−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2013年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行と東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月、12月の京都旅行、2013年4月京都旅行5月出雲遷宮旅行10月伊勢神宮の遷宮旅行11月京都旅行の滞在日記です。
5月1日(木) 雨のち晴 6566
オレ、オレ、オレ、チョロ・シメオネ!スタジアムにも、マドリードの町にも響いた。マドリードは2日続きのサッカーに沸いている。レアル・マドリードに続き、アトレティコ・デ・マドリードが、チェルシーに3−1で快勝して40年ぶりにCL決勝に進んだ。同一都市のチームで、ダービーのCL決勝が行われるのは史上初である。
ファンフランが良い起点になって得点が生まれた。0−1から同点のゴールを決めたアドリアンは、「人生で1番重要なゴール」と、語った。PKで、ジエゴ・コスタが勝ち越し、ダメ押しでトゥランが3点目を入れた。
「 指揮官は「R・マドリーと同じく、我々も決勝進出に値するチームだ。フェルナンド・トーレスに先制点を許したが、1点でも奪い返せば相手を追いつめられると思っていた。だからこそ、ゴールを奪うために必死にプレーせざるを得なかった。自分たちが得意とする展開に持ち込むにはハードワークが必要で、2点目を奪ったあとは狙い通りの試合になった」と振り返った。
「今夜の結果はチームの総力を結集してつかみとったものだ。美しい決勝へ勝ち上がる可能性を自分たちで引き出すことができた」と話すシメオネ監督。 」 ーーゲキサカよりーー
「試合後、シメオネ監督は「1点目を奪われた直後のリアクションが勝利の鍵を握ったと思う。我々はそこからうまく巻き返し、ゴールを奪い返した。そして2対1と逆転したことで勝利を決定付けた。その後はゲームをコントロールしたからね」と、先制されながらも逆転した選手たちの気持ちの強さを称えた。
同監督はまた、5月24日に行なわれる決勝についても言及し、「レアルと対戦することについては、アドバンテージもディスアドバンテージもないと思っている。はっきりしているのは、我々は互いに相手のことをよく知っているということ。そして相手はこういった大舞台に慣れているビッグクラブだということだ。このクラブにとって、決勝の舞台に辿り着くまでは長い年月が掛かった。それだけに、今は決勝進出を果たせたことに非常に興奮している」と、意気込みを示した。」 ーーISMよりーー
どれだけ、真面目に、努力を続け、謙虚に仕事に取り組んで来たか。シメオネの人柄なのだろう、いつも選手を讃える。
「試合後、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は「敗退に失望しているが、選手たちのことは誇りに思う。むしろこう言っておきたい。自分たちにできることはやり尽くした」とコメントした。FWフェルナンド・トーレスのゴールで先制するも、その後に3失点しての逆転負け。決勝進出を逃したことを嘆きながらも、自チームの選手たちを称えた。
「PKを与える瞬間まで、相手の方が優れているとは思っていなかった。我々は試合もうまくコントロールできていたが、アトレティコのGKにDFジョン・テリーの決定的なヘディングシュートを止められ、その後にPKを与えてしまうという勝負を分ける時間帯に入った。それまでの間、ピッチ上で自信を持ってプレーできていたのは1チームだけだった」
「その後(アトレティコの2点目が決まったあと)も1チームだけが士気を落とさなかった。あと30分残っており、試合の主導権を握っていたからね。試合は60分まで我々のものだったが、準決勝や重要な試合はディテールで勝負が決まる。その極めて重要なディテールがこれだった」
今月24日に行われる決勝戦はレアル・マドリーとA・マドリーのマドリード・ダービーとなった。A・マドリーについて、「彼らは極めて素晴らしいチームであり、スペイン・リーガでも見事な成績を残している。まさに本物のチームだ」と話したモウリーニョ監督は「R・マドリーがバイエルンを倒せたのは、マドリーの方が優れていたからだ。アトレティコがチェルシーを倒せたのは、決定的な瞬間で相手よりも優れていたからだ。勝ち上がった2チームには決勝を楽しんでもらいたい。きっと偉大なチャンピオンが誕生するはずだ」とファイナル進出の2チームへエールを送った。」 ーーゲキサカよりーー
モウリーニョの言葉が、良い。こういう事も言う人なのかと思った。「彼らは極めて素晴らしいチームであり、スペイン・リーガでも見事な成績を残している。まさに本物のチームだ」などという言葉が出てくるとは思わなかった。少なくともレアル・マドリードの監督時代では、考えられない。レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、ジタン、フィーゴなどの銀河系軍団でCL9回目の優勝を決めて以来、12シーズンぶりの決勝進出を決めた。約1190億円の投資をして掴んだ、決勝進出だ。
