断腸亭日常日記 2016年 2月

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2013年、2014年のスペイン滞在日記です。
太字で書いたモノは2010年11月京都旅行。2011年3月奈良旅行東日本大震災、11月が京都旅行、2012年4月、11月、12月の京都旅行、2013年4月京都旅行5月出雲遷宮旅行10月伊勢神宮の遷宮旅行11月京都旅行、2014年5月6月、7月の京都旅行、2015年6月京都旅行、9月奈良・京都旅行、11月京都・滋賀旅行滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日 5月1日〜5月14日
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 5月5日〜5月13日  5月14日〜5月24日 10月1日〜10月29日  11月25日〜12月6日  2014年5月31日〜6月23日
6月24日〜8月19日  8月24日〜9月2日 2015年6月17日〜9月20日 9月22日〜11月19日  11月20日〜12月31日
2016年1月1日〜1月29日    

 2月3日(水) 節分 曇 66412/5

 1月31日メキシコシティーで、ホセ・トマスが復帰した。写真やビデオ撮影が禁止されていたが、ネット上には、闘牛サイト以外からも動画がアップされている。スマホなどから撮ったモノだろうか?今日になって10分を超えるモノが出た。それが、1番闘牛の内容が解るのだろう。初めの牛は、動かない牛。良くあれだけ動かした。コヒーダもされた。危なかった。あれで大怪我をしないのが不思議だ。いつものことだけど、復帰してもそれは変わらないようだ。2頭目の牛が1番良かった。ビックトリーノ・マルティンの処の牛のような毛色。剣が決まっていれば耳が出ていただろう。3頭目は、どうしようもない。

 結局初めの牛で耳1枚を取っただけ。それと、興行主に対して、禁止事項を守らなかった事に対して、ホセ・トマス側から抗議が来ているようだ。それでも、2月28日またメキシコシティーで闘牛をやるかも知れないという。

 諏訪湖では、氷がせり上がる御神渡りの現象が観られたという。節分というのは、暦の見方を変えれば1年の始まりにもなる。世間的には、豆まきと恵方巻き。


 2月4日(木) 曇 6625

 黒田征太郎を知ったのは、岡林信康の『狂い咲き』コンサートライブ盤に出てきて話をした時だ。彼がイラストレーターであるとのもその時知った。夜中、NHKで、『大人になりたかった少年 作家・野坂昭如の“戦争”』で、黒田征太郎などが話していた。野坂は、昭和20年妹節子を栄養失調でなくしている。直木賞受賞作、『火垂るの墓』は、その時の体験が基になっている。彼は、テレビなどに出て、CMにも良く出ていた。あのいい加減さが魅力だった。

 野坂は、おそらく何も知らなければ、うさんくさい、いい加減な人間に観られていたのだろう。書く小説は、『エロ事師たち』など色についてに話が多かった。しかし、今で言えば、AKBにいかれる二十歳前後の男子がいるが、あの当時、身近に、野坂にいかれている男がいた。テレビに出演すると解ると、見逃さずに観ていた。野坂が日本一番素晴らしい興味ある人間として捉えていたのだろう。こういう感覚は、同時期の作家で言えば、五木寛之にはあり得ないことだ。

 野坂は、田中角栄の地元で衆議院選挙に打って出たり政治家になった。大人になりきれない子供のままの気持ちで作家になった人だろう。正月、左官の挾土秀平と舞踏家で、俳優の田中泯の対談の再放送があったが、その中で田中泯が挾土秀平に、「この部屋が「お祭りみたいだぁ」と思ったっていうのは、要するに、無政府状態って言うんでしょうか、支配をされていないという状態。これは言ってみれば、大人になるって言うことをどこかで、無意識でも良いですけど、拒否している状態なんじゃないかなぁって気がするんです。大人の芸とどうも違うことをやっている。」というと、挾土は、嬉しそうに「あー滅茶苦茶誉められている」という。

田中泯は、「例えばこの壁でこういう風に行く床があってこういう壁があって、何であそこに銀を入れるの?」
挾土 「まあ一つの結界というか境界というかそれを、くっきり細くシンプルにしていきたいっていうか」
田中泯「でも、あの線は、あなたが選んだ太さな訳ですよ。そうですよね。大人はやらないと思いますよ。」
挾土 「僕は入れたかった。どうでも入れたかった。」
田中泯「こう交わっているこの水平と垂直が交わるっている処なんだから、線は本来ある訳じゃないですか。そこにあえて銀を入れる。これがたぶんいわゆる成熟とは違うもの何ですよ。何かやんちゃな気がした。」

