津軽鉄道は,津軽五所川原(JR五所川原駅に併設)−津軽中里間20.7kmを結ぶ私鉄で,岩木山を臨み金木駅近くには太宰治の生家・斜陽館があり,芦野公園の桜は有名で花見シーズンはにぎわう。同鉄道で主力となっている車両が津軽21で,JR九州のキハ125などとほぼ同型の新潟鉄工所製NDC。平成8年から運転を開始し,現在では増備され5両在籍している。前面貫通扉には太宰治の作品である「走れ メロス」のヘッドマークを掲げている。EB装置が設置されているが,ATS-S形の車上装置は準備工事となっている。運転台の写真はこちら。JR以外の車両では珍しく,2両運転時もワンマン運転が可能になっている。 同鉄道は何かと話題が多く,夏は車両に風鈴をつるした「風鈴列車」,秋は「鈴虫列車」,冬は有名な旧型客車による「ストーブ列車」が走る。「鈴虫列車」用に津軽21の運転席後部窓上には鈴虫の虫かごを載せる台が取り付けられている。 車内はセミクロスシート。ふかふかで座り心地は良いが,軌道の状態はあまり良くなく揺れる。トイレは設置されておらず,車椅子スペースとなっている。窓は固定式で,フリーストップのブラインドが付く。 なお,津軽鉄道の車内は禁煙ではなかったが,健康増進法の施行を受けて2005年4月1日から全面禁煙となった。 2001年8月15日 津軽21-102 調査
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