−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2013年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行と東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月、12月の京都旅行、2013年4月京都旅行5月出雲遷宮旅行10月伊勢神宮の遷宮旅行11月京都旅行の滞在日記です。
5月9日(金) 晴 5239
何かこの処、アトレティコ・デ・マドリードの事ばかり考えている。自分の主観だけで書けば、暴走しそうなので、記事の引用を中心に書いているが、闘牛と違って、サッカーについて書くのは自信がないからだ。どうしても客観的な視点が欠如しがちであるからだ。自分がサッカーをやっていたが、もうサッカーからは離れてしまっている。それに昔のサッカーと今のサッカーはレベルも質も全然違う。
だからテレビの解説で、CL準決勝アトレティコ対チェルシー戦第2戦の決勝ゴールは、シメオネの戦略が徹底されているというのが、良く解った。相手の右サイドから攻めて、人数をかけ、空いた左にファン・フランにサイドチェンジしてクロスを上げる。このサイドのチェルシーのFWは、守備が苦手。そこから1点目と2点目の決勝ゴールが生まれる。
モウリーニョ監督のワンツーマンとゾーン・ディフェンスの組み合わせという守備の欠点を突いた戦略だった。戦略とモジベーションを組み合わせシメオネとアトレティコは前進し続ける。
今日、NHKマイルの枠順が決まる。そうすればレースが見えてくるだろう。先入観なく、邪念を抱かずレースを分析・予想したいと思っている。
「 小保方氏の懲戒審査に1カ月 原則、懲戒解雇か諭旨退職
理研は8日、小保方氏の処分を検討する内部職員らで構成する「懲戒委員会」を設置した。記者会見した理研の米倉実理事によると、委員会が1カ月程度で結論を出し、理事会で決定する。理研内の共著者や所属長も審査の対象になるが、理研を離れた若山教授は対象にはならないという。
理研の規程では、研究の不正行為が認定された場合、原則として最も重い「懲戒解雇」か本人に自主的な退職を促す「諭旨退職」にすると定めている。ただ、情状により、「出勤停止」「減給」「譴責(けんせき)」といったより軽い懲戒処分にとどめることもできる。
同委員会の決定に不服があるときは再審査を請求できるほか、懲戒解雇などの処分が出れば、地位確認などの法的措置をとることができる。小保方氏の代理人は、「訴訟も選択肢のひとつ」としつつ、「方向性はまだ決まっていない」と話している。」 ーー朝日新聞よりーー
こういう風に、日本風の懲戒を振り回すことが、理研内部が浄化されると思っているのだろう。でも、こういう風にやる体質が科学者の自由な発想までも奪い取ってしまわないかと、強い懸念をもってしまう。非常に大きな事だと思う。『STAP細胞』について理研は検証しているというが、自分たちの結論を都合の良いようにするための道具にしようと意図してやっているのか?と、思えるような全体の動きを感じる。
5月14日(水) 雨/曇 37787/4
つつじが散りだし地面に落ちている。椿が地面に落ちているのは風情がある。つつじはそこまで行かないが、これもまた良い物である。椿の葉は、テカテカして、他の木々や草の葉もテカテカしている。若葉の季節だ。
マドリードでは、サン・イシドロが始まって、13日イバン・ファンディニョが耳1枚が2回で、今年初めてのプエルタ・グランデをした。2頭目の牛の剣刺しは、ムレタを持たずに剣を刺した。2回やった。それでも耳1枚取れた。
