日々のつまらない出来事を、つらつら書き綴っています。
毎日毎日面白い出来事がある訳ではありませんが、ちょっと気になった事を書いてます。

これが新型冷蔵庫。

大きくて何かと便利。

     
1/31 thu.

 22時過ぎまで会社にいて、ケツまくってかえってきた。今日はみんなたてこんでたのか、同僚も誰も帰らない。うちについたらもう筑紫哲也は始まっている。適当でいいやと思っていた明日の準備があまりに適当過ぎて帰ってきてからちょっと心配になる。家で資料を見てみると、どう考えてもかなり資料が少なすぎるし、二人にアポがあるのに資料が一人分しかない。明日早く起きて会社に立ち寄って準備しようか、口八丁でなんとかしようか、ここらへんがサラリーマンの腕の見せ所である。たぶん、起きれないだろうな。ま、いいか。

 

 俺は大阪の子じゃないが、初めて逢う人にとっては大阪の子である。なにしろ大阪に住んでいる。でも大阪ではよそものである。大阪弁がネイティヴじゃないのですぐばれてしまう。

 しかし関東の子からすると俺は大阪の子だと思われているのだ。まあ俺も昔大阪に住んでいる人はみんな大阪人だと思ってたので、その気持ちはよく解る。転勤で大阪に行ってた生粋の江戸っ子の先輩をずーっと大阪の人だと認識していて、その先輩は東京へ戻ってきても俺の中では3年くらい「大阪の人」だった。

 何故そんなことを言い出したかというと、先日東京から来た人に「あなた、大阪の人じゃないんですね」と真顔で言われてしまったからだ。彼女が言うには、「あたし、『あの人、大阪の人のくせに大阪弁使わずに喋ってて気取ってる』と思ってました」ということらしい。

 うちの大阪の子達もさほど濃い大阪弁じゃないのだが、そこはそれ関西の子。関東へ行くとサービス精神を発揮すると言うか関東への対抗意識からかちょっと大阪弁が濃くなるのだ。それにひきかえ俺の関西弁は甘い上に、会議とか東京へ行った時はどうしても標準語に近くなる。というか俺もともと田舎の子だけど関西イントネーションじゃないし。だから関東の人には「大阪弁を喋らない気取ったやな奴」と思われたらしい。

 俺からしたら俺が大阪人じゃないのは当り前の話だが、知らない人から見たら俺はもう大阪の子なのだ。まあ確かに関西には足掛け10年以上住んでるし、普段はいいかげんな大阪弁で喋ってる。英語に例えたら俺の大阪弁はもう「ベラベラ」レベルである。ネイティヴじゃないしNY訛りはないが、最近は固有名詞までイントネーションが解るのだ。昔は「キタ」も「ミナミ」も発音できなかったというのに。

 これ、意外と大事で関西圏意外の方にご説明すると、「キタ」と「ミナミ」というのは「梅田周辺」と「なんば心斎橋周辺」のことで方角の「北と南」のこととは違う。タ、ナミと頭にアクセントをつけて発音するのだが、これが関東の子には出来ないのよ。まあ知らないってのもあるし、方言を真似するのって恥ずかしいってのもあるんだけどね。これが素直に言えるようになってやっと大阪にとけこめるのである。

1/30 wed.

ミナミの帝王

 「鮨食わせてくださいよ」という同僚の台詞は単なるお誘いの文句。鮨をおごってやるほど稼いじゃいないが、飯食うくらいは俺持ちでもやぶさかじゃない。まあ焼鳥か贔屓屋くらいでどうだということになったのだが、つぼ八や贔屓屋に行くくらいならもうちょっといい居酒屋があることを思い出したので、そこへ行くことにした。

 まあちょいちょい行く居酒屋。するとそこのおねえちゃんがいかにも親しげに俺に話しかけてくれる。こじんまりした居酒屋のおばちゃんならともかく、割と大箱の居酒屋で親しく話しかけてくれるおねえちゃんが同僚にはどうも不思議らしい。まあそりゃそうだろう。若くて可愛いお給仕の娘さん。正味、通い詰めたキャバクラだってここまでというくらいいいお愛想。

 実はこの子はすごいプロで、実際には俺の連れがお馴染みさんなのだが、俺のこともきっちりおぼえてくれているというよく出来た子なのだ。俺がそんなに社交的でもないし女性扱いにあんまり長けてないことを知ってる同僚は、俺がミナミで可愛いおねえちゃんの知り合いがいることに納得がいかないらしく、「えっ、どういう知り合いなんですか」と聞いてくる。悦子ちゃん(仮名)はそりゃ心得たもので、「ええ、けっこう古くからのお付き合いです」と本当ともお愛想ともとれる見事な受けをしてくれる。

 ネタを明かせばこじんまりやってる店の時に俺達がよく行ってて、その店はオヤジの巣窟で俺達なぞ若衆だったので珍しかったのだ。で、その店がミナミへ移転して大きくなって、彼女が俺の連れと俺のことをよく覚えててくれたってだけの話なのだ。でも、はじめて連れてった同僚に向かって、「あ、こちら初めての方ですよね」などと言われると常連気分倍増。俺もその気になって、「うん、新しい子もどんどん連れてこないとね」などと常連気取り。

 小指のマニキュアネタがちょっとあって、

 俺としては、「俺、意外とミナミでブイブイいわしてんのよと」とかましてみるのだが、俺にミナミで可愛いおねえちゃんの知り合いがいることにどうしても納得のいかないらしい同僚は、「今度向坂さん(仮名)に聞いて見ます」という。しかし俺はその「向坂さん」と飲みにいった時にも、同じ様なことがあるのだ。

 チェーン店のショーパブで、俺は梅田店によく行ってたのだが、たまたまミナミの店に行った時に「あ、どもども毎度。今度こっちに来まして」と異動した店員さんに挨拶されたり、ちょっと怪しげなバーで、ちょっと知ってて、込み入った話をするほどでもないけど会釈する程度の知り合いに逢ったりしてるのだ。

 すると俺は今のところはミナミの帝王である。居酒屋だろうがバーだろうが知り合いと逢うほどミナミでは顔が広いのである。偶然でもね。しばらくこの「俺はミナミの帝王」ネタで引っ張る覚悟である。

1/29 tue.

ベロベロのままあげてもたまにはいいかなと。酔っ払ったまま日記。

 他人の意見ってのは、基本的には必要がない。何故なら俺を筆頭として大概の人は自分の意見が正しいと思ってるから。無論、趣味のことについてはそうだが、仕事だとちょっと聞く。そして自分の知らないことだとどんなことでも聞く。

 たまたま今日そんな話が重なった。その業界では「常識」でも常識を知らない俺にとっては何が常識かわかんない。ある人に聞いてみる。「まちまちじゃない」。ある人に聞いてみる。「常識で言うとそんな感じじゃない」。ある人に聞く、「そんなこともあるかもね」。

 手探りのところで標準が解らなかったり、自分一人で考えあぐねてる時や、他人の意見を求めてる時は、どんな意見でもありがたい。どんなことでもね。自分の見解と合ってればそうだよねと思うし、違ってればそういうケースもあるのかなと思う。「そうなの?」も大事だし、「やっぱりそうか」も大事な情報だったりする。知らない状況での人の意見って、貴重だ。どんなあたりまえのことでも。そして業界にどっぷり漬かっていたり、自分の世界に漬かっていると見えないことってよくある。自分じゃ気がつかないけど、人が気にすることとかね。

 例えば終電が終わって俺んちに来た後輩の最初の台詞。「ずいぶん古い電話機使ってますね」。俺にとってはずーっと使ってる電話なので何の違和感もないのだが、若い子にとっては古い物らしい。そんな訳で、自分では当り前だと思ってたり、まったく解らない状況に置かれた時は人の意見って大事なんだなと思う今日この頃。

1/28 mon.

荻原健司に関する記憶

 荻原健司に関する批判は、全く聞きたくない。何故ならば彼以前にノルディック競技なんてものに誰も興味を持っていなかったからだ。誰も期待していない、誰も知らない。それでも彼はメダルを取ったのだ。日本で知らないだけでノルディックではそこそこ知られた競技だと言うのに。

 忘れているが忘れもしない。サッカー全盛の今フェイスペインティングなんてのはめずらしくもないが、奴は競技者のくせにほっぺたに日の丸を描き、おまけに本番直前にあかんべーまでして見せたのだ。多分世界は、いや日本中がなめてる、と思ったと思う。おまけに奴は勝つかどうかもわからないくせに途中で用意してた日の丸の旗をもらってかついでゴールするのだ。もう人生なめまくりである。俺もそう思ったが、その日本を背負っていないカッコよさに俺はもう魅了された。背負ってないのに勝つのだ。もう誰も期待してないところで勝手にどんどん勝って、ワールドカップでもどんどん勝っちゃうのだ。荻原いじめ、というか荻原シフトができるほど。日本じゃどうかわからないけど、「世界」を感じさせてくれるのは荻原だった。日本よりも世界を意識し、世界で活躍してた人ってような気がする。

 数年後、荻原にたいする期待は高まるが、荻原シフトと何らかの理由により、荻原は勝てなくなる。それでも今年の冬期オリンピック、期待の若手はいるもののやっぱり荻原だ。だけど、文句なんか言わせない。ノルディックに注目をさせたのは荻原であり、認識をさせたのは荻原であり、勝ったのも荻原だ。なんだったら俺はノルディックをもう封印したっていい。あれは荻原のものだ。一代限りだって構わん。荻原の前に荻原なし、荻原の後に荻原なしだ。

 昔どこかの焼鳥屋でそんな話をした。先達の話ばっかり聞く必要はないんじゃないかと。世界の荻原は基準外というか、違うところから来たんじゃないかみたいな。先輩のご意見を聞いて、理解してそれを超えていくのはとても素敵なことだし、それはそれでいい。しかし圧倒的に超えていくのは全く違った方法論から来るのかもしれないと思う。

 そんな訳で、俺は荻原が死ぬほど好きだ。

1/27 sun.

