日々のつまらない出来事を、つらつら書き綴っています。
毎日毎日面白い出来事がある訳ではありませんが、ちょっと気になった事を書いてます。

これが新型デジカメ FinePix F601。

泣く子も黙る300万画素なのに仕事用としてのみ活躍中。

     

4/30 tue.

 もうどのくらい久しぶりだかわからないくらい久しぶりの定時上がり。連休の狭間、電話も少ないし、社内でも休んでる人が結構いる。電車もすいてるしね。こころなしかオフィスもちょっとのんびり。

 久しぶりに定時に上がるといろんなことが出来る。まず修理に出していた靴があがったというので、取りにいく。その靴屋さんで出物があったのでうっかりまた靴を買ってしまう。もう病気だな。俺はなにか靴に対して仇を打とうと思ってるとしか考えられない。そんなに靴ばっかりあってどうする。今俺の欲しいのは雨の日でも履ける丈夫なつくりの靴なのに、レザーソールなんかもういらん。でもいいの。カッコいい靴だから。

 思わぬ出費をした後、梅田でヨド○シカメラへ。頼まれていたプリンタのカートリッジを買う。ついでにいつか買おうと思っていた電卓も買う。ちょっとプラプラするが余計なものに興味を持たないうちに引き上げる。

 二軒も寄ってお買い物をしたのに、うちへ帰ってきたらまだスーパーの開いてる時間。すばらしいな。世の中こんな生活をしてる奴もいるんだろうな。晩ごはんのお買い物をして、帰宅。

 うちに帰って晩ごはんを食べてテレビを見てもまだ余裕。なので買ったばかりの靴にクリームを入れ、レザーソールなのでソールにはミンクオイルをいれ、少し眺める。楽しい。

 定時に帰れるって、こんなにも余裕があることなんだな。アフターファイブって昔よく聞いたが、そりゃなんでもできるぜ。毎日こうだといいのに。いや、やっぱ21時にはうちへ帰りたいねなんて同僚と話をした。でも寝るのはやっぱりいつもの時間。一日三時間増えると、生活って違うんだななんてちょっと思った。 

4/29 mon.

みどりの日

 月曜である。めざましテレビをやっているが、おやすみである。なかなか気分がいい。ざまあみろ。ざまあみろ気分になったあとは祝日気分を満喫するために、CATVでディスカバリーなんぞを見る。普通のテレビ番組じゃない方がなんとなく特別なおやすみ気分になる。

 ちょっと早目ではあるが、思い切って衣替えをする。長袖をしまうのはもうちょっと先だが、とりあえずコートと冬物のスーツをしまって、夏物のスーツをひっぱりだす。意外と時間がかかる。今年着なかったスーツを捨ててしまおうかと思ったが、まだそんなに傷んでるわけではないのでとりあえず今年はとっとく事にした。着ないものや、自分で買ったにもかかわらずセンスのよくないもの、明らかに安物だとわかるものは捨てちゃいたいのだが、なかなかそうもいかない。ちょっと傷んでいても気に入っていたり、ダサダサでも便利な普段着って捨てられないし。買ったときの記憶やなんか想い出とかまで出てきちゃうとボロボロでも捨てられなかったりするしね。困ったもんだ。でも前に比べると随分捨てられるようにはなったか。

 ついでに片付けものもする。部屋の隅にしばらく積んだままにしてあるダンボールの中身をひっくり返してかなりのものを捨てた。商売がらみでとっておいたものがほとんどなのだが、古くなって使えなくなってしまったものや、自分じゃ使わないものなので、まあしょうがない。もう売りものにゃならないけど、もしまともに売ってたら上代価格で50万はくだらないのにな。まあ俺の懐が痛むわけじゃないんだけど、世の中ってのはこんなムダが実はゴロゴロしてるんだろうな。どっかの革ジャン屋であまってる革ジャン俺にくれないかな。そんなわけねえか。

 

 結局なー。いいにいさんを持つのが幸せな事なのよ。「最年少の俺でさえ 今年で40恐ろしい」みたいな。年上に素敵なにいさんがいて、それを目標にして、そいつが現役である限りは歳とる事なんてなにも恐くないのよ。いやむしろ早く歳をとりたい感じ。例えばドラマーだったらチャーリーワッツ、「ばかやろう。チャーリーワッツなんかワンタムでロックンロールしてんだ」。例えば沢田研二。「まだ僕らには沢田研二がいるじゃありませんか」。例えば坂田利夫。ビートたけしかいとこい師匠と言いたいところだが、へんな匂いがつくので今日は坂田利夫。

 歳をとることは意外と面白い。若かった頃はおっさんなんてつまんねえだろうなと思ってたけど、意外といろんなことがある。自由時間は減るが、経済力と経験値によって、ガキの頃よりいろんなことが出来たり、わかったりする。もちろん、もう遅いなって思ったりする。でも魅力的な先達がいることによって、俺なんかまだまだ小僧だと思い知らされる。テクニカルな部分ではガキのほうが速かったり、上手かったりする。それはそれでいい。技術的にロートルを越えていけない若手に何の意味もない。しかしそれでもな。テクニックだけじゃなかったりするんだこれが。

 神様ってなんだろう。俺にとってギターの神様はチャーだ。クラプトンもリッチーも、ベックもイングウェイまるむし商店も意味はない。知識としては知ってるが、意味なんかない。神様は自分で決めるものなのかな。

 初めて買ったエレキギターは、ストラトだった。その頃俺はムスタングなんて知らないただの初心者。でも、アームがついていないギターはチャーになれないギターで、レスポールなんかには意味がなかった。だって、ウィウィウィーンてできないじゃん。俺のいつか買うギターはギブソンじゃなくて、ムスタング。正確に言うとチャーの使ってるのはムスタングじゃないかもしれないが、それはいいの。今そんなもんがうちに来ても可哀想なだけ。ギルドもオベイションも、いつか欲しいけど、今うちに来てもね。飾られるだけだし。

 それはさておき、必要なのは素敵なにいさん。現役のな。俺はロートルにはいつだって用がないと思っている。過去の栄光にしがみついているボンクラロートルを相手にしてる暇なんかない。だからこそ、魅力的なにいさんが魅力的なのだ。まあ、用のないおっさんの多いこと。キャリアだけで商売できるなんて夢のようだな。

4/28 sun.

グラサンがやってきた

 そんなわけでうちに新しいサングラスがやってきた。ここのところ無駄使いをしている。正確に言うと無駄遣いではなくて贅沢なのだが、欲しいものは欲しい。

 去年の夏から欲しかったのだが、去年はとうとう買いそびれてしまった。で、ずーっと欲しかったのだが、陽射しも強くなってきたし、今年あたり普通にサングラスかけてる子も多くなってきたので、思いきって買うことにした。

 今年はちょっとヤンキーテイストのイヤミな型が流行ってるので、それにしようと思ったのだが、似合いすぎるのでちょっとやめといた。もう一つの理由はそのかたちはレンズのカーブがきついので度入りにならないというからだ。

 選んだのはちょっとスクエアで吊り上がり気味の奴。今眼鏡としてかけている小さめのオーバルも気に入ってるのだが、イメージがおんなじじゃつまんない。ブルーのサングラスが欲しかったので、色はブルー系。で、バケーション用じゃなくて、普段がけというか、多少暗くなっても屋内でも眼鏡として使えるようにかなり淡いブルーにした。なかなかいい色だ。おしゃれさん風というよりも、ちょっとダサ目のいかつい風かもしれない。でも気に入ってる。

  

 今日は観葉植物の植え替え。二年位していなかったので久しぶり。あったかくなってきたので大物のベンジャミンくんもベランダへ追い出す。植え替えといっても鉢を変えるわけじゃなくて、三分の一ほど根っこを落として空気を通してやるだけ。二年もほっとくと植木鉢の中は伸びまくった根っこでガチガチ。なので空気を通してやった方がいいらしい。ここんとこやる気もないのに挿し木とか切り戻しとかしてるので鉢が増えてめんどくさい。かといって捨てちゃうわけにもいかないしな。もはや観葉植物というよりも畑仕事に近くなっている。全然おしゃれじゃない。 

4/27 sat.

