塩
塩分の過剰摂取は、高血圧の原因や、胃がんの発生率が高くなることが分かってきているため、15歳以上の食塩摂取量の目安は「1日10g未満とすることが望ましい」と言われています。現在、日本人の塩分の平均摂取量は1日12~13g、スーパーなどで「減塩」「うす塩」の商品が多く見られるのはその為です。但し、人間の身体に蓄えられる水分の量は、塩分とのバランスで決まってくるため、極端に食塩の摂取量を減らした生活を続けていると、次第に体内に蓄えられる水分の量が減少します。このような体内の水分量が少ない人が、大量に汗をかくと、アッという間に脱水症や熱中症になるので注意が必要です。(運動中、水分だけを補給していると、体内のナトリウム濃度が低下して足がつりやすくなるなどの症状も発生します。)
ナトリウム=塩じゃない!
食品のラベルに表示されている「栄養成分表」を見ても、食塩という文字は見当たらない場合が殆どです。こういう場合は、その食品に塩が含まれていないのではなくて、ナトリウムと表示されています。ここで注意が必要なのは、「ナトリウム=塩」じゃないということです。ナトリウム量を基にして、その食品に含まれる食塩の量を計算する場合は「ナトリウム量×2.54=食塩相当量」という計算式になります。