アトレティコのエンリケ・セレソ会長は、決勝進出を確信した瞬間はと問われ、「40年もの間、決勝に到達できなかったが、5月24日にその舞台に立てる。F・トーレスに先制点を決められたとき、我々が決勝に行けるとを確信したよ。逆転して決勝に進めると、そのときに悟ったんだ」
「我々は今シーズンのCLで唯一負けていないチームだ。最後の試合も負けたくないね。今の我々は、バルセロナと並んでヨーロッパ最高のチームだ」(goal.comより) と、語った。
この試合、チェルシーの先制点をあげた、フェルナンド・トーレスは、得点をあげたにも関わらず喜びをあまり表に出さなかった。それは、古巣アトレティコに敬意を表したからだ。22日、30日と古巣アトレティコと戦うことになったフェルナンド・トーレスの言葉を改めて思い出してみたい。
「22日に行われるファーストレグのアトレティコ戦で、退団後初めてビセンテ・カルデロンのピッチを踏む同クラブのカンテラーノ。スペイン『ムンド』のインタビューに応じた同選手は、カルデロンという熱狂のスタジアムについて次のように語った。
「カルデロンは長い間僕のホームであり続けた。あそこがどのような場所かは分かっているよ。10歳のときにはアルバセテを破ってリーガエスパニョーラを制覇し、(コパ・デル・レイとの)“ドブレテ(2冠)”を達成した瞬間を見届けた。場所がなくて、階段に座りながらね。期待にあふれたあのスタジアムが、一体どういうものであるのかは理解している」
チームメートでもあったディエゴ・シメオネ監督にも言及している。
「彼がアトレティコで成し遂げたことは、どれほど評価しても決して十分ではない。あそこにいた人々は、あれだけ早く偉業を達成できるなんて不可能だと考えていた。彼なしで勝者のチームになることは不可能だったんだ。彼は自身が望むことなく、アトレティコの主役となっている」
「アトレティコの成功の価値は、犠牲の精神、謙虚さ、チームとしての仕事にある。それらがシメオネという人物によって結集されたんだ。彼はクラブのすべてを団結させたんだよ」
また、アトレティコとの対戦を望んでいなかったことも明かした。
「彼らが王者とならなければ、サッカーは不当なものだよ。僕は各選手、コーチ陣、ファンに大きな喜びを感じている。サッカーは金よりも先に、アトレティコのようなチームが有する価値にチャンスを与えなくてはならない」
」 ーーgoal.comよりーー
フロレンティーノ・ペレス及び、スポーツが大金で勝利を買えると思っている人々よ。このニーニョ・トーレスの言葉を聞くがいい。「彼らが王者とならなければ、サッカーは不当なものだよ。サッカーは金よりも先に、アトレティコのようなチームが有する価値にチャンスを与えなくてはならない」
アトレティコは、大金で選手を集め作ったチームではない。レアル・マドリードとか、バルセロナに比べれば、物凄く少ない。ELのチャンピオンになって、エースのファルカオを売っても、今年は、リーガでも首位になって、CLでも決勝に進出した。それを象徴しているのは、監督のディエゴ・シメオネだ。アトレティコ・ファンはもうその気になっている。決勝進出おめでとう。もう5月24日ポルトガルのリスボンか、マドリードにいて試合を観たい気分だ。彼がチームに植え付けた、「勝者のメンタリティー」を、また、リーガでも、決勝でも、見せてくれることを願うのみだ。
「決勝の相手は、同じマドリッドを本拠地とするRマドリードだ。史上初となるダービーファイナルである。シメオネ監督は決勝に向けて、次のように話した。
「有利か不利かなど考えない。我々はリーガの対戦相手であり、互いのことを知っている。Rマドリードは強大なチームであり、このような状況に慣れているね。だが我々は、期待と長年の辛抱によって、この決勝までたどり着いたんだ」
アトレティコの躍進でシメオネ監督の評価は高まるばかりだ。世界最高の指揮官という声もあるが、シメオネ監督本人はこのように強調している。
「そのようなことを考えているときではない。我々は現実を生き、(リーグ次節の)レバンテ戦のことを考えなくてはならないんだ。選手たちが力を振り絞ってくれたことに感謝しなければいけない。彼らがいなければ、このような状況を迎えることはあり得なかった」
「戦術とフィジカルのどちらがより重要か? すべてをバランスよくすることが必要だ。フィジカルが良くても、戦術がダメならうまくいかない。走るだけでも、戦術が良いだけでもダメなんだよ。気持ちも必要不可欠だし、それらすべてで今があるんだ。それから、選手たちの母親に感謝したい。素晴らしい根性を持った彼らを生んでくれたことをね」(Goal.com)」
オレ、オレ、オレ、チョロ・シメオネ!
