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イタリア旅行レポートその4 花の大聖堂受難
'01/07/08(日) 00:51:28
いつまでどこまでつづくのかわからないイタリア旅行レポート、夏バテ気味で新しく公開された映画もみていないので、もうすこしつづけてみましょう。
昼下がりのフィレンツェの書店で、豪華なイタリア・ビザール映画の豪華本をみつけてしまいました。一冊はマカロニ・ウエスタン、一冊はホラー、もう一冊はジェス・フランコ(ホラーとジェス・フランコの関連性はわかるけど、なぜウエスタンがビザール系なの?)。イタリア語英語並記で画像満載。装幀もなかなか。よっしゃあ、買った! と手にとってみたら・・・。ええ、あわせて四キロ近いようなシロモノで(発言No.6786で言及したものに同じ)。その日はドゥオモに歩いてのぼる観光予定だったので、このような重いものを登頂前に買ってしまっていいものかと心がゆれました。しかし、歩き慣れぬ異国の地、ドゥオモにのぼってからこの書店をもう一度みつけだすのは難しいかもしれません。これからいく予定のミラノの書店では、このような本は売っていないかもしれません(実際、ミラノの書店ではこのシリーズをおいていませんでした)。みつけたときが買い時とばかりに、よいしょっとレジにはこびましたが、店員さんがいれてくれたのはスーパーの買い物袋をちょっと厚手にしたようなビニール袋でした。こういうビニール袋って、重い物をいれて下げると、おもいっきり手の平にくいこむんです。猫の砂やお米の小さい袋(2kg)をスーパーの袋にいれて下げたときの状態を想起していただくとわかりやすいかと思います。ただでも、重いものを手にしたときの私は不機嫌な顔になるので、このときの私の顔はかなり悲壮だったと思われます。そんな私に友人はささやいてくれました。「重かったら、私も手分けしてもってあげるよ」。ああ、友情! 貴女とイタリアに来てよかった! そして二人は花の大聖堂へと足をはやめたのでした。しかし・・・。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6799]
ピエル・パオロ・パゾリーニは詩人である
'01/07/07(土) 14:19:34
>とっても便利出版部さま。先日おとずれたミラ〜ノの街なかにパゾリーニ映画の幾多のシーンを想起して感動してきたばかりです。パゾリーニは、戦後ミラノが内側に中世以来の混沌としたものをかかえつつも、急速に経済発展しつづける異様な姿に、ブルジョア社会に対する違和感と資本主義社会への怖れをぶつけてみごとに映像化していたのだと、実感いたしました。壮麗なゴシック建築と、高度経済成長時に立てられた近代建築が拮抗している街全体のあやしさ。二十一世紀にはいっても、健在でした。
「パゾリーニ・ルネサンス」刊行、おめでとうございます。パゾリーニ映画の復興と、パゾリーニ自身がルネサンス的人物であった、というダブルミーニングで、なかなか意欲的なタイトルですね。充実の執筆陣による決定版、急ぎ買い求め、楽しみに読ませていただきたいと思います。
なお、こちらはあくまで非営利の個人サイトですので(オモテ稼業はたしかに印刷媒体なのですが)、購入に関する具体的な数行はリンク先も紹介されている、ということで削除させていただきました。キャッチと本体定価、表紙の取り込み画像など、あらかじめメールでお送りいただければ、コンテンツのほうで紹介しましたが。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6798]
『パゾリーニ・ルネサンス』発刊!