 昨日雨の中買い出しに行ったのに、今日の昼間はいいお天気。お天気はうれしいけど、ちょっとくやしい。今日もたいした事はしなかった。勉強もせず、オフィシャルのパソコンを持って帰ったのに仕事もせず、久し振りにジョルナダくんをちょっといじったり、靴を磨いたりする。

 変わったこといえば、確定申告をした。昔、本格的に歯を直したときに医療費で控除してもらうためにやったことがあるのだが、それ以来なので久し振りだ。基本的にサラリーマンは年末控除くらいしかすることがないし、確定申告なんぞする必要がないのだが、ちょいとした事情があって特別減税の分が戻ってくるらしいとの話を聞いて、やってみることにした。ちなみにちょいとした事情がない方には関係がありません。株で儲けたわけでもありませんし、特別収入があった訳でもありません。

 先日、その相談に税務署なんてとこへ生まれて初めて行った。訳もなく行っただけで税金を余分に取られそうな気もするが、忙しそうだったが意外と親切であった。奴らも下手に強気に出たらあばれられると思ってるんだろうか。しかし、俺が求めていた控除は、よくありがちな一般的なものとはちょっと違っていたので、職員の人も最初は計算してみて「還付金はありませんね」と言った。でも俺はある筈だって聞いていたので、「この時期の特別減税があるはずなんですが」って言ったら思い出したらしく計算し直してくれた。よかった。無駄足を踏まずに済んだ。相談にのってくれた人は親切で、控えの書類に書くとこを全部書いてくれて、この通りに書いてくださいと計算も処理もほとんどやってくれた。書類が揃ってなかったのでその場で受理はされなかったが、まあ親切だ。ちゃんとかえってくると良いのだが。

 税金って、毎月取られてるのに俺はあほうなので源泉徴収の意味さえあまり正確にはわからない。何が控除になるかは少し勉強した。例えば俺はピッキングにあったのだが、泥棒などで被害にあった場合はその被害額分が控除されるのだ。でもそれは年収38万円以下の場合だけ。そんな奴そんなにいるのかよ。いるだろうけどそんな奴税金納めてないんじゃねえかな。まあいいけど。

 毎日毎月税金を取られてるのに、実は訳もわからず取られている。これはおかしい。しかし実は法律だってそうだ。法治国家である以上法律は熟知して遵守せねばならないのだが、法律なんて義務教育ではほとんど成されず、「常識」の範疇でしか俺は理解していない。だから末端のルールをちょっとだけ知っている専門家でもない奴がことさら偉そうな顔をする。おまわりとか公務員とかな。ほんとは、というか損をしないためにはちゃんと知ってなきゃだめなんだけどな。まあ、そんなことは法律だけじゃなくてあらゆることに言えることかも。だから昔の人は言うんだな、知らぬが仏って。

1/26 sat.

 朝からちょっと不機嫌。何故かというとコーヒーがないからである。昨日帰りしなコンビニに寄ったのにもかかわらずコーヒーを買い忘れたのである。おやすみの土曜の朝起きて、コーヒーがない以上の失望感があるだろうか。いやそんなものはいくらでもあるのだが、俺はさっきからコーヒーの事ばかり考えている。もちろん買い置きの缶コーヒーすらない。先週買出しの時気になっていたのだが、買い忘れていた事を思い出す。「なんでコーヒー買ってねえんだよー」って文句言っても買ってないのは俺なので自業自得である。誰かに文句を言いたいが、誰にも言えない。コンビニの店員に、「なんでてめえ「明日の朝のためにコーヒーはいかがですか」ってすすめねえんだよー」などと言っても完全にいいがかりだし。いやいいがかりですらないな。

 晴れたおやすみの朝、「お散歩をかねて焼き立てのパンとカフェオレを買いに」ってのはありなのだが、雨の休日に「しょうがないのでしぶしぶコンビニにコーヒー牛乳とカップヌードルを買いに」ってのはなんかいや。行動としては同じような事なのになにかが違うのは何故。どうせ買いにいったら雪印のコーヒーくらいしかないんだぜ、きっと。

 そんな事をしていると郵便屋さんがやってくる。先日出た結婚式の引き出物が届いたのである。引き出物は今流行りのカタログで選ぶ奴だったので、俺はジッポにした。俺はジッポを使ってはいるが、コレクターではない。でもこういう時にはジッポをもらう事が多い。今6つくらい持っているが、今回の頂き物はとても基本的なミラー仕上げ。ちょっと楽しい。

 明日はひきこもりになる予定なので食べるものを買い出しに出かける。ところがうちに傘がない。あちこちに置いてきてしまって、ビニール傘すらない。しょうがないので折り畳み傘を引っ張り出して出掛ける。ところが風が強くてびしょびしょになってしまった。明日はもううちから1歩も出ない。

1/25 fri.

 今日久しぶりに青木功を見た。やっぱり華がある。あー、青木だーと思ってつい見ちゃう。華もあるのだが、やっぱ天才肌だな。何言ってるかわかんないというか、語る過去より実績のほうが多すぎる。ものすごい数試合に出てるし、日本で勝ってないころから世界に出てるらしい。何がすごいって言って、悲壮さがないというか、趣味でやってる感じがする。悲壮感も自慢もストイックさもない。自分を追い詰める天才肌と、自分で何してるかわからない天才肌といると思うのだが、青木は後者だ。長嶋系と言っても良い。なんだろう。ただたんに好きでやってる感じがする。尾崎もすごいが、彼には遅咲きの努力家の匂いがする。尾崎は自分で言っているが、自分が一番の努力家だと言っている。それはそう思う。それはそれですごいと思うのだが、青木のすごさってのは普通の人が努力だと思うことを努力と思わずに好きでやってるような感じがすることだ。

 それは俺に例えると人と会う事が楽しくて、そのためならどこへでも行って、新製品が出ると楽しくていろいろ使ってみて、そのためなら時間など気にせず、それをする事が仕事でもあってなおかつ楽しいという感じのような気がする。

 天才って、暗さがないし、努力してるように見えない。普通の人が努力だと思ってやってることを楽しんでやってる人が天才なんだと改めて思い知らされる。俺は99%の努力ができる奴が天才だと前にどこかに書いたが、努力を努力だと感じずに出来る奴がほんとの天才なんだと思う。いや、人間誰だって努力はしてるはずさ。でもそれを感じさせない青木は、やっぱりすごいなと改めて見て思う。例えファン心理だとしてもね。比べると岡本も尾崎も、あるいはタイガーウッズさえ天才ではなく努力家だと思う。いや努力家が悪いわけじゃなく、今日は青木の天才肌を認めたい。

 仕事だってそう思えないこともないさ。今の仕事は嫌いじゃないし、好きでやってるし、風当たりも強くなくいろいろあることはあるが俺から見ても順風満帆なので、端から見たらどう見たってイケイケだ。いややなことや思い通りにならないことはあるけどさ。でも、逆風下にはいない。であれば、やりかたは色々あるし、青木風の楽しい努力をすることだって出来るはず。すると青木は天才じゃなくて、中卒から努力して、ある程度のところまで来て花開いて楽しくゴルフが出来るようになったことを思い出す。ずーっと楽してる奴なんかいねえ。例え青木でもね。イチローだって土井が威張ってたらこうはならなかっただろうし、仰木がそんなに人を見出す才能があったかっていったらよくわかんないし。

 今日の結論。青木はすごい。久しぶりに努力を見せない天才を見た。だから、青木はいつ見たって青木なのさ。茨城弁の還暦のおっさん。少なくとも今日、俺の中で一番カッコいいのは青木だ。

1/24 thu.

 ここんとこの日記は酔っ払って書いているので、一部支離滅裂である。急にテーマが変わったり、同じことを繰り返していたり。でもイチから書きなおすのはめちゃめちゃ時間かかるし、その時のテンションはもう戻ってこないのでそれはそれでいいことにする。感じた事をちょっとでも書いておくと、自分の中ではあとで思い出せるし。

 今日は新人の派遣さんがやってきた。元気がよくてよいのだが、あまりに声が張ってて元気が良いとこちらが気おされてそれはそれでちょっといや。かといって元気がない子も困るのだが、人間ってのは勝手なもんである。

1/23 wed.

