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[7400] 今年の目玉企画 '04/01/05(月) 02:59:11

イタリア映画祭にわいた2002年。そしてあれから一年半、朝日新聞社がついにやってくれます、ヴィスコンティ映画祭。これまでの、いつものUSプリントととはことなるフィルム・アーカイブ版ですよ(たぶんね)。数本の特集ではなく、全長編に短編もやるっていうじゃないですか。ということは、生まれて初めてみることになる美しいフィルムによる「ヴェニスに死す」とか(いつも思うんだけど、フィルムの来歴による質の悪化とはいえ、ビデオの画像はひどいよね)、「イノセント」なんかがみられるわけですよ〜(「山猫」はイタリア映画祭でみたけど、US版からはカットされた貴重なシーン満載で満足でした)。もしかしたら、「地獄に堕ちた勇者ども」や「イノセント」は無修正版かもしれません(おお?)。秋は予定をあけておかなくては。

思えば、「地獄に堕ちた勇者ども」をはじめてみたのはこどものころ、深夜の夜更かし映画としてでした。なんと吹き替え版で、内容のショックさよりもイングリット・チューリンの吹き替えがムーミンの岸田今日子さんだったことのほうがショックでした。怖くて。その後、名画座で「地獄に堕ちた勇者ども」「愛の嵐」二本立てをみて、内容よりも修正の多さにびっくりしました。さらに、小学生のころ、映画雑誌でみたヘルムート・ベルガーのスチールにひかれて一度みてみたいと思った「サロン・キティ」を念願かなってついにみることができたのは、成人してからです。感想は……ま、こんなものかな、と。

>Cheekyさん。え、マシューズさんが七色の声? 私はNHKの吹き替え版をたのしんでいたので、彼がどんな声だかわからないんです! NHKの吹き替えはど根性もので、フランス人役が話すフランス語や(アントニー・シャーの!)、乗組員の歌声まで吹き替え版なんですよ……。そういえば、南極探検のシャクルトンのドラマも、完全吹き替え版で、クリスマスの聖歌まで吹き替えてました。あっぱれ。

>ぱとさん。ディアギレフ>うわ、そんなのもありましたね、って、あれって彼でしたか。たら〜っとした映画のなかで、ディアギレフだけがただただ濃かった印象が。ジェレミー・アイアンズがフォーキン役で、奪っていってしまうんですよね。
残念だったな>あ、私もそこみました! レイノルズって、すごくシャープな人なんですね。「骨折60回、顔も含む」には唖然としましたが。顔に不自然さをかんじていたので、ひょっとしてリフ……と思ったのですが、これで氷解。あらためて好きになりました。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonicxxx@yahoo.co.jp

[7399] すがすがしい元日でした '04/01/02(金) 01:41:22

晴天でむかえた新年でした。今年もよろしくお願いいたします!

アラン・ベイツの訃報に驚きました。先月再見した『まぼろしの市街戦』での鳩を携えた姿がまだ記憶に新しいだけに。くせもの初老というとディアギレフ役も光っておりました。
アクターズ・スタジオ・インタビューはバート・レイノルズとマイケル・ケインの2回分つい続けて見てしまいました。天国に着いた時神様から聞きたい言葉は?というお決まりの質問にケイン氏は「よく来たね」、レイノルズ氏は「残念だったな(これにはスタジオの学生から笑いが!)」どちらも人をそらさない楽しいインタビューでした。ケインは有名なおしどり夫婦で「イングランドの家の庭を家族と歩くのが一番の喜び」とここでもよき家庭人であることを主張してましたね(だって役柄が殺人犯だのスパイだの…)。

60年代の「怒れる若者」たちがひとりまたひとりと亡くなるのは非常に惜しまれます。俳優に定年はないのですし、いつまでもお元気な姿を映画のなかでみせてもらいたいなぁ!

Name: ぱと  Mail: partridg@mte.biglobe.ne.jp

[7398] 今年もよろしくお願い致します '04/01/01(木) 02:31:39

あけましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年後半は私も仕事の鬼、映画もビデオもお預けという状態でした。何かしながら楽しめる媒体ということで、毎週NHKでやっていたD.H.ロレンス「Sons and Lovers」の朗読にはまりました。ホーンブロワーのマシューズさんことPaul Copley氏が若い女性からオヤジまで七色の声で演じ分けているのが楽しくて。
アラン・ベイツ>まだまだ活躍して頂きたかっただけに惜しいことです。そういえば『恋する女たち』で彼とレスリングをしていたオリバー・リードも先に鬼籍の人となっていました。

Name: Cheeky  Mail: brit_1066@yahoo.co.jp

[7397] よいお年をおむかえください '03/12/31(水) 01:17:23

今年は映画みていないですね〜(不況で表家業をいそがしくやってますってことで)。サイトは開店休業ってかんじになっちゃってますが、テレビで映画はけっこうみてるし、ま、ぼちぼちやってまいりますので、来年もよろしくお願い申し上げます。

27日、アラン・ベイツが亡くなりました。先日、「まぼろしの市街戦」と「シャウト」がDVDリリースされたばかりだったので、なんだかさびしい。もっともっと上品なくせもの老人を演じてほしかったです。「遙か群衆を離れて」や「ゾルバ」もきれいな映像でみたいなあ。

昨晩、マイケル・ケインのアクターズ・スタジオ・インタビューの再放送やってました。麗しのシャキーラ奥様とは「王になろうとした男」で知り合ったのですね〜。「スルース」とか、「アルフィー」とか、さわりをみただけでもう、みたいみたい……(来年一月ついに国内版「イタリアン・ジョブ」がでますよ、うっふっふ)。罪な番組です。「リタと大学教授」は「嘆きの天使」なんですねえ。ふむふむ。

