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[7020] 筒井康隆の「言語姦覚」 '01/11/07(水) 22:21:48

 これ、確か高校のころ読んで「そうか、俺も文章の字面だけじゃなくて、感覚を大事にせねばならんのだなあ」と納得した記憶があります。久しぶりに本屋で見つけて再読したけど、やはりひどく面白い。言葉を操る、ということが実に刺激的であることを教えてくれます。ただ、いまどき活字が小さ過ぎるよ、中公文庫は。あれ、なんとかしてくんないかなあ。

 ベンツ乗りに聞いたのですが、メルセデスもBMWも、最近はトヨタ車のおかげでコストダウンのやり方を覚えちゃって、内装などかなりちゃっちくなっているそうです。「手抜きのない、ホントの意味のメルセデスに乗るならゲレンデヴァーゲンしかない」らしいですよ。あのいかつくて巨大な四輪駆動車。どうだかなあ。

 来年からロールスロイスは全面ドイツ生産になるそうですが、これもトヨタみたいにコストダウンするのでしょうか? 「カンバン方式でロールス製造」。カローラだね。

Name: PINGUINO  Mail: pinguino@anc.meta.ne.jp

[7019] 晩秋に欲しいもの '01/11/07(水) 02:42:44

すっかり寒くなりました。寒くなると妙にまとわりついてくる我が家の猫をみて、もうほとんど冬だなあと気づくきょうこのごろ。なんとはなしに忙しく、物欲はあるのに買い物にいけないのです。だから、おおっ、これは、というブツは電話でおさえたりメールでおさえたり。そんなこんなで、ひきとっていない本、CD(←モリコーネ先生のサントラっ!)がふえてきました。はやく買いにいかなくちゃ。

そろそろとりおきのタイムリミットが近づいているものがひとつ。それはブーツです。数週間前に一目惚れしたブーツがありまして・・・。今年はやりのやわらかい皮の、濃茶のかわいいやつなんですが、仕事と仕事の合間に出会ってしまったので、取材先につれていくわけにもいかず(ブーツはでかい)、涙をのんで、その場は預けてきました。しかし、内金もしていないので、そろそろひきとらないと、ほかの誰かにみうけされてしまうかも。これは明日あたり、うけだしにいくかな・・・。

>メディアボックスさん。朝の五時から書き込んでくださって、宣伝ごくろうさまです。残念ながらこのサイトは個人サイトで、基本方針は商用書き込みおことわりです(上記に断り書きもしてあります)。まあ、御社はフィルムセンターが近いよしみで(?)そのままにしておきますか・・・。

>PINGUINOさん。エアコン>サイドカーといい、屋根もドアもない車両がお好きなんですね。私のあこがれはジープです。サスペンションがきいていて、本来屋根もドアもないやつ! 気がつくと、ふりおとされていたりして・・・。
マス>職人気質で、工業製品にしても、最大公約数を楽しませるものをつくるのが苦手な国であることは、まちがいないです。BBCが取材していましたが、アストン・マーティンの工場って、村の農場みたいなところで、しあげは金槌でたたき出していたりするという・・・。本来車は量産する工業製品ではない、という考え方なのでしょう。
陰謀>宇宙人のせいにしておけばいいのにね。

>ローマさん。バルテュス>ごっくん。いいなあ、バルテュス大回顧。しかもヴェネツィアの貴族の館で・・・さぞかし隠微なんでしょうねえ。かわいい猫を抱いた白い靴下の少女と薄暗がりでかくれんぼをする老画家をイメージしてしまいました。行きたいですねえ、ヴェネツィア! やっぱりはじめてのときには愛人といかなくてはだめなの?
マキューアン>こどもむけの本が近々出るはず。確認して紹介しまーす。

>かつさん。ぬるい水>朝日で、女性作家による紹介文をよみましたが・・・なんていうか、かなり医学的にも認知されている微細な現象をどえらくダイナミックに表現しているわけですね。ダイナミックすぎて本気で笑えそうです。なんか、SF落語みたい。清水美砂さんはNHKの朝ドラ出身のわりに、表情がなまっぽくて、脱がなくてもかなりあやしいかんじかも。でも、脱げばもっとなまっぽかったのに。惜しいですね。
フェリックスとローラ>中年おやじと、それをふりまわすミステリアスな娘・・・ルコント節炸裂か、と思いましたがフィットしなかった? どのへんがお口にあわなかったのか、想像しながらみてしまいそう。へへ、たのしみたのしみ。予告編でみるかぎりでは、シャルロットちゃんが「びじん」だったので、それだけで満足してます。シャルロットちゃんがもう30歳だなんてね。
ガービッジ>私も土曜日のCブロックです。縦割りかもしれないから、まだ望みはもちましょう。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7018] とりあえずピンクフロイドのベストは買っとくべきなのか '01/11/06(火) 23:13:34

『赤い橋の下のぬるい水』と『フェリックスとローラ』を観てきました。

ぬるい水、すごいすごいとは聞いていましたがまさかあそこまでとは…笑うしかありません。ただ撮影時妊娠中だった清水美砂が脱がないのとパンフにぬるい水に関して医学的に詳しい説明を載せていないのがかなりのマイナス。なんのために日活で撮ったんだよ(←関係ない)。ですがこのような他愛のない小品をパッと撮れちゃうということが今村昌平なのだと思います。同じ世界的巨匠でも大島渚や黒澤明と比べるとなんと恵まれたポジションにいるのでしょう。

