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[7180] EURO盤とは '02/04/20(土) 01:17:01

DVDシングルのことだったですね。PVの他にドキュメント映像付きってことだったんで今日買いに行ったんですがDVDどころか昨日まであんなにいっぱいあったCDシングルまでなくなっていました。ひーん(泣)。明日他のお店も覗いてみます。

で、家に帰ってから友に教えてもらった音楽ファイル交換サービスで"Heathen Chemistry"に収録されるであろう全11曲をダウンロードして「試聴」しました。う〜ん。僕の誕生日(7/8)に発売されることになったからこうなのか。。いい曲とつまらない曲が半々っていうのは前作と同じなのですけど、曲のクオリティがさらに低くなってる気が…。3rdまでのような曲を求めてしまう僕の方に問題があるのかなぁ。。。でも兄ヴォーカルの曲は1曲でいいと思います。一部で話題となっている日本盤のみ"Whatever"が収録されるのでは?というのが現実になって、帯とかシールに「ホワットエヴァー(VAIO W CFソング)収録!」とか書かれてたら嫌だよう(涙)

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7179] おお〜コステロがこんなに売れてるなんてすごいな〜 '02/04/19(金) 00:39:23

って素直に驚いてしまったです。HMVのデイリーチャートで4位なんですもん。そしたらこれのボーナストラックが月9の主題歌だっていうのが理由なんですね。モロに"She"路線でせっかくの力作アルバムの雰囲気をぶち壊してるんですけど…(涙)

OASISのシングル買いました。兄の曲は相変わらずな感じでたぶん今後2回くらいしか聴かないでしょう(おい)。UK盤は安いからかPVが入ってなかったです。明日出るらしいEURO盤は数百円高いので入ってるのかな?リアムとノエルが一緒のマイクで唄うとこがカッコよくて好きです。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7178] 逃げる百姓、追う大名 '02/04/16(火) 20:37:11

 「増える賞金、死体の山」みたいですが、中公新書の新刊のタイトルです。昔の農民は権力の横暴に対し、土地を離れることで怒りを表したのですね。政権党の幹事長が、税金で高い背広を何着も作っていたなんて馬鹿馬鹿しい事項に庶民が文句も言わず、「やっぱりお上は自民党」なんて思考停止状態になったのはいつからだ?

 「ショコラ」で小市民社会のファンタジーを見事に描いた、ラッセ君の「シッピング・ニュース」を見ました。ハズレ。かなり期待していたんですけどね。とにかく重い話がだらだら続いて、前半が眠いのなんの。それを淡々とギミックのない正直な演出でつなぐから余計につらいです。そのうちに主人公の人生の風向きが段々よくなってきて、ラスト20分ぐらいから「ショコラ」っぽいファンタジックな世界観が咲き乱れるんですが、時すでに遅し。地味過ぎるケビン・スペーシー。バランスを取るがごとく、これまた地味なジュリアン・ムーア。

 1日を挽回するため、ハシゴで「アメリ」へ。自爆。「特殊効果に無意味に金かけたテレビムービー」でした。ヒロインのおかしさを強調する目的で、一つの行動を繰り返させる脚本が退屈。父から盗んだ人形の写真を親に幾度も郵送するシークエンス、気になる男性へのアプローチの仕方などは、滑稽さよりヒロインの異常性が浮き上がってしまっています。一つひとつのカットにはおいしいものがたくさんあったのになあ。それでも嫌悪感が先に立たないのは、女優の魅力か。結構可愛いですね。音楽も当たり。

 みいちゃん>「プラド展」、よかったでしょ! ルネサンスを生み出したイタリアのそれと違い、史上ずーっとヨーロッパのド田舎であったスペイン作品には、宗教画もアカ抜けない独特のドグマがありますね。エルグレコ(ギリシア人)なんて、素性も知れないギリシアからの流れ者だし。そういや展覧会の主催社の社長さんは数年前、プロ野球のペナントレースに関して「メーク・ドグマ」と叫んでいたような(言ってないか)。
「仏教国民」>皮肉です。宗教観ゼロゆえテロにも戦争にも正確な判断ができないくせに、いざとなったら「お寺の檀家」などと籍の正統性を主張する「仏教徒」の何と多いことか。般若心経ぐらいは覚えてるんだろうな、ブッディストたちよ。

