断腸亭日常日記 2011年 その5

−−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

por 斎藤祐司


過去の、断腸亭日常日記。  −−バーチャル・リアリティーとリアリティーの狭間で−−

太い斜字で書いてある所は99年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年のスペイン滞在日記です。

99年4月15日〜5月11日 5月12日〜6月4日 6月7日〜6月10日 2000年4月20日〜4月29日 5月1日〜5月14日
5月15日〜5月31日 6月1日〜6月15日 6月16日〜6月29日 2001年4月19日〜5月3日 5月4日〜5月17日
5月18日〜5月31日 6月1日〜6月11日 6月12日〜6月22日 2002年4月16日〜4月30日 5月1日〜5月15日
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 4月4日(月) 曇 27058

 朝、タバコを吸いながら毎日新聞を読んでいたら涙が溢れてきた。

 「◇釜石市の災害対策本部近くでイラン料理を振る舞っていた東京都中央区のイラン人、マルダニ・モハメットさん(63)
 「阪神大震災でも新潟県中越地震でも炊き出しをしましたが今回の被害はけた違いです。市街地を見て涙が出ました。野菜と肉のスープやナンを1日約1500食ずつ提供しています。栄養のある料理を食べて元気になっていただきたい」 」

 被害のけたが違う。という言葉に、涙が溢れた。

 「センバツ大会に出場し、1回戦で大垣日大(岐阜)に敗れた東北ナインが、再び被災地でのボランティアを始めている。甲子園で被災地への思いをより強くした野球部員たち。「いま自分たちにできるのは復旧復興に携わること」と、練習よりボランティアを優先させている。

 選手たちは震災直後から、仙台市内で住民への給水などに取り組んできた。3月28日に甲子園でのゲームを終えると、翌日には学校に戻り宮城県の災害ボランティアセンターに登録、4月1日からボランティアを再開した。多賀城市や石巻市など被害が大きかった地域に入り、被災した学校の片付けなどに携わっている。

 2、3両日は津波被害を受けた石巻市の渡波(わたのは)中と渡波小で活動。2日には昨年の明治神宮大会で対戦した浦和学院(埼玉)の選手たちも駆けつけ、ほうきやスコップを手に泥や砂にまみれた教室を清掃した。

 「被災した人々のために、自分たちができることをしよう」。甲子園に出て多くの励ましを受けた上村健人主将(3年)は、改めてその思いを強くしたという。選手たちの働きぶりに、渡波中の三浦浩教頭(52)は「きびきびと掃除してくれ、見違えるようにきれいになった。学校が予定通り21日に再開できるか不安だが、東北高校のお陰で復興が大きく進んだ」と話した。」 ーー毎日新聞よりーー

 今日のNHKの『アスリートの魂』で東北高校野球を取り上げていた。総監督が、OBの被災者の話を訊かせて、津波の物凄さ被災状況を部員に理解を則していた。「頑張りますでは、間に合わない」とだみ声でいう。そして、甲子園に乗り込んで練習前に、「被災者のために、元気づけようとか、勇気づけようとか、そんなことを考えなくて良い。そんなこと出来るわけがないんだから。あれだけのことが起きているわけだから。自分たちが出来ることは何か考えろ。…自分たちが出来ることは、全力疾走だろ。それだけお願いします。」というと、それを訊いていた部員は大きな声で、「ハイ」といって練習を始めた。

 部員の中にも被災した家族がいる。高校野球の監督は人生の教育者でもある。こういう監督に出会った部員達は幸せだ。

 夜、『アエラ』の東日本大震災特集号を読む。養老孟司の文章には考えさせられる物がある。あっさり言っているが深い。100人の証言の中で、被災地の人たちの証言と、東京で帰宅難民になった人の話を比べて読むと、全くレベルが違うというか、次元が違いすぎる。携帯が繋がらず子供を向かえに行けない。友達に向かえに行って貰ってホッとした。という東京の帰宅難民の主婦の話と、「いま、どうしたいかって?地震以外の話題で、笑いたいですね。とにかく笑ってみたい。でもどうしても、どんな話になっても、笑えないですよ」という岩手県陸前高田市で津波で家を全壊して娘が行方不明の老人の話とでは、余りにも違いすぎる。

 しかし、どちらも市民の声である。写真家の藤原新也の写真と文章も面白い。瓦礫の上を無数のカモメが飛ぶ。その写真の横に、啼き騒ぐ鳥山の下にヒトの死臭あり。凄い写真だ。

