−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年のスペイン滞在日記です。
9月25日(土) 雨のち曇 5312
今日未明、中国人船長を釈放した。中国は、違法逮捕と言い、賠償を求めた。外交的敗北に加えて、今後の尖閣諸島領土問題は今後の火種を抱えたまま先送りした形になった。非常に理不尽な中国への対抗策と基本方針を明らかにしなければならないだろう。国際社会へ、日本人が住んでいた島であることをもっとアピールすべきだし、
「イチローの200安打達成時のコメント集記事を印刷する
. 10年連続200安打を達成したマリナーズ・イチロー外野手(36)。達成時のコメント集。
<2001年:8月28日=132試合目、中安打>
「(日本とは)野球そのものが違いますから、単純に比べられませんね。数字はシーズンを過ごすうちに、ぼんやりと見えてきた気がします」
<2002年:9月22日=156試合目、左二塁打>
「200本は得点(100)と2つ、僕が数字で挙げられるもののひとつ。僕の中では大きな価値がある。安打はいつだって難しい。それに変わりはないです」
<2003年:9月20日=155試合目、適時打>
「200という数字がいかにタフな数字かよく分かった。簡単には口にできない。メンタル面がいかに肉体に影響するか、すごく感じました。こういう苦しみはプロになってからはない」
<2004年:8月26日=125試合目、中本塁打>
「あと1本になってからの10数打席はやたら長く感じましたね。(本塁打で達成に)男前じゃないですか。狙ったと言いたかったところですが。常にプレッシャーを感じていられる選手でありたい」
<2005年:9月30日=160試合目、右安打>
「(チーム低迷もあり遅いペースに)キレそうになったがキレなくてよかった。200という数字がそれを解き放ってくれた。シーズン前、いろんな人に『まずは200本ですね』と言われて、ものすごいストレスになりましたね」
<2006年:9月16日=148試合目、左安打>
「重かったですね。解放されました。(メジャーデビュー以来)続けてるんでね。途切れていれば別でしたけど。何回やっても強い自分にはなれない。リラックスするには、この日を迎えるしかなかった」
<2007年:9月3日=135試合目、右本塁打>
「(クレメンスから本塁打で達成し)しばらく出ていないホームランがここで出るのは何かあるよね。ちょっといい感じだなと思って『よー、いい感じ。いい感じ』って思いながら走った。(クレメンスは)ビッグネームだから、いい記念になりますよ」
<2008年:9月17日=151試合目、遊撃内野安打>
「めちゃくちゃしんどかったです。今年は何としても200本を外せない年。0から意識する年でしたからね。めちゃくちゃうれしい。それを見せるか見せないかですけどね」
<2009年:9月13日=出場128試合目、遊撃内野安打>
「解放されましたね。人(の記録)との戦い、争いに終わりを迎えることができた。そこからくる解放感。(地元に戻る)ぎりぎりで達成できた。(左ふくらはぎ故障で欠場した)あの8試合がなければ地元の人が喜んでくれた。(運を)持っているのか持っていないのか分からない」
<2010年:9月23日=152試合目、中前安打>
「1年目に、彼(対戦相手の投手)からヒットを打てますか、という質問が飛んできた。でも(いまは無安打だと)なぜヒットが打てないんですか、という質問に変わった。周りを変化させられたことにちょっとした気持ちよさはある。(ローズの記録は)ぜひ超えてあげたいと思いますね。(投手有利の時代にも)僕の中にオプション(選択肢)がある。対応の引き出しが幅を生む」 」 ーー日刊スポーツよりーー
何かを成し遂げた人の言葉というのは、スーとこっち側に入ってくる。一般人では出てこない言葉でも、イチローの言葉ならそうなるのだ。今日の夜は、スペイン闘牛ビデオ上映会がある。
9月26日(日) 晴 30620
