが、仕事は動く。そして、改善しようとすればするほど、クレームや問い合わせは多くなる。わかっちゃいるけど、なんでこんなタイミングで。久しぶりに呼びつけられることばかり。まあ、呼びつけられるくらいでちょうどいいかも。人気者はつらいぜ。

　立て込んでる時ってのはろくでもないことが重なるもんで、電話の工事に来いっていうと、来るなり「この構造じゃ工事できませんね」って言われたり、3年ぶりくらいの電話が3本もかかってきたり、この先切ろうと思ってたクライアントから今後の予定を急いで教えてください、なんて嫌がらせのように連絡が入ってくる。

　なんでこんな日に限って、って感じ。まあ備えあれば憂いなし。備えなければ憂いあり。今までは備えていたからそんなにもめごとがなかったんだな。とぼけてれば問題はおこるもの。わかっちゃいるはずだったんだがな。その問題を誰が引き受けてくれるわけじゃなし。

　つまり電話番号を1本切った。その回線は東京本社に電話しろと言うアナウンスが流れている。東京に電話すると客は俺のケータイにかけろと言われるだけだ。客は二度手間。俺は「あんたの仕事なんか受けてるヒマありませんからそっちでちゃんとやってください」と説教付きで伝言を受けて2倍腹が立つ。まあそのねえちゃんも忙しいとこに電話が増えて迷惑なんだろうけどな。内勤なんだから電話応対くらいちゃんとしろ。

　コスト削減ってのはいろんな人が忙しくなり不愉快になる。それで儲かって別の投資ができればいいんだが、実際には赤字が減るだけ。デフレスパイラルってのはこういうことか。違うな。貧すれば鈍すってことだ。

　時間はつくるものって、当たり前のことを言われた。ちょっと腹が立ったが、実はその通り。睡眠時間を削る歳じゃないが、ちょっと前は30分ですら惜しかったはず。ゆっくり、なんて時間はなかったもんな。なまけてんのかな、俺。

　タイガース、残念でした。まあ、よくがんばったよ。どっちもホーム全勝だしね。逆なら可能性はあったかもしれないが、実力通りにがんばったと思う。

　随分寒くなってきた。朝晩は暖房を入れるようになった。今日冬物に衣替えしたいんだけどな。できるかな。

　どうでもいいが、テレビのニュース、被害者の顔ばっかり出すのはもうやめたほうがいいんじゃねえのかな。あんなにことさら被害者の顔をさらす必要があるのかよ。加害者の顔は社会的制裁って意味もあっていいと思うのだが、いや有罪確定するまではどうかなって議論もあるが、やられたほうの顔を覚えるまで出すことはないんじゃねえか。なんだ被害者には肖像権ってのはないのかな。俺何があっても俺の面をテレビに出されたくねえな。

　朝から宅急便で起こされる。大体ヨ○バシカメラ、10時頃届けますって電話を8時からしてくるんじゃねえよ。こちとらおねむのお休みの朝だっていうのによ。おまけに荷物がひとつ届いてない。クレームの電話入れたら、うちはきちんと出してるので、運送屋の責任だ。時間があるときに店にきやがれみたいなことを言うのでちょっとぶち切れた。ぶちきれたら送ってくれることになった。大体ヨ○バシって基本的に店員の態度でかいよな。まけないし。

　この日は部屋の大模様替え。もう朝から晩までやってもやってもだ。

　朝から買い物。デジカメ買ったり、プリンタファックス複合機買ったり、まあ俺の私物じゃないけどお買い物はやっぱり楽しい。

　今日は最後の大仕事、やっぱりちょっとおセンチな気持ちになる。仕事終了後、軽く打ち上げ。普段あまり話さない人が来ると、ついそのひとにいろいろ話しちゃうんだが、他部署のひとに自分の部の情報をあまり言うのはどうかな。俺は秘密主義って訳じゃないんだが、喋っていいひとといけないひとがいるだろう。みんながみんな好意的なひとじゃないんだから。とはいうものの、やっぱり情報交換は大事だね。こっちが本音を漏らさないと向こうも本音にならないし。

