昭和61年ごろに,451・453系の台車や機器などを流用して経済的に交流近郊形電車に改造し登場した。クハ716+モハ716+クモハ717の3両編成で車体は新製されている。417系と見た目は似ているが,先頭車の分散型冷房,運転台頭上の静電アンテナの有無などの違いがある。 11月1日から4月20日まではドアが半自動となるので,手で開けて乗る必要がある。417系は押しボタン化されたがこの717系はされていない。417系のような雪切室がないので,概観上はすっきりしている。 車内はセミクロスシートだが,製造当時の国鉄の台所事情を反映してか座席間隔・幅は若干狭く背もたれが低い。座高の高い人は寝にくいので注意。 常磐線のいわき‐仙台‐利府間で運用される。以前は455系と併結運転される定期運用があったが(足回りは451・453系と同じだから併結可能。ただし,455系側の抑速ブレーキは使用できない)現在は工場入場などの特別な事情がない限り行われていない。 仙台地区に導入されている新型保安装置ATS-Ps型が設置されている。 常磐線・上野口へのE531系電車投入にともない常磐北線での415系の運用が増加し,一部廃車が発生している。E721系の投入や415系の運用拡大により,2007年3月ダイヤ改正で運用数を減らしているものの若干残っている。 2002年3月16日,クモハ717-101 調査
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