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[7360] バルトーク版「青ひげ公の城」 '03/04/06(日) 02:25:53

こんなはなしだっけか、と思い帰宅後バルトークのオペラをBBCがビジュアル化したフィルムを鑑賞。こちらは妻の数はすくなくて、三人。新妻は四人目。あけてはいけない扉の数が七つ。七つの扉は、成熟した魅力的な男性の心の扉ってことになっていて(わかりやすい)それぞれ拷問部屋(残虐性)であったり、武器庫(攻撃欲)であったり・・・。新妻に閉ざされた扉をあけてくれるな(「私を好きなら、あんまり過去を詮索しないでくれ」ってことかい)と嘆願する青ひげはけっこうかわいくて、むしろ「アタシの愛の力ですべての扉をあけ、この陰気な城を明るく風通しよくしてみせるわ〜♪」と脳天気にうたう新妻は思い上がっているっつうか・・・(「自由の風」を文明発祥の地に吹かそうとする某国みたい?)。「愛してるからこそ、あなたのすべてが知りたいの!」とうたう新妻は、まあ、こどもなんでしょう。もっとも、夫がいないうちにこっそり鍵をあけてまわるシャルル・ペローのおはなしの新妻のほうはもっと処女性が強いのかな。そしてこの歌劇のキモはラストであって、七つ目の扉のなかにあるのはずばり、「昔の女の記憶」(美しい生ける死体)なんですね。第七の扉のなかに封印されている三人の妻たちをみて、「ああ、こんなきれいな人たちに、あたしはとてもかなわない」とうたう新妻に「おまえはこのものたちの誰よりも美しいよ。さあ、おまえも」とささやきながらあることをしてしまう青ひげ公、こわいっす。どうもこの歌劇、音楽より台詞のほうが印象的すぎて、効果音しかアタマにのこりません。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7359] 寺山修司版「青ひげ公の城」 '03/04/06(日) 02:24:57

寺山修司作「青ひげ公の城」みてきました。パルコ劇場三十周年記念公演で、二十数年ぶりの同劇場における再演。おどろいたことに客層の年齢層がとても高かったです。どうも、初演もごらんになっておられた方々が大勢つめかけたらしい。アドリブのシーンで、同じ渋谷で公演中の「白鳥の湖! アダム・クーパー!」の名を叫んだ役者さんがいたけど、だ〜れも笑わなかった・・・。客層が違う?

中身はバルトークの「青ひげ公の城」の寺山流本歌取り。でも、舞台の世界は「青ひげ」を上演する劇場の舞台裏になっていて、七人目の花嫁(少女)が自分の出番をまちかねて、六人の妻(女優たち)が死ぬ前の楽屋をのぞいてまわる、という趣向。ゆえに実際に舞台にでてこない「青ひげ」は「嫁ぐと殺されるかもしれないのに、何人もの女が嫁いでくるほど魅力的」な・・・女優にとっての演劇、舞台のメタファーになっているのです。このへんをストレートにだしすぎるところが「ひとむかしまえの前衛」っぽいところで、最後は完全に「これはお芝居、これがお芝居!」ってかんじになります。私なんぞは演劇による演劇論をまじめに見せられて、「中途半端にふるくないか、これ」なんて思ってしまいました。むしろ、寺山の得意とする古今東西の名台詞の怒濤の引用・・・この台詞の奔流のなかにもっとゆっくりひたっていたかったです。寺山、生きていたら六十代半ばですか。

第一の妻役の荻野目慶子さん、彼女の役はやや古めの大女優。これが「サンセット大通り」そのままの設定になっていて、この役は可憐な彼女にはちょっと痛かったです。彼女は都合が悪くなるとオフィーリアの台詞をいってはぐらかす第五の妻のほうが似合っていたかも。第二の妻役の三上博はすごかったです。もともと寺山がらみの俳優さんですが、あまりにも楽しそうで・・・。女装でのたうちまわるのが似合いすぎでした。そういえば、彼、最近あまりテレビでていませんね。指揮者のやつ以来、みていないなあ。また多重人格やってくれないかな。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7358] 世界一美しくて強靱な足をもつバレエ団鑑賞 '03/03/30(日) 02:16:28

連日・・・ではないまでも、各週ペースの白鳥ウォッチングでふぬけております。のびたような録音テープのチャイコにもだいぶ慣れました・・・。来週の追加公演でついにファイナルです。

今週はパリ・オペラ座バレエ団来日公演をみてまいりました。ひとつはバランシーンのプログラムで「ジュエルズ」。文字通り生きて踊る宝石たちにタメイキ。ニコラ・ル・リッシュくんが来日後リハーサルで肉離れをおこしてしまったんだそうで、結果的にルグリ以外は昨年エトワールになったばかりといったメンバーが中心になっていました。若々しい新メンバーをみながら時代の流れをかんじたりして。とくにジャン・ギョーム・バールくんはルグリ系の正統派ダンサーですが、シワもないけど憂いもない。ピカピカの一年生といった印象で、やはり男性ダンサーの色気は二十代後半からかな?