 昨日もおなかが痛くてちょっと早めに寝たので、今朝は6時頃から起きる。3連休なのでまあゆっくり。いよいよゴールデンウィーク開始である。でも週明けはお仕事が待っているので俺のゴールデンウィークは来週から。今日は何をしようかな。とりあえず今週の日記を書いてみた。

  

 夢を見た。ドラムセットを買って、うちの田舎の蔵にセッティングをする夢。誰だかわからない隣りの部屋にいるうるさがたの経理のおばちゃんの目を盗んで俺はフットペダルの位置を直している。さて叩こうと思ったら途中なぜか温泉に行って、もめごとがあって「あー、夢でよかったー」というところで夢は終わる。目が醒めて、さーてタイコたたこかなと思ったら、ドラムセットがうちに来たことも夢だった。くやしかった。

 あまりにくやしかったんだろうか。3連休の余裕の成せる技だろうか。俺はドラムの叩けるスタジオを探した。前に行った事のあるスタジオをネットで探すが電話が繋がらない。もうひとつは電車じゃ行けない場所なので今は行けない。それでもぐるぐると探すと近所にあった。電話をしてみると、今日空いているという。予約をとって行くことにする。この際たたければなんでもいい。

 繰り返すが、俺はギタリストであった。このサイトにはたまに登場するエピフォンのレスポールが俺のうちにはある。しかし奴は俺に弾かれるより今はネットに登場する方回数の方が多い。大体ここ5年はケースから出されていない。

 で、俺は5年前からドラマーになった。たとえ小学生の鼓笛隊以下でもロールがたたけなくても、タイコ歴10時間でも俺は今、ドラマーである。何故かというと、俺のやる気があるからである。

 それはさておき、スタジオに行く準備をする。買ってからサラのまま寝ていた東原力哉モデルのスティックと使い古しのファンキー末吉モデルのスティックを引っぱりだす。何年も前に友人たちとやっていたバンドのテープも引っ張り出して聞きなおす。イメージトレーニングである。俺のドラムはリズムだけしかたたけない低レベルなのだが、それでも今聞くと、ほほう、がんばってんな、どうやってたたいてるんだろう、って感心する。

 久しぶりにドラムを叩けるかと思うとわくわくする。もう待ちきれない。諸般の事情により俺はドラムを買えなかったが、俺、きっとドラムが好きなんだろうな。

 そのスタジオへ行ってみると、わりとこじんまりした感じのマンション。スタジオというよりも音楽教室の為に作ったものらしい。音がかなり外に漏れるので、初心者の俺としてはかなり恥ずかしい。でも、叩き始めるととても楽しい。2時間予約したのだが、ヘビースモーカーの俺が煙草休憩を5分とっただけであとは叩きっぱなし。ただ単に同じリズムを叩いてるだけでもかなり楽しい。延長したかったのだが、もう足と腕がヘロヘロ。なにかを覚えた猿状態だ。動くんであればもっとやりたい。

 恥ずかしかったのは、最初の一時間、スナッピーをセットせずに叩いていたこと。オーナーのおばちゃんに「響き線使ってないんですね」と言われて始めて気がついた。どうもトントコトンって、太鼓見たいな音がすると思ったよ。カッコわるすぎ。ドラム教室への入門をすすめられてしまった。

 でも楽しかった。打楽器って、多分初歩的で最古の楽器。だからこそわくわくすんのかな。俺の右腕と右足は多分明日使いものにならないと思う。でもそんなことはどうでもいいの。ちゃんと叩けるようになれば、もっと楽しくなるんだろうな。いや、今だって楽しい。ゴールデンウィークとあるきっかけの成せる楽しいひとときだ。

4/26 fri.

ぶっちぎり

 やる気もないし、たいして急ぎの仕事もないのに20時半までオフィスに。ほっといても向こうから仕事はやってくる。これはありがたい話なのだが、もし人生の中で幸運の量が決まっているとすると、俺はプライベートじゃなくて仕事のことで大切な幸運を使ってしまっているような気がする。なんかもったいないぞ。

 しかしある人に言わせるとラッキーは絶対量じゃなくて、連鎖して倍増するものらしい。つまり、仕事が来る→仕事をこなすとスキルが上がる→スキルが上がると評価が上がる→評価が上がればギャラもあがる→ギャラが上がればお金持ち→お金持ちはモテる→モテるとしあわせ→しあわせは幸せを呼ぶ。こんな感じらしい。

 しかしバッドラックも連鎖して倍増するらしい。俺の場合はどっちかって言うとこっちで、自分の仕事で幸せを切り売りしながら仕事をする→仕事をすると忙しい→忙しいのでやっつけ仕事→やっつけ仕事なのでスキルも評価下がる→評価が下がるとギャラも下がる→ギャラが下がるので貧乏である→貧乏なのでなんか貧相→貧相なのでなんかモテない→モテないしデートもないし金もないので博打に走る→幸運は使い果たしているので博打で負けてさらに貧乏→貧乏なので借金してまで博打に走る→さらに貧乏に→貧乏に嫌気がさして気晴らしに夜遊びに走る→さらに貧乏になるのでますますモテない→モテないので不幸→不幸は不幸を呼ぶ。こんな感じである。もうやめてあげて。

 そんなこんなでゴールデンウィークが始まろうかという決戦の金曜日。なんかひとりで帰るのはしょぼい。ふと、昔の後輩でも誘って飲みに行こうかと思ったのだが、時間もちょっと遅いのでもう家に帰ってるだろうなと思いつつとぼとぼと家路につく。

 うちについて気がつくとケータイに着信履歴。留守電を聞くと「どうしたの。待ってるから早く来てね」というメッセージ。そう、俺はまさに今日その後輩と飲みにいく約束をしていたのであった。完全に忘れていた上に、ケータイがなったのが多分地下鉄に乗っている最中だったので鳴りも震えもしなかったので気付かなかったのだ。ボケている。完全にボケている。

 今から梅田へ戻ってももう22時。とりあえず電話を入れると今から河岸を変えて二次会へ行くという。体調もあまりよくなかったので申し訳ないながらぶっちぎったまま不義理をすることにした。

 金曜の夜、誰かと飲みに行きたかったのにひとりで帰ってきたことだけでもしょぼかったのに、まさにそのお誘いをぶっちぎってしまっていた自分の間抜けさ加減にいやになる。しょぼさ倍増。

4/25 thu.

また負けた

 朝からおなかが痛い。胃じゃなくて、おなか。こんな感じは久しぶり。何かにあたったとも考えにくいし、今日はGMとのインタビューがあるのでそのせいか。そんなにデリケートか俺。

 そんな訳で社長と面談。実はこの日社長とのインタビューのほかに、俺の仕事の評価がされる日なのであった。つまりギャラがいくら上がるかという発表の日なのである。

 インタビューの前にそのギャラのアップ率が提示された。がっくり。いきなりテンション下がる下がる。額の問題じゃなくて、サラリーマンとしては評価の問題である。もうへこむへこむ。このご時世、ギャラが上がるだけでもありがたいし、実はそのアップ率は昔俺が勤めていた会社の定期昇給よりは高い。しかしこんなに働いているのに評価が低いってのは納得がいかん。マネージャーは「厳しいね」と言う。きびしいよ。わかってんならもっと上げやがれ。

 まあ、昨年前半は少し猫かぶっていたし、不慣れなところもあって振り回されてた感じもしないでもない。日記など読み返してみてもこの会社自体になれてきたのがどうも夏くらいかららしい。それまで誰が誰かわかんなかったしな。しかし今めちゃめちゃ働いてるし、他部署の人ともちょいちょい噛むようになったので俺的には今結構やってる。だからよけいに気はおさまらない。それでも会社の評価は会社の評価。ギャラの安い奴がギャラ調整の為に評価が良かったって話もあるが、そんなの関係ない。俺だって若い頃はめちゃめちゃ安かったし、ドサ回りやらされて、大阪へ飛ばされて、歳とって勝ち獲ってきたのが今の俺のお値段。今でも歳のわりにゃ決して高い値段じゃない。ガキの値段が安かろうが知ったことじゃない。俺の値段をまず上げろ。

 そんな訳でめちゃめちゃやる気が失せた。労働意欲ってのが湧くわけがない。と言うより、削がれた。これだけやる気をなくさせる会社ってのもめずらしい。ものすごいバッドタイミング。

  