5月6日(火) 23634/5
忙しい。体も疲れている。携帯で『マルカ』や『アス』が観るれる事に気付いて夜中にそれを観ている。土曜日、バルセロナが終了間際に追い付かれて2−2の引き分け。日曜日は、アトレティコがレバンテに0−2で完敗し、レアル・マドリードは、終了間際に追い付いて2−2で引き分けた。上位3チームは、混乱しているような印象だ。バルサは、事実上の敗北宣言。ホームで、前監督の追悼イベント直後の試合での、引き分けは痛すぎる。アトレティコは、0−2で完敗。その後、勝てば自力優勝出来る状態になるレアル・マドリードだったが、ギリギリの処で引き分けた。
アトレティコは、アウェイだったが、バルサとレアルはホームだった。敗戦後のシメオネのコメントを訊いてみよう。
「スペイン『アス』がアルゼンチン人指揮官のコメントを伝えた。 「今日は敗戦することが最良だったのだろう。我々には激しく、エモーショナルな3週間が待ち受けている。男たちにとっては理想的な瞬間だ。我々の前にはファンタスティックな3週間が待っているんだよ」
「24日(チャンピオンズリーグ決勝)も含めて、ファンタスティックな3週間が控えている。我々には3つの決勝戦が残っており、まずは最初の一戦に集中しなければならない。次の日曜のマラガ戦にね」
試合自体については、次のように振り返っている。
「レバンテは早い時間帯に得点を決め、その後に良い守備を見せた。我々は確かに決定機を手にしたが、相手GK(ケイロール・ナバス)が素晴らしいパフォーマンスを披露していたね。とにかく、相手GKの前で決定機を生み出す意欲は継続的に示していたよ」
優勝のプレッシャーがのしかかっていたとの見解は否定した。
「いいや。レバンテのゴールを奇妙なプレーから生まれたものであり、我々はその後にあらゆる手段を用いて同点に追いつくことを試みた。素晴らしい形で守るチームも称賛しなければならないし、レバンテは試合を通して良質な守備を披露していた」
これまで「リーガは退屈」と話し続けてきたシメオネ監督だが、「残り3節は退屈以外のものが待ち受けていますよね」との意見に同意している。
「我々は2つの強大なチームを相手にしており、彼らが敗戦するのは難しいと常々言ってきた。そして今回は我々が敗戦を喫した。我々の眼前には、エモーショナルかつ、純粋にサッカーだけが存在する3週間が存在している。現在のリーガはとても面白い」 」 ーーGoal.comよりーー
「アトレティコを率いるディエゴ・シメオネ監督は、結果について前向き語っている。スペイン紙『マルカ』が伝えている。
同監督は、「リーグが少しだけ面白くなるだろう。今日の負けは、私たちに起こり得た事の中でベストの事だ。残りの3週間、私たちのサッカーを続けることができる。まだ優勝争いは私たちの手の中にある。残りの試合に全てを出し切らなければならない」とコメントしている。
首位のアトレティコ・マドリードは連勝が9でストップ。勝ち点は88で、リーグ戦はマラガ、バルセロナとの2試合を残している。今節共に引き分けている、2位のバルセロナは勝ち点85、消化試合の1試合少ない3位のレアル・マドリードは同83となっている。」 ーーSOCCER KINGよりーー
アトレティコか、レアルか、優勝の行方は、8日に行われるレアルの試合の結果を待とう。
日曜日の天皇賞。キズナが人気になりすぎた。それを嫌うなら、ゴールドシップか、ウインバリアシオンのどちらか。この日、ウインバリアシオンに騎乗予定だったシュタルケ騎手が馬の故障で落馬して骨折。乗り替わりで、武幸四郎が騎乗した。ゲート入り後、ゴールドシップが吠えるように啼きながら立ち上がり、出遅れる。後方からゴールドシップとキズナ。その前方にウインバリアシオン。向正面で隊列を観ると、フェノーメノが1番良いい取りだった。