Name: PINGUINO  Mail: vamos_a_matar@mac.com

[7177] 英国の味? '02/04/16(火) 02:08:55

世界中で愛されているPRINGLES。たしかに、英国を旅すると、日本製のカップ麺なんかといっしょに売られている髭のおじさんをよくみかけます。先日、夕食を友人ととったとき、友人が「新しい味!」といいながら青い筒を「どんっ」と取り出したのです。それは「SALT & VINEGAR」というものでした。おお、英国の味・・・。そのときは、眺めるだけで、食べなかったのですが、あとになって、どんな味なのか、猛烈に気になりました。そして、きょうになって、ついに試食してみたのです。うおおおおお、す、酸っぱい。猛烈酸っぱいです。たしかにこれはフィッシュ&チップスにざばざばかけるあの味かもしれません。

猛烈に辛いものが欲しくなったので、きょうはベトナム料理ファーボーフェを食べました。ビーフンみたいなものが蕎麦状になってつゆにはいっているんですが、とにかく見た目赤い、食べれば辛いです(辛くないタイプのものもあります)。しゃもじですくうと、細かい唐辛子がいっぱいはいっていて幸福です。私がよくいく店は、とりわけこくがあって辛いつゆをつくっているので、とっても美味しいです。もやしをたくさんいれて、レモンで酸味をくわえると、このうまみは絶品。坦々麺よりさわやかなので、夏は毎日でもいいなあ、なんて思ってしまいます。

辛いもの、といえばクスクス料理も辛いです。仏領アフリカ料理で、モロッコだとか、チュニジア、アルジェリアなんかで食されている伝統料理です。以前これをたべたとき、クスクスってなんだろう、粟とか稗とか、なんかそんなものかな、なんて思ってしまったのですが、先日「世界不思議発見」という長寿番組をみていて、謎がとけました。あれはデュラム・セモリナ粉だったのでした。デュラム・セモリナといえば、パスタの原料、小麦ですね。小麦の殻をとって、あまり細かく挽いていないワイルドな状態のものがクスクスだったのです。細かいから、小さなお米みたいで、汁気をたっぷりふくんだ野菜カレーみたいものとよくあいます。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7176] マーロン・ブランド・ミーツ・カルメン '02/04/14(日) 03:15:33

ベジャールの「バレエ・フォー・ライフ」を観ておなか一杯になったところに、終演後中華を食べにいってさらにおなか一杯に。それから半日もたっていないので、ちょっと疲れ気味でオーチャード・ホールにむかい、バレエの客層ともミュージカルの客層ともビミョーにことなる観客にちょっと不安を覚えて着席したのですが・・・(なんと最前列)。杞憂でありました。すばらしいです、アドベンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ初来日公演! 「ミュージカルかと思ったら、うたわないんだね〜。バレエみたいだね〜」なんて幕間にいってる女のコたちをノックダウンしてしまう熱い舞台でした。いやあ、これがみたかったんですよ、これが!

まずキャスト表をみてびっくり。スコット・アンブラーがっ。はじめアンジェロ役かと思ったんですが、あれから(白鳥の王子さまから)何年もたってるんだから、んなわけないんでした(←この時点で、ヴィデオ版「カー・マン」はまだみていません)。なんと工場主役なんですね。うまい〜、うまい〜、うまい〜。セクシーな妻ラナに嫉妬しつつ、ちょっとかわいくおどけてみせるあたり、じつに上手いです。窓辺でルカと浮気をして、まさに絶頂をむかえつつあるラナが窓に手をのばすのをみて、自分に手をふっていると思っていると思うあたりとか、ケッサクです。ああ、なまスコット・アンブラーがみられてよかったよう。

本日はルカがパウロ・カダウ、アンジェロがアーサー・ピタという若手キャストでした。ちょっとクーパー似のナマイキそうな横顔のパウロ・カダウ/ルカはけっこう納得でした。前半の、男も女もオトシまくる誘惑者、征服者としての魅力もまずまずでしたし、弱さをさらけだす後半のちんぴらぶりとの対比もなかなか。でも、もっと気に入ったのはアンジェロ役のアーサー・ピタ。すごい細い子なので、刑務所であんなことになったらそんなことになるだろうという予測はつきましたが、なんと、意外なことに、そんなことになってあんなことに! 前半のへなちょこぶりと、ルカとの「死の接吻」のシーンの雄々しさの対比がこれまたみごとですっかりごひいきになってしまいました。でも、拘束具をつけられてのソロなんかは、あまりに痛々しく、か細かったので、これはヴィデオ版のウィル・ケンプのほうを堪能することにします。

