断腸亭日常日記 2014年 その5

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2013年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月、12月の京都旅行、2013年4月京都旅行5月出雲遷宮旅行10月伊勢神宮の遷宮旅行11月京都旅行滞在日記です。

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 4月15日(火) 晴 15555

 リーガスパニョーラは、白熱してきた。バルサが雨あられのシュートを浴びせたが負け、レアルは快勝。そして、アトレティコもホームで快勝した。アトレティコファンの熱狂でスタジアムは包まれた。選手たちは口々にファンの熱狂ぶりに驚きを表した。ファンはすっかりその気になっている。マドリードはアトレティコに沸いているようだ。

 「13日のリーガエスパニョーラ第33節、Aマドリードは敵地コリセウム・アルフォンソ・ペレスでのヘタフェ戦を2−0で制した。残り5節となった段階でも首位を維持するアトレティコだが、ディエゴ・シメオネ監督はチームが優勝候補であるとの見解を否定。しかしながら、チームの哲学である“試合から試合へ”を“決勝戦から決勝戦へ”という言葉に変化させている。

スペイン『マルカ』がアルゼンチン人指揮官のコメントを伝えた。
 「我々は次の金曜に決勝戦(リーガ第34節エルチェ戦)を戦うんだ。ほかの人間は(アトレティコが優勝候補だと)語ることができる。論理的であり、それが普通のことだろう。しかし金曜には決勝戦が控えており、我々はそれだけに集中しなくてはならない。すべてのアトレティコスにとって、“試合から試合へ”は変化を遂げた。現在は“決勝戦から決勝戦”だ」

 「今はエルチェ戦だけに集中している。それが最も近い決勝戦だ。選手たちが休み、回復し、エルチェとの決勝戦に臨む以外に考えることはない」

 シメオネ監督は、謙虚さを持つ必要を強調している。
 「難しい試合で偉大な仕事を成し遂げた。この重要な結果は、残り5節の時点で求めていた場所に我々を立たせるものだ。残りは5節であり、チームは後方から走ってくるチームに敬意を表す。我々は大きな謙虚さでもって、残りが5節となったことを認知している」

 「常に言ってきたことだが、すべては我々次第なんだよ。私はチームの野心、仕事、努力、謙虚さに依存すると主張し続けてきた。ここから前に進み続むためには、全員が謙虚さを持たなければならない」

 得点を決めた際に左ひざがポストに当たり、担架で運ばれたFWジエゴ・コスタにも触れた。クラブは同選手について、「傷を負っただけ」と発表している。 「D・コスタは大丈夫だ。彼はゴールを決めるためにポストにひざをぶつけた。しかし“ティグレ(スペイン語で虎の意)”にとっては、何でもない切り傷だよ。今日は全員が素晴らしい努力を見せてくれた」

 マドリッドに本拠を置くコリセウムで行われたこの試合には、多くのアトレティコファンが駆けつけている。 「チャンピオンズリーグで努力を振り絞った後だが、再び人々が付き添ってくれたことは本当に喜ばしい。彼らは貴重な存在であり、我々は試合を通してその声を聞き続けていた。金曜の試合でもスタジアムが満杯となることが想像できるし、人々は残り5試合の決勝戦に備えているはずだ」 」  ーーGoal.comーー

 ディエゴ・シメオネ監督は、「言葉で選手を鼓舞する必要がないチーム」と言うが、「チームの野心、仕事、努力、謙虚さに依存すると主張し続けてきた。ここから前に進み続むためには、全員が謙虚さを持たなければならない」と、言葉で選手たちとファンに注文をつけることを忘れない冷静さを兼ね備えている。最終戦の、カンプノウでのバルサ戦まで、選手とファンをコントロール出来るようであれば、優勝できるだろう。

 イチローは、なんだかんだ言って凄いという事の証明が、1つのプレーでチームを勝利をもたらした。

 「1点リードの終盤、イチロー外野手(40)がレッドソックス戦の四回に代走で途中出場。八回にオルティスの強烈な右中間の当たりを追ってジャンプし、フェンスに激突しながら好捕。「捕れなくても二塁打なので、いきやすい場面ではあった」とクールに説明した。地元ファンから降り注いだ大歓声の話題になると「ちょっとジーンと、僕の気持ちもさすがに動く」と首位浮上にも照れくさそうだった。