ジュエルズはいろんなダンサーがでているので、ずいぶん青田買いをさせていただきました。まだプルミエ・ダンスールですがエレオノーラ・アバニャート嬢、黒髪でいいかんじです。クリスティン・ターリントン(なつかしい)嬢ににている、シャム猫系の顔がたまりません。もちろん、踊りもキレイです。今回おいしかったのは「バヤデール」で主役をつとめた新生エトワール、クレールマリ・オスタ嬢。まだ若いはずなのですが、最近体育会系の多いパリ・オペラ座勢のなかにあってとても大人っぽい雰囲気で風格があります。モニク・ルディエールみたいなドラマチックなダンサーに育ってほしいなあ。ちょっとファニーフェイスな印象もあったのですが、きょう「バヤデール」をみたら、すごい美人ではありませんか。ちょっと目がおっきいのでモダンな髪型にするとファニーにみえたということらしい・・・。

「バヤデール」の主役は二転三転、ふりまわされました。映画「エトワール」でも怪我をかたっていたオレリー・デュポン嬢(美人です。ひいきにしてます)が昨年にひきつづきまたしても怪我で来日できず、共演のルグリも降板で、デュポン&ルグリの配役に二万七千円のS席チケットをはりこんだ私はへなへなしていたのですが、ル・リッシュくん肉離れで来日公演スケジュールが大幅変更になり、きょういったらオスタ嬢&ルグリの「バヤデール」になっていました。はあ〜、つかれる。

英国ロイヤル版の「バヤデール」のヒロイン、ニキヤは恋人をとられて殺されるうえに、幽霊になってもじっと耐えてるけなげな女って印象なのですが、パリ版はあきらかに違います。恋人をとられそうになるとナイフもちだしますし、やられっぱなしじゃないところがラテンなかんじ。そのぶん、金持ちの娘にあっさりところぶソロルがものすご〜く不実でかるい男にみえます。ニキヤに横恋慕する大僧正もロイヤルだといやらし〜いはらぐろ〜いおじさんなのに、パリ版では純情な青年僧。ちがうものですねえ。

>ぱとさん。バードウォッチングはつかれます。他の日に残業したりして時間を捻出しているし〜。
t.A.T.u.>イギリスでオンエア禁止なんですか? 制服姿の女子高生どうしがキスするのは、映像的にはたしかにショッキングではあります(女子校出身者的常識ではあたりまえだったりして)。CDにはいっている特典映像によると、ライブでは、あの曲を演奏するときにはかならず二人でキスするのがお約束になっているんだそうです。野外ライブで「うお〜っ」とよろこんでいる観衆がうつっていて、恥ずかしい・・・。
オゾン>ふつうの映画をとっても90分以内っていうテンポのよさに若さをかんじます。あの濃い世界は90分が限度かも。個人的には「焼け石に水」が一番ツボです♪

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7357] 露・日・仏 '03/03/29(土) 11:15:55

こんにちは。来月まで白鳥さんにお目にかかれるようで、バードウォッチング週間はまだ続きそうですね。
t.A.T.u.は職場のそばにあるHMVのヘヴィーローテーションが続いておりまして、ロシア語ヴァージョンなどもかかっています。CDを入手していないので公式サイトでPVをみました。眉をひそめる大人たちに囲まれているふたり。イギリスでオンエア禁止された理由はよくわかりませんが(キスシーンがあるため?)、叫ぶようなヴォーカルにあって素敵だなと思いました。プロデューサーが(サビの部分はずっと「ロンロンロンリー・ハート」だと勝手に思っていた)『ロンリー・ハート』のトレヴァー・ホーン(もう白髪ですが大好き)によるツボをおさえたアレンジもよかったです。

下の子に椎名林檎『百色眼鏡』DVDもみせてもらいました。雨戸の節穴は万華鏡の覗き穴のようで、役者さんのことは名前くらいしか知らないのですが、林檎さんのうなじと銀の耳掻き(竹、じゃないのね)をつかう手がとてもきれいでした。

そうそうそれから、すごく遅ればせながら、フランソワ・オゾン監督の『海をみる』という作品をみましたよ。たった52分とは思えないほど、最近みた作品のなかで群を抜いておもしろかったです。男眉のりりしい顔立ちをした女優さん、オゾン監督の作品にはいろいろ関わっているのですね。あんな人が庭に居ついたら、ついノーブラで赤いスリップドレスを選んでしまう(暇と欲求不満をもてあましている)人妻の気持ちもわかる……
シャーロット・ランプリングの『まぼろし』、みいちゃんの感想を読んでとても興味を覚えたんです。オゾン監督作品には短編も多いそうなので、ちょっとそのへんからいくつかみてから長編にうつりたいと思っています。

Name: ぱと  Mail: partridg@mte.biglobe.ne.jp

[7356] 九段会館って、あんな古ぼけていましたか '03/03/24(月) 02:16:07

WOWOWで放映した林檎ちゃんのライヴ映像みました。う〜ん、もう、「林檎姫」とか、「林檎ちゃん」ではないですね。大人の美人さんになったな〜という印象です。こんなにとっとと大人になってしまう人、いまの世の中にはとても珍しいのではないでしょうか。でも、ときどきかいま見せる思春期の残滓みたいなものがまぶしいですね。特典映像では、「最近キモノ着るのにこってて、歌舞伎にいっちゃって」みたいなふつーのお嬢さんの会話だったのであまりおもしろくありませんでしたけど・・・。ま、いっか。かわいいから。彼女のロングインタビューがでていたBUZZ、休刊なんですね。やはり、同じ方法論の雑誌ばかりがたくさんふえると、読み手は疲弊しますよ・・・でもなんといっても、洋楽ばなれが著しいのでしょう。あれは洋楽と邦楽が半々の雑誌だったから、よってたつところの洋楽がふるわないと、母体雑誌とのかねあいもあってなかなか・・・。

