2000年12月16日
仙台/松島グルメ旅 (青春18きっぷ)
全行程 601.5km
費用 2,300円(青春18きっぷ) / 通常費用 10,080円
行程図 | |
松島 |
時刻表 | |||
宇都宮 | 6:12発 | ||
7:00着 | 黒磯 | 7:03発 | |
8:08着 | 郡山 | 8:39発 | |
9:29着 | 福島 | 9:40発 | |
11:17着 | 仙台 | 12:44発 | |
13:11着 | 本塩釜 | 13:17発 | (快速)うみかぜ11 |
13:25着 | 松島海岸 | 14:32発 | (快速)うみかぜ12 |
14:55着 | 仙台 | 15:38発 | (快速)仙山15 |
16:52着 | 山形 | 17:20発 | |
18:14着 | 米沢 | 18:17発 | |
19:02着 | 福島 | 19:34発 | |
21:29着 | 黒磯 | 21:42発 | |
22:33着 | 宇都宮 |
2000-2001年の18きっぷツアー・第一弾は、昨年の”びっくり旅日記「東北本線・宇都宮~仙台(青春18きっぷ)」”と同じ仙台・松島である。前回は往復コースであったが、今回は仙台から山形・米沢を周るバージョンアップ版である。昨年、松島で食べそこなった牡蠣を目指して、いざ出発!
第一章(宇都宮~福島)
出発は、早朝6時の宇都宮駅。始発から3本目の黒磯行き6:12に乗車する。黒磯までは10駅、約45分の旅である。ここの所、朝の気温が氷点下になる事が多く、駅に停車してドアが開くと、車内にいても寒さが堪える。宇都宮を出発して20分ぐらいで、ようやく外が明るくなってきた。天気も良さそうである。7:00、定刻に黒磯着。ここで郡山行きに乗り換えである。ここから北の電車(列車)は基本的には出入り口と室内が仕切られているタイプかボタンを押してドアを開閉するタイプで、黒磯までの様に車内の暖気が逃げることはない。実際に日差しが差し込むようになると、車内は暑いぐらいである。
郡山へは8:08着。次の福島行きまで約30分の乗換時間があるので軽く腹ごしらえをする。最近、駅にはキオスクの他にコンビニがある所が多く、旅行にでかけても食べ物や本などに困る事は少なくなったが、自分はやはり鉄道の旅と言えば「立ち食いそば」だと思う。特に冬の寒い時に食べる熱いそばは何倍もおいしく感じる。今回食べたのは「とろろそば・380円」。味もなかなかであったがそれ以上に貴重な体験をする事ができた。食べ終えて列車に乗ろうとすると店のおばさんが「お気をつけて、行ってらっしゃい」と声をかけてくれた。そういえば、先客の女性2名にも同じ様に声をかけていた。小さな事ではあるが、最近、なかなか味わうことのできない温かい体験である。
郡山を出発し、次は福島へ。福島では雪国山形へ向かう奥羽本線(山形新幹線)が分岐する。遠くの山々には雪も見られ、外もいつのまにか曇ってしまっている。今回は帰りに奥羽本線を利用するが、自分の好きな雪景色は見られるのだろうか?(日が暮れていて真っ暗であるが)
第二章(仙台~松島)
仙台へは11:17着。途中、白石の辺りから外は雨に変わり、仙台も小雨が降っている。今回も昨年と同じく、牛タン屋「旨味・太助」で昼食を済ませ、その後、松島へ向かう予定であるが先日12月2日のダイヤ改正により仙台の到着が昨年より20分も遅くなってしまったため、太助へは最寄駅まで地下鉄を利用することにした。最寄駅は勾当台公園(こうとうだいこうえん)、仙台からは2駅・200円である。仙台の地下鉄は初めて利用するが、駅もきれいで、多くの人が利用していた。勾当台公園から「旨味・太助」までは歩いてすぐ、昨年もかなり混んでいたが、今回も同様である。味は良いのだが、落ち着いて食べられないのが欠点である。一度ゆっくりと味わいたいものである。
昼食を終え、仙台駅へは徒歩で帰ることにしたが、途中、「揖保乃糸」というそうめんの試食をやっていたので一杯もらう事に。そこで出されたのは味噌汁にそうめんを入れたもの。そうめんというのは夏の物というイメージがあるが、こういう食べ方もあるのかと新しい発見であった。
駅ビルで少しお土産を買い、次はいよいよ松島へ。今年こそ、ぜひ本場の牡蠣を!である。松島へ向かうルートには2通りあり、1つは東北本線の松島駅から入る方法、そしてもう1つは仙石線の松島海岸駅から入る方法。松島海岸駅の方が開けていて一般的であるので後者を選択。松島までは30分程の旅である。松島へ到着し、まずはお土産の「笹かま」である。幾つかのお店があり、メーカーも違うのだが、自分は昨年、美味しいと思った「松かまの小ざさ」を購入。この中には4種類の笹かまが入っていて、特に真中にチーズが入ったものがお気に入りである。松島での目的を1つ終え、次はいよいよ牡蠣である。その場で生ガキが食べられるお店は何件もあったが結局、松島海岸駅に一番近く、感じ良く声をかけてくれたおばさんの店に入ることにした。ここでは6個・800円。高いか安いかは分からないが大粒で、しかも程よく海水の塩分が効いていてレモンだけをかけて食べる牡蠣は最高であった。
さて仙台に戻り、ここからは昨年とは違うルートへ。まずは仙山線で山形へ出る。途中、山形県との県境付近、山寺、面白山高原という雪深い所を経由するが案の定、仙台の雨も雪に変わり辺り一面真っ白になっている。山形へは16:52到着。外はすっかり暗くなっていた。この後、米沢・福島・黒磯で乗換え、約17時間の旅は終わった。予想通り、米沢・福島間はかなりの積雪で外が暗かったのが残念であった。
今回は、宮城・山形・福島を周る乗車時間12時間の旅。毎年、この時期が18きっぷツアーの第一弾となる事が多いが、さすがに第一弾目は疲れる。でも、鉄道を移動の手段では無く、旅そのものと考えるこういうツアーも時には良いものである。
車窓情報
仙山線の面白山高原駅。駅のそばにスキー場があり、時にはスキーヤーやスノーボーダーがスキーやボードを片手に乗り込んでくることも。都会に住む人々にとっては信じられない、また、羨ましい光景である。