'01/07/06(金) 02:43:22
突然の書き込みで失礼いたします。パゾリーニ本が出来上がりましたので、宣伝させてください。
掲示板の趣旨にそぐわない場合は削除をよろしくお願いします。
政治・セクシュアリティ・宗教・イタリア・・・ 孤高の詩人にして映画作家
パゾリーニを読み解く 新作「パゾリーニ・ルネサンス」が出来上がりました。
四方田犬彦・浅田彰・和田忠彦・田中千世子・土肥秀行・石田美紀・大野裕
之/大島 渚/ピエル・パオロ・パゾリーニ 編集:大野裕之
主な内容
・講演「監督パゾリーニ」 大島渚 聞き手=田中千世子
・対談「パゾリーニ・ルネサンス」 四方田犬彦×浅田彰
・シンポジウム「パゾリーニをめぐって」
四方田犬彦×和田忠彦×浅田彰 司会= 田中千世子
・「聖約」 ピエル・パオロ・パゾリーニ 四方田犬彦訳
・フリウリ方言詩人パゾリーニの言語意識~パゾリーニのいまを交えて~ 土肥秀行
・映画による旅 パゾリーニのドキュメンタリー 石田美紀
・パゾリーニをめぐる年表 構成=石田美紀+土肥秀行/大野裕之
A6版 218頁。
わが国では、パゾリーニと言えば、あのスキャンダラスな死とともに「呪われた映画作家」のイメージで
語られるのが常だったパゾリーニ。しかし、近年、パゾリーニ再評価の気運が高まるなか、単に映画作家
というだけにはおさまらない、まさにルネサンス人としてのパゾリーニが「再発見」されつつある。本
書は、詩人、小説家、理論家、そして映画作家として20世紀の文化史のうちに特異な位置を占めるパゾリ
ーニを再導入するための書物。
大島渚が監督パゾリーニの魅力を語り、四方田犬彦、浅田彰らがパゾリーニの活動の多様な側面を縦横に
論じる。パゾリーニの未発表の詩も翻訳掲載。パゾリーニを通してイタリア映画・文学の今を語り尽くす!
全国有名書店で発売中!
http://www.ajisai.sakura.ne.jp/~benri/Publishing/pb-index.html
Name:
とっても便利出版部
Mail:
company@benri-web.com
[6797]
イタリア旅行レポートその3 イタリア国鉄の差し入れはパニーニ
'01/07/06(金) 02:00:34
リアム、第二子誕生だそうです。やっぱカトリックだなあ。(←あまり深く追求しないように)
掲示板のCGIが不調ですが、気をとりなおして、イタリア・レポートその3を書き込みます。
トスカーナの丘陵地帯で突如足止めをくらってしまったユーロスターの乗客たち。電気のとまった車両はサウナ同然、ビュッフェは水を無料でくばってしまって液体は珈琲クリームしかおいていない状態。「腹がへった〜」という乗客にポテトチップスをくばれども焼け石に水・・・(かえって喉がかわくだろうに)。遠くに見える村では、高いたてものの窓からこちらを面白そうに眺めている村人たちの姿がみえます。対向車両がくる危険な線路にみんなわらわらと降りてまつこと四時間ほど、なんとか超低速で次の駅までうごかせることになったので、そこからはほかの電車に乗り換えろという指示が乗客に下されました・・・(一緒にのっていたドイツ人たちが一生懸命英語で説明してくれた)。スーツケースで線路をがこがこ移動するのだけは避けたかった私と友人は、なんとかほっと胸をなでおろしたのでした。
そのあとは普通の急行車両にのりかえさせられること二回。やっとはいったアナウンスは私にもわかるイタリア語でした。ミラノに着くのはドゥマーニだというのです。「ドゥマーニ(明日)」! それくらいなら、私にもわかるぜ! まあ、とにかく四時十五分発のミラノ行きは翌日の零時半に終着駅についたのでした。三時間の道のりが五時間遅れの八時間・・・。しかし、イタリア人が、そういう状態でもまったく動じないのにはおどろきました。短気なようでいて、事が起こるとすっごく忍耐強いらしいのです。さすが、幾多の苦難の歴史を乗り越えてきたヨーロッパ大陸の住人というべきでしょうか。そのうえ、線路で花つんでうたっちゃう陽気さでしょう? カリカリしてるだけこちらがバカみたいな気がしてきてしまうから不思議です。