私の配偶者はオーディオマニアなのですが、ついに! 買ってきましたよ、DVDレコーダーを! これって、すごいですね。画質がビデオの比じゃないですよ。うわ〜ってかんじ。ハードディスクにがんがんとりためて、どんどん焼く、そんな時代がついにきたんです。感動〜。

>あいみさん。どうも、初々しい書き込みをありがとうございます。このサイトからもリンクしているCheekyさんのサイト、「シネマでUK&アイルランドを感じよう」をまるごとおすすめします(Yahooからもいけます)。イギリス映画の主要作品、ロケ地やみどころ、映画の背景となる歴史や社会常識など、てぎわよくまとめてありますので、とても参考になりますし、おもしろいですよ。それから、イギリス映画よりおもしろいのはイギリスのTVドラマです。映画より面白いものがたくさんありますので、新しい作品をあびるほどあちらでごらんになってください。イギリス人は世界でも屈指のテレビ好き国民です。では、よい滞在を。この件にかんしてのお返事はご無用で〜す。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7355] '03/03/23(日) 03:31:31

はじめまして。
月末からイギリス・ニューキャッスルへ滞在するので、
皆様のオススメのイギリス映画を教えて頂きたいです。
行く前にコレだけは見とけ!というのありますでしょうか?
「フル・モンティ」は楽しく見させて頂きました☆

イギリス映画は本当に初心者なので、お返事頂けると嬉しいです。

Name: あいみ  Mail: rosebutterfly16@hotmail.com

[7354] ガーリー・フィルム '03/03/22(土) 02:53:14

t.A.T.u.のビデオクリップ、MTVでヘビーローテーションですけど、まじでかあいいっすね。制服姿のロシア出身スラブ系美少女二人組が雨のなかでぬれそぼってキスするだけのビデオなんですけど、まあ、「ミニの制服」「ぬれそぼってキス」「レスビアン風美少女二人組」ですよ。まったく、あたまのいい、いけないおじさんプロデューサーがどこの国にもいるもんですね。曲もいいし。ザ・スミスのカヴァーまでするし。彼女らのCDにはヴィデオクリップの特典映像がはいっていてお買い得なんですが、MTVかなんかのインタビューの模様もおさめられていました。短い美少年風の髪型の子、本当に美人・・・でも、赤毛の巻き毛のほうの色白の女の子がすでにふとりはじめていて、ビデオクリップの倍はあろうという・・・すでにミニー・ドライバー状態でした。

>かつさん。転石>武道館の先行ネット販売にはアクセスすらできませんでした。平日昼間、日本中のオフィスでおじさまたちが「クリック&リロード」していたのでしょうか。武道館にはいきたかったな〜。みてきた友人がキースが「煮しめたみたいだった」といっていたのに笑いました。なるほど、あのシワ深さは煮しめたみたいです。

>ローマさん。うらやましいです、まじで! 希少価値の日本産白鳥をごらんになられたのですねっ。私もとってくわれそうな高校生風ストレンジャーがみたいです。ローマさんのご指摘にもありますが、あの手をうしろにまわした白鳥さんたちの振り付けがなんともそそるのですね。クーパーのパーフェクトな踊りをみていて気づいたのですが、彼らは白鳥だから、腕が翼。翼ではばたいたり、そっとつつみこんだりはできるけれども、王子さまを男性的にがっしりと抱いたりはできないのです。その不自由な愛情表現が男性でありながら中性的だったり、人間でありながらもっと普遍的な生物にみえたり、というイメージを喚起するのかな、とも思いました。
ただひとりでいるのが好き>すごく「らしい」と思いました。ちなみに、クーパーだと「群れのリーダー格」、パスターくんだと「姫」ってかんじかなあ。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7353] 原作に忠実な「シャイニング」 '03/03/22(土) 02:51:59

NHKで放映した「シャイニング」TV版。これ、キング自身が脚本に参加してますが、すごくよかったです。原作どおりなのでかなり泣かせる展開になっているし、なんといっても、独創的すぎたキューブリック版へのキングから返礼ってかんじです。家族を守らなければ、と思う気弱な父親がその責任感ゆえにじわじわと自己崩壊してゆくのが原作のキモなのに、キューブリックはジャック・ニコルソンをあんなふうにしてしまったことで、最初から子供がなつなかいような恐怖のオヤジにしてしまった・・・。タイプライターとか、双子の姉妹とか、いいところもあるけど、あれってキューブリックのオリジナルだし。そもそも父と子の関係がテーマなのにね。今回、母親役がなんとレベッカ・デモーネイ、ブロンド美人のセクシーママでした。美男美女の一見パーフェクトなファミリーがじわじわとこわれていくのが怖かったです。斧をつかわずに、クロケーのスティックをふりまわさせたのも、キューブリックへの反論でしょうか。こわそうでないものがこわくみえてくるのがキングのおもしろさなので、その特性をいかした、きわめてよくできたドラマでした。

