日々のつまらない出来事を、つらつら書き綴っています。
毎日毎日面白い出来事がある訳ではありませんが、ちょっと気になった事を書いてます。

これが噂のウィングチップブーツ。

ひさびさに満足。

     
12/31 mon.

 昨日死ぬほど汗をかいたので、少し良くなった。なんとか動けそうである。結局大掃除もそこそこに田舎へ帰る事にした。何があっても年末年始にこんなとこで寝てるわけにはいかん。どうせうちへ帰ればお正月で酒飲んで寝てればいいんだし。

 新幹線はいつものように空いていて、その先の特急は当日にもかかわらず指定席が取れた。お昼ごはんに名古屋駅できしめんを食おうと思ったのだが、乗り継ぎ時間がなく、唐揚弁当を買った。

 駅まで父に車で迎えにきてもらい、帰りしなお墓参りによっていく。レザーソールのブーツで帰ってきたので、雪道を歩くのがちょっと気になった。やっぱ雪も革には良くないよな、などと思うがまあしょうがない。

 そんなわけでおとしとりをして大晦日終了。今年の紅白はみどころがなくてつまんなかった。パソコンをネットに繋ごうと思ったら、例のごとくパソコンがモデムを認識しない。お盆に帰って来たときもそうだった。普段モデムを使わないとどっかへ行っちゃうのかな。そんなばかな。前回はこれでサポートに電話をかけたら3,000円も取られたので、今回は自分で何とかする。2時間ほどいじっていたら直った。ざまあみろ。

 夜中、通りの方から大声がするので随分非常識な奴がいるもんだなと思っていたら、お宮参りに行く人たちだった。そういや今日はおおみそか。

12/30 sun.

 頓服を飲まないとまだ熱が下がらないので、今日も帰省は見送ることにする。調子が悪いのでネットをしてても面白くないし、書きこみとかも出来ない。もちろん日記を書く元気もなかった。

 しかし年賀状くらいは書かねばならん。今日書いても遅いのだが、年賀状は買ってしまってあるので書かないともったいないし。いざ書き始めたら枚数が足りなくなって、近所のコンビニまで買い足しに行く。今年年賀状余ってるだろうな。こんな時期なのにインクジェットの普通の奴が売っていた。そんなに力作でもないのだが思ったより時間がかかってしまった。

 キッチンでやってたら寒くなってしまって、風邪が悪化しそうである。今日は覚悟を決めて、真面目に寝ることにした。あったかくして、汗を死ぬほどかいて、何度も何度も着替える。ついでに氷で頭も冷やす。汗が出てくるってのは考えようによっちゃ直りかけってことだ。昨日まではどんなにあったかくしても寒くて震えて汗がでるどころの騒ぎじゃなかったんだから。

 せっかくの長丁場のお正月休みを風邪で二日も無駄にしてしまった。明日は帰ろう。

12/29 sat.

 さて今日から正月休みである。しかしまだ風邪でヘロヘロである。あまりにも熱が下がらないので医者に熱さましの頓服をもらいに行くことにする。しかし風邪薬は診察しないと出せないと言うのでしぶしぶ診察もしてもらう。「インフルエンザかもしれませんね」だから俺がインフルエンザだっていってるだろ。薬をもらってちょっと買い出し。お正月用のお供えなんか買う。

 薬を飲むと熱は下がるし、風邪と違って熱さえ下がれば体調は悪くないので、ちょっとお掃除や洗濯をする。買ってあったアンチウィルスソフトもインストールする。前にダウンロードした体験版がもう期限切れになってしまうのだ。このウィルス騒ぎの中、もはやウィルス対応ソフトなしではいられないし、まだたまにウィルスメール来るしね。買ったのはもちろん体験版でお世話になったシマンテックのノートンインターネットセキュリティである。これで一安心。

12/28 fri.

 こんなにうんうんうなるほど熱があるのに仕事へいかねばならん。俺はほんとに仕事熱心じゃないのだが、アポもあるし、うちは小人数でやっているので誰かに代わってもらうってことが出来ない。おまけに時期が時期なので延期するっていうことも出来ない。頓服を飲んだら熱は少し下がるので、なんとか立ちあがって出かける。インフルエンザのいいところは普通の風邪と違って、高熱は出るものの熱さえ下がればなんとかなるのである。もちろん風邪みたいに咳も出るし、頭痛もあるし、しんどいことはしんどいが、飯も食えるし煙草も吸えるのである。薬が切れたときはまたヘロヘロになっちゃうけどね。

 朝イチのアポをやっつけてオフィスへ戻る。みんなは少し大掃除などをしているが、俺はまだ終わらない自分の仕事をさせてもらう。「なんで最終日にそんな仕事入れるんですか」などと言われるが今週一杯一杯だったのでしょうがない。おまけに昨日の今日で訳わかんない仕事依頼されるし。これがまたもめてたクライアントからきた依頼なので断れない。結局大掃除もオフィシャルの年賀状も書けなかった。この日、好きだったクライアントの担当さんが辞めちゃうということで、わざわざ俺に電話をくれた。うれしかった。仕事へ行きしなの場所にあるクライアントだったのでその後挨拶に立ち寄ってみたのだがもう帰った後だった。残念。

 年末最終日、みんな帰った後最終の仕事に出かける。ばかばかしいが自分で組んだスケジュールなのでしょうがない。夜19時現場集合。3社ほど業者さんに集まってもらってるのだが、初めて組む業者がこない。連絡をとるがどうにもはっきりしない返事。どうやら勝手に時間を勘違いして21時にしかこないつもりらしい。やっと来たものの、俺に挨拶があるわけでもないし、遅れてすいませんでもない。なんか偉そうな業者。誰が金払うのか解ってんのかてめえ。

 電話でしか喋ったことがなかったのだが、なんか偉そうな感じの上、値段が高いのでどうも気に入らなかったのだが、やっぱ電話での印象ってあたるもんだな。それでもクライアントの指定業者なので仕方ない。でももう使わない。結局仕事終わりは22時半。やっとこれで今年も終わり。

 寒い中立っていたので、結局この日も体調は良くならず、夜中うんうんうなりながら死にそうになって寝る。

12/27 thu.

