が、しかし。僕にとっては初のリアルタイムなアルバムとなる"The Works"が発表されるころには周りの友達のあいだではすっかり「クイーンは終わった」ことになってしまっていたのです〜(涙)"Hammer To Fall"とか"Tear It Up"はかっこいいし、"Radio Ga Ga", "Is This The World We Created"なんか超良い曲なのに!と思いつつもシングルがU.S.チャートで惨敗するのをみては納得するしかございませんでした。哀しい思い出です…
そんな感じだったので85年の来日コンサートも「もうたぶん解散するだろうから日本に来るのはこれが最後かもよ」と誘っても誰も反応せず、結局ひとりでいくことに。この日のライブ(武道館ではなく代々木の方です)は本当に素晴らしくて、"Tie You Mother Down", "Liar", "Seven Seas Of Rhye"などはじめて生で聴く初期の曲に狂喜し、好きだった"Tear It Up"と"Hammer To Fall"はライブの方が何倍もカッコよいことにまた感動。"Bohemian Rhapsody"のコーラス部がテープだったのにはちょっとだけがっかりしました(その後フェイ・ウォンがコンサートでこの曲を完璧にコピーしたときは感動しました)。そしてお約束の「り〜〜〜〜〜ろれろりろらろらろりおらろりれ♪」「れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜お♪」の掛け合い、"Radio Ga Ga"での手拍子(!)に参加できたことは我が人生で最大級の幸福でございました。最後はもちろんフレディーが王冠+ユニオンジャックのマントで登場して"We Will Rock You"〜"We Are The Champion"で幕。あ、"God Save The Queen"もあったか。終演後は「ああこれで解散かよ〜。でももう思い残すことはない。ありがとう」って気持ちでした。たぶんメンバーも本当にそんな気持ちだったのではないでしょうか?
>ギロさん
>彼が亡くなったと聞いて涙したのは、わたくしだけではありますまい
"The Miracle"のあたりから、「なんかフレディ変に痩せてない?病気?」とは思っていたんですが、「エイズに感染している」っていうニュースを見たときにはショックでした。しかもその翌日に他界してしまうとは…
なんだかジョージ・マイケルをボーカルに据えて復活する予定があるようなのが心配です。追悼コンサートという枠内では最高の組み合わせだったと思うのですけど。
>琴蕗さん
早速見に来てくださってありがとうございました!日頃腰が重いので映画やビデオを見てから文章にするまで何日も何週もかかってしまうのですが、『リトル・ダンサー』は数時間で仕上げました。それだけインパクトが大きかったということでしょうか。
お兄ちゃんの「I miss you」>ああ!この場面のお兄ちゃんの表情、良かったですっ。怒ったり小突いたりしていても、本当は年の離れた弟が可愛くてしかたがないのでしょう。炭坑で働き出したことや不況などさまざまな要因が重なって、突っ張らなければならないと自分に言い聞かせていたのでしょうけれど・・・ビリーだけじゃなく、彼を取巻く人々の心の綾までとらえられていてのが、この作品の魅力だと思いました。
>琴蕗さん
レコード持参の人、僕は見かけませんでした。もしかしたら居たのかもしれません。前売りを買っていたから今回は持っていかなかったけど、近いうちに2回目の観賞に行くと思うのでそのときはぜひ持っていこうと思います。そのときのネタはThe Cureの"kiss me kiss me kiss me"がTOP5の筆頭。ポラは遠慮します、きっと(笑)。でもいくら熟慮に熟慮を重ねた勝負ジャケットを持っていったとしても見てくれるのはチケット売り場の人くらいなもの。あんまり意味無いかもしれない(涙)。
>リアルタイムの音楽がない
僕も『レザボアドッグス』を観たときに「ああ、なんて趣味のいい音楽センスしてんだろう、この監督」って思って羨ましく思ったことはあります。でも、アトランティックソウルやフィリーソウル、パンクやニューウェーブ、それこそビートルズでもいいんですけど、ぜんぜんリアルタイムでは聴いていない音楽でも自分の父母兄弟姉妹や音楽誌やラジオや友人や彼氏彼女(ここからの影響はとてもでかいと思う)や『ハイ・フィデリティ』『レザボアドッグス』みたいな映画なんかから影響されたり勧められたりしながらいろんなアーティストのいろんな曲を聴いてみて「いいなあ、すごくかっこいい。好き好き」ってなったり「うへぇ、なにこれ。二度と聴きたくないぞ」ってなったりすることが結構大事だと思うんですね、そのときの自分の好みがどうであれ。なにかしらの感想を持った時点でその曲はちゃんと自分のものになっているんです。で、それから何ヶ月か何年かしてその曲を好きって人と出会ったり、映画で使われていたりすると「おおお」って思えてまた楽しいと思います。
>『リトル・ダンサー』
>「I miss you」
私は、お兄ちゃんがビリーに呼びかけたときの「I miss you」が印象に残っています。ここの場面がいちばん、ああ兄弟だな、と思ったところです。
きっとビリーが生まれたとき、お兄ちゃんはすごく嬉しかったんだろうな、そのときは今ほど景気は悪くなくて、お母さんもいたしおばあちゃんもまだぼけていなかったし、とか、まだ自由な子供でいるビリーに嫉妬したり、その小さな弟がまだ自分は行ったこともないところにひとりで旅立っていくんだ、とか、生まれてから今日までのビリーの姿を思い描いているんだろうな、とお兄ちゃんの云った「I miss you」からそんな感じがしました。
お兄ちゃんは炭坑ストではいつも戦う姿勢を持って、時には無茶もしていましたが、どうもあれは早く大人にならなくてはと、ぴりぴりしていたのではないかと思います。それと、思うようにならない自分の境遇に反発してわざと組合活動を熱心に行っていたようにも思えます。
そんなお兄ちゃんが、「I miss you」と云ったとき、大人であることを一瞬忘れた、若者の顔をしていて、このときになって初めて、お兄ちゃんって、そんなに年を取ってじゃなかったんじゃないか、と気がつきました。
ちなみにこの映画で一発目にかかるのが"You're Gonna miss me"。おいおいロブそんなん聴いてる場合じゃねえって!と大笑いしてしまったのだけど、笑ってたのが僕と外国人の2名だけだったのが恥ずかしかったです。満員だったのに。。。
それにしてもチャンピオンシップ・ヴァイナル、本当にあったら行ってみたいなぁ。ブート盤じゃなくてあくまで中古レコードというところがいいです。日本盤はボーナストラックが入っているいたりとか、本国でCD1・CD2として出されたシングルを一枚にまとめてリリースしたりしているのでマニアには結構人気なんですね(映画には"The Three EP's"が出てきた!)。西新宿のお店とかにいくとこの映画の雰囲気が味わえたりするのかな?「ボウイの『ロウ』のRCA盤だとぉ〜〜?そんなどこででも買えるようなもんが俺様の店においてあるわけないだろーが!おとといきやがれこの能無し野郎!!」とか罵倒されてみたいな(笑)