いきなり最終回だけみてしまいました、新しいほうの「高校教師」。やっぱりかつての主役桜井幸子さんはよかった・・・じゃなくって、なんすか、これ。「いきなり最終回」だけみて文句つけるのもなんですけど、主役は二人ではなくて京本さん・・・? は? みたいな展開で、そのへんをみたかったら先週みるべきだったのかあ。「自分が不治の病だと思いこまされた女の子」っていう設定にも相当無理があるけど、「不治の病の藤木くん」に三ヶ月間つきあってきた視聴者はあのラストの展開に相当へなへなしてしまったのでは? 第二弾、より衝撃的展開、というからには当然最終回は心中だよね? とへんな期待をしてみてしまった私はかなりへなへなしてしまいました。こんなんなら裏番組の「ゴールデンアイズ」をみてればよかったよ〜。アラン・カミングのコンピュータおたくぶり、かわいかったです。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7352] 人面獣心・・・首藤白鳥のことじゃないですよん。 '03/03/19(水) 11:22:14

幻のポケモンみたいな出現率>の白鳥さんに遭遇しましたので、今日はその感想を。まったく予備知識なしだった私は、オープニングの首藤白鳥の羽ばたきを見て、一瞬、腕の長い山海塾のおばけが出てきたのかとギョギョッ。でも、その羽ばたきひとつで別世界に引きずり込まれました。野性と優美を兼ね備えた、なんともはやな羽ばたきだったんです。何事においてもツカミは大切ですね〜。

首藤白鳥は、いちおう群れの一員だけど、いつも一羽だけポツンと離れているアウトサイダーっぽく見えました。といって、チームワークを乱すでなく、一羽で寂しそうというのでなく、孤高というほど大それたものでもない。ただひとりでいるのが好き。人間にもそんな人いますよね。だからかな、王子とのからみも、キミのことは好きだけどべったりはヤダよーみたいな感じです。あれは解釈なのか、彼の個性なのか・・・。
一方、ストレンジャーは西洋の迫力満点の女性たちに食べられちゃいそうで、ちょっと哀れ(笑)。だって、「おいおい、高校生がそんなかっこしてタバコ吸ってちゃダメだぞ」って風貌なんだもん。なぜか厚化粧のドイツ女性に囲まれた森鴎外の図を想像してしまいました。杉良なみに流し目も乱発していましたが、またそれが色っぽいというよりかわいくて。うふ、お姉さん的にはそれもオーケイだけどぉ。でも、あの見せ場の三回転机座りはカッよかったー。パチパチパチ。

そして、心配でドキドキの3幕を終えると、4幕は一転して感動でドキドキに。いやぁ、なんですか、あの白鳥さんたちの群舞のすごさは。特に、一番前で踊っていた小さい白鳥が大きく口を開けて、観客に向かってガオ〜ッってやるんですよ。掟にそむくとこうなるんだぞーって。こえーよー。そして慟哭が聞えてきそうな首藤白鳥の嘆き!! 『カーマン』の手錠でつながれた踊りもそうでしたが、あの手かせ踊りというのはそそりますねぇ。お姉さん、へろへろ。もうこのへんになると、まわりからもすすり泣きの声が聞こえ、舞台と客席が一体になってました。4幕の首藤白鳥は、おそらく「たけうちの目にも涙」だと思います。

あと、あの王子!彼はチャイコそのものですね〜。マザコンでホモで夢想家で病的なほど繊細。チャイコは子供のころ音楽が聞えてくるだけでこわくて眠れなかった逸話がありますけど、最初のベッドの場面なんてそのものではないですか。そうしてみると、あの有名な旋律もただもの悲しいだけでなく、現実世界で生きていくのが難しくなった作曲家自身の「こわいよー、たすけてー」という叫びにも聞こえ。ああ、できれば次回はみいちゃんがご覧になった華奢で腺病質な王子を見てみたい。ほんと、いろんな組み合わせを見たくなる作品ですね。おもいっきりブラヴォです。

Name: ローマ  Mail: iguana@fd.catv.ne.jp

[7351] 転石接待 '03/03/17(月) 01:47:25

まあ仕事絡みではないのでホントに接待ってわけではないのですけど気持ち的にはそれに限りなく近かったです。雨の降る中グッズを買うために数十分並び、たこ焼きが食べたいと言われればそっこーで売店に買いに走り、知らない曲を演奏しはじめたら「これはマディ・ウォータースのカバーで"mannish boy"」「これは"女たち"に入ってますよ」とか教えてあげなければならなかったり(きっと周りの席に座ってるおじ様たちから「そんな誰でも知ってることをいちいち解説すんなバカ」という冷たい視線を浴びていたことでしょう/泣)、いろいろと普段とは勝手の違う環境でのコンサートでちと疲れました。はあ今日とは別に横浜か土曜のに行って遠慮無しに心の底から楽しみたかったです。

