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[6640] 南米発フランス経由宇宙の果て 2001/04/22(日) 03:22:59

金曜から土曜にかけて3本ほど全くノリの違う映画を観てきました。
まずは「プルーフ・オブ・ライフ」・・・
フォーサイスの小説みたいなノリを期待してたのですが南米ゲリラによるアメリカ人誘拐、非人道的な大企業、過去に傷のあるヒロイン、元SASの民間調査員の主人公・・・って漫画「マスター・キートン」そのまんまだぁ!それは別に良いとしてオープニングから誘拐事件の発生までは割にテンポ良く観せるのですがいざ犯人との交渉のあたりがだらだらしてて中ダルみ気味、加えてヒロインのメグ・ライアンがダンナが誘拐されてるわりには緊迫感不足な感じで、この映画大丈夫かぁ?って気分になってきますが後半はかなり盛り上がります。特にラスト!クっ・・クサいっ!でもイイ!!このラストだけで僕の評価はかなり良くなりました。バックに流れるバン・モリソン(たぶん・・・)のバラードも輪をかけてクサくてシビレます。
次はフランスで上映禁止になったという悪名高き「ベーゼ・モア」
最低な生活を送り、突発的に親しい人を殺してしまった二人の女が偶然出会い、意気投合してデッドエンドなSEX&バイオレンスな旅に出るというストーリ−でした。何だか素人っぽい演出とカメラワーク、AV並のえげつないエロシーン、チープで今一つ迫力不足なバイオレンスシーン・・・こんなんで上映禁止?パゾリーニが泣くぜ!とは思ったもののそれほどこの映画に悪い印象を受けなかったのでした。ちょっとばかり切ないラストのせいかな・・・?
「バッドランズ・地獄の逃避行」「テルマ・アンド・ルイ−ズ」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」あたりが好きな人は口に合うかも?しかし配給会社が「新しいスタイルのガールズムービー」みたいなノリで宣伝してるのは的を外しているような気がするなぁ・・・「主役の二人がカッコ良くてスカッとした!」アホちゃうか?これは絶望についての映画だよ!

さて3本目はまたも「2001年宇宙の旅」さすがに今回は疲れました。
それとテアトル銀座のシートはどうも座り心地が良くありませんねぇ・・
ところでこの映画、お猿の皆さんとHAL9000が魅力のあるキャラクターなのに肝心なボーマンやフロイド博士達がちっとも魅力的に描かれていないところが
ポイントではないでしょうか?もし、HALがスターゲイトを潜ったらどうなったんでしょう?今回は何となくそんなことを考えながら観てました。

Name: 習志野COLT  Mail: malkovich@syd.odn.ne.jp

[6639] 踊るクリストファー・ウォーケン 2001/04/22(日) 02:11:20

きょうはついつい猫とごろごろしてしまいました。猫を飼っておいでになる方はごぞんじでしょうけれども、猫を飼うと読書量が減り(人が読んでいる本の上に寝るから)、新聞は最後までよまなくなり(人が読んでいる新聞の上にも寝るから)、日なたでやたらとごろごろするダメな人間ができあがります。うう。

せっかく買った「愛のインモラル映画DVD」(←だって、そういうパッケージなんだもの)まだみていません。「愛の嵐」(おもえば主演は英国コンビ)はともかく、「蘭の肉体」(改題「愛の肉体」)をインモラル扱いなんてひどいんでないかい。これは骨太な犯罪映画ですよ。そもそも、「蘭の匂いがする美女」だからこのタイトルなのに、へんなタイトルにしちゃって、もう。うらんかなはけっこうだけど、本来のファンが買い逃してしまうじゃないの。一緒にでた「愛の罠」(旧題「スキャンダル」)もねえ・・・。あ、三本そろって拉致監・・・ううん・・・。あとで画像チェックだけしよ。

>PINGUINOさん。動物解剖学博物館>私は模型はすきですけど、ヒトガタは苦手なんですう。マダムタッソーにもロンドンダンジョンにも行けない私に(実はデパートのマネキンをみても「ひゃっ!」となってしまうのでした)、黒死病や内臓露出のイタリア男性型ロウ人形はきつすぎます。やっぱり人形よりメカニックの展示のほうがいいな。

>かつさん。クリストファー・ウォーケンが踊るヴィデオクリップ。昨今の作品から容易に想像がついてしまいます。無表情でよかったじゃないですか。笑うともっと怖いよう。昔は少年のような素敵な笑顔だったのに・・・ということがよくわかる「デッドゾーン」、DVD化がうれしいです。
Tシャツの重ね着>ははは・・・。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[6638] いま流れている自動車CMのムーディなピアノはもしかして『ジェラシー』のテーマ曲か? 2001/04/22(日) 00:08:01