「カルメン」と「郵便配達は二度ベルをならす」を足して二でわったような・・・とだけ予備知識をいれていったのですが、あの、南部のむせかえるような暑さ、寝苦しい夜に欲望がはじける描写は、むしろエリア・カザン&テネシー・ウィリアムス「欲望という名の電車」の世界。「蛇皮の服を着た男」という、マーロン・ブランドが流れ者役で人妻を誘惑する、タイトルからしてむんむんした映画があるのですが、その世界そのものでした。こういった、さまざまな映画のカットを彷彿とさせるドラマティックなイメージの奔流を、バレエの動きを主軸にしたスタイリッシュな振り付けでみせるっていうのは、本当にマシュー・ボーンならではの世界でおもしろいです。今回の「カー・マン」はビゼーの「カルメン」をドラマにあわせて編曲してしまっているので、余計にドラマ性が強まっているように思います。振り付けのほうは、白鳥では抑制していたセクシャルな振り付けが、そのものの行為もふくめて視角化されているのが印象的。ベジャールだと、それはむしろ観念的、祝祭儀礼的な印象を与えるのに対して、このなまなましさはケネス・マクミランの直系とみました(もっとも、マクミランは男+女の組み合わせしか描きませんが!)。しかし、なまなましいけれど、バレエということなる言語に置き換えられた人間の欲望の身体表現は、しっかりと官能という別の肯定的な次元におきかえられて美しいことこのうえないです。身体表現を金をはらってみる価値は、ここにあります。

>かつさん。ドイツ映画って、けっこうサービス精神旺盛なのかも?
ブルートーンズ>OASISのシングルはまだ入荷してないの〜とHMVをのぞきにいって、そのかわりブルートーンズのをみつけたのですが、新曲はベスト盤にはいっていたのですね。結成十周年記念かしらん。でも、ちっともかわらないあのみずみずしい声がたまらないです。私にとってのブルートーンズはやはり「Slight Return」かなあ。あの学校で撮影したみたいな、あまりお金をかけていないヴィデオクリップが最高にすき。いつまでも未熟なかんじを保っていてほしいバンドです。シングル盤では、ほかにGarbageとNatalie Imbrugliaのenhancedを購入。シングルはきりがないので、ジャケ写がよくてヴィデオクリップのはいっているものだけを狙うことにしている、きょうこのごろ。

NMEの表紙に久々リアム登場。なんか、光背しょって、聖人みたいな写真がまばゆいです。だいじょうぶかなあ。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7175] モンロー観たけりゃ穴を掘れ! '02/04/14(日) 00:21:51

木曜日以降僕に会うと皆「ベッカム骨折しちゃったんだってね。残念だったね、せっかく札幌まで行くのに」と言うのですがぜんぜん残念じゃねーんだっつの。ダイヤーとかマーフィーを代表チームで、しかもW杯で見れる機会なんてもう無いんだから。結局打撲だったけど「オーウェン骨折か?!」ってニュースを聞いたときももしかしたらフィリップスが招集されるかもって思いましたし。

ということで『トンネル』を観ました。『U・ボート』から20年、再びドイツが放つ閉所映画の大傑作!(なんじゃそりゃ)っていうのを物凄く期待して観に行ったんです。そのために同じく今日公開のゴダールの『愛の世紀』を後回しにまでしたんです。シャンテ2も整列入場させる程に結構混んでいて、列に並びながらみんな『U・ボート』が好きで、それっぽいの期待して来てる人達なんだろうなぁと感激したんです。ああ、それなのに、それなのに。。。

そりゃドイツにもユニヴァーサルスタジオができちゃうわけだよねえ。こんなにハリウッド的なつくりだとは夢にも思わなかったです。泣かせる場面では音楽がバーンと鳴って盛り上げてくれるし、穴掘りばっかりじゃ飽きちゃうでしょ?って気を使ってくれているのか合間にちゃんとロマンスも織り込まれています。はぁぁ。主役がどことなくブルース・ウィリス似でしかも役名がハリー(『アルマゲドン』の主役もこの名前)なので、まさからラストは彼が脱出者達を助けるために自ら犠牲となることを選び、それを壁の向こうから見ていた仲間達が「さすがだ、ハリー」って言って終わりなんじゃ…とか余計な心配をしてしまったですよ。

いくらこの題材だからといってもドイツ人がドイツ語で演技しているっていうだけではダメじゃん。執念とか渇望とかそういうのを大事にしてくれよう(涙)。どうせこうなるならこの企画をハリウッドに持っていけばよかったのに。ニコラス・ケイジとかメル・ギブソンとかトム・ハンクスとかが興味持っただろうに。