しかしいきなり"Brown Sugar"から入られると頭ん中が真っ白になりますね。僕と同い年の"Street fighting man"と"Sympathy for the devil"はやはり無敵に素晴らしいダンスチューンだということを再認識。でも今回も"Undercover of the night"は聴けず終いでした。次こそは!←いつだよ…

冷静に考えると今回のツアーというのはスタジアムではなくホールやアリーナクラスの会場で観るのがいちばんしっくりくるんじゃないかと思います。前回も今回もアリーナ後方にBステージを設けてそこで数曲演奏したわけですが、今回はAステージでの演奏が既にBステージ風のカチっとまとまったものであったため、ファンとの距離を縮めるという点以外にはわざわざBステで演奏するメリットをあまり感じませんでした。なーんて書いていたら武道館にいけなかったことがすごくもったいないことに思えてきたな…

今年はこれが初ライブ。そして次回は5月終わりのエミネムとアヴリル・ラヴィーンという超スローペース。今年はクアトロとかリキッドルームのようなライブハウスには行かなそうな予感…

>Sunday Bloody Sunday
ポップマートツアーだったと思うのですが、エッジのアコギ(セミアコだったかも?)だけをバックに唄ったのも良かったですよ。このまえのTVは僕も観ましたが、日本にやって来ることがほぼ決まっていたらしいこの素晴らしいツアーが9・11の影響で無しになったのが本当に残念でなりません。

あ、あとローマさん限定の情報として『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のレオは良いですよ。2時間半ずっとではないですがあの頃(って何時のことだよというツッコミは禁止)の輝きを取り戻しています。必見かと。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7350] 出現率の極端に低い白鳥さんがみたい '03/03/17(月) 01:13:35

その後、たおやかなパスターくん白鳥を二度続けてみてしまいました。王子さまはトム・ワード(ちょっとレッド・ドワーフのリマー似)で、これまた二度続けて・・・。最終日が首藤くんだったら、このあとクーパーくんで締めて、実に気持ちよく来日公演を見終えることができましたものを! やはり当日キャストが発表されるトリプルキャストをまんべんなく見るのはなかなか難しいようで。結局、かすかな期待を抱きつつ、再追加を買ってしまいました。完全にAMPに踊らされてます。ぐっすん。いまのところ、首藤くん白鳥は平日昼間、三回くらいしか出現してないんです。幻のポケモンみたいな出現率、レア度なんです。しくしく。

再追加公演、特設チケットコーナーにかけつけた友人の談によれば、即売り切れて、暴動でもおきそうな雰囲気だったとか。ああ、すごいなあ、「白鳥さん」人気。

パスターくんの白鳥さんは、やさしそうな、中性的なかんじでした。私はワイルド系オリジナル・スワンのクーパー白鳥のほうが好みなので、二幕目などはちょっとものたりなかったかなあ。二幕目であつかう乗馬鞭の小道具なんか、すまなそうなかんじでふるうんですよね、パスターくん。でも、やさしそうな雰囲気の彼は年上の女性たちにうけがいいのかな? 客席からものすごい分量の「はあと」がとびかってました。おっかないお姉様方と踊りまくったあと(ほんとは「ワイルドな彼」が「美しい女性たち」を男性的魅力で翻弄しないといけないのですが、優男なので、そうはみえない☆)、王子さまと二人だけで踊るシーン、本来なら愛憎半ばする複雑なシーンなのだけれど、みているこっちがおもいっきり「ほっ」としてしまったりして。あと、へんなこと気づいてしまったのですが、執事役の人、クーパー白鳥には手もふれないのに、パスター白鳥のときにはけっこうボディタッチしています。う〜ん。やはり「美しくあやしい男たちのバレエ」という一般的評価はあたっているかも。

私が観た金曜夜、大道具の人たちも疲れていたのでしょう、劇中劇のシーンで、上から降りてきた背景が、大道具にひっかかって「ベキベキ」という音とともに壊れてしまうというハプニングがありました。いったん幕をしめて復旧作業につとめておりましたが・・・。おつかれさまなことです。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7349] いってみたいなダブリン郊外 '03/03/12(水) 02:37:51

NHKで放映していたU2ライブ、よかったです。ダブリン凱旋コンサートの記録映像でした。愛国心のかたまりのようなバンドですから、母国でもりあがるのはあたりまえなのですが、90年代の、あの妙に企画物めいてしまっていた大仕掛けなライブ・バンドとしてでなく、セットだけは野外ででかいけれど、演奏はシンプルそのもの、という現在のありかたがよかったです。「Sunday Bloody Sunday」のMC、字幕がでなくてわからなかったけど、死んだ人たちの名前でもよみあげていたのかな? すごいよかったです。名曲だ〜。ボノの声って、やっぱりいいなあ。それに、バックコーラスではいるエッジの声が昔からすきなんです。遠い荒野に響く声ってかんじで。エッジはなぜメロディラインをうたわないんだろう。ボノよりきれいな声なんだけどなあ。

「国民的バンドとしてのU2」をみていると、OASISはやはりあんなふうにはなれなかったな、と思ってしまいました。グラストンベリーのころまでは、なんかほんとうにシンプルで、みんなから愛される国民的バンドだったのに。素材がシンプルだからって、バンドのありようまではいつまでもシンプルではいられないからなあ。U2のようなバンドをもてるアイルランド人がうらやましくなってしまいました。テレビ放映でそんなキモチにさせるライブ映像って、なかなかめずらしいです。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7348] 「白鳥の湖」は続く! '03/03/09(日) 01:56:39

