断腸亭日常日記　２００９年　その１６

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por　斎藤祐司

過去の、断腸亭日常日記。　　−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は９９年、２０００年、２００１年、２００２年、２００３年、２００４年、２００５年、２００６年、２００７年、２００８年、２００９年のスペイン滞在日記です。

　１２月１日（火）　晴　３３６８８

　「師走の風物詩『2009 ユーキャン新語・流行語大賞』（現代用語の基礎知識 選）が1日、都内会場で発表され、年間大賞に「政権交代」が選出された。そのほかトップテンには、トヨタ自動車のCMで子役・加藤清史郎が演じている「こども店長」、今年5月の日本上陸以来、その流行が連日注目され続けている「新型インフルエンザ」、恋愛に積極的ではないタイプの男性を意味する「草食男子」などが選ばれている。　ーー中略ーー

なお、トップテンに選ばれた新語・流行語は以下の通り。
・政権交代（鳩山由紀夫首相）　☆大賞受賞
・こども店長（加藤清史郎）
・事業仕分け（行政刷新会議と事業仕分け作業チーム）
・新型インフルエンザ（厚生労働省医系技官）
・草食男子（小池徹平、深澤真紀）
・脱官僚（渡辺喜美衆議院議員）
・派遣切り（関根秀一郎・派遣ユニオン書記長）
・ファストファッション（益若つばさ）
・ぼやき（野村克也）
・歴女（杏）」　ーーオリコンよりーー

　今年の流行語大賞が、政権交代だったように今年の秋のG�Tのキーワードも政権交代。今度のJCダートは、サクセスブロッケンやヴァーミリアンなどのG�T常連馬は切って、狙うは新興勢力。南部杯でサクセスブロッケンを破ったエスポワールシチーと、３歳馬ワンダーアキュートの１点を狙おうかと思っている。

　２９日メキシコ・シティーにホセ・トマスが出場した。観客は３万５千人。３／４の入りだったという。凄い人数だが、満員にはならなかった。

　２９日の結果。　メキシコDF。ホセ・トマス、場内１周、耳１枚。アルトゥロ・マルシアス、耳２枚と尻尾要求で場内２週。　リマ（ペルー）。ポンセ、耳２枚、耳１枚。カステージャ、耳なし。マンサナレス、耳１枚が２回。　サルティジョ（メキシコ）。ソトルコ、フリ、耳２枚。イグナシオ・ガリバイ、耳１枚が２回。

　３０日の結果。　キト（エクアドル）。ファンディ、耳１枚。カステージャ、耳２枚。アルバロ・サンペル、場内１周。

　１２月２日（水）　晴　８７６９

　円高株安デフレで、政府は第２次補正予算の規模を１．７兆円から４兆円規模に拡大して実施する見通しになった。今日、鳩山首相と日銀総裁が今後の経済について会談する。自民党は何故、国会で審議や採決の欠席を続けるのだろうか？こういう対応では、益々政権奪取は遠のくばかりだ。これで良いのだろうか。首相の母親が入院し東京地検特捜部は事情聴取を見送った。

　１２月１日の結果。　キト（エクアドル）。ウセダ・レアル、耳なし。アントニオ・バレラ、場内１周が２回。マルティン・カンプサーノ、耳なし。

　１２月３日（木）　曇／雨　２５１２３

　エンヤの『オールタイムベスト　CD＋DVD』が届きDVDを観た。エンヤの声は聖女だ。この音楽を聴くと穏やかな気分になる。日米で密約があったことを吉野文六・元外務省アメリカ局長が裁判で認めた。自民党政権は一貫してこれを国民に隠してきた。

　「証人尋問が行われたのは同地裁の１０３号法廷。吉野氏がいったん法廷を出ようとしたとき、原告席にいた西山さんが立ち上がってがっちりと握手し、笑顔で吉野氏の肩をたたいた。　吉野氏は、西山さんが約３７年前、国家公務員法違反に問われた同じ東京地裁の公判で証人として出廷し、密約の存在を否定していた。この日の尋問後、東京・霞が関の司法記者クラブで開かれた記者会見で西山さんは、「法廷という厳正な場所で証言してくれた。相当の覚悟があってのことで、信ぴょう性を高く評価している」と感慨深げに話した。　一方、吉野氏も尋問後の記者会見で、「西山さんがたくさんの時間をかけて裁判に挑んでおり、信念の強さに感心していた」と評価。報道機関の取材に対して密約の存在を認めてきたが、法廷で証言した理由について問われると、「過去の真実を追求することが、日本の将来のために有益と信じるようになった。歴史を忘却したり歪曲(わいきょく)したりすると、歴史を作る国民にとってマイナスになることが大きい」と話した。

