日々のつまらない出来事を、つらつら書き綴っています。
毎日毎日面白い出来事がある訳ではありませんが、ちょっと気になった事を書いてます。

これがおニューのウィングチップブーツ。

前のとどこが違うって、革がスエード。

     

2/28 thu.

 朝から大失敗。もう致命的。一回ミスった仕事の修正に行ったのだが、その修正がまたミスってる。最初のミスも今日のミスも、どちらも普通はありえないような致命的なミス。「いいかげんにしろー」と思い、怒鳴りつけてやろうと書類を見なおしたら間違っていたのは俺の指示書だったのである。もう立ち直れない。この日はそれと疲れで一日へこみっぱなし。

 21時からまた人の仕事の応援に。終了はちょっと早めで22時半には終わった。「酒と睡眠でとれない疲れなんかないっ。栄養剤なんぞに高い金払えるか」とがんばってきたのだが、結局またローヤルゼリーを買ってしまった。

2/27 wed.

 俺、もう泣きそうだ。というか泣いてる。ほんの少しの隙間にどんどん仕事が入ってくるというか、いっぱいいっぱいの上にまだのせられてくるというか。俺、多分人生で一番仕事してるな、今。どれだけ仕事してどれだけ電車に乗ればいいんだろう。いや売れない芸能人くらい売れてる時期は前にもあったのだが、今は稼動時間がそれより多いし、何より余裕がない。ブッキングから事後処理から全部俺だもん。歌手なんかいいぜ、行って歌えばいいんだもんな。例えていえば今の俺は、仕事のブッキングから会場手配から、PAのセッティングからチケットの手配までなんでもやってから歌いに行かなきゃいけない感じ。

 当り前だが朝から鳥取で仕事。今日は助っ人を頼んだのだが、思いの外時間がかかる。結局鳥取を出たのは17時半。17時23分の電車に乗るのに、駅前でタクシーを降りたのが17時20分。改札まで走って駅員さんに「あの特急に乗るから通してくれー」って叫んで素通り用の紙をもらって大阪方面行きらしい電車に乗りこむ。

 自由席は満員。しょうがないのでデッキにしゃがみこむ。パソコンを開けてみるが、ケータイがうまいこと繋がらない。ちぇっ。

 しばらくするとややこしそうな電話がケータイに。「あとで電話欲しいんですけど」と。そのための書類は俺は持ち歩いてはいない。

「今鳥取からの電車であと2時間ほど電話できないんですけど、何時までオフィスにいらっしゃいますか」

「終電までいます」

 悪かった。そうか、出張だからっていって、直帰しようと思ってた俺が間違ってた。君がそんなにがんばっているんなら、俺もオフィスに戻って書類を見ながら電話をせねばなるまい。俺なぞまだまだだ。

 車掌さんがやってきたので、指定席がないかどうか聞いてみる。この際グリーン車でもいいやと思うくらいヘロヘロ。3時間も何もせずにデッキにしゃがんでいられない。

 すると喫煙車両にひとつだけ空いているという。望むところだ。が、ちょっと気になることを言う。「隣のお客様がお荷物を置いてらっしゃいますが、誰かいらっしゃったらどけるように言ってあります」と言う。あまりお行儀の良い客じゃないらしい。

 指定の席まで行ってみると、俺の席にオヤジが座っていて、隣の席にはコートが山ほど置いてある。おまけに目の前のテーブルにはおつまみと酒。しかもワンカップじゃなくて、5合ビンとマスである。しかも完全に半分以上空いていで、本格的に飲んでいる。やな感じである。

 まあ、3時間もデッキにたってるよりはましだろう。「すみません」と声をかけてみると、「おーい、客来たぞー」って車両中に響くほどの大声で叫ぶ。うーん、ますますやな感じ。それでも俺が座るとテーブルの上を少し片付けてくれる。

 俺がビールを開けてしばらくすると、案の定話しかけてくる。すると、そんなに酔っ払いでもなく、ちゃんと丁寧な口調で喋りかけて来るのだ。「これね、鳥取で買ってきてね。嫌いじゃなければちょっと飲みませんか」と目の前の枡酒をすすめてくれる。まあ、電車でビール飲んでる奴が酒嫌いなわけはないだろう。何度か断ったのだが、よほど旨そうに見えたんだろうな、その吟醸が。俺としては珍しくその酒を一口だけ飲ましてもらった。電車の中で隣のおっちゃんの枡酒を一口もらう経験なんてのはこれからもそうそうないだろう。

 そのあとおっちゃんは俺にホタテのおつまみもくれて、1時間ほど話しつづける。なんでも三家族が集って温泉旅行に行ってきて、その帰りらしい。まあ、そういう事情なら多少にぎやかでもしょうがないかな。

 人は第一印象の見かけによらぬもの。最初はお行儀の悪い酔っ払いかと思ったのだが、そのおじちゃんは最後俺にくれたホタテのおつまみのゴミまで片付けてくれて降りていったのだ。袖擦りあうも他生の縁か、まあ電車の中の軽い息抜きになったかな。

 ヘロヘロになりながら20時半頃オフィス着。まだみんないるじゃん。ヘロヘロの時、オフィスに人がいるのは嬉しい。同僚も今日色々あったらしく、話を聞く。いや俺も自分の仕事片付けて早く帰りたいんだけど。もう懸念の件だけ片付けてうちへ帰ったら23時半。で、明日も朝イチから直行のアポイント。死ぬ。というかもう俺を殺せ。

 と思っていたら帰りしな浮浪者を見た。まあ彼らが好きでなったのかならざるを得なかったのか知らんし、昼間働いてるのか、寝てるのかは知らん。しかし何はともかく、奴らはこの冬の雨の中、野ざらしのコンクリの床で寝るんだろう。俺はここんとこけっこう厳しいが、これから家へ帰ればあったかい部屋と自慢のウォーターベッドが待っている。雨風はしのげるし、あったかい部屋はあるし、お風呂もあるし、ビールもあるし、食べるものもある。

 この生活を維持する為に俺は働いている。いや上見りゃきりないけど、下はすぐ我が身。好きなおべべも着れて、好きな靴も履けて、食べたいものもまあ食えて、自分のベッドで眠れる。俺は幸せかも。まあ浮浪者と比べて幸せかどうかって比較もどうかと思うが、

「空き缶拾ったり雑誌拾ったりダンボール集めたりして、朝から晩まで働いていくらにもならない。サラリーマンだった頃より今のほうがよほど働いている」

という記事を以前に読んで気になってたんだろう。

次のネタ。「ハイヤーに乗る身分の人はハイヤーの中でも仕事が出来る奴」以下続刊。

 睡眠時間は6時間くらいが一番いいらしいけど、ほんまか。

2/26 tue.

 朝から仕事。仕事とはいえ、あまり愉快じゃない人との仕事で、腹が立つ。愉快じゃないことは解っていたので、作り笑いとカラ元気を携えていったのだが、いきなり思っていたより失礼なので、切れそうになってしまった。作り笑顔を取り戻すのに2時間かかった。結局、ある程度相性の問題があって、いくら相手の良いようにしてやってもだめなものはダメだなと再認識する。しかし、ここで俺が喧嘩を買ったらお互い喧嘩腰になるだけなので、まあ我慢することにする。

 よくお互いに嫌い同士で、お互いに折り合いをつけないままの人っているが、あの気持ちがよく解る。嫌いだから仲良くなんかしたくないし、出きれば口もききたくないんだろうな。まあ、俺も彼がクライアントでなければ喧嘩買ってるところだ。

 米子から鳥取へ行くのだが、田舎なのであまり電車がなく、5分のところで電車に乗れず、1時間ほど待ち。駅の喫茶店でパソコンをあけてメールチェックと、少しお返事。パソコンは重いが、パソコンを持って歩くとやはり便利だ。鳥取までの電車は寝台特急。産まれて初めて乗った。最初「立ち席しかありません」と言われたので、げっ、鳥取まで立って行くのかよ、と思ったのだが、列車はがらがらで寝台車のベッドに座っていても別におこられなかった。

         

 1時間半ほど乗っていたのだが、パソコンで仕事の書類を書いていたらまるまる1時間半かかってしまった。この出張はめちゃめちゃ長時間電車に乗っているのだが、電車の中でものんびりしている暇がない。

 鳥取着は20時半。久し振りに会う人と晩ごはん。あてはあいなめとたこのお造りや、穴子のてんぷらなど。ちょっとシビアな話をしたりする。二次会へいく。俺としては初体験の飲み屋。思わぬところで英語のレッスンができた。全部おごりだったので、持つべきものはいい先輩である。

 なんだかんだで午前様。ホテルへ戻って電車の中で書いた書類をメールで送ったりする。今日のホテルは実はニューオータニ。しかも久々のツインルーム。本家ニューオータニほど良い部屋じゃないと思うが、ちょっとゴージャスな気分である。田舎への出張の時ホテルがしょぼいと、ほんとに人生考え直しちゃったりするもんな。

2/25 mon.