台風一過の晴天。昨日の夜、スペイン闘牛ビデオ上映会を開催した。ビデオを観ながらみんなで話をして楽しく過ごした。開催の方針・趣旨を話して、今後の参加を呼びかけた。ビデオ終了後、スペインで買ってきた写真集などを見たり、野生の馬のたてがみを切る祭りを見せてもらった。終電の二つ前の電車で帰ってきた。闘牛の会より楽しい感じだ。これからも続けていけるようにしたい。次期開催は、12月の予定。
中国の強硬姿勢は変わらない。外交的敗北は尾を引きそうだ。何も変わっていない。むしろ悪くなった。非道いものだ。
9月27日(月) 雨 39683
競馬は惨敗だったが、気になることがある。横山典弘が26日の日曜日3レースで落馬。病院に運ばれていたが容態がJRAから発表した。中心性頚髄損傷、頭蓋骨々折と診断された。
「横山典、頭蓋骨々折の重症…26日に落馬
26日の中山3Rで落馬し病院に搬送された横山典弘騎手(42)=美・フリー=は、中心性頚髄損傷、頭蓋骨々折と診断された。JRAが27日に発表した。 横山典弘騎手は中山3Rでビーライトに騎乗。発走後、同馬が他の馬に関係なくつまずいため落馬。騎乗馬と後続の馬に踏みつけられる形になった。そのまままったく動けず、救急車で競馬場内の診療所に搬入され、以降の4鞍すべてが乗り替わりとなった。 横山典弘騎手は現在113勝で、リーディングのトップを独走中。秋のGIでも秋華賞のサンテミリオンや、ブエナビスタやロジユニヴァースなどの有力馬に騎乗する予定だった。」 ーーサンスポよりーー
復帰にどれくらいかかるのか不明だが、下手をすれば今年の復帰できない可能性が高そうだ。それと後遺症が心配だ。大丈夫だろうか?秋競馬の楽しみが半減する。岩田も戦列離脱中で、武豊、蛯名正義、内田博之、調子落ちの安藤勝己、松岡くらいか?これじゃ、つまんねぇーなぁ。
26日バルセロナの今年最後の闘牛で、セラフィン・マリンが、ベガエルモサ牧場の“ティモネル”というなの牛をインドゥルトとした。
19日の結果。 ログローニョ。フンディ、耳なし。セルヒオ・アギラール、場内1周、口笛。アルベルト・アギラール、耳なし。
20日の結果。 ログローニョ。モランテ、耳1枚。ディエゴ・ウルディアレス、耳なし。エル・シド、耳1枚が2回。
21日の結果。 ログローニョ。タト、耳なし。フリ、耳1枚。タラバンテ、耳なし。
22日の結果。 ログローニョ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、口笛。闘牛士、レアンドロ・マルコス、ダニエル・ルケ、耳なし。
23日の結果。 ログローニョ。ディエゴ・ウルディアレス、エル・シド耳なし。ファンディ、耳1枚ともう1枚要求。
24日の結果。 ログローニョ。ポンセ、耳なし。フリ、耳1枚ともう1枚要求。ルベン・ピナル、耳1枚が2回。 ポソブランコ。フンディ、耳1枚。パディージャ、場内1周、耳2枚。フェレーラ、耳2枚。コヒーダされ角傷を受ける。
25日の結果。 バルセロナ。タト、耳1枚。コヒーダされて足に8cm、11cm、7cm3ヶ所の角傷を受ける重傷。モランテ、耳2枚。ファンディ、耳なし。 セビージャ。エル・シド、ダニエル・ルケ、耳なし。 グラナダ。ポンセ、タラバンテ、ジージョ、耳1枚。 ポソブランコ。モレノ、耳1枚。コヒーダされ右太腿に角傷を受ける重傷。フリ、耳2枚が3回、耳2枚と尻尾1つ。 タラベラ・デ・ラ・レイナ。エウヘニオ、耳2枚が2回。セサル・ヒメネス、耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。ミゲル・テンデロ、耳2枚。
26日の結果。 バルセロナ。パキーリ、耳なし。エル・シド、耳2枚。セラフィン・マリン、耳1枚、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。 セビージャ。モランテ、フリ、オリバ・ソト、耳なし。
9月28日(火) 雨 5344
雨が降って初冬のように寒い日が続いた。今日は暖かくなるようだ。タバコの買いだめも20カートン以上買ったので半年分以上確保したことになる。マドリードのフェリア・デ・オトーニョ、ハエンのフェリアのカルテルも発表になったが、アップが遅れている。
