紫式部・和歌 −『紫式部集』&補遺−

ホーム 上へ めぐりあひて つゆしげき おぼつかな にしのうみを つゆふかく しもこほり ほととぎす きたへゆく あひみむと みおのうみに しりぬらむ ここにかく はるなれど とぢたりし おりてみば いづかたの ゆふぎりに なきひとに みしひとの よとともに をりからを わかたけの かずならぬ みのうさは うきことを しのびつる たへなりや かげみても あまのとの よもすがら わするるは ましもなほ けぢかくて めづらしき をりをりに いるかたは かきほあれ おほかりし むもれぎの あらためて うちしのび おほかたに なほざりの きくのつゆ くもまなく うきねせし なにばかり たづきなき こひわびて くれぬまの みづどりを すきものと よのなかを ありしよを こころざし うきことの

紫式部の残した歌(『紫式部集』とその補遺)を自分なりに解釈したものです。

  凡例

1.本文中の紫式部の和歌は『全評』に依拠した。ただし、補遺の歌順は一部変更したものがある。
2.【語釈】は解釈上、諸説あるものを主とする。
3.家集以外の勅撰集などにも収録されている歌は、【参考】に掲載。
1 めぐりあひて
2 鳴きよわる
28 春なれど
29 みづうみに
30 よもの海に
31 くれなゐの
61 憂きことを
62 つれづれと
63 わりなしや
96 垣ほ荒れ 
97 花すすき
98 世にふるに
99 心ゆく
123 恋ひわびて
124 ふればかく
125 いづくとも
3 露しげき  32 閉ぢたりし
33 東風に
34 言ひ絶えば
35 たけからぬ
64 忍びつる
65 今日はかく
100 多かりし 
101 三笠山
102 さし越えて
126 暮れぬ間の
127 誰か世に
128 なき人を
4 おぼつかな
5 いづれぞと
36 折りて見ば
37 ももといふ
38 花といはば
66 妙なりや 
67 かがり火の
68 すめる池の
103 埋木の
104 九重に
105 神代には
補遺1 水鳥を
補遺2 年暮れて
6 西の海を 
7 西へ行く
39 いづかたの
40 雲の上も
41 なにかこの
69 影見ても
70 ひとりゐて
71 なべて世の
72 何ごとと
106 あらためて
107 めづらしと
108 さらば君
補遺3 すきものと
補遺4 人にまだ
8 露深く
9 嵐吹く
10 もみぢ葉を
42 夕霧に
43 散る花を
73 天のとの
74 まきの戸も
 
109 うち偲び
110 しののめの
補遺5 世中を
補遺6 かき絶えて
11 霜こほり
12 ゆかずとも
44 亡き人に
45 ことわりや
46 春の夜の
47 さを鹿の
75 夜もすがら
76 ただならじ
77 女郎花 
78 白露は
111 大方に
112 天の川
補遺7 ありし世を
補遺8 雲の上を
13 ほととぎす
14 はらへどの
48 見し人の 79 忘るるは
80 誰が里も
113 なほざりの
114 よこめをも
補遺9 心ざし
補遺10 世々を経る
補遺11 奥山の
補遺12 消えやすき
15 北へ行く
16 行きめぐり
17 難波潟
49 世とともに
50 かへりては
51 たが里の
81 猿もなほ
82 名に高き
83 心あてに
115 菊の露  補遺13 憂きことの
補遺14 雪つもる
18 あひみむと
19 行きめぐり
52 をりからを
53 消えぬまの
84 け近くて
85 へだてじと
86 峯寒み
116 雲間なく
117 ことわりの
20 三尾の海に
21 磯がくれ 
22 かきくもり
54 若竹の 87 珍らしき 
88 曇りなく
89 いかにいかが
90 芦田鶴の
118 浮き寝せし
119 うちはらふ
23 知りぬらむ
24 おいつ島
55 数ならぬ
56 心だに
 
91 をりをりに 
92 霜枯れの
 
120 なにばかり
25 ここにかく
26 小塩山
27 ふるさとに
57 身の憂さは
58 閉ぢたりし
59 深山辺の
60 み吉野は
 
93 入る方は
94 さして行く 
95 大方の
121 たづきなき
122 いどむ人