20年ほど前にFMの番組で聴いたきりなので記憶が曖昧ですけど。とりあえずニコラス・ローグってことでタイトルは赤にしてみました、ぜんぜん意味ないけど。

ここ数日の僕の笑いのツボはMTVでヘヴィーローテーション中のFATBOY SLIMの新曲のVCです。だってあのクリストファー・ウォーケンが誰もいないホテルのロビーや廊下でヘンな振り付けでひたすら踊りまくるんですよ〜。めちゃめちゃ真剣&終始真顔なのが怖いっす。最後には空すら飛んじゃうんだけど、「ああ、ウォーケンなら可能かも」って納得できちゃいます。さすがスパイク・ジョーンズのVCだと思いました。来週ついに『デッド・ゾーン』もDVD化されますし、個人的にはなかなかタイムリーな出来事でした。

で、FATBOY SLIMといえばバズ・ラーマンの新作『ムーラン・ルージュ』サントラにも参加しています。発売はまだまだ先みたいなのですが、オフィシャルサイトでベックの"Diamond Dogs"(もちろんボウイのカバー)とかユアン&ニコールの「愛のテーマ」などを聴いた感じではなかなか好盤の予感。他にもオジー・オズボーンによる"The Sound Of Music"というとってもホラー(?)なトラックも収録されるそうなので楽しみです。

で、『ザ・メキシカン』を観てきました。ブラピはもう王子様役はやらないつもりらしい、っていうのがわかったのが収穫。真似してTシャツの重ね着をしていった甲斐がありました(ちょっと恥かしかった)。ハート型の薬室の拳銃は可愛かったけど、造るのとメンテナンスはとても面倒くさそうでした。映画としての出来も言われているほど酷くはなくて、主役のふたりをジョン・タトゥーロとアマンダ・プラマーに置き換えて「コーエン兄弟の新作だよ」って言っちゃえばみんなが信じちゃうような雰囲気を持っているんで、『スナッチ』より好き!っていう人が居たとしても異議申し立てはしません。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[6637] みんなで見よう、アルメリアロケ映画 2001/04/21(土) 13:40:01

 サイレンスさん、あまり根を詰めてアルメリアロケ作品見過ぎると、奥さんが3人に分身して見えるようになるらしいですよ。これをダダイズム(C 円谷プロ)というそうです。

 みいちゃん>フィレンツェで絶対はずせない観光地といえば、昼食の直後に訪れると楽しい「動物解剖学博物館」でしょう。ぜひ覗いてください。
 メディチ家が、当時の技術の粋を凝らして製作したロウ人形がぎっしり。臓物べろーんと飛び出した数十体のお兄さん、お姉さんたちが、日本からの観光客をお出迎え。ペストに感染して腐りきった男性の頭部に、在りし日のイタリアの歴史とロマンをかき立てずにはいられません。

Name: PINGUINO  Mail: uno@star.email.ne.jp

[6636] イタリアへはオペラ座を目指して行くのよ、本当は 2001/04/21(土) 11:18:23

いや〜、疾風怒濤の金曜日でした。仕事でつかう(掲載させてもらう)絵がなかなかきまらず、刻々とせまる締め切り。一縷の希望をたくした画廊に電話一本の紹介でとびこんだら、そこのご主人がすごくいい人で、「話しはおききました。これ、つかってください」「え〜、いいんですか」「これ、どうぞ」「あの、ポジフィルムは?」「きれいにとったのがないので、ホンモノもってって撮影してください。お貸しします」「え゛〜、いいんですか?」。額装された洋画を、箱にはいっているとはいえ、銀座の街をよいしょよいしょとかかえて歩く、という貴重な体験をしました。それにしても、絵を預かるっていうのは、すごい緊張しますね(「ジェネラル」の主人公って、美術館にかかっているような絵を、絵の価値はおろか、管理法もしらないくせに盗んできて、野ざらし同然にしちゃうんだから、まったくもってけしからんです)。金額よりなにより、手のなかにあって、その運命が自分にたくされている作品が、この世に二つとしてないものである、という緊張感に感動しました。これが高じると、「一枚ほしいな」になるんでしょうね。どきどき。

>ローマさん。犯罪博物館>私がただ「尖塔の美しい中世の街」だけをめあてにフィレンツェ郊外くんだりまで足をのばすとおもっていらしたんですかあ。うふ。
明大の展覧会>いきましたよ、人権問題を熟考するために(嘘)。でも、やはりこれはまじめにみなければ不謹慎だ、とつくづく思いました(ということは、おもしろがっている自分を確実に内側に感じているということです)。そして、博士じゃないけど、むしろ展示物をみている人を、一歩ひいてながめるのがなによりも楽しかったのでした。平然としてみている人に、「君は想像力がないのかね」と思ったし、「きゃ♪」みたいな反応をする人には、「そういうかるいもんじゃないだろ」と思ったし、メモしてるような人には「あなた、なんにつかうの、それ」と思いましたです。自分も、ディテールをしみじみみるタイプだったんですけどね。でも、「あ、なんだ、この鉄の処女レプリカじゃん」かなんかいってたような気がする。
醜悪>私の場合、ああいった道具をみて、「自分はどのような条件化ならこれを行使できるか」というのを考えるのがすきです。自分が異端審問官に任命されたら実行するんだろうか、とか。でも、実際には他人の血なんて気持ち悪いので(失礼)、せいぜいが他人にやらせるのがオチなんだろうな(←それはそれでアブナイ)。仕事でやってるんだ、教会に命じられているんだ、これは神の意志なんだ、なんていいながら命令書にサインするのがせいぜいでしょう。そして、それは、考えようによっては、快楽で自分の手をつかってやる人よりも、醜悪な行為かもしれない(しかも、こっそり影からのぞいてたりしてね☆)。体制側の枠組みで思考しやすい自分の存在を否定できないなあ。

