−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
por 斎藤祐司
過去の、断腸亭日常日記。 −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−
太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年のスペイン滞在日記です。
5月23日(月) 曇/雨 4628
内閣支持率は、不支持率より下回っている。が、現政権で仕方がないと思っている国民は6割を超えている。これ自体矛盾だが、大震災復興という大儀が世論調査に、矛盾として現れているのが現状だろう。政治家は、国民に甘えている。このままで良いのか?と、いったのは、被災地を観てきた、ジェラール・カーティス教授だ。
原発も津波後の海水で冷却するのを、首相が止めたとか止めないとか、騒いでるが、そんな検証よりもどうやって原発を納めるかということの方が大事なはずなのに、政権の足を引っ張ることしかやらない自民党。政策案など具体的な復興計画を出して協力しようとしないのは、小沢派も同じだし、政治が全く機能不全を起こしているのに等しい状態だ。
5月25日(火) 曇 37003/2
去年の今頃はスペインにいたが、今年は東京で仕事をしている。これから2ヶ月このまま仕事してスペインに行く。あと2週間くらいでバルセロナやサンタンデールのカルテルも発表されるだろう。そうすれば、向こうに行ってからの予定も立つだろう。それまでは、それに備えていろいろ準備をしようと思っている。
管首相は、サミットのためにパリの向かった。その頃、小沢一郎と渡辺恒三の合同誕生会が、「24日、東京・永田町の憲政記念館で開かれ、鳩山由紀夫前首相や前原誠司前外相ら同党議員ら約160人が参加した。首相退陣を求める小沢グループと、主流派の前原グループの同席は臆測を呼びそうだ。 前原氏は「大同団結が極めて大切だ」とあいさつ。菅直人首相も福島県飯舘村の日本酒を届け、「党内融和」を演出した。小沢氏は日本航空の稲盛和夫会長を通じ前原氏の出席を求めており、接近が目立っている。
小沢氏は「再び国民の皆さんに支持を得られる政党にならなければいけない」と菅首相を皮肉った。渡部氏も記者団に「一番大事なのは災害対策で、私の考えとあまりに違ったときは(菅首相に)代わってもらうしかない」と述べた。」 ーー毎日新聞よりーー
民放TV解説者が、政治家は利害で動く。連合や、京セラなどの経済グループが動いて、民主党を一つにしようとしているということだった。それとは別に、それぞれの思惑というのも、あると思う。
こういう政治の動きを見ていると、きな臭さを感じる。暗い世相にならなければ良いがと思う。
5月26日(木) 曇 6807
バレンシアのフェリア・デ・フリオは、切符が売れ残ることで有名だが、ホセ・トマスが出るのでテンゴ・エントラーダを久々に観たら、1番安いので、195ユーロの値段が付いていた。その他に、まだ売られていないが、切符が欲しいと出ているのが、8月のウエルバ、リナレス、20日のマラガ。9月のバルセロナ。そして、マドリードのラス・ベンタス闘牛場も2つ出ている。まだ値が付いていないが、そういう状況になっている。
今、闘牛ファンがネットの情報を元にどういうことを考えているかが解る。バルセロナには、9月の1回しか出場しないと思っているようだ。僕は、まだ、7月末か8月に出場する可能性を考えているし、7月のサンタンデールへの出場もあるのではないかと思っている。
バルセロナのメルセを調べて、ホテルの予約を入れた。この時期の値段が物凄く高くなってきた。欲しいホテルが取れなかったが、代用で違うホテルが取れた。
サン・イシドロのプレンサで、カステージャが耳を切った。ペレラは、結局耳を切れなかった。その違いは、明らかだろう。ホセ・トマス以外では、タラバンテ、マンサナレス、フリ、カステージャがセビージャとマドリードで結果を出している。後は、モランテ?少なくとはペレラの名前を挙げなくても良い状況になってきた。
5月27日(金) 曇のち雨 34137
気象庁は今日、梅雨入りを宣言した。台風2号が発生し、沖縄に向かっている。日曜日の朝には沖縄に上陸。夜には本州に上陸が予想されている。台風と同じように荒れそうな政局。週明けに野党は、内閣不信任案を提出するようだ。民主党の中で小沢派が同調の動きをしているという。それを切り崩そうと、内閣も動いているという。不信任案が通れば、解散を進言すると国対委員長がいった。もしこの時期に、総選挙をするということになれば、どういうことになるのか?政局で政治が動く時期じゃないだろう。復興に全力を注がなければならない時期なのに…。