レースは、直線に入り、内からフェノーメノと、ウインバリアシオンが競り合い、外からキズナ。ゴールドシップは圏外。フェノーメノが、ウインバリアシオンを押さえて優勝。3着が、ホッコーブレーヴだった。なるほどなぁと、思った。またしても蛯名正義でスペイン語の名前のフェノーメノ。皐月賞のイスラボニータに続きGT連勝。
5月は、競馬はGTが続き、リーガ・エスパニョーラは優勝が決まり、CLの決勝もある。体力、気力、知力の勝負だ。シメオネのように、謙虚さを忘れず、戦わなければならない。
5月7日(水) 曇 11147
キズナの骨折が判明した。全治6ヶ月。凱旋門賞出走は断念して、年末の有馬記念に照準が合わされるという。
「 バレンシアのパレホ、古巣レアルに愛着も「アトレティコが優勝に相応しい」
2位バルセロナがホームでヘタフェと2−2の引き分けに終わり、首位アトレティコ・マドリードがアウェイでレバンテに0−2で敗れたリーガ・エスパニョーラ第36節。しかし、両者の取りこぼしを受けた暫定3位のレアル・マドリードも、ホームでバレンシアと2−2のドロー止まりとなり、自力優勝復活の絶好のチャンスを逃した。
この試合、レアル・マドリードに2度に渡り冷や水を浴びせたのが、CKからDFジェレミー・マテューの先制点をアシストしたうえ、勝ち越し弾を決めたバレンシアのMFダニエル・パレホだろう。カンテラ(下部組織)時代を過ごしたレアル・マドリードが相手とあり、ゴール後にも喜びを見せなかったパレホは、試合後のインタビューで古巣への愛着を表した。
「僕はレアル・マドリードで育ち、選手として形作られた。ここには美しい思い出がたくさんある。多くのものを与えてくれたクラブに敬意を表するのは当然のことであり、僕はしかるべき態度を取った」
レアル・マドリード時代にはローンによりクイーンズ・パーク・レンジャーズでプレーし、その後はヘタフェ、バレンシアと移籍を繰り返してきたパレホ。自身が関わったチームへの肩入れを示しながらも、今シーズンは古巣でも宿敵のバルセロナでもなく、アトレティコ・マドリードが優勝すべきとの見解を示した。
「僕は出身クラブを何年も離れ、色々な場所でプレーしてきた。今はそれらチームを贔屓しながら、現在所属しているチームのために戦っている。だが、フットボールは公正な競技であるべきで、最も良い戦いをしたチームがタイトルを獲得するべきだ。そういった意味では、今シーズンはアトレティコ・マドリードが優勝に相応しいと言えるだろう。彼らは信じられないシーズンを送っており、これには称賛以外の言葉は見当たらない。確かにレアル・マドリードとバルセロナは偉大なチームだ。しかし、他のチームもタイトル争いに加わり、残り2試合になってもどこが優勝するか分からないというのは素晴らしいことだ」 」 ーーSOCCER KINGよりーー
スペイン人は、昔の日本人のように、恩義というモノを持っている。パレホは、トーレスと同じようにアトレティコが優勝するのが正当だと主張している。
「 フォルランが古巣にエール「今のアトレティコなら2冠達成できる」
セレッソ大阪のウルグアイ代表FWディエゴ・フォルランが、スペインの通信社『EFE』とのインタビューで、古巣アトレティコ・マドリードにエールを送った。
アトレティコ・マドリードには2007−08シーズンから4年間在籍し、2009−10シーズンのヨーロッパリーグ制覇や2010年のヨーロッパ・スーパーカップ優勝に貢献したフォルラン。今シーズン絶好調の古巣への強い思い入れをこう語った。