 出張に出るのでオフィスに閉じこもり事務処理。夕方米子へ出かける。3時間近く電車に乗らねばならん。遠いぞ米子。電車の中でいつかやろうと思っていた仏語の調べもの。週刊誌読むより仏語の辞書をひいてる方が楽しいなんて、俺、実は勉強好きなのかな。これが学生の時に出てればな。かなり夢中になって時間つぶしになる。

 米子へ着いたらもう21時半。晩ごはんを食べに出かけて、ホテルで仕事のメールチェックなど。プライベートマシンじゃないので、私信のチェックはできないのがいや。

 あまりに腰が痛いので、マッサージ呼ぶ。「どこがこってますか」と聞くので「背中と腰」と言ったのにもかかわらず、背中と腰はほとんどやってくれない。多分、基本的に腰はあんまりやらないんだろうな。ゆわした時に困るし。このおじちゃん、「痛い」って言っても力を緩めずぐいぐい押す。しかもどうでもいいとこばかり。完全にはずれだった。

 この日、「こっそりいい仕事してるね」とほめてもらった。こっそりでいいものかどうかは別として、地道な仕事をほめてもらって、とてもうれしかった。

2/24 sun.

 事実上うちに一日しかいないとあっという間に時間は過ぎる。寝起きが悪く、ぐずぐずしていたので9時頃起きる。朝ごはんを食べて、お洗濯やメールチェックなんかしてたら午前中は終わり。

 午後はなんだかくだらないTVみたりしてたらどんどん時間は過ぎる。靴磨いて、髪を切りに行くともう夕方。暗くなると酒を飲むのでもうあとはグダグダ。書類なんか書いてみるが、あまり筆は進まない。そしてまた明日からウィークデイが始まる。

 今日はJASとJALのマイレージの会員になってみた。あまり仕掛はよく解らないんだが、ただなので入ってみた。そんなに頻繁に飛行機に乗るわけじゃないけど、そんなことでエアが身近になれば移動手段も増えるし、選択肢が増えるは便利になっていい事だ。飛行機って煙草も吸えないしめんどくさいのでそれほど好きじゃないのだが、こんなことがきっかけで利用するようになるかも。それじゃ航空会社の目論見通りなのだが、何をするにしても楽しみはあったほうがいいじゃん。

 髪は伸ばそうと思っているのだが、なかなか伸ばせない。かといってベリーショートにするほど根性もない。これから暖かくなったらきっとまた短くしちゃうんだろうな。早くちょんまげにしたいものだ。

2/23 sat.

 大体が俺は出不精の上にだらだらしている。基本的に何かをするとか、準備をするとかいうことが嫌いらしい。だから「メリハリをつけて」とか「旅行でも行ってリフレッシュして」などという人とは対角線上に生きている。旅行になんか行って疲れなんかとれるのかよ。準備して、お出かけして、知らない土地で過ごすなんざ、疲れるだけだろ。そもそも休みなんかとれねえじゃねえか。俺たちゃクレームの電話一本来たら終わりなの。てめえがクライアントの立場の偉いさんとわけが違う。まあ、海外でも行くとなんかグローバルな感じになったり、意識が変わるのはわかるけど、それはやっぱ疲れちゃう。

 だから俺としては休みの日は充電しているのだ。うちでじーっとして、何もせず、ちょっとしたいことだけして日がな一日我が家で過ごす。これが正しいおやすみ。いつ起きてもいいし、出かけても出かけなくてもいいし、ごはんだって好きな時に好きなものを食べればいい。俺にとっての自由ってのはそういうことなんだよね。なにものにも束縛されたくない。だから予定があるのはおやすみじゃない。これね、充電が足りないと次の週にバッテリー切れするので充電はけっこう大事。なにしろ俺のキャッチフレーズは「営業も出来るひきこもり」なんだから。昔は「歌って笑えるサラリーマン」ってのを目指してたが、今は前者の方が気に入ってる。

 といいながら今日はおでかけ。時期はずれだが、毎年やってる気に入ったバーゲンがあるので梅田までおでかけ。今年は大した出物がなかったが、普段使いのシャツを二つ買う。なんかちょっと気の利いた私服が欲しいのだが、どうも気に入ったものがない。今風の私服が欲しいのだが、今風でも気に入らなきゃどうせ着ないしね。いっそプロパでものすごいいいボタンダウンでも買うかな。多少は気が利いてるかも。

 お買い物をしているとケータイに電話。仕事の電話だ。本社へ確認の電話をするとやっぱり出ている人がいる。みんながんばってんな。だからと言うわけでもないが、オフィスへ。もともと本来の目的はこっち。昨日半日潰れてしまったので、たまってる仕事を処理しに行く。パソコンだけで済めばパソコンを持って帰って来るのだが、それではすまないことの方が多い。まあ、書類も備品も揃っているので会社ってのは便利なところだ。緊急の仕事をすませて、来週あたまの仕事もすませて、一息ついたらもうけっこうな時間。休みなのでクライアントには電話をしたくなかったのだが、結局むこうからかかって来て、ちょっとやだったが月曜に電話するつもりだった仕事もやっつけることができた。なんだかんだでお昼から19時までオフィス。

 気がついたらせっかくお買い物をしたのに、買ったばかりの新しいシャツをオフィスに置き忘れてきた。アホか俺は。お買い物の楽しさ半減。

 食べるものの買い出しをして、おうちへ帰る。オリンピックなんかちょっと見る。フィギュアスケートはやっぱり面白い。なかでもエキシビジョンは安心してみていられるし、決勝は逆にあそこに行くための予選なんじゃないかと思っちゃうくらい美しい。予選や決勝の緊張感も面白いのだが、それなしで好きに滑ってるように見えるエキシビジョンはテクニックに裏打ちされた美しさと、それぞれのスケーティングの美学に満ちているような気がする。やっぱ世界制覇する奴は違うな。本田なんか日本人というよりアジアの代表みたいな顔してるもんな。

 そんな訳で、今日も一日終わり。休日に仕事に行くのはやだけど、ぐずぐず考えてるよりはまだマシだ。自分で解決できることはしちゃえばいい。ただ労働時間を増やすだけじゃいつまでたっても楽にならない。だからやっぱ効率化を考えねばならん。人に言われると腹が立つが、自分でそう考えるとやっぱり必要。何か効率化を考えないといつまでたっても楽にならないもん。スキルも上がらないしね。たくさんの仕事を短時間で処理できるようにならないとスキルが上がったとはいえないよね。効率化できる部分は。

 たとえばちょっとのことでいい、クライアントの電話番号は全部ケータイに入れとくとか、パソコンファイルだけは完璧に常にアップデイトしておくとか、必要書類はオフィスのパソコンと自宅のパソコンと共有するとかね。ITがらみだけでも完璧にしとくと、けっこう便利なんだけど、便利にするまでに時間がかかったりするしね。ま、少しずつやろう。

2/22 fri.