自民党も公明党もおかしいが、小沢一郎もかなりおかしい。これでは、国民にそっぽを向かれるだろう。揚げ足取りばかりやっているようじゃ、復興は益々おぼつかなくなる。頼りない管内閣だかこそみんなで協力しなければならないのに。そして、そういう時期なのに目茶苦茶だ。政治家は、大震災の復興をやりたくないようだ。そう思われても仕方がないだろう。最低だ。
5月28日(土) 雨 4703
肉体的にバテ気味になって、精神的にもそれに近い状態になっている。そして、憂鬱な雨。明日のダービーは、重または不良馬場になるだろう。どういう風に予想するか頭を悩ませる。皐月賞馬のオルフェーヴルは、出来れば買いたくない心境。
コルドバで、マンサナレスに続きフリもプエルタ・グランデした。
5月31日(火) 曇 65295/3
台風2号が熱帯低気圧に変わった後、東京を通過。今日は1日曇で風が強かった。そして、寒い。寒いので厚着をしないと夜は冷える。日曜日は、土砂降りの不良馬場のダービーを観た後、『JIN 仁』を観ようと思っていたが、疲れて寸前で寝てしまった。だからまだ観ていない。でも、下山さんから教わったネットアドレスでアクセスできるのでいつでも観れる。皐月賞、ダービーと2冠馬になったオルフェーヴルは強い。あんなレースをされちゃ、同世代で太刀打ちできる馬はないだろう。
いつの間にか寝てしまうような日々を過ごしている。疲れが溜まっている。28日夜オルテガ・カノが交通事故で重体になった。集中治療室に入っていて人工呼吸器を付けている模様。
6月1日(水) 曇 9957
ホセ・トマスは、バルセロナへは出ない。空振りだ。残す可能性は、7月下旬のサンタンデールと8月初めのウエルバ。もし出るならどちらも行くつもりだ。そして、どちらも初めて行くところになる。それはそれで楽しみだ。しかし、バルセロナのカルテルでホセ・トマスが出ないというのは腑に落ちない。9月25日メルセのことについて書いてあったが、訳せない。出るのかでないのか解らない。バルセロナ最後の闘牛にホセ・トマスが出ないというのも、それはそれで良いだろう。
そうなれば行かなくてすむのでお金がかからない。こういう感じだと、マドリードへも出ないような気がしてきた。それならそれで良い。むしろ出ないで欲しい。来年ちゃんとテンポラーダを組み立てれば良いじゃないかと思うのだ。それに向けて予定を立てればいいのだから。
ビデオ上映会を行く前に開催すべきかどうか迷っている。1月にやってもう4ヶ月もやっていない。大震災があって中止になってからどうもやる気が起きないでいた。5月に集まって飲み会をやったが、6月下旬か7月上旬にやった方が良いのか、それを迷っている。6月なら練馬文化センターは使えない。7月なら聞いてみないと解らない。8月に戻ってきてからの開催も練馬文化センターは使えない。これは確認してある。ならばどこでやればいいのか。少人数なので、カラオケでやればいいかもしれない。
いずれにしても、今は忙しくて色々やらなければならないことが多い。整理して考えがまとまったら行動を起こそうと思う。
6月2日(木) 雨 30458
すったもんだあって、内閣不信任案は否決された。復興などに一定のめどが立ったら辞任を表明した管首相に、鳩山前首相や小沢一郎などが寝返った。「2日午後、衆院本会議で採決され、賛成152、反対293(投票総数445、過半数223)で否決された。菅直人首相が民主党代議士会で自発的な退陣を表明したことを受けて、小沢一郎元代表が「首相から今までなかった発言を引き出したのだから自主的判断でいい」と支持派議員に不信任案に賛成しないよう呼びかけたため、民主党内からの大量造反はなかった。ただ松木謙公元農水政務官が賛成票を投じ、小沢氏は本会議を欠席した。」 ーー産経新聞よりーー
震災復興に重要なこの時期に内閣不信任案を提出した自民党、公明党、みんなの党は、復興を重要に考えていない現れだ。それでいて、可決したら解散はすべきでないという、全く無責任な発言をする谷垣自民党総裁。この人には覚悟というものが全くない。否決されても、辞任することを表明させたことを自画自賛している。脳天気だ。与野党含めて政治家よ!被災地の声を聞け!