 何かをじっくりやってる暇なんかないし、暇があれば何もしない。例えばこうだ。仕事や勉強に追いまわされている。仕事はいつでも追いかけまわされているので、暇さえあれば帰りたい。余裕があって、ゆっくり仕事をするなんてのはまずありえない。時間があったとしても懸念の仕事が片付くだけで、何かを時間をかけて分析したり表計算ソフトでなにかのシートを作ったりして、今後入力をやりやすくするほどの時間はない。勉強だってそうだ。試験に向かって、とりあえず問題集をおわらす。これ気になるから後でやろうとか、ここんとこは面白いからいつかちょっと他の文献も読んで知識を深めたいな、なんてことはまずかなわない。だいたいやらなきゃいけないことをこなすだけで精一杯で、余裕なんかない。趣味でも意外とそんな感じ。とりあえずここは押さえとかなきゃ、みたいなことが優先でじっくりやってる暇って実はない。

 

 生きていく上で無駄な事はほとんどない。役に立つ立たないは別の話。昔キャンディーズにはまった事も、下手ながらギターを弾いてたことも、役には立たないが何かのネタにはなる。経験値が多ければネタは増える。そしてそれがはまった時や、その趣味の人と巡り会った時は十分な効果を発揮する。

 たとえば俺はクラブに行った事がないし、スノボをやった事がない。でも世の中にはクラブ大好きスノボ大好きみたいな人がいる。俺も知識は狭いとは思ってないのだが、そういう奴が3人いると、話についていけないのだがそいつらは異常に盛り上がるのだ。俺にはもう何の話をしてるのか全然わかんないし、たまに出てくる固有名詞も全然わかんない。でもそこでは「常識」だ。クラブとスノボの知識はサラリーマンとしてビジネスをする場合なんの意味もない。しかしいざプライベートの話になると充分に効果を発揮する。昔ヤンキー系の友人と話をした時に車の話で全然ついていけなかったことがあるが、そんな感じ。まあ、マニアックな趣味を持っているのはとても素敵なことで、役に立つこともあるのだが、ついていけないマニアの話はすげえいや。そして、ひとりぽっちになるととても嫌。類は友を呼ぶってのはやっぱりあるな。なんか気が合いそうだなってのは、バックボーンがけっこう合ってるのかも。

 じゃあ俺の趣味って何っていわれると、無趣味なので困るんだけどな。プー太郎の話を今日TVで見て、先日過去訳わかんない生活をして来てるのに、今サラリーマンで偉そうにしてる奴なんか見たから人生何がいいのかわかんなくなってんだろうな。俺なんか真面目にサラリーマン一筋でやってきてて何の取柄もないので、しばらくフリーターやっていろんな仕事したり、海外を放浪したり、好き放題やって来てある程度したら「サラリーマンでございます」なんて奴は腹が立つ。いわゆるクリエイターみたいな人種ってのはやっぱ世界観が違うのかね。俺の世間ってやっぱ狭いなーなんて思わされると、腹立つような、くやしいような。

 昔キディランドにやりたいことがあるからアルバイトしてますって、偉そうにしてる奴がいた。上智でてるくせに。今、そのアルバイトのレベルに行くのにも大変なんじゃないのかな。ミュージシャンになるからってアルバイトしてる子はたくさんいるかもしれないけど、フルタイムの正社員の仕事をしながらライブに出たり、ずーっと音楽を続けてる人だってけっこういる。そういう人を知ってると、なんかプー太郎って言い訳っぽい。腕と、プロになりたいってレベルは知らんが、どうなんかな。食っていくためにはまた別の努力がいるんだろうか。

 俺は少なくとも食えるほどの腕があるのはとりあえず仕事だけだし、ほかに趣味もこれで食いたいってこともやりたいこともないので、サラリーマンのたわごとなんかな。でも、実家に住んで「いつかやりたいことをやる」って言ってるパラサイトシングル野郎よりも、ひとりで稼いで食ってる俺のほうが偉いと思うな。夢を追いかけてる奴は自分の方が何かに向かって進んでるというかもしらんが、ひとりだちしてひとりで食ってる俺のほうが絶対えらい。

 

 今日はよく寝た。寝て2秒したらもう朝だった。あっという間だった。昨日遅かったので、一日中眠かった。

1/22 tue.

バブル絶頂

 デフレがなんとか、バブルなぞなんの昔話というこのご時世、俺の中ではバブル絶頂期。今日は接待でふぐ食って、終電も気にせず飲み倒してタク帰り。まあもともとバブル知らずの不況知らず。売り手市場の就職絶頂期から就職に苦労して、バブルの絶頂期からリストラにおびえる世間と逆行してきた男。いい目なんぞ見たことがない。おかげさまでこの不景気にそこそこである。なにか世間とずれているのか、これはこれで良いのか、それとも人間として間違っているのか。

 「ふぐ食べたいよね」。それは東京から出張で来た本社の人とお茶を飲んでいるとき、誰からともなく出た科白。

 今日は朝から忙しい。メイクアップアーティストの先生を迎えに行ったり、迷子になった生徒を探しに行ったり、東京から来たマネージャーと同行したり、自分の仕事じゃないのになんだかとってもてんこもり。

 大阪の食いものは何がうまいか。お好み焼きやたこ焼きはもちろん、明石焼きも旨いんじゃないかとか、日本海が近いから魚も旨いし、かに道楽やらなんやらあるんじゃないかだの、東京ではふぐは高いが大阪には安いとこがあるだの、そんな話をしていた。晩飯はみんなで食おうね、などと話をしていたのだが、それは突然やってきた。

 「じゃあずぼらやで」。話はいつのまにかまとまっていたらしい。今日の晩飯はふぐ。関西以外の方にお伝えするが、「ずぼらや」というのは大阪では有名なふぐ料理のチェーン店である。ものは言ってみるもんだ。ふぐ食いたいっていったらその日にふぐが食えるなんてことがあるのだ。

 そんなわけでみんなでふぐ。そんなにたくさんってわけじゃないけど、問題はふぐを食うってことだ。やっぱふぐは楽しい。なんだろう。昔外食や外飲みを楽しみにしてた倍以上、ふぐは楽しい。今は食いたきゃ鮨でも焼肉でも自分で食えるけど、やっぱふぐは別格だな。楽しいぞ。だいたいてっちりなんてひとりじゃ食えないし。ヒレ酒も飲むし。ヒレに継ぎ足す「つぎ酒」ってのもあったんだが、もうわがままな子は「そんなの味が薄くなる」とか文句言い出すし。それもまた楽し。でも、あんなにみんなが楽しくなる食いものって他にあるのか。

 で、一通り食い終わって2軒目。男4人でどこへ行くのかと思ったらイングリッシュパブなのである。キャッシュオンデリバリーのバーなんて久し振りにいった。けっこう有名な店なのだが、初めてだった。話は何故だかクラブの話へ。俺はクラブの音楽の話は全然わかんないのだが、何故だか俺以外はその話で盛り上がって、俺ひとりついて行けない。デザイナー系はみんなそんなクラブ系が好きなのかな。だいたい俺はディスコで人生が止まっているので、クラブってとこへ行った事がない。隠しネタがあるのはいいが、ついて行けないのはなんか嫌。俺が間違った人種みたいだ。ダーツなんかして遊ぶ。意外と面白い。

 24時頃、誰かがカラオケに行こうと言い出す。俺ももう終電ギリギリだったし、カラオケは久しぶりだったのでまあいいかと思っておつきあい。1次会にいて、仕事があるからと一旦帰ったおねえさんを再度呼び出したら来るんだこれが。けっこう盛り上がる。

 唄のうまい人ってのは魅力的である。なんだろう。もしかして性的魅力に近いかもしれない。いつもは意識してなくても好きな歌を上手に歌ってくれると、とても魅力的になる。非常に動物的な求愛行動に近いような気がする。おねえさんはとても唄がうまかった。若い子もとても唄がうまかった。唄のうまくない俺は芸達者に見せるのに精一杯。唄うのはたのしいけど。

 延長に継ぐ延長で気がつけば3時。明日は岡山出張だというのに。しかし思わぬ面子で思わぬ盛り上がりで、人生どこに面白い事はが転がってるか解らないと感じた今日この頃であった。なんか最近けっこう遊んでるな。先週も明け方まで飲んでたし、今日も今日とてタク帰り。まあそんなにあることじゃないので、盛り上がった時に遊んどかないとね。

 面白いのは英語バリバリの人でも、英語の歌が上手いかっていうと、そうでもないんだな。意外と歌う時の発音はやっぱり日本人。歌のあいだの台詞の方が上手かった。

1/21 mon.

 同僚と晩飯。本来は、「ミーティング」と称して仕事のふりをして早上がりで飯を食う目論見だったのだが、始めたのが21時過ぎで、ほんとに仕事の話をみっちりする羽目になる。酔うに酔えない。こんなはずじゃなかったのに。

 どこへ行こうか もう帰ろうか でもそれじゃまたもとのTeenage blue

1/20 sun.

