断腸亭日常日記 2011年 その7

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日 5月1日〜5月14日
5月15日〜5月31日 6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日 2001年4月19日〜5月3日 5月4日〜5月17日
5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日 6月12日〜6月22日 2002年4月16日〜4月30日 5月1日〜5月15日
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4月4日〜4月24日 4月25日〜5月9日

 5月10日(火) 曇のち雨 蒸し暑い日 31235

 録画されていなかった、『JIN 仁』を観た。下山さんから教えて貰ったアドレスに、アクセスして観れた。こういうのがあるとは思わなかった。これだとDVDとかいらないなぁと思った。しかも、レジェンドの方も観れるのだ。現代から江戸時代にやって来た、南方仁が橘咲などの橘家の人たちと出会い、坂本龍馬とも出会うところも観れた。下山さんに感謝しなければならない。

 「神様は、乗り越えられる試練しか与えない」という、言葉は、第1話から出てくる言葉だった。これから続きを観よう。

 だからネットを観ていない。闘牛がどうなっているのかも今日は未だ観ていない。


 5月11日(水) 雨 寒い 8123

 今日は、鼻水をかんでばかりいた。鼻が痛い。寒くて風邪を引いたからではない。下山さんから教えて思ったネットアドレスで、『JIN 仁』をずっと観ていたからだ。このドラマを観ていると涙が出てくる。今日はレジェンドの方を見ていた。原作が、漫画だというのは凄いことだ。タイムスリップするところが、漫画ぽいが、このドラマは、配役も素晴らしく、それぞれのキャラクターが立っているので、見応えがある。鼻が痛いだけじゃなく、涙が出てくるもんだからティッシュで拭いていたので、目も腫れて、痛くなっている。

 このように『JIN 仁』は、体に悪いドラマだ。そんな感じで過ごした。また、続きを観ることにする。


 5月12日(木) 曇 7654

 昨日は、あれから2ヶ月経った。被災地では、黙祷や記念の式などが行われた。NHKでは、あの時の津波を検証する番組があった。あの時の津波の映像に映っている、助かった人たちの証言を集めていた。津波で逃げ遅れて家ごと流されて屋根にいる人。名取川の橋で交通整理をしていた警察官の証言。車ごと流されて水没し割れたガラスから這い出てきた人。津波の引き波で、橋に車が引っかかり助かった人。そこに車から這い出て上に乗って「助けて」といってその人に助けられた人。多くの人が、もうダメだと諦めていた。

 車から這い出て上に乗った人は、このまま流されて海に行ったら、私の遺体は発見されないだろう。そうすれば家族が悲しむから車から出ようと思った。と言っていた。ある意味で、諦めるという心理的な心の動きは、目の前にある現実を直視した結果なのだ。現実から目を背けた行為ではないのだ。現実を直視することによって諦め、その次に取った行動で助かっている。その一瞬の判断が生死を分けたのだろう。助かった人は幸運である。そして助かった命を大切にするだろう。

 「神様は乗り越えられない試練しか与えない」と、『JIN 仁』の中で何度か繰り返される言葉が、僕の中で響いている。被災者、被災地に出来るだけ早い復興を祈る。

 平泉の中尊寺などの藤原文化が世界遺産に登録されることがほぼ決まった。正式には来月になるという。東北初めての文化遺産での登録を前にして岩手県知事は、復興の象徴になって欲しいと言ったそうだ。


 5月13日(金) 26957

 復興法案が国会に提出され審議しているが、東電の賠償に他の企業の負担もあるという。どうなっているのか判らないが、本当にそれで筋が通っているの?

 7月23日ホセ・トマスが、バレンシアで復帰する模様。


 5月15日(日) 晴 風強し 35052/2

 今日は快晴で、行楽日和。と言うか、競馬日和だったが、東京競馬場へは行かなかった。疲れていて、これで行けば、体に変調をきたす恐れがあると思って止めた。部屋でテレビで、ヴィクトリアマイルを観た。強い馬が勝つという競馬の王道のレースだった。距離適性で、2番人気のアパパネが、1番人気のブエナビスタを首差負かして優勝した。3着も首差で、3番人気のレディーアルバローザだった。ブエナが勝つと思っていたが、アパパネは、本番に強い。本番を判っている。レディーアルバローザは、完璧なレースだったが、上位2頭には、やはり格の違い、実力を見せつけられた格好だ。