 さて社長との面接は英語。もっと聞き取れると思っていたのだが、全然わかんない。最初ちょっと英語で答えようかなと思ったのだが、すぐ挫折。もちろん通訳がいるので大丈夫なんだが、また負けた。

 さらに社長とマネージャー連と同行。ひとりのマネージャーは最近入った人なのだが、この人どうやら俺より歳下らしい。妙に貫禄はあるので、俺は何の疑いもなく兄さんだと思っていたのだが俺より小僧と聞いてびっくり。で、こいつが入社して間もないというのにフランスへ出張へ行くらしい。なんでそんな新入りがフランスへ行くんだよー、と思って俺は怒っていたのだが、俺がフランスへいっても何の役にも立たないことが判明。あたりまえの話だが俺は英語が出来ないし、彼の前職は輸入関係の商売で、ほぼ毎月のように海外出張へ行ってたらしい。同じ会社なのになー。どうしてこうも違うかなー。また負けた。まあ俺もフランスへ行かせろって言う程度の英語力がなければ文句も言えねえな。だいたい「出張でフランスに行かせろ」って英語で言えるかどうかもよくわかんない。

 夜みんなで晩飯。仕事の話に終始する。端から見れば肩で風切ってるように見える会社も、内情は単なるベンチャー企業だったりする。老舗の安定感にゃかなわねえな。

4/24 wed.

 朝、伊藤さん(仮名)に逢った。誰かというと俺の髪を切ってくれる美容師さんである。出勤時間が似てるので、たまに駅までの道ですれ違うのである。彼女は一瞬俺と目を合わせ、「おはようございます」といった後はもう俺の頭に釘付けであった。ちゃんとセットした俺の髪形を見て、自分の仕事にちょっと満足げな顔をして立ち去っていった。やはり美容師。頭が気になるんだな。

 指環が気になっていた。今俺はクロムをひとつしているが、この指環をはめだしてから随分環境が変わった。まあ、環境が変わる時に買った指環なので当たり前といえばあたりまえなのだが、少し、ものごとがいい方に動いているような気がする。俺としてはなんかちょっと幸運を呼ぶ指環のような気がしている。

 で、前から指環をひとつ買おうと思っていたので今日ユナイテッドア○ーズをのぞいてみた。聞いてみると俺に合うサイズが入荷しているという。今回狙っていた奴はそんなに高いものではないので、即買い。どの指にはめるかを少し悩んだのだが、重ねづけすることにした。今つけている指環は今までのところにしておかないとラッキーが逃げちゃうような気がするしね。

 くしくも初めてクロムをかったのは、2年前の4月26日。ちょうど二日違いの今頃。何か思うところある時期なんだろうか。あるかもな。

 ベランダの猫よけの仕切りを外したので、ひさしぶりにえりちんがやってきた。今日はごきげんだったので久しぶりに部屋に入れてやった。

4/23 tue.

万能型のチャンピオン

 めざましテレビ、一回殺す。てめえらほんとに俺の水瓶座をなんだと思ってるんだ。いつまでバッドラックにしときゃ気がすむんだ。いいかげんにしろよ。

 今日部長に「へんな仕事ばっかり頼んでごめんね」といわれた。誰もやりたがらない上に、業務上の評価にならないようなめんどくさい仕事を何故だか俺に言ってくるのだ。

 俺も前から思っていたので「俺のことヒマだと思ってませんか」といってみた。「そうじゃなくて、なんでもこなせるからつい頼んじゃうんだよね」みたいなことを言われた。リップサービスだと思うが、俺と彼は10数年来の付き合い。まあ今日のところは額面通り、真に受けてよしとする。

 オールマイティってのが俺のテーマだが、全部が平均値以下だったらタダのボンクラだ。俺は営業ってのは万能、つまりジェネラリストでなければならない思っているのだが、突出したところがなければ逆に売り文句がない。だからどちらかというとジェネラリストの中でも得意分野はあったほうがいい。何もかもバランスがとれた平均以下より平均値より突出した売りがあるほうがいいに決まっている。俺は得意分野がないので、ジェネラリスト志向なのかな。

  

 朝会社へ行ってメールを読む。昨日の小ネタでマーケティングの部長にもほめてもらった。これはただのリップサービスだが、こんなこともありなんだなーと思った。俺は物書きで、一日のうち自由時間のほとんどを書きものについやしている。だから、自分のネタがほめられるのはちょっと嬉しかった。仕事上でも、ちょっとくらい遊んでもいいかな。

 ビルの喫煙所で英文メールを読んでいたら、やっぱ英語いるんですかと隣りの会社の人に聞かれる。彼はななめ読みくらい出来るらしい。テクニカルタームは翻訳できませんねみたいな話を聞く。やっぱどこでも英語の必要なご時世なのかな。英語なんぞ道具で、使えてなんぼ。使えるようにならなくちゃ。俺宛にフランスから今日もメール。俺、誰だと思われてるんだろう。メールのメインのアドレスはロシア宛なので、そのうちロシアに飛ばされるかもしれない。ないない。

  

 仕事で泉南市へ行く。大阪からそんなに離れていないのにとても田舎で、母方の田舎を思い出す。漆喰の塗り壁と板壁。お屋敷風の家も多い。タクを拾おうと思ったのだが、駅前にロータリーがないほどのローカル駅。

 しょうがないのでとことこ歩いていたら見事な旧車に出会う。看板も出していないような小さな工場の前に置かれていたかなり古い型のカワサキ。どう見てもZ2より古い型なのにピカピカ。Z1かと思って見とれていたら工場の中からオヤジが出てくる。あまりしげしげと見ていたので、黙って立ち去るのもまずいかなと思い、「Z1ですか」と聞いてみた。するとW1だという。「W1やね。まあデイスクブレーキやから正確に言うとW3やな」という。大阪のこんな気さくな感じがいい。田舎でゆっくり歩いたからこそならではの出会い。

 オフィスに帰ってきてパソコンの工事。といっても俺がするわけじゃなくて業者さんがするのだが、今日からうちはADSLの常時接続になるのだ。これは楽しみである。

 エクセルのVlookupくらいわかんないようじゃ、まだまだだ。エクセル使いのおねえさんに習って、言われたとおりにやるとちゃんと出来るのだが、仕掛けはよくわからない。渡り鳥だからいろんなとこで習ったと彼女は言う。俺はここにいてスペシャリストですらない。パソコンが苦手な人にはパソコンに詳しいと思われてるが、ちょっとでるとこにでりゃ馬鹿だ。

 20時からお仕事だったので、久しぶりに外飲み。酒場にはいろんなグチが渦巻いてる。小娘のグチ、50すぎたオヤジと自慢話とグチのミックス。どっちかはっきりしろよ。俺はこれだけの経験値があるって自慢しながら現状へのグチ。まあ、グチってそんなもんか。 

4/22 mon.

 眠い。とにかく眠い。春眠暁を覚えず、とはよくいったものでいくら寝ても眠い。おまけに月曜の朝、「あー、今日もおやすみのはずなのにめざましテレビやってるのは何故」なんて感じで目がさめた日にゃ、ブルーマンデーとしかいいようがない。

 寒い時期から汗をかく時期へ移行するので、身体も疲れるんだとは思うが、何しろ眠い。睡眠時間はちゃんととってもなんだか眠いのだ。特に朝がね。

 今日、会社のオフィシャルメールで小ネタやったら割とうけた。多少子供っぽい作りにしたのだが、反応はよかった。お世辞かもしれないけど。情報量さえしっかりしていれば、そして問い合わせがあった時、対応が出来る能力と情報量があれば、楽しい方がいいかななんて思った。いや、そんなにしっかりしてなくても、深刻な報告事項じゃない限り社内メールなんて、楽しい方がいいじゃん。オフィシャルと礼儀を重んずるばかりに、楽しさを忘れてるのかもしれない。まあ、やりすぎるとふざけんなって怒る人もいるけどね。もうちょっとやってみよかな。おこられたら真面目につまんない報告をすればいいだけの話だし。笑いと真面目は同居するし、楽しさと真摯も同居するし、圧倒的な真実は実は笑いもとれる。

 「大東亜共栄圏は結局アジアを救えなかったわけですから」 この科白でも場合によっては笑いがとれるのである。笑いは楽しいだけじゃなく、思わぬ真実を言ったときにもおこるのである。はい、今日は飲みすぎで訳わかんない。

4/21 sun.

