断腸亭日常日記 2010年 その13

--バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  --バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で--

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年のスペイン滞在日記です。

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7月12日~7月16日

 7月17日(土) 晴 46164

 NHKの朝ドラ『ゲゲゲの女房』で、週刊雑誌に連載が決定した。そして、『テレビ君』でマンガ賞受賞。貸本マンガからいよいよ明るい未来が始まる。

 連日満員だったパンプローナの闘牛場は、ワールド・カップ決勝当日の11日は、半分しか観客が入らなかった。さすがのパンプローナも、ワールド・カップ決勝にスペインが出たことでこういう事になった。所で、ホセ・トマスの復帰についてのニュース。アポデラードのサルバドール・ボウインタビューに答えて、復帰についてマドリードとか、アメリカとか噂があるが、'no hay nada planeado'(予定がない)と、言っている。リハビリは継続的に行われている。日常生活を普通に出来るようになっているそうだ。

 10日の結果。 パンプローナ。イバン・ファンディニョ、耳なし。ダビ・モラ、耳1枚。。ホセリージョ、耳2枚。

 11日の結果。 パンプローナ。パディージャ、耳1枚。ラファエリジョ、バルベルデ、耳なし。

 12日の結果。 パンプローナ。クーロ・ディアス、耳なし。フリ、耳1枚ともう1枚要求、耳1枚。コヒーダされて足に怪我を負う。タラバンテ、耳なし。

 13日の結果。 パンプローナ。エル・シド、耳1枚。ファンディ、耳2枚。ミゲル・テンデロ、耳なし。

 14日の結果。 パンプローナ。フリ、耳なし。カステージャ、耳2枚。ペレラ、耳なし。フリエン・レスカレット、耳なし。

 16日の結果。 モン・ド・マルサン(フランス)。パディージャ、耳なし。ラファエリジョ、場内1周。


 7月18日(日) 晴 5678

 水曜日に続き昨日から本格的にJリーグが再会した。鹿島が首位になった。他も盛り上がっているようだ。闘牛もパンプローナが終わりバレンシアやサンタンデールが終わって8月になると毎日どっこかで闘牛をやる時期になる。ホセ・トマスがいないのが残念だがセバスティアン・カステージャとタラバンテが良い闘牛を続けていくだろう。

 17日の結果。 モン・ド・マルサン(フランス)。ポンセ、耳なし。フリ、耳2枚が2回。マティアス・テヘラ、耳1枚が2回。 マンサナレス。パキーリ、耳2枚。エル・シド、耳2枚が2回。ペレラ、耳1枚が2回。 サンルカール・デ・バラメダ。モランテ、耳1枚。マンサナレス、耳1枚、耳2枚。カジェタノ・オルドニェス、耳1枚。


 7月19日(月) 晴 35112

 猛暑日。練馬では36度を超えたという。各地で30度以上を終えて35度の猛暑日を記録した所も多い。土曜日辺りに梅雨明けが宣言されようやく夏本番になってきた。水の事故で死者も出ている。豪雨での死者も出ている。どうなっているんだ、地球。雨もあがったので近所に自転車で出かけた。こうやって汗を流すのが体に良いのだろう。カレーが食べたくなって、カレーの特集が組まれている雑誌を買って読んでいる。本当は、昔どこでも食べれたそば屋のカレーが食べたい。豚バラ肉に、ジャガイモ、にんじん、タマネギというシンプルな甘口カレー。それでいて美味いカレー。今じゃ中々ないんだよなぁ。

 石川遼は、18歳なのだろうかと思うくらい素晴らしい。プレーもそうだが、精神的にも大人だ。今の自分よりよっぱど大人。非常に厳しいところで勝負をしていると色々な部分が鍛えられて人間的にも急成長できるのだろう。こうだから、世界というものと向かい合い、勝負することが出来るのだろう。サッカーでも野球でも人だけじゃなくて世界というものを意識しないと上手くならないが、ワールド・カップで日本人は感覚的に理解できただろう。石川遼はそれを1人で、しっかり向かい合っているところが凄い!まるで命懸けでやっている闘牛士のようだ!