このおおらかさにすくわれて、なんとなく時間がたってしまいました。ひょっとして、こんなこと日常茶飯事なのかしら? とうたぐってもみたのですが、乗り換え駅で水が配られましたし、そのあとも国鉄がパニーニ(生ハムが塩辛かったけどおいしかった)とお菓子とジュースとお水のお弁当セットを用意して全員に配ってくれたので、これはどうも非日常的な出来事だったらしいです。払い戻し金も出るというので、住所を書いて提出しましたが、はたして、イタリア国鉄の払戻金は日本までちゃんと送金されてくるのでしょうか。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6796]
一期一会です
'01/07/05(木) 01:37:07
調子の悪い掲示板、だましだまし使っておりますが、このようなことがこれからもつづくようであれば、よそのサーバーへ掲示板だけ移そうかと思っています。
>たけうちさん。一期一会>まさにそうです。代役がすばらしかった、なんてことも稀にはあるし、舞台はそのとき、その場所にいた人たちの大切なものなのですよね。共有する空間が感動で満たされたときのよろこびは、ほかのこととはくらべようもない・・・。
全日程>一応、ABC各プロは一枚ずつ入手したのですが、もう一日東京公演にいくかどうかです。すでにチケットは完売しているので、流れたものをすくえるかどうか。
二度とは拝めない>男性ダンサーでも息のあがってしまう「ボレロ」の後半、ふりみだした赤い長い髪のなかからにこっと笑いますからねえ。ああ、千回でも観たい・・・。
ジゼル>結婚の未遂>そのものズバリがこわかったです。純白の花嫁衣装をきたきれいなお姉さんたちの集団にいびり殺されるのって、どんな色男でもいやだろうなあ。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6795]
お疲れ様でした〜
'01/07/04(水) 13:43:05
みいちゃん、暑い中への帰還お疲れ様でした。
なんと姫が休場とは!泣いても泣き足りませんね。1本見られなかったくらいで文句をいっている場合じゃないな私。
ことほど左様に舞台とはナマモノ。アクシデントがよい方に転ぶこともあればそうでないほうに転んでしまうこともあり、まさに一期一会、まったく読めませんが、だからこそやめられないのですよね。
姫が快復して、秋に日本で、それこそ2度とは拝めないようなものを見せてくれることを祈りましょう(やはり、全日程制覇、ですか?)
>ジゼル
そ、それはまた凄まじい・・・これは確かに、ロイヤルでは出来なさそうな感じですね・・・
衣装デザイン画をスカラのサイトで見ました。ウィリたちの「怨念」を「結婚の未遂=性的な抑圧(欲求不満)」の怨念、ととるフロイト系の方々がおられますが、まさにそんな感じなんでせうか。しかし具体的ですね・・・って言うか、コワイ・・・。
>rit
いや、初イタリアでこれほど盛りだくさんなハプニングに出会われるとは。ああ、たまにはいいですよねイタリアも・・・(←間違っている)
予定外に年末NYに行くことになってしまったため、イタリア計画はちょっと危機に瀕しています。スカラのプログラム次第では大西洋横断も辞さないつもりですが、はて・・・
Name:
たけうち
Mail:
take-m@ka2.so-net.ne.jp
[6794]
書けています
'01/07/04(水) 03:47:32
>琴蕗さん。ありがとう、書き込めています。まあ、だましだまし・・・。
フジロック>私の目当てはOASISなので、なんだかそれだけでいってもリアムがこなかったりしたらがっかりするしなあ、という消極的気分になっています。これはシルヴィ・ショックが後をひいているかも。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6793]
書けるかな?
2001/07/04(水) 01:44:19
みいちゃんお帰りなさい!