 昨夜早く寝て、寝つきもよかったんだが、明け方何度も目が醒める。大体7時間くらい寝ると目が醒めることになってるらしい。まあたくさん寝た感じはするのでよしとする。

 今日はうちにいてパソコンでお仕事。正味は3時間くらいなのだが、だらだらやっていたので日がな一日仕事をしてたような気がする。まあどうしても今日やらなきゃいけない仕事じゃないし、たいした仕事でもないのでダラダラになる。

 で、髪を切りに美容院へ。今風のベリーショートにするつもりだったのだが、角刈りになってしまった。髪のカットってのはいつでも難しいな。しかし、美容師のおねえちゃんもそろそろあうんの呼吸をわかってくれないかな。

 選挙があったのでとりあえず投票に行く。ものすごい強風だったのだが、とりあえず行く。こちとら税金払ってんだ。権利くらいは行使してやる。しかしいつでも思うが、あの投票立会人とかって、いくら貰うんだろう。5000円以上なら俺にもやらせろ。それが機会均等ってもんだろ。つーか、公募しろ。ボランティアだったらやらんが、あんなものボランティアの訳ねえだろ。

 なんか忙しくはないのにいろいろした週末。もしかして、俺、うちにいるのに飽きたのかな。いや、時間があったら勉強とかしたいのに、逃避行動としての活動かもしれない。

4/20 sat.

ゴルチェがやってきた

 めずらしく3週続けてのおでかけである。俺は土日は引きこもっているタイプなのだが、今日もおでかけ。たいした用事もないのだが、ちょっと気になっているバーゲンがあったので梅田まで。以前はウィークデーにあちこち見て回る時間もあったのだが、最近はあまり時間がないし、仕事が終わる時間にはもうどこも閉まっている。まあ普段街中はうろうろしているのだが、俺は買い物をするときはいっぱい見ていっぱい悩まないと買えないタイプなので、最近ゆっくり買い物をする時間がなかったということだろう。

 さてバーゲン。春夏物のジャケットが欲しいのだが、気に入ったものはあまりない。そんな訳で久しぶりに私服を買ってみた。最近俺は私服に何を着ればいいか悩んでいたので、思いきっていつもと違う感じのものにしてみた。それが、ゴルチェである。ゴルチエなのかゴルチェなのかよくしらんが、ジャンポールゴルチェといえばモード系の基本である。なんかお洒落さんになった気分である。買ったものは黒の半袖のシャツとへんな色のTシャツ。この、「へんな色」というあたりがゴルチェである。結構気に入っている。

 おでかけの途中でジッポのオイルが切れてしまい、タバコが吸えない。100円ライターを買うのはくやしいので、マッチをもらおうとカウンターだけのコーヒー屋に入ってみたら、あまりにちんけな店なので自店のマッチなんか作ってないのであった。ふざけんな。しょうがないのでジッポのオイルを買った。100円ライターなんか買ってたまるか。

 そういえば前に「ジッポってめんどくさいでしょ。なんでそんなもの持ってるんですか」と聞かれたことがある。まあめんどくさいよな。毎週オイル入れなきゃいけないし、突然オイル切れになるし。でも、100円ライターよりはカッコいいだろう。オイルの匂いがいいって人もいるけど、匂いだけなら俺はマッチの方が好きだな。

 さてと続いてはジャケットを探しにブルックス・ブ○ザースへ。ブラックウォッチのブレザーが欲しいのだが、そんなものはないらしい。今の時代、ブルックスになきゃどこにもないだろう。しょうがないからJプレの似たような奴にしよかな。でもプロパで買う根性はないのでこの日は見送り。欲しいものはプロパでも買えばいいのだが、最近はなにかが流行るとどのブランドでもいっせいに似たようなデザインにしてしまうので、時流と違うものはほとんど売ってないのだ。例えばダブルのスーツとかね。俺が時代遅れってことかな。

 帰ってきてダイ○ーで晩ごはんのお買い物。たまには唐揚げじゃなくてフライドチキンにしようと、ダイエーのフライドチキンを買ったら、今日はケンタッキーの出店が出ていたのであった。うちの近所にはケンタッキーフライドチキンがないので、何ヶ月に一回かダイ○ーに出店を出しているのである。ケンタッキーは旨い。たまにしか食えないのでやはりここはケンタッキーも買っておかねばなるまい。また2ピース買う。

 この日は早めに飲んで早寝。

4/19 fri.

 うちのオフィスのおねえちゃんたちは変なところが丁寧なので、同僚の俺にすら「かしこまりました」という言葉をよく使う。俺は実はこの言葉がとっても気に入っているのだ。ちょっと女言葉っぽいので俺は使わないが、好きな言葉である。しかし最近くだけてきたので、おねえちゃんたちは「かしこまりー」と言い出した。この非常に丁寧な「かしこまりました」の短縮形が「かしこまりー」であるのが面白くてまた気に入っている。生まれて始めて聞くぞ、「かしこまりー」なんて。やはり言葉は生きている。

 今日はわりとのんびり。今うちはカフェがらみのイベントをやっているので視察を兼ねてそのカフェでランチ。でもそんなにたいしたカフェじゃなくて、ランチで食べたカレーもたいしておいしくなくて、ちょっとしょんぼり。

 のんびりしているからといってサボるほど余裕があるわけではなく、早く帰れるわけもなく、22時半までオフィス。後輩は「終電までやります」とがんばっている。そんなに働いたっていいことないのにな。

 久しぶりに外飯。遅くなったし、うちに帰っても食べるものないし、金曜日だし、今日は素直に帰りたくない。焼肉が食いたかったのだが、このへんじゃ独りで入れる焼肉屋はない。焼肉じゃなきゃなんでもよかったのだが不味いものは食いたくなかったので、久しぶりにおばちゃんのいる旨い方の焼鳥屋へ行く。ひとりでもゆっくり出来る店はやっぱありがたいし、やっぱ食べ物は旨い方がいいな。

4/18 thu.

そして馬鹿は増殖する

 常々思っていたのだが、人間はどんどん二極分化している。すげえ稼ぐ奴と浮浪者とか、お利口さんと馬鹿とか、丁寧な人と失礼な人とか。

 中でも馬鹿が増えている。馬鹿って言うのは例えば常識知らずで自分勝手で、傍若無人で我が物顔の奴。おねえちゃんでも最近流行りの白いジャケットかなんか着て、髪も綺麗に染めておしゃれしてるのにヤンキー座りやひどいのになるとパンツ地べたについてるぞっていうくらいべったり座りこんで道端で煙草すってたりする。せっかく綺麗にしてるのに、もったいない。あれもやっぱ馬鹿の一種かな。あれは昔のヤンキー系なのかな。

 それはともかく、馬鹿が増えるのには理由がある。今日、立ち食い蕎麦屋でヤンママと子供が飯を食っていた。彼女達はさんざん悩んで海老天そばにし、こどもは椅子の上にちょんと正座して食べている。微笑ましい光景だと思っていたのだが、ガキは靴を脱いでいない。ガキは馬鹿なのでしょうがない。しかしママはきちんと靴を脱がせるべきだろう。こういう奴が典型的な馬鹿である。馬鹿は馬鹿なのであまり「汚い」という認識が出来ないらしい。このママも馬鹿に育てられたのかもしれない。電車でもどこでも子供の靴は脱がせる、という常識を知らないまま自分も育てられたので自分も靴を脱ぐことがなく、子供にもそんなこと思いつきもしないのかもしれない。しかし百歩譲って馬鹿に育てられた馬鹿だとして、かわいそうな部分もあるが、常識を後天的に学んでこなかったという点ではやはり馬鹿である。

 で、この類の馬鹿は馬鹿なので大体類は友を呼ぶ。なので馬鹿同志で結婚する。また馬鹿は早婚が多い上に出来ちゃった結婚も多いので、基本的に普通の人の1.5倍か2倍くらいの早さで増殖していくのである。

 結婚の時点で少しシャッフルされて馬鹿とちゃんとした人と結婚すれば子供の馬鹿は少し緩和されるのだが、基本的に類は友を呼ぶ。女子の場合は器量がよければステップアップすることも可能だが、男の馬鹿はより馬鹿としか繋がれない場合の方が多い。で、馬鹿に育てられた子はやはり馬鹿であり、馬鹿はこうしてどんどん増殖していくのである。