　仕事の準備が思いの他はかどらない。なめてたわけじゃないんだが思ったよりも時間がかかる。大体、俺決断力がないんだから、もっと時間をかけてやらなきゃいけなかった。まあ、時間はいくらあっても足りないので、最終的にはやっつけ仕事でよしとする。

19時半からアポイントで仕事で、オフィスに戻って23時までオフィスでまた準備。しょうがないのでシェーキーズでピザを買ってきて一息入れる。シェーキーズ、夜も意外と流行ってんだな。若い子ばっかりだけど、夜、シェーキーズに来るって概念がなかったので、なんか不思議な感じがした。土日もゆっくりできないし、しんどいな。

　いろいろあったから寝てやる。

　思いもかけないラッキーで前途が開けたり、つまらねえ電話でどす黒くなったり、うまいラーメン食って幸せになったり、先のことが不安で心配になったり。

　二重人格になってもいい、気持ちの切り替えができるほうが幸せ。客の言葉で不愉快になったが、どんなになめられたってお客様は神様だと思えるほうが正論だ。

　変な外人から電話。早く帰ってきたのに外人に手紙書いてて遅くなった。

　大事なデータのプロッピーディスクが壊れた。まいった。

　だから俺は忙しいんだってばよ。いや、ほんとは忙しくないが、締め切りギリギリの話ばっかり俺に持ってくんな。今日やれとか明日やれとか今やれとか、お前がやれとかあんたが頼まれたんでしょとか、何でもかんでも俺の責任にすんな。俺は責任者じゃないし、決済権はないんだってばよ。段取りは俺がしてやるから、決済は決裁権持ってる奴同士で決めやがれ。お前らがもたもたしてるから話が延びて締め切りギリギリになるんだろうがよ。で、間に合わなかったら現場の責任かコラ。あばれるぞ。

　そんな訳で連荘で飲み会。飲んでもあんまり酔わないうちに気持ち悪くなってきた。下戸の気持ちがわかる今日この頃。まあ、俺は酔うまで飲むけどさ。

　オフィスでかなり気がすむまで書類の整理をした。よく考えるとこの日は俺がこの会社に入社した日。この日はなんとも思ってなかったけどね。

　真面目に書類整理なんかしてると面白い書類が結構一杯出てくる。最初のころのなんでこんなものとっておいてあるんだってものや、懐かしくてしょうがないものや、ほぼはじめてみる書類や、こいつらのおかげで俺がどれだけ苦労したかってものや、次から次へ。仕事で言えば書類は歴史なり。

　考えてしまうと書類をひっくり返してるときが一番面白いのであって、懐かしさもあるのだが、これ、いい資料だなーとか、とっときたいなーと思っても1年使わないものって絶対使わない。そして俺は知っている。必要だと思っても過去のもので必要なものは100分の1くらい。いつかいる資料は時代とともに情報価値がなくなり、いざ必要になったときはすでに過去の情報で新しく入手する必要があるのだ。昨年対比の数字はいるけど、一昨年の今頃なんの会議してたかなんてどうでもいい話。去年の今日、どこへ行ったかなんて思い出話以外では必要ない。といいつつ俺はくだらないものをとっておく男なんだがな。

　昔、こんなに一生懸命書類整理をしたことがある。それはその会社を辞めるときで、今日もうっかり俺、会社辞めるのかなーなんてわけのわからないことを考えてしまった。辞めるわけじゃないのに。そのときも思ったんだよな。取っておきたい書類や物はたくさんあるけど、本当に必要なものってほんのちょっとなんだって。私生活でもほんとはそうなんだろうけどな。なくても困らない人と、使わないのにないと不安な人。この差はどうしようもないな。

　知り合いの親父と飲み。まあ、自慢話聞いておごってもらったって感じ。金持ちの話はわかんねえ。

　食いもんの恨みってのはよく言うが結構恐ろしくて、今日俺はそれを実感した。　

　俺んちは田舎なのでケンタッキーフライドチキンがなくて、近所に出張販売に来るのである。で、俺はケンタッキーが好きなので来ると買うのであるが、今日は妙に混んでいた。で、嫌な予感はしてたのだが、俺の前の二人が結構買っていたのだ。で、俺が「ふたつください」と言ったら、「すいません、もうワンピースしかないんです」と言われてしまった。つまり売切れである。