その後HMVに行ったらブルートーンズのベスト盤が出ていました。い、いつの間に。。最近音楽誌を買わなくなってしまったので新譜情報はもっぱらFMから仕入れているんですけど、どこの局も彼らのこと取り上げてないし(泣)。新曲4曲はまあまあ良い出来。しかしいつ聴いても"IF..."はいい曲ですね。いつまででも浸っていたくなります。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7174] ヨーロピアンズ '02/04/12(金) 02:22:21

「プラド美術館展」にいきました。ゴヤ、ベラスケス、エル・グレーコ、ムリーリョ・・・。スペイン絵画の名作がぞろぞろ上野のおやまにきています。とりわけ、ゴヤや、エル・グレーコなんて、やっぱり生でみると全然ちがいます。しかし、同じカトリックといえども、つくづくイタリア絵画とはちがうなー。イタリア絵画は、青い空の下、流れる血まで明るく鮮やかで、構図もすっきりして簡潔で明快。でも、スペインはもっと内面的で、どろどろしていて、やたらとドラマチック。同じ信仰を描いた作品でも、違うものだなあと感心してしまいます。でも、今回日本にきている絵は、わりと口当たりのよい、親しみやすいものばかり。以前みた、ゴヤの版画展のほうがおどろおどろしいかんじだったです。

会場でうれしいチラシを入手。秋の上野のおやまは「ウィンスロップ・コレクション」展だそうです。バン・ジョーンズ、ロセッティ、ギュスターブ・モローといった19世紀英仏絵画の超一級品がぞろぞろ。たのしみだよ〜。とりわけ、モローの「出現」は楽しみ。ウィンスロップさんはベルエポックのころに活躍した典型的な美術好きの大富豪みたいですが、前世紀初頭、ルネサンス美術やオリエントへのあこがれを胸に、パリやロンドンやベネツィアでヨーロピアン以上にヨーロピアンしていたアメリカ人こそ、現在の美術界の地図を塗り替えた人たちなのでしょう。ヘンリー・ジェイムズが「金色の盃」で描いた人たちですね・・・。

>ソニアリキエルさん。(HN・・・☆)「エリザベス」はかなり強烈なコスチュームプレイでしたね〜。監督がインド人、というのもなかなか目先の変わった起用だったように思います。グレンダ・ジャクソンが演じたエリザベス一世の伝記ドラマがBBCでビデオ化されていて、日本でもビームから発売されたので、ぜひ一度みてみようと思っているのですが、まだ果たせずにいます。

>Cheekyさん。バーナビー警部>舞台の練習>うっ、前編の途中からみたので、そのへんはみてなかったです。そっかー、それで警部は最後にウケてたんですね。
シャーロット・ランプリング>あの映画をみてしまうと、映像の分野では、彼女以外にアナベラ役は考えられません〜。ヴィットーリオ・ストラーロのカメラも美しいことでした!
「変態愛 インセクト」(原題「天使と昆虫」)いうひどい邦題の映画がある、と先日書きましたが、こちらの映画のテーマも、兄妹愛でした。でも、妹役がパッツィ・ケンジットなので、みているこちらには陰でやっていることがばればれ。それになかなか気づかない夫役のマーク・ライランスがいまひとつ「おばか」にみえてしまうのが痛いところです。やたらと足なんか絡めてきちゃうセクシーなパッツィ相手に「はじめてなんだね」とかいっている夫って、ほとんどコメディ。マーク・ライランスさんは脚本は選べたけど、相手役はえらべなかったのね・・・。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7173] 春の宵はミステリ '02/04/11(木) 23:50:51

みいちゃん、お引越しお疲れ様でした。
私も花祭りをはっきり認識したのは「黒のもんもん組」がきっかけで。ああ、懐かしい・・・

さて、『バーナビー警部』にからんでいた『哀れ彼女は娼婦』。以前みいちゃんに教えていただいたシャーロット・ランプリングが壮絶なまでに美しい映画化作品がありました!
前編でバーナビーの娘が『哀れ彼女は娼婦』の台本を持ち出して舞台の練習をする場面があり、老婦人の「かわいそうなアナベラ」という台詞から、「この兄妹って仲悪そうに見えながらぜったい相姦関係にあるに違いない」と、推理してほくそえんでおりました。
こうした伏線の張り方が、いかにもイギリスのミステリーといった趣でよいですねえ。
紅茶とお茶菓子>葬儀屋さんが用意してくれたサンドウィッチが可愛らしくトランプのマーク型にそれぞれ型抜きされていて、そのうちひとつがマーマイト味というのも怖かったです。

恵比寿での『がんばれ、リアム』は明日で終わりなのですね。お話を伺ったらこれは見逃せないと!