 大体の人は社会人になった時点で社会人としての常識を身につけていくのだが、仕事の常識は身についても、日常生活の常識が身についてない奴って結構いる。普通に見える人でもね。

 例えば店員さんに対して「俺は客なんだからお客様は神様だ」っていう態度の人がよくいる。ああいう人ってきっと客商売とかしたことないんだろうな。客の無茶はなんでも通ると思っていて、自分がどんな無茶を言ってるのかすら解ってないんだと思う。

 前に一回駐車料金のことでもめてる人がいた。例えば3,000円買ったら駐車料金は一時間サービス、とかいう奴ね。たぶんそのおっさんは2,000円くらいしか買わなかったんだろう、駐車料金をサービスしろと言ってごねている。端で見てる俺からしてもこいつ完全に世界ってものがわかってないなと言う感じ。

「コストをかけずに商売しようなんて間違ってる」。ローコストにしないともうからねえだろ。

「駐車料金ごときケチってどうする」。その「ごとき」でゴネてんのはお前だろ。

「社長によく言っとけ」。お前んとこみたいに社長がヒラと会話できるような零細企業じゃねえんだよ。

「社長呼んでこい」だから社長はこんなとこにいないし、ここの社長は外人だってばよ。喋れんのかてめえ。

 よく社長出せ、ってほんとに言う人いるけど、あれほんとに馬鹿なのかな。それともてめえが個人商店で社長かなんかやってて社長ってそんなに遠いもんだと思ってないのかな。こういう人ってマイクロソフトに電話かけても「社長出せ」って言うんじゃないだろうか。

 はっきり言ってよほど大口の客でもない限り、うるせえ客なんかいねえ方がいいし、逆にいらねえ。で、うるさい奴に限ってたいした客じゃないのよ。最近俺は売買、というか消費行動と言うか買い物はもともと物々交換の発展形だと考えるようになった。だから、売る方も買う方も実は同格である。労働力を貨幣に替えて交換するだけなので、実はどっちが偉いってことはない。逆にそれじゃあんたには売れませんってこともあり得る。偉そうな店員にはもちろん腹が立つが、それは単に礼儀の問題である。商売をしている以上、態度はきちんとしていることは当然である。

 それにしてもなんかな、マナーの悪い人多いよな。最近は若い子よりもおっさんのマナーの悪さが目立つな。おっさんとしてはそんなおっさんにならんように気をつけよう。

4/17 wed.

 別にそんなに忙しいわけではないのよ。スケジュールも自分で決められるし、前から決まってるアポイントに追い掛け回されるレベルじゃなくて、しなきゃいけないことをやれる程度なので、なんとかなる。今日は懸念の問題だったオフィスの片付けもできたし、まあいい感じ。ご無沙汰のクライアントに行って、「サボりすぎ」ってご注意を頂いたが、それは愛のあるご注意。逆に嬉しい。応えられないけどね。

 しかしこんなに余裕があるのにニュースステーションのイントロが見えないってのはどういうことだ。メンタルでは余裕があるが、物理的には余裕がない。心理的に余裕があるのはまだましだが、俺的には「ヒマ」な時期なのにニュースステーションが始まる時間に帰ってこれないのはまずいぞ。スーパーもしまってるし。

 それでも懸念の件は片付き始めてるし、できないことは時間があってもできない。何かが改善に向かってるってことはいいことだ。明日から身動きできなくなるほど忙しくなるってこともあるし、電話一本で一日拘束されるってこともあるしね。

  

 今日よその会社のグチと言うか様子を聞いた。「仕事に厳しいのはいいけど、人格疑われるようになっちゃ厳しいよね。酒の席では一息ついてくだけるとかしないと。対外的には誰でもしんどいんだから、社内だけでも楽しく仕事をできる環境にしとかないとね」みたいな話。仕事は誰だっていやだ。だからこそ、どうせだったら楽しく仕事をしたい。クライアントとはそうはいかない。であれば、社内の身内だけでも楽しくしたいよね。なあなあじゃなくて、いいたいことはきちんと言って、喧嘩も出来るし、理解も出来る。今俺はもしかしたら、おそろしく理想的なレベルにいるかもしれない。束の間でもいい。今のやりかたが長く続きますように。

 いや、どこでも色々あるし、うちにも色々あるけど、俺は自分で自分をマゾだと思うが、恐怖政治には耐えられないなと思う今日この頃。

 

4/16 tue.

 街中を歩いていたら、向こうからカップルが歩いてくる。彼氏が彼女の股間を思いっきりくすぐっている。あまりに思いっきりなのでついしげしげと見てしまい、彼女の顔に視線を上げたらばっちり目があった。その瞬間、「やめてよみんなが見るでしょ」と彼女が声を上げた。もちろん彼氏に言っているのだが、目線は俺と会っている。俺はなにもしてないのになんだか俺がおこられたような気がした。

 続いて歩いていると、向こうから繋がれていないポメラニアンがとことこ走ってくる。噛みつかれると嫌なのでちょっと立ち止まってじーっと見てたらわざわざ俺のほうへ寄って来て、「キャン」とひとこと吠えてまたとことこと走っていった。

 小娘やら犬やらただ歩いてるだけでなんで俺だけおこられなきゃいけないんだろう。

  

 たこさんウィンナーが食べたい。なんだったらかにさんでもいい。いやできれば両方食いたい。しかも絶対赤いウィンナーで食べたい。というか赤いウィンナー以外のたこさんウィンナーはありえない。すげえ食べたい。どんなウィンナーでも絶対ボイルより炒めた方がうまいと思う。で、俺は今赤いたこさんウィンナーがとても食べたいのだ。

 そんなことは実は可能だ。子供じゃないんだから自分で買ってきて作ればいい。でも、そうじゃない。誰かが作ってくれたたこさんウィンナーが食べたいのだ。だいたい、いい歳した男が自分で自分の為にたこさんウィンナーを作るのはちょっといや。

 昔実家へ帰ったとき、従姉妹と母といっしょにスーパーへ買い物へ行った。その時「俺は赤いウィンナーが好きなんだ」って言ったら、「おにいちゃんて変わってるね」と従姉妹が母に耳打ちしてたのを俺は聞き逃さなかった。旨いとか不味いとかそういう問題じゃない。赤いウィンナーは旨いし、シャウエッセンとかなんとかより、どんな旨い粗挽きウィンナーより、俺は赤いたこさんウィンナーが食べたいんだってば。ああ食いたい。

4/15 mon.

 フジ系のめざましテレビ、いいかげんにしろ。お前らいつまで俺の星座をバッドラックにすれば気がすむんだ。勝手にランキングつけんな馬鹿野郎。ほどほどにしとかねえと、おはよう朝日にするぞ。なにしろこちとら大阪なんだからな。

 たしかに今日はアポはなかったよ。だから時間的には余裕があった。しかし間接的に来た情報で、今日俺に逆アポイントがあった。つまり、俺に誰かが会いにくるというのだ。

 何故かというと、うちの事務所に工事が入り、何故だか工事担当者が俺なのだ。で、この工事業者がふざけてて、なんのアポイントもなく、先週の金曜日に尋ねてきて、「伺いましたけどお留守でした」という訳のわかんない奴。普通工事に来るのにアポくらい取るだろう。おまけに俺はその日東京出張だし、その日に工事をするなんてことも初耳。

 で、「月曜くらいに」という事にしたのだが、今日なんの連絡もない。で、何故だかオフィシャルでは話だけは通ってて、「今日業者さん行きますから」と東京本社から言われる。なので日がな一日オフィスにいたが、来やしねえ。業者の連絡先もわかんない。あまりに馬鹿馬鹿しいので本社に確認を取ると、下請けの下請けの下請けくらいの業者なのだが、元がNTTなので殿様商売で連絡が取れません、みたいな訳の解らない回答。おまえら死ぬか一回。

 怒鳴り先もわからないので、どこにも文句のいいようがない。社内の偉い人に怒鳴るわけにも行かないし、金曜日突然俺に電話をかけてきた業者はもはや誰なのかすらわからない。次に来るはずの現場の奴はどうせいきさつもわからない孫請けのただの現場の奴だろう。世の中って、そんなこともあるよな。誰も順番を解ってなくて、現場同志で怒鳴っても訳わかんない場合。

 俺みたいに中途半端なポジションだと、なんでも俺のせいにされちゃうのに。馬鹿げてる。とりあえず明日から俺に連絡の会った順番から締め上げる。なまけた仕事してんじゃねえ。

  

 そんな訳で一日オフィスにいたので仕事ともいえないくだらない仕事半分趣味半分の仕事に手をつけてしまい、結局21時半までオフィス。帰ろうと思えば早く帰れたのでどうせだったら早く帰ればよかった。小娘には悪い事をした。

4/14 sun.