　ふたつあれば俺は別に不満もなく満足したのであるが、ひとつしかないとそれはもうゲロゲロである。たったひとつのことなのに。

　俺の前のねえちゃんが一人のくせに４つも買いやがってとか、その前のばばあが７つも買いやがってとか、そんなことは彼女たちの責任でもなんでもないし、ケンタッキーにも在庫の限界があるのでまあ俺のめぐり合わせが悪かっただけなのだが、でも、なんで俺の番で売り切れるんだよーってのは非常に不満である。

　そんなわけで俺は今日たったひとつだけ買ってきたケンタッキーを食わなかった。冷凍しておいて、明日解凍してまずくしてから食ってやる。意味ないけどな。

　なんかな、休みなのに忙しかった。打ち合わせは長引くし、体調は悪いみたいだし。革ジャケットと革パンはいてったのに雨降るし。

　忙しくなりそうってのは、わくわくするような、不安になる一歩手前のような、不思議な感じ。かたづけられることが多ければ来いっていう感じになるし、難題が多ければやだなって感じになる。状況なのか、本人の力量の問題なのか、でも未来はいつだって未知なもの。どっちにでるかはいつだってわかんない。

　有休とってんのに朝からケータイに４発も電話。午前中は結局仕事してたようなもんだ。ま、電話無視してもやもやしてるよりはちょっと嫌でもカタ付けといたほうがましだろう。

　むう、誰かがやるだろうと思ってほっといたら、やっぱり誰もやらずにほっとかれていた。忙しくなりそうだ。そんな訳で帰ってきたら久しぶりに筑紫哲也の時間。困ったな。

　小山卓治のライブだった。小山のことは詳しくはいつか書くであろうライブレポートで記すとして、まあ、普通の日かな。いや、悲しいことがあったんだ。泣くわけじゃないけどね、哀しいって方があってるか。

　運気とか、潮流とか、ものの流れとか、虫の知らせとか、そういう目に見えない動きってやっぱりあるんだなと思う。今日メイクアップアーティストさんとの契約を切った。すると別のフリーのメイクアップアーティストさんから「仕事ないですか」と連絡があった。そうこうしていると、そのひとを紹介してくれたメイクアップスクールの先生と偶然街中で会ってしまった。なんだか一日でいっぺんに同じグループのひととかかわってしまった。別に意図したわけではないのに。

　なんか不思議だった。こんなこともあるんだな。

　あっというまに秋冬シーズンがやってきた。今年も女子の間ではブーツらしい。もうそこらじゅうブーツだらけ。おまけにミニスカートとの組み合わせが多いのがうれしい。ミニスカにブーツ、この組み合わせは基本だが、これはミニスカフェチのブーツ好きとしてはまことにうれしい限りである。おまけにノースリーブのセーターだった日には二の腕フェチとしても完璧である。

　しかし疑問に思うのは去年もブーツが多かったのだが、今履いてるブーツは去年の名残で流行ってるのか、今年もまたブーム再燃なのかということである。確かにブーツは去年と同様あちこちで売っているが、世間の婦女子はそんなにすぐにブーツを買うものなのだろうか。俺としては去年流行で買ったブーツとミニスカートをとりあえず様子見で着ている奴のほうが多いんじゃないかなと思っているのだが、その辺はどうだろう。俺はそんなにシーズン当初から新しいアイテムを買うタイプじゃないので、その辺は疑問に思っているのだ。いや、絶対去年の名残だな。

　ハッピーマンデー法ってのはこうなるとありがたいもので、おかげさまで３連休になるとお出かけがしやすいし、やっぱりゆっくりできる。しかし問題は３連休で出掛ける奴が多くなることで、今日あたり特急は満席どころか通路まで満員。名古屋駅も大阪駅もお盆並みにごったがえしてる。観光シーズンとはいえ混んでるなー。いつもはそんなに混んでる電車じゃないんだけど、今日はゲロ込み。まいったまいった。