ちかごろ、イタリアやフランスの佳作がDVD化されているのにおどろかされます。ナスターシャ・キンスキーの「今のままでいて」、なかなか店頭でおめにかかれないので密林で買ったら、ロリコンだと思われたらしく(まあ、十代の彼女の肢体がお宝な映画ではありますが)、たてつづけに「小さな唇」やら「プリティ・ベイビー」(US版)が推挙されました。うう……。でも、「小さな唇」リリースはうれしかったです。だって、ピエール・クレマンティ主演なんですよう。新宿で借りたビデオはラスト近くがテープのびちゃってたし。これ、怪優クレマンティが幼女へのむくわれぬ愛に殉じるたるいヨーロピアン幼女愛映画です。

>かつさん。おひさしぶりです〜。来年もよろしく。お正月に「レ・ミゼラブル」の再放送を教育でやるのですが、これって、シャルロットちゃんとヴィルジニーちゃんが出るんですよ。

私のベストライブは「椎名林檎/武道館」です。DVDもでましたがこれはだいぶ編集されてしまっているので、ナマはもっとよかったです。ベストアルバムは書上奈朋子の「バロック」……と思ったら、これは、去年リリースでした(でも、今年よくきいていました)。さすれば、やはり「加爾基 精液 栗ノ花」っつーことでしょうか。これを聞くと、もう、「勝訴ストリップ」のポップな世界にはもどれないってかんじなんだなあ。あとは「t.A.T.u. /デラックス・エディション」(嘘)。
ベスト舞台はシルヴィ・ギエムの「椿姫」公演です。AMPの「白鳥の湖」も感涙もんでしたが、あまりにたくさんみましたので(ははは……)舞台というよりイベントとして自分のなかで消化されてしまったかんじです。
本は国書刊行会のホラー・ドラコニア少女小説集成「ジェローム神父」でしょうか。とにかく、装幀にぶっとびます。帯でかくれてますけど、密林ではさらされてますね。心臓の強い人だけ、そっとみてみてください。これはコラボレーションの勝利ですね。中身の詳細は、この際、あまり関係ない気がする。同じく、国書刊行会から刊行されているセリーヌ全集が25年目にしてようやく完結。ピカレスク風第一次世界大戦小説くらいしか読んだことないので、後期三部作を読むのがたのしみ。

Name: みいちゃん

[7396] また僕です… '03/12/29(月) 23:19:01

2003年ももう終わりですね。一年を振り返ってみると映画では『ラスト・サムライ』がよかったです。音楽はアルバムでこれだっ!というものはなかったです。ライブもあまり行ってないけどその中ではアヴリル・ラヴィーンが印象に残っています。武道館を埋め尽くした若い子達にコンサートってこんなに楽しいものだったんだって教わった気がします。本も全然読んでませんが復刊されたナボコフの『青白い炎』が驚きでした。

僕は今日から休みなのですが掃除もあっという間に終わってしまってこれからどうしましょうといったところ。エリセの新作でも観ますかね、たったの10分だけど…

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7395] フランソワーズ・アルヌール! '03/12/16(火) 03:17:22

いきなりフランス女優の名前でおひさしぶりです。BSで放映された「禁断の木の実」、久しぶりにみたフランソワーズ・アルヌールがあまりにもキレイだったので、つい。

身も蓋もない邦題のとおり、中年男が小娘に手を出し、翻弄されて反省して人生の苦さを知る、という、ほんとに型どおりの古典的ストーリー(このジャンルではトリュフォーの「柔らかい肌」という傑作がありますけど)。でも、思わずみいってしまうのは、今みてもモダンで小顔で、ちょっとつきだした唇が小悪魔ちゃんなフランソワーズ・アルヌールの美貌のせいです。ほんとかわいい〜。BBよりお嬢さんっぽい顔で、もっとはすっぱな設定をこなすところがいいです。

そういえば、ちかごろ彼女のビデオをみかけないですね。DVD化を希望したいところです。「ヘッドライト」とか、「女猫」とか、・・・黒いコートをきた彼女がまたみたくなりました。「禁断の・・・」でも、ベージュのコートとベレー帽という高校生みたいなかっこうがかわいかったです。

ところで、「フランソワーズ・アルヌール」といえば、サイボーグ009の紅一点ですね。バレエダンサーなのに、終演後にさらわれてサイボーグにされてしまう悲劇のヒロインでした。シルヴィの先輩か?(いえ、べつにシルヴィがサイボーグだといっているわけでは・・・もごもご)

Name: みいちゃん

[7394] 奇跡の饗宴→饗演 '03/11/04(火) 00:07:05

本日、二日目にして最終の「饗宴」ならぬ「饗演」がおわりました。昨日はさんざんなこと書いてしまいましたが、どうも、昨日の演奏は有料リハーサルだったみたい。きょうはテンポぴったり、ボレロの最後にいたっては、鳥肌もんでした。これだから、全行程かようのをやめられない……。きのうの演奏だけをきいていたら、ずいぶんシカゴ響への評価がさがってしまうところでした。

おもしろかったのは、今回のNBSのパンフに、NBSのガラにおける東京フィルハーモニーの演奏のひどかったことが書いてあったことでしょうか(三浦氏)。とくに「ロメジュリ」のひどさが……。