 バレンシアのフェリア・デ・フリオで、珍しいことが起きた。多分、前日の夜に行われている恒例の檻から牛を出して闘牛場のアレナに放して囲い所に移すのを公開でやっていたが、バルデフレスノ牧場の牛同士が角の突き合いを始めて1頭の牛が腹を刺されて死んでしまった。こういう事もあるんだなぁと思った。むしろ、パンプローナのエンシエロの方が牛にとっては危ないはずだが、闘牛場でこういう事故で牛が死ぬのは非常に珍しいことなのだろう。

 18日の結果。 フンディ、耳なし。フリ、耳1枚。マンサナレス、耳2枚。 モン・ド・マルサン(フランス)。セルヒオ・アギラール、耳要求で場内1周。ルイス・ボリバル、耳1枚。アルトゥロ・マシアス、耳なし。 トロ。モランテ、耳1枚。レアンドロ、耳1枚が2回。コヒーダされて左太腿に20cmと14cmの傷を受ける重傷。カジェタノ・オルドニェス、耳2枚が2回。 チャテアウレナル。バウティスタ、耳1枚、耳2枚。ファンディ、耳1枚が2回。ロマン・ペレス、耳1枚。 マンサナレス。ルイス・ミゲル・バスケス、耳1枚。サルバドール・コルテス、耳1枚が2回。プエルタ・グランデせず。ルベン・ピナル、耳1枚が2回。 マルベージャ。コルドベス、サルバドール・ベガ、ダニエル・ルケ、耳1枚が2回。 ベナルマデナ。ファン・ムニョス、耳1枚が2回。マルク・セラノ、耳1枚、耳2枚。アントニオ・ペレス、耳1枚。


 7月20日(火) 晴 7244

 キムヒョンヒ元死刑囚が、初来日した。拉致被害者家族と会うために、法務大臣の裁量によって許可され来日できることになった。どういう事実が出てくるのか。猛将日の日に来日。

 「地方、中央競馬で活躍し、今月3日に急死したオグリキャップのお別れ会が19日、デビューの地「笠松競馬場」(岐阜県笠松町)で行われ、集まった数百人のファンが名馬との別れを惜しんだ。 お別れ会では、笠松時代にオグリキャップとコンビを組んだ騎手や調教師、初代馬主らがそれぞれのエピソードを語った。トラックの大型画面にレース映像が映し出されると、ファンたちは食い入るように見つめ、ラストランとなった1990年有馬記念の場面では、拍手がわき起こった。 お別れ会の後には献花も行われた。浜松市から駆け付けた自営業の女性(34)はオグリキャップのぬいぐるみを片手に手を合わせ「オグリキャップがきっかけになって競馬に興味を持った。本当に名馬だと思う」と話した。」 ーー毎日新聞よりーー

 競馬雑誌、TVでもオグリ特集が組まれた。DVDやオグリグッズも馬鹿売れ状態だという。騎手、調教師などありとあらゆる競馬関係者がオグリを語っている。あの最後の有馬記念の熱狂は凄かったなぁ。闘牛場に響く、「トレロ」コールのように、「オグリ」コールが中山競馬場に響き渡って、若い女性たちまでもが泣き崩れた。海馬ブーム最高の大スターホースだった。

 19日の結果。 モン・ド・マルサン(フランス)。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳2枚。闘牛士、ポンセ、耳なし。ダニエル・ルケ、耳1枚。