9月30日(木) 雨 41458/2
29日スペインではゼネストが行われた。スペインではゼネストでも、ミニマムサービスを言うのあって、97%実施されたという。一方、テレマドリード、カナル・スールなどは放送を停止したと言う。
今日も寒い日になるようだ。本当に秋のようになってきた。明日からタバコが値上がりする。今日までが買いだめできる。
10月1日(金) 曇 38461
大阪特捜部の前田主任検事のフロッピーディスク改ざん事件で、逮捕状を請求した。 「郵便不正事件を巡る証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざん事件で、最高検は1日、大阪地検特捜部の主任検事・前田恒彦容疑者(43)(逮捕)の上司だった大坪弘道・前部長(57)(現・京都地検次席検事)と佐賀元明・前副部長(49)(現・神戸地検特別刑事部長)を犯人隠避容疑で逮捕する方針を固め、逮捕状を請求した。 最高検の調べでは、大坪前部長と佐賀前副部長は今年1〜2月、前田容疑者から「FDを故意に改ざんした」と報告を受けながら、小林敬(たかし)・大阪地検検事正と玉井英章前次席検事(現・大阪高検次席検事)に「故意ではなく、問題ない」と虚偽の報告したほか、FDの調査を行わず、改ざんを隠蔽(いんぺい)した疑い。 最高検の聴取に対し、大坪前部長と佐賀前副部長は、いずれも「前田容疑者から『故意ではない』との報告を受け、過失だと思っていた」などと説明していた。
」 ーー讀賣新聞よりーー
三権分立をする国家の司法部門での組織ぐるみの隠ぺい工作は、司法制度の根幹を揺るがす大事件である。江川紹子さんは、「取り調べから逮捕請求まで10日間かかった事は、やはり検察の身内に甘い体質が出ているのではないか」と指摘した。前田主任検事の同僚は、FDが改ざんされたので、村木厚子さんは無罪だと涙ながらに佐賀前副部長に訴えていたという。それで起訴をした。どう見てもおかしい! そして、中国との尖閣諸島事件の問題で、拘束されていたフジタの社員4人内3人が解放され帰国した。そんな中でねじれ国会が開会した。菅直人総理大臣は、所信表明演説で政策を作る「政策国会」、「熟議の国会」と位置づけた。
日曜日は雨予想。スプリンターズ・ステークスの枠順が決まった。過去10年重馬場で行われたレースは3回で、人気薄の逃げ馬が勝っている。今年はこれに当てはまる。さて、どれから行くか。ワンカラットから行きたいと思っているが…。 NHKが、今速報で、犯人隠避の疑いで大坪弘道前部長と佐賀元明副部長が逮捕された事を流した。
10月2日(土) 曇のち雨 5398
昨日、阪神が敗れ中日の優勝が決まった。 横山典弘がいない競馬。今週は武豊も蛯名正義もいない。凱旋門賞騎乗のためフランスに遠征しているからだ。
「大阪高検トップの柳俊夫検事長は午後11時すぎから約40分にわたり、高検が入る大阪市福島区の合同庁舎で記者会見。「管内の検察官を監督すべき者として、現職幹部の2人が逮捕されるという重大な事態に至ったことは誠に遺憾。深くおわびする」と謝罪し、頭を下げた。 大阪高検は大阪地検を管轄する直接の上級庁。記者会見は、24階の会見室で開かれ、カメラ撮影は冒頭部分だけ。記者とのやりとりはカメラを退出させて行われた。 柳検事長は用意した紙を机に置き、コメントを読み上げた。「検察に対する信頼回復に全力で取り組む」。逮捕された2人について現職を解き、同高検総務部付とすることを明らかにした。 2人の犯人隠避容疑に関し、記者から相次いで質問が飛んだ。柳検事長は「組織的な事案と言えると思う」と苦渋の表情で応じた。 しかし、特捜部の立て直し策や2人の仕事ぶりを尋ねる質問には、「最高検が現在捜査しているので、わたしどもからは差し控えたい」と答えたのみ。自身の責任については「上級庁で対応することになろうかと思う」と話した。」 ーー時事通信よりーー
国民の支持を失った特捜部は廃止になるかも知れない。そんなことを、元大阪特捜部の副部長を務めた人が言っていた。
10月4日(月) 雨のち曇 54312/2