　この日午後開かれた口頭弁論では、吉野氏が駐日米公使との間で、沖縄返還協定などで米側が支払うとされていた米軍使用地の原状回復補償費４００万ドルと米短波放送中継局の国外への移転費１６００万ドルを日本側が肩代わりすると、秘密裏に合意したと証言。局長室で公使と会い、合意文書に「ＢＹ」と、イニシャルで署名したことも認めた。　補償費の合意文書の作成経緯については「公使から、米議会から追及された場合に説得するためと要請された」と説明。文書の写しは、「日本側の立場では必要はないので処分したと思う」と述べた。 」　ーー讀賣新聞よりーー

　昨日またDVDのHDDを整理した。千葉県警行徳署捜査本部は市橋達也を殺人容疑と強姦致死容疑で再逮捕した。未だ黙秘を続けている。

　２日の結果。　キト（エクアドル）。フェスティバル闘牛。騎馬闘牛士、アルバロ・モンテス、耳なし。闘牛士、フリ、カステージャ、ディエゴ・リベラ、耳１枚。ホセリート・アダメ、マルティン・サンプサーノ、耳２枚。

　１２月５日（土）　曇のち雨　４４４６７／２

　ワールド・カップ予選の組み合わせが決まった。E組に入った。オランダ、デンマーク、カメルーン。いずれも世界ランクでいうと、日本より上位にいるチームである。スペインは、H組で、スイス、ホンジュラス、チリ。G組は、ブラジル、北朝鮮、コートジボワール、ポルトガル。

　JCダートの枠順の発表になった。狙っていたエスポワールシチーは最内、ワンダーアキュートは大外になった。１点で行けるのかどうか、レース前まで検討して決断したい。

　バレンシアの興行権の入札は、シモン・カサスのグループが勝った。来年の火祭り（ファジャス）には、ディヒタル・プルスのTV中継をしてホセ・トマスの出場させたい意向を語った。これが成功すれば、ラス・ベンタス闘牛場の興行権獲得に一歩近づくことになるのだろう。

　３日の結果。　キト（エクアドル）。エスプラ、ホセ・トマス、ディエゴ・リベラ、耳なし。

　１２月６日（日）　曇　３４５７６

　JCダートは、予想通りエスポワールシチーが優勝。２着が、３歳馬シルクメビウス。３着が人気薄でルメール騎乗のゴールデンチケット。サクセスブロッケンは首差で４着。ワンダーアキュートは６着で、ヴァーミリアンは８着。馬券は、３連複がサクセスブロッケンが首差で４着になったために全て外れた。ショックがでかい。やっぱり３連複とか３連単は俺には合わない馬券のようだ。素直に馬連でいっていれば取れていただろう。それとも、エスポワールシチーが強すぎて２着との着差が３馬身半だったことが原因なのか？

　佐藤哲三騎手は、４年宝塚記念タップダンスシチー以来のG�T制覇。「エスポワールシチーが気分よく逃げた。後続を引き離し、最後の直線でも「手ごたえばっちり」と鞍上（あんじょう）の佐藤哲。強さを見せつける完勝となった。佐藤哲は０７年、落馬によるけがで長期離脱を強いられた。「モヤモヤした時期にこの馬と出会い、『もう一度ＧＩが取れる』と感じた」。調教を通じて根気強く気性を矯正し、自身５年ぶりの中央ＧＩ勝利をたぐり寄せた。「けが以来、もう海外のチャンスはないと思っていたが、この馬なら楽しめるのでは」。０４年の凱旋門賞（フランス）に挑んだ名手の心に再び灯がともった。」　ーー毎日新聞よりーー

　石川遼が最年少１８歳で賞金王になった。獲得額は１億８３５２万４０５１円だった。「日本ゴルフツアー機構によると、この記録は世界の主要な男子プロゴルフツアーでも、１９７６年欧州ツアーでのセベ・バレステロス（スペイン）らの１９歳を更新する世界最年少記録となった。」　ーーサンスポよりーー

