仙台圏の通勤対策として昭和52年から新製された,デッキなしの車体に両開き2扉が中央寄りに配置された近郊型電車。3両編成(クハ416+モハ416+クモハ417)で,雪害対策のため客室部分をつぶして雪切室を設けている。平成8年から半自動ドアの押しボタン式化工事が実施され,現在では全車が完了した。以前のドアを手で開ける方式のときは冬季のみ半自動だったが,現在では通年半自動ドアとなっている。ドアボタンを押すとブザーが鳴る。東京方の先頭車クハ416のコンプレッサーの音が非常にうるさいので注意。 車内はセミクロスシートでシート幅は比較的広い(キハ40系と同じ)。窓は暖地仕様の上段・下段上昇型(全開可能)だが,方向幕の下のみはスペースの関係で寒冷地仕様の上段下降・下段上昇型となっている。冷房は集中型が改造取り付けられている。 3電源対応車(直流1500V, 交流20kV 50Hz/60Hz)だが,直流側の母線が取り外されており交直切り替えスイッチは交流側に固定されているので,交流線区しか走行できない。東北本線の黒磯−仙台−石越間で運転される。ギア比が違うので,他形式とは併結運転ができず,単独運用される。 2001年12月からは,快速仙台シティラビット号(上り:仙台→福島)でも運転される。 仙台地区に導入される新型保安装置ATS-Ps型の設置が完了した。 E721系の新製投入により,2007年7月をもって全車両が運用を離脱している。 2001年12月15日,クモハ417-5 調査
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