日曜日のリーガは、レアルが0−2で負け、アトレティコは1−1で、バルサは0−0で引き分けた。これで、18日バルサのホーム、カンプノウでの直接対決で、優勝が決まる。引き分け以上でアトレティコが優勝。バルサは、勝つことが優勝への絶対条件になった。ここのところずっと首位を走っていたアトレティコ。一旦優勝を諦めて、また自力優勝のチャンスが生まれたバルサ。気が抜けた処からモジベーションを上げようとしてもなかなか上手く行かないような気がする。レアルがそうだったし、バルサも同じようになるような気がする。
しかし、正真正銘1回勝負。どうなるかは、5分5分と考えた方が無難だろう。24日CLの決勝まで、10日間マドリードは、ワクワク感を持って過ごすことだろう。
5月15日(木) 雨のち曇 22342
田中将大は、初完封で無傷の6勝目をあげた。表情もあまり変えずにひょうひょうと投げてアウトの山を築く。好調だったメッツ打線は、散発の4安打。省エネ投球で、三振は8個と少ないが、114球の完封。9回第4打席では、みんなにヒットを打ってこいと送り出され、セカンド横をゴロで抜けるセンター前の大リーグ初ヒットを記録した。
凄いもんである。殆ど、1球目はストライクを投げていた。だからまた、無死四死球である。今や、ヤンキースのエースである。これほど頼りになる、ピッチャーは大リーグでもいないだろう。彼は、自分の実力で、その存在を示している。並の神経では、こういう事は出来ないだろう。いかに、ピッチングに集中できる環境が整っているかと、言うことだろう。嫁さんの力は侮れないと言うことだ。
雨の中、桜のように白い花をまとまって咲いている花を観た。綺麗な花で、写真に撮りたくなったが、携帯も、デジカメのなかったので撮れなかった。何という花なのだろう?
5月19日(月) 晴 29243/4
ディエゴ・シメオネと盗賊たちは、バルセロナのカンプノウスタジアムで、リーガのタイトルを盗むことに成功した。去年の8月から38試合目の最終試合で、敵地で奪ったタイトルの価値はでかい。『SoccerKING』のハイライト動画を見ると試合終了後にスタジアムで奇妙な光景を見ることになる。バルサやカタルーニャの州旗のシンボルデザインに身を包んだバルサ・ファンが立ち上がって拍手をしている。その中で、盗賊を指揮したディエゴ・シメオネが胴上げされた。
「18年ぶり10度目のリーガ制覇
17日のリーガエスパニョーラ最終節、アトレティコ・マドリーは敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦を1−1のドローで終え、18年ぶり10度目の優勝を果たした。ディエゴ・シメオネ監督は試合後会見にコーチ陣を引き連れて出席。全員で勝ち取った栄冠であることを強調している。
スペイン『マルカ』と『アス』がアルゼンチン人指揮官のコメントを伝えた。
「彼らは懸命に働いていた。テレビで映し出される人間と同じか、それ以上にね。だから会見にいてほしかった。彼らは偉大な仕事を成し遂げた」
「何よりも努力というものを強調したい。努力は駆け引きすることではなく、選手たちに何かを保証することはできないんだ。チームはそれを理解していた。今日はアトレティの歴史において、最も重要な日の一つだ」
「説明することができない喜びだよ。選手たち、我々を信頼してくれたミゲル・アンヘル・ヒル・マリン(CEO)、エンリケ・セレソ(会長)に感謝をしたい。ドン・ヘスス(・ヒル、前会長)とルイス(・アラゴネス)は、この試合の後半に我々を空から見守ってくれたはずだ」
この試合の前半にFWジエゴ・コスタ、MFアルダ・トゥランが負傷し、さらに1点のビハインドを負ったアトレティコ。しかし後半にDFディエゴ・ゴディンが値千金の同点弾を奪い、その後のバルセロナの反撃を許さなかった。
「我々はハーフタイムも冷静だった。得点を決められると分かっていたからね。選手たちには我々が良い試合の入り方を見せたこと、負傷者が出るのもサッカーであり、すぐに忘れなければならないことを伝えた。セットプレーで決定力を持てば、もう一度試合が開かれる状況だった」