 日曜日。今日はのんびり。念入りにおそうじをして、観葉植物の手入れなどをする。

 陽射しも強くなってきたので、去年から欲しかったグラサンなどを見にいくが、あまり気に入ったものはない。チンピラ風のものが欲しいんだが、チンピラがかけて下品に見えないグラサンって、あまりない。本人がしゅっとしてたらちょっと変わったグラサンでもいいと思うのだが、どうも俺にはチンピラ風のグラサンは似合いすぎる。なので今日は見送り。

 昨日の刺激が強くて、昨日寝つきが悪かった。大音響ってのは身体に刺激を与えるのかな。それとも興奮したり、思うところがあったのかな。ま、今日は早寝しよ。

4/13 sat.

 今日はちょっとおでかけをした。初めてだったり、逢うのは何回目かなのに気を遣ってくれながら親しく話してくれる人ってすばらしいなと思った。才能かな。いや、努力というか、気を遣ってくれてるんだろうな。楽しかった。

 才能だけでできることってそんなにない。ギターだってタイコだってナンパだって仕事だって、才能が必要なのは努力の後からだしね。何でも才能のせいにしちゃうのは努力してない証拠に他ならない。

 日常に埋没していると、身の回りのことに追いかけられる。思いつくことはせいぜい新しい靴が欲しいなとか、春物のジャケット買おかなとか。

 ちょっとだけ勇気を出して初めてのとこに行ってみたり、普段あまり話をしない人に話しかけてみたり、ふとしたことで世界は広がったりする。やっぱり英語を真面目にやろかなとか、今までと違うブランドの服を買ってみようかなとか、足の指に指輪をしてみようかなとか。

 今日のおでかけは音楽ネタだったので、久しぶりにタイコを叩きたいなと思った。普通のサラリーマンの日常にはスタジオでセッションしたり、ひとりでスタジオでドラムの練習をするなんてことはありえない。しかしミュージシャンであれば、スタジオに行ったり、ドラムの練習をするなんてことはあたりまえのことだ。久しぶりにそんなこともしてみたいなと思った。いや、俺はドラマーじゃないし、ロールも出来ないけど。

 人様に「これができます」っていうのにはかなりの練習量が必要。練習して、発表して、恥かいて、反省して、また練習して。楽器でも、スポーツでも、英語でも同じこと。大体俺はミュージシャンなんてものは世間に認められるオタクだと思っている。毎日毎日壁かメトロノームに向かってスケール練習したり、譜面とレコードと首っ引きでコピーしたりするのである。休んでる暇なんかない。好きでやってるんだから。大体俺はナインスってものが未だに理解できない。是方博邦になるのには何千時間ギターを弾けばいいんだろう。

 これが例えば漫画オタクとか、アイドルオタクだと世間には認められにくい。「うる星やつらの23巻のあのオチがたまらない」とか、「俺、吾妻ひでおの『陽射し』を持ってるんだ」というのは普通の人はひくだろう。使うエネルギーは同じなのに「メイナード・ファーガソンの3枚目はいいよね」とか「ムラマツのフルート持ってる」というと、なんかカッコいい。

 うちのエピフォンはもう何年も陽の目を見ていない。たいして高いものじゃないが、高校生の頃の俺に持っていってやったら泣いて喜ぶだろう。まあどうせまた途中で飽きると思うがね。奴もうちで寝てるくらいなら誰かに弾かれたいかもしれない。うちの東原力哉モデルのスティックも買い替えられたまま、サラのまま埃をかぶっている。いつでもそうだ。難しくなるとすぐやめちゃう。

 でも今日は楽しかった。永遠って奴にそっくりな何かが見えた日。

4/12 fri.

 朝からミーティング。丸々2日東京にいることはめずらしいのでちょっと疲れる。

 仲が良いとか悪いとかって、ほんとは誰にも解らない。うちの大阪は若い子が礼儀正しく、年功序列に厳しいので年寄りの俺を立ててくれてまあうまいこといっている、と俺は思ってる。会話もあるしね。で、東京で「実は大阪は仲が悪い」というネタを仕掛けてみたのだ。すると、ほんとに信じちゃうひともいるようだ。

 例えば「普段口もきかねえよ。仲良さそうに見えるのは東京来た時には喋るからだろ。」とか「東京出張の時にみんな新幹線や飛行機でバラバラで来るんだから、仲いいわけないだろ」などと言うとネタだと思わない人もいるのだ。新人も心得たもので、「ええ、普段はみんな口も聞かずにピリピリしていて恐いです」などとダメ押しをする。

 うちの部は他部署に比べると比較的仲がよくて風通しも良いと思うのだが、はたから見るとそうも思われてなかったり。まあ、誰にでも話が出来て、何でも言える空気は大事にしておきたいと思う。言いたい事も言えなくなったり、口も聞きたくないって思っちゃうと、自分もやりにくいし、空気にも出ちゃうしね。そういう意味では親しき仲にも礼儀あり。愛があればものごとは比較的スムーズに進むんだが、言いたい放題やりたい放題では、難しいかも。まあ、風通しがいい方が良いので、今の感じでいいのかな。障害になる奴は、どかせばいいし。自分が障害にならないように注意しよう。

 やっぱ気取ってるのが好きな人は気取っていたいんだよね。俺は笑いのある生活を目指しているし、ある人は自分の美学で固めた生活を目指している。まあ俺の「笑いのある生活」も美学のひとつではあるのだが、カッコいいことだけが好きな人はいつもカッコよくいたいんだろうし、そしてそれはそれでいいんだし。下世話とか下品とかっていうことが死ぬほど嫌いな人もいるだろうし。俺のように下手打ってばかりいるとあやまるってことは人生において何の苦でもないんだが、人に頭を下げる事が死ぬほど嫌いって人、結構多いしね。笑われるってことと、笑わせるってことは紙一重で、俺も笑われるのは嫌いかもしれないし、自分で自分を笑いのネタに出来ない人は笑われるのはもっと嫌いだろうね。

 必要なのは、愛である。愛だけじゃなにも解決しないかもしれないが、愛がないところには、いざこざがおこりがちである。

4/11 thu.

 朝から東京へ出張。いつもだったら5時半に起きて7時の新幹線に乗らねばならないのだが、今回はミーティングがお昼からなので、ちょっと遅目の8時前の新幹線でよかったのだ。たいして変わらんか。会社へ着いたら11時頃で、みんなわさわさしてて意外と退屈。どうせだったらミーティングの始まるギリギリの時間にくればよかったかな。

 夜はひとりやめちゃう子がいるので、送別会を兼ねて宴会。いつもと違った面子が入ると感じが変わってなかなか楽しい。ラーメンを食って帰るはずだったのだが、うっかりバーへ入ってしまい、26時まで飲む。飲み過ぎである。昔の仕事のことなんか話をして、遠い目になってしまったようだ。

 あるグループというのは微妙なバランスで保たれている。ここのとこ毎月恒例となっているミーティング前の宴席は、どんどん膨らみ、面子は微妙に毎回違うがほぼ全員参加という形式になってきている。でも、誰かがこなくなっちゃうともしかしたらなくなっちゃうかもしれないし、チーム別に分裂しちゃうかもしれない。

 今回、実はひそかに別ユニットが企画されていたのだ。いつもだったら参加するあるメンバーが、めずらしいメンツで飲んでいるという。まあ、そんなこともあっていいんだけど、みんながそういう風にしちゃうといつかは仲の良い同志だけで行く感じになっちゃうんだろうな。俺もここんとこは東京の友人たちと逢わずに必ずこっちに参加している。まあもともとオフィシャルの宴席じゃなくて、内輪で飲んでた飲み会が大人数になっていったものなので、逆の場合もあるよな。10人以上になるとみんながみんな面白いわけじゃないだろうし、実は飲み会は嫌いだって人もいるだろうし。

 しかしまぬけなのはそのシークレットギグはみんなにバレバレで、しかも帰りしな駅前で鉢合わせをしてしまうという結末に終わったのであった。

4/10 wed.

