東武伊勢崎線 Tobu Isesaki Line |
各駅紹介 |
東武伊勢崎線の各駅を順番に紹介します。
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浅草を出発した東武伊勢崎線はすぐに隅田川の鉄橋を渡ります。曳舟で半蔵門線方面の路線と合流し、下町の向島のなかを急カーブを何度も描きながら、荒川のそばを通り、北千住へ向かいます。西はさくらと花火の名所の隅田川、東はドラマの舞台ともなった土手もある荒川に挟まれ、昔から川と関わりの深いところです。郊外からの利用客は北千住で日比谷線などに流れてしまい、都会にありながらのどかなムードが漂うこの区間の駅は個性派揃いです。
北千住で日比谷線と合流し、乗客が一気に増えた東武線は、複々線区間を快走します。荒川を渡り、住宅とマンションが並ぶ足立区の郊外を抜けると埼玉県に入ります。日光街道に沿うように作られた東武線の沿線は戦後、急速に開発が進みましたが、西新井大師や炎天寺など歴史のある寺社もあり、たまには途中下車してみるのもいいかもしれません。
日光街道に沿って北へ進路をとる東武伊勢崎線は、かつての宿場町である草加、越谷、春日部の3都市を経由します。たんすや羽子板、せんべいなどの伝統産業を残しつつも、東京のベットタウンとして発展した地域です。ほとんどの駅で駅前が整備され、住宅が密集していながらも、駅の周囲がゆったりとしている印象があります。
春日部駅を過ぎると、今まで住宅街一色だった車窓には、新興住宅地と田園地帯が交互に現れます。急速に開発が進んだこの地域ですが、昔から利根川と深いかかわりがある地域です。平野が続き、やや単調さを覚えることもありますが、車窓から見える景色は開放感があります。
群馬県館林市に入った東武伊勢崎線は、続いて栃木県足利市を通ったあと、ふたたび群馬県に戻り太田市に入ります。国際観光地の浅草と日光の華やかさに対し、群馬、栃木の両毛地区は地味な印象を受けますが、南北朝時代の武将たちのふるさとである足利市や太田市などを中心に、史跡も数多く残るところです。そして現在では自動車工業をはじめとした工業が発展し、日本有数の内陸の工業地域となっています。
東武伊勢崎線は太田駅を出るとさらにローカル色が強くなります。特急はほとんどが桐生線へ向かい、普通列車の本数も少ないこの区間ですが、沿線には新田氏や徳川氏ゆかりの史跡があり、工場も多い地域です。境町を過ぎればまもなく終点伊勢崎、東武伊勢崎線の長い旅もここで終わります。