 熱を計ったら37度5分もある。俺は平熱が比較的低いので、熱に弱いのである。かといってアポイントがあるので休むわけにもいかない。頓服を飲んで、パッチをはいて、長袖のシャツを着て完全装備で出かける。

 仕事をしながら見る見るうちに熱が上がっているのがわかる。悪寒はするし、腰や節々がどんどん痛くなる。俺がこんなに死にそうなのをおして仕事してるのに、言わなきゃ誰も気付いてくれないし、ほめてもくれない。今倒れても誰かが俺の仕事代わってくれる訳じゃないしな。そんな事を考えていたらもう嫌になってきちゃう。まあ俺の苦労なんか誰も知った事じゃないし、体調管理や、いかに楽に仕事をするかってのは自己管理だからな。

 仕事自体はまあ穏便にすんだ。どうも普通の風邪と違う感じなので医者へ行くことにする。急に高熱が出てくるあたり去年かかったインフルエンザにそっくりだ。医者に「インフルエンザじゃないでしょうか」と言ったら、「ウィルスは調べてみないとわかりません」と素っ気無く言われた。風邪薬飲んでんのに悪化してんだから普通の風邪じゃねえだろうがよ。

 夜中、寝ていたのだが寒くて痛くてうんうんうなる。よく苦しい時に「うーんうーん」ってうなってる場面があるが、まさにあの通り。あれ、ほんとにうなってる方が楽なのだ。黙って震えているよりは声を出してうーんうーんってうなってた方が少し楽。何故だろう。気道でも確保されるのかな。熱計ったら38度6分もあった。

12/26 wed.

 身体は正直って言うのかね。長丁場のケリがつき、懸念の件が解決し、もめてるクライアントと和解したところで熱が出た。夜、友人と飲んでいたのだが、見る見るうちに具合が悪くなる。寒いし死にそう。バーで飲んでてもN-3Bが脱げないくらい寒い。頭よりも身体がわかってんのかな。ヘロヘロだったのが表に出てきた感じ。

12/25 tue.

X'mas

 朝起きたら、キッチンにサンタさんからのクリスマスプレゼントがあった。なんと250Lはあろうかという冷蔵庫である。冷蔵室の開きのドアと、冷凍庫と野菜室の引出しのついたなかなか大きな冷蔵庫。色はシルバーでなかなかカッコいい。すごいでしょ。

 で、朝4時に起きる。昨日10時頃寝たので早起きだ。ちょっと早すぎたが、二度寝しちゃうと起きられないのでそのまま起きる。で、6時半にはうちを出る。今日は強行軍の日帰り出張。朝イチで津山まで。これが田舎で岡山から1時間に一本しか電車がないので、外すと1時間待たなきゃいけないのだ。新幹線の中でおにぎりを食べて、岡山駅でまたうどんを食う。朝から元気だな、俺。

 津山をやっつけて帰ろうと思ったら電車に乗る間際にクレームの電話。かといってこの電車を逃したら1時間待ちぼうけ。しょうがないので車両の連結部分のドアとドアの間で電話。すごい騒音なのだがしょうがない。向こうもうるさいようで、「何処から電話してるの?」と言われながらクレーム処理。苦労の甲斐あって事無きを得る。津山から倉敷へ移動する間、昼飯を食う暇もなかったのでローカル線の中で自動販売機で買ったハンバーガーを食う。倉敷にたどり着き、やっつけ仕事をしてさて終わりと思ったら、朝イチで確認したはずの仕事の処理が出来てないとのクレームがまたもや。「だって朝確認してOKって言ってたじゃん」などというわけにもいかず、20時過ぎにクレーム処理へ。用事があって電話した同僚に「なんか元気ないですね」と見透かされる。そりゃ朝6時半から働いて帰ろうと思った矢先にクレームの電話がきてお詫びにいく直前の電話はへこんでるっちゅーねん。

 まあクレームも穏便にすんで、少し和解を見たのでいっといて良かったなって感じだ。やはり人間、直接顔を見てのコミュニケイションは大切である。顔を見て怒鳴れる奴は少ないし、怒鳴られたとしても顔を見て怒鳴られることに意味があったりする。用事は電話やメールで済むのだが、「電話やメールじゃなんだから 直接顔見て伝えたいです」というのはこのIT時代、逆に意味を持って来たりするのである。ま、懸念の件が少し和解したという事で収穫はあった。何時間働きゃいいんだ、俺。

   

 確かに最近の子は地べたにやたらに座る。男はともかく、ひどいのになるとナマ足の、つまりストッキングもはいてないミニスカートの女子高生が、てめえそれパンツ地面についてんじゃねえかって感じでべったりと座ってる。それもどうかなと思うが、今日地下鉄の入口で煙草を吸っていたらいきなり綺麗なカッコしたおねえちゃんが4人ほど灰皿のまわりで正座をして煙草を吸い始めた。こぎれいなカッコと、ファッションビルの通用口から出てきたので、多分アパレル系の店員さんだと思う。歳の頃なら二十歳前後。いや、店や街中で立ってれば綺麗な今風のおねえちゃんなのよ。それが来るや否やいきなり地下鉄の灰皿の前で正座して、それも女座りなので正座に見えて膝から下は外へ逃げてお尻が地べたにつくという男には出来ない座り方で、しかも慣れた風で座りこんで煙草をふかしている。多分館内禁煙なので、仕事終わりに毎日やってるんだろうなって感じ。なんだかなー。人は見かけで判断しちゃいけないっていうか、せっかく可愛く作ってるのに、台無しだ。おまえら美学ってものがないのか。それほど疲れてるのか。昔、ヤンキー座りってのがあったが、カッコはいいもんじゃないけど、まだ清潔だな。地べたにケツついてないもん。今の子はヤンキー座りする体力もないんじゃないのかな。汚れるのやじゃないのかな。綺麗に見えてもたいした服着てねえのかな、若い娘は。若い奴らの考えはわからん。おっさんかな、俺。でも地べたに座ったら汚いじゃん。俺なんか鞄置くだけでもやなのに。

12/24 mon.

X'mas eve

 世間では今日がクリスマスイブなのだが、俺は昨日クリスマスをしてしまったので、なんかもうどうでもいい感じ。お買い物もあるし、年賀状も書きたいしでちょっと気忙しい。でもいろいろやってたら結局年賀状は書けなかった。いつ書くんだいつ。

12/23 sun.

Wedding Party

 世間はクリスマスムード一色である。しかし俺は今日はパーティーがあるのでなんとなくクリスマスである。友人の結婚披露宴なので久しぶりにおめかしをして出掛けることにする。アイテムとしては普段と同じなのだが、ちょっと工夫するだけで心意気は全然違うというもの。

 本当はブラックスーツにウィングカラーシャツ、買ったきりおろしていないカマーバンドとボウタイで行く予定だったのだが、あけてびっくり、ウィングカラーのシャツがクリーニングされていないのである。多分前回着た時に、「しばらく着ないからクリーニングに出してもヤニで汚れたりして、どうせ着る前にもういちどクリーニングに出さなきゃいけないだろう。じゃあうちで洗っておいて着る前にクリーニングに出せばいいや」と考えたことをおぼろげながら思い出した。自分でプレスをしようかと思ったが、ウィングカラーの上にバリバリのピンタック。ちょっと自分じゃ出来そうにない。しょうがないのでもうひとつフォーマル用にオーダーメイドしたレギュラーカラーのダブルカフスで行くことにする。

 シャツがあるのはいいのだが、今度はボウタイがうまく結べない。ちゃんと蝶ネクタイ型になっているので、きっちり合わせないと結べないのだが、何度やってもうまくいかん。しょうがないので結びやすい方のボウタイにする。こんどやっぱり出来あがってる蝶タイをひとつ買おかな。