金曜日、新国劇のマノンをみてまいりました。マノンは、A・フェリ。すばらしい、完璧なマノンでした! シルヴィのマノンはかしこすぎるし、バッセルのマノンはよくいえば純情、みようによってはおばかさんすぎ……。ちょっとまって、マノンって、悪女の代名詞じゃなかったっけ? バレエのマノンって、こんな可憐でいいのか? とずっと疑問だったのですが、マクミランの薫陶をうけたフェリの演技でようやく納得。「あなたは恋人、あの人はお金」とわりきって媚態をふりまく小悪魔ぶり、人の金は盗むは男は騙すは、どうしようもない子なのに、恋には正直すぎてにくめない……。はじめて「わかる」マノンを拝見させていただきました。ありがとう新国立劇場。でも、意欲たっぷりの群舞は、なんか、がんばりすぎて、メイクも演技も無名塾みたいになってしまっていたような。ふつうにすればいいのに、オリジナルに見た目だけにせるから、似合わない衣装や髪型で、結局赤毛芝居になってしまうのは、もう、よしにしてほしいなあ。マノンとデグリュー(マノンの恋人)、ムッシュ・G・M(マノンのパトロン)と看守(マノンを暴行する男)というメインの登場人物だけゲスト公演だったこともあって、なおさら不思議な舞台になっていました。でも、いいの、フェリのマノンをみることができたから!

Name: みいちゃん

[7393] バレエとオケピの微妙な関係 '03/11/03(月) 03:01:31

シルヴィ・ギエムとバレンボイム指揮シカゴフィルの奇跡の饗宴、みてまいりました。かつてない贅沢な顔合わせ、じつにたのしかったです。でも、みおわったら、なんだか、手放しで素晴らしいとばかりも言えなくなってしまったんだなあ。だって、やっぱりテンポ、後半はやすぎ。シルヴィ、最後に近いキメのジャンプをいっかいはしょったくらいですよ。バレエファン、いえ、シルヴィ・ファンとしては、やはりこれは許し難いなあ。たっぷりみせて欲しいところなんだから。まあ、カーテンコールでシルヴィ姐さんがうれしそうにしていたので、安心しましたが(てっきり、おこっているのではないかと思ったもので)。

バレエ団とのリハーサルがどれくらいできたのかわからないけれど、「ボレロ」って、やはり、演奏者にとっては麻薬みたいな旋律で、つい、つい・・・なんですね。ベジャールが普段は上演にあたってテープを使うように指示しているだけのことはあると。ま、明日は少し改善されていることをいのります。バレンボイム先生、がんばってください〜。

すばらしかったのは「春の祭典」です。シカゴフィルのパワフルで豊かな低音にまけない東京バレエ団の熱演は、ほとんど感涙ものでした(主役の生贄役は首藤くんと吉岡さん)。ストラヴィンスキーのこの曲は、もともとバレエとともにあった曲だと実感。オケとバレエ団がともに昂揚する祝祭空間をつくりだす。そして主役の二人がこの演目への理解をさらに深めているのがもう、すばらしくて。かつての首藤くんだと、悲壮なだけの「生贄」にみえたのですが、今回は、とまどいながらも選ばれると、雄々しくもあり、運命をともにする相手の女性へのやさしさと共感もみせる、といった具合に、ものすごく大人の男性にみえました。吉岡さんも、少女のような硬質な美しさ、気高さはそのままに、最後に首藤君を抱擁するかのような成長した女性の姿をみせて、・・・ま、実際、みな年齢もかさねたのだけれど、東京バレエ団を十数年見続けてきて、ほんとによかったです。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7392] パンダの関節 '03/10/27(月) 01:26:11

ご無沙汰してます〜。今年は映画にご無沙汰してますので、せめてビデオとテレヴィの話題なら〜。

>かつさん>白い巨塔>これ、第一、二話をみた限りではけっこういいかんじでした。お医者さんがお菓子箱ひっくり返して「なんだ、(中身は)ほんとに菓子だけか」なんていってしまうドラマはやっぱり貴重ですよ。政治家まで、きれいきれいな建前を語る世の中ですから。まあ、小児科医の先生が山本学さんでないので、正義漢くんには「とっとと左遷!」いいたくなったりしますが。
黄色のトラックスーツを着た細身の女子>ああ、それならサクラでいいからみたいっすね〜。

>ローマさん>ギエム>「徹子の部屋」出演、みてしまいました。やっぱりね、な徹子さんの素朴なPTA的質問は、かなり脱力するものがありました・・・ま、アップでみられたからいいか、です。しかしなあ。美貌の才媛にむかって、「百八十度以上足が開くって、パンダの足と同じですね」とか、いわんでほしいです。「私はパンダと同じ特性をもっている、ということでしょうね」とまじめにきりかえすギエム嬢、神々しかったです。うるうる。インタビューのほとんどが身長がほかのプリマにくらべて高いことと、筋肉がすじばっていることと、足が六時に開くことだけっつーのは、いったいなんなんだい。「私はフェミニンなダンサーにあこがれている」っていうのが唯一「ほほお」なコメントでした。ギエムの新境地、「椿姫」のビデオ、たのしみだよん。

ちかごろ劇場になかなかいけない環境になってしまいまして、みるのはかなしいかな、BSばっかです。でも、たまたま、ここのところ、いいのやってたんですよね。初見で気に入ったのは「花のようなエレ」。聾唖で、知能にやや障害のある美少女をテーマにして、美少女好きのロジェ・バディムが撮ってるってだけで、もう、とってもいけない映画でした。DVD化切望。それはともかく、、、この映画にはときどき意味不明の70年代前衛演劇風パフォーマンスが挿入されて、ほとんど無意味なくらい登場人物たちがよくものを壊す場面が。それをぬかせば、実に切ない初恋初体験もの(for BOYS)でよかったです。戦争の傷跡を、みなたくみにごまかしていきているのだけれど、この美少女と、少年の兄(インドシナ戦争に参戦)だけが後遺症をかかえているというのが、また作品にメロドラマ的にふかみを(ほめているのか?)・・・でもやっぱりロジェ・バディムの映画だもの。「花のようなエレ」という邦題タイトルがふかいんですよ。「花のように○○く」という、昭和歌謡的意味合いがこめられていて、ちょっとびっくり。