 正月のテレビで白眉だったこの対談。野坂のそれと通ずるモノがある。と、思った。

「ああとし子
死ぬといふいまごろになって
わたくしをいっしゃうあかるくするために
こんなさっぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまっすぐにすすんでいくから
   (あめゆじゅとてちてけんじゃ) 」  ーー『永訣の朝』宮沢賢治よりーー


 2月5日(金) 晴 6345

 先日、MEGUさんに電話した。PCの具合が悪いことを告げると、脇で聞いていた旦那が、何やら言っている。旦那さんは、電機メーカーのシステム担当で、PCには詳しい。それで、電話を替わって貰って話した。アンチウィルスソフト入れて削除できない状態を話したら、初期化するしかないという事だった。7とか8なら簡単に出来ると言っていた。やっぱりというか、どうしても、初期化するしかないと言うことが解った。土曜日にでも実施しよう。

 実は、PC2台ある。1台は、動作がおかしく、重い状態が続いていた。それを初期化するのを先延ばしにして来たものと、今回のウィルスに感染したPC。実行は、11時頃からだろう。


 2月6日(土) 晴 12292

 セビージャのカルテルが発表された。4月7日なら観たい。他は11日かな。14、15日ってヌニョス・デル・クビジョ牧場。こういう事をやっちゃダメだよ。カノレアは何を考えているんだろう。それに乗せられるヌニョス・デル・クビジョも・・・。

 青丹(あおに)よし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり 「青丹吉 寧楽乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有」 ーー万葉集 小野老 よりーー

 テレビ東京の『美の巨人』は、旧奈良駅舎をやっていた。公開当初、相輪の下の屋根瓦の色は緑色だったと言う。そこに使われていたのは、当時日本で流行していたスペイン瓦だった。日本瓦に比べスペイン瓦は、曲線があるため、雨の時に雨水が流れやすく、雨漏りがないので重宝されたという。それと、色を着けやすかったのでそこに目を付けた様だ。

 ブラジルを中心に、蚊を媒体にしたジカ熱が流行して、妊婦が発症すると、小頭症の新生児が4000例確認されているらしい。ジカ熱と小頭症の関連は、立証されていないと言うが、これほど多くの症例が出ていると言うことは、疑わざるを得ないだろう。 台湾で地震があり、マンションが倒壊した。付近は、それほど被害がないことから、マンションに問題があったと言う可能性があるようだ。 桜島では、爆発的な噴火があった。


 2月9日(火) 晴 25048/3

 日曜日の競馬中継で、暮れの有馬記念を勝った、ゴールドアクターについて話をやっていた。生産をしたのは従業員2人の北勝ファームという零細牧場。近年で1番多い生産数は、年に8頭。ここ何年かは、4、5頭前後という小さな牧場。そこからGT馬が出たのだ。勝った後、お祝いの電話で、携帯は電池がなくなったという。

 騎乗した吉田隼人騎手は、夢のよう。と言い、こんなシナリオないですよ。と夢心地。牧場の場長、田谷利夫さんは、なんか申し訳ないような気持ちで・・・と、喜びを噛み締めていた。調教師も、調教助士も騎手も、口々に馬に対して、良い勉強をさせて貰ったと言うような意味のことを言っていた。

 例えば、社台グループの処なら、GTを勝っても当たり前のような状態になっているが、先代の吉田善哉は、初めてダービーを勝ったときは、人目もはばからず号泣した。その頃は、「下手な社台も数打ちゃ当たる」と、陰口を言われていた時代だ。それが、年間生産馬が10頭にも満たない零細牧場から有馬記念の勝ち馬が出ると言うのが競馬の面白さだ。騎手、調教師、馬主、生産者、全てがGT初勝利という。この勝利は、関係者に勇気と大きな希望を与えただろう。

 明日、盛岡に帰る。向こうは寒いだろうなぁと思う。


 2月11日(木) 晴 24480/2

 盛岡は、寒かった。ホームに降り立つと肌寒い。東京とは明らかに違い寒い。新幹線の車中は寝ていたので気がついたのは、北上の外は田んぼに雪が残っていた。弟にメールを打つ。下におり、お土産屋などを通り、本屋へ。立ち読みをしようとしたらメールの返信があった。そしたら、弟が横に立っていた。着信と出会いが一緒だった。それから駅で昼食を取り、母親に会いに行った。