　４日エクアドルのキトで行われた闘牛で、セバスティアン・カステージャが、トゥリアナ牧場の“ヒタニト”という名の牛（No２５０、４７２キロ）をインドゥルトした。

　４日の結果。　キト（エクアドル）。フリ、耳なし。カステージャ、シンボルとしての耳２枚と尻尾１つ（牛、インドゥルト）。ルイス・ボリバル、耳１枚が２回。

　１２月７日（月）　曇　５３４８

　健康診断の結果が届いた。精密検査が必要な項目があった。早い時期に病院に行かなければならないだろう。６日のキトにホセ・トマスの出場しているが、初めの牛では耳は取れぞオバシオンだった。

　４日エクアドルのキトで行われた闘牛で、エル・フリが、トゥリアナ牧場の“アグレシボ”という名の牛（No２３８、５０７キロ）をインドゥルトした。

　６日の結果。　キト（エクアドル）。フリ、耳１枚、シンボルとしての耳２枚と尻尾１つ（牛、インドゥルト）。ギジェルモ・アルバン、耳１枚。ホセリート・アダメ、耳１枚、場内１周。

　１２月８日（火）　晴　２６３５７

　病院に行って精密検査の日程を決めてきた。その他にも診察をして貰った。血管が硬くなっているというのが判り、薬を貰ってきた。食生活も改善しないといけない。タバコを辞めるようにいわれたが、拒否した。医者曰く、出来ることからやっていきましょう。そういうこと。

　メールが来て、その事で色々やってメールも出した。どうなるか判らない。堀池さん結衣さん、万希ちゃんとTELで話をした。そろそろTTT用のDVDの編集をまとめないと行けない。

　６日の結果。　キト（エクアドル）。フィニート、耳１枚。ホセ・トマス、場内１周。ペレラ、耳１枚が２回。

　１２月９日（水）　曇　６９２７

　これからは脂の多い食べ物は極力取らないようにしていかないとダメなようだ。出来ることから始める。タバコは吸い続ける。弁当も油を使わないモノを作るようにする。DVDの編集の前に、整理をしないと作成できないようだ。面倒くさい。『プロフェッショナル仕事の流儀』が来年３月で終わることをNHKが検討しているという。３億円以上の税金の申告漏れを指摘されたことで茂木健一郎が降板し番組終了するという検討である。個人的は続けて欲しい。

　１２月１０日（木）　晴　２６３５７

　闘牛の会用DVDの編集を終えた。ホセ・トマスの７つのファエナとキーテも入っている。このHPを観てホセ・トマスを観た伊織さんが１２日のパーティーに来るという連絡があった。ワインまで持ってきてくれるという。競馬が好きで、闘牛と競馬はリンクしているという、僕の言葉を信じてホセ・トマスを観て感動した人である。そして、観戦記を送ってくれた人だ。『牛と体の間隔は限りなくゼロに近い闘牛を見せたホセ・トマス』は、優れた観戦記でビックリした。そして、その人と初めて１２日に会うことになる。あれから９年経った。楽しく話をしたいと思う。

　１２月１１日（金）　雨　３５９８

　「ＣＯＰ１５は、京都議定書に続く新たな議定書の採択が難しいことから、議定書の骨格だけを定める政治合意を目指しています。ところが、１０日、前の日に続いて南太平洋のツバルなどの島国が「温暖化対策は一刻の猶予も許されない」として、途上国も含むすべての国に対策の強化を求める新たな議定書作りの議論を直ちに始めるべきだと訴えました。これに対して、中国などほかの途上国が、先進国だけが削減義務を負っている京都議定書の延長をまず議論すべきだと主張し、途上国どうしが激しく対立するなか、全体会合は２日連続で中断しました。一方、日本の古屋大使は中国の何亜非外務次官と会談し、途上国の温室効果ガスの削減行動について、国際機関による検証の義務付けを受け入れるよう求めました。これに対して、中国側は、先進国の支援を受けたケース以外は検証を受ける必要はないという従来の主張を繰り返し、議論は平行線をたどりました。」　ーーNHKニュースよりーー

　海面上昇で性急な南の小国ツバルと、中国などの途上国が激しく対立している。目途すら立たない状況。どっちもどっちだがお互い向いている方向は一緒なのだから何とかならないモノかと思ってしまう。