>Cheekyさん。カーステでクラシック>カーステは、どんなにエンジンが静かな車でも、器楽系はかきけされてしまいますね。とくにピアノはききとれません。そこで、オーケストラの層の厚いものをがんがんかけがち。ああ、はずかしい。
卒塔婆小町>百夜がよいなんて思いつく女は、そういう目にあうんでしょうか。一見、人の気持ちを試す不快な美女だけど、全員に誠実なレスポンスはかえせないし。少将が好きだからこそ百夜かよってほしかった(つまり百夜くらいがまんしてほしかった)のだろうな、と思うとせつないものがあります。
Iago-like>くどきじょうず?
意匠>「梨」が一番洗練されていてきれいでした。苦しみも殺傷度もナンバーワンであるこの道具(しかも女性用)が「一番美しい意匠をほどこされている」というのは、病的ですね。これをみたときには純粋な怒りをかんじました。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[6635] 卒塔婆小町 2001/04/21(土) 00:42:34

ああ、すみません。下の書き込みは、ブランカじゃなくて"ブランチ"でした。
昔の邦題って本当に短い言葉の中に巧みにいくつもの意味を盛り込むセンスに長けていますねえ。

Name: Cheeky  Mail: cheeky@pop12.odn.ne.jp

[6634] カーステレオ、CDじゃなくてミュージック・テープ。 2001/04/21(土) 00:38:13

昨日のインスペクター・モース、ジーナ・マッキーはパンキッシュな厚化粧の馬券屋ねーちゃんでした。いい大人が可愛い少年の頭をなでなでしていると、すわpederastかと色めき立つあたりがイギリスッ。いつもカーステレオで大好きなクラッシックをがんがんに鳴らしながら、オックスフォードの街をドライブしているモース氏。先週は精神を病んだ男の子が極度のワグネリアンだったという怖い場面もありました。「オイディプス王」(先々週)とか、「ゴドーを待ちながら」(今週)などなど、さりげなく登場する本が心憎い展開です。

卒塔婆小町みたい>!! まさにその通りですっ。見かけはブランカをさらに老けさせてくたびれさせたような。

>たけうちさん
"The Servant" >映画とちょっと違う舞台、素晴らしい出来だったんですね!Iago-likeなバレットというところに興味をそそられます。

>ローマさん
拷問器具>対象に苦痛を与える、という目的に供される道具にもさまざまな意匠を凝らすあたりに、人間のサガを感じます☆
ニールズヤード>わあ、It's a small world♪

Name: Cheeky  Mail: cheeky@pop12.odn.ne.jp

[6633] 好きな映画にことごとく、アリダありき。 2001/04/20(金) 15:52:56

ここにはケータイの着メロに凝ってらっしゃる方がたくさんいらっしゃいますが、なんとこの夏「着匂い」というのが発売されるんだそうです。主にはお花とか果実の匂いで、奇をてらったところでカレーやウ○コもあるんだとか。当サイトのレディス向きは、バナナとか石炭とか火薬かな?石炭といえば、アカデミー賞に出席したジュリー・ウォルターズが「労働者階級のお守り」ってことで炭をバッグにしのばせてましたね。「バッグの中が真っ黒よ」とケラケラ笑う彼女は実にチャーミングでした。

みいちゃん。先日話題になった犯罪博物館は、どうも97年に明治大学で開催された「拷問展」で見たものみたいですよ。マイ10年日記に書いてありました(笑)。「明大にヨーロッパ拷問展を見に行く。鉄の処女はエジプトのファラオみたい。ちょっと中に入ってみたくなる。男性用去勢のペンチはワニの顔、貞操帯は楽園追放のモチーフが施されハートのくりぬき部分が風通しのよう。どれも細部まで彫刻したり凝ったつくりで、見た目がふるってる。怖かったのは吊り籠とギロチン。通称『梨』もゾゾ〜。以上、サン・ジミニャーノ中世犯罪博物館所蔵」って。そういえば、小説の中でレクター博士が見た拷問展も、鉄の処女や吊り篭や、明大の展示とダブっていました。あらま、もしかしておんなじものを見てたのかしら〜。明大のは、みいちゃんもご覧になったのでは?しかし、博士の言うように、根源的な醜悪さはこんな器具を嬉々としてみる我々の顔に見てとれるのかもしれません。的を得た表現だと思いました。
>忙しい>お互いはやくヒマになって遊びたいですね☆うひっ。