 車に乗ったら、何か聴くとと言うので、それぁ憂歌団と、言ってかけて貰う。いきなり『嫌んなった』がかかる。

♪嫌んなった もう駄目さ 
 だけどクサるのは止めとこう
 陽の目を見るかも この俺だって♪ ーー『嫌んなった』 歌詞:沖てる夫 歌:憂歌団ーー

 いきなりグッと来た。何年もモヤモヤした気持ちでいたが、最近それが吹っ切れた。そういう気持ちがここに歌われていると思った。「だけどクサるのは止めとこう」って歌っているよ。凄く嬉しくなった。憂歌団の木村充揮のだみ声のボーカルと内田勘太郎のギターはたまらなく良い。昨日今日で何回聴いたか。弟は、この曲を聴くためにCDを買ったと言っていた。CD全部良いけど、やっぱり『嫌んなった』が最高。

 母親は、もうしゃべれない。閉じた口から唾液が時々垂れる。咀嚼がうまく出来ない。つばを飲むことさえうまくできないからこうなるのだろう。スタッフに聞いたら、今は固形物ではなく、ゼリーとかムース状の柔らかい食事なのだという。素手だったので、ハンカチの様なのモノを握らせた。そうしないと自分の意志では指を動かせないので親指の爪が他の指を傷つけるからだ。こうなってしまうんだと思った。

 それから、『嫌んなった』聴きながら移動して、父親の処へ行った。行ったらラジオで国会中継を聞いていた。ホント昔からラジオが好きだ。聞き取りにくいが話が出来る。それでも体を観ると前回観たときに比べて痩せた。なんかちょっと不安になる体だ。帰りに、県立美術館へ寄った。夕食時になったので、店によって飯を取った。

 家に帰り、録画していた、京都モノを観る。BDにもコピーしていたのでそれを貰って、今日東京へ戻ってきた。新幹線の中で、それを観る。いきなり若冲だった。しかも、凄い番組で観ていてどんどん引き込まれていった。『若冲 ミラクル・ワールド 驚異の光の絵師』は、点描で光を表していた。それは、印象派の100年前の話。絵は絹糸の上に描かれ、その裏に色を塗ることによって、光を浮き立たせる。

 例えば、レンブラントの絵は光を感じるが、これは黒を強調することによって出せた技法。印象派は、影にも色があるという発想で絵を描いた。それは若冲も同じようなモノだ。しかし日本画には影を描くという技法はない。そういう発想がない。それだけでも凄いが、その技法を発展させて金色を使わずに金色に見せる技法は、現代の科学によって明かされた超絶技法と言って良い物凄いモノだった。こんな事を出来たのは、絵というモノを突き詰めて突き詰めて行ったからだろう。

 京都生まれの澤田瞳子著、『若冲』を読んでいなかったら、あまり思い入れもなく観たかも知れないが、あの小説は、死んだ妻のために、一生を絵に捧げる話だ。だから、相国寺の為に色々な絵を描いて寄進する。今は天皇家で持っている30幅なる『動植綵絵』が中心だったが、金閣寺書院の襖絵の解説もやっていて、それにも圧倒された。去年9月に京都へ行った時に相国寺の承天閣美術館で観たが良く分からなかった。しかし、これでは、明確なコンセプトを持って描かれていることが解った。伊藤若冲は物凄い存在になった。こういう独学の達人、いや本当の天才だ。まさに、ウニコ。強烈なウニコがここにある。


 2月12日(金) 晴 5139

 ジダンが凄いなぁと思った。レアル・マドリード最大のライバルチーム、バルセロナの、メッシ、ネイマール、スアレスについて、それぞれが調和してお互いの良さを生かしている。何よりも彼らの中には、妬みがない。と、言っている。それは、今のレアル・マドリードにそれがあることを意味し、自身がプレーヤーとして活躍していた時代のレアル・マドリードの事も意味していると思ったからだ。

 それなのにあれだけの才能が集まるバルサのチームに、妬みを感じない。それは素直なジタンの嫉妬だと感じた。それでも監督になったジタンは、クリスティアーノ・ロナウドが1番だと言うところが可愛いと思うのだ。こういう気持ちがある人は、良い監督になると思う。今のレアル・マドリードには勝って欲しくはないが、やっぱりジタンには勝って欲しいと思う。

 言葉の達人であるシメオネは、優勝したとき、選手を生んでくれた母親に感謝する。と言っていた。こういう言い方って、参ってしまう。頭が下がる。選手だけが優勝を喜んでいる訳でない。その家族も喜んでいる。そういう現象を理解しているからこそ、出る言葉だ。この人は、人間というモノを良く分かっているのだと思う。人の心理を解っているから、ワールド・カップでベッカムにちょっかいを出して、退場に追い込んだのだ。でも、今年は優勝できそうもないなぁ。