 7月21日(水) 晴 36295

 暑い!猛暑日が続く東京。スペイン人のように日が暮れてから自転車で出かけて暑さをしのいでいる。なんて暑いんだ。「ブラジル南東部サンパウロ州の海岸に20日までに、南米大陸の南部に生息するマゼランペンギンやウミガメなどの死骸(しがい)が大量に漂着した。原因は不明だが、大半が餓死しているため、寒波や気候変動によるとみられる海水温の低下で、食料となる魚が減少したことが影響しているもようだ。 報道によると、死骸で打ち上げられたのはマゼランペンギン530羽、イルカ5頭、ウミガメ3頭など。マゼランペンギンはこの時期、アルゼンチン沖から餌を求めて北上するが、例年より低い海水温や強い海流で魚が減り、疲弊して餓死した可能性が強い。乱獲に起因する恐れもあるという。」 ーー時事通信よりーー

 南米は寒波に見舞われているという。日本は水害の後が、猛暑が続いている。本当に地球はおかしくなっているようだ。闘牛関連のニュースは、ビセンテ・バレラが来年のシーズン8回か10回闘牛をして引退することを発表した。

 20日の結果。 モン・ド・マルサン(フランス)。マノロ・サンチェス、耳なし。モランテ、罵声。カステージャ、耳なし。


 7月23日(金) 晴 45896/2

 暑い日が続いている。昨日は夜中に雨が降ったが焼け石に水。朝方に少し涼しかったが日があがってしまえばいつもと同じだ。もうアンダルシアのひまわりは咲いているだろうなぁ。6月に下山さんとアンダルシアを車で走っていると、ひまわり畑が見えた。今年は例年に比べて開花が遅い。丈も低い。そして、気付いたのは、ひまわりは太陽に背を向けていた。下山さんにそれを言うと、アンダルシアのひまわりは、太陽に背を向けているのだという。日本の常識は、ひまわりは太陽をいつも向いているというもの。そんな日本の常識は、スペインのアンダルシアでは通用しない。暑すぎてそういう常識にはならない。

 「長島がひまわりなら、俺は野に咲く月見草」そういったのは、野村克也。野村のひまわりに対するイメージはいつも太陽を観ているひまわり。僕のひまわりのイメージはゴッホの枯れたひまわり。そして、アンダルシアのひまわり。太陽に背を向けるひまわりのことをくまさんに言ったら、そういえば背を向けているような気がすると、言っていた。最近の東京の天気は、暑すぎて、アンダルシアのひまわりのように太陽に背を向けたくなる気分だ。

 21日の結果。 バレンシア。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、メンドーサ、耳なし。闘牛士、ポンセ、耳なし。カステージャ、耳1枚ともう1枚要求。

 22日の結果。 バレンシア。フリ、耳1枚が2回。ファンディ、耳要求で場内1周。マンサナレス、弱い耳要求。


 7月24日(土) 晴 10062

 ブルラデロ・コムの23日の結果にはフリの写真が使われている。ルベン・ピナルがプエルタ・グランデしたのに…。こんな事は長い間HPを観ていて初めてだ。かわいそうなのは、ルベン・ピナル。今頃、どうなってるんだと憤慨していることだろう。夜に自転車を乗り回していると新しい発見がある。新しい店などを見つけたりする。こんな所にこういう店があるのかと驚いてしまう。今までの行動範囲が変わっていることに気付く。気分も変わるし、買い物の仕方も変わる。

 23日の結果。 バレンシア。セサル・ヒメネス、ダニエル・ルケ、耳なし。ルベン・ピナル、耳1枚が2回。


 7月26日(月) 晴のち曇 46965/2

 土用の丑の日。ウナギの稚魚が取れない影響で国産ウナギが減り外国産が主役になっているという。これも地球の気候に原因があるようで、産卵場所が南にずれた影響だという。大相撲名古屋場所は白鵬の3場所連続全勝優勝で幕を引いた。賜杯がない表彰状と優勝旗だけの優勝式だった。外国人力士全盛は変わらない。こちらは、日本人の生活環境が変わったからなのだろうか?