 ホセ・トマス復帰に合わせてスペインに行くことにする。仕事の調整と、飛行機の予約を入れる。23日の後に出るとすれば、サンタンデールだろう。それも観れたら嬉しい。上手く行けば、バルセロナへも出るかも知れない。そうなったらなお嬉しい。7月のバレンシアの祭りには久々に行くことになる。10年ぶり以上経つだろう。


 5月16日(月) 曇 8062

 ホームページ作成ソフトがそこかに行ってしまった。探したが、見つからない。しょうがないので、30日体験版をインストールしてみた。バージョンがアップしているので、使い方がよく分からない。前のものは、初期のもので、よけいなものがないので使いやすかったが、このどのは、慣れないのもあり、使いにくい。慣れるしかないが、昔のソフトの方が良いなぁ。

 地デジ対応は、ブルーレイを買ってあるが、アンテナやチューナーを付けていない。総務省に、アンテナ、チューナーとケーブルを貸してくれるサービスがあるが、自分でやらなければならない。そんな時間があるか?それなら業者の方がと思い検索したら安いところがあった。そこにしようか考え中。

 旅行会社に予約を入れた。


 5月18日(水) 晴 20735/2

 最近疲れている。仕事のスケジュールのせいである。午後に鏡を観たら目の周りに隈が出来ているのでビックリした。こんなに大きな隈は初めてだと思う。肩が張って、顔の筋肉が、岩盤浴に入っていると緊張が緩み、ヒクヒク軽い痙攣を起こしている。こんなに忙しくてどうするんだ!

 原発は非道ことになっている。あんまり考えたくないという気持ちになってきた。どうなっているんだ!とか、何やっているんだ!とか、いう感情がないわけではないが、これが日本という方法なのだと割り切ろうという気持ちの方が強くなってきた。どんなに凄い指導者がいても、また、いなくても、それなりに何とかなるのが日本だからだ。

 内田裕也が逮捕された。その4時間後、樹木希林が自宅で記者会見した。「内田裕也容疑者(71)が逮捕されたことについて、妻で女優の樹木希林(68)が13日、東京・渋谷区の自宅兼事務所で緊急会見を行った。同じような女性トラブルが他にもあったことを明かした上で、「逮捕されてありがたい。生き方を変えて、区切りをつけてほしい」と“淡々”。1973年に結婚するも内田の暴力などが原因で長年別居中だが、離婚については否定した。

「私からは頭をさげません。本人に下げてもらいます」。集まった約60人の報道陣を自宅兼事務所に招き入れて開口一番、こう強調した。

 夫の逮捕という衝撃的な展開。しかもストーカーまがいの女性トラブルだ。それでも、終始取り乱すことも涙に暮れることもなく、落ち着いた、達観したかのような口調で話し続けた。

 1973年に結婚。その1年半後から夫の暴力などが原因で別居生活に入ったことを明かした。

 「若いころ、暴力は毎晩」と訴えつつ、「私も負けじと電話の受話器で夫の頭を殴った」などと、約1時間の会見中に報道陣の笑いを誘う場面もしばしば。女性トラブルについて、「これまで交際してきた女性は、みんな黙っていた」。

 今回は被害女性が原宿署に相談して発覚した。逮捕について「そのほうが内田のためになる。(被害を)さらしてくれて逆に、ありがたい」と表情を変えずに語った。

 逮捕前、最後に会ったのは夫の母親の命日の4月29日。内田容疑者は「よいことには邪魔が入りやすい」という意味の「好事魔多し」のことわざを持ち出し、娘婿で俳優の本木雅弘(45)の名前を挙げて「本木にも、車の運転などで事故を起こさないように気をつけるように伝えてくれ」と言われたという。

 樹木は「夫こそ、自分の中の“魔”と対峙できなかった」と漏らした。

 離婚について問われると、優しげな笑みを浮かべながら、「内田の悲しみや哀れみの感情がみえると、情がうつる。家族構成は変わらない」。

 内田容疑者は6日に被災地の宮城・石巻を慰問しているが、「被害の惨状をみてうつ病になったと聞いている。そのことを受け入れてほしくて、女性に迫ったのでは」と夫を“擁護”するような発言も。「夫だけを奈落の底に落とすことはできない」と話した妻の思いは、夫に届くのか…。」 ーーサンスポよりーー