今月の書評

 満を持して登場。「百万回生きた猫  佐野洋子著」である。立ち読みして涙ぐんだが、今日もうちで読んで泣いた。今日は普通のコンディションだったので泣きゃしないだろうと思って読んだが、一回目は泣いた。何が悲しいんだかよくわからない。しかしよく出来ている。もう少し分析すればよく解るのかもしれないが、絵本の分析なんかしたって意味はない。

 どこかで噂に聞いたこの本は、噂のネタだけでもけっこう面白かった。絵本としては有名な本らしく、わりとたやすく見つけることは出来た。立ち読みした本屋で俺は涙ぐんだ。そして今日もうちで読んで泣いた。子供の読む本じゃないだろう。子供にも面白いのかな。だとすると、文学や小説という形態にはなんの意味もない。ある意味では、ほぼ、ハードボイルド。心理描写は少しだけ。まあその心理描写が絶望的に効果的でもあるのだが、どちらかというと、淡々とした行動描写の中で、効果的に少しだけ心理描写がある感じ。

 一回目に読んだ時もアイロニカルに読んだのに泣いた。二回目読んだ時、もっとアイロニカルに読んでみてそれでもやっとバランスがとれた感じだ。なに、もっと皮肉的に読めば毛並みと育ちの良いナルシルトがプライドを捨てて生意気な美人を口説いて幸せ幸せって話なのだが、そう読んじゃつまんない。どう読むかってのは本人の心情次第でしかないだろう。とりあえず面白かった。もっとひねくれたらひねくれて読むんだろうけど、いまのところは素直に心を開いて読めた。

 何がおもしろいのかな。一度きちんと書こうと思ってるのだが、考えてしまうとよほどよく考えないと単なる批判どまりになってしまいそうで、今日はできない。

 書評としては失格だが、もうすごいのよこの本。感動したい諸兄、お試しあれ。

1/19 sat.

 朝からインターフォンのベルが鳴る。何かと思ったら懸賞の当たりであった。「リーゼ上々ヘア計画キャンペーン」で「リーゼつるんとパサパサ直しフォーム」が当たった。

 これ、実は宅急便で来た訳でも書留で来た訳でもなく、定型外でうちのポストに入らなかったのでわざわざ配達してくれたのである。うちのポストはピッキング事件以来、鍵を掛けてあるので普通の紙の郵便物しか入らない。だからちょっと大きい定型外の物が来たらどうしようかなと心配していたのである。が、ポストに入らなければちゃんと持ってきてくれるらしい。さすが郵便局だ。俺は郵便局支持論者じゃないが、ちょっとありがたい。ちゃんとそういうサービスもあるんだな。

 昨日遅かったとはいえ、午後2時まで寝てしまった。飲んだわりに二日酔いっぽくはないのだが、やっぱもう夜遊びに耐えられる身体じゃないようだ。

  

 誰が俺の日記が好きかって、俺である。もの書きとしてはまったくもって魅力的な文章ではないのだが、たまにヒット作があると自分でほれぼれしている。そしてしょっちゅう読み返す。最近は暇になると、アイモードでも自分の日記を読んでいる。あほか俺。俺は何故こんなに自分の書いたことが好きなのか。たぶんただのナルシストなんだろう。でも俺がちょいちょい行く日記を書いてる人も、「わたしの日記更新を一番楽しみにしているのはわたしです」みたいなことを書いていた。まあ自分の書いた文章が好きじゃなければ、日記なんかアップしまい。そんなわけで今日も無意味に日記を書くのであった。

1/18 fri.

 久しぶりに会社へ立ち寄らずクライアントへ直行。ちょっと遅出で気楽な気分。アポまで時間があったので、ランチを兼ねてインターネットカフェへよってみる。なんの事はない、いつも行くページを探したり、くだらないことを検索してみたり、やることはいつでも一緒である。まあ、暇つぶしや緊急メール読むにはいいかも。

 最近何故だか目に付くのがフェロモン女。今日も電車の中で見かけた。彼氏と一緒にいて、「楽しそう」なんてレベルじゃなくてもうフェロモン出まくり状態な奴。なんか解るんだよね。それほどいちゃいちゃしてるわけでもないのに、好き好き光線出して目まで潤んでる。ご主人様を待ちわびた犬状態みたいな感じ。俺のひがみなのは百も承知だが、見ていてあまり気持ちのいいものじゃない。まあ、人に夢中になってる女なんてのはいつ見ても楽しいもんじゃないけどね。そんなにフェロモンだしまくりならどっか行ってなんかしてくりゃいいのにと思う今日この頃。まあ彼氏でも、あまり彼女にフェロモン出されても困る場合もあるんだろうが。人のフェロモンメロメロ状態見て腹立ててるなんてのは俺もかなり暇だな。そんな暇があったら自分でよいメスを探しに行くべきだろう。おみそになってる場合じゃない。

 人に意見を聞くってのは難しくて、俺は仮定の話でしているのにそれが俺自身の意見みたいになってしまうことがある。俺の意見が間違ってるって言ってほしいのに、それがそのまま俺の見解だと思われてしまったり。人との話は難しいな。

 久しぶりに明け方まで飲む。なまけたマティーニを飲りながら、たわいもない話。不夜城ミナミは4時といえども、ネオンの灯りと人だかり。まあ、客よりも客引きの方が多いんだが、水商売ってのも大変だな。冬の朝4時まで通りに立ってキャッチしなきゃいけないんだから。かたぎでよかったななんて思うのはこんな時だ。 

1/17 thu.

御機嫌ななめ

 ちょっと考えていたのは、「御機嫌でいよう」ということ。つまり「能天気」ほど明るくなくてもいいけど、俺自身が楽しそうにしていようということ。人間誰でも波はあるが、基本的に不機嫌そうにしてるよりも、楽しそうにしていた方が話しかけた時も、話しかけてもらう時もお互いに楽しいんじゃないかと思ったのだ。基本的に「誰おまえ」みたいな偉そうな奴もよくいるが、そんな奴は甘えている。話しかけてもらうことが当り前だと思ってるボンクラだ。偉そうにめんどくさそうにしてるのって、簡単だもん。まあそんな奴はほっといて、常にごきげんさんモードにしといた方が話しかけてくれる方も気が楽だし、話しかけてもらいやすいだろう。こちらが能天気と思われても、楽しそうに話しかけられた方が基本的には楽しい。やる気なさそうに、深刻な感じで話しかけられたら誰だってやじゃん。こっちがやだなと思ってたら向こうにもやだなって感じ伝わるし。そんなことを考えてた矢先の出来事。

 俺は年末年始とずいぶん御機嫌ななめだったらしい。今日電話をしたら「今日は御機嫌がいいみたいでよかった」と言われたのだ。俺は今基本的によほどの身内でない限り誰かに本気で不機嫌さを伝えるということはないつもりだし、別に御機嫌が悪いつもりじゃなかった。というよりヘロヘロだった。カラ元気を出すどころの騒ぎじゃない風邪と熱をおして、動くのが精一杯だったのだ。そんな時クライアントにもカラ元気が出ないのに、社内になんか元気を出していられるだろうか。いやいられない。だからかなりテンションが低かったらしいのだ。

 その子は俺と仲が悪い子じゃないので、何でも言ってくれるのだが、俺の対応はかなり悪かったらしい。別に俺は喧嘩も売ってないし、文句も言ってないつもりだし、絶対怒ってもいない。やつあたりもしてないつもりだ。だけどかなりご機嫌は悪かったようなのだ。「今日は御機嫌でよかったー」の電話の後、メールまで飛んできた。「ほんとに御機嫌が直ってよかったー」と。彼女に言わせると、俺の電話を受けたくないくらい俺は御機嫌が悪かったらしい。

 俺的には風邪でヘロヘロなのでテンション低く、失礼のないように丁寧にしてたつもりなのだが、彼女にとってはその丁寧さが、普段「おまえはほんとにしょうもない奴だなー」っていってる奴が、「夕食の前に君に大事な話があるんだ」と言われるくらいやな感じだったらしい。確かに俺も内海好江師匠が生きてたら「あんたね、芸人が客の前に出る時は声を張りなさいよ声を」と注意されるくらいテンションは低かったのだが、38度の熱で咳と熱と関節痛とで動くのがやっとなのに声なんか張れんちゅうねん。

 まあ体調が戻ったのと思うところあったので、今日はかなりテンションを上げてみた。こちらが楽しそうにしてればある程度向こうにも楽しさは伝わる。へこむときはへこめばいい。楽しそうにコミュニケイションをとるのはいいことかなと思う今日この頃。3しか会話がなくて3クレームの話ならクレーム率100%。10くだらないことや何でも会話があって3クレームならクレーム率は30%。そんなことは意外と大事だ。コミュニケイション、特に笑いは関係性をスムーズにする。

阪神大震災7年目

 俺は実は毎年「阪神大震災ごっこ」というのをしている。「ごっこ」というのは不謹慎なニュアンスだが、被災者以外になにか言われる筋合いはない。

 何をするかというと、電気を使わず、水を使わず一晩生活するのである。するといざという時なにがなくて何が必要なのか解る。風呂にも入らず、TVも見ず、火も使わず、パンやポテチをかじって懐中電灯で暮らすのである。まあ真面目にやってたのは2年ほどで、その後は「タイム」をしながら部屋の電気を消して懐中電灯で一晩過ごすくらいであった。「タイム」というのはお湯を沸かす時「ほんとは電気が来てないのでお湯は沸かない。ガスコンロで沸かさなきゃいけない」とか、TV見ても「ほんとは今映ってない」とかのズルをするである。それでもすこしライフラインの意識をすることは出来る。