 予定とはちょっと違ったが、まあそれなりのおめかし。オーダーメイドのダブカフのレギュラーカラー。お気に入りのボウタイ。2回目の出番のタテオシアンの白黒のカフス。パンツはグレイフランネルでブレザーはちょっと派手目の方のネイビー、これはいつもとかわんないんだけど、他が違うと全然違って見える。全然カッコに合わないけど、久しぶりにクロムのバングルもつけて、ちゃんとマフラーもして、革手袋もしてみる。なんかお出かけ気分万全である。靴もとっておきのレザーソールのストレートチップを出す。フォーマル用と決めているので普段は出番がないのだが、こいつが出てくると俺の中のフォーマル度が倍増する。コートはいつも着ているものだがそこはそれ、剣襟ダブルのセミチェスターフィールド。ちゃんと着れば充分お出かけ用である。人から見ればいつもと変わりがないかもしれないが、俺的には久しぶりのおめかしである。エゴイストをいつもよりちょっと多めに振ってお出かけ。

 おめかしをすると歩き方もちょっと背筋が伸びたりしていい気分。パーティーの場所もヒルトンホテル。クリスマスらしく、なんかゴージャスである。

 友人がヒルトンに部屋をとっていたのでちょっと寄らせてもらう。パーティーの前に、とってあるお部屋でお着替えなんぞというのは優雅さ倍増である。しかもダブルの大きい部屋。ヒルトンはNY以来だし、ホテルはちょいちょい泊まるがいわゆるシティホテルも久しぶり。22階の大阪中が見渡せる見晴らしのいい部屋でサーヴィスのただのヴィッテルなんか飲みながらボウタイの結び目を直すなんてのはちょっとゴージャスである。

 エレベーターで「クリスマスに結婚式ですか」と知らない人に聞かれる。「ええ」と答えたものの、なるほどクリスマスにヒルトンで結婚式とは考えれば考えるほど優雅である。結婚する本人達にとっても一大イベントであるが、参加する方にとっても結婚式は結構なイベント。やっぱり落ちついて優雅に出来る場所がいいな、などと予定すらない俺も訳のわからない感心をする。

 受付を頼まれていたので、1時間ほど早く会場入り。着飾ったおねえちゃんたちはみんな綺麗である。女の子はみんな綺麗におしゃれするために生まれてきたんだななどとふと思う。「女の子は綺麗にして、愛されて、わがままを言うためにうまれてきたのよ」なんて何かで読んだ台詞が頭をよぎる。冬のせいかふわふわの毛のついたドレスが目立つ。しかし冬だというのにノースリーブに薄手のスケスケのショールみたいなおねえちゃんもいる。やはりパーティーはこうあらねば。ちょっと厚手のオーバーを脱ぐと中は露出度の高いパーティドレス。これぞ女の心意気である。夏だったら初手から露出度が高いのでこうはいかない。冬のパーティーならではのドキドキ感である。

 フォーマルで着るものをいくつもっているかでお洒落さん度は決まる。普段は着れないドレスとか、パーティーの時しか使えないちっちゃいパーティーバッグとか、エナメルのピンヒールとかね。普段使わないがここイチの時のものに凝ってるってのは俺の中でかなりお洒落さん度が高いのだ。たとえばタキシードを持っている男と持ってない男では完全に格が違う。無論俺は持っていないが。でもカマーバンドを持っているのと、ボウタイをちゃんと結べるのはちょっとした自慢だ。

 多分ピアニストなので発表会とかあるんじゃないだろうか。なんかみんなドレス慣れしているというか、おしゃれしているのに気負った感じがない。なんか昔ピアノの発表会に姉がおめかししていたのを思い出す。女の子はいつまでもピアノの発表会のおめかしを引きずってるような気もするし、その頃からおしゃまさんなのかもしれない。しかし、そういうドレスを着る機会が今でもちょいちょいあるというのは素敵なことである。いや、これは俺の想像の域を出ていないがね。

 披露宴はクリスマスらしく大きなツリーがあったり、お仲人さんがいなかったり趣向を凝らしたもので、ミュージシャンらしく音楽三昧の楽しいもの。新郎新婦が自らセッションをするというミュージシャン同士ならではの趣向が面白い。

 興味深いのはミュージシャン、特にピアニストという生き方である。花嫁さんはピアニストでそれを生業としている。そして友人達もプロである。そして新郎側にもプロのピアニストがゴロゴロいる。それで飯を食っている食っていないにかかわらず、「ピアニスト」という概念がそこには存在する。これ、結構英語チックな概念かも。すると、問題はもはやピアノが弾けるというレベルではなくて、どの程度の腕かということである。ピアニストだらけの中で弾くピアノってのはかなりプレッシャーなんじゃないだろうか。ミュージシャンとしてのプロがいたり、先生としてのプロがいたり、玄人裸足のアマチュアがいたりする中で、腕を見せるってのはやなもんだろうな。 

 ふと英語のことを思い出す。喋れない人から見れば、ちょっと喋れる人は「英語の喋れる人」なのだが、「英語の喋れる人」の中では完全にレベルがあるのだ。全部聞ける人、聞けない人、ネイティヴ風の英語の人、独学で勉強した人、日本語に訳すのがうまい人、英語で表現するのがうまい人。出来ない人にはわからないし、思いつきもしないんだけど、出来る人の中には完全に「レベル」があって、出来る人の中じゃ結構探り合いなんだろうな。「あ、おれのほうが巧い」とか、「このジャンルじゃ負けたな」とか。

 巧すぎてよくわかんない人や、ほのぼのしたわかりやすいキーボードなどいろいろ。しかしどいつもこいつも素人がちょっと上手に弾けますよ、というレベルではない。後でも書くつもりだが、たまたまミュージシャンとして食っていないというだけで、素人とは完全に一線を画している。

 二次会がまたすごくて、完全にライブハウス状態。しかも新郎でづっぱり。知らなきゃただのおばちゃんやおっさんに見える人たちがそれはもう見事な演奏をするのだ。一芸に秀でたり、見た目じゃわかんない隠しダマを持ってるっていう意外性は楽しい。俺も何か隠しダマを持ちたいものだ。明らかにパンクス然とした兄ちゃんがロックギターを弾けるよりも、なんか会社にいそうな普通のおばちゃんがバリバリソプラノサックスを吹けるなんてのはカッコいい。ちなみにその演奏がどのレベルかというと、私の友人達は腐っても大学時代には日本で5本の指に入るというビッグバンド出身のミュージシャンたちなのだが、その子達がちょっと参加できないというレベルなのであった。

 余談だが、お嫁さんの赤のスリップドレスがカッコよかった。  

12/22 sat.