ギロさん>リサ悪>前にシネギロを読んだときから、またアリダ・ヴァッリじゃん!みたいぃと心底思ってたのに、珍しく深夜まで仕事してて見れませんでした。うちの配線は奇妙で同時録画しかできないんです。ちぇ。ところでギロさん、今月号の「Casa Brutus」はちょっとだけバッキー特集を組んでます。で、思ったんですが、あのドームって、いざ住んだら気持ち悪くなるんじゃないかと私は余計な心配してます(笑)。撮影でスタジオなんかにいると、周りがホリゾントで隅々がまるーくなってて、ドームシェルター擬似体験をするわけですが、なんかどんどん遠近感がなくなってきて、長時間いると脳が疲れてきます。ヒッピーのみなさんなんかは、いろんな意味でいつも頭がぐるぐる回ってるからいいでしょうが。あと、あれはやっぱり広い土地に住んでた人の発想だよなーとも。正三角形の多面体という形状はすごくシンプルでキレイで好きですけどね〜。それと、フラーの机上は球体グッズでいっぱいでこれぞ理系の男の机って感じ(机の上って個性が出ますよね)。その中に竹で編まれたザルが置かれていて、もう目から鱗。番傘まであるんですよぉ。日本の民芸にまで目をつけるとは!宇宙は細部に宿る?

Mayさん。もう好きったら好きったら好き>きゃはははは。ブルゾンのアクシデントは新聞で読みました。その後大丈夫なのかしら。でで、ヴェルディ関連事項ってことでご報告。5/20の芸術劇場は必見です!一部はブルゾンのインタビュー、二部はアッバードのベルレク(BSでは放送済み)。特に第二部!歌手も豪華だけど・・・これ聴いてアバディアーナにならない人はいないという素晴らしさ。そうそう、ポリーニとアバドが通ってたのはヴェルディ音楽院のもようです。てへへ。

Cheekyさん。自然化粧品の「ニールズヤード」を検索してたら、なんとCheekyさんちの映画紹介の「赤ちゃんにバンザイ」にたどり着きました。なんか歩きつかれた末に知り合いの家に着いたような、ほっとしたような気持ちになりました(笑)。

たけうちさん。ローマ字の間から楽しさが伝わってきます。オッテロ、いいないいな!カラヴァッジォは日本でも関連本が書店に並びはじめましたよ。残りの日程もどうぞ体調にお気をつけて。

「地獄の黙示録」>たしかラストが思った通りにいかなかったんでしたよね。完全版がどんなものになるにせよ、あの最後のジャングル爆破はいくら映画だからといって、私は二度と見たくないです。創作を通りこして、まるで本物の犯罪だもの。ブランドじゃなくて、コッポラこそが闇の奥の殺戮者クルツですよ。あんな時代錯誤な自然破壊をもう見せないでぇぇぇ。でも、「ゴッドファーザー」は愛してます。

Name: ローマ  Mail: iguana@fd.catv.ne.jp

[6632] だめになっていく若旦那のお芝居がみたい 2001/04/20(金) 02:19:33

まわりじゅう連休前でにつまっているのか、つまらないトラブル処理なんかが増えてこまります。そんな忙しいときに、会社の新築ビルの移転準備なんかもあって。しかも、建築予定絵図面をみたら、70〜80人は入るオフィスのワンフロアになぜかトイレがたったの四つ(男性二つ、女性二つ)。う〜ん、きょうび、個人住宅でも二つあったりするというのに、なんなんだ、それ〜。建築家はエントランスばかりに凝らないで、基本的な設計をもっと学んでほしいなあ。

>サインレスさん。諸経費男爵>ははは・・・。つかれているので、オヤジギャグでもうっかりアフォリズムだと思って感心してしまいそうです。
アルメリア>アルメリアでロケされている映画をみたり、こどものでてくる映画に泣いたり、いそがしそうですねえ。私もアルメリアでロケされている映画やローマのスタジオで撮影された映画を見ようと思うんですが、なぜか日本の文豪の作品をイタリア人が映画化したあやしげな映画をまっさきにみるはめになりそうです(←これも仕事)。コメディだといいなあ。

>Cheekyさん。まだみていないのです、「美女ありき」。私の母親は熱心にみたらしいので、感想をきいてみたら、「卒塔婆小町みたいな話しだったわ」といっていました。零落の美女、ここにありき。なるほど、過去形なのには意味があるのですね。昔のタイトルって、すごい!
モース>あ、木曜日。覚えておきます!

>たけうちさん。ロンドンからの書き込み、ありがとうございます。とても読みやすいです。それにしてもいいなあ、ロンドン。いつでも充実したイタリア絵画展をやっているロンドン! でも、まだひんやりした気候みたいですから、劇場がよいで風邪などひかないように、滞欧中、お元気でおすごしくださいね。
召使>ああ、ダベンポートさんって、すごく似合いそう、スポイルされる若殿役が。執事の人は、ちょっと知的なかんじの年かさの人ですか? 説得力があっておもしろそうだなあ。こんなキケンなお芝居が劇場でみられるなんて、やっぱりすごいなあ。それをスケジュールにしっかりくみこんだたけうちさんもステキ♪

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[6631] "He is just a servant!" 2001/04/20(金) 00:42:01

Konnichiwa.(As usual) roma ji de shitsurei shimasu.
Nantoka ikite masu.Hontoni Theatre-going igai hotondo nanimo shiteimasen. "Genius of Rome" exhibition @Royal Academy ha ikimashita. Sugoi Jujitsu shita naiyo de, Caravaggio dake demo Tokyo no caravvagio ten yori rippa de arou to omowaremasu.