肝心の目的の姫のお姿を見られないとは、なんと皮肉な運命でしょう。それにrit5h。。。。なんとなんとイタリアらしいと誰もがイメージする世界に遭遇するなんて、素晴らしい(と書きながら、自分でなくてよかったあ、と胸をなで下ろしてしまう。ゴメンナサイ)
電車が止まって、歌ったり、お花を摘んでしまえるなんて、すてきだなあ。映画みたい。動かないものは動かないので、待っている間を楽しく過ごすようにしたほうがいいですよね。理屈ではそうなんですけど、私だったら、どうするかしら。鍵付きワイヤーで荷物を椅子にくくりつけて外に出てしまうような、でも心配で動けないような。旅行に行くと、なぜか人間性を試されるような場面に遭遇してしまうのがスリリングです。
ところで、フジロックの予習をしていますが、Patti Smithの『Gung Ho』を聴いていると、中島みゆきの歌声を彷彿させて、不思議な感じがします。
Name:
琴蕗
[6792]
BGMはデヴィッド・シルヴィアン
2001/07/04(水) 01:02:13
どうもForbiddenというと三島由紀夫の「禁色」の英語タイトルを連想します。そして、それって、「戦場のメリークリスマス」のデヴィッド・シルヴィアン・ヴァージョンのタイトルなんですよね。だから、壊れた! と思うと同時に地をはうようなデヴィシルの声が頭のなかで聞こえてくるのです。
原因がわからないです。いまのところ、通常どおり、書き込めるようですが。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6791]
禁断の掲示板
2001/07/04(水) 00:55:52
うひゃ〜。ローマさん、書き込んだとたんForbiddenの文字がでたからおどろかれたでしょう。この掲示板がおいてあるBiglobeのサーバーが混んでいるせいか(普段から非常に重い)、どうもこの掲示板のcgiが起動するときに負荷がかかって、パーミッションに悪さをするようになったらしいんですよ〜。そうすると、外部から読めなくなってしまうのです。直すのは簡単なのですが、私が会社からでは直せないのと、原因がまだわからないので(だって急になったんだもの)、もうしわけないです。負荷のかからない新しいcgiを急遽検討中なので、禁断の幕が降りていても、驚かないでくださいね。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6790]
おかえりなさい。
2001/07/03(火) 13:50:47
ご旅行、とても楽しかったみたいですね。さっそくのレポート、笑わせてもらってます。
>姫が故障>うっ、それってそれって・・・。でもお友だち共々頭を切り替えて、石ネタで盛り上がるあたりエラいです(え?)。いまスカラ座のサイトを見てきたら、ほんの2行ほどお断り程度に休場の件が報告しているだけ。あれじゃ見逃してしまいますよぉ。写真を見たところ、1幕目はスクリーンにぬけるような青空が広がってるわ、大八車みたいなものがあるわ、なんかスペインの片田舎みたいで、ジゼルというよりカルメンが出てきそうな雰囲気ですね。ところで、念願の姫@『ボレロ』のチケットを手に入れました。むふ、いよいよわたしもAプロ、Bプロの世界に飛び込むのだわ。
>「rit 5h」>もうネタとしちゃサイコーですね。すごいオチがありそうで、わくわく。みいちゃんも口笛ふいてお花つんだ?
Name:
ローマ
Mail:
iguana@fd.catv.ne.jp
[6789]
イタリア旅行レポートその2 列車が故障
2001/07/03(火) 02:09:35
ああ、なんという伏線でしょう。No.6749でローマさんにおしえていただいた「rit」の世界。そう、私と友人はフィレンツェ・ミラノ間で実に「rit 5h」という未知の世界を体験してしまったのです。
その日はフィレンツェからミラノに戻る日でした。イタリアの新幹線こと、「ユーロスターイタリア」(ロンドン・パリを走っているユーロスターとは大違いだぜ!)にのればだいたい三時間でミラノに着きます。予約していたユーロスターに元気よくのりこもう・・・としたら、ホームの反対側にスタンバってしてまっていたため、走って戻って息をきらし・・・。しかし、すでにそのときにrit10minくらいだったのです(私たちのせいではナイ)。思えば最初から変でした。前の列車がrit30minでしたし・・・。それでもどうにかこうにか乗ったものの、駅を出てもユーロスターは冷房がちっともきかず、スピードもちっともあがらないのです。ヘンだな〜とおもっていたら、フィレンツェから二十分くらいのトスカーナの農村地帯でいきなり停車。しかも、トンネルから車両が数台のぞいたかたちでとまってしまったのです。真っ暗ななか非常灯がつき、冷房は完全にとまり、ユーロスターイタリアはいきなりサウナ特急と化してしまいました。そ、それなのにそれなのに、アナウンスはなし、ただただ列車のスタッフは待っててねというばかり。新幹線ですから窓はあきませんし・・・。
そこですごいのが地元の人たちの迅速な対応です。まず、信じがたいことに、列車のドアを勝手にあけて線路に出てしまいました。中にのこっていた人たちも、酸欠で気持ちが悪いので、足弱な人たちまで抱え降ろされてつぎつぎ線路へ。そして、つぎにおどろいたことには、これといって険悪なムードになることもなく、線路脇で歌などうたったり、花をつんだりしているではありませんか。ひょっとして、こんなことは日常茶飯事なのでしょうか? しかし、私と友人は重いスーツケースを人質(?)にとられていますから、そうそう列車をはなれてしまうわけにはいきません。ああ、こまった、どうなる?