 どうでも良いことだがパソコンの液晶が壊れた。よって、以前のパソコンを使ってHPの更新をしている。


 4月5日(火) 晴 10726

 東電は、放射能で汚染された水を海に垂れ流した。法律で決められた値の100倍の放射能が含まれている。これを低濃度汚染水と命名して1万1千5百トンを海に放出した。そこのとに対する、東電及び原子力保安院の充分な説明がなかった。何故法律違反をするのか、そういうことを説明できないのであれば危険な放射能で汚染された水を放出してはいけないと思う。

 物凄いことになってきた原発。最近はあまり考えたくない様な気分になってきた。30キロ以上離れた所でも基準値を上回る数値が出ても、避難待避地区を替えようとしない国。どうなっているのか、理解できないような状況になってきた。この先、東電の対応では、何も問題解決できないのではないかとさえ思えてくるような事態だ。


 4月6日(水) 晴 31653

 桜が満開になった東京。最高気温は20度を超えた。明日被災地は温かくなり5月上旬の陽気になるという。余震と思われる地震が未だに続いている。毎日何処かで震度4以上の地震がある。サン・イシドロのオフィシャルのカルテルが発表された。


 4月7日(木) 晴 4609

 大震災後、マグニチュード5以上の地震が400回以上起きているという。余震は、1年以上に渡って続く可能性もあるという。

 コルドバのカルテルも発表された。今年のスペイン行きは、いつになるのか判らない。ホセ・トマス次第だ。予約を入れているチケットは、キャンセルする方向で考えるのが妥当な状況になっている。


 4月8日(金) 曇風強し時々突風が吹く 29543

 昨日の23時32分に宮城県沖の地震があり震度6強の揺れを感じたところが宮城県を中心にあった。震源地は牡鹿半島40キロで、マグニチュード7.4。震度5弱までを合わせると東北の広範囲に揺れを感じた。この地震により青森、岩手、秋田三県が停電になった。宮城、福島、山形では1部で停電になっている。火力発電が停止した事と、北海道からの送電にトラブルが発生して電力の供給が停止したためだという。新聞やインターネット、TVの報道では、3月11日の地震よりも激しい揺れを感じたと人が多いようだ。

 女川原発は、4つある電気系統の内1つだけで、冷却機能を維持しているという。1つは、点検中で、2つは送電停止。六ヶ所村核燃料再処理施設では、自家発電で冷却機能を維持しているという。東通原発(青森県)も自家発電で冷却機能を維持できている。その後、通電して外部電力に切り替わったという。

 21時前、実家に電話が通じ電気は12時過ぎに復旧したという。朝電話したときは、停電のため電話が通じなかった。地震の揺れは今回の方が小さかったという。やはり場所によって地震の揺れが違うようだ。それと、3月11日の地震で家屋にダメージが起こっていた為、揺れを強く感じた事もあるのかも知れない。宮城以北の広範囲の停電が起きたのは、宮城変電所が故障したことにより、青森と秋田の火力発電所が、電圧を維持できないために、自動停止したという。これは発電所の機能を維持するために起こったことだという。

 1200億に上る義援金が赤十字などに集まっているが、分配についての基準が話し合われて、決まった。早く被災者に送られることを望む。阪神大震災を遙かに上回る義援金が集まっている。国内だけではなく、世界各地でも多くの義援金が集まっている。政府や色々な団体などが。飢餓に苦しむ国も義援金を出している。今まで炎暑されてきたが、今回はそのお返しで義援金を拠出しているそうだ。ジーコがブラジルでチャリティーマッチを行った。アルシンドやドゥンガ、ビスマルクの元Jリーガーやロマリオなどブラジル代表が顔を揃えた。

 大リーグの西岡が併殺を狙ったプレーでランナーと接触して左足の下腿(かたい)部の腓骨(ひこつ)骨折した。「これもボクの人生と思って、被災地の人たちに負けないよう、がんばります」と、いっていた。


 4月9日(土) 曇 4102

 東北での停電は、大分復旧した。JRは未だ動いていないようだ。温かくなったが、一昨日の地震でゆるくなっていたところが、東北道で水沢の辺りが崩れた所が出て通行止めになった。深夜、大震災復興応援するさだまさしの番組をやっていた。被災地からのメールなどを読んだりしていたが、その中で、「東京の皆さん、元気を出してください」というのがあった。何かしようにも、何も出来なくて暗い気持ちになっている東京の人に向けて、被災地の人のメッセージだった。支援は、長い間かかる。だから、こういうメッセージがあってもおかしくないなと思った。

 さだまさしが、外国のメディアとかが、これだけの事が起きているのに、暴動とか起きないのが不思議だと言ってますが、これが普通なんです。暴動が起きることの方が異常なんです。だから、日本が当たり前なんです。と、言っていた。そう思うと納得する、日本人の自分がいた。