あれ以来、私も周囲もすっかり白鳥病にかかってしまい(もともと☆枚もかっていたのに、さらに追加を買ってしまった)、トリプル・キャストをどうやって短期間に配分よくみるか? に腐心しております。当日にならないとキャストを発表しない、という劇場側の徹底ぶりに、前売りを買うのはほとんどクジをひくようなものなのです。劇団四季のファンの悩みが少しはわかったかも。先週二度目にみたときには中央ど真ん中、一列目でクーパーをみる、というラッキーぶり。席をとってくれた友人にはひたすら感謝しました。正直いって、一列目は目がくらんでしまって、冷静に観られないというか・・・。どきどきするばかりで、あまり心持ちはよろしくないですね。まあ、観ていたときには、自分の後ろに千人以上が座っていることはすっかり忘れて没頭しておりましたが。小白鳥さんたちのなかに、王子の幼年時代役の子がまじっている、とか、トロカデロみたいな個性のダンサーが、意外(?)にも女性だった、とわかったりとか・・・間近でないとわからないこともありました。

なぜにこれほどキャストにこだわるかと申しますと、演劇的な舞踊の場合、台詞がないだけに、キャストの個性が役柄の性格に直結します。ゆえに、役柄の性格がかわれば、ストリーそのものの解釈も変容するわけで、この違いを見比べはじめるとおもしろくてたまらないわけです。私が観た二度目のクーパーの日は、王子役が初日とはことなる、華奢で腺病質そうな王子だったので、「白鳥さんと踊れてうれしいな〜、わ〜い、わ〜い」という初日の王子とはことなり、もっとマザコン度がアップというか、父親不在のテーマがきわだっておりました。初日以上にホモセクシャル度は低かったです。客のあいだから、「もっとセンセーショナルなものを期待してたのに」という声がきかれましたが、そういう人には、もっと違う王子と白鳥のくみあわせのほうがわかりやすいのかなあ。私は、あくまで野性を失わないクーパー白鳥が好みですが。あ、でも、きょう(日曜日)も観るので、その白鳥さんのおどりっぷり次第では転向するのかなあ。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7347] 「白鳥の湖」初日! '03/02/26(水) 02:02:21

AMP「白鳥の湖」日本公演初日、観てまいりました! トリプル・キャストの白鳥さん、今夜はアダム・クーパーでした。ふっふっふ(客席には別の日の白鳥さんが座っておられましたが、今宵の観客の熱狂を彼はどううけとめていくのかしらん)。

クーパーが出てきたとたんに客席から歓呼の声が。一瞬おどろきましたが、あとはもうただただ舞台に没頭。ビデオもいいですが、やはり生の舞台はすばらしいです。ビデオだと、はっきりいって、男性舞踊手の群舞場面がやたらと長いように感じていたんです。でも、生でみると、これが、もう・・・。とにかく、もっと踊って、って、王子さまとおなじく狂おしいようなヨロコビの気分にひたってしまいました。男性舞踊手が踊ってはいても、彼らは「男性」を踊っているのではないんです。なんか、人型をしてはいるけれども人ではない、そんな高貴な動物たちにみえました。人間世界に嫌気がさした王子さまが恋いこがれるキモチがよ〜くわかります。クーパー演じるの白鳥は男らしいから、なんか野性が強そうにみえて、なかなかなついてくれないけど、いったんなつくともうこれが、かわいいことかわいいこと。野性と心が通い合ってしまったことが、その野性そのものにも悲劇をもたらす、というところ、ビデオではこれまでさほどかんじなかったのですが、本日の舞台では痛いみたいにつたわってきました。とにかく、外見的にはまぎれもない男が二人、ある種の愛情でむすびつけられて身体をよせあって踊っているわけなんですが、そこにまったくエロティックな要素をみせないのがすごい。そういう「解釈」を踊りでみせてくれるクーパーと今宵の王子さま、すごい。今宵の白鳥さんは、孤独な王子を全人格的にうけとめてくれ、庇護してくれる絶対の味方でした。もう、王子様がうらやましいような。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7346] 誤植に注意 '03/02/23(日) 20:44:38

椎名林檎の新譜は挑戦的なタイトルですね(店頭で注文するのに勇気がいりそうな言葉をあえて…)。漢字に弱い子は最初の3文字が読めないかも。レコーディング風景をみるとなにやら温泉宿のようなところでした。不思議なアルバムです。書店で平積みされている雑誌の表紙に彼女が(山口小夜子のような)おかっぱの前髪で着物姿の写真が!以前は高橋真琴チック、今回はいったい?