 今年、というか今日はしなかった。というのはちょっとだけやろうと思って帰ってきて懐中電灯のチェックをしたら、電池が液漏れして懐中電灯がつかないのである。一ヶ月前には点いたのにな。まあ頼みの綱の懐中電灯のチェックが出来たことは良しとしよう。壊れてたらどうしよう。マグライト、高かったのに。

 ちなみに俺んちには避難用のデイパックがある。LLビーンでわざわざ買ったのである。先週末は中身のチェックをしてある。緊急食料やアルミ毛布や、小銭、頭痛薬などいろいろ入っているが、チョコと水とカロリーメイトの緊急食料は半年ごとに買い替えている。阪神大震災があった頃、姉が家族5人分の着替えと水と緊急食料をリュックに詰めたら重くて持ちあがらないという馬鹿げた笑えない話があったが、準備はいるのだ。

 俺は多分、いざっていう時そのデイパックを持っていかない。何かを持っていく時間があれば財布とケータイと革ジャンかなにかを持っていくだろう。問題はそうじゃない。あることが大事なのだ。だいたいそんな貴重品ばっかり入れといた日にゃ、泥棒がそれを持っていったら日々の生活に困る。が、準備はしとくにこしたことはない。

 無駄って言えば無駄である。しかし、ないよりはあるほうが良い。例えば俺んちにはその他にペットボトルの水3本とカップヌードルとカセットコンロは絶やさないようにしている。うちごと潰れたらもちろん終わりだ。しかし家はあるのに電気と水道が止まる事はあり得る。そんな時生きていく分だけは置いといても損はない。賞味期限が来たら食えばいいもんなんだから。阪神大震災のとてつもない場所は別として、家は潰れなくても電気も水も電話も止まるところはある。最悪のケースには対応できなくても、備えあれば憂いなしってことはある。頼むから、俺の言うことを聞いてくれ。

 今日阪神大震災のニュースを見て、ちょっと泣きそうになった。しかし今年、関西民放で阪神大震災の特番はない。去年まではあったような気がするが、今年はない。神戸は今なにごともなかったように見える。街並はなにごともないが、しかし例えば俺の知人の住宅ローンは2倍になった上、7年分しか済んでいないのだろう。

   

 今年当たった懸賞。初当たりはずれのマウスパッド。いやありがたいけど、俺トラックポイントユーザーなのでマウスパッド使わないし。

1/16 wed.

 新幹線に乗ったら、隣のにいちゃんがいきなりビールを飲んでいる。スーツなのでサラリーマンだと思うのだが、いいご身分である。なんの商売をしてるんだろう。と思っていたら、書類やパソコンを取り出して仕事を始める。真面目なんだか不真面目なんだかよくわからない。

 俺も真似して昼間からビール飲んでみる。ちょっとテンションが低かったのだが、そんなことが俺をとてつもなく幸せにしてくれる。ありだな。「やりたいことは何でもしてみればいい」って最近よく思うのだが、疑似体験と体験はやっぱり違うからね。何でも一回はやってみた方がいいし、自分でやりたいことは何でもやればいいかも。

1/15 tue.

 朝5時半起きで、東京出張。移動時間を短く感じるのは寝るのが一番。普段は電車の中ではあまり寝れないのだが、この日はちょっと眠れてまあまあ。今回こそは顔を売ろうと思って、ちょっとだけ勇気を出して関係各位に挨拶する。ボスに「今年は社外社内ともきっちり営業しろ」といきなり説教されてちょっとへこむ。

 夜いつもの面子で飲む。最近はあまり普段喋らない人としゃべる方が面白いかも。営業時間中や電話だけじゃ仕事の話に終始してくだらない話ってあまりできないし。

1/14 mon.

成人の日

 久しぶりにお昼寝をしてしまった。寝入る時はほんとに気持ちがいいのだが、おひるねをしちゃうと一日がほんとにあっという間である。

 さて今日は成人式であった。ハッピーマンデー法による3連休はうれしい。成人式も今日くらいだと15日に近くてなんかそれっぽい感じがする。去年は確か8日くらいだったのでそれじゃ感じが出ないもんな。うちの近所には成人式が行われる会館があるので、毎年成人の日はお着物のおねえちゃんたちが大勢いる。近所へ買い出しに出かけると色振袖姿の娘達が行き交う。いやー、お着物はほんとにいいね。最近は濃い目の色が流行りなのかな。着物姿の女の子は見てるだけで楽しい。日本人に生まれてよかった。こんな時くらいしか振袖って見ることないし、最近は仕事始めでもお着物の人っていないもんな。年配の人もあまり着てないし。

 10人中9人は白のふわふわのマフラーみたいなものをつけている。あれ、決まりごとなのかな、流行りものなのかな。まあ、成人式らしくてよろしい。お着物めんどくさいんだろうけど、もっとはやらないかな。最近やっと解ったが、着物って民族衣装なんだな。俺、コリアンのチマチョゴリってのがどうにも理解できなかったんだが、あれは正装なんだろうな。なんか違和感があって、現代になんでわざわざチマチョゴリを着るのかなと思って不思議だったんだが、日本の着物にあたるもんだってのが最近になってやっと理解できた。コリアの人もチマチョゴリ見ると俺みたいに、ああチマチョゴリってやっぱりいいなと思うのかな。

1/13 sun.

3連休2日目

 早寝したせいか明け方ぐずぐず何度も目が醒める。明日いろいろやろうと思って早寝したのだがあまりお目覚めがよくない。まあ8時頃には起きる。年賀状のお返事を書こうと思ったのだがプリンタが壊れているようで、書けない。確かにデジカメとプリンタのいい奴が欲しくなってはいたのだが、あまりにもタイミングがよすぎる。大体買うならデジカメの方が先だ。何度かやってみたがやっぱり動かない。ほんとにダメかも。しょうがないので住所録の登録なんかし直す。

 つづいてバスルームのお掃除。久しぶりに壁までスポンジでこすって念入りに。久しぶりにやったのでけっこう汚れている。部屋の片付けもちょっとする。

 つづいて昨日買ってきた靴のソールにミンクオイルを塗りこむ。なかなか楽しいひととき。だいたい靴フェチ鞄フェチ革フェチってのは基本的に変態だな。ああこのツヤが、とかああこの皺が、とかああこの経年変化加減が、とかね。唐沢なおきの漫画そのままである。まあ俺はもう革フェチなのでしょうがないが、これ以上のめり込んだらほんとの変態になってしまう。

 さらに髪も切りに行く。今行くんだったら正月前にいっときゃよかったような気もするが、年末はそれどころじゃなかったし。着ていった革ジャンを預かってもらって出してもらう時「重いですねー」と言われた。「いや安いから重いのよ」「いいのだから重いんじゃないんですか」「いやいい奴は軽いのよ」などと言ってみたが、なんかちょっと嬉しかった。中途半端なデザイン重視の革ジャンは軽いけど、フライト系は重いからね。待てよ、もしかして高い奴はフライトジャケットでも軽いのかな。

 なまけもののわりにこの週末はけっこういろいろした。なのにまだ明日もお休み。うれしいねえ。

1/12 sat.

 3連休初日

 さて仕事始めも終わって、やっとお休みである。しかも3連休である。これはうれしい。年末は寝こんでいたので、うちでゆっくりするのは久しぶりである。たまっていた洗濯をして、年末にできなかったところをあちこち掃除して、本格的にバーゲンにも行きたい。久しぶりにやる気の週末である。

 ピッキング事件があったので、本格的に鍵を替えてくれる工事が今日あった。朝っぱらからやってきたが、スケジュールを考えたら朝早く来てくれた方がありがたい。けっこう丈夫な鍵らしいので、これで一安心か。

  

 さて、本格的に洗濯物をすませ、とはいうもののなにしろ風邪をひいて何回も着替えたものをそのままにしてあったのと普段の洗濯物があったのでハンガーが足りないくらいであった。で、バーゲンである。何しろ俺はプロパで服を買わない男なので、年に2回の仕入れのシーズンである。やる気満々である。

 まずはお決まりのブルック○ブラザースへ。最近の基本はここである。何しろアイビー少年として育ったのでここが俺にとっての洋服屋のメッカである。しかしこの店へいくと俺なんかまだまだ小僧である。おっさんの多い事多い事。しかも、アイビーオタクらしい薀蓄野郎が多い。人の事は言えんが。

 しかし「3つボタンが着たいお気持ちはよく解りますが、お客様の体型だと2つボタンの方がいいですね」って接客してた店員はどうなのかな。基本的に大きなお世話だし、大体てめえんとこ昔は2つボタンなんか作ってなかったんじゃねーのか。それはさておきお目当てのものを探す、とりあえずツゥイードのパンツがいる。去年はき潰してしまったので今年は新しいのがいるのだ。適当なお値段のものがあったのでそれをつかんでうろうろしてたら、もうちょっとよさげなものがあった。見てみるとやっぱりよさげなお値段。自惚れればモノを見る目が出来てきたとも思えるのだが、世の中ってのはちょっといいデザインだとか触りごこちのいい生地と、お値段ってのはちゃんと正比例するように出来ている。スーツでもアロハでも革ジャンでも、「おっ、こっちのがいいなー」と思うとちゃんとそれなりにお高めのお値段がついているのである。俺は基本的にものには定価なんてないことを理解しているつもりなのだが、それでもいいものは高いのである。もちろん、高けりゃいい物だってことはなく、高くて変なものもあるのだが、いいものは基本的に高い。