 4月11日(月)  34101/2

 満開になった桜の時に、阪神競馬場で桜花賞が行われた。絶対的な女王レーヴディソールが骨折で本命不在の混戦といわれたが2歳牝馬チャンピオン戦2着のホエールキャプチャが1番人気、レーヴと同じ松田博資厩舎のマルセリーナが2番人気。ダンスファンタジア、トレンドハンターなどが続いた。可憐なる乙女達の戦いは、最後の直線で馬群を割ってマルセリーナと、おお外を廻ったホエールキャプチャの叩き合いになったが、ディープインパクト産駒マルセリーナが抜けだし優勝。ディープ産駒GT制覇だった。2着がホエールキャプチャ、3着がこれも松田博資厩舎のトレンドハンター。予想は合っていたが、馬単で行った為に沈んだ。

 都知事選があって選挙に行った。慎太郎に入れたくなかったので渡辺美樹に入れたが、やっぱり現職の強みで慎太郎が勝った。地方選挙lは、管政権のダメさを感じて民主党は大敗といって良いだろう結果になった。大震災対策で、後手後手を踏んだ結果が選挙に現れた。特に、原発事故の対応は非道い物だ。頼りないことこの上ない状態。


 4月12日(水) 曇 26240/2

 7日の地震以降も昨日今日と大きな地震が続いている。3月11日の余震だと思われている。通常時であれば本震といわれても良いような大きな地震が続いている。昨日も今日も一時電車が停まった。震源は、大震災の震源からの影響で、岩盤がずれたりして、その歪みによって発生しているようだ。余震は、盛んに時期とおとなしい時期があるというが、今は盛んな時期になっているという。今までは、マグニチュード7の地震が起こる確率は、20〜30%といっていたが、今回の大きな余震が続いたことで、マグニチュード8の余震が起こりうると改められた。

 今日プロ野球が開幕した。大震災で遅れていたが、予定開催球場や時間を変更して行われた。東北楽天イーグルスは、岩隈の好投で開幕を飾った。

 毎日一般紙の新聞を読んでいるが、今受け止めなければ現実が多すぎることを感じる。今でも新聞などを読んでいると泣けることがある。昨日の讀賣新聞の15の証言の津波体験者の話や毎日新聞の3家族の震災の記事も読んできて切なくなる。

 「4月10日(日)にオランダのコンセルトヘボウでフランツ・リスト国際ピアノコンクールの本選が行われ、日本の後藤正孝が第1位および聴衆賞、ジュニア審査員による賞を獲得した。フランツ・リスト国際ピアノコンクールは1986年から3年に1度、オランダのユトレヒトで開催されているコンクール。演奏曲目がすべてリスト作品であることが大きな特色。生誕200年の「リスト・イヤー」にあたる今年は、世界数ヵ国で予選が行われ、予備予選を通過した22名のピアニストたちが出場した。同コンクールで日本人の優勝は、1999年(第5回)の岡田将以来の快挙となる。」 ーーぶらあぼよりーー

 世界では競馬の次が、クラシック音楽のピアノコンクールで日本人が優勝した。本当に嬉しいことだ。ネットには、マラガにホセ・トマスが8月20日の出場する予定という情報が入った。果たして復帰は、グラナダになるのか?下旬にはハッキリするのではないかと思う。


 4月16日(土) 曇 44564/4

 この前、ホームでバッタリ知り合いと会った。そこで30分以上の立ち話。こんな事はまずない。知り合いは宮城県石巻市出身。実家はどうだった?という話から始まった。名前から末っ子なのが判るのだが、兄弟3人が津波に飲み込まれて死亡したという。長男は、嫁さんが体が悪くて着替えして避難しようとしていたときに津波が来たという。遺体安置場を甥っ子が廻っていたら2人を発見したという。引き取ろうと思ったら誰かが引き取ったという。それが長男の息子なのかどうかさえ判らないという。

 連絡が付くのは兄弟では、その甥っ子。甥っ子の嫁さんの実家は、避難所にいないために、食料が貰えない。その為に仙台にいる親戚の車を借りて、買い出しをして届けているのだという。情報が混乱しているのがこのことからも判る。瓦礫の撤去も市内の中心部は始まっているが、甥っ子の実家付近の小さな集落には自衛隊も消防も来なくて、そのまま放置されている。付近は死臭が漂い物凄く臭いのだという。話を訊いていたら涙が出そうになってきた。