マックでも機種(バージョン)によって再生できるのですね。私は通勤のおともにCDウォークマンにぽんとCDを入れて持ち歩くのが常なのでどうかしらんと心配していたところ、無事再生できてホッ。あとはプレーヤーに余計な負荷がかかりませんよう。

白鳥さんは日替わりメニューのようですね。『リトル・ダンサー』でちらっと登場したのはアダム・クーパーでしたので、彼以外のダンサーがどんな表現をみせるのか、ご覧になった方の感想を楽しみにしています。

Name: ぱと  Mail: partridg@mte.biglobe.ne.jp

[7345] 林檎クン、いいかも '03/02/23(日) 03:10:19

思った以上にやれらた感の強いコピーガードショックから立ち直りつつあるマックユーザーで〜す。愛用のiPodで林檎ちゃんがきけないのは痛いですが、でも久しぶりにCDプレーヤーでCD聴いたらMP3より音がいいよ・・・(あたりまえか・・・)。まあ、Winもあるけど、そっちはオシゴト専用機なんで。はあ〜。

>ぱとさん。ヒカルちゃん>そうですか、CCCD反対派だったのですね。ふむふむ。それにしても、CCCDのマック非対応にはまいります。一応、オドシ文句にまけないで強引に再生しましたところ、旧OS(私の場合は9.2)なら大丈夫みたいです。
白鳥>罪つくりなトリプルキャストで、もう、心が乱れて乱れて、なんてね。

>かつさん。ジョニー・マー>ロシア出身の二人組アイドル女性デュオのアルバムが200万枚売れ、そのなかに含まれていた「ザ・スミス」のカバー曲の印税でモリシー&マーに思わぬ多額の収入、という報道がありました。ああ、なんか心があたたまります。
80分間無音>かつさん、はじめこのアルバムをきいたとき、コピーガードが悪さして、冒頭三分間くらい無音だったので、「80分間無音でも絶賛」の比喩にウケてしまいました。ああ、意図的なものでなくてよかった〜。絶賛しちゃうところでした〜(嘘)。

で、「加爾基 精液 栗ノ花」の感想です。まずは、疾走感があってポップなシングルカット「真夜中は純潔」がアルバムからはずされたことで、おお、これは陰鬱で内省的な「絶頂集」の延長できたか、といった印象。でも私、「絶頂集」の「メロウ」という曲が好きなんです。ここで林檎ちゃんはシリアルキラーか自殺願望者か、という架空の陰鬱な男性キャラクターを演じているんですが、これがなかなかおいしくて(私は林檎ちゃんの魅力は「みごとに演じる」ところにあると思っています)。
今回のアルバム「加爾基・・・」ではこれまでのむずかっているような女の子「林檎ちゃん」が思春期を終えようとしているのに、この陰鬱なキャラクター「林檎くん」がそれを押しとどめているような妙な迫力があります。この二つのキャラクターがパズルになって、それがカチっとはまりそうではまらなくて、ちょっとこれから聞き込むと思うんですが、まあ、はまらないんだろうな(なんだそれ)。歌詞におけるへんてこな旧漢字&なんちゃって文語調の多用は、大正から昭和初期の文学をこよなく愛する私にとって気色の悪いものですが、まあ、「気分」はわかるのでよしとしましょう。こどもが生まれたからといって安易にポジティブな表現を求めたりせず、むしろ「私はどうなってもかまいませんから、ただ一つだけはお守りください」的な悲壮感をただよわせているのにはちょっと単純に感動してしまいました。その「ただ一つ」を息子だとは明言しないデリカシーにも、ね(インタビューではいっているみたいだけど)。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7344] レーベルゲートCD '03/02/22(土) 18:31:28

椎名林檎は売れるアーティストなのでCCCDになるのはしかたないのかなとあきらめがつきます。マッシヴ・アタックも洋楽アーティストの中では売れている方なのでこれもやむを得ないでしょう。が、がしかし、ジョニー・マー&ザ・ヒーラーズやニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズをCCCDで出して何のメリットがあるのでしょう?これで売り上げが延びるぞ、とか本気で思っているんでしょうか?EMI/ヴァージンのやってることは意味がさっぱりわかりません。

CCCDやレーベルゲートCDでいちばんムカつくのは「マックユーザーになんかうちのアーティストの音楽は聴いてもらわなくても結構だ」というEMI、ソニー、エイベックスの基本姿勢です。夜部屋でマックでなにか作業をしながら買ってきたBoAちゃんやトミー・フェブラリーやジョニー・マーのCDを聴いたりできないのがとても不快(うちはリビングにオーディオ機器を置いているのです)。早くwindows用と同じようにマックで再生できるソフトをCCCDに添付して欲しいものです。

というか、宇多田さんやsketch showみたいにアーティスト側がちょっとがんばってくれればEMIやエイベックスからでも普通に"COMPACT DISC DIGITAL AUDIO"という馴染みのロゴ入りでアルバムが出るんですけどね。

そんなこととは関係なく加爾基精液栗ノ花はレディオヘッドのKid AとAmnesiacを聴いた時と同じ印象、僕のいる場所からものすごく遠くで鳴っている音でした。現在両者は「80分間無音のアルバム」を出しても大絶賛されそうな立場にいるわけですが、なにかを創作する者として非常に厳しいであろうその環境から次に生み出されるものがどういうものなのかに期待しつつ、いまは松たか子やwyolicaのazumiちゃんの唄声にホッとしたりしていたいと思います。

Name: かつ  Mail: katsu@jc4.so-net.ne.jp

[7343] CCCD '03/02/22(土) 08:29:19

すっかりご無沙汰してしまいました。今年もよろしくお願いいたします!
センセイの鞄、メイキング(とキョンキョンへの取材)だけみていて、すっかり本編を見逃してしまいました。前髪を本番まえにぱつっと切ってしまって、(ちょっとアクシデントだったようですが)かえってヒロインのキャラクターの方向性をいい方へ変えた、という話。
コピーコントロールCD、わたしも先週出た新譜がまさにそれで(やっぱり東芝EMI)。ヒカルちゃんの場合、プロデューサー(お父さん?)がこの音質では納得できないからと去年踏ん張ったのだそうですね。わが家で聴くような環境だとたいしたステレオではないから違いはわからないかもしれない、でもアーティストのレコーディング意欲をそぐほどの音質の差があるとすると、困ったなぁ。
しかもMacではこのCDは聴くことが出来ない?