『フェリックスとローラ』は今年の最悪の一本に決定です。ええ、スタローンの『追撃者』よりも下ですとも。ルコント+シャルロットってことでかなりバイアス高めになってせいもあるんですが、それでもこれは酷すぎ。客をナメてんのか!シャルロットはうまいとは思うけどそれ以外に僕とリンクするところがなくなってきてしまったように思います。今後も彼女の出演する作品は観に行き続けるでしょうけど、『ブッシュ・ド・ノエル』までにはあった観に行く前のドキドキ感っていうのはもう持てないかもしれません。

>明るいほうへ明るいほうへDVD
ホントだ、今月末発売予定になってる…商売上手だなTBS。

ところでみいちゃんのところにもガービッジのチケット届きましたか?土曜のはなんとCブロックでした。僕が思っているより遥かにシャーリー好きは多いのですね。金曜日の分はさすがにAブロックだったのですが番号がおそろしくデカイ(涙)かぶりつきはとても無理そうです…

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7017] 私をヴェニスに連れてって! '01/11/06(火) 15:28:17

今、ヴェネツィアのグラッシ館で「バルテュス大回顧展」が開催されています(来年1/6まで)。10カ国90以上の美術館&個人から貸し出された、なんと250点を超える作品が集まっているらしいです(画集でも見たことない作品がわらわら)。旧朝香宮邸のカラヴァッジオもふさわしい場を得て、館の装飾と陰影に彩られていましたし、いまさらながら美術展は会場が大切ですよね〜。グラッシ館は愛人が隠れられるようにつくられた秘密の階段がたくさんあったりしてバルテュスにぴったり。なんといってもヴェネツィアですし。はあぁぁぁ、淫靡。亡き画家もイタリアで仕事をしたり、別荘があったり、とても好きな国だったので本望なのではないでしょうか。初めてのイタリア旅行でマザッチョをはじめカラヴァッジオの模写もしたみたいですし(さすがに最初から少女ってなわけではなかったんですね)。おそらくこれを超える展示は当分ないでしょうから行きたいです!とりあえず下記サイトで雰囲気だけでもご覧を。

ヴェネツィアといえば、以前みいちゃんにご紹介いただいたマキューアン著『異邦人たちの慰め』を読みました。すごくおもしろかったです。教えてくださってありがとう!これはポール・シュレイダーが映画化したのもわかりますね〜。スマートで怖くて官能的。映像がどんどん浮かんでくるワケありな登場人物たち。でやっぱり、それにも増して存在感を示すのがヴェネツィアという都市。実は読んでから半年くらい経つんですが、今でも思い出すと、石畳に響く靴音と室内の大理石の冷たさとなまぬるい血の感触がじわじわっときます。また映画も見たいと思いました。でも贅沢を言えば、映画の主人公はできればウォーケンではなくて生粋のイタリア人に演じてほしかったかな。

>みいちゃん、ちょっと間があいてしまったんですけど、バルデムくんについては>いまんとこスチールだけで鑑賞>とのこと。それはいけません(笑)。人生の愉しみをひとつ放棄してるようなものです。アルモドバルもいいんですけど、ビガス・ルナ作品のバルデムくんをみて〜。もおぉぉぉムーチョムーチョよっ♪ペネロペちゃん共演の「ハモン・ハモン」にはステファニア・サンドレッリも出てきて惜しみなくビッ×ですし、デルトロも出てる「ゴールデン・ボールズ」はタイトルが語ってますね。・・・

>たけうちさん&Mayさん>おふたりが絶賛していたウィーンフィル/ラトル、やっとビデオで見ました。これ、すごすぎます。生で聴かなかったのは一生の不覚。今年聴いた音楽の中で一番良かったかも〜。顔で指揮するラトル、笑っちゃいました。いや、マジでラトルがベートーヴェンに見えた。さすがショルティの弟子だわ。指揮はスポーツですね。特に5番!しょっぱなから全開なんだもーん。3楽章から4楽章に以降するところなんて、バルデムのヌードより良かったぁぁぁ(え?)。あんまり興奮しすぎて、家にある5番を全部引っぱり出して比較研究してしまいましたよ。メンデルスゾーン的解釈もここまで来たかって感じ。ああ、この世にベートーヴェンが生まれてくれてほんとに良かった。

フリーメーソン>なんか表立って語られないですよね。ベートーヴェンつながりでいうと、第九の「歓喜の歌」はもともとシラーの詩ですが、これはフリーメーソンの結社員に捧げられたんだそうです。で、ベートーヴェンが青年の頃この詩に出会った。歓喜とは秘密結社への入会の喜びだったわけです。この逸話、個人的にびっくり仰天でした。出典はなかにし礼の「天上の音楽、大地の歌」。

http://www.palazzograssi.it/ita/index.html

Name: ローマ  Mail: iguana@fd.catv.ne.jp

[7016] ランドローバー '01/11/06(火) 11:41:48

 忘れてましたけど、「トゥームレイダー」でカンボジアのジャングルでランドローバーに乗ってましたね、ララ・クロフト。以前、私も英車乗りでした。サリー州ケータラムヒルというド田舎に足を運び、そこのバックヤードビルダーから購入、個人輸入したケータラムスーパーセブンというじゃじゃ馬。エアコンどころか屋根もドアもなかったけど、面白かったなあ。チャンスがあれば、もう一度欲しいと思う車はあれだけです。夏場に弱くて、売っちゃったんですね。イギリス人は個性的なカーデザインが好きですねえ。マスを考えているとはとても思えぬ。だから、自国資本の自動車会社が全滅したんですかね。