 レッドソックスの主砲オルティスは、1点を追う八回一死無走者で右中間への大飛球を放ちながら、ヤンキースのイチローにフェンスに激突しながら好捕された。

 試合後、「イチローはすばらしい」と脱帽。さらに「イチローにはああいうプレーを2、3度されたよ」と振り返った。イチローがマリナーズ時代には、ホームランをキャッチされたこともあるだけに、今回も「イチローはいい読みだったね、深く守っていたし。フェンスとの距離だって分かってやっていたんじゃないのか」と苦笑いだった。」 ーーサンスポよりーー

 もし、今年スペインに行くならアトレティコの優勝が観たいなぁと思った。シメオネと選手とファンの喜び様をマドリードで感じてみたい気分だ。

 明日、理研の笹井芳樹副センター長が会見を行う。

 「STAP(スタップ)細胞の論文問題について、責任著者の一人である米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授が15日、京都市で開かれた気管支関連の国際会議で基調講演した。

 参加者によると、教授は「STAP細胞はある」と強調したという。

 講演のテーマは「再生医療と幹細胞」。参加者によると、バカンティ教授は、論文の画像が理化学研究所の調査委員会に不正と認定されたことについて、写真や図表を示しながら反論。「2か国の三つの研究機関にまたがる中で起きた単純な間違いで、悪意のあるものではなく、結論には影響しない」などと話したという。

 また、一連の研究には、論文の筆頭著者である理研の小保方晴子ユニットリーダーと、自らの研究室に所属する小島宏司医師の貢献が大きかったとした。そのうえで、小保方氏に「(大学のある)ボストンに戻って来て」と呼びかけるスライドを示したという。」 ーー讀賣新聞よりーー

 バンガティ教授は、側面から小保方晴子さんのサポートをした。


 4月16日(水) 晴 6666

 理研の笹井芳樹副センター長が会見を行っている。この中で、論文作成までの過程と責任分担・共著の関係を説明して、第4段階の論文の文章について主に関わって、第1・第2段階の若山研究室時代に提出されたデータに関しては、判らないと言っていた。そして、若山研究室時代の研究ノートは見ていない。

 にもかかわらず、大勢の人がSTAP細胞現象でしか説明できない研究データが、小保方晴子個人だけ研究を捏造して、STAP細胞があると言っているのではないことを、明確にしていた。現象の科学的な検証のために、多くの人が関わった以上、STAP現象でしか説明できないことがある。今の段階では、仮設という言い方をしていたが、これは、充分に検証するに値する研究であるとしている。


 4月18日(金) 雨 14244/2

 昨日、ヤンキーズの田中将大が好投して2勝目を挙げた。圧倒的な投球だった。2本のヒットは、バント安打。コントロールが良く、落ちる球、スライダーも良く、10三振を奪った。アメリカのメディアも、監督、コーチも褒め称えていた。

 皐月賞の枠順が発表された。これを観ると、ワンアンドオンリー、イスラボニータ、ロサギガンティア、トーセンスターダム、アジアエクスプレス、トゥザワールドが有力だと思った。


 4月22日(火) 晴 37203/4

 皐月賞は、イスラボニータが快勝した。スペイン語の美しい島という名の馬だった。スペインに行かないことを決めたのに、こういう結果になるとは。Isla が女性名詞だから bonito ではなく、bonita になるのだ。1の日に1番のワンアンドオンリーでは、1枠2番のイスラボニータが勝った。競馬とは、こういうモノである。2着に、トゥザワールド。3着が逃げ残りで、ウインフルブルーム。そして、4着に猛然と追い込んできた、ワンアンドオンリーだった。頭差届かず、3連複を外してしまった。じぇじぇじぇじぇじぇ!