「内閣不信任案:「被災地に目向けて」怒りとあきらめの声
東日本大震災からの復興の道筋も見えない中で、自民、公明、たちあがれ日本の3党が内閣不信任決議案を提出した。震災発生からまだ3カ月足らず。大津波や福島第1原発事故に見舞われ、避難生活を強いられている人たちからは、怒りとあきらめの声があがった。「私たちの暮らしに目を向けてほしい」。政争に明け暮れる永田町に、被災者の思いは届かないのか。
「そんなことをしている場合なのか」。岩手県陸前高田市立米崎小学校で避難生活を送る藤丸秀子さん(62)はため息をついた。震災で勤め先の会社が被災して失業し、自宅も全壊した。現在は心臓病を患う夫(64)と認知症の母(84)の3人で暮らし、仮設住宅への入居を待ちわびる。「被災者の暮らしに目を向けてほしい。仮設住宅を出た後の住居が心配。首相が代わっても将来像が描けるとは思えない」と話した
同じ陸前高田市の市立第一中学校で避難生活を送る同市高田町の無職、藤村邦夫さん(69)は「野党なんだから内閣不信任案を提出するのは勝手だが、何がしたいのか分からない。どこまで足の引っ張り合いをするのか。これから何が変わるのかもぴんとこない。今は大変な時期だから、与野党関係なく一緒になって頑張ってほしい」と話した。
宮城県の被災者からも、疑問の声があがる。仙台市若林区の荒浜地区から若林体育館に避難している農業、安達嘉博さん(77)は「政争によって、被災者支援や復興に向けた政策の策定が進まなくなる。津波で家を流され、塩害で農業もできなくなった。震災前のように暮らせるよう政府に期待したいのに、またごたごたが始まるのか」とうんざりした表情で話した。
宮城県山元町の山下中の避難所に同町山寺から避難中の農業、岩佐としみさん(71)は「力を合わせて震災対策をやるべき時に政治家同士で何をやっているのだろう。家族を失い、財産を失った人たちがいまだにこうやって避難所にいる。政治家は私たちの話をほとんど聞きにも来ない。私たち被災者の気持ちは何も分かっていない」と話した。
原発事故の影響にさらされる福島県。福島市のあづま総合体育館に、警戒区域に指定された南相馬市小高区から避難している無職、佐藤節子さん(75)は「首相なんて誰がやっても一緒。政治家同士で足の引っ張り合いをしないでほしい」と突き放すように語った。「私の希望は原発事故が収まって、一日も早く自宅に帰ること。それが実現するように、協力し合ってもらいたい」。
会津坂下町の旅館に葛尾村の警戒区域から避難している畜産業、松本英正さん(69)は、和牛9頭を飼って暮らしていた。何十年もかけて改良を重ね、ようやく軌道に乗り始めたところで震災と原発事故に遭ったといい「今の政権は頼りないが、誰がやっても同じではないか。あんな騒ぎして、復興のためになるのか。われわれのことを考えてやっていることなのか」と語気を強めた。」 ーー毎日新聞よりーー
今、国民の政治不信は最高潮に達した。経済界も政治に期待できないことを思い知った。ギリギリのところで否決にこぎ着けた管首相と執行部。岡田幹事長の退陣条件と、それに対して鳩山前首相が嘘つき発言。未だにくすぶる民主党内の混乱。どうなるのか?予算は通るのか、被災地支援や復興計画は進んでいくのか?未だ藪の中。
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