キハ110系は急行陸中用として登場したが,ローカル用として車内設備を変更した100番台が磐越東線や水郡線に投入された。磐越東線で走っているのはその初期型である。シート配置が変更になったため窓割りも変更し,ワンマン運転設備も設置された。 車内は車体幅とワンマン運転時の車内見通しや通り抜けを考慮して2+1セミクロスシートとなっている。クロスシート部分の座布団は初期型ということで若干お粗末で,座り心地は他のキハ110系と比べて悪い。ロングシート部分の座布団はバケットタイプではなく,座り心地は若干硬い。背もたれに着席区分がある。ドアはプラグドアとなっており,窓かまちはステンレス製である。細かい所では,運転席のワンマンミラーの角度調節が電動化されていて,手元のスイッチの操作で調節ができる。 磐越東線の全列車はこのキハ110系で運転される。両運転台のキハ110形が単独で使用されることはなく,2両以上での運転が前提となっているので,キハ111+キハ112の運用が多い。ほとんどの駅に交換設備があるが,全線を通して運転される列車は少なく,郡山方の区間運転が多いのが特徴である。線区の最高速度は100km/hとなっていて,線形がよい区間ではフルスピードで飛ばす。キハ110系の性能の良さがよくわかる。 2013年2月頃から側面行先表示器がLED式のものに交換されている。 側面LED:2013年3月11日,キハ111-108
側面行先表示器がLED式となっても収録内容に変化はない。 |