中山競馬場へ、スプリンターズ・ステークスを見に行ってきた。買おうと思っていた1番人気グリーンバーディーは、発汗して落ち着きがない状態で買う気にならなかった。本命に考えていたワンカラットのパドックの状態は、納得できなかった。何かいらついているような感じだ。前の馬との間隔が詰まっているのが原因かも知れないが…。その前を歩いているのが香港のウルトラファンタジー。これがリラックスして良い感じで歩いているのが凄く気になった。他では、ダッシャーゴーゴーが落ち着きもあり良い。ビービーガルダンも良い感じだ。キンシャサノキセキは思ったよりずっと良かった。
レースは、スタートを決めたウルトラファンタジーが鼻を切りそれを藤田のローレルゲレイロを外から抜く。しかし3コーナー出前では再びウルトラファンタジーが先頭で4コーナーから直線へ。そしてそのまま追い込んできたダッシャーゴーゴーを鼻差押し切って優勝した。2着のダッシャーゴーゴーは最後の直線で斜行して4着に降着。代わってキンシャサノキセキが2着。3着があおりを食ったサンカルロが繰り上がった。5着はワンカラット。パドックで観て良いと思った馬をそのまま買っていれば当たっていた。失敗した。
しかし、最終の12レースは自信があった。シルクフォーチュン。単勝と馬単4点を買ってレースを観た。スタートを決めたハッピーダイアリーが鼻を切り内からハイエモーションが続く。ダート戦では3F33.7秒のハイペース。シルクフォーチュンは先頭から15馬身以上離れた後方2番手集団からも5馬身以上離れている。3コーナー出前から徐々に上がっていく。4コーナーでも後方2番手だが集団の直ぐ後ろを大外をまわって直線へ。先頭からまだ10馬身以上離れている。普通だった芝と違ってダート戦では絶望的といえる差だ。しかし、ここからエンジン全開。あっという間に14頭ゴボウ抜き。場内から「ウオー」という歓声が上がる。粘っている内のハイエモーションを捉えて最後は流す余裕でシルクフォーチュンが完勝のゴールイン。あのヒシアマゾンの豪快な差しきりの様な感動を感じた。レースが終わった後、あちこちで驚きの声が上がっていた。サクラバクシンオー・メモリアルと副題が付いたレース。1600万条件ではモノが違いすぎる。すでに重賞級と言うより、GT級かも知れない。
「 凱旋門賞(芝2400m)は現地時間3日、フランスのロンシャン競馬場で行われ、中団を追走したワークフォースがナカヤマフェスタと共に抜け出し、一騎打ちの末にゴールでクビを突き出し優勝。英国ダービーに続くビッグタイトルを手にした。ヴィクトワールピサは中団から徐々にポジションを下げ、終い脚を伸ばすも7着に終わった。 ナカヤマフェスタとヴィクトワールピサは序盤、中団の同じような位置で折り合いに専念。坂の下りに差し掛かったあたりで内のヴィクトワールピサが徐々に下げ、ナカヤマフェスタは2馬身ほど前でフォルスストレートに入る。直線に向かって各馬に動きが出てくると、ナカヤマフェスタの前方がゴチャつき、直線入り口で蛯名騎手が腰を落とすシーン。態勢を整えて馬群の外目から直線に進入し、その内から接近したワークフォースとゴールまで一杯に叩き合うも、わずかに先を越された。ヴィクトワールピサは馬群の中で進路の確保に苦労し、後方から大外に持ち出されて直線へ。しっかりと脚を伸ばしてきたものの、直線半ばでは勝機を逸していた。 ワークフォースはナカヤマフェスタ、ヴィクトワールピサと並ぶようにして序盤を運び、坂の下りまでラチ沿
いをキープ。フォルスストレートではナカヤマフェスタの2、3馬身後ろの位置で脚を溜める。ヴィクトワールピサが馬群の中で位置を悪くする一方、巧みに外へ切り替えながら進路を確保し、ナカヤマフェスタが不利を受けて手綱を引く間に再び接近。その内にピタリと馬体を寄せ、こじ開けるようにして抜け出す。そこから内ワークフォース、外ナカヤマフェスタで3番手以下を引き離し、壮絶な追い比べを展開。わずかに首をのぞかせてゴールした。」 ーーJRA-VANよりーー
