お腹をひっこめよう2
人の遺伝子は約3万2000種類ありますが、そのうち太りやすさを決める「肥満遺伝子」は約50種類発見されています。この50種類のうち、日本人の7割が「β3AR(リンゴ型)」「UCP1(洋ナシ型)」「β2AR(バナナ型)」のいずれかを持っており、中には2つを持つ「複合型」の人も存在します。この肥満遺伝子のタイプによって、脂肪の種類や付きやすい場所(体型)、基礎代謝量が異なります。
リンゴ型(β3AR) | |
□お腹がポッコリと出ている(ビール腹) □ご飯、パン、あんこなどの糖質が好き □お腹が空くとすぐにイライラする □マイペース、おおざっぱ |
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洋ナシ型(UCP1) | |
□下腹部、ヒップに脂肪がついている □肉、揚げ物が好き □主食よりもおかずが好き □まめ、まじめ、気が強い |
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バナナ型(β2AR) | |
□胸板が薄く手足がひょろりと長い □野菜、豆腐、魚などのヘルシーなものが好き □1度に多くの量は食べない □几帳面、神経質、きれい好き |
リンゴ型
お腹がポッコリと出てしまう、いわゆるビール腹に代表されるのが「β3AR」という肥満遺伝子を持つリンゴ型体型の人です。日本人の約34%が持っていると言われ、内臓に脂肪が付きやすく、普通の人より基礎代謝量が200Kcalほど少ないため、筋肉量が低下する30代半ばから太り始めた人に多いのが特徴です。内臓脂肪は臓器を守る重要な働きをしていますが、必要以上に多いと生活習慣病の原因になるため注意が必要です。
すっきりお腹への道は背筋強化にあり
- 腹筋だけではなく身体の裏側の背筋も同じように鍛える
- ももを引き上げる腸腰筋の筋トレにトライ
- 肩甲骨周辺の凝りを取り除き腹式呼吸を心がける
- おへその10cmほど下のあたりがひっぱられる感覚で走る
洋ナシ型
下腹部やヒップ、太ももの肉付きが良い、いわゆる下半身太りと言われるのが「UCP1」という肥満遺伝子を持つ洋ナシ型体型の人です。日本人の約25%の人が持っていると言われ、男性よりも女性に多く、皮下脂肪をためやすいのが特徴です。リンゴ型ほどではありませんが、基礎代謝量が80~100Kcalほど少なく、内臓脂肪と比べると皮下脂肪は落としにくいため、根気よくランニングと筋トレを続けることが重要です。
太もも裏側と大臀筋を鍛えて動員筋力をアップ
- 太もも裏側、大臀筋などお尻まわりの筋肉を強化する
- 内臓が下がってこないように腹直筋、腹斜筋にも取り組む
- 皮下脂肪は落ちにくいが、根気良く続けることが大切
- 拇指球で地面を押し、ハムストリングスを意識して走る
バナナ型
若い頃はガリガリだったという人に多いのが「β2AR」という肥満遺伝子を持つバナナ型体型の人です。普通の人より基礎代謝量が200Kcalほど高いため、脂肪がつきにくいのですが、筋肉もつきにくいため、胸板が薄く、手足がひょろりと長いのが特徴です。一見問題が無さそうですが、疲れやすく、エネルギー不足になりがちです。また、10代後半から20代半ばまではやせていても、30代を過ぎて基礎代謝が下がってくると、もともと筋肉が少ないため、身体全体にジワジワと脂肪がついてくるケースも少なくありません。
体型を維持するためには早めに筋トレ開始
- 基礎的な種目をバランスよく行う
- 複式呼吸を意識して猫背にならないように注意
- 身体のセンター(おへその10cmほど下)を意識して走る
体組成計は、体重・体脂肪の他に、内臓脂肪レベル・体内年齢・筋肉量・推定骨量などが測れます。又、アスリートモード付きのものは、スポーツ選手にもお勧めです。
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