Name: みいちゃん

[7391] ビルを殺るまでにしたい10のこと '03/10/26(日) 01:35:19

なんかほとんどローマさんと僕だけで回している気がしますね。。すみません

『キル・ビル』と『死ぬまでにしたい10のこと』は意外にタランティーノ繋がりというか『パルプ・フィクション』繋がりが多くて面白かったです。ユマとサラの姉妹役はぜひとも実現させていただきたいですね、エゴヤンあたりで。

初日初回ということで無料パスも兼ねているという黄色のトラックスーツを着た細身の女子が来ているかと思ったのですがいなくてしょんぼり。新宿に行けばいたのかなあ?←期待するところが間違ってる
今回は時間軸を複雑に絡めていない真っ直ぐな作品で、ほんとにもう数えきれないほどのツッコミどころもスルーするしかない勢いで一気に観せられてしまった感じ。でもユマやルーシーの日本語は違和感がありました。ニコラス刑事@『ウィンドトーカーズ』の「ホリョダー!」並。日本語ペラペラのジュリー・ドレフュスは何をしてたんでしょうか?

『死ぬまでに…』は予想していたような「さりげなく置かれた小物なんかが超可愛く」て「渡辺満里奈がコラムで褒めそう」な「ラストが泣ける」映画ではなかったです。安心して御覧ください。←?
にしても友人役がアマンダ・プラマーだったりするとそのコートを脱ぐと乳首にチェーンピアスしてんじゃねえのか?とか思っちゃうし、母親役のデビー・ハリーがTVを見てたりするとピストルがうにゅ〜っと出てきたりするんでは?とか余計なことを考えてドキドキしてしまいます。←バカ

>ユアン
カーライルさんに「俺は出演するし、ジョニーもダニーもやるはずだ。でも、大事な奴が欠けている」とか言われてるってことは・・・

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7390] 猫模様のキモノもあればよかったのに。 '03/10/22(水) 00:27:24

南青山にニョキッとそびえるガラスのかたまり、プラダ・エピセンター。建設中から「ひょぇー、かっこいー」と見惚れていたのに加え、今ちょうど『町長夫人』(変換ひどい)もとい『蝶々夫人』の衣装展by藤田嗣治が開催されているので行ってみました。ガラス張りの眺望抜群のフロア。天井から吊られたキモノたちが、ずらり約30点。か、かわいい〜!スカラ座で実際に使われた衣装ですから、きらびやかなものを想像していたんですが、これがけっこう汚れてたりしてビンボー臭く、でも手仕事の温かみがあって、色彩がなんともやわらかいジャポネ色で、手描きのプリント模様が小洒落ていて、摩訶不思議な東洋の国の空気が白一色のモダンな空間にそよそよと揺れていました。ふと、minaの皆川さんのどこかしら懐かしくて素朴な、それでいて現代的なテキスタイルに通じるものがあるなぁとも感じました。ビルのほうも一見の価値あり。外装は菱形のガラスを積み重ねた、ちょっとフラーの建築を想起させるもので、これがいざ中に入ると不思議な視覚効果を発揮。最上階の「今、台風が来たらいいのに」と思わせるパノラマなんて最高でした。内部の印象は、ちょっと2001年宇宙の旅ふうかな。試着ルームが穴ぐらみたいで、入っていく人がスターチャイルドに見えます(うそ)。買物プラスαの楽しさがあるブティックです。

ユアン>『ビッグ・フィッシュ』どころの話ではなくて、やっと『ムーランルージュ』を観ました。狂おしいほどに過剰で、独特のおかしみをたたえてますね〜、この映画。野暮と洗練が表裏一体、ダサいのもまたカッコよく、おちゃらけてるんだけど真剣で、両手を広げて愛がすべてと言い切る浪花節。ミュージカルですから音楽が命だと思うんですが、こんなに選曲で笑ったのははじめて。TV通販で売ってるコンピCDみたいなんだもん。でも、どれもポピュラーなのに聴かせるワザが巧妙で。特にうなったのは、二コールが資産家貴族に襲われるシーンで、なんとアルゼンチンタンゴを響かせちゃったところ。うおっ、あのアルゼンティーノは誰?(このあたりは本筋と劇中劇の副筋からなるダブルプロットなんだけど、二コールそっちのけで副筋のほうにうっとり)。伝統的なタンゴって、男が女を征服していく踊りですからね。そりゃシビれます。
カメラもかっこいいです。俯瞰からグイグイグイッと地上の一点に寄っていくアレ、手持ちのカメラで撮ってコマ送りかなんかしてるんでしょうか。たしか『ギャング・オブ・ニューヨーク』でも多用してましたけど、リズムがよくてスピード感が出てきます。ラストでは、ムーランルージュの舞台から天井を突き抜けてモンマルトルの丘へ、カメラは一気に疾走。スケールでかくていいぞ。
で、アパートの一室でタイプを打つユアンは『ラ・ボエーム』のロドルフォのようなんですが、監督はこのオペラの演出もしたことがあるらしく、そういや映画の舞台はパリだし、登場人物はボヘミアンだし、咳き込むニコールはミミみたい・・・いや椿姫か・・・。ま、いずれにしてもよくある話を、ここまで娯楽度高めて見せてくれる人ってそうはいないなあ。

デュプレの映画>すごかったでしょ。元夫daniel-barenboim.comにいっぱい写真があるんですが、むつまじき頃のツーショットはさすがに見当たりません。ここには先日亡くなったエドワード・サイードへの追悼文や彼と音楽(特にワーグナー)について語ったテキストなども載っています。みいちゃんは、もうすぐギエムとの「奇跡」ですね!

