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2000年12月24日

羽越本線/陸羽西線 (青春18きっぷ)

全行程 755.7km

費用 7,030円(青春18きっぷ+新幹線つばさ+特急いなほ) / 通常費用 14,390円

羽越本線/陸羽西線 行程図
奥羽本線
米沢駅前
米沢駅弁
米坂線
坂町駅前
日本海
余目駅前
新庄駅前
時刻表
  宇都宮 6:12発  
7:00着 黒磯 7:03発  
8:08着 郡山 8:39発  
9:29着 福島 9:38発 (新幹線)つばさ101
10:11着 米沢 10:24発 (快速)べにばな1
12:13着 坂町 13:04発 (特急)いなほ5
14:27着 余目 14:47発 (快速)最上川6
15:26着 新庄 15:59発  
17:15着 山形 17:20発  
18:14着 米沢 18:17発  
19:02着 福島 19:34発  
21:29着 黒磯 21:42発  
22:33着 宇都宮    

今回の旅は3つの見どころがある。1つは米沢→坂町の米坂線。天気予報では山形県の天気が雪となっているので雪景色を見られる可能性が高い。2つめは、冬の日本海。坂町→余目の羽越本線では2/3程の区間を海岸線に沿って走る。この時期の荒れ狂う日本海は様々な表情を作り出し、ずっと見ていても飽きない。そして3つめがタイトルとなっている余目→新庄の最上川旅情。この路線は1度だけ乗ったことがあるが、夕暮れの雪景色の中を流れるゆったりとした最上川が印象的であった。

今回は福島と坂町での乗り継ぎが悪く、やむを得ず新幹線と特急を利用することになってしまったが、それでも十分お得な旅になっている。途中、ちょっとはらはらどきどきもあったりして・・・。

第一章(宇都宮~福島)

宇都宮を6:12の普通列車に乗車し、黒磯・郡山で乗換え、福島を目指す。ここまでは、最近のプランの定番である。ただし、今回は普通列車の本数が少ない福島から米沢まで新幹線「つばさ」を利用するので、郡山での乗換時間30分を利用して自由席特急券と乗車券を購入する。そう「青春18きっぷ」は普通・快速のみ有効で、それ以外の列車に乗車する場合は、特急券などの他に乗車券も別途必要となるのである。福島では、乗換え時間が9分しかないため、新幹線ホームへと急ぐ。これから乗車する「つばさ」は、東京~福島間を東北新幹線の「やまびこ」と併結して走る。そして福島で切り離され、前7両が一路、山形・新庄を目指す。

第二章(米沢の駅弁)

「つばさ」は福島を発車すると左に進路を取り、米沢へと向かう。3つめの通過駅の赤岩あたりから雪が降り出し、板谷・峠付近では本降りの雪となった。米沢へは10:11、小雨の中到着した。次に乗る米坂線の終点・坂町へは12:13着であるので、ここ米沢で駅弁を調達する事にした。米沢といえば、米沢牛、駅弁の殆どが牛肉系である。色々目移りしたが、人気のあるらしい「牛肉どまん中」というのが目につき、買ってみることに。米沢を出発して早速、駅弁を開けてみる。ご飯の上にすき焼き風の牛肉が乗った弁当である。味付けもよく、冷めても柔らかい肉が美味しい。ちょっと量が少ないのが残念である。米沢では小雨だったが、途中、羽前小松あたりでは本格的な雪に戻っていた。小国を過ぎ、新潟県へ入ると徐々に雪も少なくなり、定刻の12:13、坂町に到着した。

第三章(日本海北上)

次は日本海沿いを北上し、陸羽西線の乗換口である余目(あまるめ)に向かう。しかし、ここでも普通列車の本数が極端に少なく、特急「いなほ」を利用する事にした。「いなほ」の発車まで50分あるので少し食糧を買うことにする。ここ坂町は以前、”びっくり旅日記「磐越西線(青春18きっぷ)」”で訪れたことがあるが、その時は駅前通りを歩いただけだったので、今回は駅から見て右手に向かう。少し歩くとスタンドがあり、その先にスーパーがあったので菓子を2、3買った。駅に戻ると列車の到着までまだ10分ぐらいあったがホームで待つことにして改札をくぐる。しかし、この日は風が強くホームではとても寒くて待っていられない。そこでホームにある待合室にいることにした。しばらくすると放送が入り、秋田行き特急「いなほ」が到着した。最後尾の自由席に乗り込むとすぐの発車である。車内は空いてはいなかったが幾つか空席もあり、通路側の席に座ることができた。坂町を発車すると、ここで思わぬ出来事が・・・

「先日の災害で、途中、単線運転のため、臨時停車します」とのアナウンスが。どうやら坂町の3つ先の村上とその先の間島の間で架線を支えている電柱が倒れてしまったらしい。次に乗換予定の余目では乗換え時間が20分しかなく、乗り遅れると鈍行だけでは今日中に帰れないことに・・・。焦っても仕方ないので、なんとか少しでも遅れを取り戻してくれる事を期待して、しばらくは車窓を楽しむことにした。余目までは100kmほどであるが、その内の2/3程を海岸に沿って進み、冬の日本海を楽しむことが出来る。この日も風が強く、白い波しぶきが高く上がっていた。

第四章(最上川に沿って)

約1時間半の乗車で余目に到着したが、結局、予定より20分遅れの到着。20分の乗換え時間を利用して少し駅前を探索しようと思っていたが、その時間も無くなってしまった。なんとか乗換えには間に合ったので良かったが・・・。ここ余目で最上川に沿って走る陸羽西線に乗換える。次に乗る「快速・最上川」は少し先の酒田が始発であるが、こちらも少し遅れている。結局、5分ほど遅れての余目出発となった。余目を出発してしばらくすると左手に最上川が見えるようになる。前回来た時は雪の中の乗車であったが、今回は雪も殆どなく、また違った印象を受ける。外が曇り空のせいか、15時過ぎには少し薄暗くなってきた。そして余目での遅れを取り戻し、定刻通り15:26新庄に到着した。

今回は、ほぼ山形県を一周する旅となった。途中、災害による列車遅れにより、予定変更か?とも思われたが、なんとか無事に周ることができた。

普通列車を中心とした旅では、2つの心配がある。1つは列車遅れによる乗り継ぎ不可。2つめは乗換え時間が短いことによる食事の取り損ね。これらは大体、計画から外れて発生する事が多いが終わってみると楽しい思い出となる事が多い。列車の遅れは特急でカバーしたり、食事はキオスクで調達したりして・・・。今までも何回かハプニングが発生しているが、どれも懐かしい思い出である。

車窓情報

新庄-余目間の43.0kmは陸羽西線といい、奥羽本線と羽越本線を結んでいる。新庄からは、途中に分水嶺もなく、ひたすら最上川に沿って下るルートをとるが、平地は両端のわずかな区間で、大部分は最上川沿いの深い谷を走る。松尾芭蕉の句にも最上川が詠まれているように、沿線は「奥の細道」のコースとかなり重なっている。新庄を出て1つ目の升形までで、新庄盆地は終わり山間に入る。4つ目の古口からは国道47号とともに右手に最上川を見ながら進む。隣の高屋付近は最上峡と呼ばれる景勝地で、さらに4kmほど進むと対岸に「白糸の滝」が望める。狩川からは庄内平野で、北西に向かい、しばらく進むと終点の余目に着く。

びっくり旅日記