 ところで、この映画に出てくる陰謀組織「イルミナティ」というのは、どこかで聞いたことがあるなあと思い、自宅の本棚を漁ったら出てきました。「トンデモ本の世界」(洋泉社)によると、この組織はフリーメーソンと並んでユダヤ陰謀本に頻出する固有名詞だそうです。悪のユダヤが世界を支配するとかいう陰謀論は、マジメに受け取っている人が大の大人の中にもいるらしい。本作からは大乗仏教への差別がありありと伺えますが、ユダヤ差別も始めるのか、ハリウッド。

 メディアボックスさん>宣伝ご苦労さまです。私は管理人でも何でもないけど、よそに広告を書き込む際、あいさつなしで書き逃げするのは昔の押し売りがパンツのゴムひもを玄関先で広げるのと同じですよ。せっかくの「お宝サイト」がパンツのひも程度の価値に堕ちないよう、最近の訪問販売のやり方を勉強した方がいいですよ。

Name: PINGUINO  Mail: pinguino@anc.meta.ne.jp

[7015] 最強の映画専門プレゼントサイト「シネトレ」。11月3日OPEN! '01/11/06(火) 05:02:30

最強の映画専門プレゼントサイト「シネトレ(シネマトレジャー)」登場!映画の限定グッズや最新シネマの劇場鑑賞券、プレミア商品・レア商品など映画に関するものが貰える、映画ファンにはこたえられないお宝サイト。

http://www.cine-tre.com/

Name: 株式会社メディアボックス  Mail: info@cine-tre.com

[7014] カレンダー  '01/11/06(火) 02:19:21

amazonからの荷物がいつまでたっても届かないので心配です。まあ、まだお届け目安範囲内なので、大騒ぎするような問題じゃないのですが、以前は「ほんとにアメリカから?」というくらいはやかっただけに、やはりこれはテロの影響。炭疽菌チェックをうけているのかしら。これからクリスマスシーズンにはいるのに、アメリカの通販商戦は大打撃です。

手帳をきめました! でも、せっかくきめたのに今月末にならないと出来てこないなんていわれてしまった。ま、それくらいのほうが優雅でいいかも。

来年のカレンダー、まだ購入していません。今年はずっと「ヘルツォーク・カレンダー」を愛用していましたので、来年もそれなりのものを用意したいと思っているのです(おととしはたしかモンティ・パイソン・カレンダー)。ああ、それにしても毎月めくるたびにインパクトのあるカレンダーでした。「小人たちの饗宴」の月はなんか耳にあの声がひびいてきてしまうし、「カスパーハウザー」の月は目がよってしまいそうでした。そして今月は・・・ああ、こわい、「ノスフェラトゥ」のキンスキーが暗闇で目をぎらぎらとっ。来年は「キンスキー・カレンダー」なんかでないかなあ。マカロニカレンダーとか・・・自分でデスクトップ用につくるしかない?

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7013] さらにおかたづけ '01/11/05(月) 02:23:52

CDの整理をしていました。あまりきかないものは思い切って処分するぞ、と勢い込んでみたものの、もう一回きいてから捨てよう、とか思ってしまって、あまりはかどらないのです。それより、最近これきいてなかったなあ、あ、これこんなところにしまっていたんだ、なんてことばっかりやって、ちっともさきにすすまない。だめですねえ。

久しぶりにひっぱりだしてびっくりしたものなんかもあります。ビョークの少女時代のアルバム。1977年の作品で、当時彼女は小学生くらいだったのかな。ヒッピー趣味まるだしのお父さんがプロデュースしているので、一曲目からしてインドもの。ジャケットはアラビアンナイトみたいなかっこしてインド小物にかこまれたビョークで、なかでビートルズの「丘の上の道化」をうたっている声がめっちゃくちゃかわいい。声はまだ幼女のそれなので、ジャクソンファイブ時代のマイケルみたいなかんじかなあ。

エルビス・コステロなんかもそう普段はきかないので、久々にきくと、いいですねえ。ウィンター・ボトムの映画にもつかわれた「アイ・ウォント・ユー」。歌詞カードをつきあわせてきいてみれば、あれはほんとにあの曲にインスパイアされてできた映画なんだなあって、しみじみききいってしまったりして。あの粘着的なリフレイン・・・「おまえがほしい∞」がこわいです。何十回もおなじフレーズをくりかえしながら、あいだに「これほどおまえをほしい男はいない」なんていっておどかして。結局最後にこの悪循環は殺されでもしなけりゃとまらない、といってしまう、壮絶なラブソングです。

デヴィッド・ボウイもいろいろひっぱり出してきいてしまいました。「ベルベット・ゴールドマイン」に曲を提供しないかわりに、あれに対抗した作品を自分でつくる! と豪語していたのに。その後どうなっちゃったのかなあ。自分にそっくりな子もみつけてあるとか、いっていたらしいのに(「リトル・ワンダー」の男の子はほんとに似ていたけれど!)。ネット活動に熱心な五十代は、今世紀はなにをしてくださるのかなあ。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7012] 大掃除完了 '01/11/03(土) 03:01:26

Winのクリーン・インストールやってました。初期化の効果は絶大で、つもりつもったゴミファイルがなくなったことで当初のはやさがよみがえってきたみたい。この手の作業がきらいじゃないものだから、ついでにせっせとソフトもかえたりして・・・。

店頭でWinXPをみましたが、あれはおちつかないですねえ。あんなミキ○ウスみたいなカラフルでチルディッシュな構成ではオフィスになじまないでしょう(Winはオフィス採用が中心なのに)。個人ユースとしても趣味じゃないかんじ。色を上品な配色にカスタマイズしたとしても、あのドックが大きすぎてちょっとねえ。どうせOSXをまねするなら、もっとほかのやりかたはなかったのかなあ。これからは、家庭用とオフィス用、GUIも変えていくことになりそうな。

