木崎駅

木崎きざき Kizaki 東武伊勢崎線
木造駅舎が残る	合併で太田市となった

沿線の光景（太田駅から）

　細谷駅を出発すると、電車は浅草から１００ｋｍの地点を通過し、田園地帯を走る。北には新田氏ゆかりの史跡が点在するところでもある。現在では内陸工業地帯として、大規模な工場が車窓にも次々と現れるなかを電車は進み、サッポロビール群馬工場がそばにある木崎駅に到着する。

駅案内

　木崎駅は太田市と合併した旧新田町の町域に属するが、旧尾島町の境にも近く、北にゆけば新田町、南にゆけば尾島町と、両町の玄関口となっている。このため一日一本走っている伊勢崎駅発着の特急「りょうもう」号も停車する。駅周辺には小規模ではあるが街が形成され、そばにはサッポロビール群馬工場の大きなタンクが見える。そして周りは電機関係などの工場も多く、北関東工業地域の一翼を担う街でもある。

　南北朝の武将、新田義貞の居館があったのは、この辺りであり、生品神社などゆかりの史跡が今も残る。また、江戸期には新田氏を先祖とする徳川氏により、厚く保護され世良田東照宮も造営された。これらの史跡は、木崎駅から隣の世良田駅にかけて点在しており、今では歴史散策コースとなっている。駅はこじんまりしているが、まわりの風景に溶け込んでいる。