Name: Cheeky  Mail: britannia@cool.ne.jp

[7172] 遅ればせながら「エリザベス」 '02/04/11(木) 23:37:57

初めまして!お邪魔します。

遅まきながら「エリザベス」をビデオで見ました。
ロマンスと歴史、衣装、時代考証、音楽。どれもこれも
すっかり心を奪われてしまい、次にどの映画を見るべきか
見当がつきません!

もともとイギリス好きだったのですが、またもや再加熱して
しまいました。こちらのHPでいろいろ、イギリス映画のこと
勉強させてください。
よろしくお願いします。


Name: ソニアリキエル

[7171] スクリーン初? 人種差別で焼き討ちにいくお父さん '02/04/11(木) 02:21:47

「がんばれリアム」をみました。口をへの字にまげた少年のポスター、貧乏なリバプールの労働者階級一家が物語の中心、画面はセピア調、監督はスティーブン・フリアーズ・・・。ここまでそろうと、「アンジェラの灰」の、貧乏悲惨なアイルランド人一家とこの映画はどこがちがうんだ? といささか懐疑的になってしまいがちですが、これがまあ、みごとにちがっておりました。だって、脚本が「クラッカー(心理探偵フィッツ)」のジミー・マクガバーンだもの! 久しぶりによくできた脚本にガツンと一発なぐられる衝撃をあじあわせていただきました。これはすごい映画です。

子供が死のうが、妻が身を売ろうが、家庭の責務を回避して飲んだくれているアンジェラのだんなさんも強烈な存在でしたが、まあ、ありがちっていっちゃあありがちな負け犬なわけです。でも、リアムのパパはひと味ちがいます。失業してはいても、誇り高き労働者、カトリックだけど大英帝国の一員なんです。でも、この誇りと宗派がくせもので、失業したリアムのパパの、行き場のない怒りは、同じカトリック信者であるアイリッシュ系(自分の働き場所を低賃金ではたらいてうばってしまうから)と、異教徒になるユダヤ人(自分たちに金を貸してもうけているから)にむかっていく。そして、そんな彼をすくうどころか、さらにおいつめていくカトリック教会(敬虔であればあるほど献金をしてしまうから)にもその怒りはむけられる。そしてそんなどん底状態のリアムのパパが共感したのは・・・コミュニストではなく・・・なんとファシストだったのです。

植民地ではない、ほかならぬ大英帝国本国のなかに、第三世界のような経済状態を築いてしまっている事実。そして、しいたげられ、うちすてられた階級が窮鼠猫をかむ道理で加害者側に反転しようとするとき、暴力的なファシズムという制服をみにまとうという事実。マクガバーンが「心理探偵フィッツ」の加害者側の立場をものがたるときと同じ構図がここにはあります。加害者は、社会的な被害者が逆転したときの姿でもある、という。それを、スティーブン・フリアーズの、ときとして、ものすごく凡庸なんじゃないか? と思ってしまうくらい手堅い演出の映像できっちりみせるから、「アンジェラの灰」を越える、しかしとても静かな衝撃がこの作品にはあります。けなげなリアム坊やの視点から、やたらと原罪を強調してある種の強迫観念においこむ傾向のある教会への批判と、どんな場合にも被害者の立場にまわってしまう無垢なるものたちが集っているよりどころとしての教会の、ふたつの側面がかたられるのがまた効果的でした。それにしても、最後の台詞「ごめんなさい」の重いこと、痛いこと! この「人間は罪深いものであり、もっとも無垢なものがその罪をあがなう」という物語への志向こそが、キリスト教的といえるかも。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7170] 連日春の大掃除やってます '02/04/11(木) 02:17:38

オフィスの引っ越しがようやく完了。連日の荷造り&荷ほどき作業のおかげで、指先が荒れてぼろぼろです。くう〜。でも資料全体の容量を減らすことに成功。あとはいつまでこの簡素で美しい職場快適空間を保てるのか? はやくも窓際に資料の段ボール箱を高くつみあげて窓をふさいでしまった剛の者がいるので、同僚として戦々恐々です。前のビルでは、資料のやまのなかで炊飯器でご飯炊いている猛者もいたからなあ。