　「オバマ米大統領に対する２００９年のノーベル平和賞の授与式が１０日、オスロの市庁舎で行われた。　現職の米大統領の平和賞受賞は、１９０６年のセオドア・ルーズベルト、１９年のウッドロー・ウィルソン両氏に続き３人目。　授与式での演説でオバマ大統領は、「平和を維持するためには戦争という手段が演じる役割もあるのだ」と述べ、アフガニスタン戦争を「正しい戦争」と位置づけた。その上で、今月１日に発表したアフガンへの米軍追加増派に関し、「米国民が直面している脅威を座視は出来ない。交渉でアル・カーイダを武装解除することは出来ないのだ」と語って戦争遂行の必要性を強調した。受賞理由の一つとなった「核なき世界」についても、実現に向けた決意を改めて表明した。 」　ーー讀賣新聞よりーー

　アメリカ人の６６％がオバマ大統領がノーベル平和賞にふさわしくないと調査結果も出ている。どうなるの？

　１２月１３日（日）　曇　３１０９６／２

　昨日闘牛の会があった。２０人くらい集まって飲んで食べて話をして楽しく過ごした。１月のセルバンテス文化センターでやるイベントの話もし、荻内先生が持ってきたDVDを観て大体の概要が想像できた。スペイン・オークションも行われて盛況だった。ホセ・トマスのマドリード、ラス・ベンタス闘牛場での初めてのプエルタ・グランデから今年のバルセロナのファエナまでを７つ観た。初めて観る人も人もいて盛り上がった。ネットで９年前に知り合った伊織さんも来て、初めてあった。

　９年前にサン・セバスティアン・デ・ロス・レジェスでホセ・トマスを観て観戦記を送ってくれた人だ。色々話が出来た。それと中瀬さんというスペイン・バルをやっているその筋では有名な人も来て話が出来た。途中で帰られたがもう少し話がしたかった。特にホセ・トマスのDVDを観たあとにどんな反応をするのか、それによって色々な話が出来たかも知れないと思った。その他にも始めてきた人がいたが、最後までホセ・トマスのDVDを観て楽しんでいた。大体１年ファエナ１つで流したホセ・トマスのDVD。厳選すればするだけインパクトがあるモノにできあがる。スタジオを貸してくれた安田さんも長時間で大変だったが、本当にありがたい事だ。そして、色々これから盛り上がっていくだろう雰囲気も久々に感じた。

　１２月１４日（月）　曇　２９９１５

　競馬には方程式があるのか？これは競馬をやる人間にとって永遠のテーマだ。

　問い１は、ハイペースで逃げて勝つ逃げ馬と、スローペースで逃げて勝つ逃げ馬ではどちらが強いか？　問い２は、ハイペースを差して勝つ差し馬と、スローペースを差して勝つ差し馬では、どちらが強いか？　問い３は、問い１の答えと問い２の答えでは、どちらが強いか？という問題である。方程式の答えは、問い１が、ハイペースで逃げて勝つ逃げ馬で、問い２は、スローペースを差して勝つ差し馬である。理由は、問い１が、逃げ馬に不利な状況で勝てるからハイペースで逃げて勝つ逃げ馬が強いのだ。代表馬はダイワスカーレット。問い２は、差し馬には展開不利な状況のスローペースで差す差し馬が強いのだ。代表馬は、ディープインパクトだ。それでは問い３の答えはというと、方程式上は、展開有利になる差し馬の方が強いということになる。

　昨日の阪神ジュベナイルフィリーズは、逃げ馬に人気馬と実力馬がいない状況で、人気と実力があると思われる馬たちが、差し馬と好位付けの馬になっていた。１番人気は、４角最後方から直線で１７頭ごぼう抜きしたシンメイフジ。俺の本命は、そのシンメイフジと、同じく差し馬のタガノエリザベートが対抗。▲アパパネ、注アニメイトバイオ△ベストクルーズ だった。結果は、後方の差し馬は不発に終わり好位から競馬をしたアパパネが１着、アニメイトバイオが２着。ベストクルーズが３着だった。 馬券は、ベストクルーズを最後に切って、シンメイフジ、タガノエリザベート、アパパネ、アニメイトバイオの４頭に絞ったがボックスではなく、１、２着馬だけの買い目を買っていなかったのだ。これぞ予想上手の馬券下手の典型。