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6788]
ヒラリオン無頼
2001/07/03(火) 01:38:24
>WAKOさん。ろぺらどぱりい♪ ああ、いいな〜、いいな〜。世界一の舞台をたくさん観てこられるのですね。ヌレエフ版「ロミジュリ」は「ティボルトとマキューシオ」ってかんじがなきにしもあらずで、ジュリエット主体のロイヤル版とぜんぜん違う男さわぎなところが好きです。ジュリエットも、自ら運命を選び取るというよりは、もっと幼いかんじですよね。WAKOさんのHP、じっくりよんでみます。
故障>う〜ん、スカラ座をおやすみした理由はどこにもでていないので、推測するしかないのですが、ぜんぶとりやめたとなると、まあ、めずらしいな、としかいいようがないです。がっくりでしたが、おかげでスカラ座で珍しいものがみられました。
ヒラリオン>シルヴィ版ではすごく単純な無頼漢扱いでした。一幕目では、堂々とジゼルとアルブレヒトの間にわってはいり、露骨にあらそう三角関係のシーンがありますし、しかもそのとき、ヒラリオンはナイフをちらつかせるのです。村人からもちょっと暗いヤツだと思われているといった設定。いい人だけど、ジゼルを思って・・・というより、ジゼルが好きなことはたしかだけれど、屈折した男の横恋慕、という展開です。しかも、ジゼルもかなり激しい性格なので、三人がかなり舞台の上でもめます。ちょっと、これは観ていてはずかしかったかなあ。全体的にキャラクターがみんな激しくて、「ドンキ・ホーテ」や「カルメン」をみているような錯覚をおぼえました。だから、ヒラリオンは二幕ではウィリたちにおいつめられていい気味ね、っていう単純な演出になってしまうのです。ウィリたちが逃げまどうヒラリオンを、「みつけた、みつけたわ〜」と指を指しておいこむシーンなんて、なかなかこわかったです。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6787]
お帰りなさい
2001/07/03(火) 01:13:43
ギエム嬢、けがだったのですか?パリ・オペラ座のページには故障としか出ていなかったんで、体調不良くらいかもと思っていたのですが、スカラ座もお休みだったのですね。せっかく見にいらっしゃったのに残念でしたね。
でも、ギエム版「ジゼル」の演出のお話を詳しく伺えたのは興味深いです。私はエック版の、いい人だけど、ジゼルと自分が違う世界にいるということに最後まで気づかないヒラリオン(社会的には同じグループでも、精神的にまったく違うというのがなんとも皮肉)というのにかなり納得してますし、クラシックでも気に入りのヒラリオンはタランダとクーパーでしたから、ギエム版の解釈は全然違うようなので是非見てみたいです。スカラ座でもレパートリーに入ったくらいだし、きっと日本で見られる機会は来るに違いないと思ってるんですが。
ところで、HP立ち上げました。まだまだあちこち工事中。フランス映画とフランス・バレエの話が今のところ主体で、サッカーのフランス・ナショナル・チームの話などというものもあります。遊びに来てみて下さい。
私のほうは、来週パリ・オペラ座で、ヌレーエフ版「ロミジュリ」3回、ノイマイヤー版「真夏の夜の夢」2回見てくる予定です。
http://home.att.ne.jp/gamma/chez_wako_35
Name:
WAKO
Mail:
fwf0264@tkg.att.ne.jp
[6786]
社会復帰
2001/07/03(火) 00:53:22
暑くてへろへろですが、なんとか社会復帰をはたしました。しかし、やはり旅行はいいですね。とりわけ言葉のつうじない遠方の国に行った場合、いやでもその環境になじもうとすることに100パーセント没入できますから、いい頭の切替になります。今度はローマがいいかな、ヴェニスもいいな、シエナやアッシジにもいきたいな。えへへ。でも本当はロンドンにいきたかったの。
>ローマさん。郵便屋さん>やはり二度ベルをならすくらいのつつましい人(?)のほうがよろしいかしら。あ、テオレマの親父さんの若き日のすがたでもあるのですよね。
「ショコラ」>帰りの飛行機のなかでみてしまいました。半覚醒状態でみていたので、ビノシュ、レナ・オリン、デンチの三大女優が鍋をのぞきこんでいるシーンに「ひいいっ、魔女!」とか不謹慎なことを思ってしまいましたが、ちょっとスーパーナチュラルなところもふくめて、なかなかふしぎなお味の映画でした。ジョニー・デップはひょっとしてスナフキンなんでしょうか?