Just have returned from "The Servant" at Lyric Hammersmith. It was exciting play, indeed! Jack Davenport was superb as spoiled Tony and Michael Feast as cold, manipulating, Iago-like Barrett (a bit different from the film versison).

otto, korekara kigaete "Otello"@ROH desu. Asu ha Bruxelles... Soredeha See you!


Name: Takeuchi

[6630] 2世紀に渡るKiss 2001/04/19(木) 23:49:34

故チャーチル首相も大のお気に入りだったといわれる『美女ありき』、堪能いたしました!撮影当時、ネルソン&レディ・ハミルトンに負けず劣らず熱い視線を交わし合っていただろうと思われるオリヴィエさまとヴィヴィアン・リー。ほとばしるような情熱、機智、献身、そして満開の薔薇のようなあでやかさ。ネルソンが恋に落ちたのはこんな女性だったのかと、観客に十二分に納得させるヴィヴィアン、さすがです。ナポリ公邸のエマの部屋からベスビオ火山が見えていましたが、Sirウィリアムは実際にベスビオ火山やエトナ火山の観察記録をまとめて出版していたんですって。

「主任警部モース」>私も毎週楽しみにチェックしています。今日放映される回は、ジーナ・マッキーが出ていたはず。第一回はミンゲラ、第二回はジュリアン・ミッチェルと、脚本家も豪華ですね。第一回に殺害される女性(ジェンマ・ジョーンズ)の家に出入りしていた青年ですが、演じているのがあのスペンサー・リーで、さらに部屋にジェームズ・ディーンのポスターがぺたぺた貼ってあると思ったら、やっぱり・・・(ネタばれにつき自粛)

http://www2.odn.ne.jp/cheeky/cinema/

Name: Cheeky  Mail: cheeky@pop12.odn.ne.jp

[6629] 諸経費男爵 2001/04/19(木) 19:54:32

ふっふっふ。
おやぢギャグも十回言うと、そのうちの一つ位はアフォリズムに聞こえる様になると言われています、サイレンスです。これからは、“まるき・ど・けいり”と呼びたまえよ。

…年度末で壊れつつあるのだ。皆さんもお忙しそうですね。
収支計算だの決算処理だのって、文化系の私がやってられますか? 両手以上の数さえ数えられないと言うのに(ほとんど事実)。こないだ、触れると頭が良くなると言われる、黒い壁触ったばかりなのにね。御利益無かったぞ。

夜遅く家に帰って、寝るのが嫌なのでビデオばかり観ています。
昨晩は小柄な男が二挺拳銃振り回すアルメリア・ロケの映画と、遠距離から狙撃されるのが怖ろしいアルメリア・ロケの映画、ソルダード・ミランダが上半身裸で髭の男といちゃつくオープニングの、アルメリア・ロケ映画の三本立てでした。ロケ地が全部一緒なのは偶然…ではないですね。アルメリアでロケするとはえる様なジャンルの映画が好きなんですよ。きっと。

ようやく怯える演技が上手なガキの映画も観ました。これは配偶者の希望で。
…と言いながら、最後の、ガキが婆ちゃんの事話すところでボロ泣き。年を取ると涙腺が弱くなっていかんのお。そのうち、バカな奴らが皆殺しになっても泣いたりするぞ。
妻も涙ぐんでた癖に、私の泣き顔見ると急に笑い始めて、まったく頭きちゃいますよねえ。
さらに続けて、(これは私の希望で)オーストラリアへやって来た大口径ライフル撃ちの男が牧場主らを皆殺しにする映画を観たのですが、「せっかくの前の映画の感動が台無し」と侮辱される始末。

いいんだ、いいんだ。これからは、アルメリアでロケする様な映画は独りで観るんだ…。


Name: サイレンス  Mail: imura@tocom.co.jp

[6628] デビッド・ボウイをいれてはいけない選曲 2001/04/19(木) 03:15:57

いそがしいんですよね、なんだかしらないけど。GW前でますますにつまってきました。でも、まあ、しかたないです、たまには忙しそうにしてみせないとだめだしねえ、会社組織ってもののなかでは。とほほ。でも、みたい映画がみられないのがつらい。

>PINGUINOさん。老人の私語>これって、歌舞伎座でもそうなんです。こたつでテレビみながらするみたいな会話をず〜っとしている人って、けっこう年輩の方が多くて。おまけに、耳が遠いらしく、その音量がきわめて大きいのです。でもまた、それに断固として苦情を申し立てるのも年輩の人なので、この二極化はいったいなんなんでしょう。
ムルデカ>インドネシア語で「独立」ですか。うう〜ん。オランダにとってかわろうとしただけでしょうしねえ。とはいえ、スカルノの日本人女性コンプレックスなど思うと、複雑なものをかんじてしまいます。