　競馬の方程式には、問い３の他に問いがあることを忘れていた。　問い４は、好位でレースを進める馬と問い３の答えの馬ではどちらが強いか？　答えは、好位でレースを進める馬が１番強い！代表馬はシンボリルドルフだ。つまり展開がスローペースになろうが、ハイペースになろうが、対応が自分でレースが作れるからだ。これを忘れていたから馬券もボックスで買えなかったのだ。あーこれも競馬だ！

　１２日の結果。　レオン（メキシコ）。ソトルコ、アントニオ・バレラ、耳２枚。アルトゥロ・マルシアス、耳２枚と尻尾１つ。　モレリア（メキシコ）。イグナシオ・ガリバイ、耳なし。イスラエル・テジェス、耳１枚が２回。モレニート・デ・アランダ、耳１枚。

　１３日の結果。　メキシコDF。ラファエル・オルテガ、耳なし。マノロ・マルティネス、口笛。ファンディ、耳１枚と強いもう１枚要求。　メリダ（メキシコ）。アルトゥロ・マルシアス、モレニート・デ・アランダ、耳なし。エル・パジョ、耳１枚。

　１２月１５日（火）　曇　６８６５

　土曜日の闘牛の会には、遠方から来た人も複数いた。広島から来たToshiさん夫婦、鈴鹿のHamaさん夫婦もそう。わざわざ遠路時間とお金をかけてやってくるというのは本当に頭が下がる思いだ。長野からもfumingwayさんも久々に顔を出した。参加者２１名だったという。ビンゴやオークションなどで盛り上がった。

　記録として流したDVDを記述しておくことにする。全てホセ・トマスの闘牛。１つ目は、９７年５月２７日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場での初めてプエルタ・グランデ。キーテとファエナ。２つ目は、９８年５月２８日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場でのプエルタ・グランデ。いわゆるグラン・ファエナ。それと、９８年６月８日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場でのホセリートとのキーテ合戦でのグラン・キーテ。キーテでこれ程大きな、「オーレ」の絶叫を訊いたことがない。３つ目は、９９年５月１８日マドリード、ラス・ベンタス闘牛場でプエルタ・グランデ。キーテとファエナ。キーテで顔にベットリ付いた血。そして、これ程非道い牛を相手にファエナが出来ること自体信じがたい闘牛だった。９９年５月２６日のマヌエル・カバジェーロとのキーテ合戦。カバジェーロのキーテが完全にホセ・トマスを圧倒した。４つ目が、２０００年８月２９日リナレスの闘牛を伝えるダイジェストニュースからホセ・トマスのコヒーダ。玉袋が破けて片玉が服からはみ出ている放送禁止の映像。以上スペインのTV局からの映像。

　５つ目からはレアパレシオン以降今年までのモノ。２００７年６月１７日バルセロナ、モヌメンタル闘牛場のレアパレシオンの熱狂とプエルタ・グランデ。観客の興奮が伝わる。６つ目は、２００８年６月１５日ラス・ベンタス闘牛場でのコヒーダとプエルタ・グランデ。１ヶ月以上の大怪我を負いながら最後まで続けたファエナは恐怖と原初的な感動が直接的に体に感じた。７つ目が、２００９年９月２７日のバルセロナ、モヌメンタル闘牛場での、牛が場内一周した今年最高のファエナ。最後が９７年５月２７日マドリードの初めのプエルタ・グランデの映像だった。レアパレシオン以降はTV中継はされていないので僕が闘牛場で撮ってきたビデオを起こしたモノ。

　DVDを観ながらそれぞれ歓談した。ラス・ベンタス闘牛場とバルセロナという最高の舞台でホセ・トマスの活躍の映像はいつ観ても素晴らしい。

　今度の朝日杯の想定が出た。データを観ると人気の３頭が見えてくる。エイシンアポロン、トーセンファントム、ローズキングダム。また、有馬記念の登録馬が発表され想定が出た。逃げ馬は、リーチザクラウンとミヤビランベリ。

　１２月１６日（水）　曇　２８０６６

　朝の会話でどうしても思い出せないことがあったので訊いてみた。「ネスカフェ、ゴールドブレンドの決め台詞って何だっけ？クリープを入れないコーヒーなんてじゃないし…」「…」すると誰かが、「違いがわかる男」と。訊いた瞬間、「それだ」といってみんなで笑った。それから、ゴールドブレンドは、ふたを開けた瞬間に香が違うし、味も他のモノに比べれば違うという話を訊かされた。「違いがわかる男」だからそれを選ぶのだという。