 そんな訳でお値段に負けて安い方のパンツにし、安いのにしたからといってチノパンを追加する。この辺が俺の貧乏性なところである。しかしチノパンを裾上げしてもらうときに、「これ、一回裾上げしてある商品なのでダブルに出来ません」と言う。俺はダブル仕上げのチノパンが欲しかったのでそれじゃ意味がない。なんとかなんないのかとごねてみると、「にせかぶらならなんとかなるかもしれません」と言う。にせかぶらなんて、何年ぶりに聞いただろう。昔メンズクラブで読んだその方法をまだ俺は覚えていて、それが理解出来たことがちょっと嬉しかった。結局コットンだとミシン目が目立つのであまりお勧めしないという店員の制止を振り切って、にせかぶらでダブルにしてもらうことにした。専門用語をあまり知ったかぶりするのは好きじゃないが、服屋の店員ってわりと専門用語でハッタリをかましてくる場合があるので、知っといて損はない。最近だと本切羽とかお台場仕上げとかね。あとタイを3本買った。3本は買い過ぎだとあとでちょっと反省した。

 続いてシップスとアローズを流す。どちらの店にもコーデュロイのスーツがお手頃な値段であったのでかなり考えたが、もともとコーデュロイは好きじゃないのと、今年知人がコーデュロイのジャケットを新調していたので人のまねしになるのでやめた。その人が着てたのがけっこう良かったので欲しくなったんだろうな。似合うかどうか着てみようかとも思ったのだが、着てみて買わないのもやだしね。いや着たら買ってたな。ウールタイがひとつ欲しかったのだが高いのであきらめる。

 続いてなんとLLビーンへ。たいしたバーゲンはやってないのだが、黄色のボタンダウンがどうしても欲しかったのだ。何故ブルックスで買わないか。ちょっとお値段がいいからである。何故欲しいか。以前ブルックスで買った黄色のシャツが色落ちしてしまって、染め返してみたのだが、どうにも綺麗な黄色に戻らないのである。一度買って、気に入ってしまったアイテムはどうしてもまた欲しくなるもの。今買わなくてもいいのだが、これも気になっているので、ついでに今日買ってしまうことにする。ゆっくりお買い物をする機会なんてそんなにないんだから。

 続いてビームスへ。おいおいいくら2日目とは言ってもいまどき入場制限で並ばされるのかよ。と思ったが一応並んでみる。まあ並んだだけですぐ入れた。しかし腹が立つのは店員。俺の顔を見て、「お客様、スーツ売場の方でしたら後ろの入り口からすぐ入れますが」だと。まあ今ビームスにいる客は小僧ばっかりだし、俺の歳だとこっちの売り場じゃないだろうと気を使ってくれたんだろうが、なんかちょっといや。スーツ着てるならともかくA-2にジーンズにブーツの本格カジュアルだと言うのに。ブルックスだと変な客に見られ、ビームスだとスーツ売り場扱いされる俺はいったい誰。

 やはり店員の言うことは正しく、カジュアル系の方に俺の買える服はなく、つーかゆっくり見られると言う状況ではなかったので、とっととスーツ売り場へ行く。で、見ちゃうんだな、ウールタイ。やっぱかなり欲しいんだろうな俺。で、お手頃なお値段のモノがあったので、もっといいのはないのかとよく探してみると気に入ったタイがあった。するとお値段はやっぱり張るのよ。世の中ほんとによく出来ている。でももう俺の欲しいモードは止められなかった。あちこちで見て高いからやめようとさんざんあきらめてきたのに、結局見てきた中では高い方のお値段のタイ。まあいいか。今迄のはお値段に見合うほど俺が欲しいものではなくて、これが俺が欲しかったタイなんだろう。買うのに迷わなかったもの。そんなわけでここでもタイを一本買う。ちなみに帰ってきてから気付いたが、うちにはまだおろしてないタイが2本もあった。

 さて見たいところは一回りしたのだが、まだ大物を買ってない。まあ今期スーツは買うつもりはなかったので特に大物を買う必要もないのだが、タイとかパンツとか必要小物ばっかりではどうも充実感がない。するとやはり靴が欲しくなる。靴も少し見てみたのだが、基本的に俺の足に合うサイズはそこらへんにはない。これだけ毎日考えているんだから、よほど俺はあの靴が欲しいのだろう。木曜日にも見に行って結局買いきれなかったあの靴。

 今日また見に行って買わないなんてのはバカバカしいので、一服しながらよく考える。会社から近い店なので会社帰りに寄れないこともないし、別にバーゲン価格じゃないので今日買う必要もない。しかしこんなに考えてるってのはよほど欲しいんだろう、俺。つーかその靴を買わない限り他の靴は目に入らないし、ゆっくりお買い物が出来るのはこんな時しかない。なので決心して買いに行くことにした。店に行くとなんのことはない、なんの迷いもなく試し履きしてあっという間に買ってしまった。買ってみてわかったことはどの店で靴を見てもその靴と同じデザインで安いものを探していただけだということ。そして、スウェードのウィングチップブーツなんてものはあまりないし、あってもめったにバーゲンになんか出ないということである。大体あんまり見ないから気に入ったんだろうしね。これで気がすんで、やっと今期のバーゲンツアー終了である。しかし俺の経験値上、この後のバーゲン残り物バーゲンの方が恐いがね。また買っちゃいそうで。

 うちに帰ってきてキッチンの掃除。クレンザーを使ってレンジまわりなぞを磨く。あまり落ちないところもあるが、掃除をしてみるとそれだけで見違えたように綺麗になったような気がする。というか気分がいい。いろいろしたので今日は早寝。

1/11 fri.

 正月ボケなのか、どうにも体が動かない。風邪の名残で体調がまだ本調子でないのは事実なのだが、咳が出たり、ちょっと歩いただけで足が痛くなったり、ガタガタである。38度の熱があるのに気合を入れていた時の方がまだ動けていた。まあその時は死んでも動かなきゃいけなかったのだが。大体正月休み明けに5日間のフル稼動ってのはしんどいな。

 寒いし風邪ひいた時の名残で、パッチがやめられない。パッチはくせになるので毎年我慢してはかないのだが、今年はくせになってしまった。しかしそんなにいくつも持っているわけではないので、もうひとつ新しくパッチを買うことにした。しかしこれがおっさん用のしか売ってない。バーゲンでもないし、プロパでも売ってない。ちょっと前まではポールスミスやちょっとしたデザイナーズブランドのパッチがあったのだが、やっぱニーズがなかったのかな。しかしおっさんパッチはちょっと嫌だ。パッチだけどポールスミス、という言い訳が必要なのだ。

 まあパッチに限らず、俺はだいたい服に対するセンスがないので言い訳が必要なのだ。「何それどこの服」と聞かれたら「ポールスミスなのにー」とか、「ちょっとおっさんくさいけどラルフローレン」とか、とかね。センスや着こなしに自信があればいらないのかもしれないけど、今はあまり安物も着たくないし、大体俺は何を来ても安そうにというか貧相に見えてしまうタイプなのである。だから「これはどこどこの服」という風に説明できるのはとても便利なのだ。この服に文句があったら菊地武夫に言ってくれ、みたいな。

 そんな訳で今日買ったのはイッセイミヤケのパッチひとつとコムサのステテコとポールスミスのパジャマみたいなジャージ。ポールスミスのジャージに至っては上下で2,000円という激安価格。その辺のパジャマより安いぞ。ものは買った時が一番楽しいので、さっそくおろしてみることにした。ちょっと足が長すぎてサイズが合わなかったが、まあ安いのでいいだろう。なぜこんなに下着ばかり買うのか。

   

 世の中のものは何でも無駄である。というか贅沢である。安い服屋や靴屋を見ていると、ふとそう思う。人間が生きていくのには今便利な世の中だなーと思う。靴も服もめちゃめちゃ安いし、ブランドにこだわりさえしなければ靴なんか4000円くらいでよさそうなものがけっこうあるし、スーツだって1万円もあれば買えるのである。なんかブランドにこだわって高いものを買うのはあほうなんじゃないかとすら思えてくる。食器や日用品だって、100円ショップに行けば100円には限界がないんじゃないかと思えるほどいろんなものが売っている。でもそれだけじゃつまんないから、付加価値商売みたいなものが成り立つんだろうな。安かろう悪かろうっていう場合もあるしな。

 

 この日、CDが届いた。驚くべきことに3年前に注文したCDなのだ。どういうことかというと、俺はインターネットである中古CD屋さんに廃盤のCDを探してくれと依頼を掛けていたのだ。で、CDが見つかるとメールをくれる。注文と探偵依頼は別なので、多分見つかっても買わなくてもいい筈。無論今回もメールをもらった後、俺が注文をしたのだ。俺は前にも一度廃盤を探してもらって買ったことがあり、信用できそうな店だったので再度依頼を掛けていたのだ。

 しかし俺も忘れていたわけじゃなかったのだが、足掛け3年前に出した依頼が「有効」だったことに驚いた。納品書を見ると「'00/9/10」とメモ書きがしてある。メールの送信履歴で確認したら、やはり俺がそのころメールを出しているようだ。足掛け3年。正味一年半。こじんまりやってるとこじゃないかと思うのだが、本気で探している時にはこういうお店はありがたい。

 ちなみに届いたCDは小山卓治の「The fool」。おれはこれはCDもレコードも持っていないのでかなりうれしい。お持ちでない小山ファンにはうらやましがっていただきたい。これで俺んちの小山CDコレクションは完成した。

1/10 thu.