>習志野COLTさん。「2001年宇宙の旅」>HALが好きなんですよ〜。ああいう会話系インターフェイス(?)のコンピュータができたら、はまってしまいそうです。
思考停止ムービー>あります、あります。「アポロンの地獄」とか。灼熱の太陽に照らされて一緒に四つ辻でぐるぐる回っている気分。
「ベーゼ・モア」>昨年、原作「バカなヤツらは皆殺し」を書店で手に取り、ぱらっとやって、「憂いがなさすぎ」と思っておいてしまいました。アサハカだったかなあ。「あらゆる欲望を肯定しまくるというのはむしろ病的」ってかんじがまったくないとすると、映像のほうがキツイかもしれませんが。どうなんでしょう。ごらんになられたら、感想をぜひ。

>かつさん。うわ〜、黄金の80年代「ポップス」ヒットチャート。決してロッキングオンの表紙を飾ることのなかったアーティストたちが息づいていますねえ。映画のサントラは21世紀的におしゃれすぎちゃって・・・ね。
小島麻由美のマキシ>おや。きがつきませんでした。いつものことですが、おしえてくださってありがとう!
「地獄の黙示録」>う〜ん。メイキングまで公開したのに、まだいいたいことがあるなんて。でも、じつのところ、セリフすらおぼえない某俳優のおかげで、この映画の神秘性がたもたれているっていう事実が、一番すごい。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[6627] アメリカンサイコな選曲でCDを1枚つくる 2001/04/19(木) 01:04:31

昼間は↑の不毛なお題と格闘していました。ホイットニー、ジェネシス、ヒューイ・ルイスはマストとして、その他の選曲が難しかった。ロバート・パーマー、スティーヴ・ウィンウッドはOKだけどピーター・ガブリエルはNGだよな〜とか、U2はやっぱライブ盤からもってくるべき?とか、ティアーズ・フォー・フィアーズには触れていたっけ?とか、考えていくときりがない。もう一度読み直せばいいんだろうけどそれはちょっと面倒くさいので(おい)、「ヒット曲があるけれどもミュージック・ライフでミーハー的に取り上げらることはなく、かといってロッキング・オンで大々的に取り上げられることもないアーティスト」という基準で選曲してみました。上に挙げたアーティストの他にはザ・カーズ、ダリル・ホール、シンプル・マインズ、ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジ、ミスター・ミスター、マイク・アンド・ザ・メカニクス、オーケストラル・マヌーヴァース・イン・ザ・ダーク、ワン・チャン、アウトフィールド、ハワード・ジョーンズ、ロビー・ネヴィル、インエクセス、ファイン・ヤング・カニバルスといったところ。うーん、ちょっと偏ってる気がするなぁ…

で、『2010年』を観ました。ひゃ〜なんだかとってつけたような解答だらけじゃん(涙)モノリスは有機体の進化をその有機体自身の「意思」によって促進させるための触媒みたいなものじゃなかったのですね。エウロパの有機体のためにモノリス自身が勝手に木星を太陽にしちゃうなんてビックリ。さらにビックリなのがヘレン・ミレン姐さんがソビエトの科学者役で出演していたことです。しかもパーマがぜんぜん似合ってましぇ〜ん(号泣)特殊効果がダグラス・トランブルからリチャード・エドランドに交代した事で手堅さは増したけれど革新性は失われていたのが残念。ソ連の宇宙船のデザインは『ブレードランナー』のシド・ミードが担当したにも関わらず、とてもチープ。これはおそらく『2001年』のデザインに縛られてしまったためと思われます。この映画の中では木星が太陽に変化するくらいのことがないと決して終わらないものとして描かれていた冷戦の終結が実際に起こってしまった現在、次なる人類の進化は何をすればよいのでしょう。

なんていうことをちょっとだけ考えたら疲れたので、オーシャン・カラー・シーンとアッシュの新譜を聴きました。OCSは一曲目がもろスタカン調で驚きましたが、よいアルバムです。ボーナストラックにThe Whoの"Anyway, Anyhow, Anywhere"が入ってるんですが、「こんな感じのオリジナルとかもっとダッダッダーッダッダって曲もまたやってくれよう」って思うのは贅沢ってもの?アッシュはまたバンドロゴが変ってます。いいかげん固定してくれ(涙)音は相変わらず最高。ライブが観たいっす。あ、あと小島麻由美のマキシシングルが出てましたよ!「合コンのときの席選びは慎重に」っていう恨み節です。←ややウソだけど本当に近い

>習志野COLTさん
「エヴァの劇場版」、僕ははアスカが鳥に食われ串刺しにされるところで思考が停止しました(涙)「地獄の黙示録」はカーツ大佐殺し以降思考停止。コッポラも『エクソシスト』以降のリストアブームにのったのかカンヌでこれの完全版をお披露目するらしいです。でもあれに50分以上追加してどうするんでしょう?さらにラストを混乱させるとか??怖いけど早く観たいです。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[6626] 未だ旅路の途中... 2001/04/19(木) 00:19:54