 「パキン」といって何かが壊れる音がした。しばらく何の音だかわからなかったのだが、灰皿が割れていた。お香を焚いたのがまずかったのかもしれない。見事に真っ二つ。思えば随分長いこと使っている。

 ふと随分普通の灰皿であることに気がつく。最近は比較的自分の趣味にあったものをそろえるようにしているのだが、この灰皿は特に気に入ってるわけでもなく、ウィスキーの景品でもらったものをそのまま使っているのであった。たぶん10年くらい使っているのではないだろうか。結構ダサいというか、何の変哲もない。気がつくと灰よけに灰皿がのっているトレイも結構古くて、どっかの100円ショップで買ったもの。ふーん、俺って結構変なものを長いこと使ってるななんてことに気がつく。

 先日行った友人のうちは、細部に至るまで趣味が良かったのでふとそんなことを思ったのだろう。そんなにこだわってた灰皿でもないが、なんか不吉な予感がする。しかしものが壊れるというのは何かのかわりになったり犠牲になることだと考えているので、(つまり例えばお皿が割れるというのは、自分の指を切るかわりにお皿が割れてくれたんだとか、灰皿が割れるのは火事になる前に気がつかせてくれたんだとか)まあよしとする。非常に都合の良い考え方だが、俺は気に入ってる。

 そんなわけで代わりの灰皿を探すが、どこにもない。ひとつふたつはもらいものの灰皿がどっかにあるはずなのだが、見当たらない。趣味の良い灰皿を買おうか、そのへんの缶でしばらくすませようか、思案中である。しかしここで間に合わせのものを買うとますます趣味の良いこだわりのおうちとは遠くなるし、缶ですませるとますますダサいうちになるので考えものである。大体趣味のいい灰皿ってよくわからんし、俺はヘビースモーカーなのでおしゃれなちっちゃい灰皿じゃ間に合わないのである。

12/21 fri.

 楽しかった。久しぶりに楽しかった。2次会で新規開拓をしたのだが、とてもいい店に当たった。今までいいと思ってた店も、はずれはないという意味でいい筈なのだが、もっといい店もあるのだ。久しぶりに幸せになれた。幸せになるには常にもっと幸せを求めていかなければいけないのかもしれない。たしかに新規開拓ははずれも多い。でも、外れても当たり前。いつもの幸せはそれでいいけど、もっと幸せな事もころがってることもある。そしてそれは探しに行かなきゃ向こうからはやってこない。幸せがあっても、もっと幸せを探しにいく事は大事かも。今より幸せになるためにはね。現状の幸せはそれはそれでいいのだが、世の中にはひょんなところにしあわせはあるのかも。冒険というほどではなくても、河岸を変えてみる事も必要だなと思った。現状に満足していたら、それ以上のことは向こうからは転がってこない。世の中は変化しているんだから、老舗よりも新興の方がいい場合もあるし、新興勢力は結構努力しているかも。

 はずれはやだけど、はずれる事がいやで現状に満足していたら、現状以上の幸せには巡り会えないってことを久しぶりに認識した。たまにはいつもと違う事もやってみよう。いつもと違う店にいったり、いつもと違うものを買ったり。ちょっとした変化も必要かもしれない。

12/20 thu.

 死ぬほど忙しい。やってもやっても終わらないし、結果が出ない限りどす黒い不安は続く。俺の処理は万全のつもりでもその先が読めなかったりする。

 忙しいといっても毎日うちに帰ってこれるので、まあ世間並みといったところなんだろうな。パニくるというよりも仕事が漬物石の下の漬物のようにどんどんどんどん積み重なって圧縮されているような感じ。次から次へと来る白菜をどんどん漬けていくみたいな。よく見たら塩を振り忘れてる白菜があって掘り起こして味見してみることもある。わけわかんねえ。

 今日は嵐の前の静けさ。やっつけ仕事でやっておかなきゃいけないことはしたつもりなので、直帰で久しぶりに早帰り。明日明後日で結果が出て、来週はその処理と、俺の仕事に不備があれば鬼のようなクレームが待っている。そして来年一杯ガタガタする事は目に見えている。

 今日はちょっと早く上がって明日の忘年会の河岸探しをした。三連休前の金曜日、梅田周辺は何処も一杯。ま、混んでるのは誰もが思いつく駅周辺だけ。場末はすいてたのでありがたい。明日は身内での忘年会。ちゃんと行けるといいのだが。 

12/19 wed.

 しばらく心配してた仕事の懸念の件が解決した。失った信用は戻りゃしねえが、少なくとも結論は出た。

 2ヶ所で同じヘマをした。同じミスでも応対は違う。一方は「これはもう信用問題です」と俺に啖呵を切ってくる。一方は俺の「よかったー。やっと解決して胸のつかえがとれました」という科白に対して、「よかったですねー。あたしもよかったです」という好意的な科白をもらった。

 後者の方がありがたいが、前者の言うことはもっともだ。しかし人間である限り好意的な方に肩入れをしてしまうだろう。しかしうるさがたの方にサービスをしてしまう事もあり得る。商売としてどちらも正しいのだが、どっちが得なのかはよくわからん。

 恐怖政治と談合。どちらがよりよい方向に進むのだろう。それは俺次第か。

12/18 tue.

 若い子と飲みに行って、説教モードになるならともかくあろうことか愚痴ってしまった。酒飲んで若い奴に説教する奴は最悪だと思うが、愚痴るのはもっとあかんのちゃうかな。弱みを見せたくないなんて虚勢を張ってるわけじゃないが、愚痴はまずいだろ、仕事の話で。ああ、話の流れとは言え、いかんいかん。

 しかしな、最近生きていくってなんだろうまで考えちゃう。趣味って言葉はあまり好きじゃないが、何のために生きてるんだかな、みたいなこと。楽しい事があるうちはいいのよ、なんでも。キャバクラにはまるとか、博打にはまるとか、株やってみよかなとか、英語習いたいなとか。いや、楽しい事や幸せを感じることははいくらでもあるのだが、これでいいのかなとかこのままなのかなとか、ふと考える。弱気モードなんだなようするに。

 はたから見たレベルの違いってのはままあるが、物事は言ったもん勝ちみたいなとこがあって、実際のレベルがどこかってのは実は自分しかわからないし、世間のレベルと自分の幸せは実は違う。

 たとえば毎日いきつけのクラブへ行って、なじみのおねえちゃんと酒を飲んでたとする。はたから見れば毎日飲む金があっておねえちゃんと酒飲んで楽しそうだ。俺が楽しいよといえば人はそう思うだろう。

 しかし俺は実はうちに帰って湯豆腐で一杯飲んで子供の顔を見ながら過ごすのが幸せだと思っているとする。するとクラブのおねえちゃんも焼肉も鮨も気の利いたバーのカウンターも気を紛らわすだけで、さほど幸せではないわけだ。

 かいかぶられたり、反省したり、自分の料簡を知るってのは難しい。

12/17 mon.