>ぱとさん。夜九時向け>じつに他愛ない夫婦漫才なんだけど、それが男どうしだってだけで皮肉になるあたり、セックススキャンダルの宝庫フランスならではの逸品ですね。アメリカでもリメイクしていたかなあ。
将軍たちの夜>ナチスの将校が娼婦連続殺人事件の容疑者で、その将校役がピーター・オトゥールだときくだけで、すごお〜く期待してしまうのですが・・・ちょっとむむむ、なのですよね、これ。これだけの豪華キャストで、60年代の作品で、しかも音楽がモーリス・ジャールだと、ついつい「地獄に堕ちた」級の作品を期待してしまうのですが。けっしてこの作品がひどいわけじゃないのに、がっかり。でも、青い目でぴくぴくひきつっているオトゥールの怪演がおいしいです。

>PINGUINOさん。トゥームレイダー>たしか彼女の愛車はランドローバー。愛用PCはVAIOだったかなあ。「ミニミニ」は冒頭シーンからスーパーカーがクラッシュするので、くらくらしました。最新作の007では、目下愛車がアストンマーティンからスポーツタイプのBMWにかわっているので、おしげもなくまっぷたつに。椎名林檎ちゃんのクリップでまっぷたつになるのはベンツだったかな。ローバーミニはミスタービーンで戦車に(!)ひかれてぺちゃんこにされるシーンが忘れられません。
ベンツ>セダンはおもしろくもなんともない「執事の車」ですが、オープンカーはいいですよ〜。電動トップはよくできてるし、冬でも寒くない絶妙の構造にはうならされます(現行モデルではあのように髪がくしゃくしゃになることはあまりないでありましょう)。あと、ドイツ車ならではの安全設計で、天井とっぱらっているぶん、横転したときの耐久構造がフレームに・・・と友人あいてに熱くかたっていたら、「構造のこといわれても、よくわかんない」といわれてしまいました。乗って楽しい車がいいくるま!
ブリジッド>「わたしなんかのどこがいいの」「いや、そのありのままののところが」、というところで、あまりにもそれが「たで食う虫も」の様相をおびているから笑いになるのに、あの皮肉な間をよみとれずに文字通りにうけとると・・・とんでもない誤解映画になる可能性は大だと私も思いました。でも、それだからいいのかな?

>かつさん。松たか子版>再放送よりさきにDVD化されてしまうかも。どこかで広告をみました。かつさんの想像どおり、松たか子ちゃんのテルは誇り高くポジティブで、汚れも苦難もはねのける魅力があるだけに、安心してみていられました。不幸のつるべおとし状態のおはなしですから、あまり見ていていたましいかんじだと、作品として成立しない、というのがあります。
おとうと>二人が姉弟だと告白するシーンは、テレビ版は映画とはだいぶちがうみたい。おたのしみに♪ 祖母相手に弟への「悪魔的な思い」を告白するシーンは、鬼気迫るものがありましたよ。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7011] 他人の人生を語るということ '01/10/31(水) 23:11:36

映画祭はちょっとお休み、有楽町まで『みすゞ』を観に行ってきました。みいちゃんが松たか子主演のTV版の感想で書いていらっしゃった「養子にいった弟とのほのかな、と呼ぶにはあぶなすぎる恋を描いたところは、幸田文の「おとうと」をさらにつっこんだみたいなかんじで迫力がありました」というのがずっと気になっていたのです。観たかったなぁ松たか子のテル。。。

映画版のテルは田中美里がふわふわっと儚げに演じていて、(観てないけど)ポジティブな面を強く出したたか子ちゃん版とはまた違った味わいがあったと思います。詩の朗読はちょっと声を作りすぎって感じがするけど僕には心地良かった。ですがみいちゃんも指摘されていたテルのもろく、病的な部分というのは映画版でもキチンとは描かれていませんでした。やっぱり人生の影の部分には触れないようにしてなるべく美化しなきゃいけないのでしょうか。それでも主人公を崇拝するような描き方はせずにある程度の距離をおいているところは好感が持てます。

全体的に非常に感情の昂ぶりを抑制したつくりの作品ですが、テルが山道を息をきらしてずんずんずんずん歩いていく後を正祐が追い「テルちゃんと僕は姉弟じゃないのか?」と問うところの静かにきりきりと張り詰めた空気がとても好きです。

亭主を演じた寺島進と正祐役の加瀬亮くん(田中美里よりもぜんぜん年上だったりもする)も良かったです。TV版の渡部篤郎と三宅くんというのもなかなか気になる配役なのでTBSには再放送をお願いしたいと思います。

>完全版
だいたい足したやつはダメになり、引いたやつは良い作品になりますね。あと完全版って名乗るのは『ロレンス』みたいに「もともとはこのバージョンであったが諸事情でシーンがカットされた(または付け足された)バージョンが一般となってしまった作品」だけにして欲しいです。
あと『地獄の黙示録』ってモロに『アギーレ』ですよね。カーマイン・コッポラのシンセなんてそのまますぎて笑ってしまいます。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7010] 英国車の輝き '01/10/31(水) 10:56:15

