筋肉痛を早く治すには
筋肉痛とは?
誰でも1度ならず経験したことがあるのが運動後の筋肉の痛みです。”運動の二日酔い”のようなもので、筋肉を酷使した場合に生じ、急にたくさんの距離を走ったり、テニス・ゴルフなどを長時間行うと起こります。運動後8時間から24時間で生じることが多く、筋肉の軽度の損傷や疲労によって筋肉が固くなり、血液の循環が悪くなって乳酸をはじめとする老廃物がたまり、痛みを生じると考えられています。治療は、運動後に筋肉のストレッチングを十分行い、入浴後にサロメチールやモビラート軟膏を塗ってマッサージをします。予防は、運動前にウォーミングアップを十分行い、運動の質・量を少しずつ段階的に高めることに尽きます。
なぜ筋肉痛は遅れてやってくる?
年齢に伴い筋肉痛が起きるのが遅くなるという話を耳にしますが、加齢によって筋肉痛が起こるのが遅くなるはっきりとした理由は分かっていません。そもそも、筋肉や腱などの組織が損傷して炎症反応が起こるとするならば、損傷を受けた時点から痛みが生じるということになるため、筋肉痛の原因は損傷に伴う炎症反応ではなく、回復過程で生じる炎症反応ではないかと考えられています。そう考えると、年齢に伴う血流状態の変化などによって回復過程が延長し、筋肉痛が起きるタイミングが遅れることもあるかもしれません。
筋肉痛を早く治すには・・・
筋肉痛は、筋繊維に断裂が入ることで起こるため、筋肉組織を構成するタンパク質を摂取することで早めの回復が期待できます(その際、糖質も一緒に摂取すると尚良い)。しかし、タンパク質はまず肝臓でアミノ酸に分解されてから吸収されるため、実際に筋肉に届くには約2時間かかると言われています。速やかに回復させたい場合には、タンパク質の分解成分であるペプチド、またはこれを更に分解したアミノ酸のサプリメントを摂取すると効率的です。また、筋肉の温度を40~42度に温めたときに筋肉細胞中に産まれるHSP(ヒートショックプロテイン)という物質には、組織の損傷を緩和する働きがあると言われているため、運動の前日にやや熱めのお風呂に20分程度入ることで筋肉痛の軽減が期待できます。
アミノ酸を運動前に取ることで、体脂肪燃焼が促進されます。 また、運動直後に取ることで疲労回復にもつながります。特に、タブレットタイプは食べ易いところがお勧めです。
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