えべっさん

 大阪ではえべっさんという行事が大きな出来事である。「商売繁盛で笹持って来い」という奴である。大阪以外じゃあまり聞かないが、俺んちの近所にもえびす様がいるらしく、わりとよく聞く。

 そんな訳で靴を買いに行った。買いに行った先が今宮戎の近所だったのでなんだかにぎやかだった。俺はわざわざ仕事終わりで家に帰るのと別方向の靴屋に行ったのだが、結局買わなかった。欲しかったんだが、お値段がお高めでちょっと根性つかなかったのだ。アウトレットなのだが、「普段よりバーゲン価格です」というDMをもらったので、もしかして前回より安くなってるかなと行ってみたのだ。が、俺のお目当ての物は別に普段と同じお値段だった。じゃあいつ来てもおんなじだ。バーゲンをもっと回ってから来ても遅くはあるまい。せっかく行ったのにふんぎりがつかないのはちょっともやもや。買う気で行ったのに以外と根性のない俺。だって、バックスキンってちょっと冒険だもんな。痛みやすそうだし。

    

 今週の書評

 「「暮らす!」技術  辰巳渚著 宝島社新書」という本を読んだ。俺はこの手のノウハウ本が嫌いで、どうやって暮らそうが俺の勝手なのだが、かなり暇だったので買って読んでみた。結構流行った「「捨てる!」技術」が面白くて、この作家をもう一冊くらい読んでもいいかなと思ったのも事実だ。これがちょうど今俺が考えていることを明文化してる感じでなかなかよかった。平易な文体なので電車の中ですらすら読めるし、俺が今思ってて書きたい事とよく似ていた。先に書かれたのはくやしいが、そうそうそんな感じって同感した。俺には俺の生き方があるって決めてる人にはお薦めしないが、暇つぶしには面白いかも。

 

冷蔵庫

 前にも書いたが冷蔵庫を買った。もちろん壊れたから買ったのだが、ちょっとしたいきさつがあった。氷は凍るのだが、冷蔵庫がどうにも常温になってしまったので冷蔵庫を買う決心をした。直すっていったって金も時間も手間もかかるので買った方が早いだろうと思ったのだ。

 近所のスーパーを一応チェックして、隣町の電気屋さんまで買いに行く。最初は今と同じくらいの独り者用の小さいツードアの冷蔵庫を買うつもりだった。三万くらいである。しかし、どうも買う気になれない。楽しくないのだ。必要だからといって義務でものを買ってどうする。3万の買い物が楽しくなくていいのか。しかも冷蔵庫は毎日見て、毎日使うもの。せっかく新しくお買い物をするのに、「これでいいや」ならともかく、「なんかやだけどしょうがないや」なんてことがあるだろうか。いやない。100円ショップでなんか買うんじゃねえんだ。何万もして毎日見て使うものを買うのに、買い物が楽しくないなんてことは嫌だ。

 そんな訳で俺は買って楽しいものを買うことにした。せっかく新しい電化製品を買うのに買い物がつまんないなんてことはありえない。まあ大きい冷蔵庫は前から欲しかったので、大きい奴を買うことにする。選択肢は3つ。カッコ悪いけど安くて大きい冷蔵庫、とても高くてカッコいい冷蔵庫、まあまあのデザインでそれでも予算の倍以上する冷蔵庫。

 安くて大きいのは結局カッコ悪くて楽しくない。高くてカッコいい奴はそのお値段なら見事な大型冷蔵庫が買えるお値段。という訳で妥協案というか中途半端というか王道というか結論というか、お値段はそこそこで(それでも当初予算の倍以上したのだが)、そこそこの大きさの(それでも250Lはある)、そこそこのデザインの冷蔵庫がうちにやってきた。大きくていろいろ入るので楽しいし、デザインも白物家電っていうほどダサくなくまあまあなので気に入っている。やっぱ予算オーバーだがこれにしてよかった。支払いが来た時どう思うかは知らんがね。

1/9 wed.

 さてバーゲンシーズンである。先週末に行けなかったので仕事帰りに少しのぞいてみる。今年は物欲がないうえに出物もないので少しおだやか。しかし、実はそうじゃない。バーゲンはいつだって物欲をかきたてられてわくわくする。欲しいものがあれば買うし、魅力的なものがあれば買う。しかし今俺は欲しい物がわかっているし、欲しいものしか欲しくない。欲しい物があれば、いくらでも買う。安きゃすぐ買うが、高くてもほしけりゃ買う。すると人間には余裕が出る。ほしけりゃいくらでも買う。でも欲しくなきゃ安くてもいらない。すると安物買いってのは比較的なくなる。

 昔手の届かなかったブランドでバーゲンだったら買える物がある。それが欲しい物だったら迷わず買う。でも俺は今歳のせいか、いくら安くてもちょっとでも趣味に合わないものは欲しくない。捨て値だったら別だが、趣味に合わないものは安くても結局着ない。どうしてもほしけりゃプロパででも買う。まあプロパで欲しいものは実はそんなにない。ブランド物は好きだが、どうしても欲しいものは買えばいいし、どうしても欲しいものは実はそんなにはない。

 必要なものは解っている。おしゃれさんが着るような物はいらない。スタンダードなもので、気に入ったブランドから出ていて、バーゲン価格で出てるもの。気に入ったデザインで、気に入ったブランドで、バーゲン価格だったら買う。ほんとにほしけりゃプロパで買う。プロパで買えなきゃバーゲンを待つ。流行りすたりはあんまり関係がない。冒険したいものはバーゲンで買ってみる。そんな感じかな。まあ俺はプロパで服を買うことはないし、ちょっと冒険をしてみるって点でもバーゲンは大事だ。

 今日はポー○スミスやギャルソンをひやかして結局下着のパンツとジャージを買った。そんなことが楽しい。どうでもいいが、男の下着売場で女性がでかい顔してるのはどうにも解せん。男が女性の下着売場で品定めしてるってのはありえないのだが、女性は男の下着売場に来てLサイズはないのかだの、広げてみて裏表の柄確かめるだのやりたい放題だ。おまけに男の俺に向かって、何であんたあたしが選んでるのに邪魔すんのよみたいな顔された日にゃ、ほんとに腹が立つ。少なくとも男の下着売場では男が優先されてもいいと思うな。俺が女性下着売場に行って、「えっと、このトリンプのブラの紫の奴で70Cはないんですか」って言えないんだから。

 女性蔑視って言われるが、世間には絶対男の行けない場所の方が多いと思う。女の入れないとこって土俵くらいだろ。高速道路のインターの男子便所だって女性用が混んでたら女性は平気で入ってくるもんな。逆はありえないし、もしやったら犯罪者扱いされるぜ。

1/8 tue.

 よく寝れる。早寝したのに夜中目も醒めず、朝起きたらお寝坊の時間。まだどっか悪いな。

 いろいろ考えていたが、今年の目標を決めた。今年のテーマは「プライベートを充実させる」である。ありふれたテーマではあるが、今年はこれである。田舎へ帰るといつもそう思うんだが、今年はちょっと違う。例えば、俺は長野で産まれて、実家は長野にあり、父と母はそこで暮らしており、お墓もそこにある。俺は今は離れて暮らしているが、俺はここの子であり、いつかここに帰る。いや、帰る帰らないではなく、ここと繋がっていることを意識しながら暮らしていくのだ。意識だけではなく、具体化したい。家族があること、田舎があること、お墓があること、未来があること。そんなことは田舎へ帰ると毎回思うのだが、今年はもっと意識していく。

 プライベートってのは田舎のことだけじゃなくて、実は日々の生活のことである。毎日生きている。仕事が忙しいから日記が書けない、あれが出来ないこれが出来ない、休みの日は家で休みたい。ストレスがあるから夜遊びでもしないとやってられない、酒でも飲んで暴れないとやってられない。そうじゃない。仕事を言い訳にするのはやめよう。俺はくいぶちを稼ぐために、生きるために仕事をしているが、仕事をするために生きてるわけじゃない。まあ、仕事が好きなら楽しい仕事をするために生きててもいいし、今の仕事はそんなにやじゃないんだが、今年はプライベートのために生きていく。嫁と楽しい毎日を、嫁がいなければ彼女と楽しい毎日を、彼女がいなければひとりでも楽しい毎日を。そんな暮らし。新しい靴を買う、新しいパソコンが欲しい、毎日のご飯は食べたいものを食べる。いや、別に今の生活に不満はさほどないのだが、「新しい靴でも買わなきゃやってられっかよ」じゃなくて、「新しい靴を買うために働いてるんだ」みたいな感じにしたい。仕事が忙しいから何も出来ないんじゃない。何かをするために食い扶持を稼ぐ生活にしたい。仕事が楽しければそれはそれでいいんだが、プライベートを犠牲にしたくないし、仕事を言い訳にもしたくない。