 特に今日土用の丑の日だからといってウナギを食べない。夏バテにはウナギが良いのだろうが…。今週もずっと猛暑日が続くようだ。寝苦しい日が続く。しっかり食べて元気に過ごしたい。

 24日の結果。 バレンシア。アンヘル・デ・ラ・ロサ、場内1周。ラファエリジョ、トマス・サンチェス、耳1枚。 サンタンデール。ポンセ、マノロ・サンチェス、耳なし。ルベン・ピナル、耳1枚が2回。 トゥデラ。フェレーラ、耳なし。ウルディアレス耳2枚。セルヒオ・アギラール、耳なし。 ビジャルビア・デ・ロス・オホス(シウダ・レアル)。エル・シド、耳2枚、耳1枚。ペレラ、耳1枚、耳2枚。タラバンテ、耳2枚、耳2枚と尻尾1つ。 コジャド・ビジャルバ(マドリード)。パディージャ、耳なし。イバン・ファンディニョ、ホセ・マリア・ラサロ、耳1枚。 アタルフェ。ロペス・チャベス、耳1枚が2回。フリ、耳2枚、耳1枚。ファンディ、耳1枚、耳2枚と尻尾1つ。 カンデラリオ。ミックス闘牛。騎馬闘牛士、アンドレス・ロメロ、耳なし。闘牛士、カナレス・リベラ、ビクトル・ハネイロ、耳1枚。 ラ・ソラナ。クーロ・ディアス、耳1枚が2回。バウティスタ、耳2枚が2回。サルバドール・コルテス、耳2枚と尻尾1つ、場内1周。 ビジャヌエバ・デ・ラ・セレナ。フィニート、耳2枚。コルドベス耳2枚と尻尾1つ、耳2枚。ロベルト・ガジャルド、耳 なし。 BEAUCAIRE(フランス)。アルベルト・アギラール、耳1枚が2回。ミゲル・テンデロ、ロマン・ペレス、耳なし。


 7月27日(火) 晴 31112

 1月下旬に約束していて果たせていなかった事を、今日実行した。松田君を連れて片山先生に会う。それというのも、松田君が片山先生の後輩になっているから、松田君に片山先生に会いたいと言われていたのだ。今日あったら、昨日常勤から専任に決まったのだという。3人で会ってビールを飲みながら色々な話をした。僕には関係がない大学の話もした。それでも、楽しい時間を過ごせた。話の後半に今日本屋で買った、『これからの「正義」の話をしよう いま生き延びるための哲学』 マイケル・サンデル著 の話が出てきたのには驚いた。NHK教育テレビで『ハーバード白熱教室』を今年やっていたが、その教授が著者だ。僕は、日曜日の競馬中継の後に何度か観たことがあって、非常に面白かった。だから、買ったのだが売れているのだという。

 帰りに、松田君に夏はスペインに行かないのといったら、2週間後、子供の出産予定日だから行けないのだという。なるほどと納得した。片山先生には、しきりに書くように言われた。松田君は、僕の上の世代が、美術のことやスペインの事を本にしていないのは不満だと言っていた。大学では論文を書くように言われるけど、納得できない。一般の人や学生が解るような本を書かないと後の人たちが、また1から始めないとダメだから、知識などが繋がらない。と、言っていた。良い気分で飲んだ。片山先生からは、厳しいことも言われたが、心配されているんだと思って書き始めようと思う。闘牛ビデオ上映会も工夫してやっていこうと思う。


 7月28日(水) 晴 6469

 昨日本屋で買ったのは、『これからの「正義」の話をしよう』 と、もう1冊、『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義』ティナ・シーリグ著。これも中々面白い。起業家を目指す人たちの話だ。5ドルで2時間にいくら儲けられるかと、頭でアイデアを出して実行する。そんな話で始まる。一昨日買ったのが、東京の湧水を書いたもの。休みを取って山に行きたいと思っていたがどうも出来そうにない。だから、都内の水辺で涼みたいと思って買ったのだ。自転車で出かけられるところもあるので行ってみようと思う。


