2010年12月の東北新幹線・新青森開業に合わせて,五能線〔リゾートしらかみ〕には従来の青池編成に代わって新型ハイブリッド車両“HB-E300系”が投入された。ディーゼルエンジンと電気モーターを組み合わせて走り,ブレーキ時の電力回生や停車・発車時のアイドリングストップなど,環境に配慮した走行システムとなっている。従来のリゾートしらかみは3両編成であったが,1両増えて4両編成となり,HB-E301-1 (1号車)+HB-E300-101 (2号車)+HB-E300-1 (3号車)+HB-E302-1 (4号車) という編成となっている。ステンレス車体には従来の青池編成と同じ十二湖の青池をイメージした青色が塗られ,“RESORT HYBRID TRAIN”のロゴが描かれている。 1・3・4号車の普通座席車は,背もたれ・座布団が独立して動かせるリクライニングシートとなっている。非常に大きな窓は旧・青池編成と同じ。一方でシート色は暖色系を採用,床や壁は木目調となっており,暖かみのある雰囲気となっている。 車端部と車両中央部の天井には,前面・イベントスペースに設置されたカメラ映像や観光案内DVDを映し出すモニタが設置されている。車端部にはLED表示器も併せて設置されている。
運転室後部にはラウンジ(車両により若干配置が異なる)が設置され,前面展望が可能。また,3号車にもイベントスペースが設置されており,各種イベントが行われる。
2号車の簡易個室車は非常に大きなソファーが設置されている。1ボックスに6人座れるスペースはある (車端部を除く) が4人がけとなっている。座席の着席区分仕切り(拡大写真参照)はマジックテープでくっ付いているだけなので,外すこともできる。また,座面を引き出してフラットにすることもできる。 中間車には運転台がないため,捻出したスペースを利用して車端部には荷物置場が設置されている。 2010年12月4日から営業運転を開始する予定であったが,当日は強風のため運休となり,実際の運転は12月5日からとなった。季節ごとに充当される列車が変わるため,運用の詳細はパンフレットや秋田支社のWebページを参照していただきたい。 |