 クレーム処理でヘロヘロ。久しぶりにへこんだ、というかまたへこんだというか。ミスってる時ってのはまたミスが重なるもの。弱り目にたたり目って奴だ。俺のミスじゃない部分がほとんどなのだが、誰かのせいにしてみたって、いいわけめいた話になるだけだし、クライアントから見たら何があっても窓口の俺のせいだと思うだろう。無論解りやすくきちんと伝えて、その結果を確認しなかったのは俺のミスだ。

 日本語や常識が伝わらない奴ってのはゴロゴロいるもんだ。やはり一から十まで自分でやって自分で確認しなければならんと痛感する今日この頃。それじゃ組織の意味はないんだが、バカ相手の商売、福沢諭吉先生がおっしゃるように猿にでも解るように伝えなければ、物事は伝わらない。

12/16 sun.

 買ったものはしばらく使わないでとっておく俺にしてはめずらしく、さっそく買ったばかりの革ジャンをおろして近所のスーパーへ買い出しに。2年ぶりに買った新しい革ジャンはやっぱ楽しい。どんな感じに仕上がっていくか楽しみだ。

12/15 sat.

 朝5時まで飲んでりゃもちろん寝不足。でもホテルは10時に追い出される。そんなわけで一緒に泊まった同僚とコーヒーを飲みながら朝ごはん。普段あまり話をする機会がない人とゆっくり話しなんかできて、ちょっとおもしろかった。

 時間もあるので上野の中田商店へ。買うつもりもなかったのだが出物の革ジャンがあったので、ひとつ買ってしまった。詳しくはフライトジャケットコーナーに書きこんであります。

 久しぶりに関東のそばも食っておこうと思って上野をうろうろするが、意外と蕎麦屋がない。しょうがないので松○屋の地下で石切りそばというのを食ったのだが、たいしてうまくなかった。まあ安いからしょうがないか。

12/14 fri.

 東京にて会議とEND YEAR PARTY。なのに目が醒めたら遅刻の時間。とるものもとりあえずタクシーを呼ぶ。が時間は朝の6時半。「今空車がなくて、7時過ぎになります」とのこと。しょうがなく駅まで行くが、朝早いせいか客待ちのタクシーがいない。はずれたところに一台あるが運ちゃんは爆睡モード。ちょっとすると一台やってきたので、捕まえて新大阪へ。いつもの新幹線には間に合わなかったが、ぎりぎりののぞみがあったので事無きを得る。

 いつでも思うが東京でもう少し色んな人と話をして顔を売っとこうと思うのだが、みんな忙しそうなのとめんどくさいのと時間がないのが重なって、思うようにならん。

 パーティでも結構趣向が凝っていたので、あまりゆっくりと話す時間がなかった。2次会へ行ったのだが、まあお決まりのいつものメンバー。俺達的にはメインメンバーの二次会なんだが、後で聞くとオフィシャルの2次会もあったらしい。しかもホテルで。それは知らされてなかったし、みんな会社での飲み会はあんまり好きじゃないらしく、パーティが終わったらあっという間に出てきてしまったのだ。オフィシャルの2次会があったんなら、年に一回の事なんだからたまには普段喋れない人達とコミュニケイションをとっておけばよかった。ただでさえ会社には知らない人が増えてきているというのに。会社ってのはいろんな部門で動いているのだから、インフォーマルの飲み会はもちろん楽しいけど、フォーマルでの行事も参加しておかないとな。

 しかし2次会は3次会へとなだれ込み、結局朝の5時、店がはねるまで続いたのであった。

12/13 thu.

 たいしたことない一言でちょっとへこんだ。別に初めて言われたわけじゃないし、仕事をしてればよく言われる台詞。百戦錬磨の俺としては、そんな一言でへこむ必要もないのだが、へこんだ。無敵モードになりかけていたのだが、ピッキングと風邪でテンションが上がりきれてないようだ。酒飲んで強気モードになれば、「ぼけー、てめえの言う事なんざ真に受けて聞いてられるか」ってなもんなんだが、やばいなーと思ってたことがやばかったので、やっぱりやばかった。ヤバイって勘は当たってるので、早期発見ともいえるがちょっと遅かった。おしい。

 もともとヤバイなと思うと、まず動くよりも、対策を考えて考えて考えがまとまった頃には手遅れってタイプなので、気をつけねばなるまい。反省してるようじゃまだまだだ。自分のミスも相手や誰かのせいに出来るくらいきちんと動いて処理をしておかねばならん。なんか字で書くとやな奴っぽいが、自分はきちんとこれをやりましたということを証明できるような仕事をしなければならん。弱り目に祟り目。弱ってる時は悪循環になりがちだ。

 なんか愚痴モードだな俺。明日はせめて今日よりもマシな一日を。

12/12 wed.

 どんなに気をつけてたって、ひき始めだってわかっても結局風邪はやっぱりきますな。週末から調子悪かったけど、今日は風邪が来た。ひき始めに薬飲んだって、来るものは来る。熱が出たのでこれさえ引っ込めば終わると思うんだが、一応医者に行った。医者に「これから熱出るんでしょうか」って聞いたら、「養生次第ですね」だと。ばかやろう。土日から薬飲んで養生してんのに悪くなってんだこちとら。

 でも医者に頓服もらったので最悪のケースの時にも安心。でも治療費1770円は高いだろう。俺がいくら税金払ってると思ってやがんだこのやろう。毎日通うぞ。でも通っても俺はもうからねえな。

12/11 tue.

 友人の新築の家を見に行った。同じような歳で生きてても、できることや、センスって違うもんだなーと思った。

12/10 mon.

 書きたいことはいくらでもある。書きとめられない小ネタもいくつもある。時間がないから、うまく書けないから。書けない理由も書かない理由もいくらでもある。誰が読んでくれる読んでくれないにかかわらず、誰が読んでくれなくても自分の中だけでもほんとは書きとめておきたいことはいくらでもあるのにね。自分で言い訳をしながら忘れちゃって、書けなくなっちゃうこともたくさんある。どんな記録でもその瞬間書いた物の方が後でひねって書いたことより面白いことがあるのに。

 楽しいことを書き忘れた。もうそのイメージは戻ってこない。その時は書けなかったんだろう。ハイ過ぎて。でも書いとけばよかったね。

 くだらないことで日々は過ぎていく。でもそのくだらないことの中で俺は生きている。くだらないけど避けるわけにもいかない。毎日が真剣勝負って言う人もいるけど、このくだらないことは真剣勝負っていきるほどでもないけど、避けても通れない。俺は雑用も大事だと思うけど、雑用しか出来ない人は世間では大事じゃない。あらゆる雑用をできる人って、オールマイティですごいと思うけどな。ある意味俺はそこを目指してるし。言わば叩き上げの偉い人って、雑用をすべてこなして理解してる人だと思うけど、それと経営は別だしな。世の中まだまだむずかしい。

12/9 sun.