決戦は金曜日

 だから俺は忙しいんだってばよ。ちなみに俺は水面下で水を必死でかきながら水上は涼しい顔をした白鳥が美しいと思っているので、忙しがってる奴はあまり好きじゃない。でも、ここは俺の日記なので、グチを言ってもいいことになっている。忙しい自慢とか、遅くまで働いた自慢とか、休日も働いてる自慢はもうまっぴら。長い時間働いてたから偉いってもんじゃないっつーの。聞きたくはないが、つい書いちゃう。だって、生まれてこのかたほんとに働いている。いや、毎日うちに帰ってこれて、酒も飲めて、週休二日で何が不満なんだって言われちゃそれまでなんだが、でも俺の中では働き過ぎなの。強いて言えば、誰かの命令で働かされてるんじゃなくて、俺の意思で俺のやりかたで働けてるのがまあいいところ。これが人の指示で働かされてたら俺はそいつを刺すね。というかやらないかもしれない。俺の意思でやってるから言うほど苦ではないかも。

 朝早く起きて仕事をカタつけるつもりだった。でも、目は醒めたが起きれなかった。アポがあるわけではないので寝ててもいい。苦しくなるのは俺だから寝るのをとるか、行くのをとるかは俺次第。今はヘロヘロで行くよりも睡眠時間をきちんととって、体調万全にして行く方が大事なので寝なおした。

 それでも定時の30分前には会社に着いた。今日は本社から偉い人がくるので、ちらかしっぱなしのオフィスを少しでも片付けねばならん。そんなことより自分の仕事の方が大事なのだが、それでもちょっと片付ける。あとで後輩に「片付けを手伝わなくてすみません」と言われたところをみると、まあ人に気がつかれるくらいはきれいにできたんだろう。

 懸念の仕事を片付ける間もなく、アポイントがあるので取引先へ向かう。またこういう日に限って時間のかかることを頼まれるんだこれが。でもご機嫌取りにちゃんと仕事はすませる。

 オフィスに帰ると偉い人が来ている。1時間あれば懸念の件は済むのだが、ゲストが来ているとその1時間が取れない。来るなりおもてなしや話が始まっちゃうから。なだれ込み式にミーティングへ突入。煙草吸わない人は、煙草休憩がないのでちょっとつらい。

 ゆっくり話をするのは初めてかもしれない偉い人。現場の話ってのは偉い人には意外と伝わってないのかもしれない。偉い人と話をするのは気を使うが、決済権を持ってる人と話をすると話が早い。話はどんどん解決していく。後半は話が詳細にわたったり具体化するので、話はどんどん長くなる。煙草吸いたい。

 で、晩飯。俺は酒を飲める晩飯は歓迎なので、とりあえず話をするのなら酒が飲めて煙草が吸えるミーティングは嫌いじゃない。あまり話をする機会がない人としらふで喋るのは好きじゃないが、酒さえあれば話は進む。いやむしろ酒があれば普段話をできない人と話をするのは楽しい。今日のテーマは「愛」。

 それでも今日出来なかった仕事のことが気になる。今日でも遅いのに明日だったらもっと遅い。今日やっとけば週末だが、明日の土曜日やったとしても稼動するのは月曜日。間に合ってない仕事の言い訳は、金曜の夜と月曜の朝では意味が違う。動きはおんなじでもね。半日潰されるのはけっこう痛い。俺も本社行った時はこんな感じに思われてるのかな。

 繰り返すが、話しておきたい人と話せる機会があるのは楽しい。で、別に俺は楽しかったのだ。妙な人間関係がなくて俺にもっと時間的に余裕があればもっと楽しかったのに。ゲストが来た時にきちんと時間をとるのは大切なことだと思う。そして俺は今日ちゃんとそれをした。明日か来週ひどい目にあうけど。ただ、物理的にじゃなくて、心理的にもそうしたい。

 で、愛である。愛さえあればやはり物事はスムーズに進みがちなのである。愛のある同士で全く別の意見があっても、それは議論であって解決を見る。しかし愛がない場合はお互いの罵倒になりがちである。知らない人のことってめちゃくちゃに言えるが、知り合いになっちゃうと言いにくい。それのもっと進化した感じ。お互いに愛があればベストだし、なにかの目的に愛を持っていれば結論は一緒だ。愛を育むための議論は、相違はあっても目的は愛だからだ。「坊主憎いりゃ袈裟まで憎い」の反対語は「あばたもえくぼ」じゃない。「手鍋下げても」かな。違うな。

 今日の時点では必要なのは最終目標に対する愛だ。最後の結論が同じで、それを愛しているのなら過程でのいざこざやもめごとは解決に向かうはず。向かわなければ、愛が足りない。俺が固持すべきは愛で、俺は夢を売る商売だ。現場の仕事は実はそうじゃない。それでも、俺が仕事をしない限り、愛も夢もどこへも届かない。うっかりすると忘れそうだが、基本は愛と夢をお届けすること。そしてそれは自分で愛と夢を持ってなければ体現できない。俺に必要なのは愛と夢を伝えてなおかつ体現できる能力である。

 抽象論をやりたがるときは大概酔っている。でも上げちゃえ。

2/21 thu.

 朝7時半には会社にいた。昨日のミスをやっつけねばならん。しかし時間はどんどん過ぎるし、アポの時間はどんどん迫る。あー、こんなことなら昨日無理してでもやっとけばよかったと思うのだが、昨日はそうは思えなかった。だから俺にとってはこれが最善の方法だったのだ。こんな日に限って出社してるのは俺だけ。もう、久し振りに泣きそうになった。いや、心ではちょっと泣いた。泣いてたって何も解決しないので、時間までに出来るだけの工夫をしようと決心する。妥協と言われてもやっつけ仕事といわれても、締切りまで最善の努力をしよう。完璧を望んでいたらいつまでたっても終わらないし、大体どうせ穴埋めのやっつけ仕事なのだ。

 重い鞄二つと、800×450の荷物をひとりで運んで、タクシーに乗りこむ。なんだがんばればできるじゃん、俺。なんだタクシーで行くなら楽じゃん、とお考えの諸兄。営業車で自分で運転する方がほんとに気楽である。タクシーって、かなり気を使う。昔ほど露骨にやな運ちゃんってのはいなくなったが、それでも大荷物で近場だとあまり歓迎はされない。まあタクシーも不況や規制緩和のおかげで大変らしいが、そのおかげでけっこうレベルアップしたと思う。サービス業が生き残っていく為にはいかに心地よいサービスができるかだ。そんなことは当たり前の話だが、タクシーは今までサービスとしてのレベルが低かったと思う。値段じゃなくてね。安きゃ乗るかっていうと、そんなことはない。必要があれば高くたって乗る。近場だと嫌な顔をするタクシーの多いこと。ワンメーター1,000円で絶対やな顔しない愛想のいいタクシーがあったら俺は乗るね。ワンメーター600円くらいでやな顔されるくらいだったら、高くたって気持ちよく乗せてくれる方がいいもの。まあそれはタクシーに限った話。ただ、実業は値段の安い方についつられてしまうが、デフレを改善するのにはサーヴィスにいかに値段をつけて、それを啓蒙していくかというのがこれからのキーになるような気がしないでもない。何でも安い方がいいに決まってる。でも、安くて悪いものはやっぱり売れない。実業はコストダウンを計って、安くすることは可能だ。でもサーヴィス業のレベルを上げるのは意外と大変なんだよね。物はあふれてる、だからいかに気持ちよく買えるか、買って頂くかってのは最近の俺のテーマかも。

 泣きそうだった仕事は思ったより穏便に終わる。現場の人たちはいつだって優しい。それがありがたい。でも、責任者が不在だから今日のところはそれですむだけであって、けして終わったわけではない。来週責任者にお詫びに行った時にどんな目にあうかは考えただけでいやになる。

 確かに今週は風邪でちょっと早上がりだった。そのつけが回ってきている。ヘタしたら今週の土曜も出なきゃいけないくらい着々と仕事はたまっている。解っちゃいながらも、今日は14時間働いたのでケツまくって帰ってきてしまった。明日も早起きか。

 ちなみに風邪は微熱程度なので動けるのだが、鼻水と咳で必然的に鼻声になる。だからわりとみんなが気付いてくれて、心配してもらえるので、ちょっと嬉しい。年末のインフルエンザの時は高熱でフラフラだったのにもかかわらず、鼻声にならなかったのであまりしんどいと思われてなかったのだ。ことさら風邪や労働時間を自慢するのは嫌だが、ものごとにはわかりやすい演出が必要なんだなとちょっと考えてしまう。

2/20 wed.