ネプトゥーノ広場での祝勝会は翌日に行われる予定だが、10万人近くのアトレティコファンが集まるとも予想されている。シメオネ監督は祝勝会を楽しみにしながらも、24日のチャンピオンズリーグ決勝レアル・マドリー戦にも視線を向けた。
「ファンの姿、マドリッドがロヒブランコ(赤白の意)に染まるのを見たくてたまらないよ。ただ今日は歴史を築くことができたものの、まだ土曜に試合が控えている。我々はその試合のための準備を始めなくてはならない」 ーー『GOAL.com』よりーー
「同点弾のアトレティコDFゴディン「すばらしい仕事を成し遂げた」
リーガ・エスパニョーラ最終節が17日に行われ、バルセロナとアトレティコ・マドリードが対戦。優勝を懸けた大一番は1−1の引き分けに終わり、アトレティコ・マドリードが勝ち点を90に伸ばして18シーズンぶりの優勝を決めた。
試合後、アトレティコ・マドリードのウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンが優勝の喜びを語った。スペイン紙『アス』がコメントを伝えている。ゴディンは49分に同点弾を決めた。
ゴディンは、「僕たちはシーズンを通して戦い続け、すばらしい仕事を成し遂げた。レアル・マドリードやバルセロナを前にして、38試合(のリーグ戦)を戦うことは、難しいものだったよ」と、今シーズンを振り返った。
そして、1点ビハインドで前半を終える展開を振り返って、「彼(ディエゴ・シメオネ監督)は、『ゴールを決めることができると信じている』と、ハーフタイムに言ったんだ」と、明かし、「サッカーは、正義のものだった」と、話した。」 ーー『GOAL.com』よりーー
「ガビ:「自分たちを信じ続けた」
17日のリーガエスパニョーラ最終節、アトレティコ・マドリーは敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦を1−1のドローで終え、18年ぶり10度目の優勝を果たした。キャプテンのMFガビは試合後、優勝への喜びを口にしている。
アトレティコのカンテラーノは、『GolT』との試合後インタビューで次のようにコメントした。
「今日、チームはタイトルを勝ち取るに値した。チームは自分たちを信じ続けた。難しい試合を強いられたが、ドローに値するプレーを見せられたね」
「このチームの一員であることは、僕にとって誇りだ。強大なチームと戦えるキャパシティーを持てることは素晴らしいね。このタイトルを祝い、月曜からチャンピオンズリーグ決勝を見据えるよ」 」 ーー『GOAL.com』よりーー
「ビジャ:「最初からリーガ制覇を求めていた」
17日のリーガエスパニョーラ最終節、アトレティコ・マドリーは敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦を1−1のドローで終え、通算10回目の同リーグ優勝を果たした。FWダビド・ビジャは試合後、昨夏にアトレティコに加わった直後から、優勝の可能性を感じていたことを改めて口にしている。
スペイン『マルカ』が同国代表FWのコメントを伝えた。
「僕たちは最初からリーガ制覇を求めていた。数カ月前にも言ったことだが、セゴビア(プレシーズンの合宿地)でチームのキャパシティーを見つめていたときから、リーガ優勝も可能だと感じていたんだ」
「アルメリア戦のようにつまずいたとしても、ファンは僕たちを信頼し続けてくれた。まずはリーガを祝いたいね。その後にチャンピオンズリーグ優勝という偉業を成し遂げられることを期待したい」 」 ーー『GOAL.com』よりーー
翌日、ディエゴ・シメオネと盗賊たちは、マドリードへ凱旋した。沿道はロヒブランコで埋まった。マドリードは大変な騒ぎになっているようだ。オレ・オレ・オレ、チョロ・シメオネ!明日からまた戦いに備えて休養と準備が必要だ。これで、今年のちゃんとしたタイトルを1つ取ることが出来た。これだけでも賞賛に値する。さて、今週は2つ目に挑む。CLである。ディエゴ・シメオネと盗賊たちに栄光あれ。