「キャリアでも特に美しいアトレティコ・マドリードで過ごした日々にはノスタルジーを感じる。その一方で、今は彼らの素晴らしい戦いを満喫させて貰っている。彼らが躍動する姿を見ていると、EL決勝やヨーロッパ・スーパーカップを思い出すね」
フォルランはまた、リーガ・エスパニョーラでは残り2節で首位に立ち、チャンピオンズリーグでも決勝に駒を進めたアトレティコ・マドリードの大躍進に驚きを見せながらも、ディエゴ・シメオネ監督に率いられたチームの2冠達成を予想した。
「アトレティコ・マドリードがリーガで優勝争いを繰り広げ、CLで決勝に進出するというのは、昔なら全ての者にとって信じ難い話だった。だが、今の彼らなら間違いなく2冠を達成できる。チームの成功の最大の要因はシメオネ監督だろう。彼は指揮官として類稀な手腕を発揮している」
昨シーズンのコパ・デル・レイ決勝では、敵地サンチャゴ・ベルナベウで延長戦の末に2−1でレアル・マドリードを下し、直接対決で14年振りに勝利を上げたアトレティコ・マドリード。古巣の成長を確信するフォルランは、同じく“マドリード・ダービー”となった今シーズンのCL決勝について、「ファンにとってスペクタクルな、他のいかなる試合とも異なる一戦になるだろう」と述べると同時に、宿敵を撃破しての同大会初制覇に期待した。
「レアル・マドリードは素晴らしいシーズンを過ごしているが、それはアトレティコ・マドリードも同じだ。僕がリーガでプレーしていた頃、アトレティコ・マドリードはレアル・マドリード戦ではやみくもに激しくプレーしていた。しかし、徐々に経験を重ねてきた今は、そのような事はない。アトレティコ・マドリードがレアル・マドリードと渡り合えるようになった鍵は、メンタリティの変化だ。それを決定付けたのは、昨シーズンのコパ・デル・レイ決勝だろう。タイトルを懸けた敵地での試合を制したことで、選手もサポーターもレアル・マドリードに対する苦手意識を克服した。もうレアル・マドリードが常にアトレティコ・マドリードを下すという時代ではない」 」 ーーSOCCER
KINGよりーー
去年のコパ・デ・レイに決勝は、マドリードでテレビで観た。そのことは日記に書いている。フォルランが言うように、今シーズンのリーガは、アトレティコがレアルに、1勝1分けという結果が出ている。日本時間の4時からレアルとバジャドリードの試合がある。この試合の結果が、今年のリーガの優勝の行方が左右されるかも知れない。
「小保方氏の異議退ける…理研調査委、再調査せず
STAP(スタップ)細胞の論文問題で、理化学研究所の調査委員会は6日の会合で、研究不正があったとの認定は不当とする小保方晴子ユニットリーダーの不服申し立てを退け、再調査しないとの結論をまとめた。
調査委は7日にも、この審査結果を理研理事会に報告する。
制度上、小保方氏が審査結果に対して、改めて不服申し立てを行うことはできない。理研幹部はこれまで「調査委は独立しており、理研はその結論を受け入れる」と説明している。理研が審査結果を受けて、今後、小保方氏らの処分の検討と論文撤回の勧告を行う見通しが強くなった。
調査委は4月1日、英科学誌ネイチャーに掲載された論文に関する最終調査報告を公表し、STAP細胞の様々な細胞に変化する能力や遺伝的な特徴を示す画像に、捏造(ねつぞう)と改ざんがあったと認定した。」 ーー讀賣新聞よりーー
制度上再調査しないというのは、一体どういう事なのか?殆ど職務放棄といって良いような対応だ。これでどう処分するのか?非常に不可解な対応だ。どうなっているんだ。これで、この国の科学は本当に発展するのだろうか?理研が小保方さんに、再度ヒアリングをしたいと言っていたのは、いったい何だったのか?