「BCフィリー&メアターフ(11月5日、米チャーチルダウンズ、GI、芝2200メートル)を目指し米国遠征中のレッドディザイア(牝4歳、栗東・松永幹夫厩舎)は3日、米GIの第33回フラワーボウル招待S(3歳上牝馬、米ベルモントパーク、芝左2000メートル)に出走し、3着となった。 1頭が出走取り消しとなり、7頭立てとなったレースでレッドディザイアは好スタートから4番手で直線を迎え、一旦先頭に。K.デザーモ騎手がうまく内をついたが、外から伸びたチェンジングスカイズ、間を割って強襲したアーヴェイに差され僅差の3着に終わった。
JRAは関係者のコメントを発表し、松永幹調教師は「前哨戦としては良かったと思います。休み明け、長距離輸送、アメリカでの初めてのレースといったことを総合的に判断すれば、十分合格点が与えられます。本番に向けて楽しみです」。また、デザーモ騎手も「直線に向いた時の手応えから、負けるとは思いませんでした。今回使ったことで次の大仕事に向けて準備ができたと思います」と次走へ向けての手ごたえをつかんでいる様子だった。 勝ったアーヴェイはレッドディザイアと同じ牝4歳。R.アトフィールド厩舎所属で、鞍上はJ.カステリャーノ騎手。2着はチェンジングスカイズ(牝5歳、W.モット厩舎、J.ヴェラスケス騎手騎乗)。」 ーーサンスポよりーー
世界を目指す日本馬の活躍も素晴らしい。ナカヤマフェスタは惜しかった。蛯名正義2度目の凱旋門賞で、またも僅差の2着。残念だ。
マドリードのフェリア・デ・オトーニョで、2日、ファン・モラが耳3枚を切ってプエルタ・グランデした。ナトゥラルが良かったのと、剣が凄かった。カポーテを1回も振らずに刺したまま牛が座った。観たかったなぁ!ファン・モラ。唯一始めから真剣を持ってファエナをする闘牛士だ。個人的なことを言えば、ラス・ベンタス闘牛場で始めて耳を観たのが91年のファン・モラだった。
10月5日(火) 曇 39964
日銀がゼロ金利政策を復活させた。それだけ、景気の先行きに不安が出ているということだ。先日の日銀短観で、そういうデータがでていた。株式市場は137円値上がりし、為替市場は小幅の円安になった。「新たに国債や社債、コマーシャルペーパー、指数連動型上場投資信託(ETF)など多様な金融資産を買い取るため、総額35兆円規模の基金新設を検討する。資金供給の量的拡大を一層鮮明にするとともに、中小企業向けなどの銀行融資を後押しする効果を目指しており、先行き不安を強める企業心理や景気の下支えを狙う。」 ーー毎日新聞よりーー
おおむね経済界は歓迎の声が上がっている。また、政府も首相、官房長官、財務相、経済財政担当相、も歓迎のコメントを出した。実質ゼロ金利は、消費者物価の上昇率を1%程度になったら辞めると限定条件が出されている。
アジア欧州会議(ASEM)首脳会議のワーキングディナー終了後、廊下で約25分間、菅直人首相と温家宝中国首相による首脳会談が実現した。日中共に尖閣諸島が領土だと主張したが、「戦略的互恵関係を進展させるという原点」に立ち戻り、今後の関係修復に取り組む意向を確認したそうだ。民間交流が復活する模様。予定外に会談できたのは非常に良いことだ。しかし、未だに中国を配慮する形で、衝突のビデオを公開していないというのは、弱腰というより逃げである。いうべき事はいうべき時にいうべき人にいうべきなのに、それを出来ずにいるというのが、支持率低下を招いているし、頼りないと写ってしまうのだ。はっきりしろよと、叫びたくなる。
「小沢氏を強制起訴へ 検察審が議決、政権運営に影響
民主党の小沢一郎元幹事長(68)の資金管理団体「陸山会」による土地購入を巡る事件で、東京第5検察審査会は4日までに、東京地検特捜部が2度にわたり不起訴処分とした2004〜05年分の政治資金規正法違反容疑について、小沢氏を「起訴すべきだ」とする2回目の議決をした。小沢氏は、東京地裁が指定する検察官役の弁護士により、同法違反(虚偽記入)罪で強制的に起訴される。 起訴議決は、市民から無作為に選ばれた審査員11人のうち8人以上が賛成した。検察審の権限を強化した昨年5月の改正検察審査会法施行以降、国会議員が強制起訴されるのは初めてとなる。政権与党の実力者が刑事責任を問われる事態で「政治とカネ」を巡る議論が再燃するのは必至で、菅直人首相の政権運営にも影響を及ぼしそうだ。