　ゴルフである。今年のゴルフはどういうわけか、前日に雨が降る。で、当日の朝まで雨なんだが、いくと何とかもつという変な天気。ピーカンの日にゴルフをした記憶がほとんどない。毎回毎回雨の心配をして、その日はなんとか傘を差さずに持つという天気が続く。行いがいいんだか悪いんだかよくわかんない。

　この日も朝までどしゃ降りで、ゴルフを始めたらなんとか雨は止んだのだが、ランチのときにまたどしゃ降り。で、われわれが午後のコースに出るとまた雨はやむという不思議なお天気。雨がやんでくれるのはラッキーなんだが、どうせだったら晴れてくれればいいのに。

　雨を止める男と、晴れさせる男。いや、晴れ男のがいいんだけど、そこまで俺はラッキーボーイじゃないのかな。

　明日はゴルフなのでゴルフの練習。飛ばないなー。おっさんでも飛ばす奴は飛ばすのに、なんで俺、飛ばないんだろう。まあガタイがそんなにいいわけじゃないのでもともと飛ぶほうじゃないんだが、年寄りに負けるのはなんかくやしい。

　10月10日は体育の日って決まってる。そりゃもう昔からな。なのに何で休みじゃないんだよ。運動会ぐらいやりやがれってんだ。行かないけどさ。

　仕事の電話をしなくちゃいけなくて、二日くらい電話で追い掛け回してるクライアントとやっと電話が繋がる。すると向こうはなんだか逆切れ状態。俺も好きで電話をしてるわけじゃないし、向こうも出張中で忙しいのはよくわかる。しかしそれでも失礼すぎないか。あまりに不愉快になったので、こちらも逆切れ気味になり、遠慮なく「そんなことはできません」というこちらのリクエストを伝えることができた。

　いくらクライアントと客とはいえ、初対面でも一見の客でもないんだから対応方法は考えたほうがいいんじゃねえか。俺は今、無茶なことを言わざるを得ない立場だが、お前に何かしてくれって言ってるわけじゃない。うちの方針を伝えて、できないことはできないって言ってるだけで、何か頼んでるわけじゃない。で、お前らは大したクライアントじゃねえ。確かに強気にならないとやっていけないポジションであることはわからんでもないが、何でもお前の言うことを聞いてくれる取引先ばっかりだと思うなよ。俺には大した権限はないが、俺だけで出来るサービスも期待できなくなっちゃうよ。つまんないとこでね。君がそういう態度なら、俺もオフィシャルの立場になってご機嫌取るのをやめるだけだ。そして時に現場主義が大事になることもある。現場である限りはね。

　実るほど、頭をたれる稲穂かな。君にこの言葉を伝えよう。俺にもな。

　パターを買った。今大阪の一部限定で話題のなんばパークスで。基本中の基本のピンアンサー。だって欲しかったし安かったし。

　どうでもいいがなんばパークス、結構はやっちゃいるが、長続きするのか。

　どうでもいいが、DVDメディアは高い。今日も20枚買ったのだが、10000円じゃきかない。おまけにDVDにダビングしてるわりにビデオは片付かないし、雑誌見ると嫌がらせのようにこの秋新発売の新機種の特集ばっかりやってるし。いや、新機種まで我慢できなかったのであきらめはついているのだが、やっぱり新型が出ると面白くない。おまけに新機種のくせにそんなに高くないし。もうちょっと我慢すればよかったかなー。でもな、買いたいときが買える時だしな。

　真面目に仕事をしたような、どうでもいい仕事でお茶を濁したような複雑な気分。まあ、そんな日もあるか。

　久しぶりに花を買った。花を買うって、俺にとっては特別なことなので、ちょっとだけわくわくする。2000円くらいでと頼んでミニブーケを作ってもらっていると、となりではかすみ草とバラのミックスのこんなでかい花束を作っている。とても綺麗で俺好みだったので、あれの真似をして小さくしてもらおうと思い、「あれ、いくらくらいするんですか」と聞くと、「あれで15000円くらいですね」というので即座にあきらめた。が、かすみ草は入れて欲しかったので他の花を抜いてかすみ草を入れてもらうことにした。追加のカスミソウは1000円もした。