 いろいろあったので日記の更新もままならなかったが、今日はやっと落ちついた感じ。

 さてやっと酒が抜けたので爽やかな日曜かと思ったらそうもいかん。今度は風邪をひいてしまった。ちょっと頭が痛くて、鼻の奥が痛い。どうかんがえても風邪の初期症状である。昨日のヘロヘロ感はどうも風邪のせいもあったらしい。ちょっと悪寒もある。そんな訳で胃薬とバファリンを飲み、日記なぞを書いている。これから買い出しに行って、一日うちでじーっとしている予定である。この忙しい年末に風邪なんか悪化させてたまるもんか。

 今日うちのマンションで引越しがあった。前にエレベーターに閉じ込められた一家である。このうちは家族が多いので手狭になっただけだと思うが、もしかしたらピッキングのせいかななんてちょっと思う。俺も万が一ピッキングの現場に出合わせて泥棒に逆上されて何かあったらいやだし、年端も行かない子供がいたらおちおち子供を置いて出かけられやしない。子供が部屋の中に居る時にピッキング強盗でも入った日にゃ目もあてられない。今日もインターホンの空打ちがあったりして、何かと物騒な年の瀬である。

 そうこうしていると会社からケータイに電話。実は昨日もくだらないことで電話があった。休日出勤してる人は確かに大変なんだけど、自分が仕事モードだからって休日の俺に電話するのはやめてくれないかな。なんか最近変になれてきちゃって、そんな自分もちょっといや。おやすみモードで手元に資料もなく、事実上機能停止状態の俺にどうしろっていうのさ。別に緊急の用事でもなし、俺に決済権があるわけでもなし。なら出なきゃいいんだけど、月曜の朝まで謎を謎のままにしておくよりはまだマシってとこだ。

12/8 sat.

 昨日調子にのって飲みすぎたらしく、結構な二日酔い。訳わかんない感じで目が醒め、土曜日だったのでほっとする。起きると死にそうだったというか、起きられず、めずらしく昼過ぎまで寝る。よーく寝たので気持ち悪さはそんなにないが、ヘロヘロ感は抜けない。久しぶりに大勢で飲んだのと、あまり飯を食わなかったのと、二次会まで行ったのが原因だ。解っちゃいるけどやめられない。

 パッとしないのでとりあえず髪を切りに行く。しかし伸ばしている最中なのでちょっとくらい切ってもあまりいい感じにはならず、なんかおっさんくさい。刈り上げのとこは伸びるのが早いが、いざ伸ばそうと思うと髪ってやっぱり伸びないな。また挫折しそうだ。

 昼まで寝てて一日が短い上に調子が悪くて早寝をしたので、ほとんど寝たきりのような生活だった。

12/7 fri.

 イベントが終わったので、打ち上げ。地方から応援にきてくれた子もいるので、ちょっと早い時間から打ち上げを兼ねて晩ごはん。みんなが可愛がってる子なので話は尽きない。男の子は常に女の子には優しいよね。面白いのは歳の順にちょっとだけ教育というか、説教ばなしみたいな感じになっていくこと。悪い意味じゃないんだけどね。教えたいとか、自己顕示欲ってのはやっぱり誰にでもあるんだな。

 ごはん食べてもまだ早い時間だったので、久しぶりに二次会なんか行く。たまには大騒ぎもしてみないと、人生メリハリがつかないし、つまんない。

12/6 thu.

 ちょいとしたイベント。というか、日常業務じゃなくて展示会みたいな仕事。日常に戻される電話も少なく、束の間普段の仕事と違った環境に置かれる。普段と違う仕事なので妙な緊張もあるが、くだらないことで引っ張りまわされるより、少しのんびりした気分。責任者にされてしまったので責任はあるのだが、日常業務より気が楽。するとくだらないイベントよりは日常業務の方がシビアな仕事であることに気付く。イベントにはフロックやあいまいなことがつきものだが、日常業務はあいまいなことは許されず、予算もなく、追いつめられることが多い。

 そんなわけで、やる気はたいしてないのに「テンション上がってるね」って何人かに言われた。仕事嫌いなんだけど、日常業務じゃない仕事は気楽かも。

12/5 wed.

 それでも仕事にいかねばならん。東急ハンズで防犯グッズなんかを見てみるが、本格的な物は高いし、めんどくさそうなのでとりあえず今日はやめとく。でもどっちにしても何かはつけよう。鍵をもうひとつ付けるのが一番固いのだが、不動産屋に聞いたらそれはだめだという。何かあった時にマスターキーで入れないと困るというのだ。いややたらに入られても困るのだが、メンテナンスとかってたまにあるししょうがないか。どっちにしてもひとつだけじゃちょっと心配なのでなにかつけよっと。

12/4 tue.

ピッキング その後

 そんな訳でピッキングの翌日である。鍵を取り替えてもらわないと怖くて出かけられない。そんな訳でこの日は会社を休むことにした。色々事後処理もあるし。

 まずは不動産屋に電話を掛ける。警察からも電話があったらしく、結局うちのマンションで7軒ピッキングにやられてるらしい。すぐ鍵を替えて欲しい旨を伝えるが、これから大家さんと相談するという。

 その間に被害状況を再確認する。昨日散らかしっぱなしで寝た貴重品を調べ直す。大事なものなのに意外と何があったか憶えていない。よくよく思い出してみると、指輪がないことに気がついた。大学の時に買ったカレッジリングである。しかしまあそれは本物ではなく、そのへんで買ったものなのでたいして高いものではない。泥棒もさぞやくやしがっていることだろう。使っておらず、しまいっぱなしにしてあったクレジットカードを念の為止めることにした。ひとつは停止に、ひとつはどうせ使わないので解約することにした。使わないカードをしまっておくのはリスクだけだな。

 さらにおもしろいことにご丁寧に玄関脇に置いてあった韓国旅行した時の残りのウォン紙幣もやられていた。よく見てるなーあいつら。俺すらそんなとこにウォンがあることを忘れていたのに。いくらあったかは忘れたが、両替するほどではなかったので、まあたいした額じゃなかったんだろう。しかし小銭のコインは盗んでない。よく解らんなあいつら。ピッキング団は中国系が多いっていうが、やっぱ韓国紙幣はおなじみなんだろうか。

 他のカード屋や、銀行にも電話をするが、カードも通帳も印鑑もあるのでまあ大丈夫だろう。心配なのは印鑑証明だけだ。不動産売買をするときとかに使うらしいのだが、別に俺、不動産持ってないしな。大体印鑑手元にあるもんな。

 でもなんかやなので、市役所に行くことにする。しかしこのまま出かけるのは心配。でも出かけないわけにはいかないので照明をつけっぱなしにして、TVもつけっぱなしにしてボリュームを大きめにして出かけることにした。気休め程度だが、何もしないよりはマシだ。ちょっと心配だったのでドアの外から音を聞いたり、覗き穴から自分の部屋の中を覗いてたりしたら、後ろにおまわりさんが立っててびっくり。俺が泥棒だと思われたらどうしようかと思った。少し世間話をする。おまわりさんもここんとこはパトロールを強化してくれるらしい。

