仙台地区では,老朽電車(715系や455系)を置き換えるために701系電車が投入された。 2両編成(クハ700+クモハ701)と4両編成(クハ700+モハ701+サハ700+クモハ701)があり,2両編成はワンマン運転設備を持つのに対し,4両編成はワンマン運転の設備を持たずドアチャイムもない。 平成10年から増備された1500番台は,電気ブレーキ方式が発電ブレーキから回生ブレーキに変更になり,屋根上のブレーキ抵抗が廃止された。1000番台・1500番台は互いに併結運転が可能で共通運用される。また,山形新幹線新庄延伸工事の影響で,秋田地区の100番台・10両が常磐線に投入された。 2001年4月1日改正で,1500番台車20両が増投入された。この1500番台車(F2-508編成〜:なお,F2-508編成は元青森運転所所属のクハ700-1033+クモハ701-1033からの改造車)は,行先表示器がLED式となったほか,トイレが車椅子対応の大型のものとなり,クハ700の運転室後に移設された。転落防止ホロの取り付けも実施されている。この増備により,ワンマン運転区間が東北線・藤田−白石間に拡大されたほか,455系を置き換えて仙山線,阿武隈急行線にも乗り入れる (阿武隈急行線への乗り入れは2004年3月改正で廃止)。また,F2-508編成以降の車両には,仙台・新潟地区に導入されている新型保安装置ATS-Ps形が製造当初から設置されている(既存車にも改造取り付け済み)。2001年12月1日改正から仙山線・仙台−愛子間でATS-Psの使用が開始され,順次各線区に拡大している。常磐線のいわき−原ノ町間の大型運賃表を備えた編成もある。 車内は他の地区向けの車両と同じオールロングシートとなっている。妻面の化粧板は木目調となっているのが特徴的。 東北本線の一ノ関−黒磯間,岩切−利府間,常磐線の仙台−浜吉田間で運転される。2両編成は一ノ関−小牛田間,藤田−黒磯間,および利府線でワンマン運転を実施している。4両編成は,小牛田−白石間に運用が限定される。 2001年春に,戸バサミ検知・制御システムが1000番台車の一部編成で確認されている。正式なプレスは発表されていないので,以下はあくまで想像(括弧中は想像)が含まれるので注意。このシステムは,発車時に開閉のあったドアのみを選択して,一斉ドア閉めから一定時間後まで戸バサミをディジタル検知し,(ドアの締め付け力を弱くする?)もの。動作表示部のCPU動作LEDは高速点滅しており,戸締め操作をすると開閉のあったドアのみ動作表示LEDが点灯しドア周辺からエア音がする。そして数秒後(編成により時間が異なる)再びエア音(前とは違う)がして動作表示LEDが消える(下の写真も参照)。動作表示は設定器上に設置され,それに伴う継電器盤(?)がメガホン収納箱の右に設置されている。 設定器上の動作表示部分は下の写真のようになっている。一番右で光っているLEDがCPU動作,その左に並んでいるのが各ドアの動作表示LED(クリックで拡大表示)。 2006年12月頃から,ワンマン運賃表を液晶ディスプレイ式(レシップ製)に交換した車両が登場した。 また,液晶化と同時に行先表示器をLED式に交換している。表示内容は1500番台2次車と同一となっている。これにより常磐線でのワンマン運転も可能となった。現在では4両編成組も交換されている。 1000番台の走行機器を更新した車両が登場している。 □ LED
常磐線・浜吉田までの運転再開にともない 浜吉田 および 南仙台が追加となった。
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