　最近、「違いがわからない男」に成り下がったために、馬券がはずれているので、さっそく「違いがわかる男」になるためにネスカフェ、ゴールドブレンドを買ってきて飲んでいる。確かに「違う」のだ。これで今週は大丈夫かも知れない。と、思いたい。

　１２月１７日（木）　曇　５２５１

　松井秀喜が、エンジェルスと契約した。「エ軍は、戦力としても大きな期待を寄せている。米メディアは１４日の午前中に合意を伝えたが、松井秀の代理人を務めるアーン・テレム氏とエ軍の交渉は深夜まで及んだ。エ軍のトニー・リーギンスＧＭ（４２）は松井秀が希望する外野復帰を認めただけでなく、ソーシア監督が４番に固定する方針であることまで伝えて口説き落としたという。松井秀の状況に応じた打撃と勝負強さを高く評価する同監督は、相手先発投手の左右に関係なく、ゴジラを不動の４番打者として起用するプランなのだ。」　ーーサンスポよりーー

　FIFAクラブワールドカップ準決勝は、バルセロナがアトランテに３-１で逆転勝ちした。決勝は、１９日アルゼンチンのエストゥディアンテスと対戦する。バルセロナが勝てば初タイトルになる。

　１２月１８日（金）　晴　４２９２５

　先日NHKのテキストなどを買ってきた。『知る楽　（木曜日）仕事学のすすめ　１２月人を動かすデザイン力　佐藤可士和』読了。１２月４回にわたって放送されている番組のテキストだが、第１回 「整理」が生み出すブランド力 では、「ヒアリングでビジョンを導き出す」「本質をピカピカに磨く」「客観的な視点の持ちようが重要」「すべては言語化から始まる」　第２回 「そもそも何か？」を突きつめる では、「客観的な視点を持って、対象となるものときちんと向き合う」「ブランドを売るというのは、「世界観で売る」ということ」「アイデアの源泉は相手の中にある」「ズームアウトとして多面的にみたほうが、本質がよく見えてくる。反対にブームインしてしまうと、今度は周りが見えなくなってしまうので、何処へ向かっているのかすら見えなくなってしまう」第３回 新しい視点の見つけ方 では、「僕自身が常に生活者という客観的な視点を持っていることが必要です。つまり、普通の生活の中こそ、リアリティが潜んでいるのです。」「大切なことはすべて生活の中にある」「生活の中にこそ、ヒントやアイデアソースが山のようにある」「自分の興味を持ったものに対してそれがなぜなのかを客観的に考えていく訓練を、ずっと続けてきたからでそれが結果的に、様々なものに広がり、つながっていったのです」「つながる視点を見つけていくうちに見えてくるものとは、結果的に「本質」だったり「時代感」だったりする」「最初の入り口というのは、人によって何でもいいと思います。そのときに、興味深いなと思ったものは、そこから一歩踏み込んで「なぜ、これがカッコいいのか」「なぜ好きなのか」と素朴な疑問を持ち、突きつめて考えていく訓練をする。つまり、どこに惹かれているかを言語化して考えを整理していくということです」「一つのことをいろいろな角度から見つめ、様々な側面から解決策を見出していくことが重要です。そうすることで、相手の立場や状況もつな がって見えるようになっている。これは、とてもクリエイティブな思考、「創造的思考」です。そして、繰り返しになりますが、こういった思考は、すべて生活実感の中から考えていけることなのです」第４回 大学が変わる！クリエイティブの可能性 では、「つまり関わる人々すべての「意識の底上げ」をする」「きちんと説明するということを徹底して行っていると、少しずつ人の意識も変わってくる」「ブランディングは、最終的に内側から変わっていかなければならない」「関わるすべての人たちが使いやすい「ベース」を整えていくことが非常に大切だと思います」

　読んでいて、共鳴したり、なるほどと思ったり、気持ちが活性化した。非常に面白かった。アートディレクター佐藤可士和が、何を考えヒット商品を生み出してきたかがよく判る。テキストだけでも充分面白い。番組も刺激的だ。

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