 朝イチで島根。空港までタクシー、JASに乗って、空港から目的地までもタクシー。こう書くとなんか楽そうなのだが、朝早いわ、飛行機ビンボくさいわ、交通手段がタクしかないという田舎での仕事なので気は重いし、別に楽ではない。飛行機が小さいから恐いのよ。風邪も悪くなる一方だし。

 仕事場に着いてみると朝9時半、そう考えると意外と島根も近い。早起きすれば通えるな。いや、通わないけど。

 とどこおりなく仕事は終わるかに見えたが、ミスが発覚。ひとつはFAXが送られてなかったらしいというミスで、ひとつは完全に俺がとちっている。俺は最近絶対俺はちゃんとやっていることを証明する為に、書類を全部持ち歩いているのだが、今日は俺のミスを証明する羽目になってしまった。本末転倒である。

 しかし俺のまわりにはミスが多い。単純に考えれば俺がミスってるんだが、俺は絶対連絡して確認もしているのに、土壇場になってそのミスが発覚する。端から見れば俺のミスに見えるんだが、明らかに俺はちゃんとやっているのに通ってないこともあるのだ。まあ、俺の情報伝達がミスを呼びこむようなやり方なんだろう。「俺はちゃんとやってるじゃねーかよ」って言えない限り、そのミスは消えない。

 なめられてるから後回しにされるんじゃないのってある人に言われた。でも、俺は怒られることが嫌いなので、自分のいやなことは人にもしたくない。俺に我慢できる限りはね。

 そのミスを回避する最善の方法は全部確認すること。ものをクライアントに送って欲しいファックスを本社へ送ったとする。本社へのファックス済みの確認、本社在庫の確認、本社実務への作業依頼の確認、本社欠品の確認、業者への仕事依頼の確認、業者の在庫依頼の確認、業者への納期と出荷の確認、クライアントへの納期日の確認、クライアントへの着荷の確認。まあ当り前って言えば当り前なんだが、これひとつで全部やってたら、一日日が暮れる。つーかできねえ。

 出張なので早上がりで帰ってきたら、明日の仕事に致命的なミス。あきれて今更会社に戻る気力も失せた後、追い討ちをかけるように電話。「新製品の輸入量が足りなくて、初回出荷も出来ません」

 いったい俺にどうしろって言うんだろう。俺に責任とれって言うんならアクリル什器も作るし、木製什器だって削るし、店飾もするし、瓶詰めもするし、輸送もするし、輸入の段取りだってするよ。

 俺にどうしろって言うんだ。たしかに俺はヘタかもしれないよ。だけど、そんなこと全部が俺のせいじゃないじゃん。でも現場のクレームかぶんのは全部俺だぜ。もういい。明日考える。

2/19 tue.

 小ネタシリーズ。会社で、デジカメを買うことになって、その時のおねえさんが言ったこと。スマートメディアとか、コンパクトフラッシュとかピクセルとかあんまりわかんないらしいのだ。で、まあ今デジカメを持ってる俺に色々相談してくれるのだが、あまり機械に詳しくないらしい。女の子らしくて良いのだが、その時の台詞。

「ごめんね、なんかおばあちゃんみたいで」

 今年の風邪は何度でも来るな。俺、毎年一回は寝こむほどの風邪をひくのは珍しいことじゃない。大体毎年一回は寝こむ。しかし今年は2回目だ。寝込んじゃいないが、医者に行くほどは厳しい。馬鹿は風邪ひかねえって言うが、頭でもよくなったのかな。なんか体が弱ってる。動いちゃいるのだが、鍛えてるんじゃなくて、消耗している感じだ。

 知り合いの筋肉オタクが言ってたが、彼は毎日家で腕立て伏せをする。が、「普段は動かないようにする」んだそうな。理由は「筋肉が消耗するから」。よくわからんが、筋肉を鍛えることと、日常で筋肉を使って動くことは違うことらしい。まあ、鍛えるのは収縮運動で、使うのは伸ばしっぱなしって考えたら、日常生活をしていくのには筋肉は伸びるだけだ。日常ちょっと動いているだけで筋肉がつくのなら、誰も苦労しないもんな。見せる筋肉と使う筋肉と、特殊なところに使う筋肉は違うしな。

 そんなわけで今日は風邪で久し振りに早上がりしたので、早く寝る。とはいえ明日朝イチで島根県。

2/18 mon.

エースの苦悩

 荻原なー。今回アンカーじゃない都合は素人の俺にもよく判るけど、荻原は嫌かもな。来年もやるのかな。俺は前回のオリンピックで荻原が引退するのは絶対やだったけど、もし荻原が望むのなら今回でもう引退してもいい。

 で、もし次のオリンピックで荻原が出るのならもちろん俺はうれしい。でも、カッコ悪かったら俺はもちろん荻原を罵倒する。「ロートルのくせにいつまでもやってんじゃねえよ」って。でももし荻原が次のオリンピックも出れるんだったら、まだどんなエースって言われる現役に混じって、荻原が現役だっていうこと。見たいような見たくないような。

 でもそれは荻原次第。荻原がヘタってたら俺は泣きながら「荻原、もうやめちまえ」って言うだろう。見たいけど。でもそんなことは荻原次第。だって、ノルディック複合は荻原のものだから。もう一期だけいくか。潔いのはカッコいいが、強い奴が場をゆずる必要なんかないから。

 今日複合の団体だった。アナウンサーは「日本の荻原です」って何気なく言った。でも俺にはその意味がちゃんと聞こえた。「(世界制覇の)日本の荻原です」って。

  

 よく寝たのだが、風邪は途中で止まらない。しょうがないので早上がりして医者に行った。で医者で聞いた良い話。

 風邪には勢いがあって、どんな薬でもその勢いは止められないんだそうな。薬は勢いを止めるんじゃなくて、悪くなっていく角度を下げるだけ。だからほんとは38度の熱を出す風邪なのだが、早めに薬を飲めば37度に抑えられるだけだというもの。上昇する風邪の勢いは基本的には止められないらしい。

 素人さんは薬を飲めばすぐ平熱に下がると思っているが、それはありえないとのこと。風邪の勢いの角度が落ちるだけで、直角に落とすことは出来ず、ひどくならずに早く直るだけということらしい。頓服も瞬間的に熱は下げるが直すものではなく、曲げておくだけで風邪自体がよくなるだけではないとのこと。図で説明したいのだが、描けなかったのでそれはまた次の機会に。わかるかな、わかんねえだろうな。

2/16 sun.

 風邪ひいた。昨日少しだけ悪寒があったのだが、今日風邪になった。鼻の奥がすげえ痛くて、普通に喋れない。初期症状なのでこれから絶対悪くなる感じだ。

 休日出勤してウィークデイに休んだら本末転倒だ。何のためにがんばってんだかよくわかんねえ。なのですげえ早く寝て、汗かいて、真面目に寝る。でもあんまり良くならない。

2/16 sat.

Weekend magic

 よく寝た。適度に疲れてるんだろうな。よく寝れる。今日会社に行くつもりだったので、休みなのにそんな夢を見た。でも、強制されてるわけじゃないし、自主出勤なのでそんなに嫌じゃない。

 でもなかなか会社に行く決心はつかない。結局昼頃でかけて、ヨドバシカメラで翻訳ソフトを買って、会社についたのは14時頃。まず懸念の件をやっつけ、ギリギリやっつけ仕事で済ませてた件を見なおす。これがもうやっつけ仕事もいいとこ。そんな適当な仕事であとで痛い目を見たりおこられるのは結局俺なのだ。そんなことでかなり時間がかかる。で、やっと休日にやっておきたい仕事にとりかかる。いくらやっても終わんない。おまけにこの週末、自社サーバが死んでいるのでメールで送るということが出来ない。このくそ忙しい時に、サーバダウンさせてんじゃねえよ。

 結局会社を出たのは21時。間にあわねえことだけするつもりだったのに、これじゃ通常の仕事とかわんねえじゃねえかよ。たっぷり7時間も働いてる。すごいことに別に途中で嫌になって帰りたくもなく、ほんとに間に合わなくて気になってたことを済ませてこの時間である。というか、気になって帰れなかった、または帰りたいという気にもならないほどやらなきゃいけない仕事がたまってたという感じ。ほんとはもう少し早く済ませて、きちんとこれからの書類準備をしたり、片付けものをしたかったりしたのだが全然そこまでいかなかった。おまけに懸念の稟議書は手付かず。それは明日うちでやるけど。

 まあ、隣のオフィスも稼動していて、働いているのは俺だけじゃないので、サラリーマンも大変だなと思う。もちろん時間なんかいくらあっても足りないが、息継ぎをする時間がほしい。いや、息継ぎする時間があったら息継ぎしちゃって仕事しないんだけどね。たとえばオフィスを片付ける時間、過去の書類と現在の書類をマッチさせる時間。そんなのが欲しいけど、そんな時間は無理やり作らない限り永久にこないな。そして今はそんな時間は作り得ない。

 おやすみなのにもう帰宅時間はスーパーのしまってる時間。しょうがないので晩飯は一度行ってみたかったくるくる寿司へよってみる。不味くはなかったが、禁煙の店だったのでもう二度とくることはないだろう。

 帰ってきて、飲みなおして、日記でも書いてたらもうおねむの時間。今日は気になってたことを処理できたが、今日やっておかなかったらどんなひどい目にあってたかと思うと、逆にちょっと恐いくらいだ。

 明日はおやすみを満喫しよう。洗濯をして、片付けものをして、買い出しに行って床屋もいって。来週からの仕事地獄に心を痛めつつ、覚悟をするのだ。

2/15 fri.