Name: ローマ  Mail: iguana@d02.itscom.net

[7389] 監督はダニー・ボイルなのか? '03/10/13(月) 22:20:06

『トレインスポッティング ポルノ』を一気読み。うーん面白い。『トレインスポッティング』の原作は未読で映画を観ただけなんですが、ウェルシュって結構勢いだけで押しまくる作風なのかと勝手に思っていたんです。そしたら意外にしっかりした構成で書かれていて驚きました(←失礼です)。というかシックボーイを中心にしたことが成功している気がします。映画化の際にだいぶ端折られてしまうだろう事が今から残念です。もしも『ビッグ・フィッシュ』で主演男優賞をたくさん貰って格が上がってもちゃんとレントン役を受けてね、ユアン。

『死ぬまでにしたい10のこと』のサントラ盤、秋向きの良盤です。はじめは全然買う気なかったんですがソファに横たわったサラが僕の方を「買いなさいよ」って目でじっと見つめてくるものですからつい(←アホ)
駄作っぽいとか書いてしまいましたが、アルモドバルが製作していて、『トーク・トゥ・ハー』の彼女も出演していて、音楽も良いとなれば期待しちゃってもいいのかも知れませんね。←判断基準がよくわからないぞ…

最近観た映画ではエゴヤンの『アララトの聖母』、ピーター・ミュランの『マグダレンの祈り』がとても良かったです。両作とも自分の伝えたいことをありったけの力を込めて撮ったのがよくわかります。
エクルストンとアレックス・コックスのやつは気になりつつも後回しになり続けていて、結局見逃してしまうかもしれません。

ちなみに新しい『白い巨塔』はきっともう観ません。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7388] 夜更かし映画 '03/10/02(木) 03:06:06

いってまいりました、林檎ちゃん武道館ライブ。新曲のご披露などもあって(NHKみんなの歌「りんごの歌」)堪能しちゃいました。渋谷公会堂のときより、声が太くなっていて、ドスがきいていたっていうか、巻き舌以上にこぶしがよくまわるようになっていてびっくりしました。ひと月、二時間近いライブをこなすと、ああいう声になるのだなあ。
おキモノは渋公とおなじだったけど、アンコールのお色直しが二回で、トクしたかんじです。客は女の子がやや多し。ただ、渋公より、客がはるかに「フツウ」でした。渋公、濃かったな、やっぱり。ツアーグッズの扇子はまたしても売り切れ。

自宅に仕事をもちこんじゃいかん、とおもいつつ、ちょっとやるか〜と机にひろげる前に、ちょっとBSつけたら、「哀しみのトリスターナ」やってるじゃないですか〜。ついみちゃったよ〜。DVDもってるし、何度もみてるのに、目の前でやってると、ついみてしまうんですよね、BS映画って。久しぶりにみたら、ずいぶんフェルナンド・レイに同情してみていて、自分も歳をとったなあ、なんて感慨ぶかいです。高校生のときにはじめてみたときは、フェルナンド・レイの加齢の演技がよくわからなかったんです。この、「加齢」がけっこう重要なんですね、この短いドラマには。きょうみていたら、トリスターナは復讐しているというより、怒っているようにみえました。自分からもどってきたんだしな〜。父親的なものをもとめているときにはただの男になってしまい、恋人をもとめる年齢になったときには「ココア好きの老人」になってしまったことをせめているのかな〜。

ジャクリーヌ・デュプレの映画もBSでみました。なんか、想像通りの展開で、ひどくまいってしまいました。天才チェリストで、逸話も多い人なだけに、どんなにエキセントリックに描こうと、それはそれで問題ないのですが・・・。自他ともにみとめる才能のある人が、「才能のない人が、うらやましい。ふつうのしあわせって、いいわね」といったとしても、それをまにうけてはいけないと思うのですが。でも、バレンボイムと知り合ったあと、チェロにむかって「あなたのおかげ。ありがと」というところはかわいかったです。

>ローマさん。若き日のグールド映像、ほんとうに笑顔がかわいくて、目が釘付けになってしまいます。あれは傑作お宝ドキュメント♪ 実は残暑のころから会社のデスクトップが二十代のグールドのモノクロ写真なんです。「ハンサムですね〜、誰ですか?」とよくきかれます。映画俳優ってこたえようかな。
蒸し風呂>ボサノバって、湿度がいるの〜?!