 TVでは、情報を繋いで助かった人たちの話をやっていた。気仙沼市役所職員がツイッターで情報を発信して、それを見た人たちがまた、メールやブログで情報を発信して救出に来たことをNHKニュースでやっていたが、全く孤立している所も未だにあると言うことだ。大きな避難所には、芸能人が炊き出しに来たりしているが、周辺部にある取り残された集落が多数あるんじゃないかと思えるような話だった。ライフラインは未だに復旧していない。水も電気もガスもない状態で寒さと飢えに耐えている被災者がいる。その事を胸に刻み込んだ。大震災から1ヶ月以上をたっても被災地が広大すぎて行政他が手の回らないところがいっぱいあるんだという事が、この石巻の話で判るだろう。三陸は悲しく悲惨な状態が続いている。何とかならないのか!


 4月17日(日) 晴 32976

 桜という物は不思議だ。花がつぼみの頃は、それが目立ち、満開の頃は、花が目立つ。散り始める頃になると、少し葉があるのに気付き、桜の花びらの降り始めるた後には、花を支えていた部分の薄い紅色というか桜色が道ばたに落ちる。そして、いよいよ葉っぱが目立つようになる。いつから葉があったのかを記憶に留めない。こんな事に今年初めて気付いた。長い間桜を観てきたのに…。

 被災地でも花見をやったところがある。気分転換をして、少しでもリセット出来るようにという事のようだ。避難所でペットが飼えないので、飼い主を捜すペット交換も行われた。相性など確かめて、ペットを飼える状態かを確認して引き渡された。今日東電が福島原発復旧計画の工程表を発表した。6ヶ月から9ヶ月で安定状態にするという。本当に?

 自民党の谷垣総裁は、管首相に退陣要求を出した。震災対応で国民の信任を得られず、地方選挙で負けたからだという。裏では、大連立を模索している。首相の首を変えての大連立。小沢一郎と鳩山前首相が政権批判を展開している。小沢グループは、選挙公約を見直すことを批判している。これも倒閣を目指している様だ。自民党と鳩山前首相らが会って会談したようだ。震災対応の話が中心ではなく、大連立がらみのようだ。

 管首相の支持率が低いのは判るし、震災対応のまずさも判る。しかし、今倒閣だの政局だのを言っている連中の気持ちがまるで判らない。あらゆる党派を超えて国難に当たらなければならない時期ではないか。そんなことをしていたらこの難局を乗り切るのは難しい状態になる。そして、国民は政治にますます嫌気を感じるだろう。小沢一郎は何のために政治家になったのか?故郷の惨状を知りながら今倒閣とはどういう事か!訳が分からない。管首相がダメなことはみんなが知っていることだ。しかし、今現在政権を担当しているのだ。そこにみんなで知恵を出して早期復旧、復興に向けて小異を捨てて大同に就く事が出来ないのとは、何と情けない。谷垣も一緒。自民党がやっても大差がないと思う。何故、全面協力できないのか判らない。日本をダメにしたいとしか思えない。


 4月18日(月) 曇 6657

 昨日夜、TBSのドラマ『JIN 仁』を観た。子供の台詞に涙した。「おっかさんが死んだとき、おいらもころりから助からなきゃ良かったって思いました。だけど、おいらあれから良いこと一杯ありました。変わったことだって一杯あります。ペニシリンが出来て、治る病が増えて、今度は脚気に効く、お菓子が出来て。南方先生が来て、江戸は凄く変わりました。だから、これからもきっと変わります。咲様のこと、今は笑う人がいるかも知れませんけど。咲様はきっと江戸で初めてのお医者様になります。女でお医者様なんて凄いことだと、おいら思います。きっとだから、奥方様が笑える日が来ます。南方先生がきっとそうしてくれます。神様は、乗り越えられる試練しか与えないんです。でも、死んだらダメなんです。生きてなきゃ、笑えないんです。」

 人と人が支え合わなければ、人間は生きていけない。それを強く印象づけるシーンだった。


 4月20日(水) 曇 27390/2

 昨日雨が降った東京。被災地では雨が雪に変わったところがあるくらい寒かった。石巻では、大潮で満潮の時に、海水が町に流れ出した。大震災で、地盤沈下した為に、海の水が港から町に流れ出したのだ。漁業で成り立ってきた港町が、こういう状態では、悲しくなる。これから、殆どの港が地盤沈下したので、その対策も必要になっていく。

 三重の船が、三陸に送られているという。同じ漁業をやっている漁師や会社が、余っている船を、送る活動を始めたのだという。西で使っている船と、東で使っている船では、違う点があるという。それを考慮して送る活動が始まった。三重だけではなく、他の所でも、被災地の港の漁師に舟を送る活動も始まった。こうやって支援の輪が広がっていって欲しい。被災地の漁師は、希望が持てると喜んでいる。