 BBCが製作にかんでる「トゥームレイダー」には、アストンマーティン、ロータスエリーゼなど豪華な英国車がズラリ。アンジェリーナ・ジョリーが乗るバイクはたぶんトライアンフだろうなあ。でも銃撃戦で壊すのはローバーミニ1台だけでした。CGなんてない時代に、アストンマーティンやジャガーEタイプといったマニア垂涎の高級車を容赦なくパワーショベルで潰してアルプスの崖下に捨てていた「ミニミニ大作戦」は究極のお大尽映画ですな。マフィアの黒いマセラッティもカッコよかった。

 「ブリジット・ジョーンズの日記」には、主人公と恋仲になった編集長の愛車として、シルバーの旧型メルセデスのオープンカー(右ハンドル)が登場します。この人物は好意的に描かれていませんが、一般のイギリス人が考える(軽蔑する)プチブルのインテリ階級を、このベンツが象徴しているのではないでしょうか。

 この映画は、まあ拾い物でした。みんなオーバーアクト気味なのと、わざとらしいストップモーションの多用がきつかったけど。彼ら彼女らの心情は分からぬでもないけれど、これが大ヒットして「ありのままの君が好き」ブームなど起こされたらかなわぬ。ブリジットはバカでも、ほかに魅力があったからハッピーエンドを迎えられたわけで、中身がなんにもない行き遅れの女どもが、「バカでもありのままならいいじゃん」と開き直り、自らのバカを顧みようとせぬ世の中になるのはイヤです。ああ、言ってるのは行き遅れの男(バカ)だから、発言に目クジラ立ててはいけませんよ。

 サイレンスさん>ピーター・オトゥールがハウステンボスのCMに出ていたのは確かに違和感がありましたね。当時の九州のリゾートはとんちんかんな売り込みで、あちこちのひんしゅくを買っていました。莫大な負債を抱えつぶれた宮崎シーガイアのCMキャラは、なんと「砂の惑星」のスティングでしたよ。日向灘に向かって両手を大きく広げるスティング。それをヘリが空撮。何の意味があったんだか。

Name: PINGUINO  Mail: pinguino@anc.meta.ne.jp

[7009] カメレオン俳優たち '01/10/31(水) 00:32:27

なんとなくのぞいたリンク先にマカロニDVDボックスのあれこれが眩しい、
いえ、硝煙に目をやられたのかもしれません。

こんばんは!
いやあ、達者なミシェル・セロー!惜しくもゆうべは見逃してしまいましたが、今日は「ミスターレディ・ミスターマダム2」を再見いたしました。露出度の高いメイドさんも健在でしたね。ウーゴ・トニャッツィの若き日の姿、「2」でイタリアの実家の写真たてに飾られていました。このレナト&アルバンコンビのおかしくも美しい夫婦愛が、夜9時という放送時間にぴったり。
ええ、こないだの深夜には「将軍たちの夜」を放送してくれたチャンネルとは思えません。

「将軍たちの夜」は豪華なキャストを湯水のように使い、どうして仕上がりがアレなのかと思いますが、録画スタートボタンを押せばあとは放っておけばよかったのに、つい目を向けたときに"Phase 2"と言い放ち街を爆破するピーター・オトゥールをみてしまったから、もう覚悟を決めました。ええ、3時20分まで。
オトゥールとオマー・シャリフは「ロレンス」で、またシャリフとトム・コートネイは「ドクトル・ジバゴ」で共演していて、だからなおさらこの映画の出来に疑問符がいっぱいついてしまうのですが、俳優ひとりひとりはもちろん申しぶんありません。パリ案内の車の後部座席で、痙攣する片頬を黒い皮手袋をはめた震える手で押さえようとする仕草、売春婦を見つめる視線もさすがでいたが圧巻はもちろん、ゴッホの自画像(あれは耳を落としたあとで描かれたものでしたっけ)の前で蒼白になっていくオトゥールの表情でした。
チップス先生から「殺し屋(butcher)」将軍まで。演技の幅の広さ深さに堪能しつつ、いっぽうでシニヨンひとつでにおいたつようなフランスの女優(エマニュエル・ベアール)にもうっとりしたりして、みている映画がバラバラな今日このごろでした。

Name: ぱと  Mail: partridg@mte.biglobe.ne.jp

[7008] すねてしまったWindowsマシン '01/10/30(火) 01:12:34

こんとこ、ずっとMacの人だったのです。メインマシンにしているWinより、スペックがうわまわってるんで、つい気軽につかってたんですが、三日ぶりくらいにメインマシンのWinに電源いれたら、もののみごとに反抗されてしまいました。ううむ、なぜだかわからないけど、Winだとぜんぜんネット環境につながらない。PCって三日ほかのマシンにうつつをぬかすと嫉妬するのでしょうか。こまったああ、サイトを管理するソフトはきみしかいれないんだってば。

先日、ぱとさんとやりとりしていた「とまどい」のミシェル・セロー。タイムリーなことに、きょうBSで「ミスターレディ・ミスターマダム」をやってました。ううう、うますぎる、ミシェル・セロー。化粧をおとしても、どことなく女をかんじさせるところ、うますぎますう。ほかのフィルム・ノワールでどんな渋い役をこなしても、このイメージが☆ でも、それよりふしぎなのはウーゴ・トニャッツィです。彼が「ハンサム」だというのが。未見だけど、「レディ・カリファ」ではロミー・シュナイダーの恋人をつとめたりするのよね。あああ、私にとっては「豚小屋」の「しーっ!」のおじさんなのに。ふしぎと忘れられない顔ではあります。

それよりびっくしりしたのは。この映画のなかで、結婚をひかえて体面をきにする息子のために、男らしくふるまおうとするトニャッツィが酒場できめるシーンでハ、ハモニカが鳴るのです。そういえば、なんとなく全体に気のぬけたような、でもたくみなラウンジミュージックが・・・。でもハモニカ・・・。このサントラ、モリコーネ先生だったのですね。ご自分でマカロニサントラのパロディやってるとはしりませんでした。