小沢氏はこれまでの特捜部の事情聴取や記者会見で、一貫して虚偽記入への関与を否定している。既に同罪で起訴されている衆院議員、石川知裕被告(37)ら元秘書3人も、東京地裁の公判前整理手続きで無罪を主張しており、今後の公判で争うとみられる。 同事件では、特捜部が今年2月、規正法違反容疑で告発されていた小沢氏を嫌疑不十分で不起訴処分としたのに対し、東京第5検察審は4月、審査員11人の全員一致で「起訴相当」と議決。石川議員の「政治資金収支報告書の提出前に小沢氏に説明し、了承を得た」とする供述などを証拠として「小沢氏と元秘書の共謀を認定できる」と指摘した。
これを受け、特捜部は再捜査を開始。小沢氏や元秘書3人を改めて任意で事情聴取したが、5月21日、小沢氏を再び不起訴としたため、同検察審が再審査。小沢氏は関与を否定する上申書を同検察審に提出していた。 小沢氏は07年分の虚偽記入容疑でも告発され、東京第1検察審が「不起訴不当」と議決したが、特捜部は9月30日に改めて不起訴処分とし、確定した。 石川議員ら3人は、陸山会が2004年に購入した東京都世田谷区の土地の代金に充てた小沢氏からの借入金4億円を同年の収支報告書に記載しなかったなどとして、規正法違反(虚偽記入)罪で起訴されている。 昨年5月施行の改正法で、検察審の再審査による起訴議決は拘束力を持つことになった。強制起訴されるのは、兵庫県明石市歩道橋事故の元同県警明石署副署長や、JR福知山線脱線事故のJR西日本歴代3社長らに次いで4件目となる。」 ーー日本経済新聞よりーー
大きな動きがあった政治と経済。菅首相が帰国して国会論戦が始まる。尖閣諸島を巡る日中関係、小沢問題、経済対策などで動いていくのだろう。
10月7日(木) 晴/曇 28951/2
2人の日本人がノーベル化学賞を受賞した。
「 <ノーベル化学賞>お家芸カップリング 日本の層厚く
医薬品や次世代照明と期待される有機EL(エレクトロルミネッセンス)など、私たちの生活を支える数々の製品を生み出す原動力となる化学反応を考案した鈴木章・北海道大名誉教授(80)と根岸英一・米パデュー大特別教授(75)を含む3氏に、ノーベル化学賞が贈られることになった。化学反応を促す仲介役(触媒)に金属を利用し、不可能と思われていた有機化合物を自在に結びつけ、新たな性質を持つ物質を次々と生み出した。社会に大きく貢献した「縁の下の力持ち」ともいえる発見で、日本の有機化学の層の厚さを示した。
◇60年代から発見次々
世の中にある100あまりの元素を組み合わせ、有用な物質を作り出すためには、化学反応によって元素や化合物同士を結合させることが必要だ。ただし、炭素が骨格となっている有機化合物を結合させることは難しい。 今回の受賞対象となった有機合成反応は、有機化合物を効率よくつなぎ合わせたり、分離させることを可能にする技術だ。3氏の受賞対象となったパラジウムなどを触媒に使った化学反応「クロスカップリング」は二つの有機化合物を自在にくっつける「のり」といえ、有機合成に新たな時代を築いた。 この分野は、日本が世界を先導してきた「お家芸」といえる。70年代、多くの日本人研究者が、パラジウムやニッケルなどの金属を触媒に用いたカップリングの研究に傾注した。きっかけは、玉尾皓平(こうへい)・理化学研究所基幹研究所長(67)らが72年に発表したニッケルを触媒に使ったクロスカップリングだ。その後、望まない副生成物ができるのを抑えるなど、改良が重ねられ、日本人研究者の名前を冠した化学反応が次々と生まれた。
今回受賞したリチャード・ヘック米デラウェア大名誉教授(79)の化学反応も、研究者の世界で「溝呂木・ヘック反応」とも呼ばれる。「溝呂木」は故・溝呂木勉・東京工大元教官のことで、溝呂木さんがヘック名誉教授の1年前に発見した反応だった。