 先日、アメリカのクリントン国務長官が来日して、外相、首相、天皇の順番で会って話をした。日本に見舞いの言葉と最大限の支援・協力をする事を約束した。被災地は、昨日真冬のような寒さに襲われた。余震も活発で、毎日いくつも起きている。

 牧場主のファン・ペドロ・ドメク・ソリスが交通事故で死亡した。


 4月21日(木) 曇 9440

 震災後ずっと一般紙を毎日買っていたが、最近はそれを止めた。買っても読む時間がないのと、そろそろ週刊誌などの読み物の方が、面白く感じるモノが多くなってきたような気がする。それと、震災と関係がない本も読みたくなってきた。原発のニュースを読んでいたくないと言うのもある。うんざりしている。ネットで読んでいるだけで良い気分になってきた。

 東京のボランティア団体が、ゴールデン・ウィークのボランディアをネットで募集したところ、10分で600人の応募があって締め切ったという。定員は200人だったが、3倍もの人が応募した。関心の高さを示す事として取り上げられていた。

 18年ぶりにレアル・マドリードがバルセロナを破って国王杯で優勝した。


 4月22日(金) 曇 4321

 管首相が被災地を訪れたが、帰ろうとしたら「もう帰るのか」と老夫婦に罵声に近い声を上げられた。踵を返して話を訊いた。鬱積した不満がこういう形で噴出した。避難指示が、警戒地区に変更になり法的な強制力が今日から発生するようになった。原発避難民への事前の説明も充分ではなかったようだ。福島の原発関連の避難民だけでなく、津波被害による避難民にも、限界が近づいているような気がする。


 4月23日(土) 雨 31234

 夜中か雨が降り続いている。仕事が終わり外食のスパゲッティーを食べて帰宅。疲れた。ネットの闘牛情報を見たら、ダックス(フランス)のカルテルにはセバスティアン・カステージャの名前が載っていない。ポンセ、モランテ、フリ、エル・シド、マンサナレスは、2回出場するが、セバスティアンは出ない。ファン・バウティスタが1回出場する。

 新しいパソコンを買わなければならない。それと地デジ対応に取り組まないと7月からTVが観れなくなる。この費用は15万くらいかかりそうだ。どういう風にするか、考え中だ。ケーブルTVにするか、チューナーを接続してアンテナを付けるか。ケーブルならネット接続もするのか、そうするとプロバイダーの契約はどうするかなど、複雑である。TVとパソコンとネットが絡むので、どういう風にすればいいか判らないでいる。プロバイダーを替えるとこのHPのアドレスも変わると言うことになる。


 4月24日(日) 晴 17205

 昨日の雨から一転快晴の中、東京競馬場へ皐月賞を観に行ってきた。どうも乗らない皐月賞。本命不在で思い入れる馬もなく、無欲にパドックを観ようと思った。とはいえ、データから、ローテーションが悪い馬は切るしかないと思っていた。つまり前走が3月以前の馬は共同通信杯組を含んで全て切り。今年は大震災の影響で、皐月賞の開催が1周遅れているわけだからなおさらである。かといって、1番人気のサダムパテックは買う気がしない。それなら、トライアル、スプリング・ステークスの覇者でドリームジャーニーの弟オルフェーヴルかと思ったが、兄は左回りがからっぺたで、この馬も刺さって追えない。パドックでも良い感じがしないかったし、返し馬も良くなかった。だから切った。

 絞った5頭をボックスで買った。これ程、お金を入れない皐月賞は今までなかった。今年は意欲が湧かないのだ。結果は、オルフェーヴルが突き抜けて優勝し、2着がサダムパテック。切った2頭の1、2着。3着だって共同通信杯組のダノンバラード。買った馬で最高着順は、4着のデボネア。混戦といわれた今年の皐月賞は、割と硬く収まった。こんなもんだよな競馬って。でも、懐はそれほどダメージをおわなかった。

 競馬の帰りに本屋で、『サンデー毎日緊急増刊 東日本大震災』を買って少し読んだ。悲しくなる。管首相は辞めるべきだと言う人がいる。民主党の中からもそういう声が上がっている。内閣の中からもそういう声がある。ある人が言った、「マネジメント出来ないから」というのは、実に分かり易い批判である。実際マネジメント出来ていないのだから。が、誰がやったらマネジメント出来るのか?出来る人が、首相をやるか、復興大臣として陣頭指揮を執って欲しい。


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