>サイレンスさん。なんかとんでもないCDをお買いになってしまったようですねえ。上記のサントラのほうがよっぽどおいしいかも〜。
マンディアルグ>これは小学生のころ、土曜の昼の二時ころからテレビでやってたんで、なんとなくみてしまい、マリアンヌ・フェイスフルにうっとりしてました。でも、その後みていないので、いまみてつまんなかったらいやだなあ。そのころ、やはり昼間に「ショック療法」もやってまして、フランス映画というのはかわっているなあと・・・。

>PINGUINOさん。NHK>高齢化社会をむかえて、かわらないものを好む年齢層もますます広範囲に、そして絶対数もましているのですから、しかたないですよ。

>かつさん。特別完全版>うーん。「地獄の黙示録」は奥様がとったメイキングをみれば、もう、じゅうぶんなのに、さらに場面を追加したからには、なにかいいことがあるのかと思いましたが・・・。ジャングルのなかでヨーロッパ人にであうシーン、ばっさり切ったのだ、なんてメイキングで得意げにいってたのに、いまさらながらにあそこを追加したあたり、未練だなあ、なんて思っていたのです。ディレクターズカット、必ずしもよくないことがふえてきて、この完全版も躊躇してしまいます。
メメント>うう、わかりません。メメントはガイ・ピアースがでているので、そのへん見透かされていたか! なんて思ってしまったのですが。今年は「キンスキー、我が最愛の敵」がベストになってしまいそうな私は・・・。そっか、「ラビナス」みたいな映画じゃないのね(がっかり)。
「冷静と情熱のあいだ」>キアヌ・リーブスの恋愛映画もエンヤをサントラにつかっていて、ラジオで予告をきくと、完全にまざってしまいます。


Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7007] 改悪 '01/10/30(火) 00:09:19

映画祭Week、『スパイキッズ』にはじまり『冷静と情熱のあいだ』『春の日は過ぎゆく』という軽めの作品ばかり観ていたのですが今日は『地獄の黙示録 特別完全版』を観てきました。

ガッカリです。こんなのこそ「フランシス・コッポラ」名義でいいのにわざわざ「フランシス・フォード・コッポラ」なんかにしちゃってさ。余生はロビン・ウィリアムスとかトム・ハンクス主演の感動ものを十本でも二十本でも撮りつづけてください。あーあ。

なぜいまさらシーンを追加しようと思ったのかが謎すぎます。オリジナル版こそ映画の編集というものの醍醐味を味わえる最高の一本なのに。あとこの作品にテーマがあるとすればマーロン・ブランドの語りの部分にあったと思うんです。彼が語ってこその重みなのになぁ…

そして僕がこのバージョンを「改悪」と決めつけ、終映後に拍手をしなかった理由は最後のところにあります。なぜ○○○してしまったのかまったく理解できません。オリジナル版公開時に論争の的になったらしいですが僕は絶対にあれは○○○○○であったと思うし、今回も○○べきであったと思います。せめてここさえちゃんとしていてくれれば印象ももう少し良くなっていたかもしれません。

>メメント
一足先にDVDで観させてもらいました。これを好きな人ってきっと「今年の映画BEST3」に『レクイエム・フォー・ドリーム』『メメント』『トラフィック』を何の迷いもなく選び、「今年のベストアルバム」にコーネリアスの新譜を挙げちゃうような方々だと思うので、みいちゃんの好みとは相当ズレているんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょう?

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7006] だれか国民放送を何とかしてくれ! '01/10/29(月) 16:52:23

 「みなさまのNHK」は、芸能情報の放映伝播という問題についてどう考えているのか。少なくとも「新しいアートを提供」するつもりはないですな。数ヶ月前、さだまさしと吉幾三が両腕にでかいビラビラ付けて「バナナボート」歌っていたの見て、これを電波に乗せることに何の意味があるのか非常に疑問でしたが、今の今、デビュー50周年のペギー葉山が、「ケセラセラ」を歌う前に「私はこの曲で『日本のドリス・デイ』と呼ばれるようになりました」と平然と言い放ったのに、誰も突っ込まず、NHKホール全体がニコニコしている事実を前に、すべてがすとんと腑に落ちました。

 まだしも、他人がペギー葉山を紹介する場合、「日本のドリス・デイ」は、まだ許容範囲だと思うのですが、本人が言っていいのか。誰か何か言ってやれ、と考えるのが人情だと思うのですが、NHKではオール・オーケーなんです、きっと。みんなスゴロクのアガリの如き、今後の人生に一波乱も一花も求めていない方々の過去の芸を提供(芸能とは呼ばない。犬並みだから)するのがみなさまのNHKの使命なんですな。

 あと10年後ぐらいに世良正則が「日本のミック・ジャガー」と名乗ろうが、広田美枝子が「マリアンヌ・フェイスフル」を襲名しようが、NHKの本質を理解した私は、あきれることはあっても、もう止めない。好きにしてくれ。そのうち紅白にベンチャーズも出るな。あっ、もう出たんだっけ。