 もうね、ほんと嫌。アポイントさえなきゃサボるんだが、アポがあるのでそれでも仕事に行かなきゃならない。昨日も遅かった。だからといって早く帰れるはずもない。月曜の朝までに仕上げなきゃいけない仕事がある。それは金曜の夜までに仕上げておかなければならないってこと。なんだかんだで今日も22時頃まで会社にいた。俺、今週ニュースステイションを見てないぞ。

 それは締め切りギリギリの仕事だけの話であって、ためてる仕事は山ほどある。締め切りの順にやって、怒られる順にやって、怒られそうな順にやって、あまりうるさくない仕事をほっといたら今日クレームの電話が来たのでその準備もして。

 それでも、今はまだタフだ。時間はないが、やろうという気概はある。まだ捨ててないし、依頼が来た仕事やすべきことは全部こなしてやろうという心意気がある。まあ逃げられない仕事ばっかりなんだがね。

 タフな時って意外とタフで、遅くに帰ってきてからでも日記を書いたりする。逆に弱ってる時はちょっと早く帰ってきても何も出来なかったりする。俺は多分明日、魔法の一日を使う。なにかというとサービス休日出勤である。行く必要はないし、行かなくても良い。でも俺は多分明日仕事をするだろう。もう追われてるよりは休日出勤でもして少しでも整理できた方が気が楽なのだ。気だけじゃない、仕事量的にもね。

 腰が痛くて、もう腰が抜けそう。痛みは増えるし、だるさも増える。テンションを保っていられるうちは良いのだが、切れたら終わりだ。切れる暇なぞ今は望みようもないがね。まあ、俺より働いている奴がまわりにいるので泣き言も言ってられない。

 労働時間や一生懸命さを売りにしないこと。実はそんなことに何の意味もない。そんなものはただのご愛嬌で、愛嬌が売りになる場合もあるが、必要なのは結果だ。俺が2時間かけて20行の英文メールを書いたところで、英語が出来る奴の間ではそんなことごときにそんなに時間をかけるのはただの無能な奴でしかない。何でも一緒。時間をかければ馬鹿でも出来る。プロである限り、仕事は出来て当り前。プロはいかに短時間でプロの仕事を出来るかだ。

  

 どうでもいい話だが、今日スーパーの食堂で飯を食っていたらちっちゃい女の子に話しかけられた。

「○×△行くの」 口に何かほおばってる上に子供の言葉なのでよく解らない。

「どっかいくのか」

「うん」

子供は可愛い。その後どこへ行くのかと思ったら、その子は近くの本屋から絵本を黙って持ってきてママに怒られていた。

2/14 thu.

決戦は木曜日

 とばかりに娘達やそこらへんの店はおおにぎわいのようである。昔ほどではないものの、それでもある種のイベントであることは間違いない。まあ俺には関係のない話だが、商売人としてはかかせないイベントである。

 しかし娘達も大変であろう。本命の彼氏に選ぶチョコはさぞ楽しかろうが、義理でもいろんなとこに配らなきゃいけないもんな。そんなわけで毎年このイベントは俺の手帳にはないイベントなのだが、今年は3つも義理チョコをもらった。かなりうれしい。俺ごときのとこにチョコがくるということは、世間では膨大な数の義理チョコが動いているということだ。大体俺はチョコをもらうとめずらしくて食えなくて、しばらく冷蔵庫にいれておいて賞味期限を切らしてしまうということが多い。ありがたいやらもったいないやら。

 それにしても働くな、俺。今日はとうとう午前様である。何故かというとバレンタインデー一色のショーウィンドウを別のイベントに作り変えなきゃいけないからだ。バレンタインだらけの店内装飾を引っぺがし、次のイベントの什器やらパネルやらをセットしなければならない。こうして世の中はバレンタインからホワイトデーに変わっていくのである。ちなみに俺の商売はインテリア屋では決してない。

 そこの倉庫でねずみをみた。生きてるねずみなんて久し振りに見たが、あれは可愛いんじゃないだろうか。他の人はいやがっていたが、ちょろちょろして可愛いよな。ハムスターが可愛いんならねずみだって可愛いだろう。「似てる」とか言われてちょっと心外。ねずみに似てるって、どんな奴だ俺。

 仕事が終わったのは25時過ぎ。ちょっと飯でも食って帰ろうと居酒屋へ立ち寄ったら意外と長居してしまって、家に着いたら朝の4時。気がついたらこたつで倒れていた。

2/13 wed.

 100分の3秒に意味なんかない。今ストップウォッチで最短何秒で止められるかやってみたが、0.15秒が最高タイムだ。0.03秒って、普通誤差だろう。普通の人間には、そんなことには意味はない。

 しかし、それでも清水は笑わない。0.03秒違いの銀メダルって、柔道みたいに対決で誰かに負けたわけじゃないから、悔しさの質が違うんだろうな。まあ逆にいうとジャッジがなくてタイムだけなので人に負けるよりも自分に負けたことがくやしいのかもしれない。変なジャッジよりはまだマシなんだろうが、タイムだけにごまかしがきかないことも事実だ。

 それにしたって、そんなにくやしいのか、くやしいんだろう。銀メダルをとってあんなに悔しがってるのは変だ、と思うくらいにこりともしない。それは俺達からすれば金も同然なのだが、奴らは違うんだろう。俺にとっては100分の3秒なぞどうでもいいことだが、彼らはそれを縮める為に死ぬほどの努力をしている。距離にして40cmほどらしい。しかし彼らは、世界のトップはその次元で詰めているのだ。そこで満足してる奴はトップになれないのだろう。10位まで1秒も差がないのだし。

 だけど、それでも俺は思う。いいんじゃねえのかと。その差に何の意味があるんだって。ある、その差を追い求める奴らには確かにあるんだろうけど、笑えないなら俺がほめてやるさ。すげえぞ清水。例えば俺から見たら最後のひと蹴りがあればとか思うんだけど、きっとそれはスピードにはあまり関係がないんだろう。世界レベルの人が、世界レベルで戦って、世界レベルの結果を残した。グッドラックとか、バッドラックとかいうレベルは超えている。

 なんだろう。その里谷と上村とか評価の差が出る競技と違って、純粋タイムだけなのかも知れないが、逆に意味はない。どうしてやろう。どう言おう。そこを極めている奴が笑えない気持ちも解らんでもない。笑えとも言えない。だけど笑ってほしい。がんばったね。がんばったよ。だから、笑ってほしい。あんたはくやしいだろうけど、少なくとも俺は満足だ。

2/12 tue.

 笑う、というのはとても大事なことで、精神的にも肉体的にも大事なことである。極端な言い方をすると、とりあえずその日の世界観さえも変えてしまう。

 今日俺達は、週明けから21時過ぎまで仕事をしてちょっとイライラしていた。少なくとも俺はいっぱいいっぱいでこれ以上オフィスにいたらぶち切れて明日会社にこないくらいイライラしていた。帰りしなの電車の中で、若者よりもおっさんのほうが失礼というかマナーがなってない奴が多いよな、なんて話をしてたのだが、あるネタで俺は大爆笑した。徹夜麻雀でヘロヘロになってる時にくだらないネタで笑いが止まらない事があるが、あの状態。ヘロヘロなので小ネタにはまったら笑いが止まらないのだ。しかし、なんであれ笑うというのはとても楽しい事なのだ。俺は電車の中で涙が出るほど大笑いし、ぶち切れそうだった怒りがどこかへ行き、しかめ面だった筋肉が緩和され、帰り道でも思い出し笑いをするくらい面白かったのだ。笑いは状況も、精神も、筋肉も緩和してくれる。

 俺が大笑いしたネタ。

電車に乗ってる小娘が自分からケータイで電話をかけて相手に言った第一声。 「今大丈夫?」

  

 お笑いネタで思い出すのが、大学3年のゼミを決定する時の事。その教授は名物教授ではあったのだが、いきなり自分のゼミのテーマを「お笑い」と黒板に書いたのだ。奇行で知られたその教授のそのコメントに教室中は表面上納得し、大爆笑した。しかし、その教授はちゃんとオチをつけた。爆笑させた大学教授のオチは、論理である。