NHKーBSでやっていた「バーナビー警部」をみました。イギリスの地方都市を舞台にした、田園ミステリもの。ミス・マープルみたいなかんじです。でも、初回からノドをかききられるシーンがあったりして、紅茶とお茶菓子ばかりのくちあたりのいいミステリだと思ってみていると、なかなかどうしてあなどれません。しかも、事件の鍵となるのは兄妹の近親相姦だったりするのでびっくり。兄妹が森のなかで逢い引きするシーンはデビッド・リーンの「ライアンの娘」の森のシーンを思い出してしまいました。最後に「哀れ汝の名は娼婦」の舞台でしめたのにはこれまたびっくり。この戯曲、TPTがとりあげてくれないかなあ。

>PINGUINOさん。誕生日>お花祭り、といって、一部ではポピュラーなのだそうです。私は、かつて「黒のもんもん組」という少女漫画で、仏教系の幼稚園でしか認知されていないんじゃないか、とかかれているのを読んで覚えました。ところで、仏教は国教ではないですよ。それは大仏を建てたころのはなし。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7169] 京都慕情 '02/04/10(水) 15:43:00

 8、9日と京都に行ってきました。広隆寺に寄ったら甘茶は出るわ、国宝・弥勒菩薩座像の拝観は無料だわ、と至れり尽くせり。8日はお釈迦さんの誕生日なのです。知ってました? 私は知りませんでしたよ。ほらほら、クリスマスになるとさかりのついた犬みたいに吠えるそこらの若僧どもよ。安物のプレゼントを頭の悪そうな女に与えてホテル行かんかい。キリストの誕生日に大騒ぎしておいて、お釈迦さんに何もしなきゃ可哀想でしょ。それでも仏教国民か? それ行け。菩提樹に電飾付けて、クラッカー鳴らせ。三角帽じゃまずいから数珠でも頭に巻くか。

 閑話休題。月並みですが、弥勒菩薩というのは美しい。男でも女でもない中性的な裸身のラインにエロティシズムを感じてしまいました。こういう感性、近代日本から消え去ったような気がしますな。例えば、就職活動中の女子大生が着用する何のセンスもない黒スーツ。あれは、女性らしさを見事に消すけれど、無個性の主張でしかありませんな。あれとアンナミラーズの制服のどちらが好きかと問われれば、日本中の男が後者と答えるでありましょう。

Name: PINGUINO  Mail: vamos_a_matar@mac.com

[7168] 予告編みたいに、これみよがしにブラームスがかかってなくて安心しました '02/03/31(日) 01:58:29

ベルイマン脚本作品「不実の愛、かくも燃え」をかけこみでみてまいりました。うーむ、邦題へんです。「北欧映画→文芸調」にしたいのはわかるのですが、はっきりいって時代おくれで、ターゲットまちがってます。これはやはりつきはなして「不実」とか、「不誠実」とか、湿り気のないタイトルにすべきでしょう。

じつは、この映画をみるにあたり、10分ほど遅刻してしまいまして・・・(不入りだからって、モーニングロードショーだけにしたうえ、どんどん開始時間はやめるなよ〜。新聞広告もだしてないし☆ 遅刻者続出)ですから、語り合う老人と女優の関係をわからないまま観るはめになりました。でも、それはかえってよかったみたいです。老人が女優を心の底から愛しているというのが、ぼんやりつたわるくらいで、私にはじゅうぶんだったので。最初から、あの夢オチみたいな設定が提示されたとしたら、ずいぶんつまらないものになったように思うのです。

ベルイマンの脚本をもとに、かつての恋人リヴ・ウルマンが撮った。結果、ベルイマンの作品にしてはひどく生々しいものになってしまったように思います。たしかにベルイマンの作品の魅力のひとつに、知性もあり、体力(?)もある男女がよっぴいて繰り広げる口論、っていうのもあるのですが、ベルイマンの演出なら小気味いいくらいにスピーディに情緒を排して一気にみせるのに、やっぱりリヴ・ウルマン、女性にとって手厳しい脚本を、情緒的に同情的に描いてしまいましたね。結果、修羅場ばかりが強調されて、私はいささかうんざりしてしまいました。離婚の修羅場のときには、どんな美しい人も、知性ある人も、そのふだんとかけ離れたどろどろの世界をみせるものだとききますが、これはまさにその状態。こんなものをわざわざ映画でみてもべつに・・・と思い、いささかむなしくなったのですが・・・。でも、まてよ・・・。