　なぜ花を買ったかというとアメリカへ行く知人の壮行会なのである。そいつは今一人で商売をやってるのだが、店をたたんでアメリカに行くという。英語もたいしてできないくせに。まあ、こぢんまりやってるのかと思ってたのだが、けっこういい商売をしてたらしく、俺でも聞いたことのある大仕事に噛んでたりするらしい。よく聞けばアメリカ行きも仕事半分、勉強半分と行ったとこらしい。いいなー、本人の力量なのかなやっぱり。棚ボタでいい話って、そんなにないしね。やっぱいっしょうけんめいやってるからいい話も舞い込んでくるのかもしれないな。手抜きでやってる奴にはろくな話は来ないな。大体何かに必死になってるときって、貪欲だしアンテナの張り方が違うもんな。うーん、せめてプライベートだけでもアンテナ張っとかなきゃダメだな。

　ひとっていろいろ。困るのは直接じゃなくて間接的に自分の悪口を聞いたとき。その人は良かれと思って俺に教えてくれてるんだろうけど、そのひとに何か言ってもものごとが動くわけじゃないし、間接的に聞いたので俺に悪口言ってる本人に詰め寄るわけにもいかないし。うーん、難しい。自分の評判は聞きたいし、どんな情報でもあるほうがいいってのが俺の持論なんだけど、知らぬが仏ってこともあるし、単なる非難だけだったら別に聞きたくもないしな。まあ、ひとに非難されないように行きましょうってことかな。でもな、なにしても文句言いっているしな。とりあえずほっとくか。俺に被害がないうちは。

　寒くなってきた。さっそく長袖を着て、さむいので今日は靴下もはく。

　なんとはなしの一日。何にも追われることもなく、好きなことをして暮らす。毎日こうだといいんだけどな。洗濯、買出し、お掃除、俺、主夫向きなんかな。いや、毎日やるのはいやだろうな。それだけだったらいいけどな。うちにいてうちのことを考えてるのは楽しい。でもそれは、何かの理由があるからだろう。うちにいて、うちのことだけ考えて生きていくのは大変かも。

　昔のビデオのダビングなんかしてると、なんか懐かしくてしょうがない。レベッカ、プリンセスプリンセス、佐野元春、ＲＣサクセション、中森明菜、吉田拓郎、ボウイ、ブルース・スプリングスティーン。そんなもので俺は出来てたんだな。なかなか面白い。時間かかってしょうがないけどな。

　ちょうど1年ぶりに歯医者へ行った。別に歯が痛いわけじゃないのだが、歯石をとってもらうことにしたのだ。ま、早い話がヤニとりだ。結構綺麗になるんだよね。歯医者の話では歯ぐきの調子は前よりよくなってるらしく、歯周病の心配はないらしい。でもちょっと虫歯が出てるらしいので通わなきゃいけないかも。やだなー、土曜日に歯医者通うのは。まあしょうがないか。

　部屋の片づけをしようと思ったのだが、たいがいのものは捨ててしまったので、もう捨てようがない。でも部屋は片付けなきゃいけない。もっとすっきりした部屋にしたいのだが、俺はものを捨てないタイプなのでなかなかそうもいかん。しょうがないので玄関のゲタ箱を片付けた。数えたら小さい玄関に21足も靴が出ている。そりゃちらかってるわ。すっきりしてちょっと満足。

　ついでに長袖も出した。半袖のアロハやポロシャツをしまって長袖Ｔシャツの出番。スーツやコートの重衣料はもう少し先だな。まあ11月にはどっちにしても出さなきゃいけないんだろうけど、今日は第一弾。

　衣替えなんぞしてたら冬物の服が気になる上に、夜、踊る大走査線を見たら織田裕二の着ているＭ-51が気になってしまい、調べていたら革ジャンのサイトに飛んでしまった。夜更かししまくりで革ジャンを見る。ああ新しい革ジャンがほしいかも。すげえ奴。