「ゲシュタポに管理されたナチスドイツしかり、日本の帝国主義しかり、笑いのない時代は暗黒の時代である」

 詳しい台詞は忘れたが、そんな感じだった。ふざける、とか、茶化すとかいうのとは違うんだなこの場合。笑いが許されない時代や場所は、生きているのが苦しいという事なんだろうなというだけはよく覚えている。時代も環境も、仕事場だって、会議だって、笑いのないところは苦しい。いや、人間真面目になることは悪い事じゃないんだけど、笑いが許されない環境はつらい。そしてそんな空気を緩和してくれるのはいつだって笑いじゃないのかな。

 そして、だからこそ笑いをとるのは難しい。シビアな環境の時笑いをとれるのは天然ボケじゃなくて、シビアな空気を誰よりも良く読んで逆手に取れる奴だからだ。同感も、愚痴も、感情を共有するという点では緩和してくれる。しかし、元気を出す、視点を変えるという点では笑いが一番なんだと思う。

 笑い飛ばせるという意味では自己完結ですむ事もある。しかし、笑わせることは難しい。

 少しずれるが、自分が楽しそうにしてる事も大事なのだ。中にはへらへら笑ってんじゃねえよ、という人もいるが人生そうそう楽しい奴なんかいない。笑ってた方がいいんじゃないかな。一番いい例が子供。赤ちゃんが笑ってくれたり、子供が笑ってくれたりするとちょっと楽しくなるでしょ。あの感じ。「ニコニコ波」というんだそうな。こどもは「ニコニコ波」を一番上手に伝えられるんだろうな。

 しかめっ面をしてたら真面目なの?会議の時に難しそうな顔をしてたら真剣に考えてるの?泣いて頼めば誰かが言うことを聞いてくれるの?深刻に考えてたって、深刻な顔をしたって、状況はおんなじ。泣いて済むなら泣くけどさ。笑って楽しくいければ笑ってた方がいいけど、陽気に生きてくことこんなにさえ難しい。でも、生きていくうえでの潤滑油は笑うことだと思う。

 だから俺は今日も寝る前に漫才のビデオを見てネタを仕込むのであった。

ああ、このネタもっとちゃんと書きたい。けど今日は書きなぐり。

2/11 mon.

建国記念日

 今日は祝日である。月曜日の休みというのは喜びもひとしおである。なのでなんだか気持ちもゆっくりする。

 意外と時間があるのと、懸念の仕事があるのでパソコンでちょっと仕事をする。持ちかえり残業をするなんて俺もヤキが回ったものだが、ちょっとでもやっとくと明日からの仕事が楽になるのでまあ、気の重くない仕事だけをチャラチャラとする。

 このへんか。荻原。

2/10 sun.

 日曜日である。休日出勤の次の日の日曜日は喜びもひとしおである。そんな訳で久し振りに掃除をしたり、洗濯をしたり、買い出しをしたりする。

 朝起きたら里谷多恵が銅メダルを取っていた。上村愛子のが強いはずだったのにな。何回も見たいなと思ったら、テレビはほんとに飽きるまで何回もやってくれた。つーか飽きてもやっていた。

2/9 sat.

 普通なら3連休だってのに、朝から仕事。まあ去年までのことを考えたら1日で済むことなのでまあよしとする。目覚めが悪くなかったことが救いかな。

 取引先大集合だったので久し振りに会う人がいたりしてけっこう面白い。忙しいのでたいした話もできないけどね。ギャラとしてビール券2枚もらった。そんなことで騙される俺が、ちょっと可愛い。帰りは同僚の車で送ってもらう。若い子なのに左ハンドルのジープに乗ってるのよこれが。よく聞いていた自慢の車を初めて見た。かなりゴージャス。そりゃ維持費に金かかるわ。

 今日から冬期オリンピックらしい。俺の中では全然盛り上がっていない。土曜日出勤の早上がりの中途半端な一日でした。

2/8 fri.

 というわけで終日会議。顔を売る機会も話もあったのだが、そんな時に限って時間がなく、そそくさと、というかバタバタと終わる。明日大阪で休日出勤なので、どうしても帰らねばならないのだ。しかし5時頃に旅行代理店に行ったにもかかわらず、帰りの新幹線がとれない。もう指定席は最終まで満席だという。さすがシンデレラエキスプレスと言われただけのことはある。

 しょうがなく飛行機好きの同僚に頼んだら飛行機が取れたので、久し振りにエアで帰って来る。飛行機って久し振りに乗ったかもしれない。羽田行きのモノレールが品川だか浜松町だかも忘れていた。乗り際に電話が掛かってきてもうバタバタ。危うく乗り遅れるとこだった。

 飛行機は久し振りなので、めんどくさいけどちょっと楽しい。空港や飛行機の中ってちょっと独特の雰囲気があるしね。ちょっとビジネスマンっぽい感じもする。これから飛行機つかおかなともおもうけど、煙草が吸えないのはやっぱり不便。

 飛行機の中でもビール売ってるんだな。国際線ならただのくせに。でも、売っててよかった。おつまみ付きで500円。高いような気もするし、どうしても飲みたかったのにロビーで飲みっぱぐれた立場としては安いような気もする。フライト時間は50分。何故その程度の時間が我慢できん。

 伊丹空港は俺んちから近いので帰りはらくちん。着いたらもう近所みたいなもんだし。タクで帰ってきたが、空港タクシーは「近距離用乗り場」で乗ったにもかかわらず、空港待ちのタクシーからしてみれば近すぎるのか愛想が悪くてちょっといや。それだって2000円くらい払うのに。

 帰ってきたら久々の知り合いから電話。いい感じで話していたのだが、22時過ぎにもかかわらずケータイに仕事の電話。どうせ明日休日出勤で行くクライアントからだったので、明日行きますと言ってすぐ寝る。

2/7 thu.

 夕方から東京出張なので、適当にお茶を濁すような仕事にしとけばいいのだが、そういう日に限って真面目で地道な仕事が長引く。和解したクライアントとの商談があったのだが、やっぱりわだかまりは残る。まあ、むこうの態度は悪いけど、口利いてもらえないほどじゃないのでしょうがねえな。お互い商売でやってるんだし。

 東京へ19時頃着くためにはもう15時頃にはオフィスを出ねばならない。そんなわけにもいかずグダグダしていて、結局東京についたのは20時頃。

 新幹線の中でパソコンで書類を書く。最近は新幹線でパソコンを開けてる人が増えたのでそんなに嫌味じゃなくなったのはありがたい。暇つぶしにもなるし、仕事もできるし、一石二鳥だ。懸念の稟議書なぞの下書きができる。缶ビール一本飲んだらもういやになっちゃって、ちょっと休む。

 東京で有志とミーティングと称した飲み会。今回は普段ゆっくり喋れない人と喋れたりして、ちょっと有意義。飲み会ってのは実は何処に席を取るかで全く環境が変わっちゃうからね。あんまり飲み会には参加しない人も来てくれて、話したかった人とお話が出来てよかったかも。もっといろんな人と話ししたいんだけどな。明日のある夜は短い。

 しかし、深い。深いというか馬鹿げていると言うか、人間、陰で何言われてるかわかんねえな。俺の出したくだらないメールのことで、俺の周りの人にクレームが来て、俺もこっそりおこられてるらしい。そんな奴がいるから会社がギスギスしちゃうんだろ。簡単に言うと、「会社の社名入りの封筒を大阪に送って」というメールを経理の人に出したら、「そんなものはあたしの仕事じゃありません。job descriptionが解ってないんじゃないんですか」と言うクレームメールが俺以外のとこに届いたと言うのだ。バカバカしくて話にならん。違う仕事だったらただほかに回せばいいし、文句があったら俺に言えばいい。これだから外に接してない内勤スタッフってのは俺ごときに馬鹿にされるのだ。てめえオフィス内の仕事しかしてねえんだからお前の客は俺だ。何様だか知らんがガタガタ言うな。文句があるなら俺に言え。それ以上俺の周りに迷惑かけるんならご機嫌取るぞこの野郎。俺が客から電話かかってきて、「そんな文句は経理に言ってください」ってストレートに回せるかよ。回したところでまともな受け答えもできねえくせに。てめえは一回客商売しやがれ。

 ちょっと飲みすぎたのか、飲みすぎた時にしかやらない大ネタまでやってしまってちょっと反省。大ネタは一回しか使えないからね。まあ、覚えてるから酔った勢いじゃなくてちゃんとネタとしてできたと思う。