>かつさん。新型iPod、いいなあ。私の初期型は、すでにバッテリーが急速に減ったりしてへん。でも、不思議なことに、「買い換えてやる」というと、不思議ともちなおすのです・・・。5Gで千曲くらい。そんなにきくかしらん、と思ったのに、すぐ一杯に。ライブラリー感覚で、ふだんきかない曲もいれてしまうので。
サラ・ポリー>駄作でもいいですよ、あの写真映画みたいに、部分的によいところがあれば。サラ・ポリーちゃんもかわいいですが、きょう、まちなかでみかけたユマ・サーマンと日本刀広告にはまいっちゃいました。タランティーノの映画にこんなに期待したことがあったでしょうか。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7387] 僕が買った2ヶ月後に同じ値段でプラス10Gのがでるとは… '03/09/27(土) 01:50:44

暇をみつけながらこつこつと続けてきたCD読み込み作業。ようやく21Gまで入れ終えました。読み込み作業自体よりもCDを選ぶ方に時間をとられます。その多くはフィル・コリンズの1枚目を入れるべきか入れないべきかで数十分悩んだ、とかくだらないことなんですが。。でも入れたはいいけど聴くのは新譜ばかり(今はボウイ爺とコステロ爺とダイドちゃん)。AC/DCのライブ盤とかいったいいつ聴くのか謎。

みいちゃんは椎名林檎(しかも明日、といか今日もですか!)、ローマさんはジョアン・ジルベルトをみにいかれたのですね。いいないいな。それにしても「空調NG」「すべてはジョアン・ジルベルト時間で進行する」という伝説は本当だったんですね。無理してでも行っておくべきだったと思う反面行かなくて正解だったような気も。。それにどちらかというと僕は娘のベベルの方が好…あ、いや、別になんでもないです(汗)

最近観た映画でいいなと思ったのは『リード・マイ・リップス』。うまい脚本といい役者(ヴァンサン・カッセル、エマニュエル・デュヴォス)を堪能できます。あとドキュメンタリーだけど『ぼくの好きな先生』も良いです。これから公開のもので楽しみにしているのはエド・ハリスの『ポロック』とサラ・ポリーの『死ぬまでにしたい10のこと』。後者は駄作の予感しまくりなのですがいちおうやっぱりチェックしておきたいです。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7386] グールドとジルベルトと男と女。 '03/09/19(金) 21:28:27

昨夜BSで放映されたグールドの「オン・ザ・レコード オフ・ザ・レコード」。これ、ソフトは持っているし、何度となく見てるわけだけど、ひとたび画面に目がいくと、案の定最後まで見入ってしまいました。被写体の磁力、強力ぅ〜。スタンウェイ社でレコーディング用ピアノを選ぶ場面。いろいろ弾き比べた末、グールドはやっぱりこれが気になると言って、「軽くて明晰な音」を奏でるピアノをチョイスします。「軽さ」と「明晰さ」。うんうん、彼の音楽を語るに最もふさわしい言葉ではないの。

で、今週、へぇ〜と感じることがあったんです。ジョアン・ついに来日してくれたよ・ジルベルトのコンサートに行くと、会場でグールドのゴールドベルクが流れているの。どーしてよ?だいたいコンサート前に流すのは御当人の曲がふつうでしょ。どっこい約1時間(開演が遅れたため)、ずーっとグールド。ジルベルトの指示かどうか分からないけど、でもまてよ、考えてみればボサノバってクラシックから影響を受けてるわけだし、彼がバッハやグールドを好きなのは、そうか当たり前じゃん!それって何だかうれしいかも、とかなり個人的へぇに合点しながら、本人の意向で冷房なしヨの蒸し風呂国際フォーラム、幕開き〜。じゃーん!がくっ。ジョアン爺、しょぼいよ。72歳だもん、しょうがないか。が、爺は神様。ギターを手に一音ポロンと奏でると、蒸し風呂はブラジル、リオデジャネイロ(どんなとこか知らないけどさ)♪そこを支配したのは紛れもなく「軽くて明晰な音」ではありませんか。グールドに通じる通じる。洗練の極みだよ、この音。本来激しいリズムも、猛烈しっとりやっちゃう。センスよすぎ〜。オサレ。オトナ。マチュア〜。人間もそうだけど、どんな表現形式でも、複雑で密度が濃いものより単純で適度に軽いほうが成熟感があってよいわ、やっぱし。

そもそもジョアン・ジルベルトって、私の場合、映画の『男と女』から入りました。自称ブラジル風フランス人ピエール・バルーが、サンバを歌いながら、それは演技か?地か?というお茶目さでアヌーク・エーメに愛をささやく。そのときジルベルトやジョビンやパウエルというボサノバの作曲家名をあげて彼らを讃えるわけです。本筋とはあまり関係ない歌なんだけど、これがあるとないとでは、あの映画の幸福度はまったく違う。そんな素敵なシーンでした。そういうわけで、ここ数日の間に、グールド、ジルベルト、男と女というマイフェイバレットがきれいな輪を描いちゃった。いい感じ〜。こんなちょっとしたことでしあわせになれるって、われながらイージーイージー。SARAVA!!

みいちゃん>知的でなおかつ肉体派>あ、それ。その表現のほうが的確!ベルリングさんもそこに入れといてください。・・・倦怠・・・いけないいけない、思い出しただけでよろめく・・・

かつさん>『高原』>あの後、ワンクールまっとうすることなく全10回くらいで終ってしまいました。コトーに負けたってこと?!ちぇっ。

Name: ローマ  Mail: iguana@d02.itscom.net

[7385] ツアー特製豪華舞扇品切れに婦女子泣くもの多出 '03/08/25(月) 02:52:35

いってまいりましたよ〜、「椎名林檎・雙六エクスタシーツアー・渋谷公会堂」! 見た目なやましく、歌声せつなく、聴かせてくれました歌姫様。今回はアンコールでかわいらしいワンピースに着替えたほかはずっと「和装」(でも、引き抜きはありませんでした。期待してたのだけれど)。振り袖姿で昭和歌謡をうたったなら、へタすりゃ演歌ショウになってしまいそうなところをぐぐっとロックしてくれてしまうところに感涙です。ああ、いってよかった♪