なぜ八十過ぎてなお、この人生の修羅場にベルイマンがこだわるのか(以前、彼は不仲だった父親についてこだわっていました)。しかしこれは、修羅場に固執することによって若さにしがみついているのではないか、過去の過ちをほじくりかえし、当時を思い起こして責めさいなまれ後悔の念に身をこがすことこそ、老人の若さと生への執着なのではないか。してみれば、通俗的に展開する不倫の描写も、つづく修羅場の描写の執拗さも、生きることそのものへの妄執としてゆるせるような気がしてきました。この映画を「不倫はリスクが高い」という教訓映画だと思って鑑賞することはたやすいですが、おそらくそれは浅い解釈でしょう。その証拠に、映画は破局が訪れたあとのほうが鮮やかに展開します。妻にあざむかれていたはずの夫には実は愛人がいたり、その愛人を幼い娘は知っていたり・・・。ほんとうに残酷で不実だったのはだれなのか。イノセントな幼い娘ですら、秘密をのみこんで生きている(この少女は、父親と母親の、それぞれの恋人を知っていたことになる)。そして、夫と娘がかわした約束、かなえられなかった約束・・・(このシーンはすばらしいです。この関係はもっと踏み込んで描いてほしかった!)。エゴイストの人間が、全員そろってひとしく幸福になるなんてありえない。でも、幸福を手に入れたいと願うのは人間としてあたりまえのこと。人生をたのしむために、幸福を求める。そして、そのみかえりとして、ときに人は他人に、そして自分に不実になる。ベルイマンには、まだまだ、人生に、映画に、こだわりつづけてほしいです。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7167] きょうはイースター '02/03/31(日) 01:57:15

オフィスの引っ越しで日々荷物と格闘。つくづく自分には片づけ能力がないです。ってゆーか、単に本がすてられない。移動先ではすっきりしたいんだけど。一生の間で読める本なんてかぎられているし、墓場にもっていくほど大切な本なんてそうそうないんだからさ、と思いつつもなんかにつかえるかな、と思ってためこんでしまうんです。しばらく、こんな日がつづきそう。へとへと。

>PINGUINOさん。ドキュメンタリー>その映画はみていないのですが、なかなかなもののようですね。日本軍がせっぱつまってカニバリズムに走ったという証言は、「ゆきゆきて神軍」とという傑作映画のなかにもありますが、ここでは、その証言を得るまでの経緯がけっこう重要でした。「日本鬼子」のスタッフはどうやってその証言をひきだしたのだろう・・・。興味があります。「ショアー」というユダヤ人絶滅計画についてのドキュメンタリーがありますが、ここでは加害者側のコメントは隠しカメラを使ったもので、フェアではありませんでした(制作者側がシオニストだし)。
私は自分のなかにある「鬼子」なものを認めるので、「これだから戦争はイヤ」という論調のものより、「こういう条件下で、人は鬼になる」という経緯をしっかり描いた作品が好きです。

>かつさん。新作>ヒンドゥー・タイムスというタイトルにまずのけぞりましたが・・・。聴いてみたら、それほどインドインドしてなくて安心しました(恥ずかしいじゃないですか〜)。一緒にOASISライブにかよった友人からも、「新曲どんなだった?」ときかれたのですが、「どこかできいたような曲だったよ」と答えてしまいました。「うわ〜、それじゃちっともかわってないね♪」とうれそうに答える友人はえらいです。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7166] MTV Video Music Awardsの '02/03/30(土) 02:04:51

日本版を国際フォーラムでやるのでoasisはそのゲストでやってくるってことなんですね。お騒がせしました。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7165] フリーコンサート '02/03/29(金) 23:12:12

「ノエル6月ずっと日本滞在」という僕の予想よりもさらにすごいことになってしまいました。5月末にフリーコンサート(他にも数組出演)をするそうです。2、3曲だけということですがメンバー全員くるらしいです。ビックリ。でも時期を考えるとイングランド対カメルーンの調整試合が行われるのに合わせて関西でやるんじゃないかと思うんですよぅ。キャンプ地の淡路島も近いし。だとすると観にいけませんが(泣)。

新曲、リアムの声質がちょっとだけなめらかになったせいかどうもパンチに欠ける気がするんですけど、みいちゃんはどういう感想をお持ちでしょうか?


Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7164] リーベンクイズ '02/03/27(水) 16:19:54

 「リー・ヴァン・クリーフ」ではありません。「日本鬼子」という中国語タイトルのドキュメンタリー映画を見てきました。80過ぎのおじいちゃんたち14人が、日中戦争時の大陸で中国人に対し自分らがいかなる行為をしたかを語る作品です。一般農民の皆さん相手に、殺す、犯す、奪う、焼く、解剖する、七三一部隊でペスト菌注射する、さらにお肉を食べる……。残虐行為のてんこ盛りです。強姦した女性を井戸に投げ込んだら、幼い子供が母の後を追って井戸に飛び込んだのを見て不憫に思った皇軍の兵隊さんは……、楽にしてやろうと、井戸に手榴弾を投げ込みましたとさ。こんな話ばっかです。しかし、私は感動しました。こんな恐るべき鬼畜の所行をカメラの前で告白するじいさんらの勇気にじーんときたのであります。

 観賞後、宝塚散策。間違って歌劇団御用達の喫茶店に入ってしまっただよ。経営者のおばさん、従業員ともバタ臭〜い顔した明らかな元ヅカガール。壁には「ベルばら」などのポスターべったり。ドアには劇団員の名前ステッカーがペタペタ。悠、あお、淳……。キャバクラか。「寿美礼」などという暴走族風もあって笑えます。一番印象に残った芸名は、雪組娘役のスターらしい紺野まひる嬢。人気が出てストーカー的ファンが付いてボディーガード雇ったら、彼は「まひるの用心棒」と呼ばれるのだろうか、と想像をたくましくしてしまいましたよ。

Name: PINGUINO  Mail: vamos_a_matar@mac.com

[7163] 噂のふたり '02/03/27(水) 02:56:56

花冷えで、寒いくらいです。桜が霧雨のなかでぼんやりうすあわい霞がかかったようでした。こうして一雨ごとに春がやってくるのですねえ。そして、また暑い夏がやってくる。すごしやすい季節なんて、ほんとにみじかいなあ。

>たけうちさん。守りたい&見せびらかしたい>まさにそんなかんじにおみうけしました。容姿容貌の美しさのみならず、連れという肩書き(?)におさまりきらない雰囲気を醸し出している人物なので(なんつーか、ロマン派の詩人みたいなルックス)、「かわいいのつれているね」とひやかされるということではなしに、「何者だろう」っていう直球の質問をつねにぶつけられていそう。ああいう、一見して短編小説にでもなりそうなカップルって、好きです。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7162] 我が世の春 '02/03/26(火) 10:22:38

>みいちゃん
隣にパートナーが座るのは普通皆さんやってることですから…それはいいのでは(汗)
私はまだ本編を見ていないのですが、レッドカーペットのインタビューではひとりで答えていました(写真などを見ると後ろにちらちらっと彼が映っているので、つれてはいたようですが)。もし本当に「大見せびらかし」するつもりなら、他の人が配偶者や彼氏彼女と一緒にインタビューを受けているのだからそうしてもいいと思うのですが、取材にはひとりで答えているあたり、本人の微妙〜な心境(彼のプライヴァシーは守りたい、でもちょっと見せびらかしたい)をもの語っていますね。
しかし、本当に食えないじい様ではありますが、なんだか本当にすごい人なんだなあと改めて思いましたね。還暦を越えて若者といい関係を築く(1年以上だそうですので。NYにも連れて来ていたようですハイ)、キャリアも絶好調、なんというか羨ましい。幸せなんだもん、オスカーなんかとれなくったって全然いいじゃんか。

Name: たけうち

[7161] わたしは目撃者 '02/03/26(火) 02:39:31

アカデミー賞授賞式。結果はわかってしまったけど、いろんなすてきな映画の先取りがみられるし、いろんな俳優さんの、スクリーンでみることのできない姿が映し出されるからおもしろい・・・というわけで、帰宅後、ビデオに録画した映像をみはじめて・・・驚愕。あの〜、マッケラン先生、その、お隣にすわっている、ノア・テイラーくんを甘くか細く繊細にして、さらに小顔にして上品にしたみたいな美少年、だれなんですう? もしかして、これがニュージーランドから最近先生が「テイクアウェイ」なさったという噂の彼? でも、美男すぎるから、ひょっとして指輪のキャストかも。でも、こんな顔のホビットはいなくってよ? エルフ? 私、なやみました。いくらマッケラン先生が大胆なかたでも、そんな、堂々と傍らにプライベートな連れを座らせるものかしら? でも、決定的なショットが、映し出されていました。はい、しっかり、マッケラン先生、ご自分の膝の上で、彼(か)の少年の手を「ぎゅうっ」と握りしめておられます。先生、アメリカでなんと、堂々と、そんなことをっ。というわけで、メイクアップ賞とか、撮影なんとか賞とか、指輪がらみの賞のときには、ビデオをはやおくりしたり、お茶を立って入れに行ったりしてはだめですよ〜。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

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