 子供を諭すように、夫のことを語る樹木希林。懐が深いというか、人間が大きいというか人物として相当な器の大きさを感じる。偉い!尊敬します。

 昨日、サン・イシドロで、アレハンドロ・タラバンテが1頭の牛から耳2枚とってプエルタ・グランデした。今年闘牛士初めてのプエルタ・グランデだった。ネットでビデオを観たが素晴らしかった。


 5月19日(木) 晴 7497

 夏日のような暑さの東京。昨日は早く寝た。起きたときはスッキリしていたが、朝食を食べた後くらいから、体が重いことを感じる。やっぱり疲れが抜けない。それはそうだ。1日で疲れが抜けたら苦労しない。

 「6日に食道がんのため死去した官能小説作家、団鬼六さん(本名、黒岩幸彦=くろいわ・ゆきひこ、享年79)の葬儀・告別式が16日、東京・芝公園の増上寺で営まれた。親交が深かった女優、愛染恭子(53)は「私がピンク界で生きてこられたのは先生のおかげ」と号泣。団さん原作の映画「花と蛇」に主演した元ポルノ女優、谷ナオミさん(62)、「花と蛇3」主演のストリッパー、小向美奈子(25)も参列した。

 尊敬してきた恩師への惜別の情があふれる。愛染は人目をはばからず号泣した。

 「私がピンク界で生きていけるのは、先生という縁の下の力持ちがいたから」。それまで気丈に取材に応じていたが、突然、顔を両手で覆い控室に戻った。

 2人の出会いは1981年。愛染が主演した官能映画「白日夢」をみた団さんからかけられたひと言がきっかけだった。団さんは「君は顔がキツいから、僕のM女にはなれない」と自作の映画には起用できない、ともとれる発言をしたというが、「いつも優しく食事に誘ってくれた」といい、その交際は最近まで続いたという。

 その愛染が最後のヌード映画に選んだのは、団さんの原作を映画化した2010年公開「奴隷船」。団さんの言葉を裏切り、M女役を見事に演じきった。

 最近は監督として、団さん原作の映画を製作する準備を進めていたことを明かし「病気のことは知っていましたが、こんなに早く逝ってしまうなんて」と肩を落とした。

 この日は関係者ら約350人が参列。60年代から70年代にかけて“ポルノの女王”として活躍し、映画「花と蛇」に主演した元ポルノ女優、谷ナオミさん(62)が弔辞を読んだ。

 小説のイメージがわくと「今度はナオミをこんな風にグルグル巻きにして逆さ吊りにする」と話しかけられたことを懐かしみ、「それでもいつも優しくて、私の師であり父のような存在だった」と声を詰まらせた。

 棺には団さん愛用の将棋盤や花札、サイコロや家族からの手紙が納められた。出棺時は江戸文化にも造詣が深かった故人をしのび、江戸浅草鳶木遣り愛好会が木遣り(江戸時代の労働歌)で団さんを見送った。」 ーーサンスポよりーー

 「 団さん原作の「花と蛇」「団鬼六 縄と肌」などに主演し、SMの女王として知られた元ポルノ女優、谷ナオミさん(62)は6日、サンケイスポーツの電話取材に応じ、「悲しくて頭がパニック状態。私の師であり父であり身内のような存在。今の私があるのは団さんのおかげ」と悼んだ。

 現在、熊本市でスナックを経営する谷さんが、団さんと最後に話したのは3日前の今月3日。7月2日にパリで開幕するパリ映画祭で、団さん原作で主演した日活ポルノシリーズが上映されることになり、主催者側から舞台あいさつの依頼を受けたことを報告するためだった。

 「酸素吸入器を外して電話に出てくれて。元気な声で『後1、2週間は生きてるから』って言ってたので大丈夫だと思っていたんですが。『パリに行った方がいいよ。僕も一緒に行きたかった』って言ってくれて。それが最後の言葉でした」と声を詰まらせた。」 ーー5月7日サンスポよりーー

 団鬼六の葬儀には、多くの関係者が列席したが、女たちがその死を悲しんだ。それだけでも、尊敬に値する。天才の死をこれだけ多くの女たちが共有したことが葬式の儀式としての意味を与えている。山田風太郎と同じで、その作品は、50年100年と読者に読まれていくことだろう。少なくとも永井荷風よりも女たちに好かれた。作品は荷風よりも読まれるかどうかは分からない。女性読者は殆どいないだろうから…。