会場内の雰囲気は、今年最高の暑さにもかかわらず、和装の婦女子がちらほら観られ、独特のものがありました。となりのあなたも、前のあたなもそうとうな林檎好き? じゃあ、みんな変な人なのね? という、安心感が前提になっていたような(なんだそりゃ)。「林檎ちゃんって、歌うまいよなあ」とため息まじりに後ろにいた中年男性がつぶやいていましたが、実際、これほど歌が上手とは思いもよらないことでした(生ははじめて)。完成度がすご〜く高いステージに大満足です。

林檎ちゃんはもしかして「ヅカ」っぽいのでは? と思っていたのですが、生をみたら、なんか「女の子だけでやってるパフォーマンス系小劇場」っぽかったです。しかも、歌っているときにはとても大人っぽいのに、歌がおわるととたんに子供っぽくなってしまうので、その落差がとってもあやうくておもしろい。やはり、なみのフシギちゃんではありません。キモがすわってました。もう、林檎ちゃんというより、林檎さん、ですね。

来月は武道館もあるので、たのしみです。やっぱり、婦女子は和装でいくべきなのかとまじめに考えてしまったりして。

>GAKOさん。ニュー・ロスト・ジェネレーションともてはやされたわりにすぐにあきられ、現在作家をやっているのかどうかもわからない90年代前半に雨後の竹の子ように出てきたアメリカ作家たち。そのなかで一人、偽悪的に生き延びている作家ですからねえ、原作者。ロストジェネレーションは「失われた世代」というより、「だめな世代」って訳したほうがいいんじゃないかって昨今ではいわれているそうですが、そうすると、「ニューロストジェネレーション」は「あらかじめだめな世代」なのかも。

>ローマさん。第十回バレフェス、たのしかったですよ〜。ローマさんには、ぜひ一度、正当派貴公子でありながら、微妙にいけないおじさんっぽくなってきたマニュエル・ルグリを鑑賞していただきたいものです。ホセ・カレーニョくんは見た目「マッチョなラテン」ですが、性格はさわやかそのものだから、どうかなあ?!

ジェレミーって、ところで、薄かったか知らん。知的でなおかつ肉体派なんじゃないかと……。あ、それってゴージャスってことか☆

>かつさん。「トーク・トゥ・ハー」と「ファム・ファタール」>う〜ん、設定からして病気っぽい前者と、いけいけどんどんっぽい後者って……。

Name: みいちゃん

[7384] いやー勘違いというか知らないって恐いなと '03/08/24(日) 23:00:11

>頼まれてもプローライトは監督とつきあったりしません
あとでパンフを読んだのですがすげー勘違いなこと書いちゃったなと思ってあえてその件には触れずにいました。お恥ずかしいかぎりです。すみません。『永遠のマリア・カラス』、いまはみゆき座でやっているのですよね。シャンテもそれなりの劇場ですがみゆき座の方がよりこの作品を上映するにふさわしいと思います(根拠は無い)
>佐藤浩市版『高原』
杉浦直樹出演の回は田宮版好きにはたまらぬプレゼントでした。が、僕はコトー派。やはり水と油のようだ(笑)だからきっとローマさんは『トーク・トゥ・ハー』が嫌いに違いないし、『ファム・ファタール』は好きだったりするに違いありません。←決めつけ

最近TVで面白かったのは先週BSでやっていた『泳ぐひと』です(録画しておいたものを鑑賞)。バート・ランカスターが海パンいっちょで高級住宅街の各邸にあるプールを順々に泳いでいって自分の家を目指す、といういかにもニューシネマな設定で、各邸を訪問しそこの住人と会話をしていく毎に海パン男の素性がだんだんと明らかになっていく、という展開もニューシネマっぽい。途中でラストは悲惨なことになるに違いないとわかってしまう(しかもその通りになる)のですが、最近こういう雰囲気のアメリカ映画を観る機会がなかったのでなかなか新鮮でした。肉体派でありながら知性も感じさせ、しかも胡散臭いというランカスターが素晴らしいです。再放送されたときにでも是非。

>ルールズ
ええ!ハ○撮り映画なんですか!?アイドル使ってそこまでしちゃうのか…大丈夫なんだろか。逆に心配になってきた…エリス作品映画化の不幸は描かれる世界観を自分のものとしていない人間が『レス・ザン・ゼロ』をつまらなく撮ってしまい、その結果として『ルールズ・オブ・アトラクション』『アメリカン・サイコ』を映像にするまでに10年以上かかってしまったことですね。その間にスペイダーもダウ二ーJr.もマッカーシーも歳をとってしまったし…(寂)

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7383] いろんな意味で、ゼッフィレッリ健在なり。 '03/08/24(日) 17:35:10

おひさしぶりです。バレエ・フェスティバル、盛り上がったみたいですね〜。私は行けずじまいでしたが、風の噂で「ローマさんにはカレーニョくんがいいかも」という声が聞こえてきて妄想をふくらませていました。がしかし、私はなにも濃い人ばかりが好きというわけではありません。ジェレミー・アイアンズのような薄めの人だって好きよ(いちおう言っとかないと)。というわけで、『永遠のマリア・カラス』。