 この日はけっこういいホテルに泊まった。渋谷のセルリアンタワー東急ホテル。シティホテルだし、ツインだし、俺が国内で泊まったホテルの中ではかなりいい。ホテルとしては文句ないのだが、実はツインにエキストラベッドを入れて3人で泊まるというタコ部屋状態。男3人、はたから見ればなんとかなるだろと思うのかもしれないが、これが意外と気を使う。飲んで帰れば寝るだけだと思うでしょ。違うのよ。3人いれば誰がどのベッドを使うのか、誰がシャワーを先に浴びるのか、もめやしないけど気を使う。俺も他人と一緒に寝るのは死ぬほど嫌なのでトリプルのシティホテルよりも汚ねえビジネスホテルの方がいいのだが、俺は一番年上なので気を使ってもらえる立場なので割とマシだ。が、若い子は俺よりやだろうな。3時過ぎまで寝れなかったといっていた。まあ、俺は真っ先に寝ついたが、人の歯ぎしりで目は醒めたがね。

 でね、朝がやっぱりつらいのよ。朝ってただでさえ時間が過ぎるのが早いのに3人いたらバスルームなんか大変なんだから。誰が先にトイレに行くか、誰が先に歯を磨くか、けっこう気を使う。早起きの人、ギリギリの人、私生活まで自由にならないのはつらいね。まあ、いいホテルだったので経験値としては楽しかった。バスルームなんか豪華でガラス張りだし。TVも何見るかもめないようにCNNにしたりして。コリアのリッツカールトンより楽しめたかも。

2/6 wed.

 もうどんだけ働けばいいんだか。人に振りまわされたのでよけい疲れた。朝断ったのに昼過ぎにまた急かされ、夜もなんだか引きずられてちょっと不愉快。久し振りに怒りそうだった。向こうには向こうの言い分があるが、俺には俺の言い分がある。そのうち切れるぞ。

 新しいネクタイをおろした日に限って、ラーメンのスープがネクタイにとんでしまうということはよくあるのだが、新しいパンツを下ろしたら電車の中で午後の紅茶ミルクティーを思いっきりかけられた。なぜよりによって今日。

 田舎行きの電車なので4人掛けのボックス席に座っていた。それまでは何ともなかったのだが、目の前のおねえちゃんが午後ティーを飲もうと取り出してキャップを開けたとたんに、網棚から荷物が落ちてきて、おねえちゃんの午後ティーを直撃。その荷物はおねえちゃんの物だったようだ。対面に座っていた俺のおニューのパンツととっておきのウィングチップブーツがびしょ濡れ。なんてこったい。でもおねえちゃんの隣に座っていて、一番濡れているはずのおじちゃんはぐうぐう寝ていて、何が起こったのかも気付いていなかった。もうひとり斜向かいに座っていたおにいちゃんも革パンに染みが付くのにも気付かず、ぐうぐう寝ていた。おねえちゃんはひとり起きている俺に向かってしきりに恐縮していたが、起こるわけにもいかず、まあ許してあげた。降り際もちゃんとお詫びを言っていった。当り前ではあるのだが、今時の子にしてはなかなか良い子である。でも、俺はおねえちゃんが電車をおりてから靴を磨きまくった。

  

 俺の仕事は何かを突き詰めていくという商売ではない。クリエイターじゃないし、エンジニアでもない。だから俺の力量というのはそんなに反映されない。いや、個人的な成績という点ではされるが、基本的には誰でもできる仕事のことの方が多い。雑用だな。

 そうは思いながらも実は俺の手抜きだけは現場に反映される。手を抜けば明らかにガタガタになる。誰に解らなくたって少なくとも俺にはわかる。しかし手間をかけて金をかけたからといって、良くなるかといえばそうでもない。手間だけかけて前より悪いなんて事もよくある。

 だからどうしようってどうしようもないんだが、どうにかせねばなるまい。どうにかする雑用が多くてどうにかしたいところに手間をかけられない。いいエンジンにさらに手間をかけてチューンしたいのだが、毎日してることは洗車の仕事ばかり。洗車に手を抜きゃクレームになるのでそれに手を抜くわけにもいかない。

 とはいえ、俺の仕事で確実に物事は進んでいく。新しい店舗ができるのも、ニュープロダクトがきちんと店頭に並ぶのも、クレームが解決するのも、街中がクリスマスの後に正月になるのも全部俺のおかげだ。誰か俺ををほめてやれ。

2/5 tue.

 前のボスと飲んだ。今は違う仕事をしているのだが年に何回か飯を食わしてもらったりする。昔は何で俺の言ってる事がわかんないのかな、話あわねえぞ、なんて思ってたのだが、利害関係がなくなると、なるほど、そんなものの見方もあるのかな、なんて発見が出来てちょっとおもろい。仕事をする時は共通の土台に基づいて話をしないと話が通じないのだが、立場が変わったときには全然違う視点からものをいってくれる人って面白い。というか興味深い。訳わかんないこと言うんだけど、そんな方から見る見方もあるんだな、なんてちょっと思う。俺と、俺の周りの人には見えない視点で見ていたりものを言ってくれたりする人はあまりいないからね。まあ、周りにいる人は大体俺とおんなじ仕事の視点で見ちゃうし。

 どのくらい訳がわからないかと言うと、モーニング娘。が売れてるねっていう話をしてる時に、その所属レコード会社の親会社の資本を出しているのはユダヤ系の穀物メジャーだからな、って言うくらいの訳の解らなさである。

 また金持ちなのでプライベートなことでも訳わかんないことを言う。「いやこないだ60万のテーブル買っちゃってさ」だから60万のテーブルってなんなんだよ。自慢話にも程があるが、あまりに訳わかんなくて自慢話なのかただネタで喋ってるのかもよくわかんない。そこまでいくと自慢話であっても「どんなテーブルなの?」ってついつっこんじゃう。

 ま、たまには面白いかなと。

2/4 mon.

Birthday

 今日は俺の誕生日である。誰も俺の誕生日だって知らないし、気にしちゃくれない。ちょっと淋しいけど、でもそんなことは当り前のこと。俺も同僚や友人の誕生日なんか気にしたことがないし、何をしたこともない。身内からひとつメールをもらったくらいのものである。と思っていたらこれを書いている最中にめいっこから誕生日おめでとうのFAXが来た。ありがたいものである。 

 今年は少し、思うところがある。なんかひとつ歳をとったことを実感する。去年は中途半端な年齢だったのでどうって事なかったし、自分の歳も忘れがちだったのだが、今年は割といい数字なのでちょっと気になるのである。

 俺は誰になりたいのか。何になりたいのか。仕事で言えば俺はスペシャリストよりもジェネラリスト志向なので、今の仕事をもう少し突き詰めていく必要がある。現場の意見を吸収できないマネージャーなんて俺の中ではありえない。いや、うちにはそんな奴が多いしマネージメントは基本的に経営が出来ればいいのかもしれない。しかし俺は今、現場を知らないマネージメントクラスにはなりたくない。いや、いつまでも現場をやってるのも嫌だが、現場を知らなくていざと言う時現場に出ていって話をまとめられないマネージャーにはなりたくない。経営陣として有能でも、現場処理できない奴は俺の中では有能ではない。ま、世間では経営陣として有能なほうが上に上がれるのかもしれんが。

 プライベートでは何になりたいだろう。出来れば物書きか、心理学者か、言語学者か、文化人類学者か、風俗ライターになりたい。それはおいといて、今一番なりたいものは英語を理解できる人になりたい。話せなくてもいいからとりあえず聞けるようになりたい。俺の自惚れが確かならば、受験英語で出てくる程度の英文なんか大体読めた。新聞やプレイボーイのような雑誌は難しかったが、試験問題や英文学のテキストなんかは簡単に読めた。事実俺は大学に入った時、「こんな簡単な英文を読む為にあんなに苦労したわけじゃねえ」と思ったのだ。辞書なんか使わずにすらすら読めた。閑話休題、今は昔。

 うーん、今一番なりたいのは英語を解る人かな。車は金さえあれば買えるし、家もあんまり欲しくないし、実は偉くもなりたくない。金持ちにはなりたいけど、物欲にはキリがないし、金なんかいくらあっても足りないし、金で解決することは多いけど欲しいものは金で解決するものじゃないような気がする。いや、人生の不満の8割は金で解決すると思うがね。

 俺は俺が好きなので、俺をそんなに変えようとは思わないが、変わりたい俺もいるし、変えたほうがいい俺もいる。ただそれは俺が好きな方にしか進めない。嫌な奴になる努力なんて出来ない。世間で評価されたとしても、嫌な俺にはなりたくない。とすると自分がなりたくて、世間の評価されるほうに進むしかない。でも、世間に評価されるのと自分の進みたい方向が違ったらどうするんだろう。俺は俺になりたいのか、世間で評価される俺になりたいのか。