 印鑑証明は別に使われた後もないらしいので、とりあえず廃止しちゃうことにした。どうせ印鑑証明取るのには市役所まで来なきゃいけないんだから、あってもなくても同じことだし。ごみ袋を配布していたので、もらってきた。うちの市は市民にごみ袋を配っているのだが、平日なんか取りにこれないので今までもらったことがない。転入者用に配ってるといっていたが、何年ももらったことがないんだ、ひとつくらいくれたってバチは当たるまい。つーか、もっとくれてもバチは当たらん。帰りに電車に乗って150円もかかってしまったので、儲かったのか儲かってないのかよくわかんなくなってしまった。

 帰ってきてあちこち整理していたら、全然別のところから印鑑証明は出てきた。世の中そんなもんである。

 そうこうしていると夕方になって不動産屋がやってきた。大家さんとの話で全戸の鍵をいい奴に替えるらしいのだが、それには3週間くらいかかるという。それじゃその間怖いので、すぐ替えて欲しいっていったら俺んちの鍵はとりあえず替えてくれるということになったのだ。

 鍵を替えるって意外と簡単だ。こんなんじゃ開けるのも簡単だろうなーっていうほど短時間に交換は済んだ。オートロックの暗証番号も変えるといっていた。そう、何を隠そう俺んちは実は玄関はオートロック付きの高級マンションなのである。なぜオートロックにもかかわらず泥棒は侵入できたのか。それはまた別の機会に。

 鍵を替えてもらったので一安心。部屋を掃除して、泥棒に開けられた貴重品入れはゲンが悪いし、指紋採取の粉で汚れてしまったので捨てることにした。貴重品は分散しておいた方がいいな、やっぱり。

12/3 mon.

ピッキング

 ふと不安はよぎったのよ。昨夜なんかやな感じがしたので、朝バルサンをたいて出掛けた。なので玄関を出るときちょっとあせってた。「鍵閉めたよな」と思ったがまあ閉め忘れることはほとんどないのでそのまま出掛けた。

 うちへ帰ってくると、マンションの前におまわりバイクっぽいバイクが2台とまっている。なんかあったのかなと思いつつエレベーターで部屋へ。ドアの前に立つと、なんかやな感じがしたので鍵をさしこむ前にロックされているかどうか見てみる。開いている。あれー、やっぱり閉め忘れてたのかな、などと思いつつ部屋へ入る。靴の位置がなんか変。この日たまたまうちのマンションは断水があったのだ。だからもしかしたら温水タンクの点検でもしたのかな、なんてちょっと思った。

 部屋の感じが何か違う。少しちらかっている。いやちらかってるのはいつものことだが朝出たときよりちらかっている。泥棒?まさかな。開いてないはずの本棚の扉も開いている。サーフボードが倒れている。地震でもあったのかな。この辺ではまだ信じたくないようだ。部屋の奥まで行くと、朝置いたバルサンが転がっている。これはおかしい。不動産屋に俺のいない間に入室したかどうか確認してみようと電話をしてみる。出ない。キッチンに戻ってサーフボードを直してみると貴重品を入れている箱が転がっている。やられた。完全に空き巣だ。この時点でやっと泥棒だと確信し、自分で空き巣に入られたことを認識する。110番。初めて掛けた。しかしこれが意外と繋がらないのよ。8コールほど鳴らして出ないのでかけなおしてみる。今度は3コールほどで出た。「事件ですか事故ですか」って言われたと思う。「泥棒に入られたみたいなんですけど」。みたいって、完全に入られてるじゃねーか、俺。住所と名前を言うと、もよりの警察に連絡しますみたいなことを言われた。被害状況を確かめたかったので「少し片付けてもいいですか」と聞くと「なるべく動かさないでください」と言われたので、電話を切って何もせず、おとなしく待つことにした。マンションはオートロックですかとちゃんと聞かれた。冷静だぞ110番。

 この時点で通帳と印鑑はちゃんとあることを確認したと思う。だから後はたいした事はないはずだ。キャッシュカードはほとんど持ち歩いてるし。

 呆然とするというより、まだ信じたくないという気持ち。とりあえず何をするかというと煙草のみってのはとりあえず煙草を吸うんだな。部屋を見渡すが、部屋自体はそんなに荒らされてるわけではない。本棚や押入れの扉は開けられているが、パソコンもあるしテレビもあるし、その辺に掛けてある服も別にいじられてる様子はない。ハミルトンの腕時計もクロムのバングルもちゃんとある。後金目の物って何があるのか自分で考え出す。何分くらい経っただろう、所轄の制服のおまわりさんがやってきた。被害状況を調べるのに手袋をするように言われる。押入れから皮手袋を取り出し、ほおりだされた貴重品箱とその中身を調べることにする。

 この貴重品箱と言うのは俺の中では宝物箱と呼んでいて、大事なものがたくさん入っている。あまり使ってない通帳や印鑑、クレジットカード、いただきもののライターや、記念品など。これがやられているとかなりショック。というかこれが一番金目の物だ。よく見てみると通帳も印鑑もちゃんとある。やられたのは使わずに貯めておいたお年玉と、先日懸賞で当たったウィーン金貨くらい。

 そうこうしている間におまわりさんはこたつで煙草を吸いながら被害届を書き始める。だんだん落ちついてきて、ゆっくり見てみると金のありそうなところはちゃんと荒らされている。どこかは泥棒に読まれると困るので内緒だが、大体人間の考えるものの置き場所は決まっているようだ。よく聞く食器棚の引出しもちゃんと開けられた後がある。

 おまわりさんは被害届を書きながら俺にいろんな事を聞いてくる。被害状況はたいした事がないことが解り始めるが、後始末が面倒なことになりそうだ。

 そうこうしていると別のおまわりさんがやってくる。どうやら俺んちだけではなく、このマンションで5件くらいやられてるらしい。いわゆるピッキングという奴だ。じゃあ俺の鍵の閉め忘れじゃないじゃんか。ちょっと安心する。いや空き巣に入られて安心も何もないが、俺の不手際じゃなければ、自分を責めずにすむし。

 被害状況は、現金300万円(希望額)、金貨10オンス(希望オンス)、もったいなくて一回も使ってないいわくつきのライター、印鑑証明証、程度。

 おまわりさんはそんなに高圧的でもなく、まあ下手に出た感じで「取り込み中に色々聞いて悪いね」とか「ちゃんとパトロールしろって怒ってもいいよ」とか言っていた。ひと段落すると、おまわりさんが指紋を取り始める。専門用語でなんとかって言うらしいがよく聞こえなかった。指紋を取るのは白い粉じゃなくてなんか銀の粉みたいなものをよく見るあれでパフパフやるのだ。「普通手袋してるからまあ出ないよなー」などと言いつつ扉の回りや開けたらしいところをパフパフする。「指紋が出たら一発だけど、中国人だと指紋がないからなー」と言うので何故か聞いてみると、中国人だともともと警察に指紋がないので、現場で指紋が出てもダメというころらしい。最初中国人には指紋がないのかと思ったよ、そんな馬鹿な。