玉尾さんの発見にヒントを与えた山本明夫・東京工大名誉教授(有機金属化学)は「当時の日本の研究室は、資金や機材などが潤沢ではなかったが、有機化学の研究者の層が大変厚かった。最初にやったという点では、玉尾さんが入ってもよかったのではないかと思うが、今日の3人の組み合わせは、応用に対する価値をより重視したように思う」と指摘する。小林修・東京大教授(有機合成化学)は「これらの発見は歴史が古く、世界中でいろいろな分野で使われている。その点が高く評価されたのだろう」と話す。 玉尾さんは「日本人研究者お二人は、いろいろな金属が触媒として使えることや、幅広い条件で使える反応を作り出したことが評価されたのだろう。日本の若い研究者に勇気と元気と希望を与えた」とたたえた。
3氏の受賞理由となったパラジウムを触媒に使う有機合成反応は、現代の産業利用の中心となっている。その礎を築いたのは、辻二郎・東京工大名誉教授(83)だ。辻さんは60年代、世界で最初に炭素同士の結合の触媒にパラジウムを使った。一方、パラジウムは希少な金属のため、最近は鉄を触媒に使うクロスカップリングの研究が進み、日本人研究者も熱心に取り組んでいる。小西玄一・東京工大准教授は「まだ鉄はパラジウムの域には達していないが、今後の発展に期待したい」と話す。
◇医薬品から液晶まで、生活密着の基礎技術
鈴木さんと根岸さんが新たに開発した化学反応(クロスカップリング)は、医薬品や農薬などの製造に幅広く活用されている。例えば医薬品では、強力な血圧降下剤「バルサルタン」や、農薬では「ボスカリド」の合成などに大規模に用いられている。近年は、巨大プラントでこの反応を使って大量生産されている。鈴木カップリング反応を使った医薬品だけでも年間1兆円近くの売り上げがあるとみられる。 医薬品では、病気の原因となるたんぱく質の働きを抑えたり、促進する化合物探しが新薬開発の鍵を握る。現在、多くの製薬会社は、研究の最初の段階で、この反応を使い、化合物の一部を取り換えるなどして、薬として有用かどうか評価する作業を繰り返している。今回の手法の開発を受け、90年代以降、機械的にさまざまなタイプの化合物を一括して作る技術が発達、飛躍的に大量の化合物を作り出すことが可能になり、新薬候補となる物質が広がった。また、この反応に使う試薬を販売する専門のベンチャー企業が出現し、産業分野にも変革をもたらした。
電子産業に与えた影響も大きい。例えば、電卓の液晶パネルに使われる化合物の「ペンチルシアノビフェニール」や、有機ELの材料の製造にも大きく寄与している。東京大の佐藤健太郎・特任助教(有機化学)は「資源の少ない日本では、こうした新技術の開発が生命線と言ってもいい。鈴木、根岸両氏が編み出した手法は、こうした製品の製造を下支えする重要な基礎技術になっている」と話す。」 ーー毎日新聞よりーー
また、ノーベル賞受賞者が出た。素晴らしいことだし、嬉しいことだ。最近の傾向は、現在実用的に利用されている研究の受賞が多いような気がする。
円が急伸している。為替介入をやった水準よりも円高になった。「6日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、米国の追加金融緩和観測を背景に急伸、一時、1ドル=82円75銭をつけ、政府・日銀が9月15日に実施した円売り・ドル買い介入前の円高水準(82円86銭)を上回り、95年5月以来、約15年ぶりの円高・ドル安水準を更新した。 朝方発表の米国の雇用関連統計が大幅な悪化傾向を示し、米連邦準備制度理事会(FRB)が次回11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加の金融緩和策に踏み切るとの観測が一段と広がった。日銀は5日、円高やデフレへの対応策として約4年ぶりの実質ゼロ金利政策の採用や国債など資産買い入れの拡大など「包括的な緩和策」(白川方明総裁)を決めたが、市場の根強いドル売り・円買い圧力の前に早くも効果が疑問視される状況となっている。」 ーー毎日新聞よりーー
ユーロはそれほど上がっていないが、ドルに対しては下がっている。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~tougyuu/以下のHPの著作権は、斎藤祐司のものです。勝手に転載、または使用することを禁止する。
.