 英語が喋れるようにはなりたいが、プライベートの時間を全部捨ててまでそれに費やすかと言うとそうでもない。娘は欲しいが、今の生活を捨ててまで娘の獲得に全精力を費やすかと言うと、そうでもない。じゃあ本気じゃないんじゃんと言われるとそうでもない。自分の意思で獲得しているモラトリアムみたいな感じか。

 俺がどうしたいか。どうなりたいか。実は今自分の意思でそれを体現できるいい歳、いい時期ではあると思う。中途半端だが、誰にも文句言われる筋合いのない年齢であって、出来る出来ないはともかく、どこへ向かうかを決める年頃のような気もする。

 再度俺に問う。俺は何になりたいのか。どこへ行きたいのか。決めるのは俺で、努力するのも俺で、結果を引き受けるのも俺。どこへ行くのか決めないうちは、どこへ行けばいいのか解らない。そして俺は今何処へ行こうかすら決めかねている。うだうだしている暇はない。とりあえず、どこへ行きたいかを考えよう。違ってればやめればいい。方向転換できる期間はもうそんなにない。でも、まだチャレンジする時間はある。行きたいとこへ行ってみればいいし、したいことをすればいい。能書きはいいや。しろ。

 そうこうしていたら後輩から電話があった。俺もしんどいなと思っていたが、俺なんかまだまだチンピラで余裕があることが解った。国内企業でも厳しいんだろうし、俺は外資にしか勤めたことがないので比較できないが、外資で生き抜いていくってのはなまやさしいことじゃない。明日なんか保証されちゃいないんだから。いや、未来のたとえじゃなくて、ほんとの明日よ。

  

 今日、海老一染乃助染太郎の、染太郎師匠が亡くなった。太神楽の大師匠として、そしてテレビで見る唯一の伝統芸能継承者がいなくなった。内海好江師匠に続いて、また俺達は粋筋の日本演芸の継承者を失った。

 今年の正月なー、ずいぶん痩せてるなとはちょっと思ったんだけどな。生まれてこのかたと言うと大袈裟かもしれないが、ものごころついてから染乃助染太郎がいない正月はなかったと思う。「おめでとうございます」「これでギャラはおんなじでございます」は基本というか、生ける正月の風物詩だったと思う。

 好江師匠がいなくなっても桂子師匠は今年も正月に出てきてくれるし、染太郎師匠がいなくなっても多分来年も染乃助師匠は傘を回してくれると思う。だけど俺達はこうして少しずつ日本の歴史をなくしていく。歌舞伎とか、落語とか伝統芸能みたいに受け継がれていくものはいい。でも、毎年見るけどまあいいかみたいな大衆芸能は消えていき、そしてそれは俺にとってとても大きく、素敵なものをなくした感じだ。

 来年俺はもう、二人揃っての「おめでとうございます」を見られない。せめて今年の正月をやって、来年の正月に一番遠い2月にその幕を閉じたことが、芸人としての意気地だったのかもしれない。俺のような小僧が訳知り顔で何を言えるわけでもないが、生まれてこのかた楽しませてくれた大芸人に、合掌。

後日談

 葬儀の際、染乃助師匠は最後の台詞に「おめでとうございます」を選んだ。そりゃやるだろう。決め台詞なんだから。めでたくないことなんかわかってる、その言葉に意味なんかない。俺もやってほしかったし、やっぱりやってくれた。多分二人揃っての最後のおめでとうございますのつもりなんだろう。芸人さんてのは因果な商売だな。その台詞を聞いたら俺、泣くだろうなと思っていたら、やっぱり泣いた。いつものように声を張ったおめでとうございますが、いつものように聞こえた。でも、染太郎師匠の声はもう聞こえなかった。

  

2/3 sun.

節分

 今日は節分で、今年の恵方は北北西である。俺は関西人じゃないので恵方を向いて巻き寿司をかぶりつく習慣はないが、一応つまみのカシューナッツで豆まきをしてみる。豆まきくらいはしとこ。ひとりで鬼のお面かぶって自分に豆ぶつけるわけにはいかんし。

 今日もたいした事はしなかったな。ただだらだらとただ休んだ休日。あまり意味はないけど、休んだことに意味がある。何もしなくてもね。もう眠い。寝よ。

2/2 sat.

 懸賞の当たり、といって良いのかどうか疑問だが、りぼんから「小山卓治 stories making video」が当たった。これはCDを買って応募したものだが、俺としては大当たりである。小山卓治をテレビの画面で見れるなんてことはありえないのだ。いや、これからブレイクする可能性がないこともないが、多分ブレイクしたとしてもミュージックステーションとかには出てこないので、これはファン垂涎の幻のビデオなのである。感想はまたどっかに書くとして。

 

 今日はちょっとお出かけの用事があった。ついでに梅田でもプラプラしようと思っていたのだが、今日はゲロ寒で、おこたの魅力に負けてうとうととおひるねをしてしまった。するともうおでかけの時間。友人と待ち合わせをしているので行かなきゃいけない。

 それでもちょっと時間はあったので、バーゲンの時に買って、お直しに出しているのをすっかり忘れていたパンツをやっと取りに行く。買ってから3週間くらいたっている。早く着ないと冬が終わっちゃうってばよ。

 今日は友人と晩飯。「なに食う?」とか言いながら友人が雑誌かなにかで探してくれた餃子屋へ行くことにする。なんかちょっと女の子同士みたいである。しかし新規の食い物屋って探すのはけっこう難しい。頭は餃子だったのだが、その店を探している途中、ちょっとよさそうな焼鳥屋があったので予定変更して入ってみることにする。こういう引っ掛かりや勘が意外と大事である。

 入るなり混んでもいないくせに「2時間でお願いします」といわれたのでちょっと感じ悪かったが、出る頃には待ってる客もいたので結構繁盛してるようだ。鳥刺しや霜降りもあって鳥屋さんとしてはまあまあ。焼鳥は何故だかみんな薄塩だった。どっちかって言うと女同士やカップル向きの店かも。お値段もまあお手ごろ。で、バーへ行ってまた飲む。

2/1 fri.

 ちょっと気の重い仕事なので、とっておきの靴を履いていく。俺の中でイチオシの靴。そんなことで多少なりとも気分は違う。心配していたのだが、まあスムーズに終わる。日々、しなきゃならないことを一日伸ばしで生きている。そのうちしなくなることもある。一日の絶対仕事量が増えなければ効率もスキルも上がらないことは解っているが、なかなか難しい。

  

 「アンドレア」という友人がいるだけで世界は変わる。まあバリバリの外資系で仕事をしている人にはそんなに珍しくないことなのかも知れないが、普通アンドレアとか誰でもいいけど外人の知り合いがいる人は少ないと思う。

 そんなことを考えていたら、フランスのクリスチーヌからメールが来た。当り前の話だが見ず知らずの人から、しかも俺の名指して。発信はフランス本社、送信先はフランスの偉い人やUKの偉い人や日本の偉い人。しかし日本で受信しているのは社長と、マーケティングマネージャーと俺だけ。しかも、CCでなく何で俺に?俺はもしや日本のナンバー3だと思われているのか。どう考えたってそんなことあるわけがない。間違いメールだということはすぐわかったが、いったいこいつはどこから俺のメルアドを探し当てたんだろう。俺、フランスにメールなんか打ったことないし。もしや仏本社に転勤か。

 読んでみると誰かを採用したメールだという事が解った。うーん、俺んとこに何の打診も内示も来てないしな。だから俺じゃないってば。ちょっと面白かったので同僚に見せてみた。

「ほら、社長とマーケティングマネージャーと俺にフランスからメール来たよ」

「え、何でそんなもの来るんですか」同僚はすらすらっとその英文を読む。

「俺、日本で三番目に偉いと思われてるのかな」

「そんな訳ないでしょう」

「むう、俺、フランス採用になったらどうしよう。フランス語喋れないけど行こかな」

「ただのアドレス間違いですね。馬鹿なこと言ってないでこのダンボール片付けてください」

全く夢も希望も持たせてくれない奴である。

 

 帰りしなコンビニによった。えらく安いなと思ったら、店員さんが雑誌の分をスキャンし忘れていたのだ。別にこちらから申し出ることもないし、俺はそんなに親切じゃない。これもまた商売。そんなに大きい額じゃないし。でも、ちょっともうけてうれしかった。


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