Name: PINGUINO  Mail: pinguino@anc.meta.ne.jp

[7005] クルト・ワイル経由イタリア行き(終点はフランス) '01/10/27(土) 17:13:40

クルト・ワイルのオムニバス盤、素晴らしいですね。
このアルバムを作ったプロデューサーはフェリーニをテーマに同じ様なオムニバス盤を作っていて、それもまた傑作なんですけれど、2年半前の引っ越し以来、見つかっておりません。私の“ミッシング・イン・アクション”リストに登録中です。
先日「山野楽器」において、スティングが参加してる別のオムニバス・アルバムを手にしたのだった。「シネマ・イタリアーノ」と言うCDで、クレメンテ兄弟が『続・夕陽のガンマン』を演奏し、スティングがモリコーネを歌い、デボラ・ハリーが『アマルコルド』を歌う豪華絢爛な企画です。ああ、こっちを買えば良かったな。
『殺しが静かにやって来る』のカバーが入っていると言うそれだけの理由で、横に在った「リミックス・モリコーネ」と言う奴を買っちゃったのだよ。1曲聞いて絶句。他、『夕陽のガンマン』『復讐のバラード』の計3曲を聞いたところでプレイヤーを停めました。商品番号の下の〈クラブミュージック〉との記述に、もう少し配慮すべきだったのかも。

マリアンヌ・フェイスフル>黒革のおようふくの下に何も着ていなくて、アラン・ドロンといちゃいちゃしている時にはバラの入った花瓶がとーとつに現れる、ある意味マンディアルグ的な、フランス映画に出ていたカワイ子ちゃんですな…なんちて。

公私共にイタリアンなものにどっぷり漬かっているので、少しだけフレンチに逃避。
ジョゼ・ジョバンニが来日するだよ。大戦中はレジスタンスに入って戦後はギャングの仲間入り、牢獄で書いた『穴』がベストセラーとなって、暗黒小説作家となった、タフな爺さんです。その後映画監督となって、『ラ・スクムーン』や『ル・ジタン』『暗黒街の二人』等、数々のフィルムノワールの傑作・秀作を撮りました。

何とまあ、新作を撮っていたんですな。主演がブリューノ・クレメールですよ。渋いねえ。お薦めは、『蘭の肉体』『かごの中の子供たち』かな。『Z』のコスタ・ガブラスが初期に撮ったレジスタンス物『奇襲戦隊』の隊長役も良かったです。ドジを踏んだ部下を処刑しようとする副官(確かジャン=クロード・ブリアリ)に向かって、「つまずいたからと言って、お前は自分の足を切り落とすか?」と言い放つのが迫力でした。
自伝的な作品らしく、若き日のジョバンニ自身の役をヴァンサン・クレールが演じ、彼の父親にクレメールが扮します。その13年ぶりの新作のタイトルは、『父よ』。観なくちゃねえ。

http://www.spo-k2.co.jp/title/macaroni2002/

Name: サイレンス  Mail: imura@tocom.co.jp

[7004] ブリテン経由クルト・ワイル行き '01/10/27(土) 15:14:10

>せい坊さん。訳本>よい本でしたか。もう、こまっちゃうなああ、探しますっ。そして読みます。
ヒュー・グラント>まったく私にとってアウト・オブ・・・な役者さんだったりするんですが、「ブリジット・ジョーンズの日記」の彼はよかったですねえ。これなら、いいよ、ってかんじで。いいひと路線をすてて、いくのでしょうか。例の街娼問題以来、ひえきっていた本国との関係にも、これであかりがさすというものです?!

>SIRENさん。改行、べつにとんでもなくないですよ。ページングしてしまうと、修正がいささかめんどうなので、このままでゆるされられて(←日本語へん)。近いうち、なおしときます♪ あ、と、なにげなくNo.7000獲得です。このCGIスクリプトにしてからのナンバーなのですが、なんとなくおめでたいことです。これからもよろしくお願いします。

>Cheekyさん。実際の作品そのままにポーズをとる>これはパゾリーニの「リコッタ(ロゴパグ所収)」が最高傑作なので、ぜひぜひごらんくださいませ。聖画をもとにポーズをとってますので。カラヴァッジオの絵は、聖画のようでいて聖画でないところが顕著です。聖画のポーズをとらされているモデル、という個の存在感を絵をみていて感じました。それでいて人間を描きながら卑しくなく、静謐で、モデルという俗な人間を通して人間の聖性を描いている。このあたりは、パゾリーニの感性と非常ににている気がします。デレク・ジャーマンは、かなり意識してこのあたりにこだわっているのではないかと推測されます。
挫折する性>性に挫折することを自覚している男性は少なくて(自覚していても、それを認める人はまた少なくて)、そのへんは女性のほうが理解者がおおいのかもしれません。

>グリグリさん。マリアンヌ・フェイスフル>ストーンズが麻薬所持で一斉検挙されたときに、おようふくのかわりに玄関マットをみにまとっていたカワイ子ちゃんですよね。なんちて。ミックの歴代ガールフレンドのなかでも最高の美貌と教養。ばら色ほっぺでラブ・ソングなんてうたってましたけど、Broken Englishで復活したときには・・・。ビデオクリップ、デレクだったのですか。さらに、80年代にはいってトーチソング集Strange Weatherで本格的に復活してきたときには「あの老婆のような声」にぶったおれそうになりました。以来、私のなかでは彼女のアルバムはトム・ウェイツのとなりに位置しています(ははは)。彼女が声も容姿もかわいかったころにうたったAs Tears Go Byのはいっているデッカのアルバムは、デッカ時代のストーンズと一緒にならべてあります。うーん、本は乱雑だけど、アルバムやLDといった、これ以上増えないメディアは意外と整理されているなあ。Yesterdayも、もとうたより彼女のほうがすき。あと、クルト・ワイルの歌曲を彼女やルー・リード、スティングやスザンヌ・ヴェガがうたったオムニバス盤があって、ここで彼女がうたっているのは「兵士の妻がもらったものは」。泣けます。