 昔の仕事と、今の仕事についてあるひとに聞かれた。今の仕事は労働時間は前より長いが、環境は恵まれてるし、心理的プレッシャーも少ない。彼はいいなーと言うが、俺は彼と同じような仕事をしていたし、今の彼よりももっとひどい環境にいた。そして今でも彼の方が誰がどう見ても大手の会社なのだ。

 しあわせってなんなのかわかんない。大手に勤めるにこしたことはないのだが、ちっちゃくても環境がよければいいような気もするし。でも、ギャラ考えたらわかんないし、ギャラだけじゃないような気もするし。

  

 電車でママにに抱かれて眠る子供ははたで見たら世界で一番幸せそうに見える。でも俺は南海電車の中で立ったままサンドイッチを食べ、紙パックの麦茶を飲むような奴の子供には生まれたくないし、もしかしたら子供だって寝顔が可愛いだけで、おうちのベッドでぐっすり寝たいのかもしれない。顔はかわいくなかったもの。

 幸せってなんだろう。とりあえず今俺は幸せなので、今の俺が幸せなんだろうな。もっと幸せもあるかもしれないが、昔より幸せかも。じゃあそれでいいじゃん。

4/9 tue.

米倉涼子という方法論

 昔俺のテーマにしていたのが、「世の中には2種類の男しかいない。藤原紀香とできる男と、できない男だ」というものだった。もちろん俺は藤原紀香とできる種類の男ではないが、こと出来る出来ないという点においては、「男である」という一点において俺は藤原紀香とできる方の人間であった。

 その俺が今、米倉涼子にシフトしかけている。あれほど藤原紀香は無敵だと思っていたのに。美というのは、圧倒的な正義であり、人間として「強」である。でかい、綺麗、美しい、というのは無敵である。でかいとか巨乳とかは女性においては育ってくる過程においてビハインドになることもあるらしいのだが、俺にとっては魅力でしかない。現在の大人の女性にとっては武器以外の何物でもないと思う。おそらく世間にも認知されていると思う。

 米倉涼子は人間として何が不満なんだろう。不満なんかねえか。いや、藤原紀香でもなんの不満もないが、女性の旬は実は短いと思う。芸能人は特に。

 デルモさんとして生きていくにはまたちょっと違うんだろうな。俺はモデル業界には詳しくないが、林マヤのほうがステージモデルとしては活躍したんだろうなっていうような気がする。ステージモデルになるには圧倒的なタッパと、服に負けない個性的な面がいるって聞いたことがある。「モデル」っていっても色々あるもんな。テレビに出てる「元モデル」さんで本物のステージモデルってそんなにいないもんな。

 お行儀の悪い美人、ていうのが一番好きだ。もっと正確に言うと、下世話なのに品を感じさせる人が好きだ。下品でも美人であれば緩和するせいかな。美人って、やっぱり得なんだろうな。ちなみに気取った美人ってのは好きじゃない。まあ、そんな奴俺とは縁がないがね。まあ男でも女でも流行りの顔ってあるしね。

 女は気立てと人は言う。男はなんだろ。

4/8 mon.

 朝から直行でお仕事。もめ倒した、というか俺がミスしまくった仕事の解決編。記憶にあるだけで明らかに3回はとちってる。「いろいろバタバタしてご迷惑をおかけして」と言ったら「そうですね」と深くうなずかれた。やっぱりごまかしきれてなかったようだ。

 問題の割に拍子抜けするほど短時間で片付いたので一服してオフィスへ。やな電話が来る。俺の一番苦手な仕事。とはいうものの、昔と違って今は状況が違うので、あちこちにお願いをしてみる。すると思いの外話はうまくいく。あまり上手くいくのもくやしいので、努力したふりをする書類を書いていたら、一日が終わる。以前だったらめちゃくちゃ苦労する仕事だったのだが、最新情報ももらい、俺の知ってる昔の小ネタも書き加え、書類の体裁も整える。

 当り前のことなのだが、こんなことが出来るようになった。何故自分で自分に感心しているかといえば、現場の子の情報収集力よりも俺には今情報収集能力があり、なおかつ、俺は長いことやってる分だけ過去の知識があったのだ。 

 その気になれば、俺より情報収集力や知識のあるひとはゴロゴロいる。しかし、今日の今日、情報を集められて、過去のデータも備えているのは俺だけだと自惚れたい。今の会社ではね。

 少なくとも、役立たずじゃないらしい。頭は悪いし、怠け者なので最新情報はアップデイトされてないが、この業界短くはないので、いざという時のやり方は解っているようだ。世間さまでは普通のことなのだろうが、今日のところは俺的には面目躍如。ちょっと得意げ。こんな日もあっていいんじゃないの。

4/7 sun.

 軽めの二日酔い。今日もゆっくり寝る。それほどひどい二日酔いではないのだが、体が動かない。なので何もせず、のんびりテレビを見たりして過ごす。久しぶりに靴を磨く。そろそろ新しい靴が欲しいな。

 勉強もしたいし、部屋も片付けたいし、メールのお返事も書きたいし、したいことはいくらでもあるのに、ものごとはなかなか進まない。まあ、いいか。俺は元気で生きてるし、まだ時間もある。追いつめられて生きているよりも、少しくらいのんびり出来るほうがいい。いいじゃん、のんびりしたって。

4/6 sat.

 今日はおやすみ。昨日遅かったのでゆっくり寝ちゃう。今日はおでかけの用事があるので、気持ち気忙しい。

 梅田まで出かけて春物のジャケットの物色。ブルックスまで行こうと思ったが、阪急百貨店で思いの外時間をとられ、気がついたら待ち合わせの時間。友人がスーツを買うというのでポールスミスで試着。買う気で行くとまだましかと思ったらやはりミナミのポールスミスは愛想が悪いな。大丸さんとか阪急さんの店員さんは悪くないのにな。ギャルソンも大概愛想が悪い。売れてるのかどうかは知らんが、今のとこステイタスの高いブランドってのは往々にして店員の態度悪いな。それでも成り立ってるのがすごいな。ま、今のとこそのやり方が合ってるんだろうけど、客はそれほど馬鹿じゃないからね。末端がボンクラの店は末端から破綻するんじゃねえかな。そうでもないか、勢いがあるうちは。ま、俺はそんなとこじゃ買わんがね。

 で、友人と晩飯。おねえちゃんもきたりして、ちょっと楽しいがあまり知らない人がいるのはやっぱり気を使う。みんな旅行好きみたいで、結構世界が広い。俺は旅行嫌いの上に地理が苦手なのでなかなか話について行けない。

 とはいうものの2軒目のカラオケは気を使いもせず、どんどん盛り上がったのであった。カラオケは久しぶりだったので楽しい。そんなこんなで今日もタク送。まあ、たまには遊ばないとね。

4/5 fri.