この映画、私には、ゼッフィレッリが「ダーリン(マリア)、すまなかった。僕たちは親友だったのに、君の晩年チカラになることができなかった」と語る懺悔映画、これだけは撮っておかなきゃ死んでも死にきれんという使命映画のように思えました。人は近しい人が亡くなったとき、もっとああしていればよかった、こうしていればよかったと後悔の念がわいてくるものですが、その想いも月日の流れとともに少しずつ小さくなっていきます。ま、それが救いでもあるわけで・・・。ところがこの監督は、死後四半世紀年経ってもその想いが小さくなるどころか、こんな映画までつくってしまった(なんじゃい、あの妄想カルメンは!)。彼にとってカラスの存在は計り知れないほど大きいものだったんでしょう。実際、ゼッフィレッリの自伝でも幾度となく彼女の話が出てくるし、それを読むと、この映画もどのあたりが真実で、どのあたりが夢と空想なのかがよくわかります。また、死者に鞭打つなという言葉通り、カラスのスーパーエゴや吝嗇家の部分はほんのり描かれるのみで、ひたすらに船舶王との恋に破れた弱い女マリアの顔と圧倒的に誇り高いディーバ・カラスの顔を追い続けます。それは今まで語られている人物像を超えることはなく、いささか物足りないのですが、ある時代を写実的に再現し、やや保守的に、説明過多気味に、豪華に、ホモセクシュアルに(?)描くゼッフィレッリ演出そのものともいえ、健在ぶりを示していました。

ジェレミーの役は職業こそ違えどゼッフィレッリその人で、恋人との関係などはなまめかしいです(ジェレミー、たのしそ〜な演技)。しかし監督、ほんとに英国好きというか、自分を美男子と思い込みすぎというか、あの役をイタリア人じゃなくてイギリス人のジェレミーに演らせるとは。かわいい男の子もちらほら出てくるし(このあたり『オテロ』の頃となんら変わらず)。蛇足になりますが、頼まれてもプローライトは監督とつきあったりしません(笑)。ゼッフィレッリはオリヴィエと何度か仕事をしており、女史とも若い頃から友人ということでヨロシク(>かつさん)。あんまりおもしろい人なんで監督のことばかり書いてしまいましたが、アルダン、美しかったです。シャネルの“カメリア”がとても似合っていました。

ところで、マリア・カラスの数ある名唱の中で私が最も好きなのは「サムソンとデリラ」第2幕のアリア。これが、ある日、TVの中から聴こえてきました。あれー何かしらと見てみると、こちらでときどき話題になる山田太一原作の「高原へいらっしゃい」というドラマ。その第1回目、佐藤浩市扮するホテル支配人がスタッフ集めのために喫茶店に入ったときにかかっていたのがこのアリアでした。話もおもしろくて、以来ハマってしまうはめに。何でもかんでも言葉にしてしまうドラマが多い中で、言葉にならない言葉というか、言いたいけれど飲み込む言葉が多く、なんか上品です。夏らしくない日が続いた今年、ドラマで高原の夏を堪能中。

Name: ローマ  Mail: iguana@d02.itscom.net

[7382] 「ルールズ」ったら '03/08/23(土) 04:00:57

映画秘宝Vol.39『この映画をみろ!』で紹介されたあのハ○撮り映画がかつさんがおっしゃってた「ルールズ・オブ・アトラクション」ですね。ひさびさのセントエルモ的青春映画かと思いきや、えらいエグイ内容らしいですな。予告見ましたよ。いいんじゃないですか!!「レスザンゼロ」「アメリカンサイコ」も好きだし(なんか3部作らしい)

Name: GAKO

[7381] 残暑お見舞い申し上げます(涼しいですが) '03/08/20(水) 02:59:36

お久しぶりです。三年に一度のバレエ・フェスティバルを観に上野に足繁く通い、連日、美しくて官能的な身体表現に酔いしれておりました。でも、終わってしまえばあまりにもあっけない。ためいきの日々です。

今回、ひいきにしているダンサーたちがみな三十代後半に入り、以前ほど超人的プログラムをこなしてくれなくなっているのに気づき、なんだかさびしかったです。でも、彼らの表現力のすばらしいこと。あと数年、彼らの最高といえる舞台をいくつ観られるのでしょう(とりわけ、シルヴィ・ギエム、ルグリ、フェリ)。がんばっておっかけたいと思います。新しいダンサーたちも、どんどん台頭してきているようですし。

今月はそのほかにレアル・マドリーとFC東京戦なんてものを雨の国立にみにいったりしました。雨合羽って、ひろげていれば、あれでけっこう荷物なんかもぬれないものですね(それにしても寒かった)。しかし、目当てのジダンがベンチをあたためていてさびしかったです。しくしく。それにしても、ジダンってつくづくまじめな人です。ベンチにいても、ちゃんとボールの方向を追っているんだもの(双眼鏡でチェック)。あの××〜い展開の試合をねえ〜。

NHKで「シャクルトン」なんてドラマをやっていて、なにかと思ったら「エンデュアランス号航海記(漂流記)」のことでした。なんと主演がケネス・ブラナーで、しばらく観ない間にすっかりいいおじさまになってしまっていて驚愕しました。一番の部下に扮しているのが心理探偵フィッツのベックで、吹き替えの声の人も同じだったのがご愛敬。シャクルトン卿のことを「ボス!」とよぶのがなんとも可笑しかったです。刑事ドラマみたい。実際にも、ボスってよんでいたのでしょうか。録画していないのでわかりません……。漂流して、犬ぞりの犬たちを××てしまうところが、なんとも悲壮でした。仲間の凍傷の足を××していいか、というところは、いかにも英国製ドラマですね。

NHK-BSで放映してくれた「ホーンブロワー」シリーズ最新作もたのしかったです。今回はいかに海の男たちが陸では生活不適応者か、というのがあっさりと描かれていておもしろかった。「エンデュアランス」もそうなのですが、男性だけの運命共同体、および彼らの日常生活へのモラトリアムぶりを描かせると、イギリスのドラマの右に出るものはないです。ふしぎな伝統だなあ。

さて。そろそろ「カリブの海賊」を劇場にみにいきたいのだけれど、今週末は渋谷公会堂なのです。ふっふっふ。

Name: みいちゃん

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