なお、ウォー・レクイエムの映像は、音盤の発売元であるロンドンデッカレーベルに帰属していますので、なかなか一般にはみるチャンスがないですが、LDはLDがすたれる、つい数年まえまで廉価盤3500円ででていました。だから、DVD映像の至宝シリーズとかいって、そのうち廉価盤がどかどかでるのではないでしょうか。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7003] 戦争レクイエム '01/10/27(土) 15:12:07

やっと土曜日がやってきた! といっても、今週は旅行や行楽に健康的にくりだすわけではなく、残業つづきだったんで、やっとおうちでゴロゴロできる・・・というだけのお話。きょうは昼まで寝ていたので非常に幸せです。そろそろ、あちこちの店舗でとりおきしてもらっているCD、古本のたぐい、うけとりにいかなくては。

「ラスト・オブ・イングランド」。もっていないのか、単に自分の部屋の書棚のアクセスが悪い(!)だけなのかわからないのですが、現状では読めないということを認識しました。古本屋さんでみつけたら、購入することにします。書棚の片づけをするより、きっとはやいもん・・・。うるうる。古書店といえば。先日いきつけの古書店で、寺山修司の「チャイナ・ドール(上海異人娼館)」を購入。めあては寺山の脚本よりイザベル・イリエ嬢のスチールでしたが、おもわぬひろいものは、付属のメイキング。撮影、大変だったのねえ。ちっともうまくいかないハード○ア・シーンにイザベル嬢が「あたしのせい?」と思い悩んだり(ちがうちがう)、やっぱりすごいのね、キンスキー! とか(女優の口紅で口を真っ赤にしたキンスキーはまんま吸血鬼だった、と寺山談)。もう一冊は「イタリア映画の監督たち」という本で、83年の奥付。これはズルリーニ、ボロニーニ、リッツァーニあたりが網羅されているというすばらしい内容。イタリア映画大回顧の前に入手できてよかったな〜。

>たけうちさん。いいですねえ、「ウォー・レクイエム」。ブリテン盤は、ブリテンのパートナーだったピーター・ピアーズがでていますから、作曲家の息のかかった決定版。その最上のプロモーション・ビデオとして、いわばあえて従属している映像の位置づけがあるので、この映像にはやはりブリテン盤の音でないとだめなんでしょう。ガーディナー盤は、来月ビクターから演奏形式DVDがでるようです。ガーディナー盤の靴のジャケット、これもまたぞくぞくしてしまう。
終末的様相>不幸にも、この終末のビジョンがいよいよ現実味をおびてやってきてしまいましたね。廃墟、テロリズム、移民、飢餓、そしてえたいのしれない病・・・と、この映像がつくられたころよりも、いっそう身近な様相をおびて。でもまあ、人生は終わりがあるから愉しめるように(永遠に生きていたら、おもしろくもない)、終末的様相を自覚した人類がふえることは意味のあることかもしれません。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7002] マリアンヌ・フェイスフル '01/10/27(土) 10:29:59

こんにちわ☆

デレク・ジャーマンのお話をしているのでわたしも出てきました。
わたしも彼の作品は、だいぶ前に特集上映をしていたときに一気に観た覚えがあります。
(確か吉祥寺あたりで)

んで、わたしの手持ちビデオは、デレク・ジャーマン・フィルム・コレクションVol.2の『ドリーム・マシン』です。
このビデオの中には、かのマリアンヌ・フェイスフルが歌う「ブロークン・イングリッシュ」のビデオクリップが収録されていて、実はわたし、これだけが欲しくて買ったんですけど(汗)・・・あの、マリアンヌ・フェイスフルって、ミック・ジャガーの愛人だった人なんで、この曲は、堕ちこぼれていた彼女がカムバックしたときのものです。
内容の方はかなりショッキングな映像があったりします。
また、「パイレート・テープ」とかいうもの収録されていて、ウィリアム・バロウズの姿も拝めたりします。

『ラスト・オブ・イングランド』の、テロリスト君とすっぽんぽんの青年のシーンは、わたしもよく覚えてます!
観ているときに、「あの覆面のお尻は女だな・・・」と思ったのはワタシだけでしょうか?
日頃、何を見ているのかこれでわかろうというものです。
すんません・・・

http://boat.zero.ad.jp/nekotama/

Name: グリグリ

[7001] 大英帝国の終焉 '01/10/26(金) 20:00:42

目黒でカラヴァッジオ展をやっていると聞いていてもたってもたまらず、今月号の芸術新潮を買い、さらにDJのDVDを見直したりしていました。贈られた豪華な衣装(byサンディ・パウエル)を身に着けて、ガラリと表情が変わっていくあたり、さすがティルダです。ナイフを口にするデクスター・フレッチャーくんのワイルドで挑戦的な目、そして実際のカラヴァッジオの作品そのままにポーズを取る俳優たちの姿に戦慄しました。
『ラスト・オブ・イングランド』も久しぶりに読んでみたのですが、あのテロリストくんが女性であるというインタビューは218pに載っています。「私の人生における性は常に挫折を強いられてきた」という・・・。

>たけうちさん
DJとの出会いがウェディングドレス姿のティルダというのは運命的ですね。私は高校生の頃The SmithsとPet Shop Boysにはまっていて、彼らの鮮烈なビデオクリップに興味を持ったのがきっかけでした。

http://britannia.cool.ne.jp/cinema/

Name: Cheeky  Mail: britannia@cool.ne.jp

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