トマト(リコピン)
最近、健康食品として注目を集めているトマト。トマトに含まれている赤い色素「リコピン」には、乳酸代謝促進作用があります。乳酸は、運動時に糖の利用が高まる過程で発生する物質で、乳酸が身体に溜まってくると疲労を感じます。運動の合間にトマトジュースを飲むと、乳酸の代謝が促進され、且つ、エネルギー源として乳酸が効率よく使われるため、運動後の疲労感が軽くなります。
リコピンは、生食のトマトでも摂取できますが、トマトジュースなどの加工品で摂ると、トマトの細胞が破砕されているため体内に吸収され易くなります。また、生食用のトマトに比べ、ジュース用のトマトはリコピン含有量が2~3倍多いので、効率よく摂取することができます。
その他のリコピン効果
- 1.活性酸素から身体を守る
- 活性酸素とは、通常より酸化力が強い酸素のことで、私たちの体内に入った酸素の内の2~3%が活性酸素になると言われています。本来、活性酸素は体内に入った細菌などを攻撃してくれる必要不可欠なものですが、ストレスや激しい運動、飲酒・喫煙、紫外線などで過剰に増えると身体にもともと備わっている能力では消去できなくなり、身体にダメージを与えます。リコピンは、自らが酸化されることで盾となって、身体を酸化から守ってくれます。
- 2.紫外線から肌を守る
- 紫外線を浴びると皮膚に活性酸素が発生し、シミやシワの原因になります。リコピンは皮膚に蓄積され、活性酸素を消去します。屋外でのスポーツや、日々の肌の健康維持にもトマトは最適です。
- 3.きれいな血管に
- リコピンの抗酸化作用には、動脈硬化などの血管障害の原因となる「悪玉コレステロール(LDL)の酸化」を抑制する働きがあります。血管が綺麗になると、血液の流れが促進され、運動能力の向上が期待できます。