一昨年ぐらいから「2001年にはきっとリバイバルをヤルぜ!」と
期待してた通りに「2001年宇宙の旅」を観てまいりました。
初めて劇場で観た中学生のとき以来もう何回観たか忘れちゃいましたが
この映画はやっぱり飽きないですね。
HALは何故反乱したのか?ラストのスターチャイルドは何なのか?
と常に話題になりますが僕はこの映画をな〜んにも考えずに観ること
にしてます。そうやって観るとこの映画とても気持ち良かったりするの
です。ブルース.リーの名言「考えてはいけない、感じるんだ!」の
精神ですな...これって邪道かなぁ...?この映画以外にも時々、思考
をストップさせてくれる妙な映画ってのがありまして、「地獄の黙示
録」とか「エヴァの劇場版」とか「サテリコン」とか....
あぁ!そうだ!今回、初めて「2001年」を観ながら寝なかった!
僕的には快挙だ!(だって気持ちイイんだもん...)
てな訳で今週末にもう一度観に行こうと思ってます。SFといえば「ス
ターウォーズ」ぐらいしか観て無い後輩をつれて...

あと、ついでに悪名高き「ベーゼ.モア」も観る予定です。どんなもんだか...

Name: 習志野COLT  Mail: malkovich@syd.odn.ne.jp

[6625] 戦争映画 2001/04/18(水) 11:52:10

 こんにちは、木村忠吾です。でも、ウサギじゃなくてペンギン。

 昨日見た「スターリングラード」の客席は年寄りでいっぱい。何なんだ。爺さんら、活動写真を見る時は自由にしゃべっていい、と勘違いしているみたいで、上映中の私語がうるさいのなんの。映画館で戦争の体験話なんかするなっ! 見ているのは「スターリングラード」であって、「ノモンハン」じゃないんだから。

 頭に血が上っております。それは爺さまたちのせいではなく、ある映画の予告編がかかったからであります。

 「プライド」で全世界に恥をさらしたにもかかわらず、「インドネシア独立のために同国にとどまった日本人兵士たちの美談」らしい「ムルデカ」なる映画が公開されるんだそうです。また大東亜共栄思想などという、歴史の嘘に凝り固まった戦前戦中の亡霊が、スクリーンに蘇るのです。東宝、どこかおかしいぞ。

 「プライド」に続いて津川雅彦が出てやがる。

Name: PINGUINO  Mail: uno@star.email.ne.jp

[6624] 久々にジプシーキングスのエンディングをききました 2001/04/18(水) 02:30:09

明日からお天気下り坂だとか。花粉症の方々にとっては朗報ですね。

きょうは鬼平の新シリーズをみました。話が逆行しているので伊三次さんが生き返りました。イースターだったからかな(嘘)。うれしいな〜。久々、本格的な殺陣を堪能しました。やっぱりいいですね、切り捨て御免の火盗改方は(←不穏当につき、ドラマにのみあてはめてください)。

>めりいさん。処刑男爵>いきなりなものをご覧になってしまいましたね。でも、天下のNHKですから♪
「主任警部モース」>あ、はじまったのですよね。しっとりしてこみいった話がおおいので、吹き替えのほうがむいているのだろうな、と思いつつ、まだ未見です。字幕版は数本みましたが、モース警部がほれっぽいのでてれ笑い。エクルストン氏のゲストの回、今回は無理そうですか。でも、きっといずれ放映されますね。たのしみたのしみ、です。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[6623] こちらで薦められたので・・ 2001/04/17(火) 21:38:53

私も実は「処刑男爵」見てしまいました・・。 で、更に皆さまの書き込みを読んで、あれがほんとにジョセフ・コットンだった、と知って「!!!」。 そういう路線の役もする人だったんですね。 あまりにもよく似た人だなーと首かしげていたんですが。
このBBSで、「見てみて!」と言われるとまるで催眠術にかかったがごとくTVなら 見てしまう・・。 これからもお薦めチェックいたします。
現在、エクルストンフリーク仲間で、「主任警部モース」チェック中。 NHKによると、全11話放送というのですが、17話放送、と言ってくれないので、エクルストンさま出演回が放送されるかは、非常に厳しい状況です。 「モース」のアシスタント、ルイス部長刑事が、こ綺麗な河島英五のようなお顔・・、などと言っていたら、河島英五氏の訃報に接し絶句しました。 あまりに若く痛ましい・・。 昨日は、勅使河原宏氏の訃報も。 このところ訃報の釣瓶打ち。 せめて、御懐妊は本当であって欲しいと願う今日このごろです。