 昨日サン・イシドロで、マンサナレスがアレナ中央で剣刺しをして耳2枚をとった。フリが耳1枚、カステージャは耳なし。ビデオを観ると、フリよりもマンサナレスのファエナの方が盛り上がっていたし、良いファエナだった。剣刺しも、アレナ中央でレシビエンド。価値のある耳2枚だったのだろう。サン・イシドロは盛り上がってきたようだ。今年はラス・ベンタス闘牛場で闘牛が観れるどうか分からない。ホセ・トマスが出るなら是非観に行きたい。


 5月20日(金) 晴 15001

 最近、麺類をよく食べている。そば、うどん、スパゲッティ、ラーメンなど。こういうものを食べるとダイエットになるという話があったからだ。『ためしてガッテン』では、食事の時に米から食べるのではなく、おかずから食べるようにするだけで、痩せるのだという。米の糖分を消化する前に、他のものを消化するので、糖分が体に溜まらないとのだという。

 肉では太ると思い、魚を食べ続けていた時期もあった。その時は、やはり体重が減った。でも、魚は高い。上記のような食事や食べ方をすると、太りづらい環境が整うような気がする。しばらく続けてみることにする。特にスパゲッティは、エネルギーも保てるのでサッカー選手は、試合前に食べているというし、良い食べ物だ。

 被災地の復興はなかなか進まない。国の支援が具体的に見えないからだ。それぞれの自治体が計画を建て始めているが瓦礫の撤去も進んでいない。アメリカ、コロンビア大学で日本の政治を研究しているジェラール・カーティス教授がTV朝日に出演して、支援をもっと迅速にやらなければならない。地方への権限委譲をやって地元の意見を反映できるようにしなければならないのに、自民党の谷垣総裁も、管政権批判ばかりやっていて、東北の復興案やエネルギー政策をどうするかというビジョンを示さない。

 日本の政治家は、建設的な対策を立てようという気がないような気がする。大連立が出来ないのなら、政策ごとに協力していかないのか解らない。と、強い疑問を訴えていた。この震災を乗り越えれば、これからの日本のターニングポイントになるのに…。

 今日、西岡参議院議長が管政権批判をして閣内外から同調する意見が出た。そんなことをしている暇があったら、復興のために力を合わせて欲しい。民主党、自民党とか与野党関係なく協力しない政治にはうんざりだ。


 5月21日(土) 曇 4422

 東電の決算が発表されて、1兆2000億円の赤字を出した。これは、殆どが原発の復旧するための経費で、原発の被害者補償は全く含まれていない金額である。それでこれだけ巨額の赤字を出した。原発は事故が起きるとこのように、必要経費が膨らみ、そして補償はおそらくこれを上回る金額になるだろう。どうなるのだろう?

 今日から日中韓の首脳が3日間の会談が始まる。3人は今日福島に訪問し日本に対する風評被害をくい止める狙いがあるという。晩餐会には、福島など被災地の食材が使われるという。

 サン・イシドロは、カステージャがようやく耳をとった。マンサナレスも耳。タラバンテは場内一週。プレンサだったのでファン・カルロス国王が来ていた。


 5月22日(日) 晴のち雨 34448

 朝は涼しく、日があがるにつれて熱くな29度まで上がった気温は、午後になって降った雨で一気に下がって15度くらいになって寒くなった。そんな中でオークスが行われた。レース前20分ほど前から土砂降りの雨が降った。堅いはずのレースは直前の雨で荒れた。馬場発表は良馬場のままだったが、タイムが良くても、前残りのレースになり出遅れて後方から行ったホエールキャプチャ2番人気と、桜花賞馬で1番人気のマルセリーナは末脚をを伸ばせず4着。ホエールキャプチャは、僅差の3着。

 勝ったのは好位から逃げたピュアブリーゼを交わしたデュランダル産駒エリンコート鞍上後藤浩輝騎手がクラシック初制覇を成し遂げた。思いもよらない優勝にビックリしていたようだ。しかし、エリンコートは、メインスタンドの照明が点灯しているのに戸惑って内に刺さっていたというが、それでも逃げたピュアブリーゼを差したのだから余裕があった。本気で走ったら血統に関係なく強い馬だなぁという印象を持った。

 GTなのに横山典弘、武豊、福永祐一、藤田伸二などの1流騎手が乗らないオークスというのも珍しい。


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