イノセント>まっすぐに人を信じられる気持ちをもっている女性には、おのずとそなわっているような気がします。持っていて、だんだんに失うものではなくて、最初から持っている人と持っていない人がいるのかもしれないなあ。個人的な願望だけれど。
>でしゃんさん。荷物それだけ>うらやましい! 私は心配性なので、やはり鍵のかかるスーツケースをごろごろしていかないと海外にいけないんです。でも、あれ、ヨーロッパの石畳ではおもいっきりつんのめるのです。今回も泣きました〜。
>たけうちさん。スカラ座はかぶりつきの前から二列目でしたので、ここは意外にも涼しかったです。上の階ほど暑い道理で、桟敷のひとたちはぱたぱたやっていました。
iMac>たのしいです。でも、やっぱりいまたたいているのはWinのほう。スペックからいって、画像処理専用マシンにしてしまおうかな。それよりPALのDVDを再生してみなければ。わくわく。
BA>がんばってましたよ〜。行きも帰りも、乗り換えもみんなBAだったので、快適でした。でもまあ、ちょっと席が狭いかな。
>琴蕗さん。シルヴィ姫初体験が「ボレロ」というのは、なかなかすばらしいと思います。わかりやすい人ですから〜。しかし、「ボレロ」はどうがんばっても十五分くらいの上演なので、短くて短くて、せつなくなってしまいます。私など、十数回みて、瞼をとじれば目にうかぶようになってきても、まだせつない。美しくて充実した瞬間はあまりにも短くて、こればっかりはしかたないですね。
>PINGUINOさん。ミリアンの伝記を買い求めるべくかけずりまわったのですが、うってなかったんです。しくしく。フィレンツェとミラノの人はあまりミリアンのコメディはみないのかしら。でもそのかわりにおくればせながら「Western All'Italiana」をみつけて即購入。そのうえ姉妹編(?)の「Bizarre Sinema!」シリーズを全部で二冊も買っちゃって。計三冊、ハードカバーで合計四キロ弱を棺桶のようにずるずるイタリアからひきずって帰ってきたです。うち一冊はジェス・フランコの研究本で、もう、写真の女優さんがかわいい! キュート! 健康的! でも、よくみると本の裏表紙には「Adults Only」の文字が・・・。絵柄がかわいいからだまされるけど、よくみると不健康な映画なのかな。
>Cheekyさん。トスカーナ地方の青い青い空は、すばらしかったです。ギエム姫の故障は本当にショックで、ちょっとまだ頭のシンがじんじんしてますが、秋は来日するのだし、気持ちを切り替えていきます。
美術館>イタリア・ビギナーなので、まずはフィレンツェのウフィツィに挑みました。混むという評判をきいていたので、ペットボトルの水を片手にのんびりならぶこと三十分くらい。中にはいればさくさくみることができて、なかなか快適でした。ボッティチェッリが大好きなので、至福の時をすごすことができました。レオナルドやカラバッジョはあちらこちらに遠征中らしく、観られないものもありましたが、あの物量ですから! しかし、ホンモノは美しい! ほかにはミラノではブレラ美術館を、フィレンツェではほかにメディチ家礼拝堂(ミケランジェロ作)をみました。そしてドゥオモ。フィレンツェのそれも、ミラノもそれも、圧巻でした。屋根にものぼりましたよ。それからラ・スペコラにもいきましたし、サン・ジミニャーノでは拷問博物館にもいきました。それぞれは、のちにふれることもありますでしょう。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6785]
おかえりなさい
2001/07/02(月) 23:41:40
みいちゃん、おかえりなさいませ!初夏のイタリアはさぞ美しかったことでしょう。
惜しむらくはギエム姫の故障・・・東京公演までにベストの体調に戻ってくれますように。