まだ咲かぬ つぼみを触り 嘆いても 咲けば彩る 八重の桜や  風吟 
(芭蕉庵で下山さんが桜のつぼみを触り、いつ頃咲くかとしきりに係の人に訊いていたのを、思いだし)

その下に 死者が眠ると 安吾書く 怪しく香る 満開の夜桜  風吟
(何年か前に、ISOさんと京都、円山公園の桜の古木を観た時、坂口安吾の『桜の森の満開の下』の事を、思いだし)

穀雨降り 濡れて光るる つつじ花 草木喜ぶ 花見月かな  風吟
穀雨降り 濡れて光るる 草花や 田植えの頃も 花見月かな  風吟
(今頃の季節、一青窈作『ハナミズキ』を思いだし)

禅寺の 濡れたつつじの 輝きは 枯山水の 対あるゆえに  風吟
(何年か前、小雨降る京都・妙心寺塔頭、龍安寺の石庭とその前の庭のつつじを思いだし)

花と呼ぶな 花子と呼べと 花が言う 花子の花は 努力の花なり  風吟
(NHK朝ドラマ『花子とアン』を観て)


 4月24日(木) 晴 12694

 疲れて空腹にもなって、ファミレスへ行った。サラダ、ステーキ、デザートにドリンクバー。野菜ジュースも飲んだが、久々に炭酸水を飲んだ。やっぱり美味い。これから暑くなると、毎日飲む。この時期でも、美味しかった。それで、疲れも腹もいえた。それから電車で帰ってきた。薬も少なくなってきたので明日は、医者に行こうと思う。

 今日は酒を飲んで寝る。アトレティコは、チェルシーとホームで0−0で引き分け、レアル・マドリードは、バイエルンにホームで1−0で勝った。


 4月30日(水) 曇/小雨 

 忙しい。HPを更新する暇がない。日曜日の競馬を振り返る。東京のメインは、雪が降ると思っていた。それは3枠5番に入ったブランネージュ。これが軸だと思った。ブランネージュとは、フランス語で白くきらめく雪。八白土星の日曜日の買い目を見つけたのだ。これから何を買うかというのが、問題だった。実はブランネージュに軸を決める前は、7番マジックタイムと8番マイネグレヴィルから3連複を買おうと思っていた。Mさんと話をしてその考えを修正して5−7からと改めた。そこから、2、6、8、11と買った。

 結果は、ゴール前、強襲した良血2番サングレアルが、ブランネージュを交わし、3着は混戦の中で、17番マイネオーラム。マジックタイムは6着だった。3着から6着までは、首、鼻、首のタイム差なしの着差だった。2−5−7じゃなく、2−5−17だった。

 実は10Rで、事故が起きていた。4着に入線した岩田騎手が直線で斜行して後藤騎手が落馬骨折した。2年前の東京競馬場で同じように岩田が斜行して後藤を落馬させて大怪我を負わせている。約1年半の療養生活後に復帰して活躍していた後藤だが、またしても岩田にやられた形になった。

 メインレースで、マジックタイムに騎乗予定だった後藤は怪我乗れなくなり、乗り替わりで杉原が騎乗した。もし、後藤が乗っていれば3着に来ていたのだろうか?そして勝ったのは、岩田が乗ったブエナビスタの妹サングレアル(王家の血)。またしてもスペイン語の馬名の馬だった。白い雪に、赤い血が滴った。そして、7ではなく17だったのもショックだった。これは当たりに近い、はずれである。悔しさを噛みしめて競馬は続く。


 「小保方氏在籍CDBはバイオ医療の中核…理研は再生へ総力で「STAP」解明せよ

新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」は、本当に存在するのだろうか。

 理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB、神戸市)が世界に向けて英科学誌「ネイチャー」に論文を発表してから2カ月の間に評価が急変した。他の研究者により実験で再現したとの報告がないことをきっかけに疑義がもたれ、理研の調査で「論文不正」の問題、STAP細胞自体の科学的な再検証という2つの大きな課題が浮上し、対応が急がれている。

 再生医療の研究で世界に冠たる関西の中核施設を舞台に行われている研究だけに影響は大きい。理研は不正防止の改革だけでなく、「仮説」とトーンダウンしたSTAP細胞の実態を納得できる形で明らかにして社会の信頼を回復すべきだ。

 STAP細胞は動物の体細胞に酸の刺激などを与えると、初期化の状態になるSTAP現象が起こり、どのような細胞にもなり得る多能性を獲得する、とされている。CDBの小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーがハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授、若山照彦・山梨大学教授らと共同で発見したが、動物細胞でこのような現象はあり得ないとされていただけに、常識を覆す大発見と反響を呼んだ。

 ところが、理研の調査委員会により論文掲載の画像の切り張りなどが判明。調査委員会は「不正」として論文の撤回を求めたが、小保方氏は「結果に影響はない」と不服申し立てをしている。