 年末、38度以上の熱をおして仕事をしなくちゃならなくて、その前にも何で生きてるのかなんてちょっと考えてしまった。誰も俺に38度の熱があっても働けなんていってないし、俺が風邪をおして仕事をしてても誰にも何の関係もないことだ。たまたま俺が休めないだけで、体調が悪かろうが、御機嫌が悪かろうが俺の都合はクライアントには何の関係もないし、誰も俺に死ぬほど働けなんて言ってない。クライアントだって、俺が元気で楽しく、滞りなく仕事をしてた方がいいに決まってる。話をしたとき、ごきげんさんの方が誰だって気持ちがいいもの。

 だから、いかに楽しく仕事をできるかは実は俺にかかっている。楽しく、しかも短く仕事をするための努力は俺次第だ。俺が熱があろうが一日何時間働いていようが、誰も知ったことじゃない。極論すれば、週に二日しか働かなくても、仕事ができればそれでいいわけだ。そのための工夫はまだ自分で足りてない。仕事をしたふりの無駄な動きが多すぎるからだ。

 こうしてだらだら書いてみると、少しずつ見えてくる。プライベートでやりたいこともあるのに、やらないことを仕事が忙しいからだと自分に言い訳している。仕事でも、忙しいのを言い訳にきちんと工夫をしていない。どちらも中途半端である。プライベートなことをしたいからといって仕事を怠け、仕事を怠けて帰っても疲れているからといってプライベートでもたいした事はしていない。でもな、そんなにどっちにもパワフルにしてたら疲れちゃうしな。どっちにもそんなにやる気はないんだろうな。だからどっちかっていうと、今年はプライベートな方にパワーを注ぎたい。できればどっちにも言い訳なしに、やりたいことに時間を割いていきたいかも。今俺は自分のことだけに時間をさける。でも、実はそんな時期は長くない。何らかのファクターでそんな余裕のある時期はすぐなくなる。だから、余裕があるうちにいろんなことをしておきたい。日々だらだらすることすらそのひとつではあるのだが、何かをしたくないからだらだらするんじゃなくてだらだらしたいからだらだらするというくらいの気概を持ちたいかなと。

 したいことをすればいいのかも。仕事もちゃんとすればいいし、プライベートでしたいことはちゃんとすればいい。何がしたいのかわかってないのかな。いや、やりたいことはいくらでもある。後回しにせずに、したいことをまずして、すべきことはそのあとにしよう。したいことをしておかなければ、毎日の生活に不満が残るだけだもん。

1/7 mon.

 さて今日から仕事始めである。うちの若い子は厳しいので、「会社へ集まってから取引先へ行っても誰もいませんよ。そんなの無駄でしょう」とまったくもって正論をおっしゃる。あまりにごもっともなのでその意見を採用し、会社へも集まらずいきなり取引先へ集合。クライアントの会社で身内の挨拶だ。クライアントを一回りしてからお昼ごはんの時に御神酒。とんかつ定食と御神酒ってのは合わないのだが、正月そうそう御神酒でも飲まないとやっていられまい。俺的にはかなり満足。またあちこち一回りして会社で新年会のビール。〆たつもりなのだがそうそう初日の仕事が終わるわけもなく、仕事は続く。休みボケのせいか、俺はこの日自宅にケータイを忘れてしまっていたので、それを理由に早めに帰る。まあ新年そうそうだったのでもめごとの電話はなかった。

 風邪は治ったはずなのだが、たるんでるせいかやみ上がりのせいかまだ身体はしんどいし、なんか寒い。よく寝れる。

1/6 sun.

 今日が正月休みの最終日。ほんとは早めに大阪に帰ってバーゲンに行こうと思っていたのだが、めいっこ達が今日までいたので結局夕方5時までうちにいた。だらだらしちゃったが、まあそれはそれでいいかも。

 午前中はみんなでボードの人生ゲーム。基本的なお楽しみで、意外と楽しい。やはりゲームの基本だな。負けたけど。

 一番下の麗は相変わらず抱っこしたがる。やっぱりだっこの絶対量が足りないのかな。俺も出来るだけだっこしてあげる。座ってると当たり前のように抱っこと言うので結構大変だが、それはそれで嬉しい。まあ今のうちだけだろうしね。抱っこって、はまらないと実はお互いにそんなに快適ではないと思うのだが、抱っこしたりされたりしてることがいいのかな。可愛いめいっこさ。抱っこしてって言われたらいくらでもしてやろう。でも肩車は重いのでもう大変。

 だっこしながら千と千尋の神隠しの絵本を読んでもらう。やはり言語を学ぶのに朗読は大切なんだろうなとふと思う。読めることが楽しくて読む。それがトレーニングになる。そして、普段使わない言葉はふだんよく使う言葉に間違えて読む。思わぬところで言語習得の現場を確認できた。

 めいっこ達が帰ってから探していたテトリスを発見し、うっかりはまってしまって予定の電車に間に合わなくなってしまった。

 電車に乗り遅れたので逆にゆっくりして、伯父にもらった久保田を飲み干して帰る。しなのは指定席も取れて一杯飲んで、新幹線はぐうぐう。17時に家を出て21時には大阪に着く、近いもんだ。

 新大阪の駅で、「ママー、どこー」って叫んでる女の子がいた。声をかけてあげようかと思ったが、変なおじさんに思われると困るので見守っていたら駅員さんとパパがやってきた。よかった。

 うちに帰って電話をして年賀状なぞ見る。一安心。大体予想通り。

 よく考えたらめいっこも大変だろうな。父方のうちへ行ったり、母方のうちへ行ったりね。宿題もあるし、慣れないところで勉強もしなきゃいけないし。

1/5 sat.

 スキーへ行く予定だったのだが、結構な雪が降っているので中止。本屋さんへ行く。俺も買わされそうになるが、おばあちゃんが俺の分まで買ってくれたのでまあ大丈夫。

 デジカメで取った写真を最大限の画質でプリントしてみようとパソコン用の光沢紙を買ってきて限界に挑戦するが、たいした事はない。やっぱいいデジカメとプリンタは欲しいかも。

 晩ごはんはみんなで近所の居酒屋へ行ってみる。みんなでいくのは初めて。田舎の居酒屋なんだけど、結構込んでいる。お座敷でみんなでごはんを食べて結構楽しかった。このあとカラオケボックスでもあるともっと楽しいのだが、田舎じゃそうはいかない。

 帰ってきて姉と百人一首やるが、コテンパンに負ける。くやしい。来年は少し覚えて目にもの見せてやる。と毎年同じことを言っているのだが、今更百人一首を覚える根性もない。

 夜は早寝してドラゴンボール読破。やっぱ名作だ。

 
1/4 fri.

 めいっこ達は裏庭でかまくら作りに夢中。今年は結構雪が降ったので、結構大きめのが作れて楽しいらしい。お昼過ぎにみんなで温泉へ行く。檜風呂や岩風呂があったりして楽しい。麗は俺とパパと男湯でいっしょ。俺はといえば、風呂上りにビール飲んで、温泉でサービスの御神酒をもらったりして、なかなか楽しい。

1/3 thu.

 そんなわけで今日も朝酒を飲んでお昼寝である。ほんとによく寝れるもんだ。来客があったのでその間パソコンなぞをする。毎日雪が降っている。夕方めいっこ達が来て急ににぎやかになる。

1/2 wed.

 さて今日もお正月である。お正月なのでお昼に御神酒を飲んでまたお昼寝である。特にすることもないので、ほんとにうだうだしていた。寝正月とはまさにこういうことだろう。

 ノートンのセキュリティを入れたせいなのか、うちのHPのカウンターが読めなくなった。おまけにお気に入りの掲示板にも書き込みが出来なくなってしまった。ネットの面白さ半減である。CGIがうまく動かないんだと思うが、よくわかんない。何処をいじればいいのかよく解らないし。ご存知の方は教えてください。

 めずらしくお正月に田舎の友人からお誘いをもらった。何人かで集まって飲んでるとのこと。ただ、風邪で本調子ではないのでお断りをしてしまった。残念ながらお出かけできるほど体力は復活していないのだ。ちょっと残念。

2002/1/1 tue.

元旦

あけましておめでとうございます

今年もよろしくお願いします

 さていよいよ2002年である。風邪の方は頓服を飲まなくてもいられるくらい良くなった。そんなわけで今年も御神酒を飲んで、爆笑ヒットパレードを見て、お雑煮を食べてお昼寝である。久しぶりに日記をまとめ書きした。トップページはお正月用のレイアウトにちょっと変えてみた。

   

ちなみに

2001年の10大ニュース

1.ピッキング泥棒に入られた

2.ウォーターベッドを買った

3.英会話学校に再入学して英語の勉強を続けた

4.投資をはじめた

5.冷蔵庫を買い替えた

6.小山卓治のCDに俺の声が入っていた

7.韓国に行った

8.悲しいことがひとつあった

9.転職せずにすんだ

10.無事に一年過ごせた


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ウォーターベッド購入記


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