5月20日(火) 11230
ディエゴ・シメオネ配下の盗賊たちは、またしても盗みを成功させた。スペインプロリーグ機構は、今シーズンのベスト11を発表した。その中に、アトレティコ・デ・マドリードから7人の盗賊の名前が入った。レアルから、得点王のクリスティアーノ・ロナウドだけが選ばれ、バルサから1人も選ばれなかった。盗賊たちの名前はこの様な形でも、輝かしく、名前を残した。
「 カンプノウで行なわれたリーガ・エスパニョーラ最終節、バルセロナ対アトレティコ・マドリードは1対1の引き分けに終わり、アトレティコ・マドリードが1995〜1996シーズン以来、18年ぶり10度目のリーガ優勝を飾った。 主審マテュー・ラオスが試合終了の笛を鳴り響かせると、負傷交代の悔しさから溢れ出る涙をこぼしていたエース、ジエゴ・コスタにも笑みが生まれ、痛む足を引きずりながら監督シメオネらと共に歓喜の渦の中へと飛び込んだ。
満員のスタジアムは新たなリーガ王者を祝福。この試合、あと1点をもぎ取れば連覇を達成したバルセロナだが、満員のカンプノウは、愛するチームよりもアトレティコ・マドリードが王者に相応しいことを認め、アトレティコ・コールと大きな拍手が自然に生まれていた。
リーガというより欧州のメガクラブであるバルセロナ、レアル・マドリードとの優勝争いを制したシメオネ率いるアトレティコ。だが、シーズン序盤、彼らの優勝を心から信じているものは皆無だった。」 ーー『Sportiva』よりーー
「カンプノウが祝福した「リーガ新王者」。シメオネとアトレティコ、2強時代に幕。
試合後のカンプノウにアトレティコを讃える盛大な拍手がこだましていた。
手を叩いていたのはアトレティコファンではない。それはスタンドを埋めた9万人を越える、地元のバルサファンだった。
プライドの高いバルセロニスタが、アトレティコの優勝を素直に認め、新たなリーガ王者を讃えていたのである。
ピッチの隅でTVインタビューに答えるイニエスタは淡々と語った。
「アトレティコこそが正しい王者だ。彼らを祝福しなければ」
ピッチの上ではメッシを除く全選手がアトレティコの選手をねぎらっていた。ほとんどの選手の口から、アトレティコの優勝を素直に讃える言葉がでてくる。普段はどんなことがあってもバルサ一筋の地元紙スポルトですら、「アトレティコが正しい王者」と報じた。
ファン、選手、メディアの反応は、アトレティコが優勝に値していたことを示していた。
多くの障壁を乗り越えての優勝だった。
指揮官のシメオネは「レアル・マドリーとバルサの2強とはクラブの規模も補強の予算も桁が違う」と財政面の違いを何度も強調した。彼が言うように、クラブ収支や補強予算において、アトレティコと2強の間には大きな差がある。2005年以降、2強がリーガタイトルを独占していることからも、2強とその他の差は広がりつつあるのは明らかだった。
2人の負傷交代も、アトレティコのリズムは崩れなかった。
この試合でも、アトレティコは想定外の事態を乗り越えている。
前半16分、エースのジエゴ・コスタが負傷退場する。その7分後、今度は右サイドハーフのアルダ・トゥランが負傷交代。泣きながらベンチに戻るふたりを見て、シメオネは首を振った。
アトレティコは多くの選手が、負傷やコンディションに不安を抱える、ぎりぎりのところで戦っていた。2強とは違い、ベンチに移籍金数十億円クラスの有名選手が控えているわけではないのだ。
離脱したジエゴ・コスタとアルダはチームの鍵を握る選手だったが、そのふたりを欠きながらも、アトレティコはリズムを落とすことはなかった。2人に替わって入ったアドリアン・ロペスとラウール・ガルシアは、ベンチを温めるバルサの豪華な選手よりもよっぽど効果的だったのである。
シメオネ「お前らは1点とることになる」