 7月29日(木) 雨 36699

 7月28日バルセロナでカタルーニャ自治州会議は、闘牛禁止の法案を採決し、賛成68、反対55、棄権9で、可決された。この法案では、2012年1月1日から実行される模様だ。スペインの新聞各紙は1面トップでこの法案が可決されたことをもってきている。スペインの中のカタルーニャという1つの州が闘牛禁止法案を可決した事は、これから、ドミノ返しのようにひっくり返っていく可能性も含んでいる。スペインから闘牛が消えてしまう可能性すら感じさせる法案の可決です。闘牛関係者がこの法案への反対を表明していたが、可決という結果によって、現実的に闘牛がなくなるという方向に向き出して、非常に強い危機感をもっている。

 ホセリートは、悲しい日だといっているし、他の闘牛士や関係者、文化人、政治家、牧場主などもコメントを出している。闘牛に直接関係している人以外にも、有名な文化人たちも反対していた。今後どうなるのか全く解らない。


 7月30日(金) 雨 5075

 カタルーニャ自治州の闘牛禁止法案の可決。その後の情報では、闘牛賛成側は2012年1月1日までにこの決定を覆す為に、憲法裁判所に提訴することを決めた。最大野党PPは闘牛文化が守られるようにということと、カタルーニャでの闘牛が禁止にならないように働きかける事を表明したという。当然のこととはいえ、PPはカタルーニャ自治州会議の採決の時に、党議拘束をかけなかった。これもカタルーニャの地方色が反映されていることなのだろうが、良く分からないことだ。

 ロイターの日本のHPにはこの件に関する記事は載っていないが、スライドで写真が観れる。半分以上がホセ・トマスの写真が使われている。ホセ・トマスが引退状態から、何故バルセロナで復帰したのか?それは、カタルーニャでの闘牛反対の動きに対して、闘牛を守ろうという強い気持ちからである。33年間満員で切符が売り切れになったことがない闘牛場を復帰の日から3回連続で満員にしてしまった。そして、今年は投票前の7月18日に出場予定だったが、4がウニメキシコで大怪我をして出場できなくなって、闘牛禁止法案の可決に至った。マスコミにはコメントを出しいないが非常に悔しい思いをしている事だろう。来年は必ずバルセロナでホセ・トマスが出る日は観ようと思う。


 8月1日(日) 曇 50408/2

 バルセロナで、闘牛反対法案が可決されたことで、闘牛ファンは憤りを感じている。しかし、そう思わない人もいる。このことを、良いニュースといい、反対派のいるカタルーニャで闘牛をやっても意味がないという。何故ならスペイン文化を拒否しているからという。もう仕事以外ではバルセロナに行くことはないでしょうという。

 恐ろしい1人称単数である。こういう独りよがりで偏った考え方には賛同できない。というよりも拒否反応を感じてしまう。これで闘牛ファンかと思う。自分の意見が他人にどう受け取られるかを考えていない発言だ。そのゴリゴリに固まった頭を何とかした方が良いと思う。こういう発言を平気でやってしまう神経が信じられない。訳鼻毛!!!


 8月2日(月) 晴 40988

 涼が欲しくて等々力渓谷に行ってきた。ここが都内の湧水で1番駅から近いからというのと、23区内唯一の渓谷というのが行ってみようと思った動機。約1キロある等々力渓谷をゆっくり歩いたが、等々力不動や書院に上っていったして、汗びっしょり。でも、不動から渓谷の見える高台の所は風が良く通り非常に涼しい。冷房では味わえない心地よさだ。やっぱり自然の風が1番良い。コンクリートとアスファルトに囲まれていると気が狂いそうになる。こういう風に、渓谷という自然の草木と水を観ている時間は重要な憩いと明日への活力を生み出す。良い時間が過ごせた。