 この問題に関連して、STAP細胞自体の存在が疑われている。論文の共著者として名を連ねたCDBの笹井芳樹・副センター長は記者会見で「STAP現象は最有力仮説」であり、論文を取り下げ、改めて再検証する方がいいとした。共著者らの足並みが乱れているのだ。

輝く陣容と業績

 CDBの研究者の陣容やこれまでの実績から見れば、このような研究をめぐる混乱は考え難い。 CDBは平成12(2000)年、ミレニアムプロジェクトの一つとして設立された。生物が受精卵から個体になるまでの仕組みを調べる「発生生物学」の分野だけでなく、臓器・組織に分化し得る幹細胞の機能を維持する仕組みや、これを制御する方法など「再生医療」に結びつくテーマにも広げて基礎科学研究を行ってきた。こうした研究が、再生医療という応用研究に役立つことが具体化したことから、CDBの研究に対する関心が高まった。

 日本最大級のバイオ医療関係の研究機関、企業が集積する「神戸医療産業都市」の中核の施設でもある。そこで提唱している「トランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)」の面からも注目された。

 実際、CDBでは、iPS細胞を使い網膜を再生して、患者に移植し網膜を再生する世界初の臨床研究が、高橋政代・プロジェクトリーダーのもとで進んでいる。

 また、発足当初から、発生生物学や再生医学の分野で錚々(そうそう)たる業績を上げたメンバーが並んだ。竹市雅俊センター長は、ノーベル賞級の成果といわれる細胞同士を接着する分子「カドへリン」の発見で知られる。笹井副センター長は、平成9(1997)年に36歳の若さで京都大学教授になり、3年後にはCDBの専任グループディレクターになった。マウスのES細胞から初めて網膜をつくることに成功するなどの世界的な業績がある。

 優秀な若手の登用も多い。竹市センター長がホームページで「研究チームの独立性を尊重し、研究者の独創性・創造性を重視します」と呼びかけているように、超一流の研究者の布陣や自由な雰囲気にあこがれてCDBでの研究をめざした若手も多い。

 体内時計などの研究で世界的に知られる上田泰己プロジェクトリーダー(東京大教授兼務)は、平成15年に27歳で教授クラスのチームリーダーに起用されている。小保方氏が30歳で小規模なユニットのリーダーになったことは、年齢の点だけ見れば異例とは言い難い。

「楽園」の課題

 まさに科学者たちの自由な楽園と呼ばれるのにふさわしい施設だ。しかし、その一方で、4月10日に開かれた外部有識者による「研究不正再発防止のための改革委員会」は、再発防止対策の論点の一つとして「若手研究者の経験が少ないことによるリスク。シニアな研究者による助言、相談、指導などの仕組みが十分に機能していなかった」をあげている。

 独創的な発想を持つ若手であっても自由な環境であればあるほど、個人の研究者としての資質が問われるのは当然だが、理研に入るほどの研究者なら−という性善説による見逃しがあったのではないか。

 表面に出にくい若手研究者の悩みもある。理研出身のある研究者は「若手にとっては採用が任期制で期間が限られ、しかも年俸制であることは生活上の不安につながる。また、研究所のため学生を教育する経験がない点は、任期終了後、大学などに就職する際も不利になる」と語る。このような見過ごされがちな問題を拾い出し、改めて考え直す必要があるだろう。

 今回の問題を受け、巨額の予算がつく特定国立研究開発法人の指定は、当面見送られる見通しとなっている。理研は否定しているが、指定をめぐって成果と事後処理を急ぎ、問題を大きくしたと受け取られかねない状況があることも事実だ。

 理研には外部の研究機関に委託することも含め、その総力を結集して実証研究プロジェクトに取り組むことが求められる。疑義の挟みようがない形でSTAP細胞の有無を明らかにすることこそ、世界に発信する研究機関の本筋の優先課題であるはずだ。」 ーー産経新聞・論説委員・坂口至徳よりーー

 理研は何処に落としどころを見つけるのか?「STAP細胞」の研究が早く進められるようになって欲しいモノだ。CL準決勝でレアル・マドリードがバイエルンに4−0で快勝した。クリスティアーノ・ロナウドは、3点目と4点目を入れて、CLの得点新記録を達成した。明日は、アトレティコである。ホセ・トマスが喜ぶ結果になれば良いのだが・・・。


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