2月17日(水) 晴 58011/5

 日曜日、日本列島は春一番が吹き荒れた。東京は気温が23度くらいまで上がり、夜道を歩いていたら、15cmくらいの蛙を観た。この暖かさで蛙が 土から出て来たのだ。何年か前は、大雪が降って、雪の中に蛙が閉じこめられる事があった。今日は夜から風が吹いて寒くなった。

 昨日、NHKを観ていたら、女優で作家の中江有里が3冊の本を紹介していた。彼女の紹介考えるする本は、読みたいと思ったことがなかった。でも、昨日のはじめの本が、『 「罪と罰」を読まない』、とかいうモノで、『罪と罰』を読まずに感じると言うか、やっぱり読むというか意識すると言うような話だった。ちゃんと訊いていなかったが、次に紹介した、『 「私」をつくる 近代小説の試み』は非常に興味を持った。文章を書くにしろ、読むにしろ、人称が何を使われているのか、という事は、重要だ。特に書くときには。

 そのことを、「言文一致」にするために明治以降の日本近代小説の作品を通じて考えようという本だった。くたばってしめぇ、じゃなく、二葉亭四迷から泉鏡花、樋口一葉、田山花袋、夏目漱石、谷崎潤一郎、志賀直哉、太宰治、川端康成などの文章を取り上げながら語っていく、新しい文学論だった。これは、絶対に読みたいと本屋に行って買ってきた。

 人称の問題は、考えていたことで、今非常に重要な要素として存在する。まさに今読みたい本が読めるという事は、非常に幸せな気分になる。今回は、中江有里さんに感謝しなければとおもった。


 2月18日(木) 晴 6281

 昨日の夜、BSで後水尾天皇の事をやっていた。泉涌寺、その塔頭、雲龍院、南禅寺など。子供の頃は、天皇については全く興味がなかった。しかし、今は日本の歴史を知れば天皇家は無視できない存在だ。特に天武・持統天皇夫婦と後水尾天皇の3人は、非常に興味がそそられる。つまり日本独特の文化に関わっているからだ。

 何やろね、あさは。NHK連続テレビ小説『あさが来た』の主人公・あさは生き生きしている。日本で初めての女子大学設立のために動き出した。走り出したら止まらない、この行動力は凄い。この女優は、けして上手さを感じない。上手さなら姉のはつ役の宮崎あおいの方が凄い。それでも、あさを観ているのが毎日楽しい。目標を立て、その為に一生懸命行動する。そういう美しさを感じる。

 あさ役の波留は、朝ドラのオーディションを何度も受けその度に落ちていたという。最終選考まで残ったのが、じぇじぇじぇの『あまちゃん』。そうらーあまちゃんは、能年じゃなきゃダメでしょう。それと同じように、『あさが来た』は、波留でなければダメだと最近思うようになってきた。どう考えても相性が良い。そういうのって大事だと思う。そうじゃないと、評判にならないし、視聴者を巻き込むことが出来ない。あさの軽快さが、あのセリフのテンポを一緒になって心地好さを与えているのだと思う。

 久々にセビージャ来ない?と、下山さんの誘い。考える。取り合えずホテルだけ押さえる。どうするか。決めるのは早いほうが良いと思う。


 2月22日(月) 晴 61554/4

 暴漢に刺されたあさを娘の千代が涙を流して心配する。夢の中を彷徨うあさ。目を覚ますと、新次郎が泣いている。九転十起どすな。と、いう。相変わらず娘との関係は修復していない。が、母親の方を向いている。大隈重信は、あさを側面から助けようと、政界に復帰して日本初めての女子大設立を支援しようと動き出す。

 フェブラリーSを勝ったのは、ノンコノユメではなく、モーニン。そうジャズの名曲だ。アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズのアルバムの1曲目だ。雨上がりの馬場で、レコード決着のレース。勝った、ミルコ・デムーロは喜び、負けたクリフトフ・ルメールは、休み明けで反応が悪かったという。3・4コーナー手綱が動いていたのは、そういうことなのか?直線の300mくらいでは、もがいていたので、もう駄目だと思ったノンコノユメが、坂を上がって凄い脚で2着まで上がってきた。調教師は、そのことを喜んでいたが、本心は・・・。

 ゴール前300mでは、馬券が駄目だと思ったが、あの脚で上がってきた。しかも、アスカノロマンまで連れてきたのだから馬券が高くなった。ノンコノユメに勝って欲しかったが、良いライバル登場を喜ぶべきだろう。そして、去年の12月に2着だった時に、勝った馬に乗っていたミルコに、またしても負けたノンコノユメ。