 帰りの電車で職場の人間と会う。相変わらず元気そうだった。渓谷を観てきたといったら、そうなことを考えられないといっていた。子供の頃のように自然の中で遊ぶなんて考えが浮かばないという。かと思えば、同じ職場のある人間にいわせると、俺のようにそういう気持ちを今でももてるのは良いことだと言って褒められた。草木と水があるところが好きだ。気持ちが落ち着くのだ。

 1日バルセロナで行われた闘牛で、ミゲル・テンデロが、バルデフレスノ牧場の“レイイート”という名の牛(No93、535キロ)をインドゥルトした。場内には、"Libertad! Libertad!"(自由)という叫び声がこだました。そして、サン・イシドロで重傷を負ったフリオ・アパリシオが闘牛に復帰した。

 1日の結果。 バルセロナ。パディージャ、クーロ・ディアス、耳なし。ミゲル・テンデロ、シンボルとしての耳2枚と尻尾1つ(牛、インドゥルト)。 エル・プエルト・デ・サンタ・マリア。ポンセ、耳1枚。ファンディ、サルバドール・ベガ、耳なし。サンタンデール。アントニオ・バレラ、耳なし。マティアス・テヘラ、耳1枚。セルヒオ・アギラール、耳なし。 ポンテベドラ。アパリシオ、耳要求で場内1周。タラバンテ、耳1枚。ダニエル・ルケ、耳1枚ともう1枚要求、耳2枚。  ウエルバ。モランテ、耳1枚。フリ、ペレラ、耳2枚。 アスペイティア。エル・シド、耳なし。マンサナレス、耳1枚。アルベルト・アギラール、耳なし。 エステジャ。イバン・ファンディニョ、耳1枚が2回。パコ・ウレニャ、耳なし。アグスティン・デ・エスティナス、耳2枚。 インカ。フィニート、耳1枚が2回。コルドベス、耳2枚。アベジャン、耳1枚。 ラ・ロダ。バウティスタ、耳1枚が2回。ペレス・モタ、耳1枚。ルベン・ピナル、耳1枚が2回。


 8月3日(火) 曇 11813

 毎日暑い。曇っていても暑いときもある。蒸しているのと、コンクリートとアスファルトでヒートアイランド現象を起こしている東京では、涼しくなる要素はゲリラ豪雨くらいしかないのかもしれない。暑い日が続く東京。食べているから夏バテはないが、うんざりしてくる。


 8月4日(水) 晴 36345

 『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学 集中講義』ティナ・シーリグ著は、実に面白い。4色ボールペンを持って読み進めたい本だ。それだけ内容が濃く、色んな事柄の色んな成功事例が載っていてワクワクしながら読んでいる。本のタイトルのように、もし20歳のときに知っておけたらどんなに良かっただろうと思う。シリコンバレーに近いスタンフォード大学で教えているティナ・シーリグは、アメリカの多くの起業家の発想の原点や、常識を覆す発想を授業の中に取り入れてプレイン・ストーミング(集団でアイデアを出し合うことによって相互交錯の連鎖反応や発想の誘発を期待する技法)を行う。そのことによって問題を見出し、その解決することで、どんな問題にでも取り込む意欲を持つことが出来る。問題が大きければそれだけ大きなビジネスチャンスがあると言うことである。

 2日の結果。 ウエルバ。エル・シド、耳要求で場内1周。ファンディ、タラバンテ、耳なし。 イスカル。パディージャ、耳1枚。フェレーラ、耳1枚、耳2枚。ホセリジョ、耳なし。

 3日の結果。 ウエルバ。ポンセ、カステージャ、耳なし。マンサナレス、耳2枚、耳1枚。 ソト・デル・レアル。ビクトル・プエルト、耳2枚。イバン・ビセンテ、アルベルト・アギラール、耳2枚、耳1枚。


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