Name: めりい  Mail: めりい

[6622] 進化しないとだめ 2001/04/17(火) 02:11:16

月曜日から怒濤の幕開け。「もうすぐGWだから」の言葉の前に、やたらとねじ巻かれて走り回る日々であります。GWねえ。こんなに忙しくなるなら、いらないよ〜。

>かつさん。テアトル東京>親の世代がお世話になった劇場かしら。ここで「ベン・ハー」の戦車競争シーンに胸をたかならせ、「史上最大の作戦」の戦闘シーンの迫力に気分が悪くなった・・・といったような体験談を年配者からずいぶんききました。
序曲と終曲>キューブリックのなにがすごいって、この選曲だと思います。中学生のとき、初めて男の子とみた映画が「時計じかけのオレンジ」だった、というトンデモない出会い方をして以来、キューブリックのサントラには敬意を表することにしております。「オレンジ」の「喜びの歌」、「宇宙の旅」の「ドナウ」・・・。すごいですよね。
スクリーンは黒一色>むかしの映画には、オペラやバレエのオープニングみたいに、幕が上がる前に序曲がついていたりするんですねえ。「アラビアのロレンス」も暗いときから音楽がはじまっていてびっくりします。
「武器」とした骨>東急ハンズのシンボルマークにもなってますから♪
モノリス>人類は人類を大量に殺してはじめて進化する、ということをうながしにきているような。猿が骨で仲間を殺しはじめて進化できたように、HALも、人を殺して進化しようとしていた? あの映画は冷戦時につくられているので、あの時点でアメリカとソ連がなかよくなってしまっているという近未来設定が大変クセモノなのです。米ソがなかよくなってしまったら、人類は進化しない。進化しなくなった人類をあおりにきているモノリス。でも・・・じつのところ、なんのために。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[6621] それは、未だ究極の旅 2001/04/16(月) 20:11:02

↑このキャッチコピー考えたひとはすごいと思う。

銀座で『2001年宇宙の旅 新世紀特別版 デジタル・リミックス・サウンド、スコープ・サイズ【70mm再現比率】』を見てきました。う〜ん、この地でこの作品を観ることができたことにまずしみじみ。どうせなら劇場名もル・テアトル銀座じゃなくて期間限定で「テアトル東京」にして欲しかったな。ここはもともとが演劇の劇場なためか非常に音が良かったです。客席もスロープがついてて観やすかった。

ちょっと早めに着いたので劇場内をうろうろしていたのですが、テアトル東京全上映作品リストや営業していたときの写真なんかにも涙がちょちょぎれたのですが、いちばん我々の目をひくのは客席への入口のところにあったディスかバリー号の1/100レプリカでしょう。「おおお、ワーナー(MGM?)もよく貸してくれたな、こんな貴重な物」って思ったら、なんと日本のファンの方が1978年の最初のリバイバル公開に合わせて独自に作ったものなんだそうです。この方は後にモデリングのプロとなり現在も活躍中とか。兎に角ものすごく素晴らしい出来なので必見です。

今回の観賞での新たな発見というか、気づいたことがいくつかありました。まずは序曲と終曲が付いていたこと。もちろんスクリーンは黒一色です。ワーナー・ジャパンの偉いところは松竹が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でやらかした「この映画は本編前に音楽だけが3分〜」なんていう余計なインフォメーションをしなかったことです。「私はどんな記者にも観客に対しても自分の映画を優しく噛み砕いて説明するつもりはない」というキューブリックのスタンスをキチッと守っていたのがよいです。伊達に日本語字幕や宣伝の件で何度も叱られてないぞ!って感じ(笑)
次に類人猿が「武器」とした骨を空に投げ上げる部分。あそこで映る人工衛星は単なる人工衛星ではなく、核兵器を搭載したものであったこと。いままでの僕の解釈だとあそこはモノリスから授かった「知恵」が2001年の「知恵」の結晶である人工衛星に繋がる、って場面だったのですが、どうもそこに人を殺す「武器」から「武器」へという繋がりもあったのだということ。ふ、深いぞ、キューブリック&クラーク!といっても、いまさらそれに気づく僕が馬鹿なだけか。しかもこれはたまたまロビーで隣に座っていたSF研所属風の大学生二人組の会話から得た情報だったりするし(大汗)

能無しなところを更に披露しますけど、初観賞の1982年以来何度観ても、恐怖心も懐疑心もあるほどに賢いHAL9000がなんで「故障予測」という明らかに「数学的」な事象について「計算ミス」をしたのかがわかりません。木星探査ミッションの上層部により出発時から予め定められていたのかも?とも思ったけど、そうするとHALが自らの保身のために乗組員を殺していく、っていうのが納得できなくなっちゃうし…うむむむ。やっぱり原作通り「本当のミッション」を自分だけが知ってるっていうことからくる恐怖心とプレッシャーが原因なのかな?でも比較的単純な計算だし、間違えないよなぁ。単にIBMに対する嫌味なのか?

ラストのスターチャイルドはよく言われているような人としてさらなる進化をとげてその誕生のときを待つ、っていうんじゃなく、神に近づきすぎた人類に対する戒めとしてけっして産まれることを許されずに閉じ込められた状態であるという少数派の解釈を選択したほうがさらに深い味わいが得られます。そう考えると『マルコヴィッチの穴』のラストはこれの変形だったんじゃないか?なんていう観方もできますしね。

>美女ありき
ああ、今日放送なのですね。すっかり忘れていました。危なかった…(汗)
オリヴィエさまといえば、たけうちさんにご紹介いただいてすぐに購入したにも関わらずもうずいぶんと長い間保留状態になっている自伝をちゃんと読まなくちゃ。ちらっと読んだ限りではセックスに関する部分がなかなか興味深かったですが、それ以外にもヴィヴィアンには心の闇が多すぎて辛かったでしょうね、オリヴィエ。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

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