昨夏ファルカオが抜けるなど、この3年間でチームのピースは変わっていったが、シメオネのチームはそれに影響されることなく完成に近づいていった。
アレクシス・サンチェスの先制点後、スタジアムの大声援もあり、バルサは勢い任せに攻めてきた。以前のアトレティコであれば、あの時点で引き気味になり劣勢になっていたはずだが、慌てずに対処しカウンターからチャンスを狙う姿勢は完全に大人のチームのそれだった。
ハーフタイムにシメオネはロッカールームで「お前らは1点とることになる」と語ったという。
優勝を決めることになる1点はセットプレーから生まれた。シメオネはシーズンを通じてセットプレーのディテールを突き詰めていた。ゴディンの得点に繋がった右CKの際には、味方が相手選手をブロックし、一瞬だけ彼をフリーにさせている。そんな影の動きは、指揮官が徹底して叩き込んだものだった。
その他にも、シメオネはメッシの動きを再三、守備陣とMFに手取り足とり教え、その特長を掴ませていたという。得点を決めたゴディンは「このタイトルはシメオネのもの」と笑顔を見せていた。
ベイルやネイマールを買えなくとも戦える。
アトレティコに感じたこれらチームの一体感は、今季のバルサには感じられなかったものだ。マルティーノ監督は試合後に退任を発表。バルトメウ会長は「来季に向け大規模な変革がおこなわれる」と明言している。
「38試合もの間レアル・マドリーとバルサと競うのは簡単じゃない。1年を通じて僕らは戦い続けたんだ」とゴディン。
今シーズン、アトレティコは証明したのだ。優れた指揮官と、それについていくスタッフ、献身することのできる選手たち、そして何よりも団結したチームがあれば、ベイルやネイマールを買えなくとも、2強と競合することは可能なのだと。
ここ数年2強以外のファンには、「最終的には2強が勝つ」という、半ば諦めムードが漂っていた。しかしアトレティコの優勝でそれは払拭されつつある。2強時代に終止符を打ったシメオネのチーム。来季のリーガは、きっとさらに面白くなるだろう。」 ーー『Number』よりーー
ディエゴ・シメオネ、本当におめでとう!多くの人々へ希望をもたらした事へ感謝したい。そして、アトレティコの選手とロヒブランコのファンおめでとう。信じることがどんなに素晴らしいことか、謙虚に努力することがどんなに重要なことか、今はみんなが感じているはずだ。
5月21日(水) 雨 20649
昨日のラス・ベンタス闘牛場のサン・イシドロの闘牛では、非常に珍しいことが起こった。この日、1頭目の牛のカポーテで、ダビ・モラがコヒーダされ左の脇の下10cm角傷、左太股を30cm刺され、大腿骨の静脈破裂の重傷を負った。代わったアントニオ・ナザレが、またコヒーダされて、右膝靱帯の怪我を負い闘牛が続けられなくなった。そして、2頭目の牛で、最後に残った闘牛士のヒメネス・フォルテスが、コヒーダされて、左太股に2カ所10cmの角傷を受けた。また、左腸骨の部分に10cm角傷を受けた。重傷ではないが闘牛が出来ない状態で、2頭の牛が終わった時点で、この日の闘牛が続けられなくなった。
雨でもないのに、2頭の牛で、3人の闘牛士が怪我で闘牛が終わるというのは、非常に珍しいことだ。これは、1979年5月28日以来の出来事だ。この時の牛は、あのビクトリーノ・マルティンの牛。昨日の牛は、1頭目が、エル・ベントリジョの牛、2頭目が、ロス・チョスペスの牛だった。
この日の医務室は多忙だっただろう。担当した、ガルシア・パドロス医師は、担ぎ込まれて来る闘牛士を診断し手当てした。診断書を書いて、病院へ送り出した、ダビ・モラを始め、他の2人の闘牛士も医療チームは大活躍。ラス・ベンタス闘牛場の医療チームは、10人以上の医師や、麻酔担当医師などが待機している。充実の医療チームだが、これだけ短時間に闘牛士3人が来ると、流石に目がまわるほどの、忙しさだったことだろうと思う。
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