このところの蒸し暑さで眠りが浅く、慢性睡眠不足状態。ビデオを観ていても、
気がつくと沈没。
イタリアといえば、上野のルネサンス展は今週限りなのですね。ヴェネツィア展も
そろそろ終わりなのでしょうか。よくぞここまで集めたと驚くばかりのお腹いっぱい、
見ごたえのある企画でした。欲を言えばこの素晴らしい作品群を、向こうの
美術館の壁にかかっているところを見てみたい!建物自体が一級の芸術品ですよね。
今回のご旅行でも、どこか美術館にいらっしゃったのでしょうか。
旅行レポのその2以降を楽しみにお待ちしておりますっ。
Name:
Cheeky
Mail:
cheeky@pop12.odn.ne.jp
[6784]
イタリア旅行レポートその1 姫が故障
2001/07/02(月) 03:15:35
もっとも衝撃的な事実からまず、レポートいたしましょう。今回の旅行の主眼であったシルヴィ・ギエム嬢のスカラ座公演が、すべて取りやめになってしまったこと。行ってから気づいたんですよね〜。あう〜。私と同行者である友人はなにをしにはるばるイタリアくんだりまで行ったのかと、頭のなかを冷たい風がびゅうびゅう吹きすぎちゃいましたが、まあ、ケガをした姫の養生が大事といえば大事。ほかならぬ姫が秋の日本のボレロ公演のほうを大事に思っての判断であろう、とよいように解釈し、とりあえず納得するのでした(ちっとも納得できないけどさあ、ちっ)。
姫も齢35を過ぎ、人の子であった、ということでしょうか。フランス製の超高性能レプリカントではなかったのです(イタリアのTVでイタリア語吹き替え版「ブレードランナー」を観ました)。これまでケガによる休場など(相撲じゃないよ)無縁の人だっただけに、ファンとしてもとてもショックなできごとでした。さて。シルヴィ姫のかわりに踊ったのはGilda Gelatiというソリスト格の女性で、めざましいテクニックはない人でしたが、踊りが美しく、なかなか好感がもてました。赤毛で長身、シルヴィと雰囲気も似ていましたし。もうひとりはSabrina Brazzoという人で、こちらの女性がマッシモ・ムッルくんと踊るようです。そっちもみたかったなあ。
シルヴィ姫はみられませんでしたが、今回我々がみにいった「ジゼル」公演は、シルヴィ自身がスカラ座バレエ団に振り付けをしたという大変レアな出し物でした。パリ公演では賛否両論だったというシルヴィ版ジゼル、たしかに一風かわっていました。まず、中世のヨーロッパというより貧しいメキシコの農村みたいな舞台セット。ヒラリオンはまるで無頼漢みたいでした。こ、これはいったい? また、舞台の上に巨大な置き石があり、これが幕開きとともにするすると持ち上がるというシュールなしかけ。これは純情なジゼルをだましたうえ見殺ししてしまったアルブレヒト王子の精神的な重圧の象徴か? 私の友人は「シルヴィのことだから、日本庭園の庭石からインスピレーションを得ました、とか言いそうだよね」といっていましたが、なんか確かにそんなかんじです。アルブレヒトが一人とりのこされる終幕では、その石がするすると上からおりてくるのですから。石に漢字で「責任」とか「誠意」とかかいてあると、演出がより明確だったかもしれません・・・って、コメディじゃないって。
なお、シルヴィ版ならではの特色としては、ウィリ(精霊)たちの比重がすごく大きいことです。ウィリはもともと、未婚で死んだ娘達の怨霊なのですが(こうして書くと、とても恐ろしいバレエだ)シルヴィ版ではウィリは従来のようなおそろいのはかなげなロングチュチュを着用しておらず、思い思いの意匠の「純白の花嫁衣装」そのものを着ている、という設定。このことによって、彼女たちの恨みは男性への漠然とした恨みや怖れではなく、「私はお嫁に行きたかったのよ」に限定されてしまっているのです。これは、なんというか、ちょっと、怖すぎましたし、単純すぎるような気がしました。だって、群舞が集団結婚式みたいなんだもの。しかも、花婿のいない。う〜ん、う〜ん。