 ちょうどみんな帰宅時間が今頃なのか何なのか、あちこちで現場検証をやってるらしく、おまわりさんが何人か出たり入ったりする。大体終わったのだが、「捜査」がこないといっている。多分「捜査」ってのが鑑識か刑事課かの偉い方なんだろうな。なんかその「捜査」が来るとまた一からおんなじことを説明しなきゃいけないらしいし、大事なものの指紋検出はその捜査がやるようだ。もう俺は今日いつビールにありつけるのか心配になってきた。

 そうこうしてると噂の「捜査」はやってきた。偽物のMA-1を来た捜査はおまわりさんよりもかなり偉そうだ。やっぱり警察って階級社会なんだなと訳の解らないところで感心する。部屋に入ると「結構荒らしてるな」というとおまわりさんが「いえ、これは被害確認の為に被害者がちらかしたのです」。捜査は少しがっかりしたような顔をしたように見えた。

 捜査は俺とはたいして話もせず、写真を何枚か取り、おまわりさんと話をして宝物箱とその辺のものの指紋を取り始める。この先長いのかなーと思ったら、被害届に確認して判を押し、捜査がそれを自分の書類に書き写して大体終わった。それでもやはり2時間近くはかかった。

 落ちつかない俺は被害状況の再確認もそこそこに一杯飲み、友人に電話をしたのであった。

 この友人のなぐさめの台詞が気が利いてた。こいつはプー太郎の頃俺んちに一ヶ月近く居付いていたことがあるんだが、

「そんな小銭取られたくらいで結構じゃねーかよ。泥棒もそんな小銭しかなきゃ商売上がったりだって怒ってるわ。あたしがまた住みついたらそんな額じゃすまねーぞ。フレンチ食わせろとか、焼肉食わせろとか、金かかるぞー。泥棒なんかそんな小銭で文句も言わずに帰ってくれてありがたいじゃねーかよ。つーかそんな現金あったんならあたしになんか食わせろ」とのこと。

「ほんとだー。泥棒はイタ飯食わせろとかカルビ弁当買って来いとかいわないし、とんかつ食わせろとか食わせたら食わせたでカツが小さいとか脂身が少ないとかいわないもんな。なにより長いこと居付かないし。文句も言わずにそのくらいの金で帰ってもらった方がまだマシだな。」という結論に達したのであった。

そんな結論でいいのか。

12/2 sun.

 まあよくありがちだが、「ダイロン」という染色剤を買った。女の子が買えばなんか家庭的っぽい感じがするのかもしれないが、おっさんが買うとどうも怪訝な顔で見られてるような気がする。しかももうちょっと若くてデザイナーとかアパレル志向っぽい感じなら別だが、今日は髭もそってないし、ジャケットはダブルライダースの普通のおっさん。「手芸の店やまもと」にはあんまり合ってないと思う。まあ気のせいだろう。

 そんなわけでダイロンを買ってきてシャツを染める。何故かというとお気に入りのシャツがまだらに色落ちしてしまったからだ。かなり濃いダークブルーなのだが、黄色のシャツと一緒に洗ったら黄色のまだらになってしまった。不思議な事に黄色のシャツは無事。濃い色に染まるんならともかく、なぜ黄色が勝つんだろう。

 まあそんな事でダイロンで染めてみる。やってる最中ちょっと触ってみると手もブルーに染まるし、手をふいたタオルもブルーに染まる。むう、意外と染まるんだなと思いつつタオルもいっしょに染めてみることにする。

 数十分後、シャツ自体は綺麗に染まっていた。でもまだらの部分は目立たなくなった程度でそんなに染まっていなかった。多少目立たなくなったので、ああ効果はあるんだなという感じ。でも、一緒に染めた白いタオルは見事なブルーに染まっていた。世の中だいたいうまくいくことはあっても、期待してるとこだけはうまくいかないってことがよくあるな。

12/1 sat.

ウィルスがやってきた

 2日ほど前、うちにウィルスメールがやってきた。3発も。どうもメーリングリストがらみでやってきたらしい。ワームとかアリーザとかいう奴らしいが、ファイル名を見ただけじゃよくわかんないし、なにしろもう削除してしまった。知人のところでウィルス騒ぎがあったばかりなので、心理的に警戒状態にあってよかった。

 もちろんファイルを開けるほどまぬけじゃないが、ものによってはメールを見ただけでも感染するケースもあるらしいという情報もあるのでちょっと心配。もちろんメールとしても開けていないので大丈夫のはずだし、別にパソコンの調子も悪くないのでまあ大丈夫ではあろう。IE6にしてあったほうがまだ旧バージョンよりはましらしいので、この間バージョンアップしといてよかったと胸をなでおろす。

 しかし、そのウィルスメールのひとつがどうしても削除できないのだ。俺んちはもちろんだがメールを送るからには人様に迷惑をかけるわけにはいかん。万が一感染してたら洒落にならん。俺はノートンアンチウィルスの体験版をダウンロードする事にした。ダウンロードしたものの、俺は以前に一度体験版を試していたのでもう動かなかった。ふざけんな、と思うもののお験し版がそんなにちょいちょい使えたら商売になるまい。しょうがないのでシマンテックのサイトに行って、「ノートンインターネットセキュリティ」というのをダウンロードする事にした。40Mもあるので結構時間かかったが、結局それをダウンロードしたらアンチウィルスも使えたし、最近流行りのワームのウィルスチェックも出来た。ありがたいぞシマンテック。製品版絶対買います。

ちなみにシマンテックのホームページはこちら。 http://www.symantec.co.jp/

 今までウィルスはほとんど来た事がなかったのだが、世間の狭い俺んとこまで来るとこみると、今度の奴はかなり流行ってるかもしれません。みなさまもご注意ください。

 ちなみにダウンロードとウィルスチェックの長時間の間何をしていたかというと、もちろん買ったばかりのブーツにクリームとオイルを念入りに入れていたのであった。

    

 そんな訳で今日内親王が生まれたらしいのだが、皇室のしきたりってちょっと面白いな。日本人だってしらねえもんな。うっかり間違えたりしないのかな。そのためにそうとうの維持費払ってるんだろうな、宮内庁とかに。なんかもっと突っ込めば面白いんだろうけど、まわりの人の話しばっかだし、どこ回してもこればっかりでおまけに中途半端でつまんねえ。皇太后のあれの時は速報どまりだったんじゃねえか。これって、こんなに特番する事なのかな。CFも公共広告機構かなり多いし。

 外交官時代の「あなた誰ですか。名刺を出しなさいっ」なんてフィルムはもう一生見られないんだろうな。大変そうだからまあいいけど。


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