ところでもうすぐ英国から雄雄しい白鳥さんたちがやってきますね!わたしが今好きなTurin Brakesというデュオのヴォーカルを聴いた方の感想が「マーク・ボランに似ている」というもので、そういわれてみればそうかもと'Cosmic Dancer'など聴き返しているうちに、むしょうに『リトル・ダンサー』を見返したくなってしまいました。

Name: ぱと  Mail: partridg@mte.biglobe.ne.jp

[7342] しまいこんだMDウォークマンをさがさなければ '03/02/22(土) 02:22:24

椎名林檎ちゃんの新譜、でました。朝日のインタビュー、ニュース番組への出演、新聞の全面広告、雑誌への露出・・・ものすごいです。とりわけ全面広告であのアルバムタイトルは強烈なものがあります。先行シングルのヴィデオクリップ、きれいですね。でも。まさかのCCCD(Copy Control CD)採用。あ〜☆ なぜヒカルちゃんでなくて林檎ちゃんからやっちゃったんだよ、東芝EMI! ヒカルちゃんならそんなこともあるかな、と思うけど、林檎ちゃんでは予期してなかったからショック。ちかごろ、音楽はiPodできくのが通例となっていたので、これは・・・。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

[7341] センセイの鞄をみました '03/02/17(月) 00:09:57

このごろすっかりドラマづいてますが、WOWOW放映久世光彦演出ドラマ「センセイの鞄」をみて。

かわいいですね〜、キョンキョン。こういうかあいい三十代の女性が描かれること自体、とてもすてきなドラマでした。「燃えるような恋愛」ってやつをいつもしていて、始終どたばたしている周囲を尻目に、「なんでそういうこと、イチイチするわけ?」って顔をしている女のコ。終始一貫して鈍いがゆえに恋愛に縁がないのではなく、人よりほんの少し繊細でかたくななためにとっつきにくい感じがするキレイな人。主人公のツキコさんをフシギちゃんにしないで、等身大の、あ、いるいる、こんな人、って思わせたから、このドラマはまずまず成功しているんではないでしょうか。センセイ役の柄本さんもなかなか色気がありましたし。

でも、私、原作のファンなんですよ。原作って、なにかショッキングな事件が起きることによってまきおこる感情のたかまりなんかをあえてはずして描いているんです。それでいて恋愛感情のせつなさをたんたんと描いている。それがかえってラストでずしんとくるんですけど、そのへん、ドラマで描こうとしているのがわかるだけに、ちとつらかった。ラストなんか、あの感情をほとばしらせているのは演出者の久世さんなのでは? と余計な心配をしてしまったくらい。ヒロインのツキコさんも、泣いたりするでしょう。叫んだりもするでしょう。でも、それをわざわざ描かないのが原作のよさ。でも、それをほじくってみせるのがドラマの演出。行間で色気をただよわせる原作と、そういう行間でしか語らない女の人の泣き顔を観たいぞ、という演出家のせめぎ合いだったのかしらん。

後半で、男性は年をとると、いつでも応じられるわけではないのでじたばたする、という点をエグいほど描きこんでしまったのは、やはり演出家が男性だからなんだろうな。その辺より、むしろ人との出会いにはかならず別れがあるものだろう、というセンセイの側の諦念みたいなもの、もう少し描いてほしかったな。

>ローマさん。無言電話>永遠のヒロイン、八千草薫さんが選んだ「私が好きな名場面」もなぜか無言電話のシーンでした。八千草さん演じるヒロインが受話器をとると、緒方拳演じる夫からはずんだ声で「いまからアパートにいくよ!」といきなりな会話。だまりこんだままでいると、夫も「いけね、かける先をまちがえた」という思い入れがあってふたりとも無言になる、という場面でした。こういう無言もあるみたいです〜。でも、八千草さん、なんでこんな場面を選ぶの〜(さすが阿修羅ファミリーというべきなんでしょうか)。

>かつさん。「アレックス」って、そういう映画なんですか。モニカ&ヴァンサン・カッセル共演の単純なセクシーものかと思っていました(だって、予告が、予告が)。痛い目にあってしまうところでした、ひゃ〜。
してみると、「処女の泉」って、「きっちり描いている」点においても、まったく被害者に罪がない点においても、その後のうけとめかたにおいても、いわんや、観おえたあとの後味の悪さにおいても、ならぶもののない名作かもしれません。むむ。

Name: みいちゃん  Mail: bluetonic@geocities.co.jp

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