陸羽東線・小牛田−鳴子温泉間に平成10年12月からキハ110系200番台が投入された。この時点では塗色は他の線区と同じだったが,平成11年12月改正・山形新幹線新庄延伸を機に登場した車両から塗色変更し,片運転台車キハ111・112は陸羽東線用として,上の写真・前2両のように鳴子峡の紅葉をイメージした赤色のラインが窓の下に入ったものとなった。線区愛称は「奥の細道 湯けむりライン」で,ドア横にロゴがはってある。 一方,平成11年12月改正で陸羽西線用に登場した両運転台車キハ110は,窓の下には沿線の稲穂をイメージした黄色のラインが入っている。線区愛称は「奥の細道 最上川ライン」で,ロゴがドア横にはってある。 車内は2+1セミクロスシートでワンマン運転用の設備がつく。バケットシートとなっており,ふかふかで 座り心地も良い。陸羽東線用の車両からマイナーチェンジを行い熱線吸収ガラスを採用したため,カーテンが省略された。 陸羽西線用の車両の一部(キハ110-243,244,245)には,一人がけの座席が45度回転して(リクライニングはしない)車窓を楽しめるものもある。もちろん,向かい合わせにもできるが,その場合 足元は狭い。この車両は,全列車に連結されるわけではなく,時刻表にも載っていない。
陸羽東・西線で運転されている。塗色は陸羽東・西線で分けられているが,両線区で混用される。また,後述のとおり キハ110形は仙石線・石巻−陸前小野間で運転される。
2011年7月16日から仙石線・石巻−矢本間で運転を開始することにともない,キハ110形が仙石線用に整備された。車体には石ノ森章太郎氏のマンガのキャラクターが「今こそみんながひとつになる時」というメッセージとともに貼り付けられたが,現在でははがされている。車内の座席周りは変化がないが,仙石線のホーム高さの関係で乗降口のステップは埋められている。また,開通当初は仙石線内に閉じ込められていたことからトイレは閉鎖されていたが,現在では2両のうち1両で使用できるようになった。運転席には仙石線用の列車無線機が設置されている。 【LED】2012年1月6日 キハ112-220
東日本大震災の影響で,従来の陸羽東・西線の内容(1〜40番)に石巻・気仙沼線の内容と柳津・矢本(41〜60番)という構成となっていたが,さらに今後の復旧状況を考慮した内容が追加となった。 |