5月8日(木) 晴/曇 8216
レアルが、バジャドリードと1−1で引き分けた。今度は、85分に同点に追い付かれてのモノ。これで、2位バルサに勝ち点1点差、アトレティコからは4点差の状態で、あと2試合になった。アトレティコとバルサが2試合とも負けなければ、2連勝しても優勝できないことになる。そしてそれはあり得ない。何故なら、最終戦がアトレティコ対バルサだから。この試合引き分けで、もう1試合が負けだと、アトレティコと勝ち点が同じになるが、それだと、優勝はレアルとの対戦成績が良いアトレティコが優勝と言うことになる。つまり2試合で1分けすれば優位になる。
対バルサでは、1勝1分けの勝ち点4を取れば何がどうしても優勝する。1勝1敗けで、バルサに負ければ勝ち点でバルサが並ぶが、対戦成績で劣るのでバルサが優勝と言うことになる。
「マドリーやバルサの3分の1以下の予算。
スペインで'12年に行なわれたアンケートによると、アトレティコは人気の面では国内第3のチームである。とはいっても、その割合は23.8%のマドリーや18.2%のバルサとはかけ離れた3.7%。比例するわけではないが予算も断然少なく、マドリー(4億ユーロ/約570億円)やバルサ(3億880万ユーロ/約551億円)の3分の1にも満たない1億2000万ユーロ(約170億円)しかない。これは今季のCLベスト8の中でも最低で、7番目のドルトムント(2億5600万ユーロ/約364億円)と較べても半分以下である。
だからネイマールやベイルを獲得することはできないし、主力の移籍も止められない。昨年の夏はチームの得点王ファルカオを4500万ユーロ(約64億円)でモナコに売ってしまった。
もちろん代わりの選手は探してきた。バルサにいたビジャだ。しかし、'11年冬の骨折で変わってしまった彼に昨季全公式戦で34得点したファルカオと同じ働きを期待することはできない――。 ーー中略ーー
筆者やスペインのメデイアがアトレティコの強さを読めなかった原因ははっきりしている。監督シメオネを見くびっていたからである。
「俺はサッカーから生まれてきた」と口癖のように言う彼の戦術家としての側面は、アトレティコを率いるようになった一昨季から知られており、すでに評価もされている。 が、モチベーターとしての実力は正しく測られていなかった。
「選手の中に決勝まで行けると思ってたやつはいない」
アルゼンチンのエストゥディアンテスで、シメオネの下、優勝を経験したアグスティン・アラジェスはチリのラ・テルセラ紙でこう語っている。
「彼は自分の教えを自ら実践するんだ。彼から伝わってくる情熱は、言葉では説明し難い。俺たちもメディアには全く無視されていたけれど、シメオネの確信と努力で最終的に王者になった。不可能なことも可能だと、彼は本気で信じているんだ」
その信条こそがCLでのアトレティコをリードしたことを、ある選手は匿名でエル・パイス紙に明かしている。
「言われ続けたんだ。なぜグループステージ突破は無理だと思う? なぜミランを破って勝ち進むのは無理だと思う? なぜバルサに勝てないと思う? 準決勝まで来たのに、なぜチェルシーには敵わないと思うって。選手の中に決勝戦まで行けるかもって思ってたやつは1人もいなかった」
マネージメントの成果は試合にも出ている。
そうしたシメオネのメンタルマネージメントの手腕は、リーガの試合でも感じられる。
たとえばピッチに立つ11人が示す強い連帯。キックオフから試合終了のホイッスルまで変わらない懸命さと途切れない集中。大差で勝っている場面でも0−0のときと同じ勢いでゴールを狙いにいく姿勢。そして、ローテーションのないアトレティコでほぼ全試合に出ているにも拘わらず、疲労に影響されない選手のパフォーマンス。
ミランダ、ゴディン、フィリペ・ルイスによるディフェンスラインは、シメオネが監督に就任する直前の'11年12月、国王杯で2部Bのアルバセテ相手に2試合で3失点した。しかしいまやリーガで最も堅い守備壁を作り、アトレティコの失点を昨季に引き続き20チーム最少に留めている。
「自分が求めることを相手に納得させ、責任をもって取り組ませる力がある。そこに現役時代に得た知識が加わるんだ」
アルゼンチンのラシンで監督デビュー直後のシメオネと過ごしたホセ・ルイス・ビジャヌエバは証言する。
「要求が厳しく、頭の良い監督だよ」
先週末、意外にもレバンテに敗れてしまったアトレティコだが、首位は変わらず、残り2節を1勝1分けで優勝となる。
その後はマドリーとの史上初のCL決勝戦ダービー。
18年前、シメオネは選手としてアトレティコ唯一の2冠獲得に貢献した。
今度は監督としてクラブ史上初のCL制覇を含む2冠をアトレティコにもたらす。 」 ーー『Number』シメオネの能力を見くびっていた!アトレティコ、2冠に王手の秘密。 横井伸幸よりーー
熱い5月だ!いつもだと闘牛に熱くなっている時期だが、今年は、アトレティコ・デ・マドリードに熱くなっている。あーマドリードへ行きたい。
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