 今日は余裕があった。久しぶりである。アポイントもないし急ぎの仕事もない。いや、仕事はいくらでもあるよ。すると人間たるむんだな、時間が出来たらやろうと思っていた仕事を後回しにして、お茶濁しみたいな仕事をする。やらなきゃいけない仕事はあるのだが、何故だか今日は後回し。後回しに出来る余裕があるってすごいな。

 そんな訳で気晴らしを兼ねてというわけでもないのだが、ケータイを買いに行く。新人さんが一ヶ月足らずでケータイをトイレに落としたので買い替えてやらねばならん。しかし、ケータイ今高いな。昔はこんなに安売りして儲かるのかなと思っていたのだが、どうやら商売として軌道に乗ってる様だ。一年経ってのグレードアップでも20,000円以上とりやがる。ソニーのケータイなんて前は一番安かったのにな。今の502は調子が悪いので買い替えたいのだが、メール以外に対して使いもしないケータイに20,000円もだせん。もうちょっと待つか。

 で、今日は23時半までオフィス。余裕があったのに何故そんなに遅くなったかというと、懸念の仕事に手をつけてしまったからだ。それは倉庫のお片付け。真っ昼間にやるわけにもいかないし、まとまった時間がないと出来ない。誰かに手伝ってもらえばいいのだが、実は俺は倉庫整理みたいな仕事は好きらしい。で、倉庫が自分の支配下にあって、何がどこにあるか俺が把握しているというのが楽しいのだ。ひとに任せておくと何捨てられちゃうかわかんないし。だからこれは半分趣味みたいなもの。

 実はうちのオフィスはとても散らかっていて、俺は毎週土曜日、「今週は出てオフィス片付けようかな」と考えていたのだ。うちの子達は個人のスペースは割ときちんとしているのだが、公共スペースにはなんの興味もなく、出したら出しっぱなし、ほりこんだらほりこみっぱなしなのだ。まあ俺も人のことは言えないが、自分のスペースはどんなに散らかっていても自分の支配化にあるので気にならないのだが、オフィス自体が散らかってるっていうのはどうもすっきりしない。そんなに綺麗好きという訳ではないのだが、何故だか気になる。土曜日出るくらいなら金曜の夜遅くまでやったほうがまだまし。明日は休みだし、仕事もないし、ゆっくり寝てていいからね。なので久しぶりに時間をとって片付けた。でも時間が足りなくて構想の半分くらいしか片付かなかった。次に整理の時間がとれるまでにまたちらかっちゃうんだよな。

 そんなに片付けたいのに何故うちは片付けないんだろう。自分ちの掃除の方が大事だろ、俺。

4/4 thu.

泣いちゃいそうだよ

 朝から取引中止の通達の電話。俺としてはがんばってたんだけど、なにもしてやれなかったところなのでやむを得ないなと思った。少しへこんだが、俺の数字じゃないし、ややこしいし、誰もやりたがらない仕事なのでいずれこんな日は来るだろうなと思ってた。日常業務に追われて、そのことは今日一日は大した問題じゃなかった。

 オフィスに帰ってきてメールを見る。「なんか、残念だったね」ってメールをもらった。もう爆裂的に悲しくなった。メールをくれた彼女もこの件に関して力を貸してくれたひとりだ。そして、彼女の言葉が俺を悲しくさせる。なぐさめとか、非難とか、そんなんじゃなくて、少なくとも俺に一番近い立場でわかってもらえたような気がする。

 残念だった。俺からすればくやしかった。俺は出来る限りのことはしたつもりだった。誰も関わりたがらないし、それ以前に誰も解らない事なので何とかしようと努力した。努力の結果は俺はめちゃくちゃ無責任な会社の意向を先方に伝え、出来ませんを繰り返すだけだった。もっとしてあげられることはあったかもしれない。

 少なくとも俺がもう少し英語に堪能であれば、そしてフランス語でもできれば事情はもう少し変わったかもしれない。職責上、それができたからといって変わらなかったとも思うが、少なくとももう少し便宜を図ってあげることは出来たかもしれない。俺に出来たことは「フランスから返事がこないんですいません」っていうことだけだ。

 俺は普段はミナミをはいずりまわっているが、それでも世界と繋がっていることを痛感する。もし俺が英語が堪能なら英語で文句をいうことが出来る。フランス語が堪能ならもっとわかりやすく伝えることが出来る。そして法律に明るければもっとわかりやすく説明してやることが出来る。

 世界、というかインターナショナルな仕事はすぐそこにある。俺にもう少し力量があれば実は世界と繋がることは簡単なことかもしれない。つまりたどたどしくても英語かフランス語でコミュニケイションする能力があれば。でもそこはフランスの管轄で、日本には口出しできない。俺が窓口で先方は俺にフランスへの打診を求めているのだが、俺にその術はなく、日本法人にもその術はなく、フランスは日本のクレームなど大した問題だと思っていない。躍らされてるのは俺だけか。

 世の中は俺の知らないことだらけで、そしておそらくそれをコーディネイト出来る奴は少ない。何故ならもうかりもしないそんな仕事をしてるのは俺で、それをこなせる奴は儲かる仕事をしてるからだ。

 俺はこの件を企業の資質の問題だととらえている。今のうちには重荷すぎるのだ。しかしそんな結論は簡単だ。俺にもう少し力量があればもう少し役に立ったかもしれない。未来に向かって準備をしよう。そして、今出来ることは、後でしてあげればよかったと後悔する前にできるだけのことをしてあげよう。してあげようというのは偉そうな言い方だが、日記の中では仕事モードじゃないのでさせてもらおうなんて言わない。自分が後悔しない様に、くやしい思いをしない様に、出来ることはしてあげたい。ま、出来なかったんだがね。日本で、大阪で、ミナミで俺に出来ることはしてあげよう。泣いちゃいそうだ。自分の無力さと、言葉をかけてくれた彼女に。

4/3 wed.

 何故だか2日続けて20時すぎに堺へ。昨日と同じ現場でどうしても今日中に写真を撮ってきてほしいという。用事があるなら昨日言え。

 例えば2努力した人と、10努力した人がいる。でも、2のひとも10のひとも自分の中では10努力したと思ってる。我慢と言い換えても良い。2努力した人は2しかしてないのに自分では10だとしか思えないので自分ではいっぱいいっぱい。だから残りの8の話をされても解らない。自分の理解の範疇を超えているから。10努力した人は8の事を伝えようと思ってるのに何度言っても2のひとは「俺は10努力している」といってきかないので話がなかなか伝わらない。

 5努力をしてる第3者の話になると、2のひとは「あいつはなんにもわかってない」というし、10のひとは「けっこうがんばってるよ」と言う。話はどこまでいっても平行線だ。2のひとは自分がどれほど努力しているかを語るのに精一杯で人の話を聞こうとしない。俺が俺がだ。

 努力ってそういうもので、2の努力をめいっぱい語る人と、10の努力を隠す人もいる。2でいっぱいいっぱいのひともいるし、10でも吸収できる人もいる。

 それは誰にも計れなくて、学歴がなくてヤンキーで、でも俺は上下関係に厳しく真面目にやってきたって人もいるし、学歴があって挫折しらずで、毎日8時まで残業で有休もとれない程度で死にそうだって人もいるだろうし、雑誌拾いとアルミ缶集めでサラリーマンの時より倍以上働いているって言う浮浪者もいるだろう。その努力がどのくらいのものなのかは実は本人じゃないとわからないし、比べようがない。同じ努力でも楽しいと思う人もいるだろうし、嫌だと思う人もいるし。

 同じ環境にいないとわからない。逆にいうと同じ環境にいる人だけが理解し合えるのかな。少なくとも、解らなくても人の話に耳を傾け、自らを省みて反省する気持ちだけは忘れないようにしようと思った。俺しか見えないときは俺が一番偉いんだけど、それはまわりが見えていない事に他ならない。

 結局なんの商売をしてるか、どっちが偉いのかも解らない居酒屋で隣り合わせたにいちゃんとおばちゃんの会話を聞いた感想。

4/2 tue.

 夜の南海電車のホームでビール飲んでる奴をひとはどう思うだろう。俺は今日そんな奴になった。とりあえずスーツを着ていて良かったなと思った。作業着だったら本物じゃん。

 22時半までお仕事。こんなに押すとは思わなかった。おなかも空いたし、一杯飲みたいのだが、ここは堺。こんなところで一杯やってたら家までたどり着けなくなってしまう。でももうしらふじゃいられない。駅のコンビニでビールを買って、ホームでぐいぐい飲む。アル中か、俺。でもビールを飲めば少しごきげん。

 帰ってきたら午前様近い時間。何を出来る時間もないが、とりあえずくやしいのでなんか書いて寝る今日この頃。

 もう上申書は書きたくない。最近異議申し立てみたいな事を率先して、というか意識してやっている。そのうち煙たがられるだろうが気分は後藤警部補。なんのネタだか解るまい。とりあえず、言いたいことは言っていく。へこまされるまではね。おこられたらあやまっちゃうから平気だい。

4/1 mon.

エイプリルフール

 今日はエイプリルフールだった。せっかくなので何かしようと思い、会社のメールで小ネタを打った。するとすぐに電話がかかってきて、ほっとくと大騒ぎになりそうだったのですぐネタばらしをした。

 見事に引っかかってくれたおねえさんはかなりお怒りのようで、「しばらくわたしに電話をしないでください」と言われてしまった。どうしよう。


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