 セビージャへ行くことにした。職場では、OKが出たのでそうする。今週中に飛行機の予約をしようと思っている。


 2月23日(火) 曇 17654

 歯科医に行ってきた。久しぶりだった。1年半ぶりだという。去年、スペインへ行っていないからこういうことになる。スペイン前は必ず歯科医へ行く。レントゲンを撮っていたら、歯科衛生士が、左下奥から2本目が虫歯になっているといった。撮影されたレントゲンを見て確認。他は特におかしいところはない。ブラッシングも具合を見るため、歯に赤い色を付けて見た。非道いもんだ。

 それからブラッシングの練習。鏡を見ながらやるとちゃんとできる。やっぱり鏡で確認しながら磨かないと駄目なようだ。1番古い歯科衛生士が、ここの部分は、かぶせ直して虫歯も治療。保険で出来れば良いのか、いつも担当のSさんは今日休みだから、どうだったか判らない。話を聞いていたら、Sさんは、身ごもっていて、体を動かすとお腹の赤ちゃんが危ないのだという。だから、休んでいるという。高齢出産なのだ。それでも大変だろうが、頑張って欲しいと思った。Sさん子供出来たら、ハッパかける母親になるだろうと思った。あれじゃ子供もやる気になるだろうと思った。

 クリーニングを終えて次回の予約を入れて帰ってきた。


 2月24日(水) 曇 16173

 雪が降るくらい寒い日だった。メトロで永田町へ行き、国会図書館へ向かった。荷物をロッカーの中へ入れPCで本を頼んだ。それから食堂へ行き昼食を食べた。テレビでは、ちょうど『あさが来た』の放送が始まった。あさは元気になったが、まだ入院中。新次郎と千代はその日も病院に泊まる。そして、新次郎の発案で、あさと千代がベッドで寝ることになる。そして母と娘の会話。和歌山からはつ夫婦も来た。

 昼食後、本を取りに行った。頼んだのは漫画だ。里中満智子の『天上の虹』。もちろん、『野球狂の唄』の左腕・里中満智子ではなく、漫画家の里中満智子だ。天武・持統天皇夫婦の物語だ。初めの部分は天皇家の近親結婚のドロドロが描かれている。それを、愛というオブラートで包んでいるから読めるのだが・・・。

 帰りに銀杏並木の国会横を通る。秋には黄色い葉をつけ、銀杏の実の便所の臭いを出していたが、今は葉はなく木は春の準備中。議事堂駅に向かった。目の前に明かりを灯した東京タワーが見える。新宿でやすいPCを買ってきた。これで、電車の中でも文字が打てる環境が整ったことになる。

 ホセ・トマスは、5月7日ヘレスに出ることが決まったそうだ。クビジョの牛で、パディージャとマンサナレスと一緒に。しかし、時期が悪いなぁ。休みが取りづらい。


 2月25日(木) 朝雪がうっすらと積もっていた。曇 10589

 色々と時間がかかるもので、PCの設定や、旅行会社に飛行機の切符を頼み、入金や買い物など。昼、高円寺へ行った。本当久々に昼食を食べたレストラン。女将さんが覚えていて、久しぶりですね。と、いって迎えた。何だろう、やたら饒舌になっていた。落ち着きがないというか、・・・。トイレには、盛岡の地図。厨房の大将は岩手の人。

 そういえば、嫌な話を聞いた。喫煙所でタバコを吸っていたら、病気の話になって、母親が咀嚼が悪くなった話をしたら、食べれなくなったら1週間10日で逝ってしまうという。喉を切開するつもりはないのでそうなんだろうと思った。そうだとすると意外と早いかもしれないと思った。覚悟が必要だ。


 2月29日(月) 曇 38897/4

 東京はそうでもないが、北海道東北は荒天で、雪や風が強くなり、天気予報では注意を呼びかけている。歯医者へ行って来た。虫歯の治療とかぶせてあるところを削って、仮のものを詰めて終了。薄くしたので、少し浸みるかもしれませんが、3日くらいで落ち着くでしょう。と、言っていた。麻酔は直ぐにさめないので、サンドイッチとシュークリームで昼食。 しかし、どうも、嫌な感じだ。左側で噛まないように、柔らかいものにしようとしても、感覚が変だ。

 Jリーグが開幕した。ホーリーホックを応援するファンがいるが、シーズン始まると追っかけを始める。明日何処?京都です。えっ。何それ。なんか連れてってくれって感じですね。一人で行くなよ。いやー。 うーん京都へも行きたい。行く行かないはともかく、ヘレスのホテルだけは予約した。返金不可も増えた。京都へ行くときもそうだが、予約だけは早めに入れる。そうすれば、対応しやすいからだ。


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