長い間「常磐線のヌシ」として活躍してきたが,2007年3月ダイヤ改正をもって常磐線・上野口から撤退,鋼体車はすべての車両が定期運用を離脱した。 415系は50/60Hz対応の交直流近郊型電車の代表的な形式である。上野まで乗り入れていた時代は7両編成と4両編成があった。7両編成のものは基本的に下り方2・3・4両目がセミロング,その他はロングシートとなっており,4両編成のものはオールロングシートの編成とセミクロスシートの編成があった。
昭和60年からは,211系と同じステンレス車体となった1500番台が登場した。走行システムは在来車と同じなので混結できる。2007年3月ダイヤ改正以降はステンレス車・4両編成組だけが運用されている。
現在残っているステンレス車体の1500・1600番台は211系と同じ すおう色のシートモケットでバケットタイプのロングシートである。一部の車両には,出入口部に黄色の床敷物が設置されている。211系とは異なり横流ファンは設置されていない。放送用スピーカーの種類・取り付け位置が車両により異なる。 以下は2007年3月をもって引退した鋼体車の車内。もともとは標準的なセミクロスシートだったが,常磐線の混雑が社会問題となってから,ロングシート(500・600番台以降)として新製された。セミクロスシート車でも,クロスシート部分にまで吊手が設置されているのが特徴。700番台の車両は,連結面はロングシートとなっている(セミロング)。一部の車両はセミバケットシート化されている(クロスシートは座布団のみ)。 なお,冬期間は特急退避などの長時間停車で,中央ドア以外締め切り(通称,ドアカット)となる場合がある。 2007年3月のダイヤ改正からは常磐線の土浦以北と水戸線で4両・8両編成で運転される。 2012年3月25日,クハ411-1608
東日本大震災からの復旧状況に対応した内容となった。従来のホリデー快速・快速・通勤快速・ワンダーランド等が削除されている。
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