だから、ウィリがヒラリオンとアルブレヒトを追いつめてとり殺そうとするシーンはド迫力でしたが、でも、ヒラリオンはそんな悪いことをしたのでしょうか? 「人の恋路の邪魔するやつは、ウィリに蹴られて死んでしまえ」という、とっても直裁な演出に、シルヴィらしさをみたようにも思います・・・。ま、彼女はうるおいのある寛容なタイプではないよね、ファンの私からみても。でもジゼルの寛容さ(アルブレヒトを救う)はなんと考えればよいのでしょう。そのへんも、アルブレヒトはジゼルが命を賭してすくった、というより、ただのタイムアップ! っていうかんじだったのです。う〜む、う〜む。この新演出、日本で上演される日はくるのでしょうか。A・フェリやV・デュランテはぜったいにこの演出では踊らないでしょう・・・。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6783]
これで梅雨明けがまだですって?
2001/07/02(月) 03:05:54
暑い〜。あの、暑いんですけど〜。東京はものすごい猛暑で、これで梅雨があけていないんですって? くらくら〜。暑い、暑いとさわいでいたフィレンツェでも、湿気がそれほどでもなかったため、日差しはキツイけど、けっこう夏が苦手の私でも観光三昧できました。でも、帰国後すぐのこの蒸し暑さはこたえますねえ。ぼちぼち、慣れてまいりますけれども。ま、日本の気候は肌がしっとりするからいいわ・・・。
暑さのせいとは関係ないのですが、この掲示板、ちょっと調子が悪いみたいです。書き込むと、ときどき「forbidden」がでちゃんうんです(一部の方にはなつかしい、あの「禁断」掲示板が戻ってきた?!)。早急に対策を考えますので、ちょっとお時間をくださいませ。お手製CGIなので、いろいろサーバーに負荷がかかってるのかな。ま、うまくいっているときもあるので、こちらも馴らしながら・・・。
Name:
みいちゃん
Mail:
bluetonic@geocities.co.jp
[6782]
無事これ名馬
2001/07/01(日) 01:26:04
皆様、お久しぶりです。初めてのイタ〜リア旅行から無事に帰って参りました。いろいろなことに遭遇しましたが、多くは環境上のトラブルで、自分自身にも同行者にもこれといった危害が加えらることはなく、極めておだやかな旅でした。抜けるような青空の下、さわやかな初夏のトスカーナ地方の空気を満喫してまいりました。ええ、それはもう、存分に! 炎天下に何時間も! それがなぜかは明日にでも投稿します〜。
今回の旅行では、商魂たくましく、直情で気短で、だけどいざことが起こると一転してじつに忍耐強く寛容で親切無類のイタリア人から多くの美徳を学びました。そしてもちろん、いろいろな現地のブツも入手しましたよん。そのご報告も明日。あ〜、いますぐにでもまたイタリアに行きたい気分を胸に、ただひたすら眠りたいです・・・。ぶおなのって〜。
Name:
みいちゃん
[6781]
気を付けて
2001/06/23(土) 02:54:53
私よりずーっと海外慣れしてる人に言うのも何ですが。みいちゃん、楽しんできてください。
イタリア北部ということは、今が旬の映画「象に乗って『脱走山脈』ロケ地巡り」ですね。アルプス山中で、ケッテンクラートのドイツ軍に遭遇しないよう祈ってます。ミリアンの伝記購入を忘れないようにね。
それじゃBien viaje! ああ、行く国は別の言語でしたか。済みません。何しろ私、イノセントなもんで。
Name:
PINGUINO
Mail:
pinguino@anc.meta.ne.jp
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