　昔おっさんに聞いた言葉で「柄のとれた肥びしゃく」という言葉がなんだかとても印象に残っている。そのおっさん、日本語がとても豊かというかおっさん言葉というかなんだか俺の知らないもののたとえをちょいちょいしていた。比喩表現がとても巧かったんだな。俺はこう見えても日本語が好きなので、わりと言葉については敏感だと思っていたのだが、そのおっさんの古い日本語にはシャッポを脱いだ記憶がある。何だよシャッポって。

　ちなみに柄のとれた肥びしゃくは「手がつけられない」って意味なのだ。聞けばなるほどなと思うが、今の若い子にゃわかんねえだろ。と思いつつそんな言葉は他にないのかなと探してみる今日この頃。これは「焦眉の急」とか「不惑の40」とかなんか小難しい言葉を使いたい願望とはちょっとちがうんだな。小ネタみたいなもんだな。豊かな比喩表現は会話を楽しくすると思う。

　わりと普通に仕事をする。今まで避けまくってきたいやなことにもちょっとづつ手をつけられるようになってきた。がんばれ俺。

　言い訳なんだけどさ、ひとやすみとか、お休みってのは必要なのよ。タフなときは嫌なことも出来るけど、臆病なときや疲れてるときは普通の事が出来ない。今まで出来てたこともね。

　つまりなー、どんなに酒飲みでも二日酔いのときに飲むのは結構つらいのよ。二日酔いの3連荘の飲み会はどんな奴だってつらいもの。だから、一回肝臓と身体を元に戻すことが大事なの。ヘロヘロだとどんなにがんばっても今までどおりのことすら出来なかったりするのよ。何日かかかっても一回タフな体にしちゃえば、また元通り出来るはず。二日酔いのときに酒は飲めないし、筋肉痛のときに腹筋は出来ない。

　ええ、言い訳です。それでもやれって人はいうだろう。でもね、俺の状態、ひとにはわかんないでしょ。俺にだってわかんないんだから。だから今、お休み中。もうちょっとで何とかなりそうなのよ。でもやりすぎると怠け癖がつきそうな気もする。

　まあ、悪いときは次から次へと悪いことが起こるもの。見上げたらどん底があったとボケをかましてるヒマもなく、どん底っていう場所はここよりずっと下さと余裕をかましてる状況でもない。これ以上まだくるのかっていう感じ。そうだな、強いて言うとパチンコやパチスロで取り返しがつかないくらいつっこんでる時に、まだこれ以上入るのかよーっていう感じか。今どん底なのにまだどん底めがけて突っ走ってるような、でもやめられないみたいな、そんな感じ。どん底にいるのにどこがどん底だかもうわからないみたいな。

　客観的に見れば、不条理であるだけでどん底ではないと思える自分もいる。ただ、当事者は客観視できない。

　リストラをする、っていう体験を初めてした。俺が決定したわけじゃないのだが、伝えるのは俺。言われた方は地獄だと思うが、言う方は自責の念にはかられるけど、さほど地獄でもないな。声が震えて申し訳ないことをしたと思う程度だ。この間接伝達が世の中をとてつもなく情のないものにしている。責任者同士で地獄で血まみれになるくらいやるのが本当だろうな。鬼になるか、泣くかみたいなとこで。そして、最終的に究極の結論を出すとすれば問いかけはひとつ。

　「そいつが辞めんの、お前が辞めんの」だ。ビジネスは、いや商売は情だけじゃなんともならない。泣いて頼んだってどうにもならないことはいくらでもあったじゃないか。今だってそうだ、俺が泣いて頼んだって、ダメなものはダメ。相手が泣いたって、ダメなものはダメっていうのが今の俺の仕事。逆に言うと、泣いて脅してすかしておだてて商売が進むんなら、そいつがすごいんだ。

　商売上の泣きや脅しはともかく、一緒にやってきた子をな。間接的だとはいえ。

　俺は経営者じゃないし、経営者は情に流されちゃやっていけない。わかっちゃいるつもりだが、鬼にはなれない。だから俺は中途半端なんだろう。なめられたっていい、なめんなよって世界中に喧嘩を売っていく気力は今俺にはない。

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